JPH10280376A - 海上ステージを構築する杭打工法及び海上ステージ構築工法 - Google Patents

海上ステージを構築する杭打工法及び海上ステージ構築工法

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JPH10280376A
JPH10280376A JP8825497A JP8825497A JPH10280376A JP H10280376 A JPH10280376 A JP H10280376A JP 8825497 A JP8825497 A JP 8825497A JP 8825497 A JP8825497 A JP 8825497A JP H10280376 A JPH10280376 A JP H10280376A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 海上ステージを構築するに際し、施工機械の
横移動を要することなく、能率良く杭打設を施工できる
ようにする。 【解決手段】 既設の結構材2上をローラ装置9により
移動するクレーン台車3を設け、そのクレーン台車3上
に、旋回可能なクレーン4を搭載し、既設の結構材2の
先端部に、新たな結構材2Aを連結し、その新たな結構
材2Aの先端部より支杭14を海面下の地盤Dに降ろし
て、新たな結構材2Aの先端部をその支杭14で支持
し、前記クレーン4により新たな杭1Aを吊って、前記
新たに連結した結構材2Aの先端部において、その杭1
Aを海面下の地盤Dに打設し、新たな杭1Aの打設を終
えると、新たな結構材2A上を、クレーン4を搭載した
前記クレーン台車3を前方に移動させ、前記の態様によ
り、順次海面下の地盤に杭を打設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海上ステージを構
築する際の杭打工法及び海上ステージ構築工法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】桟橋等の杭打は、従来、杭打船等による
海上打設工法や、打設された杭上に施工機械を載せて、
その前面域に杭を打設しながら、施工を進めていく手延
べ工法で施工していた。
【0003】しかし、この手延べ工法では、前面域での
施工になるため、施工機械の横移動が必要であり、移動
分だけ行程的に不利であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
前記の問題点を解決すべきなされたもので、施工機械の
横移動を要することなく、前面及び側面の杭打設を可能
とする杭打工法及びその杭打工法による海上ステージ構
築工法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、海面下
の地盤に、前後方向に所定の間隔を隔てて杭を打設し、
それ等の杭の先端部を結構材で結構し、かかる結構材の
列を左右方向に所定の間隔を隔てて多数列並設し、杭で
支持された結構材により海上ステージを構築する際の杭
打工法に於いて、既設の結構材上をローラ装置により移
動するクレーン台車を設け、そのクレーン台車上に、旋
回可能なクレーンを搭載する。
【0006】そして、既設の結構材の先端部に、新たな
結構材を連結し、その新たな結構材の先端部より支杭を
海面下の地盤に降ろして、新たな結構材の先端部をその
支杭で支持する。
【0007】次いで、前記クレーンにより新たな杭を吊
って、前記新たに連結した結構材の先端部において、そ
の杭を海面下の地盤に打設する。
【0008】新たな杭の打設を終えると、新たな結構材
上を、クレーンを搭載した前記クレーン台車を前方に移
動させ、前記の態様により、順次海面下の地盤に杭を打
設する。
【0009】また、前記クレーンを右方向及び左方向に
各々90度旋回し、そのクレーンにより新たな杭を吊っ
て、側方の隣接する結構材の先端部において、その杭を
海面下の地盤に打設し、新たな杭の打設を終えると、新
たな結構材上を、クレーンを搭載した前記クレーン台車
を前方に移動させ、前記の態様により、順次海面下の地
盤に杭を打設する。
【0010】また、隣接する結構材間に床鋼材を掛け渡
し、その床鋼材上にコンクリート床盤を施し、更にその
コンクリート床盤をアスファルト舗装して、海上ステー
