JPH1028097A - ステレオ信号処理装置 - Google Patents

ステレオ信号処理装置

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JPH1028097A
JPH1028097A JP8180714A JP18071496A JPH1028097A JP H1028097 A JPH1028097 A JP H1028097A JP 8180714 A JP8180714 A JP 8180714A JP 18071496 A JP18071496 A JP 18071496A JP H1028097 A JPH1028097 A JP H1028097A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステレオ音場の拡がり感を改善する。 【解決手段】 差分検出回路34は入力端子30からの
信号Li(t)から入力端子32からの信号Ri(t)
を減算する。LPF36は差分検出回路34の出力の高
音域を減衰させるとともにその位相を遅延させる。LP
F36の出力は増幅器38により増幅されて加算器40
と減算器42に印加される。加算器40は入力端子20
からの信号Li(t)に、増幅器38の出力を加算し、
減算器42は入力端子32からの信号Ri(t)から増
幅器38の出力を減算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステレオ信号処理
装置に関し、より具体的には、ステレオ音場の拡がり感
を改善するステレオ信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のステレオ再生装置では、適当な間
隔をおいて2つのスピーカを設置し、左右のスピーカか
ら放射される音の時間差及びレベル差によってステレオ
音像を形成する。スピーカの間隔が狭い場合は、左右の
スピーカから放射される音の時間差及びレベル差が少な
くなり、ステレオ音場の拡がり感が乏しくなる。また、
スピーカからリスニング・ポイントまでの距離が長い場
合にも、相対的にスピーカの間隔が狭くなったことと同
様になるので、ステレオ再生音場の効果が薄れてしま
う。
【0003】従来この問題を解決するため、図2に示す
ような回路構成が使用されていた。入力端子10には左
チャンネル信号Li(t)が入力し、入力端子12には
右チャンネル信号Ri(t)が入力する。遅延回路1
4,16はそれぞれ、入力端子10,12に入力する信
号Li(t),Ri(t)を所定時間τだけ遅延し、減
算器20,18に印加する。減算器18,20は、入力
端子10,12からの信号Li(t),Ri(t)か
ら、遅延回路16,14の出力Li(t+τ),Ri
(t+τ)を減算し、その減算結果を出力端子22,2
4に印加する。従って、出力端子22,24から出力さ
れる信号をそれぞれLo(t),Ro(t)とすると、 Lo(t)=L(t)−R(t+τ) Ro(t)=R(t)−L(t+τ) となる。
【0004】このように、互いに反対のチャンネルの逆
位相成分を含ませることによって、音場が拡張される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の方法で
は、センタの音像の密度が薄くなり、いわゆる中抜けと
呼ばれる現象が発生する。また、遅延回路14,16の
遅延量に対して周波数が低くなると、位相のズレ量が小
さくなって、 L(t)≒L(t+τ) R(t)≒R(t+τ) となり、従って、 Lo(t)+Ro(t)≒0 となる。この式からも分かるように、低音域が相殺され
て、弱くなってしまう。
【0006】本発明は、このような問題点を解決し、ス
テレオ音場の拡がり感が向上するステレオ信号処理装置
を提示することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、差分検出手
段により2チャンネルの入力ステレオ信号の差成分を検
出し、その出力をフィルタ手段で帯域制限した後、増幅
手段で増幅する。増幅手段の出力信号を入力ステレオ信
号の一方のチャンネルの信号に加算し、他方のチャンネ
ルの信号から減算する。このような処理により、各チャ
ンネルの信号には、他方のチャンネルの信号の逆位相成
分が含まれる。即ち、音場が広がる。
【0008】フィルタ手段をローパス・フィルタとする
ことで、低音域について正面中央付近での中抜けが生じ
なくなる。
【0009】フィルタ手段及び/又は増幅手段の特性を
外部制御自在とすることにより、スピーカ間隔及び/又
はリスニング・ポイントの変更にも柔軟に対応でき、各
ケースで適切なステレオ音場を形成できるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明の一実施例の概略構成ブロ
