JPH10279267A - 円柱体吊具 - Google Patents

円柱体吊具

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JPH10279267A
JPH10279267A JP8802197A JP8802197A JPH10279267A JP H10279267 A JPH10279267 A JP H10279267A JP 8802197 A JP8802197 A JP 8802197A JP 8802197 A JP8802197 A JP 8802197A JP H10279267 A JPH10279267 A JP H10279267A
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JP
Japan
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drum
claws
main frame
support
cylindrical body
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JP8802197A
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English (en)
Inventor
Kuniaki Sakota
國昭 迫田
Hiroshi Ikeda
博 池田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 経済性や安全性に優れ、操作や保守管理の簡
単な円筒体吊具を提供する。 【解決手段】 主枠に開閉可能に複数組設けられてドラ
ム缶100を把持する支持爪7,7’と、少なくとも二
組以上の支持爪7,7’を同時に開閉させる連動手段で
あるリンク16、リンク19、トラニオン23、伝達シ
ャフト24などと、すべての支持爪7,7’を同時に開
閉させるように伝達シャフト24を駆動する駆動手段で
ある電動機などと、主枠に設けられてドラム缶100に
当接して支持爪7,7’とで当該ドラム缶100を三点
支持するパットプレートとを備えてなり、支持爪7,
7’の先端部分だけでドラム缶100を把持できるよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円柱体を吊支して
搬送する円柱体吊具に関し、特に、原子力発電所などか
ら出る低レベル放射性廃棄物の充填されたドラム缶を埋
設する際に用いるドラム缶吊具に適用すると有効なもの
である。
【0002】
【従来の技術】通常のドラム缶は、つばに相当する部分
が凹状であることから、当該ドラム缶を吊支する円柱体
吊具は、上記つば部分をクランプすることによって縦、
横どちらの荷姿でも吊支できるように開発されている。
しかしながら、放射性廃棄物などのような特殊物を充填
するドラム缶は、蓋が二重であったり、ボルト止めであ
ったりするため、通常のドラム缶吊具での吊支が困難と
なっている。そこで、このような特殊なドラム缶でも吊
支できるようにした吊具が特開平2−127391号公
報で提案されている。このドラム缶吊具を図13に示
す。
【0003】図19に示すように、主枠110には、複
数のドラム缶100に対応できるように複数の油圧パワ
ーユニット111が内蔵されている。主枠110に設け
られた上下動可能な複数の垂直軸112にそれぞれ懸垂
された把持枠113には、交差するように配設された2
本の油圧シリンダ114のヘッド側がピンを介してそれ
ぞれ連結している。これら油圧シリンダ114の先端の
クレビス115は、ドラム缶100の外周と同一の曲率
半径を有するフォーク爪116の滑動を案内するスライ
ダガイド117にピンを介して連結されている。
【0004】このようなドラム缶吊具では、垂直軸11
2を上下動させてフォーク爪116をドラム缶100に
密着させ、油圧シリンダ114を伸縮させてフォーク爪
116をドラム缶100に沿って滑動させることによ
り、ドラム缶100を吊り上げることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
2−127391号公報に開示されたドラム缶吊具で
は、(1)油圧パワーユニット111や垂直軸112や
油圧シリンダ114などのような駆動装置をドラム缶1
00に対応して設けているため、以下のような問題があ
