JP2632795B2 - 人工地盤の構築方法 - Google Patents

人工地盤の構築方法

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JP2632795B2
JP2632795B2 JP6524595A JP6524595A JP2632795B2 JP 2632795 B2 JP2632795 B2 JP 2632795B2 JP 6524595 A JP6524595 A JP 6524595A JP 6524595 A JP6524595 A JP 6524595A JP 2632795 B2 JP2632795 B2 JP 2632795B2
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充 恒藤
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TETORA KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、人工地盤の構築方法
に関するものであり、一層詳細には、桟橋構造物などに
好適に使用される人工地盤の構築方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決すべき課題】従来より、
沿岸水域等に設置される桟橋構造物などの人工地盤は、
まず設置水域に鋼管杭を所定間隔で打設し、次にこれら
の鋼管杭に型枠支保工を配設するとともにこの支保工上
に配筋を行い、さらにコンクリートを打設して上部工と
しての床部分を形成することにより構築されている。し
かるに、このような構築方法では、全ての材料を海上輸
送したり、上部工の型組、配筋、コンクリート打設、養
生を現場で行う必要があることから、工程が天候などに
大きく左右されることはいうまでもなく、特に、大面積
の人工地盤の構築においては工期が著しく長くなり、そ
の構築費用も膨大になる等の解決すべき種々の課題が指
摘されていた。
【0003】
【課題の解決手段】そこでこの発明では、支持杭の挿通
孔を開設した基部ポンツーンを水面の所定位置にアンカ
ーリングし、次にこの基部ポンツーンの挿通孔に支持杭
を挿通した状態で打設し、ついで前記支持杭を反力受け
として基部ポンツーンを上昇させて該支持杭頭部に固定
し、さらに工場や施工現場近傍の製作ヤードにおいて予
め制作したスラブポンツーンを所定位置に曳航してこの
スラブポンツーンを隣接する基部ポンツーン間に架設す
ることにより、構築作業の容易化と費用の低減化を図ろ
うとするものである。
【0004】また、所定位置に曳航したスラブポンツー
ンをフローティングドックにより上昇させて隣接する基
部ポンツーン間に架設すれば、二又船などを使用する場
合に比べさらに構築費用を節減することができ好適であ
る。
【0005】
【作用】この発明に係る方法によれば、人工地盤の構築
に使用する大半の構成部材に浮体構造を採用しているの
で運搬用の大型台船が不要となるだけでなく、現場での
作業も少ないので、構築の容易化による費用の低減化を
達成することができるものである。
【0006】
【実施例】次に、本発明に係る人工地盤の構築方法の好
適な実施例として桟橋構造物の構築方法を例示し、添付
図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、本発明
方法はこの実施例に限定されるものではなく、例えば、
護岸岸壁などの港湾施設を構築する場合にも好適に採用
することができ、本発明の精神を逸脱しない範囲内にお
いて種々の変更をなし得ることは勿論である。
【0007】本発明に係る方法では、工場や施工現場近
傍の製作ヤードなどにおいて基部ポンツーン10および
スラブポンツーン12を予め製作しておき、桟橋構造物
Aを構築するに際しては、図1に示すように、まず、基
部ポンツーン10を設置水面の所定位置に係留する。な
お、基部ポンツーン10の所定箇所には、ガイドパイプ
などを使用して支持杭挿通孔14を予め開設しておく。
そして、吊持した鋼管製の支持杭16を前記基部ポンツ
ーン10の挿通孔14を介してバンブロハンマーなどの
杭打装置により打設する。
【0008】次に、打設された支持杭16を反力受けと
して前記基部ポンツーン10を上昇させ、支持杭頭部1
6aに固定した後、受桁部材18を配置する。この場
合、基部ポンツーン10を支持杭16に沿って上昇させ
るに際しては、隣接する支持杭頭部16a、16a間に
高さ調整キャップ20を介して支持梁部材22を架け渡