ック図を示す。30は左チャンネル信号Li(t)が入
力する入力端子、32は右チャンネル信号Ri(t)が
入力する入力端子、34は入力端子30からの信号Li
(t)から入力端子32からの信号Ri(t)を減算
し、差分を検出する差分検出回路、36は差分検出回路
34の出力を帯域制限するローパス・フィルタ(LP
F)、38はLPF36の出力を増幅する増幅器、40
は、入力端子30からの信号Li(t)から増幅器38
の出力信号を加算する加算器、42は入力端子32から
の信号Ri(t)から増幅器38の出力を減算する減算
器、44は加算器40の出力を外部に出力する左チャン
ネル出力端子、46は減算器42の出力を外部に出力す
る右チャンネル出力端子である。なお、出力端子44,
46から出力される信号をそれぞれLo(t),Ro
(t)とする。
【0012】差分検出回路34は入力端子30からの信
号Li(t)から入力端子32からの信号Ri(t)を
減算し、その出力は、Li(t)−Ri(t)となる。
LPF36は差分検出回路34の出力Li(t)−Ri
(t)の高音域を減衰させるとともにその位相を遅延さ
せる。LPF36の出力は増幅器38により増幅されて
加算器40と減算器42に印加される。LPF36の入
出力特性をΔ、増幅器38の利得をkとすると、増幅器
38の出力は、簡単には、kΔ(L(t)−R(t))
と表記できる。
【0013】加算器40は入力端子20からの信号Li
(t)に、増幅器38の出力を加算するので、加算器4
0の出力、即ち、出力端子44の出力信号Lo(t)
は、 Lo(t)=Li(t)+kΔ(L(t)−R(t)) となる。減算器42は入力端子32からの信号Ri
(t)から増幅器38の出力を減算するので、減算器4
2の出力、即ち、出力端子46の出力Ro(t)は、 Ro(t)=Li(t)+kΔ(L(t)−R(t)) となる。
【0014】出力信号Lo(t),Ro(t)には、そ
れぞれ反対チャンネルの成分kΔL(t),kΔR
(t)が逆位相で含まれることになり、音場が広がるこ
とになる。逆位相で含まれる成分kΔL(t),kΔR
(t)は、LPF36の特性Δ及び増幅器38の増幅率
kにより自在に変更できるので、音場の拡がり感を容易
に変更できる。
【0015】図1に示す実施例には更に、センターの密
度が薄くなる、いわゆる中抜けが起きないという利点が
ある。入力信号Li(t),Ri(t)に共通に含まれ
る成分をM(t)とし、左チャンネルにしかない成分を
a(t)、右チャンネルにしかない成分をb(t)とす
ると、 Li(t)=a(t)+M(t) Ri(t)=b(t)+M(t) と表現できる。このとき、差分検出回路34の出力は、 Li(t)−Ri(t) =a(t)+M(t)−(b(t)+M(t)) =a(t)−b(t) となる。LPF36の入出力特性をΔ、増幅器38の増
幅率をkとすると、増幅器38の出力信号は、簡易的に
は、 kΔ(a(t)−b(t)) となり、加算器40,42の出力Lo(t),Ro
(t)はそれぞれ、 Lo(t)=a(t)+M(t)+kΔ(a(t)−b(t)) Ro(t)=b(t)+M(t)−kΔ(a(t)−b(t)) となる。つまり、入力信号Li(t),Ri(t)の共
通成分M(t)は、なんら加工されることなく伝達さ
れ、センターを構成する信号が確保される。これによ
り、中抜けの起きない音場を実現できる。
【0016】LPF36の減衰及び位相のズレがほとん
ど発生しない低音域の領域では、 Δ≒1 となり、加算器40,42の出力Lo(t),Ro
(t)はそれぞれ、 Lo(t)=a(t)+M(t)+kΔ(a(t)−b(t)) ≒(1+k)a(t)+M(t)−kb(t) Ro(t)=b(t)+M(t)−kΔ(a(t)−b(t)) ≒(1+k)b(t)+M(t)−ka(t) となり、従って、センターの音場は、 Lo(t)+Ro(t) =(1+k)a(t)+M(t)−kb(t) +(1+k)b(t)+M(t)−ka(t) =a(t)+M(t)+b(t)+M(t) =Li(t)+Ri(t) となる。これから分かるように、低域について、センタ
ーの音場は、増幅器38の増幅率kに関係なく、2つの
入力信号Li(t),Ri(t)の和になっている。即
ち、低域は減衰しない。
【0017】本実施例によれば、狭い間隔で配置された
2個のスピーカからでも、あたかも広い間隔で配置され
た2個のスピーカからと同様のステレオ音場を得ること
が出来る。また、センター付近の密度が薄くなる、いわ
ゆる中抜け現象も発生しない。
【0018】図1に示す実施例では、左右のスピーカの
間隔又はリスニング・ポイントによってステレオ音場の
拡がりに差が生じる。スピーカの間隔とリスニング・ポ
イントについて特定の状態又は位置を想定して回路定数
を決定しているので、スピーカの間隔又はリスニング・
ポイントが変わった場合には、ステレオ音場が不適切に
