JPH10280912A - 大型機器の据付構造体 - Google Patents

大型機器の据付構造体

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JPH10280912A
JPH10280912A JP9086781A JP8678197A JPH10280912A JP H10280912 A JPH10280912 A JP H10280912A JP 9086781 A JP9086781 A JP 9086781A JP 8678197 A JP8678197 A JP 8678197A JP H10280912 A JPH10280912 A JP H10280912A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モジュール工法によって現地の基礎上に据え
付けられる全高が大きな据付構造体を、製作から据付完
了に至るまでの作業を十分に合理化できる構成にする。 【解決手段】 据え付けようとする大型機器よりも一回
り大型に形成された架台1の内側に、所望の大型機器
(例えば、脱硝装置)2を工場において上下動可能に組
立てる。輸送時には、機器支持梁61よりも下方に設け
られた輸送用支持梁13上に大型機器を設置し、重心位
置を下げた状態で輸送する。据付時には、架台を基礎上
に据え付けた後、架台に予め設置された油圧ジャッキ3
1等を用いて大型機器を輸送用支持梁より上昇し、機器
支持梁上に設置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火力発電設備や化
学プラントに用いられる大型機器の据付構造体に係り、
特に、モジュール工法と呼ばれる大型機器の据え付け工
法に適用される据付構造体の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】火力発電設備等に用いられる大型機器、
例えば脱硝装置の据え付けに際しては、据付構造体の全
高を低くできること、及び大型機器の熱伸びに起因する
不都合を防止しやすいことから、大型機器を基礎上に設
置された架台に据え付ける架台支持型の支持構造が採ら
れる場合が多い。
【0003】図8は、架台支持型の支持構造によって据
え付けられた脱硝装置の一例を示す図であって、基礎4
2上に設置された架台1の最上部に設けられた大梁12
上に脱硝装置本体2の柱脚21を据え付け、当該脱硝装
置本体2の上部にダクト51を、下部にホッパ52を取
り付けた構造になっている。このように、架台1上に脱
硝装置本体2を据え付けると、ホッパ52を架台1内に
収容することができるので、ホッパ52に支持脚を設け
る場合に比べて、据付構造体の全高を低くすることがで
きる。また、架台1と脱硝装置本体2の柱脚21との間
にスライディングプレート62等を設けることにより大
型機器の熱伸びを逃がすことができるので、大型機器の
熱伸びに起因する不都合も防止することができる。
【0004】従来より、かかる大型機器の据付方法とし
ては、工場において製作された架台1、脱硝装置本体
2、ダクト51、ホッパ52の各構成部品を個別に現地
に輸送し、輸送された部品を用いて基礎42上に架台1
を設置した後、クレーン等の重機を使って当該架台1上
に脱硝装置本体2を構成する部品を順次吊り上げ、架台
1に対する脱硝装置本体2の組付けを完了した後、同じ
くクレーン等の重機を使ってダクト51及びホッパ52
を構成する部品を順次吊り上げ、これらを脱硝装置本体
2の所定位置に組付けるという方法が一般に採られてい
た。
【0005】しかし、この方法は、現地に部材置場や重
機の稼動スペースとして広い作業スペースを必要とする
ばかりか、現地作業に多くの作業員を必要とするので、
作業効率が悪いという問題がある。また、労働環境が悪
い現地での作業割合が高く、しかも高所作業の割合も高
いことから、作業員の健康管理及び安全管理も困難にな
る。
【0006】なお、かかる不都合を緩和するため、据付
構造体を構成する各部品をブロック化し、これを現地に
輸送して組み立てるブロック工法と呼ばれる大型機器の
据付工法も提案されているが、現地における高所作業を
あまり減少できないことから、作業効率を十分に改善す
るには至っていない。
【0007】これに対し、最近に至って、大型機器とそ
の架台とを一体化した据付構造体を工場にて製作し、こ
れを現地に輸送して直接基礎上に据え付けるモジュール
工法と呼ばれる据付方法が提案されている。図9は、モ
ジュール工法により据え付けられる据付構造体の一例を
示す図であって、架台1の最上部に設けられた大梁12
