JPH10279891A - 接着シート及び該シートを用いた装飾骨材搭載シート - Google Patents
接着シート及び該シートを用いた装飾骨材搭載シートInfo
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- JPH10279891A JPH10279891A JP9092102A JP9210297A JPH10279891A JP H10279891 A JPH10279891 A JP H10279891A JP 9092102 A JP9092102 A JP 9092102A JP 9210297 A JP9210297 A JP 9210297A JP H10279891 A JPH10279891 A JP H10279891A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】装飾骨材露出コンクリート等の製造に適用でき
る、加工が簡単で耐候性に優れた接着シート及び装飾骨
材搭載シートを提供すること。 【解決手段】ホットメルト接着剤をアンカーコート処理
をした柔軟な耐熱性シート状支持体に塗工してなる接着
シートであって、アンカーコート剤もしくは支持体に紫
外線吸収剤を含有させた接着シート、及び該接着シート
の接着剤層に装飾骨材を粒径の1/3〜2/3の深さに埋め込
んでなる装飾骨材搭載シートを用いることにより上記課
題を解決する。
る、加工が簡単で耐候性に優れた接着シート及び装飾骨
材搭載シートを提供すること。 【解決手段】ホットメルト接着剤をアンカーコート処理
をした柔軟な耐熱性シート状支持体に塗工してなる接着
シートであって、アンカーコート剤もしくは支持体に紫
外線吸収剤を含有させた接着シート、及び該接着シート
の接着剤層に装飾骨材を粒径の1/3〜2/3の深さに埋め込
んでなる装飾骨材搭載シートを用いることにより上記課
題を解決する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は天然石、セラミック
ス等の装飾骨材で表面を装飾した景観装飾コンクリート
等の製造に使用する部材に係わる。
ス等の装飾骨材で表面を装飾した景観装飾コンクリート
等の製造に使用する部材に係わる。
【0002】
【従来の技術】コンクリートの表面を装飾骨材等で飾る
方法の一つとして洗い出し法と呼ばれる工法が用いられ
てきた。この工法では、古くは、骨材を練り込んだコン
クリート(モルタルを含む)を型枠内等に打ち込み、そ
れらが半硬化のうちに表面のコンクリート(モルタルを
含む)を洗い流して骨材の一部分を露出させていた。近
年では、骨材を練り込んだコンクリートを打設した後、
その表面にコンクリート硬化遅延剤を散布する方法が採
られている。さらに硬化遅延シートと呼ばれる特殊シー
トも用いられてきている。これらの方法では、コンクリ
ートの表面の硬化を遅らせ、コンクリート(モルタルを
含む)の内部のみが硬化したところで未硬化の表面層を
洗い流して骨材の一部分を露出させている。
方法の一つとして洗い出し法と呼ばれる工法が用いられ
てきた。この工法では、古くは、骨材を練り込んだコン
クリート(モルタルを含む)を型枠内等に打ち込み、そ
れらが半硬化のうちに表面のコンクリート(モルタルを
含む)を洗い流して骨材の一部分を露出させていた。近
年では、骨材を練り込んだコンクリートを打設した後、
その表面にコンクリート硬化遅延剤を散布する方法が採
られている。さらに硬化遅延シートと呼ばれる特殊シー
トも用いられてきている。これらの方法では、コンクリ
ートの表面の硬化を遅らせ、コンクリート(モルタルを
含む)の内部のみが硬化したところで未硬化の表面層を
洗い流して骨材の一部分を露出させている。
【0003】近年、本出願人等はコンクリートの装飾骨
材の露出に適用できる特殊な装飾骨材搭載シートとこれ
を利用した洗い出しによらない装飾骨材露出工法を出願
した(特開平6−134907号)。この方法は柔軟な
耐熱性シート状支持体上にホットメルト接着剤層等を形