る。
【0006】装置が大がかりでコスト高となってしま
う。 制御装置が各々必要となってしまい、操作が煩雑で誤
認運転を生じやすく、安全性の確保が容易ではない。ま
た、確認点数が多く、運転時間が長くなる。 それぞれ独立して把持するため、例えば、一つのフォ
ーク爪116がドラム100を十分に把持していない場
合でも、半掴み状態で吊り上げてしまい、搬送途中にド
ラム缶100を落下させてしまう虞がある。 部品、装置点数が多いため、保守点検等が煩雑となっ
てしまう。 フォーク爪116をドラム缶100に強く密着させな
いと、ドラム缶100の自重によるフォーク爪116の
さらなる締め込みが発生しない。すなわち、水滴、油、
ゴミなどの付着によって、フォーク爪116とドラム缶
100との間の摩擦抵抗が低下してまうと、把持力を強
くすることが困難となってしまう。
【0007】また、(2)フォーク爪116の形状およ
び把持箇所がドラム缶100に対して水平位置であるた
め、以下のような問題がある。
【0008】大きな締付力を必要とするため、少しで
も力が緩むと、ドラム缶100を把持することが困難と
なってしまう。 把持安全性を維持するため、ドラム缶100の外周面
にフォーク爪116をぴったり合わせるようにする必要
があり、製造コストが高くなってしまう。 ドラム缶100の隣接間隔をできるだけ狭くする必要
があることから、フォーク爪116をできるだけ薄くす
るため、大きな力で繰り返し把持していると、材料のク
リープによりフォーク爪116が徐々に変形し、ドラム
缶100を確実に把持することが困難となってしまう。
【0009】このような問題は、上述したようなドラム
缶吊具に限らず、上述のドラム缶吊具と同様な構造をな
して材木や電柱や酒樽などのような円柱体を搬送する円
柱体吊具においても同様にして起こり得ることである。
【0010】このようなことから、本発明は、経済性や
安全性に優れ、操作や保守管理の簡単な円筒体吊具を提
供することを目的とした。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ための、本発明による円柱体吊具は、主枠と、前記主枠
に開閉可能に複数組設けられ、円柱体を把持する支持爪
と、少なくとも二組以上の前記支持爪を同時に開閉させ
る連動手段と、すべての前記支持爪を同時に開閉させる
ように前記連動手段を駆動する駆動手段とを備えてなる
ことを特徴とする。
【0012】上述の円柱体吊具において、前記主枠に設
けられ、前記円柱体に当接して前記支持爪とで当該円柱
体を三点支持するパットプレートを備えたことを特徴と
する。
【0013】上述の円柱体吊具において、前記支持爪が
先端部分だけで前記円柱体を把持することを特徴とす
る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明による円柱体吊具をドラム
缶吊具に適用した場合の第一番目の実施の形態を図1〜
7を用いて説明する。なお、図1は、その全体配置関係
の概略図、図2は、図1の主要部の抽出拡大図、図3
は、図2の矢線A方向からの外観図、図4は、図2の矢
線B部の抽出拡大図、図5は、図2のC−C線断面矢視
図、図6は、図2の矢線D部の抽出拡大図、図7は、図
4において作用する力の説明図である。
【0015】図1,2に示すように、主枠1は、天井型
のクレーン44のワイヤロープ2にシーブブロック3お
よび吊軸4を介して水平面に沿って回転できるように吊
支されている。なお、図1中、45は円柱体であるドラ
ム缶100を貯溜するコンクリート枠、46はドラム缶
100を搬送するトラックである。
【0016】図2,4に示すように、主枠1の支垂アー
ム5の近傍に配備される支持爪7は、図4,5に示すよ
うに、ドラム缶100の水平中心線Xおよび縦中心線Y
に対し、それぞれx1 ,y1 ほど偏心した位置a1 を中
心として角度α1 (約40〜45°)の交点b1 を結ぶ
半径r1 で円弧を描き、当該半径r1 に板厚tを介在さ
せた平行半径r2 でC線まで径画した形状となってい
る。
【0017】また、支持爪7は、図4,5に示すよう
に、ドラム缶100のつば100aの内側面から寸法d
ほど離れた箇所から支垂強度およびドラム缶100の把
持に適した幅eで設定され、前記半径r2 と同半径で構
成されたカバー9の内部に取り付けられている。カバー
9は、セクタアーム12の先端部分に一体的に設けられ