ジを構築する。
【0011】ローラ装置により結構材上を移動するクレ
ーン台車にクレーンを搭載し、且つ旋回可能なクレーン
を用いて杭打設することにより、前面の杭打設を能率良
く行うことができ、またクレーンを右方向及び左方向に
90度旋回することで、施工機械の横移動を要すること
なく、側面の杭打設を行うことができ、施工能率を大幅
に向上させる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の杭打工法に従い
海上ステージを構築する態様を示し、Aは、アスファル
ト舗装を終えた出来上がった海上ステージ部分、Bは、
アスファルト舗装前のコンクリート床盤部分、Cは、杭
の打設を終え杭を結構材で結構した部分を示す。
【0013】部分Cの端部には、詳細を後述するクレー
ン台車3に搭載されたクレーン4が配置されている。こ
のクレーン4は、旋回台を備え旋回するものであり、そ
れ自体周知の構造のものである。
【0014】図2は本発明の杭打工法に従い海上ステー
ジを構築する態様を示す平面図である。例えば図1にお
いて、比較的太い線の範囲が、1台のクレーン4がDの
位置にあった時の杭打設範囲であり、記号Eで囲む細い
線の部分はクレーン4がDの位置において結構材2の接
続を行う範囲である。
【0015】図1において、5及び6は、C部分に配置
された他のクレーン、7は、台船8により運ばれた杭等
を運搬する搬送台車である。
【0016】図3ないし図5において、海面下の地盤D
に、前後方向に所定の間隔を隔てて2本一対の斜め杭
(1本の垂直杭の場合もある)1が打設され、それ等の
杭1の先端部を結構材2で結構し、かかる結構材2の列
を、図1及び図2に示す様に、左右方向に所定の間隔を
隔てて多数列並設し、杭1で支持された結構材2により
海上ステージを構築する。
【0017】次に、図3ないし図5と共に図6ないし図
9を参照して杭打設の手順を説明する。
【0018】杭1を結構している既設の結構材2上にロ
ーラ装置9を取り付ける。ローラ装置9の詳細を図10
に示す。そのローラ装置9上を移動するクレーン台車3
を設け、そのクレーン台車3上に、旋回可能なクレーン
4を搭載する。クレーン台車3を移動させる動力として
は、例えば、ジャッキ手段を用いることができる。ま
た、ローラ装置9は、クレーン台車3側に取り付けるこ
とも可能である。
【0019】既設の結構材2の先端部に、鞘管10を取
り付けた新たな結構材2Aをクレーン4で吊り連結す
る。(図3及び図6、図7) 新たな結構材2Aの先端部である鞘管10の部分に、図
11ないし図13に示すジャッキ11及びロット12か
ら成るジャッキ装置13を取り付け、支杭14をクレー
ン4で吊り鞘管10を通して、ジャッキ装置13により
尺取虫式で支杭14を海面下の地盤Dに降ろし、新たな
結構材2Aの先端部を支杭14で支持す。(図4及び図
7、図8) 打設する杭1Aをクレーン4で吊り、新たに連結した結
構材2Aの先端部に取り付けた図14に詳示する鞘管1
5に杭1Aを通して、海面下の地盤Dに打設する。(図
5及び図8、図9) 新たな杭1Aの打設を終えると、新たな結構材2A上に
ローラ装置9を取り付けて、クレーン4を搭載したクレ
ーン台車3を前方に移動させ、前記の態様により、順次
海面下の地盤に杭を打設する。(図9) 図15は、前記の態様で杭を打設し、結構材で杭を結構
した状態を示し、図16に示すように、隣接する結構材
2,2間に床鋼材16を掛け渡し、更に型枠17を配置
し、床鋼材上にコンクリート床盤を施し、更にそのコン
クリート床盤をアスファルト舗装する。
【0020】
【発明の効果】本発明は、ローラ装置により結構材上を
移動するクレーン台車にクレーンを搭載し、且つ旋回可
能なクレーンを用いて杭打設するものであるので、杭打
設を終えれば、クレーン台車を前方に移動させることに
より、次の杭打設位置に杭を吊るクレーンを移動さるこ
とができ、杭打設を能率良く行うことができる。また、
クレーンを右方向及び左方向に90度旋回することで、
施工機械の横移動を要することなく、両側方の杭打設を
行うことができ、施工能率を大幅に向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の杭打工法に従い海上ステージを構築す