成し、この接着剤層中に装飾骨材を部分的に埋め込んだ
装飾骨材搭載シートを作製し、これを型枠内等に設置し
てコンクリートを打ち込み、養生してからシートを剥離
して装飾骨材を露出させるものである。
材の露出に適用できる特殊な装飾骨材搭載シートとこれ
を利用した洗い出しによらない装飾骨材露出工法を出願
した(特開平6−134907号)。この方法は柔軟な
耐熱性シート状支持体上にホットメルト接着剤層等を形
成し、この接着剤層中に装飾骨材を部分的に埋め込んだ
装飾骨材搭載シートを作製し、これを型枠内等に設置し
てコンクリートを打ち込み、養生してからシートを剥離
して装飾骨材を露出させるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記装飾骨材搭載シー
トを用いた工法は、工場などで作製されるコンクリート
2次製品の洗い出し工法に比して数々の利点を有してい
るが、屋外で行われる現場施工に於いては、シートが、
コンクリート打ち込み後あるいはモルタル流し込み後、
剥離されるまでに、長期にわたって日照、風雨にさらさ
れる場合があり、従来のシートでは接着剤が劣化し、シ
ートをコンクリートから引き剥がしたときに引き剥がし
力の増大や、支持体から接着剤が剥離してコンクリート
に付着してしまう場合がある。日光、特に紫外線を遮断
するために着色された支持体を使用することが考えられ
るが、可視光を通さない支持体を使用すると、装飾骨材
を接着シートに埋め込んだときに、その埋め込み度合い
を支持体側より目視にて判断することが不可能となる。
また、シートをモルタルに圧着する場合にモルタル中の
気泡の有無などを目視にて判断するため、可視光を通さ
ない支持体を使用することは好ましくない。そのため、
可視光透過性を有する支持体を用い、かつシートの耐候
性を向上させ、さらに、支持体と接着剤との密着力を向
上させて、コンクリートからシートが容易に剥離できる
ことが望まれている。
トを用いた工法は、工場などで作製されるコンクリート
2次製品の洗い出し工法に比して数々の利点を有してい
るが、屋外で行われる現場施工に於いては、シートが、
コンクリート打ち込み後あるいはモルタル流し込み後、
剥離されるまでに、長期にわたって日照、風雨にさらさ
れる場合があり、従来のシートでは接着剤が劣化し、シ
ートをコンクリートから引き剥がしたときに引き剥がし
力の増大や、支持体から接着剤が剥離してコンクリート
に付着してしまう場合がある。日光、特に紫外線を遮断
するために着色された支持体を使用することが考えられ
るが、可視光を通さない支持体を使用すると、装飾骨材
を接着シートに埋め込んだときに、その埋め込み度合い
を支持体側より目視にて判断することが不可能となる。
また、シートをモルタルに圧着する場合にモルタル中の
気泡の有無などを目視にて判断するため、可視光を通さ
ない支持体を使用することは好ましくない。そのため、
可視光透過性を有する支持体を用い、かつシートの耐候
性を向上させ、さらに、支持体と接着剤との密着力を向
上させて、コンクリートからシートが容易に剥離できる
ことが望まれている。
【0005】本発明の目的は上記従来技術の有していた
課題を解決して、シートの耐候性を向上させた接着シー
ト及び該シートを用いた装飾骨材搭載シートを提供する
ことにある。
課題を解決して、シートの耐候性を向上させた接着シー
ト及び該シートを用いた装飾骨材搭載シートを提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、上記ホッ
トメルト接着剤を、波長 360nm 以下の光を吸収する紫
外線吸収剤を含んだアンカーコート剤(下地処理剤)を
塗布した柔軟な耐熱性シート状支持体上に塗工した接着
シートを用いることで解決できる。例えば、上記の課題
は、スチレン・エチレン/ブチレン・スチレンブロック
共重合体をベースエラストマー(主成分エラストマー)
としたホットメルト接着剤を、波長 360nm 以下の光を
吸収する紫外線吸収剤を含んだアンカーコート剤を塗布
した柔軟な耐熱性シート状支持体上に塗工した接着シー