上に柱脚21を乗せて脱硝装置本体2が据え付けられ、
架台1の下方には輸送用支持梁13が設けられている。
輸送用支持梁13の取付位置は、その下方にドーリー4
1が進入可能な高さに設定される。この据付構造体は、
図9に示すように、輸送用支持梁13の下方に入れられ
たドーリー41によって搬送され、当該ドーリー41に
積載したまま船舶あるいは車両に乗せて現地に輸送され
る。現地に到着した据付構造体は、船舶あるいは車両か
ら降ろされた後、所定位置までドーリー41にて搬送さ
れ、基礎42上に据え付けられる。
【0008】この方法によると、工場において架台1上
に脱硝装置本体2が据え付けられた据付構造体を完成さ
せるので、現地に搬送すべき部品の点数が減少し、現地
における作業スペース及び作業員数を減らすことがで
き、大幅な作業効率の改善を図ることができる。また、
現地作業の割合及び現地における高所作業の割合を減少
できることから、作業員の健康管理及び安全管理も改善
できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
モジュール工法によると、工場において架台に対する大
型機器の組付けが完了した据付構造体を製作するので、
全高が大きな据付構造体の場合、重心が高くなり過ぎて
輸送が困難になるという不都合がある。
【0010】例えば、火力発電所に備えられる脱硝装置
であって、架台の最上部に脱硝装置本体が搭載されるも
のの場合、架台と脱硝装置本体とからなる据付構造体の
重心位置が地上から20m以上になり、重量が300ト
ン〜2000トンにもなるので、輸送時に当該据付構造
体に作用する水平加速度を0.4Gとした場合、転倒モ
ーメントが2400t・m〜16000t・mにも達す
る。このため、輸送中のドーリー上あるいはバージ船上
での据付構造体の横揺れが大きく、安全な輸送が害され
ると共に、輸送中の破損事故も起こしやすい。また、据
付構造体の横揺れを防止するために、架台構造を強化し
たり輸送用の仮部材を大型化しなくてはならないので、
経済的な不利益も大きくなる。
【0011】また、従来のモジュール工法においては、
工場で架台に対する大型機器の組付けまでを完了するこ
とから、現地における高所作業の工数を減少することが
でき、これに伴う安全管理上及び経済上の不利益を緩和
することができるが、その代りに工場における高所作業
の工数が増加し、高所で組立作業を行うための足場や架
台の最上部に大型機器を吊り上げるための大きな重機が
必要になるので、全高が大きな据付構造体を工場で製作
し、現地まで輸送して据え付ける場合、大型機器の製作
から据付完了に至るまでの総合的な作業を十分に合理化
できず、モジュール工法をとることによる利点を十分に
発揮することができない。
【0012】本発明は、かかる従来技術の不備を解消す
るためになされたものであって、その課題とするところ
は、全高が大きな据付構造体についても、大型機器の製
作から据付完了に至るまでの作業を十分に合理化するこ
とができる据付構造体の構成を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するため、大型機器と当該大型機器を基礎上に据え
付けるための架台とからなる大型機器の据付構造体にお
いて、前記架台の内側に前記大型機器を上下動可能に組
立て、輸送時には前記架台の大型機器設置部よりも下方
に設けられた輸送用設置部に前記大型機器を設置し、据
付時には前記大型機器を前記輸送用設置部より上昇して
前記大型機器設置部に設置するという構成にした。
【0014】本構成によると、現地に架台と大型機器と
が一体化された据付構造体を搬入するので、現地に輸送
すべき部品の点数と現地での組立て作業の工数が減少す
る。よって、現地における作業スペースと作業員数と高
所作業を減少でき、作業効率の改善と作業員の健康管理
及び安全管理の改善を図ることができる。また、本構成
によると、据付構造体の全高を現地における据付状態よ
りも低くして輸送するので、据付構造体の重心位置が低
くなり、輸送時に当該据付構造体に作用する横揺れが減
少する。よって、据付構造体の輸送を安全かつ迅速に行
えるとともに、輸送時に特別な補強を施す必要がないの
で、据付構造体の輸送を経済的に行うことができる。さ
らに、本構成によると、工場において全高が現地におけ
る据付状態よりも低い据付構造体を製作するので、工場
における高所作業の工数が減少し、高所作業に要する足
場や重機も不要になる。よって、工場における据付構造
体の製作が容易、安全かつ経済的になる。
【0015】なお、前記架台と前記大型機器との間に
は、現地での前記大型機器の吊り上げ作業を合理化する
