JPH10279751A - Epdm組成物 - Google Patents

Epdm組成物

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JPH10279751A
JPH10279751A JP9100798A JP10079897A JPH10279751A JP H10279751 A JPH10279751 A JP H10279751A JP 9100798 A JP9100798 A JP 9100798A JP 10079897 A JP10079897 A JP 10079897A JP H10279751 A JPH10279751 A JP H10279751A
Authority
JP
Japan
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component
epdm
ether ester
peroxide
composition
Prior art date
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Pending
Application number
JP9100798A
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English (en)
Inventor
Shingo Kono
伸吾 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パーオキサイド架橋性EPDMにおいて、金
型成形性にすぐれており、耐熱性、耐へたり性などを悪
化させないEPDM組成物を提供する。 【解決手段】 パーオキサイド架橋性EPDMに分子量
約500以上のエーテルエステル系可塑剤を配合したEP
DM組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、EPDM組成物に
関する。更に詳しくは、金型成形性にすぐれたEPDM
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】エチレン−α・オレフィン−ジエン共重
合ゴムであるEPDMは、すぐれた耐候性、耐水性など
の性質を有するため、防水シート、ウェザストリップ等
の工業部品の成形材料として広く利用されている。ま
た、架橋剤に有機過酸化物を用いた場合には、耐熱性、
耐へたり性などにすぐれた性質を示すため、Oリング、
ガスケットを始めとするシール材の成形にも有効に用い
られている。
【0003】しかるに、EPDMは加工性に乏しいとい
う欠点を有しており、即ち生地に粘性が少ないため、混
練性およびロール加工性の改善のために、パラフィン系
のプロセスオイルが一般に添加されて用いられている。
また、金型を用いた圧縮成形では離型性が悪く、複雑な
形状の場合には製品に割れ等の不具合がみられることが
ある。
【0004】こうした傾向は、有機過酸化物架橋剤を用
いた場合に特に顕著にみられ、そのため内添離型剤とし
て脂肪酸金属塩、脂肪酸アミド等の脂肪酸系助剤が用い
られているが、これらの内添離型剤の添加は、耐熱性、
耐へたり性などを悪化させるばかりではなく、金型の汚
染を早めるという新たな問題をもたらしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、パー
オキサイド架橋性EPDMにおいて、金型成形性にすぐ
れており、耐熱性、耐へたり性などを悪化させないEP
DM組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
パーオキサイド架橋性EPDMに分子量約500以上のエ
ーテルエステル系可塑剤を配合したEPDM組成物によ
って達成される。
【0007】
【発明の実施の形態】パーオキサイド架橋性EPDMと
しては、エチレンおよびα−オレフィンに各種のジエン
化合物を共重合させたエチレン−α・オレフィン−ジエ
ン共重合ゴムが用いられる。それの架橋は、一般にEP
DM100重量部当り約0.5〜10重量部程度の割合で用いら
れる有機過酸化物、例えばジクミルパーオキサイド、2,
5−ジメチル−2,5−ビス(第3ブチルパーオキシ)ヘキ
サン、2,5−ジメチル−2,5−ビス(第3ブチルパーオキ
シ)ヘキシン−3等によって行われる。
【0008】これに配合されるエーテルエステル系可塑
剤としては、一般式 R(OC2H4)nOCO(CH2)mCOO(C2H4O)nR R:アルキル基 m:4〜8の整数 n:2以上の整数 で表わされるものなどが用いられ、実際には市販品、例
えば旭電化製品RSシリーズのものなどであって、その
分子量が約500以上、好ましくは約500〜900のものが用
いられる。分子量約500以下のものを用いると、それ自
体の耐熱性が悪いので、それが配合されたパーオキサイ
ド架橋EPDMの耐熱性や耐へたり性が損われる結果と
なる。
【0009】エーテルエステル系可塑剤は、EPDM10
0重量部当り約0.5〜15重量部、好ましくは約1〜10重量
部の割合で用いられる。配合割合がこれより少ない場合
には離型効果がみられず、一方これより多い割合で用い
られると、製品表面へのブリードアウトが起り易くな
る。
【0010】組成物の調製は、以上の各成分以外に、カ
ーボンブラック、シリカ等の充填剤または補強剤、2価
