JPH1028001A - 1チップ形ローパスフィルタ - Google Patents
1チップ形ローパスフィルタInfo
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- JPH1028001A JPH1028001A JP18349296A JP18349296A JPH1028001A JP H1028001 A JPH1028001 A JP H1028001A JP 18349296 A JP18349296 A JP 18349296A JP 18349296 A JP18349296 A JP 18349296A JP H1028001 A JPH1028001 A JP H1028001A
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- pass filter
- chip
- lpf
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
- Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】カットオフ周波数を低くして高域周波数信号に
対して十分な減衰量を得ることができる1チップ形ロー
パスフィルタを提供する。 【解決手段】LPFチップ12は一枚の誘電体基板12
a上にLPFパターン12bを形成する。LPFパター
ン12bは、容量性線路(コンデンサC1〜C4)と誘
導性線路(インダクタL1〜L3)とを交互にパターン
構成し、このパターンの入力端(C1)と出力端(C
4)との間で高域周波数信号を減衰させる。LPFパタ
ーン12bはコンデンサC1〜C4の最大外形とインダ
クタL1〜L3の最大外形とを連ねる線がほぼ四辺形に
なるようにパターン構成している。また、上記誘導性線
路と上記容量性線路との接続点(L1a〜L3a,L1
b〜L3b)を上記四辺形の最大外形を連ねる線にほぼ
沿った位置に配置している。
対して十分な減衰量を得ることができる1チップ形ロー
パスフィルタを提供する。 【解決手段】LPFチップ12は一枚の誘電体基板12
a上にLPFパターン12bを形成する。LPFパター
ン12bは、容量性線路(コンデンサC1〜C4)と誘
導性線路(インダクタL1〜L3)とを交互にパターン
構成し、このパターンの入力端(C1)と出力端(C
4)との間で高域周波数信号を減衰させる。LPFパタ
ーン12bはコンデンサC1〜C4の最大外形とインダ
クタL1〜L3の最大外形とを連ねる線がほぼ四辺形に
なるようにパターン構成している。また、上記誘導性線
路と上記容量性線路との接続点(L1a〜L3a,L1
b〜L3b)を上記四辺形の最大外形を連ねる線にほぼ
沿った位置に配置している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は容量性線路と誘導性
線路とを一枚の誘電体基板上に交互にパターン構成し,
このパターンの入力端と出力端との間で高域周波数信号
を減衰させる1チップ形ローパスフィルタに関し、特に
マイクロ波帯やミリ波帯においてマイクロ波IC(MI
C)を用いる高周波装置のバイアス回路として小型で高
減衰を得るのに適する1チップ形ローパスフィルタに関
する。
線路とを一枚の誘電体基板上に交互にパターン構成し,
このパターンの入力端と出力端との間で高域周波数信号
を減衰させる1チップ形ローパスフィルタに関し、特に
マイクロ波帯やミリ波帯においてマイクロ波IC(MI
C)を用いる高周波装置のバイアス回路として小型で高
減衰を得るのに適する1チップ形ローパスフィルタに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の1チップ形ローパスフィ
ルタについて、図面を参照して説明する。図6は従来技
術による1チップ形ローパスフィルタの一つである単板
コンデンサ24,25および26を使用した電圧制御発
振器を示す図であり、(a)は1部截欠して示す平面
図、(b)は回路図である。なお、図6(a)はこの電
圧制御発振器(VCO)の筐体を外してみた平面図であ
る。
ルタについて、図面を参照して説明する。図6は従来技
術による1チップ形ローパスフィルタの一つである単板
コンデンサ24,25および26を使用した電圧制御発
振器を示す図であり、(a)は1部截欠して示す平面
図、(b)は回路図である。なお、図6(a)はこの電
圧制御発振器(VCO)の筐体を外してみた平面図であ
る。
【0003】図6の電圧制御発振器は、出力端子15か
ら高周波数信号を出力する発振器部100と、発振器部
100にバイアス供給を行うバイアス部200Aとを含
む。発振器部100は、可変容量ダイオード(VC)
1,誘電体基板19,20および発振用能動素子である
コレクタ接地のトランジスタ(TR)5を筐体に直接取
り付けている。可変容量ダイオード1と,誘電体基板1
9上に形成された高周波用マイクロチップコンデンタで
あるコンデンサ2,4と,主線路3とがトランジスタ5
のベース整合回路を形成し、誘電体基板20上に形成さ
れた主線路6,8と,上記と同様のコンデンサ7とがト
ランジスタ5のエミッタ整合回路を形成する。この電圧
制御発振器は、トランジスタ5のエミッタまたはエミッ
タ整合回路からトランジスタ5のベースまたはベース整
合回路への高周波数信号の帰還によって発振する。高周
波数信号の発振周波数は可変容量ダイオード1の容量変
化によって変化され、この容量変化はバイアス供給部9
aから供給される制御電圧によって制御される。発振し
た高周波数信号はトランジスタ5のエミッタから主線路
6,コンデンサ7および主線路8を介して出力端子15
から取り出される。
ら高周波数信号を出力する発振器部100と、発振器部
100にバイアス供給を行うバイアス部200Aとを含
む。発振器部100は、可変容量ダイオード(VC)
1,誘電体基板19,20および発振用能動素子である