トを用いることで解決できる。
トメルト接着剤を、波長 360nm 以下の光を吸収する紫
外線吸収剤を含んだアンカーコート剤(下地処理剤)を
塗布した柔軟な耐熱性シート状支持体上に塗工した接着
シートを用いることで解決できる。例えば、上記の課題
は、スチレン・エチレン/ブチレン・スチレンブロック
共重合体をベースエラストマー(主成分エラストマー)
としたホットメルト接着剤を、波長 360nm 以下の光を
吸収する紫外線吸収剤を含んだアンカーコート剤を塗布
した柔軟な耐熱性シート状支持体上に塗工した接着シー
トを用いることで解決できる。
【0007】さらに、上記の課題は、上記アンカーコー
ト剤として波長 360nm 以下の光を吸収する紫外線吸収
基を分子内に含んだ有機高分子化合物を用いることによ
って解決できる。この場合は上記アンカーコート剤が上
記紫外線吸収剤の役割を兼ねている場合である。
ト剤として波長 360nm 以下の光を吸収する紫外線吸収
基を分子内に含んだ有機高分子化合物を用いることによ
って解決できる。この場合は上記アンカーコート剤が上
記紫外線吸収剤の役割を兼ねている場合である。
【0008】さらに、上記の課題は、上記柔軟な耐熱性
シート状支持体として波長 360nm以下の光を吸収する紫
外線吸収剤を含有する有機高分子フィルムを用いること
によっても解決できる。
シート状支持体として波長 360nm以下の光を吸収する紫
外線吸収剤を含有する有機高分子フィルムを用いること
によっても解決できる。
【0009】上記紫外線吸収剤あるいは紫外線吸収性有
機高分子化合物が吸収する紫外線の波長に関する限定
は、後述の実施例1〜3において使用された紫外線吸収
剤および紫外線吸収性有機高分子化合物のいずれもが波
長 360nm 以下の光を吸収するものであり、しかもその
使用の効果が、表1に示されているように、著しいこと
による。
機高分子化合物が吸収する紫外線の波長に関する限定
は、後述の実施例1〜3において使用された紫外線吸収
剤および紫外線吸収性有機高分子化合物のいずれもが波
長 360nm 以下の光を吸収するものであり、しかもその
使用の効果が、表1に示されているように、著しいこと
による。
【0010】なお、上記の紫外線吸収剤あるいは紫外線
吸収基は可視光の一部を吸収するものであっても差し支
えない。その場合には、接着シートが有色となるが、上
記の目視判定の妨げにはならない。
吸収基は可視光の一部を吸収するものであっても差し支
えない。その場合には、接着シートが有色となるが、上
記の目視判定の妨げにはならない。
【0011】次に、上記のホットメルト接着剤を構成す
る各成分の適正組成についてさらに詳しく説明する。接
着剤組成は主に各種条件下におけるシートの剥離力を評
価尺度として決定するが、シートを作製するために不可
欠な接着剤の塗工に関係する溶融粘度等の物性値が所定
範囲にはいることも必要である。スチレン・エチレン/
ブチレン・スチレンブロック共重合体を 100 重量部と
して、水添石油樹脂、ナフテン系オイル、芳香族系オイ
ル、老化防止剤の適正配合量を検討したところ、水添石
油樹脂 0〜60 重量部、ナフテン系オイル 70〜120 重量
部、芳香族系オイル 0〜40 重量部、老化防止剤 0.5〜5
重量部の範囲が好適であった。
る各成分の適正組成についてさらに詳しく説明する。接
着剤組成は主に各種条件下におけるシートの剥離力を評
価尺度として決定するが、シートを作製するために不可
欠な接着剤の塗工に関係する溶融粘度等の物性値が所定
範囲にはいることも必要である。スチレン・エチレン/
ブチレン・スチレンブロック共重合体を 100 重量部と
して、水添石油樹脂、ナフテン系オイル、芳香族系オイ
ル、老化防止剤の適正配合量を検討したところ、水添石
油樹脂 0〜60 重量部、ナフテン系オイル 70〜120 重量
部、芳香族系オイル 0〜40 重量部、老化防止剤 0.5〜5
重量部の範囲が好適であった。
【0012】さらに、柔軟な耐熱性シート状支持体に塗
工するホットメルト接着剤の厚さは0.1〜2mm が適当
