JPH10278603A - 電気自動車用駆動装置 - Google Patents

電気自動車用駆動装置

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JPH10278603A
JPH10278603A JP10541197A JP10541197A JPH10278603A JP H10278603 A JPH10278603 A JP H10278603A JP 10541197 A JP10541197 A JP 10541197A JP 10541197 A JP10541197 A JP 10541197A JP H10278603 A JPH10278603 A JP H10278603A
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gear
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oil
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芳彦 佐々木
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聡 和久田
Masahiro Hasebe
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気自動車用駆動装置において、モータ軸の
軸ずれによるモータ出力の変動と効率の低下を防ぐ。 【解決手段】 電気自動車用駆動装置は、モータMと、
ギヤユニットGとからなり、モータMのロータ軸30の
延長上にギヤユニットGのギヤ軸40が設けられてい
る。ロータ軸30とギヤ軸40の少なくとも一方の軸内
に軸孔30a,40aを形成し、軸孔内に、ロータ軸3
0とギヤ軸40とを離隔方向に付勢してロータ軸30の
軸方向浮動を規制する付勢手段5を配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気自動車用駆動
装置に関し、特に、モータと、その動力を車輪へ伝達す
るギヤユニットとを組み合わせた電気自動車用駆動装置
のモータ軸の軸ずれ防止手段に関する。
【0002】
【従来の技術】電気自動車用駆動装置の一形態として、
モータの動力をリダクションギヤを兼ねるカウンタギヤ
機構を経てディファレンシャル装置に伝達し、車輪を駆
動すべく、モータを第1軸、カウンタギヤ機構を第2
軸、そしてディファレンシャル装置を第3軸上に配した
3軸方式の駆動装置がある。こうしたモータとカウンタ
ギヤ機構、ディファレンシャル装置等のギヤユニットと
を組み合わせた方式の駆動装置において、コンパクト化
と軽量化の要請から、例えば、これらの要素のうちで外
径の大きなモータとディファレンシャル装置とを可及的
に接近させて配置し、その間にカウンタギヤ機構を配置
する構成を採る場合、カウンタギヤ機構の大径歯車は、
ディファレンシャル装置を挟んでモータと反対側の位置
に配置されることになり、該大径歯車と噛み合わせるモ
ータ軸すなわちロータ軸上の出力歯車もモータのロータ
から遠い位置に配置される。こうした配置では、ロータ
軸上の出力歯車とロータの外側でロータ軸を駆動装置ケ
ースに支持すると、支持部間の距離が長くなり、軸剛性
を保つ上で好ましくない。そこで、出力歯車をロータ軸
の支持部の外側に配置したものがある。この配置では、
出力歯車は、ロータ軸とは別体のギヤ軸に配置され、両
軸の連結部がケースに支持される構成となる。
【0003】ところで、一般に回転軸をベアリングを介
して支持する場合、軸の熱膨張、加工誤差、組み付け誤
差等を考慮して、ある程度の軸方向の遊びを設けざるを
えないが、回転軸がモータ軸である場合、上記遊びによ
る回転軸の軸方向への浮動が生じることで、ステータと
ロータの位置ずれから磁力線変化が生じ、それによるモ
ータ出力トルクの変動や効率の低下が起きる。そこで、
従来の一般的なモータでは、モータ軸の軸方向の遊びを
抑えるのに、モータ軸をその両端で支持する一方のベア
リングとケース間にウェーブワッシャを介挿したり、ベ
アリングとケースとの間にシムを介挿して遊びを押さえ
込む等の対策や、ロータの軸方向長さをステータの軸方
向長さより長くして、ロータの位置ずれが生じても磁力