ている。セクタアーム12の基端は、主枠1の支垂アー
ム5の前記位置a1 に回転可能に挿設された歯車ピン1
0に切り込み(またはキー)11等でリジッドに嵌合し
ている。
【0018】図4に示すように、前記各部材7〜12
は、支垂アーム5の前記位置a1 を中心に矢印イ方向
(天地方向)に沿って回転できるようになっている。こ
れら各部材7〜12の、前記縦中心線Yを中心とした線
対称位置には、当該部材7〜12と同様な構造をなす各
部材7’〜12’が上記部材7〜12と対をなすように
してそれぞれ配設されている。また、歯車ピン10,1
0’にそれぞれ軸支された中心半径y1 の歯車13,1
' は、前記縦中心線Yで噛み合っている。このため、
支持爪7の作動に伴って、支持爪7' が同一方向に移
動、言い換えれば、支持爪7が上がることにより、支持
爪7' も連動して上がるのである。つまり、支持爪7,
7’は、開閉してドラム缶100を把持することができ
ると共に、その先端部分のみがドラム缶100に当接し
て当該先端部分だけでドラム缶100を把持することが
できるようになっているのである。
【0019】図4,5に示すように、支持爪7のカバー
9の外周上(天側)には、ブラケット14が一体的に設
けられている。ブラケット14には、連結ピン15が回
転可能に貫通している。連結ピン15には、リンク16
の一端が係合している。このリンク16の他端は、主枠
1にブッシュ18を介して止めピン17で回転自在に支
持された逆くの字形状のリンク19の一端に連繋ピン2
0で回転自在に連結されている。このリンク19の他端
は、長孔21を有する双股フォーク状に形成されてお
り、当該双股フォーク状部分に、駆動力を伝達する伝達
シャフト24に一体に設けられたトラニオン23が貫通
すると共に、当該長孔21に、当該トラニオン23に一
体的に設けられて突出した連鎖ピン22が貫通して当該
ピン22を摺動案内するようになっている。
【0020】図5,6に示すように、電動機29に軸継
手31を介して連結されたねじ棒30には、シャトルア
ーム27がストロークSだけ移動可能に螺合しており、
当該アーム27は、スラスト軸受32a,32bをボル
トで固定するプレート28に設けたスリット孔28aを
貫通すると共に、伝達シャフト24の角ボス25へ上記
移動を伝達する水平棹26に固定されており、図5にお
ける左右方向へ横倒れしないようになっている。水平棹
26の左右両端部は、角ボス25の一方に突出して構成
されたフォーク25aにロックピン25bにてリジッド
またはルーズに連結されている。
【0021】図4,5に示すように、主枠1に一体的に
設けた横梁33には、中心線Y,Zの心上でドラム缶1
00の外周面に当接するパットプレート35が当該プレ
ート35に一体的に設けられた支柱34を介して取り付
けられており、当該パットプレート35は、前記支持爪
7,7’とで前記ドラム缶100を三点支持することが
できるようになっている。
【0022】図6に示すように、シャトルアーム27の
前進限には、前進限リミットスイッチ36aが設けられ
ている。シャトルアーム27の後退限には、後退限リミ
ットスイッチ36bが設けられている。これらスイッチ
36a,36bは、シャトルアーム27がストライクす
ることで作動するようになっている。
【0023】なお、前述した各部材7〜25は、図3,
5における左右両側にそれぞれ設けられ、そのうち、部
材7〜23は、主枠1の長手方向に沿ってさらに複数
(本実施の形態では8箇所)設けられている。一方、部
材26〜32a,32bは、主枠1に対して一組のみ設
けられている。また、部材33〜35は、各ドラム缶1
00に対してそれぞれ一組づつ設けられている。このよ
うな本実施の形態では、前記部材14〜24などにより
連動手段を構成し、前記部材25〜32a,32bなど
により駆動手段を構成している。
【0024】このようなドラム缶吊具の作用を次に説明
する。図6において、ねじ棒30を右ねじとし、減速機
組込型の電動機29の出力軸を軸継手31を介して左回
転させる。ねじ棒30は、軸方向へ移動しないようにス
ラスト軸受32a,32bであらかじめ押さえられてい
るため、シャトルアーム27は、上記軸30と同じ左回
転しようとする。しかしながら、シャトルアーム27
は、プレート28のスリット孔28aによって左回転が
阻害されるため、前進、すなわち、矢印P方向へ移動す
ることになる。
【0025】図5において、シャトルアーム27の移動