で、この厚さは該ホットメルト接着剤層に埋め込む装飾
骨材の粒径に依存して決定する。装飾骨材の平均粒径が
1mm のときには接着剤層の厚さは 0.1mm 程度、15mm
の大きさでは 2mm 程度の厚さが適当である。
工するホットメルト接着剤の厚さは0.1〜2mm が適当
で、この厚さは該ホットメルト接着剤層に埋め込む装飾
骨材の粒径に依存して決定する。装飾骨材の平均粒径が
1mm のときには接着剤層の厚さは 0.1mm 程度、15mm
の大きさでは 2mm 程度の厚さが適当である。
【0013】さらに上記の課題は、上記接着シートのホ
ットメルト接着剤層に天然石、セラミックス、ガラス、
プラスチックスより選ばれた1種類又は2種類以上の装
飾骨材を粒径の 1/3〜2/3 の深さに埋め込んでなる装飾
骨材搭載シートを提供することにより解決できる。
ットメルト接着剤層に天然石、セラミックス、ガラス、
プラスチックスより選ばれた1種類又は2種類以上の装
飾骨材を粒径の 1/3〜2/3 の深さに埋め込んでなる装飾
骨材搭載シートを提供することにより解決できる。
【0014】装飾骨材の埋め込み深さは接着剤層の厚
さ、埋め込み温度、時間等によって調整することができ
る。装飾骨材を粒径の 1/3〜2/3 の深さに埋め込むと、
骨材はコンクリートより粒径の 2/3〜1/3 露出し、装飾
骨材の保持力及び外観の両者を満足するものとなる。
さ、埋め込み温度、時間等によって調整することができ
る。装飾骨材を粒径の 1/3〜2/3 の深さに埋め込むと、
骨材はコンクリートより粒径の 2/3〜1/3 露出し、装飾
骨材の保持力及び外観の両者を満足するものとなる。
【0015】また、上記接着シートはコンクリートより
容易に剥離することが重要であるため、接着剤の接着力
は小さいものにする必要がある。しかし、そのために支
持体との接着力も低下するために、コンクリートより剥
離する場合に、コンクリート面に糊残することがある
が、支持体にアンカーコート剤を塗布し、支持体と接着
剤との接着力を向上させることによって、接着剤の接着
力を十分に小さいものにすることができる。
容易に剥離することが重要であるため、接着剤の接着力
は小さいものにする必要がある。しかし、そのために支
持体との接着力も低下するために、コンクリートより剥
離する場合に、コンクリート面に糊残することがある
が、支持体にアンカーコート剤を塗布し、支持体と接着
剤との接着力を向上させることによって、接着剤の接着
力を十分に小さいものにすることができる。
【0016】以上説明したように、上記接着シート及び
上記装飾骨材搭載シートに対して、上記の解決手段を実
施することにより、可視光の透過を損なうことなく、上
記ホットメルト接着剤に到達する波長 360nm 以下の紫
外線の量を低減することが可能となり、上記接着シート
及び上記装飾骨材搭載シートの耐候性を向上させること
が可能となる。
上記装飾骨材搭載シートに対して、上記の解決手段を実
施することにより、可視光の透過を損なうことなく、上
記ホットメルト接着剤に到達する波長 360nm 以下の紫
外線の量を低減することが可能となり、上記接着シート
及び上記装飾骨材搭載シートの耐候性を向上させること
が可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】上記接着シートは、上記ホットメ
ルト接着剤を加熱溶融してカレンダー、ホットメルトコ
ーター等により支持体上に塗工することにより容易に作
製することができる。
ルト接着剤を加熱溶融してカレンダー、ホットメルトコ
ーター等により支持体上に塗工することにより容易に作
製することができる。
【0018】また、上記接着剤はホットメルト組成物で
あるから、接着シートの該接着剤上に装飾骨材をばらま
いてから加熱することにより容易に接着剤層中に装飾骨
材を埋め込むことができる。
あるから、接着シートの該接着剤上に装飾骨材をばらま
いてから加熱することにより容易に接着剤層中に装飾骨
材を埋め込むことができる。