線変化が生じないようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ウ
ェーブワッシャによる付勢では、ワッシャのリング径に
対するウェーブの高さ、すなわちバネストロークが自ず
と制約されるため、バネ定数を小さく設定することが困
難であり、付勢によりベアリング負荷が増してモータの
回転抵抗となり、効率の低下の原因となる。また、シム
を介挿してクリアランス調整する方法では、調整の工数
を要するばかりでなく、摩耗による再調整の必要性等の
メンテナンス上の問題がある。また、いずれの場合も、
軸方向に余分のスペースを要する点は共通している。更
に、ロータの軸方向長さをステータの軸方向長さより長
くする方法では、ロータの軸方向長さを必要以上に長く
することになり、モータ自体の寸法増加や重量増加を招
く点で不利である。したがって、上記のような方法は、
特に軽量、コンパクト化の要請の酷しい電気自動車用駆
動装置への適用には問題点がある。
【0005】そこで、本発明は、モータ軸の軸ずれを、
装置内のデッドスペースに配置した付勢手段で防止する
ことで、安定したモータ出力と効率が得られるようにし
た電気自動車用駆動装置を提供することを第1の目的と
する。
【0006】次に、本発明は、上記付勢手段をバネ定数
の小さなものとして負荷抵抗を低減し、付勢による回転
抵抗の増加を極力抑えることを第2の目的とする。
【0007】ところで、ディファレンシャル装置、カウ
ンタギヤ機構等のギヤユニットを備える駆動装置では、
モータを空冷するか油冷するかを問わず、少なくともギ
ヤユニット機構部を潤滑しなければならない。そこで、
こうした駆動装置では、そのケース内に潤滑回路を設け
ているが、潤滑油の供給に別途オイルポンプを用いる場
合は別として、機構中の適宜の回転部材による掻き上げ
式の潤滑方式を採る場合、供給油路途中の油漏れを極力
抑えなければ効率のよい潤滑は不可能である。そこで本
発明は、上記付勢手段を利用して潤滑油を送ることで、
供給油路途中の油漏れを少なくすることを第3の目的と
する。
【0008】更に、本発明は、上記付勢手段による潤滑
油の送油能力を向上させることを第4の目的とする。
【0009】更に、本発明は、上記付勢手段の配設位置
の自由度を増すとともに、付勢手段の配設スペースを利
用した潤滑油の循環により、モータの冷却を可能とする
ことを第4の目的とする。
【0010】そして、本発明は、上記駆動装置内の潤滑
油の循環のための供給油路を簡素化するとともに、該供
給油路途中の接続部での油漏れを少なくすることを第5
の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本発明は、ケースに固定されたステータと、ロ
ータ軸を前記ケースに支持されてステータ内で回転する
ロータとからなるモータと、前記ケースに支持され、前
記ロータ軸に連結されてロータ軸の回転を車輪へ伝達す
るギヤ軸を備えるギヤユニットとからなり、ロータ軸の
延長上にギヤ軸が設けられた電気自動車用駆動装置にお
いて、前記ロータ軸とギヤ軸の少なくとも一方の軸内に
軸孔が形成され、該軸孔内に、ロータ軸を軸方向一方側
に付勢して該軸の軸方向浮動を規制する付勢手段が配設
されたことを特徴とする。
【0012】また、上記第2の目的を達成するため、前
記付勢手段は、コイルスプリングとされる。
【0013】更に、上記第3の目的を達成するため、前
記ケース内で潤滑油を循環させる潤滑回路が設けられ、
前記軸孔は、潤滑回路の供給油路に連通されるととも
に、供給油路から軸孔内に供給される潤滑油の排出孔に
連通され、前記付勢手段は、円筒形コイルスプリングと
され、それが配設された軸と共に回転すべく該軸に支持
された構成が採られる。
【0014】また、上記第4の目的を達成するため、前
記円筒形コイルスプリングは、径方向に偏平な捲線で構
成される。
【0015】更に、上記第5の目的を達成するため、前
記軸孔は、ギヤ軸とロータ軸双方に形成され、ロータ軸
の軸孔は、少なくともロータの径方向内側に延在する構
成が採られる。
【0016】更に、上記第6の目的を達成するため、前
記供給油路は、ケースから延在して軸孔に嵌合する、ケ
ースと一体形成された潤滑油供給管を有する構成が採ら
れる。
【0017】
【発明の作用及び効果】上記請求項1に記載の構成で
は、ロータ軸又はギヤ軸の軸孔内に配設された付勢手段
が、ギヤ軸の一方のケース支持部に反力をとってロータ