コレクタ接地のトランジスタ(TR)5を筐体に直接取
り付けている。可変容量ダイオード1と,誘電体基板1
9上に形成された高周波用マイクロチップコンデンタで
あるコンデンサ2,4と,主線路3とがトランジスタ5
のベース整合回路を形成し、誘電体基板20上に形成さ
れた主線路6,8と,上記と同様のコンデンサ7とがト
ランジスタ5のエミッタ整合回路を形成する。この電圧
制御発振器は、トランジスタ5のエミッタまたはエミッ
タ整合回路からトランジスタ5のベースまたはベース整
合回路への高周波数信号の帰還によって発振する。高周
波数信号の発振周波数は可変容量ダイオード1の容量変
化によって変化され、この容量変化はバイアス供給部9
aから供給される制御電圧によって制御される。発振し
た高周波数信号はトランジスタ5のエミッタから主線路
6,コンデンサ7および主線路8を介して出力端子15
から取り出される。
【0004】発振器部100は高インピーダンス線路9
のバイアス供給部9aからコンデンサ2の電極を中継し
て可変容量ダイオード1に制御電圧を供給する。また、
発振器部100は、高インピーダンス線路10のバイア
ス供給部10aからコンデンサ4の電極を中継してトラ
ンジスタ5のベースにベースバイアスを供給し、高イン
ピーダンス線路11のバイアス供給部11aから主線路
6を介してトランジスタ5のエミッタにエミッタバイア
スを供給する。高インピーダンス線路9,10および1
1は、主線路3,6および8より高インピーダンス(約
2倍以上)を呈するように構成され、長さを上記高周波
数信号において1/4波長近くにしてあるので誘導性素
子として動作する。
のバイアス供給部9aからコンデンサ2の電極を中継し
て可変容量ダイオード1に制御電圧を供給する。また、
発振器部100は、高インピーダンス線路10のバイア
ス供給部10aからコンデンサ4の電極を中継してトラ
ンジスタ5のベースにベースバイアスを供給し、高イン
ピーダンス線路11のバイアス供給部11aから主線路
6を介してトランジスタ5のエミッタにエミッタバイア
スを供給する。高インピーダンス線路9,10および1
1は、主線路3,6および8より高インピーダンス(約
2倍以上)を呈するように構成され、長さを上記高周波
数信号において1/4波長近くにしてあるので誘導性素
子として動作する。
【0005】バイアス部200Aはバイアス端子16,
17および18にそれぞれ接続した単板コンデンサ2
4,25および26を備える。単板コンデンサ24,2
5および26は、高誘電率の1枚の誘電体基板の表面お
よび裏面に導電体を形成してコンデンサを形成したもの
であり、コンデンサ2,4および7と同様に高周波数特
性に優れている。単板コンデンサ24,25および26
は、ボンディングワイヤ21,22および23によって
バイアス供給部9a,10aおよび11aにそれぞれ接
続されている。従って、バイアス端子16,17および
18に供給された制御電圧,ベースバイアスおよびエミ
ッタバイアスは、バイアス供給部9a,10aおよび1
1a等を介して可変容量ダイオード1,トランジスタ5
のベースおよびエミッタにそれぞれ供給される。なお、
ボンディングワイヤ21,22および23も、細い金線
等で作られているので、誘導性素子として動作する。
17および18にそれぞれ接続した単板コンデンサ2
4,25および26を備える。単板コンデンサ24,2
5および26は、高誘電率の1枚の誘電体基板の表面お
よび裏面に導電体を形成してコンデンサを形成したもの
であり、コンデンサ2,4および7と同様に高周波数特
性に優れている。単板コンデンサ24,25および26
は、ボンディングワイヤ21,22および23によって
バイアス供給部9a,10aおよび11aにそれぞれ接
続されている。従って、バイアス端子16,17および
18に供給された制御電圧,ベースバイアスおよびエミ
ッタバイアスは、バイアス供給部9a,10aおよび1
1a等を介して可変容量ダイオード1,トランジスタ5
のベースおよびエミッタにそれぞれ供給される。なお、
ボンディングワイヤ21,22および23も、細い金線
等で作られているので、誘導性素子として動作する。
【0006】図1の電圧制御発振器では、可変容量ダイ
オード1,トランジスタ5に生じている上記高周波数信
号が、バイアス端子16,17および18から外部に漏
洩しないようにすることが重要である。この電圧制御発
振器では、高インピーダンス線路9,10および11と
単板コンデンサ24,25および26とが上記高周波数
信号の漏洩を防ぐ低域通過ろ波(ローパスフィルタ,L
PF)特性を主として与え、特に単板コンデンサ24,
25および26の役割が大きい。
オード1,トランジスタ5に生じている上記高周波数信
号が、バイアス端子16,17および18から外部に漏
洩しないようにすることが重要である。この電圧制御発
振器では、高インピーダンス線路9,10および11と
単板コンデンサ24,25および26とが上記高周波数
信号の漏洩を防ぐ低域通過ろ波(ローパスフィルタ,L
PF)特性を主として与え、特に単板コンデンサ24,
25および26の役割が大きい。
【0007】図3の本発明に係わる1チップ形ローパス
フィルタの減衰/周波数特性図を参照すると、単板コン
デンサ24の減衰特性が周波数10MHzから50GH
zに亘って示されている。なお、この単板コンデンサ2
4は、比誘電率2800,厚さh=0.1mm,1辺1
mmの誘電体基板を用いており、コンデンサのパターン
(表面)は1辺0.9mmである。このパラメータにお
いて、単板コンデンサ24の容量は160pFになる。
単板コンデンサ24の減衰量は、周波数が高くなるにつ
れて徐々に増大するが、10GHzにおいても約55d
Bに過ぎない(電源インピーダンスおよび負荷インピー
ダンスを50Ωとした場合)。なお、単板コンデンサ2
5および26も同じ性能を有する。
フィルタの減衰/周波数特性図を参照すると、単板コン