【0019】また、上記の柔軟な耐熱性シート状支持体
に適合する材料として、ポリエチレンテレフタレート、
延伸ポリプロピレン、架橋ポリエチレン等のプラスチッ
クフィルムよりなるシートがある。これらの何れも使用
可能であるが、機械的強度が大きく、耐熱性、耐水性に
富んだポリエチレンテレフタレートのようなプラスチッ
クフィルムが特に適している。
に適合する材料として、ポリエチレンテレフタレート、
延伸ポリプロピレン、架橋ポリエチレン等のプラスチッ
クフィルムよりなるシートがある。これらの何れも使用
可能であるが、機械的強度が大きく、耐熱性、耐水性に
富んだポリエチレンテレフタレートのようなプラスチッ
クフィルムが特に適している。
【0020】また、上記のアンカーコート剤として適当
な材料としてはメタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリウレタン樹脂、エ
ポキシ樹脂、フェノール樹脂等を用いることができる。
な材料としてはメタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリウレタン樹脂、エ
ポキシ樹脂、フェノール樹脂等を用いることができる。
【0021】また、上記の紫外線吸収剤として適当な材
料としてはベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフェノ
ン系化合物、サルチレート系化合物、アクリロニトリル
系化合物、ヒンダードアミン系化合物等を用いることが
できる。
料としてはベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフェノ
ン系化合物、サルチレート系化合物、アクリロニトリル
系化合物、ヒンダードアミン系化合物等を用いることが
できる。
【0022】また、前記した紫外線吸収基として適当な
基としてはベンゾトリアゾール基、ベンゾフェノン基等
が挙げられる。
基としてはベンゾトリアゾール基、ベンゾフェノン基等
が挙げられる。
【0023】つぎに、具体的な実施例により、本発明を
詳細に説明する。これらの実施例は本発明の一部を示す
ものであって本発明がこれらに限定されないことは勿論
である。
詳細に説明する。これらの実施例は本発明の一部を示す
ものであって本発明がこれらに限定されないことは勿論
である。
【0024】実施例1.スチレン・エチレン/ブチレン
・スチレンブロック共重合体 100 重量部、水添石油樹
脂 40 重量部、ナフテン系オイル 90 重量部、芳香族系
オイル 20 重量部、老化防止剤 1 重量部よりなる組成
物をニーダーを用いてよく混練してホットメルト接着剤
を作製した。該接着剤を、ポリエステル樹脂にベンゾト
リアゾールを 30% 含有させたアンカーコート剤を 1μ
mの厚さに塗布した厚さ 50μm、巾 500mm のポリエチ
レンテレフタレートフィルム上にカレンダーを用いて約
700μmの厚さに塗工して接着シートを作製した。
・スチレンブロック共重合体 100 重量部、水添石油樹
脂 40 重量部、ナフテン系オイル 90 重量部、芳香族系
オイル 20 重量部、老化防止剤 1 重量部よりなる組成
物をニーダーを用いてよく混練してホットメルト接着剤
を作製した。該接着剤を、ポリエステル樹脂にベンゾト
リアゾールを 30% 含有させたアンカーコート剤を 1μ
mの厚さに塗布した厚さ 50μm、巾 500mm のポリエチ
レンテレフタレートフィルム上にカレンダーを用いて約
700μmの厚さに塗工して接着シートを作製した。
【0025】上記接着シートを 300mm×300mm の大きさ
に切断し、この上に粒径約 7mm の天然石を振りまき、1
40℃の電気炉で 20 分間加熱して天然石が平均して 1/3
程度接着剤層中に沈んだ天然石搭載シートを得た。
に切断し、この上に粒径約 7mm の天然石を振りまき、1
40℃の電気炉で 20 分間加熱して天然石が平均して 1/3
程度接着剤層中に沈んだ天然石搭載シートを得た。
【0026】実施例2.スチレン・エチレン/ブチレン