軸をその一方の支持部に押しつける作用でロータ軸の軸
方向浮動が規制される。したがって、この構成によれ
ば、ロータ軸又はギヤ軸の軸内デッドスペースを利用し
た付勢手段配置により、安定したモータ出力と効率を確
保することができる。
【0018】更に、請求項2に記載の構成では、付勢手
段によるバネ負荷を必要最小限に小さなものとする設定
が可能となり、モータの回転負荷を増加させることな
く、ロータの軸方向浮動を抑えることができる。
【0019】また、請求項3に記載の構成では、ロータ
軸又はギヤ軸の軸孔が潤滑油路と付勢手段の配設スペー
スを兼ねることになり、しかも付勢手段の螺旋形状と、
その軸との共回り回転を利用した潤滑油の送油が可能と
なるので、供給油路途中の油漏れを少なくして、潤滑の
促進が可能となる。
【0020】更に、請求項4に記載の構成では、付勢手
段による潤滑油の送油作用を向上させて、潤滑の促進を
一層顕著なものとすることができる。
【0021】更に、請求項5に記載の構成では、モータ
軸の支持形態に応じて付勢手段を合理的な位置に配設す
ることができ、しかも、付勢手段の配設スペースを利用
した潤滑油の循環により、モータのロータ側の冷却をも
可能とすることができる。
【0022】更に、請求項6に記載の構成では、駆動装
置内の潤滑油の循環のための供給油路を簡素化するとと
もに、該供給油路途中の連結部での油漏れを少なくする
ことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿い、本発明の実施
形態を説明する。まず図1〜図5は、本発明の第1実施
形態を示す。この装置の概略構成から説明すると、図1
に軸方向断面を展開して示すように、この駆動装置は、
ケース(本形態では、後記するようにケース本体10A
とリヤケース10Bとフロントケース10Cを結合して
構成される。以下これらを総称してケースという)10
に固定されたステータ2と、ロータ軸30をケース10
に支持されてステータ2内で回転するロータ3とからな
るモータMと、同じくケース10に支持され、ロータ軸
30に連結されてロータ軸30の回転を図示しない車輪
へ伝達するギヤ軸40を備えるギヤユニットGとからな
り、ロータ軸30の延長上にギヤ軸40が設けられた構
成とされている。そして、ロータ軸30とギヤ軸40の
軸内には軸孔30a,40aが形成され、軸孔40a内
に、ロータ軸30を軸方向一方側に付勢してロータ軸3
0の軸方向浮動を規制する円筒形コイルスプリング5か
らなる付勢手段が配設されている。
【0024】この駆動装置は、更にケース10内で潤滑
油を循環させる潤滑回路を備えており、軸孔40aは、
潤滑回路の供給油路9に連通されるとともに、排出孔3
0bに連通されている。コイルスプリング5は、それが
配設されたギヤ軸40と連れ回りすべく該軸40に一端
を支持されている。この形態では、軸孔は、ギヤ軸40
とロータ軸30双方に形成され、ロータ軸30の軸孔3
0aは、ロータ3の径方向内側に延在している。
【0025】以下、上記駆動装置の各部について更に詳
しく説明する。図1に示すように、モータM及びギヤユ
ニットGを収納するケース10は、ケース本体10Aと
リヤケース10Bとフロントケース10Cとで構成され
る。そして、ケース本体10Aの一方の開放端はフロン
トケース10Cで閉じられて、モータMを収納するモー
タ室mを画定し、ケース本体10Aの他方の開放端はリ
ヤケース10Bで閉じられて、ギヤユニットGを収納す
るギヤ室gを画定しており、ケース本体10Aには、モ
ータ室mとギヤ室gとを隔てる隔壁11が形成されてい
る。一体化されたケース10内に収容されたモータM及
びギヤユニットGは、実際の側面を図2に示すように、
装置をコンパクト化すべく、モータMの軸とディファレ
ンシャル装置Gdの軸との軸間距離を可能な限り詰めた
配置とされており、カウンタギヤ機構Gcの軸は、前方
にオフセットされている。
【0026】図1に示すように、モータMは、モータ室
mにおいて、フロントケース10Cに一端をベアリング
51を介して、他端をギヤ軸40及びベアリング52を
介してケース本体10Aの隔壁11に回転自在に支持さ
れたロータ軸30と、ロータ軸30上に回り止め嵌合さ
れた多数のコア鉄心32の外周に、極数に対応する複数
の永久磁石31が配設されたロータ3と、ケース本体1
0Aに外周をキー止め等で回り止め嵌合され、ロータ3