デンサ24の減衰特性が周波数10MHzから50GH
zに亘って示されている。なお、この単板コンデンサ2
4は、比誘電率2800,厚さh=0.1mm,1辺1
mmの誘電体基板を用いており、コンデンサのパターン
(表面)は1辺0.9mmである。このパラメータにお
いて、単板コンデンサ24の容量は160pFになる。
単板コンデンサ24の減衰量は、周波数が高くなるにつ
れて徐々に増大するが、10GHzにおいても約55d
Bに過ぎない(電源インピーダンスおよび負荷インピー
ダンスを50Ωとした場合)。なお、単板コンデンサ2
5および26も同じ性能を有する。
【0008】図1に示した単板コンデンサ24(および
25,26)は、高域周波数帯においても減衰量が十分
に大きくならないという欠点がある。この欠点を解消す
るために、低域周波数信号は損失少く通過させるが高域
周波数信号に対しては減衰量が多くなるローパスフィル
タを誘電体基板に構成することが考えられる。特開平3
−71702号公報には、入力線路と出力線路との間に
誘導性線路と容量性線路とを直線的に交互に配置したロ
ーパスフィルタが開示されている。また、特開平5−2
99961号公報には、誘導性部と容量性部とを誘電体
層を挟んで複数段数形成するローパスフィルタ構成が開
示されている。
25,26)は、高域周波数帯においても減衰量が十分
に大きくならないという欠点がある。この欠点を解消す
るために、低域周波数信号は損失少く通過させるが高域
周波数信号に対しては減衰量が多くなるローパスフィル
タを誘電体基板に構成することが考えられる。特開平3
−71702号公報には、入力線路と出力線路との間に
誘導性線路と容量性線路とを直線的に交互に配置したロ
ーパスフィルタが開示されている。また、特開平5−2
99961号公報には、誘導性部と容量性部とを誘電体
層を挟んで複数段数形成するローパスフィルタ構成が開
示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図示して説明した単板
コンデンサは、単一の容量性素子で高域周波数に対する
減衰を得るため、高域周波数信号に対して十分な減衰量
が得られないという欠点があった。
コンデンサは、単一の容量性素子で高域周波数に対する
減衰を得るため、高域周波数信号に対して十分な減衰量
が得られないという欠点があった。
【0010】高域周波数信号に対して十分な減衰量が得
られないという上記欠点を解消するために、誘電体基板
に誘導性素子と容量性素子とを誘電体基板に一体化して
ローパスフィルタを構成する第1の開示例は、誘導性線
路と容量性線路とを直線上に交互に配置するので小型化
が困難であり、特に小型化が要求される高マイクロ波領
域やミリ波帯でのバイアス供給部用には使用困難である
いう欠点があった。また、第2の開示例は、複数の誘電
体基板を積層してローパスフィルタを構成するので、製
造工程が複雑であり、費用が嵩むという欠点があった。
られないという上記欠点を解消するために、誘電体基板
に誘導性素子と容量性素子とを誘電体基板に一体化して
ローパスフィルタを構成する第1の開示例は、誘導性線
路と容量性線路とを直線上に交互に配置するので小型化
が困難であり、特に小型化が要求される高マイクロ波領
域やミリ波帯でのバイアス供給部用には使用困難である
いう欠点があった。また、第2の開示例は、複数の誘電
体基板を積層してローパスフィルタを構成するので、製
造工程が複雑であり、費用が嵩むという欠点があった。
【0011】従って本発明の目的は、高域周波数信号に
対して十分な減衰量を得ることができるとともに小型化
が容易である1チップ形ローパスフィルタを提供するこ
とにある。
対して十分な減衰量を得ることができるとともに小型化
が容易である1チップ形ローパスフィルタを提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による1チップ形
ローパスフィルタは、容量性線路と誘導性線路とを一枚
の誘電体基板上に交互にパターン構成し,このパターン
の入力端と出力端との間で高域周波数信号を減衰させる
1チップ形ローパスフィルタにおいて、前記容量性線路
の最大外形と前記誘導性線路の最大外形とを連ねる線が
ほぼ四辺形になるようにパターン構成されており、前記
誘導性線路と前記容量性線路との接続点が、前記四辺形
の最大外形を連ねる線にほぼ沿った位置に配置されてい
る。
ローパスフィルタは、容量性線路と誘導性線路とを一枚
の誘電体基板上に交互にパターン構成し,このパターン
の入力端と出力端との間で高域周波数信号を減衰させる
1チップ形ローパスフィルタにおいて、前記容量性線路
の最大外形と前記誘導性線路の最大外形とを連ねる線が
ほぼ四辺形になるようにパターン構成されており、前記
誘導性線路と前記容量性線路との接続点が、前記四辺形
の最大外形を連ねる線にほぼ沿った位置に配置されてい
る。
【0013】前記1チップ形ローパスフィルタの第1
は、前記容量性線路の開放端部が、前記四辺形の内側方
向に形成されている構成をとることができる。
は、前記容量性線路の開放端部が、前記四辺形の内側方
向に形成されている構成をとることができる。
【0014】前記1チップ形ローパスフィルタの第2
は、前記入力端と,前記出力端と,これら入力端と出力
端との間に交互にパターン構成された前記容量性線路と
前記誘導性線路とを1組とするLPFパターンが、前記
一枚の誘電体基板上に複数組配置されている構成をとる
ことができる。
は、前記入力端と,前記出力端と,これら入力端と出力
端との間に交互にパターン構成された前記容量性線路と
前記誘導性線路とを1組とするLPFパターンが、前記
一枚の誘電体基板上に複数組配置されている構成をとる
ことができる。
【0015】前記1チップ形ローパスフィルタの第3
は、前記容量性線路が、前記四辺形の各頂点部に配置さ
れている構成をとることができる。
は、前記容量性線路が、前記四辺形の各頂点部に配置さ
れている構成をとることができる。