・スチレンブロック共重合体 100 重量部、水添石油樹
脂 40 重量部、ナフテン系オイル 90 重量部、芳香族系
オイル 20 重量部、老化防止剤 1 重量部よりなる組成
物をニーダーを用いてよく混練してホットメルト接着剤
を作製した。該接着剤を、メタクリル酸メチルと2-(2'-
ヒドロキシ-5'-メタクリルオキシエチルフェニル)-2H-
ベンゾトリアゾールの共重合体をアンカーコート剤とし
て 1μmの厚さに塗布した厚さ 50μm、巾 500mm のポ
リエチレンテレフタレートフィルム上にカレンダーを用
いて約 700μmの厚さに塗工して接着シートを作製し
た。
・スチレンブロック共重合体 100 重量部、水添石油樹
脂 40 重量部、ナフテン系オイル 90 重量部、芳香族系
オイル 20 重量部、老化防止剤 1 重量部よりなる組成
物をニーダーを用いてよく混練してホットメルト接着剤
を作製した。該接着剤を、メタクリル酸メチルと2-(2'-
ヒドロキシ-5'-メタクリルオキシエチルフェニル)-2H-
ベンゾトリアゾールの共重合体をアンカーコート剤とし
て 1μmの厚さに塗布した厚さ 50μm、巾 500mm のポ
リエチレンテレフタレートフィルム上にカレンダーを用
いて約 700μmの厚さに塗工して接着シートを作製し
た。
【0027】上記接着シートを 300mm×300mm の大きさ
に切断し、この上に粒径約 7mm の天然石を振りまき、1
40℃の電気炉で20分間加熱して天然石が平均して 1/3
程度接着剤層中に沈んだ天然石搭載シートを得た。
に切断し、この上に粒径約 7mm の天然石を振りまき、1
40℃の電気炉で20分間加熱して天然石が平均して 1/3
程度接着剤層中に沈んだ天然石搭載シートを得た。
【0028】実施例3.スチレン・エチレン/ブチレン
・スチレンブロック共重合体 100 重量部、水添石油樹
脂 40重量部、ナフテン系オイル 90 重量部、芳香族系
オイル 20 重量部、老化防止剤 1 重量部よりなる組成
物をニーダーを用いてよく混練してホットメルト接着剤
を作製した。該接着剤を、ポリエステル樹脂をアンカー
コート剤として 1μmの厚さに塗布した厚さ 50μm、
幅 500mm のベンゾトリアゾールを練り込んだポリエチ
レンテレフタレートフィルム上にカレンダーを用いて約
700μmの厚さに塗工して接着シートを作製した。
・スチレンブロック共重合体 100 重量部、水添石油樹
脂 40重量部、ナフテン系オイル 90 重量部、芳香族系
オイル 20 重量部、老化防止剤 1 重量部よりなる組成
物をニーダーを用いてよく混練してホットメルト接着剤
を作製した。該接着剤を、ポリエステル樹脂をアンカー
コート剤として 1μmの厚さに塗布した厚さ 50μm、
幅 500mm のベンゾトリアゾールを練り込んだポリエチ
レンテレフタレートフィルム上にカレンダーを用いて約
700μmの厚さに塗工して接着シートを作製した。
【0029】上記接着シートを 300mm×300mm の大きさ
に切断し、この上に粒径約 7mm の天然石を振りまき、1
40℃の電気炉で 20分間加熱して天然石が平均して 1/3
程度接着剤層中に沈んだ天然石搭載シートを得た。
に切断し、この上に粒径約 7mm の天然石を振りまき、1
40℃の電気炉で 20分間加熱して天然石が平均して 1/3
程度接着剤層中に沈んだ天然石搭載シートを得た。
【0030】比較例1.スチレン・エチレン/ブチレン
・スチレンブロック共重合体 100 重量部、水添石油樹
脂 40 重量部、ナフテン系オイル 90 重量部、芳香族系
オイル 20 重量部、老化防止剤 1 重量部よりなる組成
物をニーダーを用いてよく混練してホットメルト接着剤
を作製した。該接着剤を、厚さ 50μm、巾 500mm のポ
リエチレンテレフタレートフィルム上にカレンダーを用
いて約 700μmの厚さに塗工して接着シートを作製し
た。
・スチレンブロック共重合体 100 重量部、水添石油樹
脂 40 重量部、ナフテン系オイル 90 重量部、芳香族系
オイル 20 重量部、老化防止剤 1 重量部よりなる組成