金属の酸化物または水酸化物、ステアリン酸、プロセス
オイル、老化防止剤等を必要に応じて配合し、密閉混練
機等を用いて混練することによって行われ、それの架橋
は約150〜220℃で約1〜20分間程度行われるプレス加硫
および約120〜200℃で約0.1〜20時間程度行われるオー
ブン加硫によって行われる。
【0011】
【発明の効果】エーテルエステル系可塑剤は、本来EP
DMとの相溶性に欠けるが、あえてそのような可塑剤を
配合することにより、混練・ロール加工工程においては
粘性を付与し、また成形加工工程においては、若干量の
ゴム表面への移行により離型性を改善せしめるが、その
際EPDMの耐熱性や耐へたり性などを悪化させること
もない。このような金型の離型性および汚染性の改善に
より、成形不良割合の低減、型洗浄頻度減による金型寿
命の延長がもたらされ、生産性の向上が図られる。
【0012】
【実施例】次に、実施例について本発明の効果を説明す
る。 実施例1〜3 EPDM(日本合成ゴム製品EP33) 100 重量部 SRFカーボンブラック 60 〃 酸化亜鉛 5 〃 ステアリン酸 0.5 〃 2,2,4-トリメチル-1,2−ジハイドロキノリン 1 〃 (大内新興化学製品老防224S) ジクミルパーオキサイド(日本油脂製品パークミルD) 3 〃 エーテルエステル系可塑剤 (旭電化製品RS735,分子量850) 0.5 〃 (実施例1) 5 〃 (実施例2) 16 〃 (実施例3)
【0013】以上の各配合成分を10インチオープンロー
ルで混練し、混練物について180℃、6分間のプレス加
硫および150℃、15時間のオーブン加硫を行った。得ら
れた加硫物について常態物性(JIS K-6301準拠)および耐
へたり性を評価させる圧縮永久歪(150℃、70時間;JIS K
-6301準拠)を測定すると共に、次の各項目の測定または
評価を行った。
【0014】金型成形性:10個取り成形金型を用い、190
℃で90秒間の条件下でOリングを一体成形したときの製
品外れ率(ゴムの膜厚が薄く、離型抵抗が大きい場合パ
ンティングラインでゴムが切れ、製品が型側に残るの
で、20回成形した200個の内の残った個数を離型性の評
価として用いた)および型汚れ初め回数を測定 製品表面状態:加硫直後の製品表面を目視で判断し、ブ
ルームもしくはブリードなどがなければ○とした ロール加工性:10インチオープンロールでの厚さ5mmの
生地の巻付性を目視で評価し、良好なものを○、やや悪
いものを△、悪いものを×とした
【0015】比較例1 実施例2において、エーテルエステル系可塑剤が用いら
れなかった。
【0016】比較例2 実施例2において、エーテルエステル系可塑剤が用いら
れず、ステアリン酸量が2重量部に増量された。
【0017】比較例3 実施例2において、エーテルエステル系可塑剤が用いら
れず、脂肪酸アミド(日本化成製品ダイアミドO)が2
重量部用いられた。
【0018】比較例4 実施例2において、エーテルエステル系可塑剤が用いら
れず、パラフィン系プロセスオイル(出光興産製品ダイ
アナPW380)が5重量部用いられた。
【0019】比較例5 実施例2において、エーテルエステル系可塑剤が用いら
れず、エーテルエステル系可塑剤(旭電化製品RS107、
分子量450)が5重量部用いられた。
【0020】以上の各実施例および比較例における測
定、評価結果は、次の表に示される。 表 実施例 比較例 測定、評価項目 1 2 3 1 2 3 4 5 [常態物性] 硬さ (JIS A) 75 72 72 75 74 73 73 72 引張強さ (MPa) 20.7 21.9 20.4 21.7 21.4 20.3 21.4 21.6 伸び (%) 190 200 220 190 220 240 200 200 [圧縮永久歪] (%) 8 8 9 8 12 16 9 12 [金型成形性] 製品外れ率 (個) 2 0 0 9 0 1 9 7 型汚れ初め回数 >20 >20 >20 >20 12 8 >20 >20 [製品表面状態] ○ ○ 注1) ○ ○ 注2) ○ ○ [ロール加工性] △ ○ ○ × × × ○ ○ 注1)ブリード少しあり 注2)くもりあり

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パーオキサイド架橋性EPDMに分子量
    約500以上のエーテルエステル系可塑剤を配合してなる
    EPDM組成物。
  2. 【請求項2】 シール材成形材料として用いられる請求
    項1記載のEPDM組成物。
JP9100798A 1997-04-04 1997-04-04 Epdm組成物 Pending JPH10279751A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007296669A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Toyoda Gosei Co Ltd 自動車用シール部材の製造方法
JP2008007787A (ja) * 1996-07-10 2008-01-17 Cabot Corp 組成物と生産品
JPWO2022050098A1 (ja) * 2020-09-02 2022-03-10

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