の外周を取り巻く多数のコア鉄心を積層したコア20
と、コア20のスロットにコイル部を挿通され、コア2
0の軸方向両端から張り出すコイルエンド21を有する
ステータ2とを備える。なお、図において、符号6はロ
ータ軸30の一端に取付けられて、図示しないインバー
タによるモータ制御のために、ロータ軸30の回転から
磁極位置を検出するレゾルバを示す。
【0027】ギヤユニットGは、上記モータMのロータ
軸30の回転を減速し、トルク増幅して、同方向回転と
して車輪に伝達すべく、カウンタギヤ機構Gcとディフ
ァレンシャル装置Gdとから構成されている。カウンタ
ギヤ機構Gcは、一端をベアリング53を介してリヤケ
ース10Bに支持され、他端をベアリング52を介して
ケース本体10Aの隔壁11に支持され、スプライン嵌
合でロータ軸30に連結されたギヤ軸40と、同様にベ
アリング54,55を介してそれぞれの端部をリヤケー
ス10B及びケース本体10Aの隔壁11に支持され、
ギヤ軸40に一体形成された出力歯車41に噛み合う大
径のカウンタ歯車71と、カウンタ軸70の他端側に一
体に形成された小径のカウンタ歯車72とから構成され
ている。
【0028】また、ディファレンシャル装置Gdは、周
知のベベルギヤからなる差動ギヤと、それを収容するデ
フケース80と、該ケース80に固定されて、上記カウ
ンタ歯車72に噛み合うリングギヤ81とから構成され
ており、デフケース80の両端は、ベアリング58,5
6を介してリヤケース10B及びケース本体10Aの隔
壁11に支持されている。そして、デフケース80内の
差動ギヤはユニバーサルジョイントを介して、図示しな
い左右の車軸に連結すべく、デフケース80内に挿入支
持されたヨーク軸(図に想像線で示す)にスプライン係
合で連結され、一方の延長されたヨーク軸82の他端部
は、ケース本体10Aにベアリング57を介して支持さ
れている。
【0029】本発明の特徴に従い、ロータ軸30は、そ
の一端にベアリング51のインナレースに当接し、かつ
ロータ3のコア鉄心32を押さえるプレート33を当接
させるカラー30cを備え、ギヤ軸40側の端部に近い
側は縮径され、コア鉄心32の反対側を押さえるプレー
ト33を軸止めするロックナット34のねじ込み部とさ
れている。この形態では、ロータ軸30はギヤ軸40を
介してベアリング52に支持する構成が採られているた
め、ロータ軸30の外端の外周スプラインより内側にギ
ヤ軸40の端面に当接させるカラーが形成されている。
ロータ軸30に形成された軸孔30aは、軸径に合わせ
てギヤ軸40と嵌合する側が小径の段付通し孔とされ、
排出孔30bは段付通し孔の大径側のコア鉄心端部位置
に合わせて形成されている。
【0030】ギヤ軸40は、その両端にベアリング5
2,53のインナレースに当接するカラーを備え、ロー
タ軸30側の端部から遠い側に出力歯車41が一体形成
されている。ギヤ軸40はロータ軸30を嵌合支持すべ
く、ロータ軸30側に内周スプラインが形成されてい
る。ギヤ軸40の軸孔40aは、内径の一定な通し孔と
されている。
【0031】図3に示すように、円筒形コイルスプリン
グ5からなる付勢手段は、軸孔40a内に、その一端を
ロータ軸30の端面に当接させ、他端をスラストワッシ
ャ5aを介してスナップリング5bでギヤ軸40に支持
されて、圧縮方向の所定の初期荷重を負荷して配置され
ている。
【0032】この駆動装置の潤滑回路は、ギヤ室gを油
溜まりとし、ディファレンシャル機構Gdのリングギヤ
81を潤滑油の掻き上げ手段とし、ケース本体10Aか
らリヤケース10Bにかけてケース壁に形成された供給
油路9とを備えている。図2〜図4に示すように、供給
油路9は、ケース本体10Aとリヤケース10Bとに渡
ってケース壁を利用して形成され、ケース本体10Aの
隔壁11の端面11a側とリヤケース10Bのケース本
体10Aとの合わせ面との間に、実質上それらの面間距
離に相当する幅で、リングギヤ81の周面上方に形成さ
れたオイルレシーバ91と、ギヤ軸40の軸孔40aの
一端に、リヤケース10B側から挿入された給油パイプ
90と、両者を連通させるケース内油路90a〜90c
とから構成されている。
【0033】ケース本体内油路90aは、いわばリング
ギヤ81をギヤポンプのギヤとするポンプ吐出路を構成
し、オイルレシーバ91と同幅で、それに連通する上方