【0016】前記1チップ形ローパスフィルタの第4
は、前記誘導性線路の一つが前記四辺形の少くとも1辺
全部にほぼ沿って配置されている構成をとることができ
る。
は、前記誘導性線路の一つが前記四辺形の少くとも1辺
全部にほぼ沿って配置されている構成をとることができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。
して説明する。
【0018】図1は本発明による1チップ形ローパスフ
ィルタの実施の形態の一つを適用した電圧制御発振器を
示す図であり、(a)は1部截欠して示す平面図、
(b)は回路図である。図2は図1に使用したLPFチ
ップ12の拡大図である。
ィルタの実施の形態の一つを適用した電圧制御発振器を
示す図であり、(a)は1部截欠して示す平面図、
(b)は回路図である。図2は図1に使用したLPFチ
ップ12の拡大図である。
【0019】図1の電圧制御発振器は、図6と同じ発振
器部100と、発振器部100にバイアス供給を行うバ
イアス部200とを含む。バイアス部200はLPFチ
ップ12,13および14の入力端をバイアス端子1
6,17および18にそれぞれ接続している。LPFチ
ップ12,13および14の出力端はボンディングワイ
ヤ21,22および23によってバイアス供給部9a,
10aおよび11aにそれぞれ接続されている。従っ
て、バイアス端子16,17および18に供給された制
御電圧,ベースバイアスおよびエミッタバイアスは、高
インピーダンス線路9,10および11にそれぞれ接続
されているバイアス供給部9a,10aおよび11aか
ら、可変容量ダイオード1,トランジスタ5のベースお
よびエミッタにそれぞれ供給される。
器部100と、発振器部100にバイアス供給を行うバ
イアス部200とを含む。バイアス部200はLPFチ
ップ12,13および14の入力端をバイアス端子1
6,17および18にそれぞれ接続している。LPFチ
ップ12,13および14の出力端はボンディングワイ
ヤ21,22および23によってバイアス供給部9a,
10aおよび11aにそれぞれ接続されている。従っ
て、バイアス端子16,17および18に供給された制
御電圧,ベースバイアスおよびエミッタバイアスは、高
インピーダンス線路9,10および11にそれぞれ接続
されているバイアス供給部9a,10aおよび11aか
ら、可変容量ダイオード1,トランジスタ5のベースお
よびエミッタにそれぞれ供給される。
【0020】ここで、LPFチップ12,13および1
3は、本発明による実施の形態の一つである1チップ形
ローパスフィルタであり、同じ構成・作用を有する。以
下、図1および図2を併せ参照して本実施の形態の1チ
ップ形ローパスフィルタであるLPFチップ12につい
て詳細に説明する。
3は、本発明による実施の形態の一つである1チップ形
ローパスフィルタであり、同じ構成・作用を有する。以
下、図1および図2を併せ参照して本実施の形態の1チ
ップ形ローパスフィルタであるLPFチップ12につい
て詳細に説明する。
【0021】LPFチップ12は、高誘電率の一枚の誘
電体基板12aの表面のLPFパターン12bの部分と
裏面(図示せず)の全体とに導体膜を形成している。L
PFパターン12bは幅の広い部分と幅の狭い部分とを
交互にパターン形成しており、幅の広い部分が容量性線
路,つまりコンデンサC1,C2,C3およびC4とな
り、幅の狭い部分が誘導性線路,つまりインダクタL
1,L2およびL3となる。LPFパターン12bは、
図示の通り、コンデンサC4,インダクタL3,コンデ
ンサC3,インダクタL2,コンデンサC2,インダク
タL1,コンデンサC1を交互に接続しているので、L
PFチップ12はローパスフィルタを形成している。コ
ンデンサC4をローパスフィルタの入力端,コンデンサ
C1をローパスフィルタの出力端とすると、LPFチッ
プ12は上記入力端と出力端との間でカットオフ周波数
以上の周波数の高周波数信号を大きく減衰させる。
電体基板12aの表面のLPFパターン12bの部分と
裏面(図示せず)の全体とに導体膜を形成している。L
PFパターン12bは幅の広い部分と幅の狭い部分とを
交互にパターン形成しており、幅の広い部分が容量性線
路,つまりコンデンサC1,C2,C3およびC4とな
り、幅の狭い部分が誘導性線路,つまりインダクタL
1,L2およびL3となる。LPFパターン12bは、
図示の通り、コンデンサC4,インダクタL3,コンデ
ンサC3,インダクタL2,コンデンサC2,インダク
タL1,コンデンサC1を交互に接続しているので、L
PFチップ12はローパスフィルタを形成している。コ
ンデンサC4をローパスフィルタの入力端,コンデンサ
C1をローパスフィルタの出力端とすると、LPFチッ
プ12は上記入力端と出力端との間でカットオフ周波数
以上の周波数の高周波数信号を大きく減衰させる。
【0022】ここで、カットオフ周波数以上の特定周波
数の減衰量を大きくするには、ローパスフィルタのカッ
トオフ周波数を低くする必要がある。そこで、このLP
Fチップ12では、LPFパターン12bの容量性線
路,つまりコンデンサC1〜C4の最大外形と誘導性線
路,つまりインダクタL1〜L3の最大外形とを連ねた
線がほぼ四辺形(図2は正方形)になるようにパターン
構成し、また上記容量性線路と上記誘導性線路との接続
点の各各,つまりコンデンサC4とインダクタL3との
接続点L3b,インダクタL3とコンデンサC3との接
続点L3a,コンデンサC3とインダクタL2との接続
点L2b,インダクタL2とコンデンサC2との接続点
L2a,コンデンサC2とインダクタL1との接続点L
1bおよびインダクタL1とコンデンサC1との接続点
L1aの各各を上記四辺形の最大外形を連ねる線にほぼ
沿った位置に配置している。上述のとおりに接続点L1
a,L1b,L2a,L2b,L3a,L3bを配置す
ることにより、LPFチップ12は、誘導性線路の長さ
