JPH10278661A - 車両積載装置を備えたトラクタ - Google Patents

車両積載装置を備えたトラクタ

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JPH10278661A
JPH10278661A JP9085195A JP8519597A JPH10278661A JP H10278661 A JPH10278661 A JP H10278661A JP 9085195 A JP9085195 A JP 9085195A JP 8519597 A JP8519597 A JP 8519597A JP H10278661 A JPH10278661 A JP H10278661A
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JP
Japan
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deck
vehicle
loading device
tractor
vehicle loading
Prior art date
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Pending
Application number
JP9085195A
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English (en)
Inventor
Masao Maruyama
山 正 雄 丸
Takeshi Ogue
健 小久江
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動デッキへの車両の搭載作業および可動デ
ッキへの車両の固定作業を運転室の背部の下降位置で行
なう。 【解決手段】 運転室12の背部に配置される車両積載
装置13を可動デッキ17を含む平行リンク機構15
と、この平行リンク機構15に連結された平行リンク機
構駆動装置16で構成し、可動デッキ17を運転室12
の上方位置と運転室の背部の下降位置との間を移動させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両積載装置を運
転室の背部に備え、運転室上方に車両を搭載する車両積
載装置を備えたトラクタに関する。
【0002】
【従来の技術】車両積載装置を運転室の背部に設け、車
両を運転室上方に搭載する車両積載装置を備えたトラク
タは、たとえば、実公平3−48897号公報により知
られている。
【0003】上記トラクタの車両積載装置は、図8およ
び図9に示すように、運転室1の背部両側に枠組補強し
た支柱2,2を設け、支柱2,2に前部デッキ3の後部
を軸支し、前部デッキ3の後部を支柱2,2の間に設け
た前部デッキ支え杆4,4で支持し、前部デッキ3の後
部に後部デッキ5の前部を枢着し、後部デッキ5に前後
方向に摺動自在に連結板6を設け、後部デッキ5を油圧
シリンダ装置7に連結して構成されている。
【0004】上記車両積載装置を備えたトラクタにおい
て、運転室1の上方に車両8を搭載するには、図9に示
すように、後部デッキ5に設けた油圧シリンダ装置7を
作動して、後部デッキ5をトレーラ9に設けた図示しな
い前側デッキとほぼ等しい高さ位置にし、後部デッキ5
に設けた連結板6を図10に示すようにトレーラ9に設
けた前側デッキに連なるように引き出し、車両8を前部
デッキ3と後部デッキ5の上に導き、車両8を車両搭載
作業により前部デッキ3および後部デッキ5に固定し、
後部デッキ5に設けた油圧シリンダ装置7を作動して前
部デッキ3および後部デッキ5を図8に示す位置に移動
することで行なう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記車両積載装置を備
えたトラクタでは、車両積載装置の搭載デッキは前端が
運転室上方位置まで延びているので、車両を運転室の上
方に搭載する場合、車両を運転室上方にまで乗り入れ、
搭載デッキへの車両の固定作業も運転室の上方の周囲を
開放した高い位置で行なうため、作業の安全性に問題が
ある。
【0006】また、上記車両積載装置を備えたトラクタ
では、搭載デッキの長さを長くすることに制限があるた
め、車両をトレーラの前側デッキから運転室の上方の搭
載デッキに導くために、搭載デッキにトレーラの前側デ
ッキに連結するための連結板を設ける必要であり、この
