JPH10278866A - 自動二輪車のパワーユニット支持構造 - Google Patents

自動二輪車のパワーユニット支持構造

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JPH10278866A
JPH10278866A JP8248197A JP8248197A JPH10278866A JP H10278866 A JPH10278866 A JP H10278866A JP 8248197 A JP8248197 A JP 8248197A JP 8248197 A JP8248197 A JP 8248197A JP H10278866 A JPH10278866 A JP H10278866A
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frame
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正彰 鈴木
Kenichi Sueda
健一 末田
Hideki Hayashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動二輪車のパワーユニットから入力される
荷重を車体フレームに適切に分散させることにより該車
体フレームの軽量化を図る。 【解決手段】 軽合金製の車体フレームのリヤフレーム
28の下面に左右のハンガーブラケット31,281
設け、パワーユニットの前端に設けたパワーユニットハ
ンガーリンク7を前記両ハンガーブラケット31,28
1 間に挟持してピボットボルト43で締結する。車体フ
レームにフロアパネル14L ,14R を支持するフロア
ブラケット26の後端の後部固定部材40L ,40R
前記ピボットボルト43で両ハンガーブラケット31,
281 に固定するとともに、フロアブラケット26の前
端を車体フレームの他の部分(不図示)に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体フレームの後
部に設けたハンガーブラケットにパワーユニットを懸架
する自動二輪車のパワーユニット支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる自動二輪車のパワーユニット支持
構造として、特開昭61−155080号公報に記載さ
れたものが公知である。このものは、自動二輪車のダウ
ンチューブの後端に左右のハンガーブラケットを溶接
し、パワーユニットに連なるパワーユニットハンガーリ
ンクを前記両ハンガーブラケット間に挟持してピボット
ボルトで締結した構造を備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来のも
のは、パワーユニットからの荷重が左右のハンガーブラ
ケットを介してダウンチューブの後端に集中的に作用す
るため、その部分の強度を確保するためにハンガーブラ
ケットの大型化やダウンチューブの大径化が必要にな
り、これが重量軽減の障害になっていた。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、パワーユニットから入力される荷重を車体フレーム
に適切に分散させて該車体フレームの軽量化を図ること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明では、車体フレームの後部に設けたハンガーブラケッ
トと該ハンガーブラケットよりも前方の車体フレームと
が連結部材で連結されるので、パワーユニットからの荷
重はハンガーブラケットから直接車体フレームの後部に
伝達されるだけでなく、連結部材を介して車体フレーム
の前方にも伝達されるようになり、ハンガーブラケット
が受ける荷重を軽減して車体フレームの軽量化を図るこ
とができる。
【0006】請求項2に記載された発明では、車体フレ
ームが軽合金あるいは合成樹脂で一体成形されるので、
車体フレームの形状の設計自由度が鋼管溶接製のものよ
りも高められる。
【0007】請求項3に記載された発明では、パワーユ
ニットを車体フレームに支持する際に、パワーユニット
ハンガーリンクのインナーパイプが車体フレームの左右
一対のハンガーブラケット間に挟まれた状態でピボット
ボルトで締結される。このとき一方のハンガーブラケッ
トが車体フレームと一体成形され、他方のハンガーブラ
ケットが車体フレームよりも高弾性の部材で構成される
ので、ピボットボルトを締結する際に前記他方のハンガ
ーブラケットが変形することにより、ピボットボルトに
作用する軸力を安定させ、且つ前記一方のハンガーブラ
ケットに大きな荷重が加わるのを防止することができ
る。
【0008】請求項4に記載された発明では、車体フレ
ームの左右両側部にフロアパネルを支持するフロアブラ
ケットを連結部材として利用するので、特別の連結部材