を長くすることでインダクタL1〜L3のインダクタン
ス値を大きくすることができ、ローパスフィルタのカッ
トオフ周波数を低くすることができる。また、インダク
タL1〜L3の相互間距離を大きくとれるので、LPF
チップ12の入力端と出力端との間のアイソレーション
を大きくとれるという利点もある。なお、図2では誘導
性線路を直線形状にしているが、この線路を蛇行させる
とインダクタL1〜L3のインダクタンスをさらに大き
くすることができる。
数の減衰量を大きくするには、ローパスフィルタのカッ
トオフ周波数を低くする必要がある。そこで、このLP
Fチップ12では、LPFパターン12bの容量性線
路,つまりコンデンサC1〜C4の最大外形と誘導性線
路,つまりインダクタL1〜L3の最大外形とを連ねた
線がほぼ四辺形(図2は正方形)になるようにパターン
構成し、また上記容量性線路と上記誘導性線路との接続
点の各各,つまりコンデンサC4とインダクタL3との
接続点L3b,インダクタL3とコンデンサC3との接
続点L3a,コンデンサC3とインダクタL2との接続
点L2b,インダクタL2とコンデンサC2との接続点
L2a,コンデンサC2とインダクタL1との接続点L
1bおよびインダクタL1とコンデンサC1との接続点
L1aの各各を上記四辺形の最大外形を連ねる線にほぼ
沿った位置に配置している。上述のとおりに接続点L1
a,L1b,L2a,L2b,L3a,L3bを配置す
ることにより、LPFチップ12は、誘導性線路の長さ
を長くすることでインダクタL1〜L3のインダクタン
ス値を大きくすることができ、ローパスフィルタのカッ
トオフ周波数を低くすることができる。また、インダク
タL1〜L3の相互間距離を大きくとれるので、LPF
チップ12の入力端と出力端との間のアイソレーション
を大きくとれるという利点もある。なお、図2では誘導
性線路を直線形状にしているが、この線路を蛇行させる
とインダクタL1〜L3のインダクタンスをさらに大き
くすることができる。
【0023】なお、LPFパターン12bは、上記容量
性線路と上記誘導性線路との接続点を上記四辺形の最大
外形を連ねる線にほぼ沿った位置に配置しているので、
上記容量性線路(コンデンサC1〜C4)の各各は、先
端開放のスタブであると考えることができる。上記四辺
形の最大外形線から最も離れた辺,この辺がない場合は
頂点を開放端C1a〜C4aと名付けると、これら開放
端C1a〜C4aの部分は上記四辺形の内側方向に形成
されている。また、上記容量性線路(コンデンサC1〜
C4)の各各は、上記四辺形の各頂点部に配置されてい
る。上述した容量性線路の配置により、誘電体基板12
aの面積当り、コンデンサC1〜C4の容量値を大きく
することができている。
性線路と上記誘導性線路との接続点を上記四辺形の最大
外形を連ねる線にほぼ沿った位置に配置しているので、
上記容量性線路(コンデンサC1〜C4)の各各は、先
端開放のスタブであると考えることができる。上記四辺
形の最大外形線から最も離れた辺,この辺がない場合は
頂点を開放端C1a〜C4aと名付けると、これら開放
端C1a〜C4aの部分は上記四辺形の内側方向に形成
されている。また、上記容量性線路(コンデンサC1〜
C4)の各各は、上記四辺形の各頂点部に配置されてい
る。上述した容量性線路の配置により、誘電体基板12
aの面積当り、コンデンサC1〜C4の容量値を大きく
することができている。
【0024】LPFチップ12の誘電体基板12aは厚
さt=0.1mm,比誘電率εr=2800のチタン酸
バリウム磁器を用いている。LPFパターン12bは図
示した寸法パラメータ(単位mm)を有する。この寸法
パラメータは、誘電体基板12aの面積が図6で示した
単板コンデンサ24の誘電体基板と同じ(1mm×1m
m)になるように設定したものである。このパラメータ
によって近似計算すると、コンデンサC1〜C4の容量
はそれぞれ22pF,インダクタL1〜L3のインダク
タンスはそれぞれ0.15nHになる。これらの数値を
用いたLPFチップ12の減衰/周波数特性図を図3に
示している。LPFチップ12は、カットオフ周波数が
約2.8GHzの7リアクタンス素子構成ローパスフィ
ルタであり、100MHz近傍までは減衰量を殆ど生じ
ないが、10GHzにおいては約95dBの減衰量を生
じる(電源インピーダンスおよび負荷インピーダンスを
50Ωとした場合)。即ち、LPFチップ12は、多段
構成のローパスフィルタであるので、高域周波数帯域で
ある10GHzにおける減衰量が単板コンデンサ24に
比べて40dBも多くとれるという特徴がある。
さt=0.1mm,比誘電率εr=2800のチタン酸
バリウム磁器を用いている。LPFパターン12bは図
示した寸法パラメータ(単位mm)を有する。この寸法
パラメータは、誘電体基板12aの面積が図6で示した
単板コンデンサ24の誘電体基板と同じ(1mm×1m
m)になるように設定したものである。このパラメータ
によって近似計算すると、コンデンサC1〜C4の容量
はそれぞれ22pF,インダクタL1〜L3のインダク
タンスはそれぞれ0.15nHになる。これらの数値を
用いたLPFチップ12の減衰/周波数特性図を図3に
示している。LPFチップ12は、カットオフ周波数が
約2.8GHzの7リアクタンス素子構成ローパスフィ
ルタであり、100MHz近傍までは減衰量を殆ど生じ
ないが、10GHzにおいては約95dBの減衰量を生
じる(電源インピーダンスおよび負荷インピーダンスを
50Ωとした場合)。即ち、LPFチップ12は、多段
構成のローパスフィルタであるので、高域周波数帯域で
ある10GHzにおける減衰量が単板コンデンサ24に
比べて40dBも多くとれるという特徴がある。
【0025】図4は本発明による1チップ形ローパスフ
ィルタの実施の形態の別の一つの平面図である。
ィルタの実施の形態の別の一つの平面図である。
【0026】図4の実施の形態によるLPFチップ41