ため、前記架台に対して前記大型機器を上下動させるた
めの吊り上げ装置を、現地における据付完了時まで備え
ておくことが好ましい。また、前記架台の内面と前記大
型機器の外面との間には、架台と大型機器との衝合を防
止するため、少なくとも前記大型機器の熱伸び代以上の
クリアランスを設けることが好ましい。さらに、前記架
台内の大型機器設置部と前記大型機器の柱脚との間に
は、前記大型機器の熱伸びによる悪影響を回避するた
め、例えばスライディングプレートなどの熱伸びの逃げ
手段を備えることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、脱硝装置本体の据付構造体
を例にとって、本発明の実施形態を図1〜図7により説
明する。図1は輸送時の据付構造体の側面図、図2は基
礎上に架台が据え付けられた据付構造体の側面図、図3
はダクトが取り付けられた据付構造体の側面図、図4は
脱硝装置本体をホッパ取付位置まで上昇した状態を示す
据付構造体の側面図、図5はダクト及びホッパが取り付
けられた据付構造体の側面図、図6は脱硝装置本体を機
器支持梁取付位置まで上昇した状態を示す据付構造体の
側面図、図7は据付完了状態の据付構造体の側面図であ
る。
【0017】図1から明らかなように、本例の据付構造
体は、架台1と、当該架台1の内側に自立させて組立て
られた大型機器としての脱硝装置本体2と、これら架台
1と脱硝装置本体2との間に設けられた脱硝装置本体の
吊り上げ手段3とからなる。
【0018】架台1は、柱11と、柱11の最上部に設
けられた大梁12と、柱11の下方に設けられた輸送用
支持梁13と、柱11の内側に設けられた作業用の歩道
14とから主に構成されており、前記輸送用支持梁13
の下方には、ドーリー41を進入させるためのスペース
15が設けられている。
【0019】一方、脱硝装置本体2は、柱脚21を架台
1の輸送用支持梁13上に取り付けることによってその
大部分が前記架台1の内部に収納され、上端部のみが前
記架台1の大梁12より上方に突出されている。また、
柱脚21の外面下方には、吊り上げ手段3を連結するた
めのブラケット22が設けられている。前記架台1の内
面と前記脱硝装置本体2の外面との間には、少なくとも
使用時における前記脱硝装置本体2の熱伸び代以上のク
リアランスが設けられる。
【0020】吊り上げ手段3は、前記大梁12の上面に
取り付けられたセンターホール油圧ジャッキ31(以
下、「油圧ジャッキ31」と略称する。)と、一端が当
該油圧ジャッキ31に取り付けられ、他端が前記ブラケ
ット22に固定されたジャッキアップボルト32とから
なる。
【0021】本例の据付構造体は、工場において、図1
に示すように、架台1の内部に脱硝装置本体2が上下動
可能に収納され、かつ脱硝装置本体2の柱脚21が架台
1の輸送用支持梁13上に取り付けられた状態に組み立
てられる。したがって、工場における高所作業の工数が
減少し、高所作業に要する足場や重機も不要になるの
で、工場における据付構造体の製作を容易、安全かつ経
済的なものにすることができる。
【0022】次に、前記のようにして組み立てられた据
付構造体の輸送と現地に設けられた基礎上への据付方法
について説明する。
【0023】まず、図1に示すように、輸送用支持梁1
3の下方に設けられたスペース15にドーリー41を進
入させ、ドーリー41上に据付構造体を積載する。次い
で、ドーリー41を自走させ、ドーリー41に積載した
まま据付構造体を船舶あるいは車両に乗せて現地に輸送
する。最寄りの港あるいは駐車場に到着した後、据付構
造体を積載したままドーリー41を船舶あるいは車両か
ら降ろし、ドーリー41を自走させて基礎の形成位置ま
で据付構造体を搬送する。しかる後に、据付構造体をド
ーリー41から降ろし、基礎42上に据え付ける(図
2)。
【0024】本例の据付構造体は、架台1の内部に脱硝
装置本体2を収納した状態で現地まで輸送するので、架
台1上に脱硝装置本体2が搭載された据付構造体を輸送
する場合に比べて、据付構造体の重心位置が低く、輸送
時に据付構造体に作用する横揺れを減少することができ
る。よって、据付構造体の輸送を安全かつ迅速に行える
とともに、輸送時架台1等に特別な補強を施す必要がな
いので、据付構造体の輸送を経済的に行うことができ
る。また、現地に架台1と脱硝装置本体2とが一体化さ
れた据付構造体を搬入するので、現地に輸送すべき部品
の点数と現地での組立て作業の工数を減少することがで
き、作業効率の改善と作業員の健康管理及び安全管理の
改善を図ることができる。
【0025】据付構造体を基礎42上に据え付けた後、