に向かうに従って油路面積が狭まる油路とされている。
オイルレシーバ91は、その底壁をリングギヤ81の周
面近傍上部に位置する平面とし、一方の側壁をケース内
油路90aの一側面とし、他方の側壁をギヤ軸40の出
力歯車41の軸支持ベアリング52の外周に沿う円弧状
面とする小容積のくさび状オイルリザーバを構成してい
る。なお、オイルレシーバ91の底壁には、小径の油孔
91aが形成されており、この油孔91aは、デフケー
ス80を支持する一方のベアリング58の潤滑油路に、
図示しない経路で連通されている。ケース内油路90b
は、オイルレシーバ91の上方のレベルからリヤケース
10B内を軸方向に延びる矩形断面の油路として形成さ
れており、円形断面の径方向油路90cでギヤ軸40の
軸端まで延び、そこに嵌め込まれて、抑え板90’で抜
け止め固定された給油パイプ90で軸孔40aに連結さ
れている。
【0034】なお、この形態では、ギヤ室gの下方は、
油溜まりとしての油量を確保すべく、リングギヤ81の
幅より軸方向に相当量広げられているため、リングギヤ
81による掻き上げ効果を向上すべく、リングギヤ81
の両側面外周側に沿うように、一対のサイドプレート9
4,95が添設されており、これらはケース本体10A
とリヤケース10Bとは別体の環状のプレス板で構成さ
れ、図2及び図4にそれぞれの平面形状を示すように、
掻き上げ効果に大きく関与しない上方部分に当たる周方
向の一部を切り欠かれており、それぞれボルト締めでケ
ース本体10Aとリヤケース10Bに取り付けられてい
る。
【0035】モータM内の油路については、軸孔30a
に連通する径方向排出孔30bは、コア32の一側のみ
に設けられ、そられがプレート33の連絡油路33aを
介してコア32の各軸方向油路32aに連通され、ステ
ータ2のコイルエンド21の径方向内方に開口する油孔
33bに通じている。また、モータ室mの形状に関して
は、ケース本体10Aにモータ室mとギヤ室gとを形成
することによって生じる連結スペースを利用して、モー
タ室m端部下方に、主としてフロントケース10Cの下
方部を張り出させて形成した、モータ室m側の油溜まり
96が確保されている。
【0036】図2に示すように、モータ室mとギヤ室g
とは、ケース本体10Aの端面11a側の隔壁11に形
成された窓92で相互に連通されており、この窓92の
下側の縁は、モータ室mの下方に回収される油の、モー
タ室m側のオイルレベルを、図に点線で示すロータ3の
外周最下方に保つ堰として作用し、モータ室mの下方部
をオイルリザーバとして機能させることを可能としてい
る。窓92の下面には傾斜が付されている。この傾斜
は、本装置の車載状態における車両の登坂路走行を配慮
したもので、ケース本体10Aが前上がり(図2に車両
搭載状態での本装置の前方向を符号Fで示す)に傾斜し
た場合でも、モータ室mのオイルレベルを下げることな
く、一定に保つためのものである。更に、モータ室mと
ギヤ室gとは、ケース本体10Aの周面11b側の隔壁
11に、端面11a側の隔壁11に形成された窓92よ
り下方のレベル位置(図5参照)に形成された小径のオ
リフィス93で連通されている。このオリフィス93の
作用は、モータ室m下方への油の回収が停止した状態
で、回収された油を徐々にギヤ室g側へ逃がし、両室の
オイルレベルを均衡させるものである。
【0037】この形態では、モータ室mからギヤ室gへ
の戻し油路として2系統の油路が形成されている。第1
の戻し油路は、図1及び図5に示すように、ステータ周
面の最下部に沿い、ケース本体を外方に膨出させてステ
ータ周面に沿い軸方向に延びる戻し油路90dとして構
成されている。第2の戻し油路は、ギヤ室g内における
ユニバーサルジョイントのヨーク軸82収容部を通る油
路として構成されており、ヨーク軸82の両端を支持す
るそれぞれのベアリング56,57のアウタレース外周
を跨ぐ軸方向の切り欠き90e,90fをオリフィス9
3の下流側に設けた構成とされている。なお、上記油溜
まり96の油路90dへの入口部には、油温に応じたモ
ータ制御を行うための油温センサ7が配設されている。
【0038】このように構成された駆動装置において、
潤滑と冷却を兼ねる油は、主としてギヤ室g内に、図2
に中段の点線で示すレベルLmまで入れられている。し
たがって、この状態で、ギヤユニットGに通常走行時よ
り大量の潤滑を必要とする発進に備えたオイルレベルが