に伴って、水平棹26は、前記前側へ移動する。すなわ
ち、角ボス25と一体の伝達シャフト24が図4(a)
の矢線P方向へ移動する。図4(a)において、連鎖ピ
ン22の移動に伴い、連繋ピン20を中心としてリンク
19が矢印ロ方向に、すなわち、時計回りで回転する。
連繋ピン20で連結されたリンク16および連結ピン1
5を介し、ブラケット14は、矢印ハ方向へ引き上げら
れる。支持爪7、カバー9、セクタアーム12等は、一
体となって、歯車ピン10の前記位置a1 を中心に矢印
ハ方向に、すなわち、反時計回りに回転する。歯車ピン
10上の切り込み(またはキー)11により、歯車13
は、同方向へ同時に回転するようになる。この歯車13
の反時計回りの回転に伴って、当該歯車13と噛み合う
歯車13’は、時計回りに回転し、支持爪7’、カバー
9’、セクタアーム12’等は、矢印ニの時計回りに回
転する。
【0026】図4(a)の状態から、動作終了時には、
図4(b)に示すように、支持爪7,7’の最先端同士
の間隔Wの寸法がドラム缶100の胴部外形よりも大き
くなる。つまり、図4(a)は、ドラム缶100を把持
および吊り上げている状態を示し、図4(b)は、電動
機29を左回転作動させることによって、ドラム缶10
0を把持し始める状態、または、ドラム缶100から離
れ始める状態を示している。
【0027】図6において、電動機29を右回転すれ
ば、シャトルアーム27は、矢印Q方向へ移動し、上述
の作用方向と逆方向の作用が働くようになる。つまり、
図4(b)の状態から図4(a)の状態へ移行するので
ある。
【0028】配備された複数のドラム缶100にそれぞ
れ対応するすべての支持爪7,7’が伝達シャフト24
等の連動手段によって連動するため、これら支持爪7,
7’は、全く同時に同方向へ作動するようになる。この
ような作動により、すべてのドラム缶100の把持、吊
り上げ、輸送、降下、切り離し等の一連の動作を一括し
て行うことができる。
【0029】ドラム缶100は、通常、トラック上に複
数本(8本)がシステマチックに複数連(8連)均等ピ
ッチで搭載される。支柱34は、主枠1を一定高さにし
ながらドラム缶100を把持する支持爪7,7’の位置
を一定に規定できるようにその高さが設定されている。
パットプレート35は、主枠1の重量がドラム缶100
上に加わることから、ドラム缶100に集中荷重となら
ないようにすると共に各支持爪7,7’間の中心線Yを
各ドラム缶100の中心上にできるだけ位置させるよう
にするため、拡がりや曲面を有している。
【0030】支持爪7,7’がドラム缶100を把持す
る際には、図7(a)に示すように、伝達シャフト24
の推力Pa によるリンク19の偶力Ma によってPb
生じ、支持爪7等の重量wと共にセクタアーム12の前
記位置a1 を中心として支持爪7が回転力を得、ドラム
缶100に接する支持爪7の先端部分に水平力fa が生
じる一方、歯車13,13’を介して支持爪7’に上記
a と反対方向の水平力fa が生じ、これら水平力fa
の分力として上向力F/4が各支持爪7,7’の先端部
分に生じる。ドラム缶100の重量Wが各爪の上向力の
和よりも小さい場合(W<(F/4)×4)には、−f
v =W−(F/4)×4なる反力としての下向力が作用
するようになる。つまり、各支持爪7,7’の上向力F
/4およびパットプレート35の力のバランスにより、
ドラム缶100の三点掴みが構成されるのである。
【0031】ドラム缶100を把持する際には、主枠1
を降下させ、パットプレート35がドラム缶100に接
した時に主枠1の降下を停止し、支持爪7,7’による
上述した把持動作を行う。シャトルアーム27が移動し
て後退限リミットスイッチ36bをストライクすると、
電動機29が停止し、支持爪7,7’がドラム缶100
を把持する。なお、支持爪7,7’の先端部分がドラム
缶100に接して当該先端部分に前記水平力fa を生じ
た際に、電動機29に過電流が流れることにより、電気
制御で電動機29の回転を停止させることも可能であ
る。
【0032】主枠1を上昇させてドラム缶100を上方
へ吊り上げると、ドラム缶100の重量Wによって、図
7(b)に示すように、支持爪7,7’の先端部分に当
該爪7,7’を押し拡げようとする力fb が作用する。
この力fb によって、セクタアーム12は、回転して矢
印リ方向へ押し上げられる。この方向は、図4(a)に