を追加することなく車体フレームを補強することができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0010】図1〜図12は本発明の一実施例を示すも
ので、図1はスクータ型自動二輪車の全体側面図、図2
は図1の2方向矢視図、図3は車体フレームの斜視図、
図4は図3の4方向矢視図、図5は図1の要部拡大図、
図6は図5の6方向矢視図、図7は図6の7−7線断面
図、図8は図6の8−8線断面図、図9は図6の9−9
線断面図、図10は図3の10−10線拡大断面図、図
11は図10に対応する変形例の説明図、図12は車体
フレームを鋳造する成形型の断面図である。
【0011】図1及び図2に示すように、スクータ型の
自動二輪車Vはアルミニューム合金で一体成形した車体
フレームFを備える。車体フレームFの前部に一体に設
けたヘッドパイプ1にフロントフォーク2が左右回転自
在に支持されており、このフロントフォーク2の下端に
前輪Wfが軸支されるとともに、上端にハンドルカバー
3で覆われたバーハンドル4が設けられる。車体フレー
ムFの後下部には、エンジン5及びトランスミッション
6と、それらによって駆動される後輪Wrとを備えたパ
ワーユニットPが、パワーユニットハンガーリンク7を
介して上下揺動自在に支持される。パワーユニットPの
後端と車体フレームFの後端とがリヤクッション8を介
して接続される。車体フレームFの後端には、平面視で
略U字状に形成されたパイプ製のサブフレーム9の両端
が固定されており、このサブフレーム9に燃料タンク2
0が支持される。
【0012】自動二輪車VのボディカバーBは、ヘッド
パイプ1の上部前面を覆うレッグシールドフロントアッ
パー11と、このレッグシールドフロントアッパー11
の下部に接続されるレッグシールドフロントロア12
と、両レッグシールドフロント11,12の後面を覆う
レッグシールドリヤ13と、車体フレームFの下部に接
続される左右のフロアパネル14L ,14R と、両フロ
アパネル14L ,14Rの下面を覆うアンダーカバー1
5と、車体フレームFの後部を覆う左右のリヤカバー1
L ,16R とから構成される。図1から明らかなよう
に、レッグシールドリヤ13、左右のフロアパネル14
L ,14R 及び左右のリヤカバー16L ,16R により
囲まれた部分、即ちライダーの左右の脚の間に位置する
部分(フロアトンネル部分)に車体フレームFが露出し
ており、その露出部分において車体フレームFは外観部
材の一部を構成する。
【0013】左右のリヤカバー16L ,16R の内部に
は、ヘルメット17等を収納する収納ボックス18、オ
イルタンク19及び燃料タンク20が収納されており、
それらの上部が開閉自在なシート21により覆われる。
【0014】図3及び図4から明らかなように、アルミ
ニューム合金で鋳造により一体成形した車体フレームF
は、ヘッドパイプ1の前部にバッテリを支持するために
バッテリボックス26を備える。ヘッドパイプ1の後部
には下面が開放した断面略U字状(図7参照)のメイン
フレーム27が連なっており、更にそのメインフレーム
27の後部には略平坦なリヤフレーム28が連なってい
る。ヘッドパイプ1の下端からメインフレーム27の前
部下縁にかけて、左右各4個のボス部271 …が形成さ
れており、このボス部271 …に左右一対の鉄板よりな
るフレーム剛性調整部材29,29がボルト30…で固
定される。
【0015】図10から明らかなように、各フレーム剛
性調整部材29に一体に形成したクランプ291 にスロ
ットルケーブル、ワイヤーハーネス、ブレーキホース等
のケーブル・ホース類33がクランプされる。これによ
り、特別のクランプ部材を設ける必要がなくなって部品
点数が減少する。尚、図11に示す変形例のように、左
右のフレーム剛性調整部材29,29を断面コ字状に連
結して一体化することも可能である。
【0016】図7及び図8を併せて参照すると明らかな
ように、メインフレーム27の左右の下縁近傍には、そ
の全長に亘って延びる上部凸条272 ,272 及び下部
凸条273 ,273 が所定の間隔で平行に突設されてお
り、両凸条272 ,272 ;273 ,273 間にガイド
溝274 ,274 が形成される。またメインフレーム2
7の左右下部には、後述するフロアブラケット36の前
部を支持する左右一対のボス部275 ,275 (図7参
照)と、前記左右のフロアパネル14L ,14 R の下面
に突設した被係止部141 ,141 を支持する係止突起
276 ,276(図8参照)とが突設される。更にメイ
ンフレーム27には、前記レッグシールドリヤ13の下
面を支持する左右一対の係止突起277 ,277 (図3
及び図5参照)が突設される。
【0017】図3及び図9から明らかなように、リヤフ
レーム28の下面右寄りの位置には、右ハンガーブラケ
ット281 が一体に突設される。右ハンガーブラケット