は、一枚の誘電体基板41aの表面に二つのLPFパタ
ーン41aおよび42bを構成し、裏面には全体に導体
膜を構成している。LPFパターン41bは、図2に示
したLPFチップ12のLPFパターン12bと同じ誘
導性線路と容量性線路を交互に配置したパターンであ
り、従ってLPFパターン41bの部分はLPFチップ
12と同じ減衰/周波数特性を持つ。LPFパターン4
1cは、LPFパターン41bとは対称にパターン構成
したものであり、LPFパターン41bの部分と同じ減
衰/周波数特性を持つ。このLPFチップ41は、図1
のバイアス部100のLPFチップ12と13の機能を
兼ねている。従って、このLPFチップ41を図1のバ
イアス部100に用いると、2個のLPFチップ12,
13を用いるのに比べて、電圧制御発振器の実装作業が
容易になるという特徴がある。なお、一枚の誘電体基板
にさらに多数のLPFパターンを構成できるのは勿論で
ある。
は、一枚の誘電体基板41aの表面に二つのLPFパタ
ーン41aおよび42bを構成し、裏面には全体に導体
膜を構成している。LPFパターン41bは、図2に示
したLPFチップ12のLPFパターン12bと同じ誘
導性線路と容量性線路を交互に配置したパターンであ
り、従ってLPFパターン41bの部分はLPFチップ
12と同じ減衰/周波数特性を持つ。LPFパターン4
1cは、LPFパターン41bとは対称にパターン構成
したものであり、LPFパターン41bの部分と同じ減
衰/周波数特性を持つ。このLPFチップ41は、図1
のバイアス部100のLPFチップ12と13の機能を
兼ねている。従って、このLPFチップ41を図1のバ
イアス部100に用いると、2個のLPFチップ12,
13を用いるのに比べて、電圧制御発振器の実装作業が
容易になるという特徴がある。なお、一枚の誘電体基板
にさらに多数のLPFパターンを構成できるのは勿論で
ある。
【0027】図5は本発明による1チップ形ローパスフ
ィルタの実施の形態のさらに別の一つの平面図である。
ィルタの実施の形態のさらに別の一つの平面図である。
【0028】図4の実施の形態によるLPFチップ51
は、高誘電率の一枚の誘電体基板41aの表面のLPF
パターン51bの部分と裏面(図示せず)の全体とに導
体膜を形成している。LPFパターン51bは幅の広い
容量性線路,つまりコンデンサC51およびC52と、
幅の狭い誘導性線路,つまりインダクタL51とからな
る。インダクタL51は、コンデンサC51と接続点L
51aで接続され、コンデンサC52と接続点L52a
で接続されている。従って、LPFチップ51は3リア
クタンス素子のローパスフィルタを形成している。コン
デンサC51をローパスフィルタの入力端,コンデンサ
C52をローパスフィルタの出力端とすると、LPFチ
ップ51は上記入力端と出力端との間でカットオフ周波
数以上の周波数の高周波数信号を大きく減衰させる。
は、高誘電率の一枚の誘電体基板41aの表面のLPF
パターン51bの部分と裏面(図示せず)の全体とに導
体膜を形成している。LPFパターン51bは幅の広い
容量性線路,つまりコンデンサC51およびC52と、
幅の狭い誘導性線路,つまりインダクタL51とからな
る。インダクタL51は、コンデンサC51と接続点L
51aで接続され、コンデンサC52と接続点L52a
で接続されている。従って、LPFチップ51は3リア
クタンス素子のローパスフィルタを形成している。コン
デンサC51をローパスフィルタの入力端,コンデンサ
C52をローパスフィルタの出力端とすると、LPFチ
ップ51は上記入力端と出力端との間でカットオフ周波
数以上の周波数の高周波数信号を大きく減衰させる。
【0029】このLPFチップ51も、LPFパターン
51bの容量性線路,つまりコンデンサC51,C52
の最大外形と誘導性線路,つまりインダクタL51の最
大外形とを連ねた線がほぼ四辺形(図4は正方形)にな
るようにパターン構成し、また上記容量性線路と上記誘
導性線路との接続点の各各,つまり接続点L51aおよ
びL51bの各各を上記四辺形の最大外形を連ねる線に
ほぼ沿った位置に配置している。また、インダクタL5
1は上記四辺形の1辺の全部にほぼ沿う部分を有する。
上述のとおりにインダクタL51,接続点L51aおよ
びL51bを配置することにより、LPFチップ51も
誘導性線路の長さを長くすることでインダクタL51の
インダクタンス値を大きくすることができ、ローパスフ
ィルタのカットオフ周波数を低くすることができる。こ
のLPFパターン51bにおいても、上記容量性線路と
上記誘導性線路との接続点を上記四辺形の最大外形を連
ねる線にほぼ沿った位置に配置しているので、上記容量
性線路(コンデンサC51,C52)の各各も先端開放
のスタブであると考えることができる。上記四辺形の最
大外形線から最も離れた辺を開放端C51a,C52a
と名付けると、これら開放端C51aおよびC52aの
部分も上記四辺形の内側方向に形成されている。
51bの容量性線路,つまりコンデンサC51,C52
の最大外形と誘導性線路,つまりインダクタL51の最
大外形とを連ねた線がほぼ四辺形(図4は正方形)にな
るようにパターン構成し、また上記容量性線路と上記誘
導性線路との接続点の各各,つまり接続点L51aおよ
びL51bの各各を上記四辺形の最大外形を連ねる線に
ほぼ沿った位置に配置している。また、インダクタL5
1は上記四辺形の1辺の全部にほぼ沿う部分を有する。
上述のとおりにインダクタL51,接続点L51aおよ
びL51bを配置することにより、LPFチップ51も
誘導性線路の長さを長くすることでインダクタL51の
インダクタンス値を大きくすることができ、ローパスフ
ィルタのカットオフ周波数を低くすることができる。こ
のLPFパターン51bにおいても、上記容量性線路と
上記誘導性線路との接続点を上記四辺形の最大外形を連
ねる線にほぼ沿った位置に配置しているので、上記容量
性線路(コンデンサC51,C52)の各各も先端開放