おける矢印ハ方向と同一であり、伝達シャフト24を矢
印P方向へ押し戻すことになる。すなわち、ドラム缶1
00を放す際の作用と同一の作用が働くようになる。こ
こで、支持爪7,7’、カバー9,9’、セクタアーム
12,12’等の部材を単に持ち上げるだけの力よりも
前記力fb の方が一般的には大きいので、本実施の形態
では、後退限リミットスイッチ36bが作動した直後に
電動機29のブレーキを作動させることにより完全停止
保持状態にし、伝達シャフト24を固定して支持爪7,
7’が開かないようにしている。
【0033】また、ドラム缶100を放す場合には、前
述した動作と逆の動作を行う。この場合には、シャトル
アーム27が前進限まで移動して前進限リミットスイッ
チ36aをストライクすると、電動機29が停止して、
ドラム缶100が支持爪7,7’の把持から開放され
る。
【0034】したがって、このようなドラム缶吊具によ
れば、次のような効果を得ることができる。
【0035】(1)経済性に優れている。具体的には、 すべての支持爪7,7’が連動手段で一括して同時に
開閉することができるので、当該連動手段を駆動する駆
動手段が単一で済む。 上記から、小型、軽量化することができ、コストダ
ウンが可能となる。
【0036】(2)操作や制御が簡単である。具体的に
は、 構造が簡単であるから、複雑な安全装置等を設ける必
要がなく、また、動作順序が簡明であるから、作動の入
切だけで把持操作をコントロールすることができ、作業
効率を向上させることができる。 ドラム缶100上に主枠1を預けるだけで支持爪7,
7’の把持レベルおよびドラム缶100に対する心合わ
せできるので、クレーンの操縦および支持爪7,7’の
操作を簡単に行うことができる。このため、制御機構を
簡素化することができ、コストダウンも図ることができ
る。
【0037】(3)安全性の確保が容易である。具体的
には、 各ドラム缶100に対応する支持爪7,7’が連動す
るため、一箇所の支持爪7,7’だけドラム缶100の
把持が不十分で搬送中にドラム缶100を落下させてし
まうということはない。つまり、一箇所でも把持不十分
であれば、装置全体が作動せず、不十分箇所の発生を容
易に検知することができるのである。 上記のような効果を有しているにもかかわらず、す
べての支持爪7,7’でドラム缶100を把持する必要
がない場合でも、必要な支持爪7,7’だけでドラム缶
100を把持することができる。 支持爪7,7’とパットプレート35との反力による
三点支持で円柱体のドラム缶100を把持するので、搬
送中の揺れなどに対する安全性が極めて高い。
【0038】(4)保守管理が容易である。具体的に
は、 構造が簡単で部品点数が少なく、動作がわかりやすい
ため、高度な技術が不要であり、熟練作業者でなくても
保守点検作業を行うことができる。 ドラム缶100の中心に対して偏心したセクタアーム
12,12’を用い、ドラム缶100の外周面と支持爪
7,7’との間に隙間を有するように、つまり、支持爪
7,7’がドラム缶100の外周面に沿うことなく、言
い換えれば、支持爪7,7’の先端部分だけでドラム缶
100を把持するので、支持爪7,7’に高精度が要求
されず、支持爪7,7’が使用中に多少変形しても、把
持機能に問題を生じることがない。このため、保守点検
頻度を削減することができ、コストダウンも図ることが
できる。
【0039】本発明による円筒体吊具をドラム缶吊具に
適用した場合の第二番目の実施の形態を図8,9を用い
て説明する。なお、図8は、その要部の抽出拡大断面
図、図9は、図8のE−E線断面矢視図である。ただ
し、前述した第一番目の実施の形態と同様な部材につい
ては、前述した第一番目の形態の説明で用いた符号と同
様な符号を用いることにより、その説明を省略する。
【0040】本実施の形態は、前述した第一番目の実施
の形態における支柱34に相当する部分を、図8,9に
示すように、上下に寸法hだけ可動できるようにしたも
のである。具体的には、横梁33に円筒37を一体的に
設けると共に、当該横梁33および当該円筒37を貫通
して当該横梁33に係止可能なフランジ部38aを上端
に有する心棒38の基端をパットプレート35に連結
し、当該心棒38を包囲するように上記円筒37内に圧
縮コイルばね39を配設することにより、横梁33が矢
印ヘ方向に移動して、矢印ト方向の反力が発生した際
に、寸法h分だけ可動できるようになっている。このよ