28 1 の内部は中空になっており、その後面下部に水抜
き孔286 が形成される。またリヤフレーム28の下面
左寄りの位置には、前記右ハンガーブラケット281
協働する鉄板製の左ハンガーブラケット31が2本のボ
ルト32,32で固定される。更にリヤフレーム28の
左右側面には前記サブフレーム9を固定する各2個のボ
ルト孔284 …が形成される。
【0018】図4に示すように、リヤフレーム28には
上方に立ち上がる前側壁289 、後側壁2810及び左右
側壁2811,2812を有して上部を開放した収納凹部2
13が設けられており、収納ボックス18は、その少な
くとも一部を前記収納凹部2813に収納させるようにし
てリヤフレーム28に取り付けられる。
【0019】またリヤフレーム28には左ハンガーブラ
ケット31を固定する前記2本のボルト32,32が貫
通する2個のボルト孔282 ,282 と、前記収納ボッ
クス18を固定するボルト(不図示)が貫通する複数個
のボルト孔283 …とが形成される。またリヤフレーム
28の中央部には排気管10(図2参照)の着脱や点火
プラグの着脱等を行うためのメンテナンス用開口287
が形成されるとともに、その後方にはオイルタンク19
が載置され、更に該オイルタンク19からエンジン5に
給油するためのホース通し孔288 が形成される。前記
ホース通し孔288 の左側にはリヤクッション取付部2
14が形成される。
【0020】図12は、上記構成を備えた車体フレーム
Fをダイキャスト成形するための成形型Dの縦断面図を
示すものである。成形型Dは固定型D1 、可動型D2
び摺動型D3 から構成されており、固定型D1 及び可動
型D2 の割り面は車体フレームFのキャビティCの中心
面上に位置している。そして固定型D1 及び可動型D 2
の割り面に形成された複数(例えば4個)のゲートGか
ら注湯を行うことにより、左右対称形状のキャビティC
に均等に湯廻りさせ、左右均一な高品質の車体フレーム
Fを得ることができる。車体フレームFのメインフレー
ム27の上面中央には前後方向に延びるリブ278 (図
3及び図4参照)が形成されており、車体フレームFの
鋳造後にリブ278 の端縁を仕上げ加工する際に、そこ
に連なるゲート部が自動的に切り離される。これによ
り、前記ゲート部の接続カ所を目立たなくして車体フレ
ームFの美観を向上させることができる。
【0021】図5〜図9に示すように、メインフレーム
27には、左右のフロアパネル14 L ,14R を支持す
るとともにメインフレーム27を補強するためのフロア
ブラケット36が設けらる。フロアブラケット36は車
体前後方向に延びる左右一対のサイドメンバ37L ,3
R と、両サイドメンバ37L ,37R の前端間を接続
するクロスメンバ38と、クロスメンバ38に設けられ
た左右一対の前部固定部材39L ,39R と、両サイド
メンバ37L ,37R の後部に設けられた左右一対の後
部固定部材40L ,40R とから構成される。クロスメ
ンバ38の中央にはホーン41が固定される。而して、
フロアブラケット36の前部は、その前部固定部材39
L ,39R をメインフレーム27のボス部275 ,27
5 にボルト42,42(図7参照)で締結することによ
り車体フレームFに支持され、またフロアブラケット3
6の後部は、その後部固定部材40L ,40R を前記左
右のハンガーブラケット31,281 にピボットボルト
43(図9参照)で締結することにより車体フレームF
に支持される。
【0022】図6〜図8から明らかなように、左右のフ
ロアパネル14L ,14R は、その内縁をメインフレー
ム27のガイド溝274 ,274 に係合させた状態で、
左右一対のボルト44,44でフロアブラケット36の
サイドメンバ37L ,37Rの前部に締結され、更に左
右一対のボルト45,45で前記サイドメンバ37L
37R の後部に締結される。このとき、フロアパネル1
L ,14R の下面に突設した被係止部141 ,141
の下面がメインフレーム27の係止突起276,276
の上面に支持される(図8参照)。
【0023】このように、フロアパネル14L ,14R
は、その内縁がメインフレーム27の上部凸条272
272 及び下部凸条273 ,273 間に形成したガイド
溝274 ,274 に支持され、且つ被係止部141 ,1
1 がメインフレーム27の係止突起276 ,276
支持されるので、フロアパネル14L ,14R に作用す
るライダーの体重等の荷重を確実にメインフレーム27
に伝達し、フロアブラケット36が受ける荷重をメイン
フレーム27に分散することができる。しかもメインフ
レーム27とフロアパネル14L ,14R との間に若干
の寸法誤差があっても、フロアパネル14L ,14R
内縁が前記ガイド溝274 ,274 に係合する部分で前
記寸法誤差が吸収されるため、その部分に隙間が発生す