ように、搭載デッキに連結板を設けることは連結板を作
動させる油圧シリンダ装置や制御機構を別に設ける必要
があり、搭載デッキの構造が複雑になってしまう。
【0007】さらに、上記車両積載装置を備えたトラク
タでは、搭載デッキを支持する側枠が運転室の側面に位
置するので、エンジン室の点検等で運転室を前方に倒す
際に、運転室の側面が枠組の内面に擦れたり、また、ト
レーラの前側デッキに搭載される車両が標準タイプのも
のより大きいと、車両と運転室の背部両側に設けた枠組
や搭載デッキとのクリアランスに余裕がなくなり、走行
時にトレーラの前側デッキに搭載される車両が搭載デッ
キに当たってしまうことがある。
【0008】本発明は上記した点に鑑みてなされたもの
で、枠組が運転室まで延びないようにするとともに、デ
ッキへの車両の搭載作業およびデッキへの車両の固定作
業を高所作業基準より低い位置で行なうことのできる車
両積載装置を備えたトラクタを提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の車両積載装置を
備えたトラクタは、運転室の背部に配置された車両積載
装置を可動デッキを含む平行リンク機構とこの平行リン
ク機構に連結された平行リンク機構駆動装置を有する構
造とし、可動デッキを下降した位置においてトレーラの
搭載デッキに連結し、この状態ににおいて、可動デッキ
への車両の搭載作業および可動デッキへの車両の固定作
業を行ない、車両を搭載した可動デッキを上昇して運転
室の上方位置に動かし、これにより、車両を運転室の上
方に搭載する。
【0010】本発明の車両積載装置を備えたトラクタ
は、平行リンク機構を、可動デッキと、固定アームを構
成するフレームと、一端をフレームに枢着し他端を可動
デッキの一端側に枢着したL形リンクアームと、一端を
フレームに枢着し他端を可動デッキの前記一端側より後
方の他端側に枢着したリンクアームで構成することがで
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明による車両積載装置を
備えたトラクタを示し、図1において符号10はトラク
タを示す。このトラクタ10は、車体11と、この車体
11の前部に設けられた運転室12と、車体11の運転
室12の背後に設けられた車両積載装置13を有する。
このトラクタ10は、図2に示すように、トレーラ14
を連結して使用されるのが通常であるが、トラクタ10
を単独で使用することもできる。
【0012】上記車両積載装置13は、図3に示すよう
に、車両搭載デッキを含む平行リンク機構15とこの平
行リンク機構15を作動する油圧シリンダ16とから構
成されている。
【0013】上記平行リンク機構15は、車両8を搭載
する可動デッキ17と、車体11に取り付けられて固定
アームを構成するフレーム18と、一端をフレーム18
の前端部に設けた連結部19にピン19aを介して枢着
され他端を可動デッキ17の前端側に設けた連結部20
にピン20aを介して枢着されたL形リンクアーム21
と、一端をフレーム18の後端側にピン22を介して枢
着され他端を可動デッキ17の後端側に設けた連結部2
3にピン23aを介して枢着されたリンクアーム24と
から構成されている。L形リンクアーム21のアーム部
分21aは、図1に示すL形リンクアーム21の倒れた
位置において、可動デッキ17の上面から路面までの距
離が略2.0m以下になるように設定されている。
【0014】上記油圧シリンダ16は、一端をフレーム
18の長手方向中間部にピン25を介して枢着され他端
をL形リンクアーム21の中間部にピン26を介して枢
着されている。油圧シリンダ16がピストン16aを伸
縮する方向に作動することで、可動デッキ17は、図4
に示す最下位置、図5に示す中間位置、図6に示す上昇
位置の3つの位置を維持する。
【0015】上記トレーラ14は、図2に示すように、
床板30の上側の車両積載スペースの両側に、前方から
順に前柱31、中柱32および後柱33を立設し、前柱
31、中柱32および後柱33の各柱の上端部を前後方
向かつ水平方向に延びるビーム34により互いに連結す
ることで架枠を形成している。前柱31に設けた図示し
ない支持装置と後柱33に設けた図示しない支持装置に
上段後側デッキ35が上下方向に移動動自在に支持され
ている。上段後側デッキ35の前端には上段前側デッキ
36が設けられ、床板30の前端には下段前側デッキ3
7が設けられている。