うな本実施の形態では、上記部材37〜39などにより
弾性支持手段を構成している。なお、図8,9中、40
はリミットスイッチである。
【0041】このようなドラム缶吊具の作用を次に説明
する。ドラム缶100を把持する場合、主枠1を下降さ
せてパットプレート35をドラム缶100に当接させ、
主枠1をさらに下降させると、圧縮コイルばね39は、
主枠を始めとする全重量をうけて撓み始める。圧縮コイ
ルばね39が寸法hだけ縮んだところで主枠1の下降が
停止するように、リミットスイッチ40からの検出信号
に基づいてクレーン44のワイヤロープ2やシーブブロ
ック3等を制御することにより、圧縮コイルばね39の
反発力が働き、ドラム缶100およびパットプレート3
5に矢印ト方向の反力が作用するようになる。
【0042】上記状態において、前記リミットスイッチ
40の検出で主枠1の停止したことが、支持爪7,7’
によるドラム缶100の把持開始時を指示するものであ
るように、リミットスイッチ40の設置位置および圧縮
コイルばね39の反発力を適宜選定すれば、前記駆動機
構による前記水平把持力fa が万一不十分であっても、
圧縮コイルばね39の矢印ト方向の反発力によって、支
持爪7,7’およびパットプレート35でのドラム缶1
00の三点支持を確実に行うことができるようになる。
さらに、リミットスイッチ40の位置を移動するだけで
支持爪7,7’のドラム缶100の支持点b1 (図4参
照)を容易に調整することができると共に、パットプレ
ート35のドラム缶100への当接時の衝撃を緩衝する
ことができる。
【0043】したがって、前述した第一番目の実施の形
態の場合と同様な効果を得ることができるのはもちろん
のこと、以下のような効果をさらに得ることができる。 駆動機構による前記水平把持力fa が万一不十分であ
っても、ドラム缶100の三点支持を確実に行うことが
できる。 支持爪7,7’のドラム缶100の支持点b1 を容易
に調整することができる。 パットプレート35のドラム缶100への当接時の衝
撃を緩衝することができる。
【0044】なお、前述したシャトルアーム27の駆動
方式に関しては、駆動機構や電動機29の小型化を図る
ことを目的として、例えば、図10に示すように、伝達
シャフト24に対して直列に分散して複数配置したり、
図11に示すように、伝達シャフト24に対して、左右
に並列に分割して配置したり、これら直列配置と並列配
置とを組み合わせたりすることも可能である。
【0045】また、図12に示すように、主枠1に設け
られた油圧、水圧、空圧等の動力源42に導管43を介
して連結された作動するアクチュエータ41によってシ
ャトルアーム27を矢印チ方向に沿って前進や後退さ
せ、伝達シャフト24を作動させることも可能である。
【0046】以上のようにシャトルアーム27の駆動方
式においては、使用される環境や動力供給条件やドラム
缶100の寸法・重量等に基づいて、経済性、安全性、
保守管理性等を勘案して各種選定することができるの
で、ドラム缶100の搬送だけに限らず、材木や電柱や
酒樽などのような各種の円柱体に容易に適用することが
できる。
【0047】
【発明の効果】本発明による円筒体吊具では、主枠と、
前記主枠に開閉可能に複数組設けられ、円柱体を把持す
る支持爪と、少なくとも二組以上の前記支持爪を同時に
開閉させる連動手段と、すべての前記支持爪を同時に開
閉させるように前記連動手段を駆動する駆動手段とを備
えてなり、また、前記主枠に設けられ、前記円柱体に当
接して前記支持爪とで当該円柱体を三点支持するパット
プレートを備え、さらに、前記支持爪が先端部分だけで
前記円柱体を把持することから、以下のような効果を得
ることができる。
【0048】(1)経済性に優れている。具体的には、 すべての支持爪が連動手段で一括して同時に開閉する
ことができるので、当該連動手段を駆動する駆動手段が
単一で済む。 上記から、小型、軽量化することができ、コストダ
ウンが可能となる。
【0049】(2)操作や制御が簡単である。具体的に
は、 構造が簡単であるから、複雑な安全装置等を設ける必
要がなく、また、動作順序が簡明であるから、作動の入
切だけで把持操作をコントロールすることができ、作業
効率を向上させることができる。 円筒体上に主枠を預けるだけで支持爪の把持レベルお
よび円筒体に対する心合わせできるので、クレーンの操
縦や支持爪の操作を簡単に行うことができる。このた