し、この支持梁部材22に配置した滑車機構24をウイ
ンチ26により操作して基部ポンツーン10を持ち上げ
たり(図2a参照)、あるいは支持梁部材22に配置し
た油圧ジャッキ28(図2b参照)等が好適に使用でき
る。なお、支持杭頭部18aに基部ポンツーン10を固
定したら、支持梁部材22および滑車機構24や油圧ジ
ャッキ28などの上昇操作手段を適宜撤去する。
【0009】次いで、浮体構造として形成したコンクリ
ート製のスラブ本体12aの両端に鋼材製ハンガー部3
0を配設したスラブポンツーン12(図3a参照)ある
いはスラブ本体12aとハンガー部30を鋼製にしたス
ラブポンツーン12(図3b参照)を適宜の手段で曳航
し、このスラブポンツーン12を隣接する基部ポンツー
ン10、10間に架設して固定する。なおこの場合、ス
ラブ本体12aの上部を開放した形状に形成し、この上
部開放部に転用のきく曳航蓋を装着してスラブポンツー
ン12として構成し、架設固定後に現場施工によって上
床板を形成しても良いことは言うまでもない。
【0010】また、スラブポンツーン12を隣接する基
部ポンツーン10、10間に架設するための具体的な方
法としては、注水したフローティングドック32をスラ
ブポンツーン12の水面下に位置させた後、フローティ
ングドック32を浮上させてジャキ装置34によりスラ
ブポンツーン12を持ち上げ、両端のハンガー部30を
隣接する基部ポンツーン10の受桁部材18上に載置
し、さらにこの受桁部材18上を適宜移動させて所定位
置に固定すれば良い(図4参照)。
【0011】
【発明の効果】先に述べたように、本発明に係る人工地
盤の構築方法によれば、構成部材の大半を直接曳航でき
る浮体構造としたので大型台船などの運搬手段が不要と
なり、また、支持杭の打設時に導材も必要ないので現場
作業も簡便でしかも能率的に行えるので構築費用の低減
化を達成することができる。また、人工地盤の構造自体
も簡単なので安価に製造することができるなど種々の利
点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る人工地盤の構築方法の実施例とし
ての桟橋構造物の構築手順を示す説明図である。
【図2】図1に示す桟橋構造物の構築手順の一部であっ
て、基部ポンツーンを支持杭に沿って上昇させ支持杭頭
部に固定する手段の説明図である。
【図3】図1に示す桟橋構造物の構築に使用するスラブ
ポンツーンの一部断面説明図である。
【図4】図1に示す桟橋構造物の構築手順の一部であっ
て、スラブポンツーンを基部ポンツーン間に架設する際
の説明図である。
【符号の説明】
10 基部ポンツーン、 12 スラブポンツーン、1
4 支持杭挿通孔、16 支持杭、 18 受
桁部材、 20 調整キャップ、22 支持梁部
材、 24 滑車機構、 26 ウインチ、
28 油圧ジャッキ、 30 ハンガー部、32 フ
ローティングドック、 34 ジャ
キ装置、

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持杭の挿通孔を開設した基部ポンツー
    ンを水面の所定位置にアンカーリングし、次にこの基部
    ポンツーンの挿通孔に支持杭を挿通した状態で打設し、
    ついで前記支持杭を反力受けとして基部ポンツーンを上
    昇させて該支持杭頭部に固定し、さらに所定位置に曳航
    したスラブポンツーンを隣接する基部ポンツーン間に架
    設することを特徴とする人工地盤の構築方法。
  2. 【請求項2】 所定位置に曳航したスラブポンツーンを
    隣接する基部ポンツーン間に架設する手段として、フロ
    ーティングドックを使用することからなる請求項1に記
    載の人工地盤の構築方法。
JP6524595A 1995-03-01 1995-03-01 人工地盤の構築方法 Expired - Lifetime JP2632795B2 (ja)

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JPH08239824A JPH08239824A (ja) 1996-09-17
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CN115387207A (zh) * 2022-09-09 2022-11-25 中铁广州工程局集团有限公司 一种浅覆盖层钢混组合桩桥墩结构及施工方法

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