るのを防止して美観を向上させることができる。
【0024】同様にして、レッグシールドリヤ13も、
その内縁をメインフレーム27のガイド溝274 ,27
4 に係合させ、更にその内縁の下面をメインフレーム2
7の係止突起277 ,277 (図3参照)に当接させた
状態で固定される。これにより、走行風の風圧に耐える
ようにレッグシールドリヤ13をメインフレーム27に
確実に支持し、且つ両部材の接続部に隙間が発生しない
ように体裁良く支持することができる。
【0025】図5、図6及び図9から明らかなように、
パワーユニットPの前端を車体フレームFに上下揺動自
在に支持するパワーユニットハンガーリンク7は、アウ
ターパイプ46と、アウターパイプ46の両端内周に焼
付により固定された円環状の弾性部材47,47と、両
弾性部材47,47の内周に焼付により固定された左右
一対のインナーパイプ48,48と、両インナーパイプ
48,48間に配置されたディスタンスカラー49と、
アウターパイプ46から後下方に延びる一対のステー5
0,50と、両ステー50,50の後端を連結するリヤ
パイプ51と、アウターパイプ46から前上方に延びる
ストッパアーム52と、ストッパアーム52の先端に設
けられた弾性部材53とから構成される。
【0026】前記ピボットボルト43は、フロアブラケ
ット36の左側の後部固定部材40 L 、リヤフレーム2
8に固定した鉄板製の左ハンガーブラケット31、左側
のインナーパイプ48、ディスタンスカラー49、右側
のインナーパイプ48、ワッシャ54、リヤフレーム2
8に形成した右ハンガーブラケット281 及びフロアブ
ラケット36の右側の後部固定部材40R を貫通してナ
ット55に螺合する。またリヤパイプ51は図示せぬボ
ルトによりパワーユニットPに前端に連結される。この
ようにパワーユニットハンガーリンク7がリヤフレーム
28の下面に支持された状態で、ストッパアーム52及
びその先端に設けた弾性部材53がリヤフレーム28に
形成した凹部285 (図5参照)に収納されており、弾
性部材53が前記凹部285 の上壁面に当接することよ
りパワーユニットハンガーリンク7の回動端が規制され
る。
【0027】而して、パワーユニットPが上下方向に揺
動するとアウターパイプ46及びインナーパイプ48,
48を連結する弾性部材47,47が捩じれ変形し、ま
たパワーユニットPが上下動や前後動すると前記弾性部
材47,47が半径方向に圧縮変形して振動を緩衝す
る。ピボットボルト43を締め付けるとき、鉄板製の左
ハンガーブラケット31が左右方向に弾性変形するた
め、ピボットボルト43の軸力を安定させることがで
き、しかも比較的に高剛性であるアルミニューム合金製
の右ハンガーブラケット281 に大きな荷重が加わるの
を回避することができる。
【0028】ところで、パワーユニットPからパワーユ
ニットハンガーリンク7を介して入力される荷重を左右
のハンガーブラケット31,281 だけで支持しようと
すると、それらハンガーブラケット31,281 の強度
を高める必要が生じて重量が増加する問題がある。しか
しながら、本実施例では左右のハンガーブラケット3
1,281 がフロアブラケット36を介してメインフレ
ーム27の中央部分に接続されているため、ハンガーブ
ラケット31,281 に入力される荷重を分散すること
が可能となり、それらハンガーブラケット31,281
を小型化して重量を削減することができる。
【0029】また、フロアブラケット36の左右のサイ
ドメンバ37L ,37R は前端においてクロスメンバ3
7で連結されているが、後端側に設けられた左右の後部
固定部材40L ,40R は相互に連結されておらず、両
後部固定部材40L ,40Rはピボットボルト43を介
して間接的に連結される。一般に自動二輪車の操縦安定
性はフレーム剛性が適度に低い方が高まることが知られ
ているが、仮にフロアブラケット36の左右のサイドメ
ンバ37L ,37R の後端を特別のクロスメンバで連結
すると、ピボットボルト43による剛性増加と相俟って
フレーム剛性が過大になる可能性がある。
【0030】しかしながら、本実施例では左右のサイド
メンバ37L ,37R の後端を連結するクロスメンバを
省略し、その機能をピボットボルト43で賄っているの
で、フレーム剛性を適度に低下させて操縦安定性を高め
ることができるばかりか、部品点数の削減による重量軽
減及びコストダウンを図ることができる。
【0031】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0032】例えば、実施例では車体フレームFをアル
ミニューム合金で構成しているが、それを他の軽合金や
合成樹脂で構成することも可能である。また左ハンガー
ブラケット31の材料は鉄板に限定されず、高弾性のも
のであれば他の任意の材料を使用することができる。ま
た実施例では右ハンガーブラケット281 をリヤフレー