クレーン等の重機を用いて別途現地に輸送されたダクト
51を吊り上げ、これを脱硝装置本体2の上部に取り付
ける(図3)。この場合にも、架台1の内部に脱硝装置
本体2が収納され、据付構造体の全高が低くなっている
ので、架台1上に脱硝装置本体2が搭載された全高の高
い据付構造体の上部にダクト51を取り付ける場合に比
べて高所作業を減らすことができ、ダクト51の取り付
けを容易化できる。また、クレーン等の重機として、よ
り小型のものを用いることが用いることができるので、
ダクト51の取付コストも低減できる。
【0026】ダクト51の取り付けを完了した後、輸送
用支持梁13と柱脚21との結合を解除し、油圧ジャッ
キ31を駆動して脱硝装置本体2を所定のホッパ取付位
置まで水平に上昇する(図4)。次いで、別途現地に輸
送されたホッパ52を脱硝装置本体2の下方に搬入し、
これを脱硝装置本体2の下部に取り付ける(図5)。こ
のとき、架台1の柱11に設けられた歩道14を作業用
の足場として有効に利用することができる。本例の据付
構造体は、油圧ジャッキ31及びジャッキアップボルト
32を用いて、架台1の内部で脱硝装置本体2を上下動
できるようにしたので、ホッパ52の取り付けに際して
クレーン等の重機を必要とせず、脱硝装置本体2に対す
るホッパ52の取付作業が容易になる。
【0027】ホッパ52の取り付けを完了した後、油圧
ジャッキ31を駆動して脱硝装置本体2をさらに上昇
し、予め定められた脱硝装置本体設定部よりもやや上方
に位置付ける。この状態で、柱11の脱硝装置本体設定
部に機器支持梁61を取り付ける(図6)。この機器支
持梁61の上面の柱脚21が載置される部分には、脱硝
装置本体2の熱伸びを逃がすためのスライディングプレ
ート62が取り付けられている。次いで、油圧ジャッキ
31の駆動して脱硝装置本体2を水平に下降し、脱硝装
置本体2の柱脚21をスライディングプレート62を介
して機器支持梁61上に取り付ける(図7)。これによ
って、現地における脱硝装置の据え付けを完了する。こ
のときにも、架台1の柱11に設けられた歩道14を作
業用の足場として有効に利用することができる。脱硝装
置の据付完了に伴い、不要となった油圧ジャッキ31及
びジャッキアップボルト32は、据付構造体から取り外
され、再利用に供される。
【0028】本例の据付構造体は、架台1の内面と脱硝
装置本体2の外面との間に、使用時における脱硝装置本
体2の熱伸び代以上のクリアランスを設けたので、使用
時において脱硝装置本体2が熱伸びした場合にも、架台
1と脱硝装置本体2とが干渉することがなく、架台1及
び脱硝装置本体2の破損を防止できる。
【0029】なお、本発明の要旨は、架台の内側に火力
発電設備や化学プラントに用いられる大型機器を上下動
可能に組立て、輸送時には架台の大型機器設置部よりも
下方に設けられた輸送用設置部に大型機器を設置し、据
付時には大型機器を輸送用設置部より上昇して大型機器
設置部に設置する点にあるのであって、実施形態例が前
記のものに限定されるものではない。以下に、本発明の
他の実施形態例を掲げ、本発明の要旨をより明らかにす
る。
【0030】前記実施形態例においては、架台1と脱
硝装置本体2とからなる据付構造体を例にとって説明し
たが、火力発電設備や化学プラントに用いられる脱硝装
置本体以外の大型機器の据え付けにも応用することがで
きる。
【0031】前記実施形態例においては、大梁12よ
りも下方に取り付けられた機器支持梁61の上面に脱硝
装置本体2の柱脚21を固定したが、油圧ジャッキ31
の取付位置を大梁12よりも上方に設定することによ
り、柱脚21を大梁12の上面に固定することもでき
る。この場合には、大梁12上にスライディングプレー
ト62等の熱伸び逃げ手段が取り付けられる。
【0032】前記実施形態例においては、大梁12と
輸送用支持梁13との間に別途用意された機器支持梁6
1を取り付けたが、強度的に許容される場合には、輸送
用支持梁13を取り外して柱11のより上方部分に付け
変え、機器支持梁61として用いることもできる。この
場合には、輸送用支持梁13の上面の大型機器設定部に
予めスライディングプレート62等の熱伸び逃げ手段が
取り付けられる。このように輸送用支持梁13を機器支
持梁61に転用すると、大型機器の設置に要する部品の
点数を減少できるので、大型機器の設置をより低コスト
化できる。
【0033】前記実施形態例においては、据付構造体
に予め備えられた油圧ジャッキ31によって脱硝装置本
体2の吊り上げを行ったが、据付構造体に油圧ジャッキ
31を備えず、クレーン等の重機を用いて脱硝装置本体
等の大型機器の吊り上げを行うこともできる。