なることがある。
【0019】図3を参照して、より詳しく説明する。1
00,102はスピーカ、104はリスニング・ポイン
トに位置する頭を示す。Iは2つのスピーカ100,1
02の間隔の半分の距離、dはスピーカ100,102
間の中央位置とリスニング・ポイントとの距離、mは両
耳の距離の半分の長さ、角度aは左のスピーカ100と
左耳を結ぶ直線とスピーカ100,102の放射面を結
ぶ直線とがなす角度、角度bは左のスピーカ100と右
耳を結ぶ直線とスピーカ100,102の放射面を結ぶ
直線とがなす角度、Sは左のスピーカ100と左の耳と
の距離、Lは左のスピーカ100と右の耳との距離を。
それぞれ示す。SとLは次式で与えられる。即ち、 S=I−m/sina L=I+m/sinb SとLの差が左耳と右耳の、スピーカ100からの距離
差であり、この差が音の時間差と位相差を生じさせてい
る。SとLの差をDとすると、 D=L−S =I−m/sin(arctan(d/I−m)) −(I+m/sin(arctan(d/I+m))) となる。mは、個人差があるもののその他のパラメータ
に比べるとそのばらつきが小さいと考えても差し支えな
い。そこで、mを一定とすると、Dは、dが大きくなる
と小さくなり、dが同じ場合にはIが小さくなると小さ
くなることが分かる。
【0020】例えば、スピーカの間隔が狭く、リスニン
グ・ポイントがスピーカに近い場合には、図1に示す実
施例のような処理をしなくても、左右のスピーカから放
射される音の位相差が十分確保でき、従って充分なステ
レオ効果を得ることができる。このような状態で図1に
示す実施例のような処理を施すと、逆位相成分の時間差
が多すぎて音場が広がりすぎたり、違和感を生じたりす
る場合がある。また、LPF36及び増幅器38の回路
定数を決定したときに比べて、リスニング・ポイントが
更に離れた場所になると、左右のスピーカから放射され
る音の位相差が少なくなるので、その回路定数のままで
は、十分な効果を得られない。
【0021】図4は、スピーカの間隔又はリスニング・
ポイントの変更に柔軟に適応できる本発明の第2実施例
の概略構成ブロック図を示す。
【0022】50は左チャンネル信号Li(t)が入力
する入力端子、52は右チャンネル信号Ri(t)が入
力する入力端子、54は入力端子50からの信号Li
(t)から入力端子52からの信号Ri(t)を減算
し、差分を検出する差分検出回路、56は差分検出回路
54の出力を帯域制限するローパス・フィルタ(LP
F)、58はLPF56の出力を増幅する増幅器、60
は、入力端子50からの信号Li(t)から増幅器58
の出力信号を加算する加算器、62は入力端子52から
の信号Ri(t)から増幅器58の出力を減算する減算
器、64は加算器60の出力を外部に出力する左チャン
ネル出力端子、66は減算器62の出力を外部に出力す
る右チャンネル出力端子である。
【0023】68は、ユーザによりデータ入力装置68
から入力されたスピーカ間隔及びスピーカからリスニン
グ・ポイントまでの距離のデータに従い、LPF56の
入出力特性、及び増幅器58の利得を制御する演算・特
性制御回路、72は、演算・特性制御回路68に必要な
諸データを記憶するメモリである。
【0024】差分検出回路54、LPF56、増幅器5
8、加算器60及び減算器62の動作自体は、図1に示
す実施例と同じである。そこで、演算・特性制御回路6
8の作用を詳細に説明する。なお、ここでも、出力端子
64,66から出力される信号をそれぞれLo(t),
Ro(t)とする。
【0025】ユーザは、スピーカの間隔とリスニング・
ポイントまでの距離をデータ入力装置70により演算・
特性制御装置68に入力する。演算・特性制御装置68
はデータ入力装置70から入力されたデータを一旦、メ
モリ72に保存し、その入力データに従いLPF56の
及び増幅器58の適切な特性を演算し、LPF56の係
数及び増幅器58の利得を演算結果に応じたものに設定
すると共に、演算結果もメモリ72に保存する。このよ
うにして、LPF56の入出力特性と増幅器58の利得
を、現在のスピーカの間隔とリスニング・ポイントまで
の距離に応じた適切な値に制御する。これにより、効果
不足、及び過剰な補正による違和感の発生をなくすこと
が出来る。電源の投入の都度、演算・特性制御装置68
はメモリ72から演算結果を読み出し、LPF56の入
出力特性及び増幅器58の利得を演算結果に応じたもの
に設定する。
【0026】スピーカ間隔及び/又はリスニング・ポイ
ントまでの距離が異なるケースについて、予め演算・特
性制御装置68に入力しておき、それぞれのケースでの
最適なLPF56及び増幅器58の特性を演算してメモ
リ72に識別可能に保存しておいてもよい。例えば、異
なるラベルを付けて、メモリ72に保存する。こうする
ことで、一々データ入力装置70から入力しなくても、