のスタブであると考えることができる。上記四辺形の最
大外形線から最も離れた辺を開放端C51a,C52a
と名付けると、これら開放端C51aおよびC52aの
部分も上記四辺形の内側方向に形成されている。
【0030】LPFチップ51の誘電体基板51aも厚
さt=0.1mm,比誘電率εr=2800のチタン酸
バリウム磁器を用いている。LPFパターン51bは図
示した寸法パラメータ(単位mm)を有する。この寸法
パラメータも、誘電体基板51aの面積が図6で示した
単板コンデンサ24の誘電体基板と同じ(1mm×1m
m)になるように設定したものである。このパラメータ
によって近似計算すると、コンデンサC51,C52の
容量はそれぞれ40pF,インダクタL51のインダク
タンスは0.9nHになる。これらの数値を用いたLP
Fチップ51の減衰/周波数特性図も図3に示してい
る。LPFチップ51は、カットオフ周波数が約800
MHzのローパスフィルタであり、100MHz近傍ま
では減衰量を殆ど生じないが、10GHzにおいては約
85dBの減衰量を生じる(電源インピーダンスおよび
負荷インピーダンスを50Ωとした場合)。即ち、簡単
なパターン構成である3リアクタンス素子のLPFチッ
プ51でも、10GHzにおける減衰量が単板コンデン
サ24に比べて30dBも多くとれるという特徴があ
る。
さt=0.1mm,比誘電率εr=2800のチタン酸
バリウム磁器を用いている。LPFパターン51bは図
示した寸法パラメータ(単位mm)を有する。この寸法
パラメータも、誘電体基板51aの面積が図6で示した
単板コンデンサ24の誘電体基板と同じ(1mm×1m
m)になるように設定したものである。このパラメータ
によって近似計算すると、コンデンサC51,C52の
容量はそれぞれ40pF,インダクタL51のインダク
タンスは0.9nHになる。これらの数値を用いたLP
Fチップ51の減衰/周波数特性図も図3に示してい
る。LPFチップ51は、カットオフ周波数が約800
MHzのローパスフィルタであり、100MHz近傍ま
では減衰量を殆ど生じないが、10GHzにおいては約
85dBの減衰量を生じる(電源インピーダンスおよび
負荷インピーダンスを50Ωとした場合)。即ち、簡単
なパターン構成である3リアクタンス素子のLPFチッ
プ51でも、10GHzにおける減衰量が単板コンデン
サ24に比べて30dBも多くとれるという特徴があ
る。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、容量性線
路と誘導性線路とを一枚の誘電体基板上に交互に配置し
た1チップ形ローパスフィルタにおいて、前記容量性線
路の最大外形と前記誘導性線路の最大外形とを連ねる線
がほぼ四辺形になるようにパターン構成されており、前
記誘導性線路と前記容量性線路との接続点が、前記四辺
形の最大外形を連ねる線にほぼ沿った位置に配置されて
いるので、カットオフ周波数を低くすることができ、高
域周波数信号に対して十分な減衰量を得ることができる
という効果がある。
路と誘導性線路とを一枚の誘電体基板上に交互に配置し
た1チップ形ローパスフィルタにおいて、前記容量性線
路の最大外形と前記誘導性線路の最大外形とを連ねる線
がほぼ四辺形になるようにパターン構成されており、前
記誘導性線路と前記容量性線路との接続点が、前記四辺
形の最大外形を連ねる線にほぼ沿った位置に配置されて
いるので、カットオフ周波数を低くすることができ、高
域周波数信号に対して十分な減衰量を得ることができる
という効果がある。
【図1】本発明による1チップ形ローパスフィルタの実
施の形態の一つを適用した電圧制御発振器を示す図であ
り、(a)は1部截欠して示す平面図、(b)は回路図
である。
施の形態の一つを適用した電圧制御発振器を示す図であ
り、(a)は1部截欠して示す平面図、(b)は回路図
である。
【図2】図1に使用したLPFチップ12の拡大図であ
る。
る。
【図3】本発明に係わる1チップ形ローパスフィルタの
減衰/周波数特性図である。
減衰/周波数特性図である。
【図4】本発明による1チップ形ローパスフィルタの実
施の形態の別の一つの平面図である。
施の形態の別の一つの平面図である。
【図5】本発明による1チップ形ローパスフィルタの実
施の形態のさらに別の一つの平面図である。
施の形態のさらに別の一つの平面図である。
【図6】従来技術による1チップ形ローパスフィルタの
一つである単板コンデンサを適用した電圧制御発振器を
示す図であり、(a)は1部截欠して示す平面図、
(b)は回路図である。
一つである単板コンデンサを適用した電圧制御発振器を
示す図であり、(a)は1部截欠して示す平面図、
(b)は回路図である。
100 発振器部 9〜11 高インピーダンス線路 9a〜11a バイアス供給部 19,20 誘電体基板 200 バイアス部 12〜14 LPFチップ 12a 誘電体基板 12b LPFパターン C1〜C4 容量部 C1a〜C4a 開放端 L1〜L3 誘導部 L1a,L1b,L2a,L2b,L3a,L3b
接続点 16〜18 バイアス端子 21〜23 ボンディングワイヤ 41,51 LPFチップ 41a,51a 誘電体基板 41b,41c,51b LPFパターン C51,C52 容量部 C51a〜C52a 開放端 L51 誘導部 L51a,L51b 接続点
接続点 16〜18 バイアス端子 21〜23 ボンディングワイヤ 41,51 LPFチップ 41a,51a 誘電体基板 41b,41c,51b LPFパターン C51,C52 容量部 C51a〜C52a 開放端 L51 誘導部 L51a,L51b 接続点
Claims (5)
- 【請求項1】 容量性線路と誘導性線路とを一枚の誘電
体基板上に交互にパターン構成し,このパターンの入力
端と出力端との間で高域周波数信号を減衰させる1チッ
プ形ローパスフィルタにおいて、 前記容量性線路の最大外形と前記誘導性線路の最大外形