【0016】つぎに作用を説明する。トラクタ10の車
両積載装置13に車両8を搭載する前の段階では、油圧
シリンダ16はピストン16aが縮められた位置にあ
り、油圧シリンダ16に連結されたL形リンクアーム2
1は、図4に示す倒れた位置にあり、L形リンクアーム
21およびリンクアーム24に枢着された可動デッキ1
7は、後部がトレーラ14の前側デッキ36の上に乗っ
た状態にある。
【0017】この段階では、トレーラ14の上段後側デ
ッキ35は、前柱31の図示しない支持装置および後柱
33の図示しない支持装置の作動により図2に示す傾斜
位置まで下げられ、図示しない固定手段によりその傾斜
位置に固定される。傾斜位置に固定されたラーメン35
の後端に車両乗り込みの道板が連結される。
【0018】車両積載装置13に車両8を搭載するに
は、作業者が路上にある車両8を運転して道板の上に乗
り上げ、さらに、車両8を上段後側デッキ35に沿って
前方に走行し前側デッキ36の上に乗った可動デッキ1
7の上まで導く。可動デッキ17の図4に示す前側デッ
キ36の上に乗った最下位置では、可動デッキ17の上
面すなわち作業者の立つ部分は路面から略2.0m以下
の高さにある。この高さは、高所作業基準(2m以上)
が適用されない高さである。
【0019】車両8を可動デッキ17の上に搭載した
ら、作業者は運転席から下り、可動デッキ17の上に乗
った車両8を通常の手段で可動デッキ17に固定する。
この車両固定作業は、高所作業基準(2m以上)が適用
されない2.0m以下の高さで行なわれることになる。
【0020】車両8を可動デッキ17に固定したら、油
圧シリンダ16を作動して、図4の位置にあるL形リン
クアーム21を図5の位置までピン19aを中心に反時
計方向に回動する。可動デッキ17は、図5に示す位置
では路面から略2.75mの高さにある。
【0021】さらに、油圧シリンダ16を作動し、図5
に示す位置にあるL形リンクアーム21を図6に示す位
置まで回動する。L形リンクアーム21の図6に示す位
置への回動により、車両8を搭載した可動デッキ17は
運転室11の上方位置に達する。これにより、車両8は
運転室11の上方位置に搭載される。
【0022】トレーラ14への車両の搭載は、傾斜配置
された上段後側デッキ35の上段前側デッキ36に車両
8を搭載し、この車両8を上段前側デッキ36に固定
し、これに続いて、上段後側デッキ35に車両8,8を
搭載し、車両8,8を上段後側デッキ35に固定する。
これにより、上段前側デッキ36と上段後側デッキ35
に3台の車両8が搭載される。上段前側デッキ36と上
段後側デッキ35に3台の車両8が搭載されたら、上段
後側デッキ35を傾斜位置に固定していた固定手段を解
除し、前柱31の支持装置および後柱33の支持装置を
作動して、上段後側デッキ35を図7に示す最上位置ま
で上昇させる。上段後側デッキ35が図7に示す最上位
置まて上昇したら、上段後側デッキ35を図示しない固
定手段によりその最上位置に固定する。これにより、3
台の車両が上段デッキに搭載されたことになる。
【0023】つぎに、下段荷台である床板30および下
段前側デッキ37の上に、図7に示すように3台の車両
8をそれぞれ搭載し、3台の車両8を床板30および下
段前側デッキ37に固定する。これにより、トラクタ1
0の運転室12の上方への1台の車両8の搭載とトレー
ラ14への6台の車両8の搭載が完了する。
【0024】トレーラ14へ搭載される車両の数は、ト
レーラ14の構造により決まるものである。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の車両積載装
置を備えたトラクタでは、車両積載装置を可動デッキを
含む平行リンク機構とこの平行リンク機構に連結された
平行リンク機構駆動装置とで構成し、可動デッキを運転
室の上方の上昇位置と運転室の背部の下降位置との間を
移動するようにしたことで、可動デッキへの車両の搭載
作業および可動デッキへの車両の固定作業を運転室の背
部の下降位置で行なうことができ、従来のもののよう
に、可動デッキへの車両の搭載作業および可動デッキへ
の車両の固定作業を運転室の上方の周囲を開放した高い
位置で行う必要がない。
【0026】また、本発明の車両積載装置を備えたトラ
クタでは、可動デッキを平行リンク機構により前後方向
に回動するようにしたので、従来のもののように、搭載
デッキにトレーラの前側デッキに連結するための連結板
やこの連結板を作動させる油圧シリンダ装置や制御機構