物をニーダーを用いてよく混練してホットメルト接着剤
を作製した。該接着剤を、厚さ 50μm、巾 500mm のポ
リエチレンテレフタレートフィルム上にカレンダーを用
いて約 700μmの厚さに塗工して接着シートを作製し
た。
【0031】上記接着シートを 300mm×300mm の大きさ
に切断し、この上に粒径約 7mm の天然石を振りまき、1
40℃の電気炉で 20 分間加熱して天然石が平均して 1/3
程度接着剤層中に沈んだ天然石搭載シートを得た。
に切断し、この上に粒径約 7mm の天然石を振りまき、1
40℃の電気炉で 20 分間加熱して天然石が平均して 1/3
程度接着剤層中に沈んだ天然石搭載シートを得た。
【0032】上記実施例及び比較例で得られた試料につ
いて以下に示す各種試験を行い、得られた結果を表1に
示した。
いて以下に示す各種試験を行い、得られた結果を表1に
示した。
【0033】上記試験の方法は次の通りである。
【0034】支持体の透過性試験・・・・上記天然石搭
載シートを支持体側より目視によって観察し、種石の搭
載状況などが明確に視認できるかどうかをみた。表中の
結果の表示で○は「視認性良好」を示すものである。
載シートを支持体側より目視によって観察し、種石の搭
載状況などが明確に視認できるかどうかをみた。表中の
結果の表示で○は「視認性良好」を示すものである。
【0035】屋外暴露試験・・・・上記天然石搭載シー
ト上にモルタルを約 30mm の厚さに流し込み、60℃で4
時間養生硬化し、硬化後4日後と1ヶ月間屋外に放置し
た後、モルタル面から接着シートを引き剥がして天然石
を露出させた。
ト上にモルタルを約 30mm の厚さに流し込み、60℃で4
時間養生硬化し、硬化後4日後と1ヶ月間屋外に放置し
た後、モルタル面から接着シートを引き剥がして天然石
を露出させた。
【0036】
【表1】
【0037】表1における実施例1〜3についての結果
から明らかなように、アンカーコート剤もしくは支持体
に紫外線吸収剤を含有させる、もしくは紫外線吸収基を
分子内に含んだアンカーコート剤を用いることによって
接着シートの耐候性は向上し、屋外暴露1ヶ月間行って
も接着剤に変化はなく(すなわちシート剥離力は増加せ
ず)、シートの剥離状態も良好であった。また、支持体
の透明性も良好であった。
から明らかなように、アンカーコート剤もしくは支持体
に紫外線吸収剤を含有させる、もしくは紫外線吸収基を
分子内に含んだアンカーコート剤を用いることによって
接着シートの耐候性は向上し、屋外暴露1ヶ月間行って
も接着剤に変化はなく(すなわちシート剥離力は増加せ
ず)、シートの剥離状態も良好であった。また、支持体
の透明性も良好であった。
【0038】一方、比較例1においては、屋外暴露後
に、シート剥離力が2倍に増加し、接着剤が褐色に着色
していて、紫外線による接着剤の劣化が明らかに現われ
ている。
に、シート剥離力が2倍に増加し、接着剤が褐色に着色
していて、紫外線による接着剤の劣化が明らかに現われ
ている。
【0039】
【発明の効果】以上述べてきたように、装飾骨材露出コ
ンクリートの製造に於いて、本発明構成の接着シート及
び装飾骨材搭載シートを用いることによって、従来技術
の有していた課題を解決して、耐候性が良好で屋外での
長期放置にも耐える、接着シート及び装飾骨材搭載シー
トを提供することができた。
ンクリートの製造に於いて、本発明構成の接着シート及
び装飾骨材搭載シートを用いることによって、従来技術
の有していた課題を解決して、耐候性が良好で屋外での
長期放置にも耐える、接着シート及び装飾骨材搭載シー
トを提供することができた。
Claims (5)
- 【請求項1】ホットメルト接着剤を、アンカーコート処
理をした柔軟な耐熱性シート状支持体上に塗工してな
る、無色あるいは有色の可視光透過性接着シートであっ
て、上記アンカーコート処理剤、上記シート状支持体の
少なくとも一つが波長 360nm以下の光を吸収する紫外線
吸収剤を含んでいることを特徴とする接着シート。 - 【請求項2】請求項1記載の接着シートであって、上記