め、制御機構を簡素化することができ、コストダウンも
図ることができる。
【0050】(3)安全性の確保が容易である。具体的
には、 すべての支持爪が同時に開閉するため、一箇所の支持
爪だけ円筒体の把持が不十分で搬送中に円筒体を落下さ
せてしまうということはない。つまり、一箇所でも把持
不十分であれば、装置全体が作動せず、不十分箇所の発
生を容易に検知することができるのである。 上記のような効果を有しているにもかかわらず、す
べての支持爪で円筒体を把持する必要がない場合でも、
必要な支持爪だけで円筒体を把持することができる。 支持爪とパットプレートとによる三点支持で円柱体を
把持するので、搬送中の揺れなどに対する安全性が極め
て高い。
【0051】(4)保守管理が容易である。具体的に
は、 構造が簡単で部品点数が少なく、動作がわかりやすい
ため、高度な技術が不要であり、熟練作業者でなくても
保守点検作業を行うことができる。 支持爪の先端部分だけで円筒体を把持するので、支持
爪に要求される精度がそれほど高くなくても済み、支持
爪が使用中に多少変形しても、把持機能に問題を生じる
ことがない。このため、保守点検頻度を削減することが
でき、コストダウンも図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による円柱体吊具をドラム缶吊具に適用
した場合の第一番目の実施の形態の全体配置関係の概略
図である。
【図2】図1の主要部の抽出拡大図である。
【図3】図2の矢線A方向からの外観図である。
【図4】図2の矢線B部の抽出拡大図である。
【図5】図2のC−C線断面矢視図である。
【図6】図2の矢線D部の抽出拡大図である。
【図7】図4において作用する力の説明図である。
【図8】本発明による円筒体吊具をドラム缶吊具に適用
した場合の第二番目の実施の形態の要部の抽出拡大断面
図である。
【図9】図8のE−E線断面矢視図である。
【図10】本発明による円筒体吊具をドラム缶吊具に適
用した場合の第三番目の実施の形態の要部の概略構成図
である。
【図11】本発明による円筒体吊具をドラム缶吊具に適
用した場合の第四番目の実施の形態の要部の概略構成図
である。
【図12】本発明による円筒体吊具をドラム缶吊具に適
用した場合の第五番目の実施の形態の要部の概略構成図
である。
【図13】従来のドラム缶吊具の概略構成図である。
【符号の説明】
1 主枠 7,7’ 支持爪 12 セクタアーム 13,13’ 歯車 16 リンク 19 リンク 23 トラニオン 24 伝達シャフト 25 角ボス 26 水平棹 27 シャトルアーム 29 電動機 30 ねじ棒 33 横梁 35 パットプレート 36a 前進限リミットスイッチ 36b 後退限リミットスイッチ 37 円筒 38 心棒 39 圧縮コイルばね 40 リミットスイッチ 100 ドラム缶 100a フランジ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主枠と、 前記主枠に開閉可能に複数組設けられ、円柱体を把持す
    る支持爪と、 少なくとも二組以上の前記支持爪を同時に開閉させる連
    動手段と、 すべての前記支持爪を同時に開閉させるように前記連動
    手段を駆動する駆動手段とを備えてなることを特徴とす
    る円柱体吊具。
  2. 【請求項2】 前記主枠に設けられ、前記円柱体に当接
    して前記支持爪とで当該円柱体を三点支持するパットプ
    レートを備えたことを特徴とする請求項1に記載の円柱
    体吊具。
  3. 【請求項3】 前記支持爪が先端部分だけで前記円柱体
    を把持することを特徴とする請求項1または2に記載の
    円柱体吊具。
JP8802197A 1997-04-07 1997-04-07 円柱体吊具 Withdrawn JPH10279267A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012224444A (ja) * 2011-04-20 2012-11-15 Nippon Yusoki Co Ltd ドラム缶のハンドリング装置
CN117300573A (zh) * 2023-11-29 2023-12-29 山西继禹工程机械有限公司 矿用设备总成件拆装车

Cited By (3)

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