を設ける必要がなく、また、可動デッキとトレーラの前
側デッキとのクリアランスに余裕をもたせることができ
るので、トレーラの前側デッキに搭載される車両が可動
デッキに当たってしまうことがない。
【0027】さらに、本発明の車両積載装置を備えたト
ラクタでは、車両積載装置の枠組を運転室の側方まで延
ばす必要がないので、エンジン室の点検等で運転室を前
方に倒す際に、運転室の側面が枠組の内面に擦れること
がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるトラクタの車両積載装置に車両を
搭載した状態を示す図。
【図2】本発明によるトラクタに連結されるトレーラを
示す図。
【図3】本発明によるトラクタの車両積載装置を示す
図。
【図4】本発明によるトラクタの車両積載装置に車両を
搭載した段階を示す図。
【図5】本発明によるトラクタの車両を搭載し車両積載
装置の作動中間段階を示す図。
【図6】本発明によるトラクタの車両を搭載した車両積
載装置の作動完了段階を示す図。
【図7】本発明によるトラクタとこのトラクタに連結さ
れたトレーラに車両を搭載した状態を示す図。
【図8】従来のトラクタの車両を搭載した車両積載装置
の作動完了段階を示す図。
【図9】従来のトラクタの車両積載装置に車両を搭載し
た段階を示す図。
【図10】従来のトラクタの車両積載装置の連結板を引
き出した状態を示す図。
【符号の説明】
10 トラクタ 12 運転室 13 車両積載装置 14 トレーラ 15 平行リンク機構 16 油圧シリンダ 17 可動デッキ 21 L形リンクアーム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】運転室の背部に車両積載装置を備えたトラ
    クタにおいて、上記車両積載装置は、可動デッキを含む
    平行リンク機構と、この平行リンク機構に連結された平
    行リンク機構駆動装置とを有し、可動デッキは運転室の
    上方の上昇位置と運転室の背部の下降位置との間を移動
    することを特徴とする車両積載装置を備えたトラクタ。
  2. 【請求項2】平行リンク機構は、可動デッキと、固定ア
    ームを構成するフレームと、一端をフレームに枢着し他
    端を可動デッキの一端側に枢着したL形リンクアーム
    と、一端をフレームに枢着し他端を可動デッキの前記一
    端側より後方の他端側に枢着したリンクアームであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の車両積載装置を備えた
    トラクタ。
  3. 【請求項3】可動デッキが上昇位置にあるとき、L形リ
    ンクアームが運転室後壁と運転室屋根に沿うように構成
    されていることを特徴とする請求項2に記載の車両積載
    装置を備えたトラクタ。
  4. 【請求項4】L形リンクアームの可動デッキに近いアー
    ム部分に昇降手段を設けたことを特徴とする請求項2ま
    たは3に記載の車両積載装置を備えたトラクタ。
JP9085195A 1997-04-03 1997-04-03 車両積載装置を備えたトラクタ Pending JPH10278661A (ja)

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JP (1) JPH10278661A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9302568B2 (en) 2014-06-20 2016-04-05 Grey Matter Fusion, Inc. Sun tracking tint visor
CN107284333A (zh) * 2017-06-19 2017-10-24 中国重汽集团柳州运力专用汽车有限公司 驾驶室上方装载台的翻转装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9302568B2 (en) 2014-06-20 2016-04-05 Grey Matter Fusion, Inc. Sun tracking tint visor
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Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20040319