アンカーコート処理に用いる処理剤が紫外線吸収基を分
子内に含んだ有機高分子化合物であることを特徴とする
接着シート。 - 【請求項3】請求項1記載の接着シートであって、上記
柔軟な耐熱性シート状支持体が紫外線吸収剤を含有する
有機高分子フィルムであることを特徴とする接着シー
ト。 - 【請求項4】請求項1記載の接着シートであって、上記
ホットメルト接着剤がスチレン・エチレン/ブチレン・
スチレンブロック共重合体 100 重量部、水添石油樹脂
0〜60 重量部、ナフテン系オイル 70〜120 重量部、芳
香族系オイル 0〜40 重量部、老化防止剤 0.5〜5 重量
部よりなることを特徴とする接着シート。 - 【請求項5】請求項1記載の接着シートであって、加熱
した上記ホットメルト接着剤層に粒径 1〜15mm の天然
石、セラミックス、ガラス、プラスチックスより選ばれ
た1種類又は2種類以上の装飾骨材を粒径の 1/3〜2/3
の深さに埋め込んでなることを特徴とする装飾骨材搭載
シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9092102A JPH10279891A (ja) | 1997-04-10 | 1997-04-10 | 接着シート及び該シートを用いた装飾骨材搭載シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9092102A JPH10279891A (ja) | 1997-04-10 | 1997-04-10 | 接着シート及び該シートを用いた装飾骨材搭載シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10279891A true JPH10279891A (ja) | 1998-10-20 |
Family
ID=14045092
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9092102A Pending JPH10279891A (ja) | 1997-04-10 | 1997-04-10 | 接着シート及び該シートを用いた装飾骨材搭載シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10279891A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2014688A1 (en) * | 2007-07-09 | 2009-01-14 | Ricoh Company, Ltd. | Thermosensitive adhesive material |
US20130029137A1 (en) * | 2011-07-25 | 2013-01-31 | Lintec Corporation | Adhesive Sheet |
WO2022163086A1 (ja) * | 2021-01-27 | 2022-08-04 | リンテック株式会社 | 粘着シート |
-
1997
- 1997-04-10 JP JP9092102A patent/JPH10279891A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2014688A1 (en) * | 2007-07-09 | 2009-01-14 | Ricoh Company, Ltd. | Thermosensitive adhesive material |
US20130029137A1 (en) * | 2011-07-25 | 2013-01-31 | Lintec Corporation | Adhesive Sheet |
WO2022163086A1 (ja) * | 2021-01-27 | 2022-08-04 | リンテック株式会社 | 粘着シート |
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