メモリ72の記憶データを選択するだけでよくなり、手
間が省ける。
【0027】
【発明の効果】以上の説明から容易に理解できるよう
に、本発明によれば、狭い間隔で配置された2個のスピ
ーカからでも、あたかも広い間隔で配置された2個のス
ピーカからのステレオ音場と同様のステレオ音場を得る
ことができる。また、広い間隔で配置された2個のスピ
ーカからの音場にありがちな、センター付近の密度が薄
くなる、いわゆる中抜け現象も発生しない。
【0028】更には、スピーカ間隔又はリスニング・ポ
イントが変更されても、簡単に適切な状態に補正でき、
最適なステレオ音場を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の概略構成ブロック図であ
る。
【図2】 従来例の概略構成ブロック図である。
【図3】 スピーカとリスニング・ポイントとの位置関
係を示す平面図である。
【図4】 本発明の第2実施例の概略構成ブロック図で
ある。
【符号の説明】
10:入力端子 12:入力端子 14,16:遅延回路 18,20:減算器 22,24:出力端子 30,32:入力端子 34:差分検出回路 36:ローパス・フィルタ(LPF) 38:増幅器 40:加算器 42:減算器 44,46:出力端子 50,52:入力端子 54:差分検出回路 56:ローパス・フィルタ(LPF) 58:増幅器 60:加算器 62:減算器 64,66:出力端子 68:演算・特性制御回路 70:データ入力装置 72:メモリ 100,102:スピーカ 104:リスニング・ポイントに位置する頭

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2チャンネルの入力ステレオ信号の差成
    分を検出する差分検出手段と、当該差分検出手段の出力
    信号を帯域制限するフィルタ手段と、当該フィルタ手段
    の出力信号を増幅する増幅手段と、当該増幅手段の出力
    信号を当該入力ステレオ信号の一方のチャンネルの信号
    に加算する加算手段と、当該増幅手段の出力信号を当該
    入力ステレオ信号の他方のチャンネルの信号から減算す
    る減算手段とからなることを特徴とするステレオ信号処
    理装置。
  2. 【請求項2】 前記フィルタ手段がローパスフィルタで
    ある請求項1に記載のステレオ信号処理装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルタ手段が、外部からその入出
    力特性を変更自在なフィルタである請求項1又は2に記
    載のステレオ信号処理装置。
  4. 【請求項4】 更に、スピーカ間隔及びリスニング・ポ
    イントまでの距離の少なくとも一方に関する制御データ
    に従い前記フィルタ手段の入出力特性を制御するフィル
    タ特性制御手段を具備する請求項3に記載のステレオ信
    号処理装置。
  5. 【請求項5】 前記増幅手段の増幅度が1を越える増幅
    度である請求項1乃至4の何れか1項に記載のステレオ
    信号処理装置。
  6. 【請求項6】 前記増幅手段が、外部からその増幅度を
    変更自在な増幅器である請求項1乃至5の何れか1項に
    記載のステレオ信号処理装置。
  7. 【請求項7】 更に、スピーカ間隔及びリスニング・ポ
    イントまでの距離の少なくとも一方に関する制御データ
    に従い前記増幅手段の増幅度を制御する増幅度制御手段
    を具備する請求項6に記載のステレオ信号処理装置。
  8. 【請求項8】 前記フィルタ手段が外部からその入出力
    特性を変更自在なフィルタであり、且つ、前記増幅手段
    が外部からその増幅度を変更自在な増幅器であり、 更に、スピーカ間隔及びリスニング・ポイントまでの距
    離の少なくとも一方に関する制御データに従い当該フィ
    ルタの特性及び当該増幅器の増幅度を制御する制御手段
    を具備する請求項1に記載のステレオ信号処理装置。
  9. 【請求項9】 2チャンネルの入力ステレオ信号の差成
    分を検出する差分検出手段と、当該差分検出手段の出力
    信号を遅延する遅延手段と、当該遅延手段の出力信号を
    増幅する増幅手段と、当該増幅手段の出力信号を当該入
    力ステレオ信号の一方のチャンネルの信号に加算する加
    算手段と、当該増幅手段の出力信号を当該入力ステレオ
    信号の他方のチャンネルの信号から減算する減算手段と
    からなることを特徴とするステレオ信号処理装置。
  10. 【請求項10】 前記遅延手段の遅延特性が外部から変
    更自在である請求項9に記載のステレオ信号処理装置。
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