とを連ねる線が、ほぼ四辺形になるようにパターン構成
されており、 前記誘導性線路と前記容量性線路との接続点が、前記四
辺形の最大外形を連ねる線にほぼ沿った位置に配置され
ていることを特徴とする1チップ形ローパスフィルタ。 - 【請求項2】 前記容量性線路の開放端部が、前記四辺
形の内側方向に形成されていることを特徴とする請求項
1記載の1チップ形ローパスフィルタ。 - 【請求項3】 前記入力端と,前記出力端と,これら入
力端と出力端との間に交互にパターン構成された前記容
量性線路と前記誘導性線路とを1組とするLPFパター
ンが、前記一枚の誘電体基板上に複数組配置されている
ことを特徴とする請求項1記載の1チップ形ローパスフ
ィルタ。 - 【請求項4】 前記容量性線路が、前記四辺形の各頂点
部に配置されていることを特徴とする請求項1記載の1
チップ形ローパスフィルタ。 - 【請求項5】 前記誘導性線路の一つが、前記四辺形の
少くとも1辺全部にほぼ沿って配置されていることを特
徴とする請求項1記載の1チップ形ローパスフィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8183492A JP2758889B2 (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 1チップ形ローパスフィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8183492A JP2758889B2 (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 1チップ形ローパスフィルタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1028001A true JPH1028001A (ja) | 1998-01-27 |
JP2758889B2 JP2758889B2 (ja) | 1998-05-28 |
Family
ID=16136772
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8183492A Expired - Fee Related JP2758889B2 (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 1チップ形ローパスフィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2758889B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007208671A (ja) * | 2006-02-02 | 2007-08-16 | Mitsubishi Electric Corp | マイクロ波モジュール用パッケージ |
JP2010093858A (ja) * | 1998-07-22 | 2010-04-22 | Mks Instruments Inc | 高出力無線周波増幅器及び無線周波増幅回路 |
KR101382154B1 (ko) * | 2006-12-07 | 2014-04-07 | 티디케이가부시기가이샤 | 적층형 전자 부품 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5591850A (en) * | 1978-12-28 | 1980-07-11 | Fujitsu Ltd | Bias circuit module |
JPS59101502U (ja) * | 1982-12-27 | 1984-07-09 | 株式会社東芝 | 超高周波回路 |
JPS604004U (ja) * | 1983-06-20 | 1985-01-12 | 株式会社村田製作所 | ストリツプラインを用いた高周波部品 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2804118C2 (de) | 1978-01-31 | 1982-03-04 | Siemens AG, 1000 Berlin und 8000 München | Mikrowellen-Ringhybridschaltung in Streifenleitungstechnik |
-
1996
- 1996-07-12 JP JP8183492A patent/JP2758889B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5591850A (en) * | 1978-12-28 | 1980-07-11 | Fujitsu Ltd | Bias circuit module |
JPS59101502U (ja) * | 1982-12-27 | 1984-07-09 | 株式会社東芝 | 超高周波回路 |
JPS604004U (ja) * | 1983-06-20 | 1985-01-12 | 株式会社村田製作所 | ストリツプラインを用いた高周波部品 |
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JP2007208671A (ja) * | 2006-02-02 | 2007-08-16 | Mitsubishi Electric Corp | マイクロ波モジュール用パッケージ |
KR101382154B1 (ko) * | 2006-12-07 | 2014-04-07 | 티디케이가부시기가이샤 | 적층형 전자 부품 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2758889B2 (ja) | 1998-05-28 |
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