る態様を示す平面図。
【図2】本発明の杭打工法に従い海上ステージを構築す
る態様を示す平面図。
【図3】本発明の杭打工法により杭を打設する態様を示
す第1工程の側面図。
【図4】本発明の杭打工法により杭を打設する態様を示
す第2工程の側面図。
【図5】本発明の杭打工法により杭を打設する態様を示
す第3工程の側面図。
【図6】本発明の杭打工法により杭を打設する手順を示
す第1工程の側面図。
【図7】本発明の杭打工法により杭を打設する手順を示
す第2工程の側面図。
【図8】本発明の杭打工法により杭を打設する手順を示
す第3工程の側面図。
【図9】本発明の杭打工法により杭を打設する手順を示
す第4工程の側面図。
【図10】ローラ装置の詳細正面図。
【図11】支杭を設置するジャッキの正面図
【図12】支杭を設置するジャッキの側面図
【図13】支杭を設置するジャッキの平面図
【図14】杭を通す鞘管の正面図。
【図15】杭を打設し杭頭部を結構材で結構した平面
図。
【図16】隣接する結構材間に床鋼材を掛け渡した平面
図。
【符号の説明】
1、1A・・・杭 2、2A・・・結構材 3・・・クレーン台車 4・・・クレーン 5・・・クレーン 6・・・クレーン 7・・・搬送台車 8・・・台船 9・・・ローラ装置 10・・・支杭の鞘管 11・・・・ジャッキ 12・・・ロット 13・・・ジャッキ装置 14・・・支杭 15・・・鞘管 16・・・床鋼材 17・・・型枠

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海面下の地盤に、前後方向に所定の間隔
    を隔てて杭を打設し、それ等の杭の先端部を結構材で結
    構し、かかる結構材の列を左右方向に所定の間隔を隔て
    て多数列並設し、杭で支持された結構材により海上ステ
    ージを構築する際の杭打工法に於いて、既設の結構材上
    をローラ装置により移動するクレーン台車を設け、その
    クレーン台車上に、旋回可能なクレーンを搭載し、既設
    の結構材の先端部に、新たな結構材を連結し、その新た
    な結構材の先端部より支杭を海面下の地盤に降ろして、
    新たな結構材の先端部をその支杭で支持し、前記クレー
    ンにより新たな杭を吊って、前記新たに連結した結構材
    の先端部において、その杭を海面下の地盤に打設し、新
    たな杭の打設を終えると、新たな結構材上を、クレーン
    を搭載した前記クレーン台車を前方に移動させ、前記の
    態様により、順次海面下の地盤に杭を打設することを特
    徴とする杭打工法。
  2. 【請求項2】 海面下の地盤に、前後方向に所定の間隔
    を隔てて杭を打設し、それ等の杭の先端部を結構材で結
    構し、かかる結構材の列を左右方向に所定の間隔を隔て
    て多数列並設し、杭で支持された結構材により海上ステ
    ージを構築する際の杭打工法に於いて、既設の結構材上
    をローラ装置により移動するクレーン台車を設け、その
    クレーン台車上に、旋回可能なクレーンを搭載し、既設
    の結構材の先端部に、新たな結構材を連結し、その新た
    な結構材の先端部より支杭を海面下の地盤に降ろして、
    新たな結構材の先端部をその支杭で支持し、前記クレー
    ンにより新たな杭を吊って、前記新たに連結した結構材
    の先端部において、その杭を海面下の地盤に打設し、ま
    た前記クレーンを右方向及び左方向に各々90度旋回
    し、そのクレーンにより新たな杭を吊って、前記結構材
    に隣接する側方の結構材の先端部において、その杭を海
    面下の地盤に打設し、新たな杭の打設を終えると、新た
    な結構材上を、クレーンを搭載した前記クレーン台車を
    前方に移動させ、前記の態様により、順次海面下の地盤
    に杭を打設することを特徴とする杭打工法。
  3. 【請求項3】 隣接する結構材間に床鋼材を掛け渡し、
    その床鋼材上にコンクリート床盤を施し、更にそのコン
    クリート床盤をアスファルト舗装することを特徴とする
    請求項1及び請求項2に記載の杭打工法による海上ステ
    ージ構築工法。
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