【0034】前記実施形態例においては、脱硝装置本
体2の上端部を架台1の大梁2よりも上方に突出させた
が、脱硝装置本体2の上端部を架台1の大梁2と同一高
さに設定することもできるし、脱硝装置本体2の上端部
を架台1の大梁2よりも下方に設定することもできる。
これらの場合には、油圧ジャッキ31等を駆動すること
によって脱硝装置本体2の上端部を架台1の大梁2より
も上方に突出させた後、ダクト51の取り付けを行う。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
現地に架台と大型機器とが一体化された据付構造体を搬
入するので、現地に輸送すべき部品の点数と現地での組
立て作業の工数を減少することができ、現地における作
業スペースと作業員数と高所作業の減少、ひいては作業
効率の改善と作業員の健康管理及び安全管理の改善を図
ることができる。また、本発明によれば、据付構造体の
全高を現地における据付状態よりも低くして輸送するこ
とができるので、据付構造体の重心位置を低くすること
ができ、輸送時における据付構造体の横揺れを減少する
ことができるので、据付構造体の輸送が安全かつ迅速な
ものになると共に、輸送時に特別な補強を施す必要がな
いので、据付構造体の輸送を経済的なものにすることが
できる。さらに、本発明によれば、工場において全高が
現地における据付状態よりも低い据付構造体を製作する
ので、工場における高所作業の工数が減少し、高所作業
に要する足場や重機も不要になり、工場における据付構
造体の製作も容易、安全かつ経済的なものにすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】輸送時の据付構造体の側面図である。
【図2】基礎上に架台が据え付けられた据付構造体の側
面図である。
【図3】ダクトが取り付けられた据付構造体の側面図で
ある。
【図4】脱硝装置本体をホッパ取付位置まで上昇した状
態を示す据付構造体の側面図である。
【図5】ダクト及びホッパが取り付けられた据付構造体
の側面図である。
【図6】脱硝装置本体を機器支持梁取付位置まで上昇し
た状態を示す据付構造体の側面図である。
【図7】据付完了状態の据付構造体の側面図である。
【図8】脱硝装置の据付状態の一例を示す断面図であ
る。
【図9】従来例に係る据付構造体の側面図である。
【符号の説明】
1 架台 2 脱硝装置本体(大型機器) 3 吊り上げ手段 11 柱 12 大梁 13 輸送用支持梁 14 歩道 15 ドーリー進入スペース 21 柱脚 22 ブラケット 31 油圧ジャッキ 32 ジャッキアップボルト 41 ドーリー 42 基礎 51 ダクト 52 ホッパ 61 機器支持梁 62 スライディングプレート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大型機器と当該大型機器を基礎上に据え
    付けるための架台とからなる大型機器の据付構造体にお
    いて、前記架台の内側に前記大型機器を上下動可能に組
    立て、輸送時には前記架台の大型機器設置部よりも下方
    に設けられた輸送用設置部に前記大型機器を設置し、据
    付時には前記大型機器を前記輸送用設置部より上昇して
    前記大型機器設置部に設置することを特徴とする大型機
    器の据付構造体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の大型機器の据付構造体
    において、前記架台と前記大型機器との間に、前記架台
    に対して前記大型機器を上下動させるための吊り上げ装
    置を、少なくとも現地における前記大型機器の据え付け
    が完了するまで備えることを特徴とする大型機器の据付
    構造体。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の大型機器の据付構造体
    において、前記輸送用設置部に前記大型機器を設置した
    ときに、前記架台の内面と前記大型機器の外面との間
    に、少なくとも前記大型機器の熱伸び代以上のクリアラ
    ンスを設けたことを特徴とする大型機器の据付構造体。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の大型機器の据付構造体
    において、前記架台の大型機器設置部と前記大型機器の
    柱脚との間に、熱伸びの逃げ手段を備えたことを特徴と
    する大型機器の据付構造体。
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