ム28と一体に形成し、左ハンガーブラケット31を鉄
板で構成しているが、それらの位置関係を反対にするこ
とも可能である。
【0033】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、車体フレームの後部に設けたハンガーブラケ
ットと該ハンガーブラケットよりも前方の車体フレーム
とを連結部材で連結したので、パワーユニットからハン
ガーブラケットに伝達される荷重を連結部材を介して車
体フレームの前方に分散させることができ、これにより
車体フレームの軽量化を図ることができる。
【0034】また請求項2に記載された発明によれば、
車体フレームを軽合金あるいは合成樹脂で一体成形した
ので、車体フレームの形状の設計自由度を高めることが
できる。
【0035】また請求項3に記載された発明によれば、
パワーユニットをハンガーブラケットに支持するパワー
ユニットハンガーリンクは、パワーユニットに連結され
るアウターパイプと、車体フレームに設けた左右一対の
ハンガーブラケット間に挟まれてピボットボルトで締結
されるインナーパイプと、両パイプを連結する弾性部材
とを備えており、一方のハンガーブラケットが車体フレ
ームと一体成形され、他方のハンガーブラケットが車体
フレームよりも高弾性の部材で構成されるので、パワー
ユニットハンガーリンクのインナーリンクを左右一対の
ハンガーブラケット間に挟持してピボットボルトで締結
する際に、高弾性の部材で構成された前記他方のハンガ
ーブラケットを左右方向に弾性変形させてピボットボル
トに作用する軸力を安定させることができ、且つ前記一
方のハンガーブラケットに大きな荷重が加わるのを回避
することができる。
【0036】また請求項4に記載された発明によれば、
連結部材が車体フレームの左右両側部にフロアパネルを
支持するフロアブラケットであるので、特別の連結部材
を追加することなくフロアブラケットを利用して車体フ
レームを補強することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スクータ型自動二輪車の全体側面図
【図2】図1の2方向矢視図
【図3】車体フレームの斜視図
【図4】図3の4方向矢視図
【図5】図1の要部拡大図
【図6】図5の6方向矢視図
【図7】図6の7−7線断面図
【図8】図6の8−8線断面図
【図9】図6の9−9線断面図
【図10】図3の10−10線拡大断面図
【図11】図10に対応する変形例の説明図
【図12】車体フレームを鋳造する成形型の断面図
【符号の説明】
7 パワーユニットハンガーリンク 14L ,14R フロアパネル 281 右ハンガーブラケット(ハンガーブラケッ
ト) 31 左ハンガーブラケット(ハンガーブラケッ
ト) 36 フロアブラケット(連結部材) 43 ピボットボルト 46 アウターパイプ 47 弾性部材 48 インナーパイプ F 車体フレーム P パワーユニット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレーム(F)の後部に設けたハン
    ガーブラケット(281 ,31)にパワーユニット
    (P)を懸架する自動二輪車のパワーユニット支持構造
    において、 前記ハンガーブラケット(281 ,31)と該ハンガー
    ブラケット(281 ,31)よりも前方の車体フレーム
    (F)とを連結部材(36)で連結した自動二輪車のパ
    ワーユニット支持構造。
  2. 【請求項2】 前記車体フレーム(F)を軽合金あるい
    は合成樹脂で一体成形した、請求項1に記載の自動二輪
    車のパワーユニット支持構造。
  3. 【請求項3】 前記パワーユニット(P)を前記ハンガ
    ーブラケット(28 1 ,31)に支持するパワーユニッ
    トハンガーリンク(7)は、前記パワーユニット(P)
    に連結されるアウターパイプ(46)と、前記車体フレ
    ーム(F)に設けた左右一対のハンガーブラケット(2
    1 ,31)間に挟まれてピボットボルト(43)で締
    結されるインナーパイプ(48)と、前記両パイプ(4
    6,48)を連結する弾性部材(47)とを備えてお
    り、一方のハンガーブラケット(281 )が前記車体フ
    レーム(F)と一体成形され、他方のハンガーブラケッ
    ト(31)が前記車体フレーム(F)よりも高弾性の部
    材で構成された、請求項1に記載の自動二輪車のパワー
    ユニット支持構造。
  4. 【請求項4】 前記連結部材(36)は車体フレーム
    (F)の左右両側部にフロアパネル(14L ,14R
    を支持するフロアブラケットである、請求項1に記載の
    自動二輪車のパワーユニット支持構造。
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