確保される。
【0039】以上の構成からなる駆動装置において、イ
ンバータによる制御でモータMの運転が開始されると、
ロータ3の回転でロータ軸30がその一端のカラー30
cとベアリング51及びギヤ軸40端との間の遊び分だ
け軸方向に浮動しようとするが、ロータ軸30の軸端に
はコイルスプリング5の圧縮荷重負荷による付勢力がフ
ロントケース10C方向に作用しているため、ロータ軸
30の浮動はフロントケース10C側の隙間をつめる状
態で防止される。これによりステータ2に対するロータ
3の位置は常時一定に保たれる。
【0040】そして、ロータ軸30の回転は、ギヤ軸4
0の出力歯車41から、カウンタギヤ機構Gcのカウン
タ歯車71、カウンタ軸70及びカウンタ歯車72を経
てディファレンシャル装置Gdのリングギヤ81に伝達
され、デフケース80の回転による差動ギヤの回転がヨ
ーク軸を介して車輪に伝達されて駆動力となるわけであ
るが、この駆動状態で、リングギヤ81が、図2におい
て反時計回りに回転し、それにより掻き上げられた油
が、ケース本体10Aの内周面に沿う油路90aを押し
上げられてオイルレシーバ91に送り込まれる。こうし
てオイルレシーバ91に集められた油は、リヤケース1
0B内の油路90b,90cを経て給油パイプ90に導
かれ、ギヤ軸40の軸孔40a内に供給される。
【0041】こうして軸孔40a内に供給された潤滑油
は、その内部に配置されたコイルスプリング5のギヤ軸
40との共回り回転によるスクリューポンプ作用で、ロ
ータ軸30の軸孔30a内に送り込まれるため、ギヤ軸
40の軸孔40aと給油パイプ90との間の隙間からの
油漏れは防止される。
【0042】ロータ軸30の軸孔30a内に送り込まれ
た油は、ロータ軸30の回転による遠心力で排出孔30
b、プレート内油路33a、軸方向油路32a及び油孔
33bを経てコイルエンド21に吹きかけられてロータ
コイルを油冷する。このようにモータMを冷却した後の
油は、ケース本体10Aを伝わり、あるいは各部から滴
下して、ケース本体10Aの下方に集まり、主として上
記第1の戻し油路を通る流れとなり、窓92の下面レベ
ルを越えた分がギヤ室g側に戻る。コア20を挟んで反
ギヤ室側のケース本体10A内に集まった油は、油路9
0dを通り窓92側へ導かれ、ギヤ室g側に戻る。この
ようにしてモータの運転中は、上記の各油路等に油が流
れているので、ギヤ室g内のオイルレベルは図2の最下
方の点線のレベルLlまで低下し、ケース本体10A内
のオイルレベルは、ロータ3の回転により攪拌されずに
ステータ2を最大限に冷却できる最上段の点線のレベル
Lhを保つ。なお、窓92と略同等のレベルに位置する
カウンタ軸70の軸端に、隔壁11の端面11aを貫通
する開口が設けられており、この開口を通ってギヤ室g
に戻る油でカウンタ軸70のベアリングが潤滑される。
【0043】モータMの運転を停止すると、オイルレシ
ーバ91内の油は、その底壁の油孔91aからベアリン
グ58を経てギヤ室gに戻され、モータ室mの油溜まり
96内の油は、オリフィス93を通り、上記第2の戻し
油路の流れとしてギヤ室gに戻る。この場合、オリフィ
ス93を通った油は、ギヤ室gの端部、油路90e、ヨ
ーク軸82の収容部、油路90fを通ってギヤ室gに戻
り、両オイルレベルが徐々に均衡し、やがて図の中段に
示す点線のレベルLmとなる。
【0044】以上、詳述したように、この第1実施形態
の駆動装置では、ギヤ軸40の軸孔40a内に配設され
た付勢手段5が、ギヤ軸40の一方のケース支持部に反
力をとってロータ軸30をその一方の支持部に押しつけ
る作用でロータ軸30の軸方向浮動が規制される。した
がって、この構成によれば、ギヤ軸40の軸内デッドス
ペースを利用した付勢手段配置により、安定したモータ
出力と効率を確保することができる。更に、付勢手段に
よるバネ負荷を必要最小限に小さなものとする設定が可
能となり、モータMの回転負荷を増加させることなく、
ロータ3の軸方向浮動を抑えることができる。また、ギ
ヤ軸40の軸孔40aが潤滑油路と付勢手段の配設スペ
ースを兼ねることになり、しかも付勢手段の螺旋形状
と、その軸40との共回り回転を利用した潤滑油の送油
が可能となるので、供給油路途中の油漏れを少なくし
て、潤滑の促進が可能となる。
【0045】次に、図6は、上記第1実施形態における
コイルスプリング5の形態を変更した第2実施形態を示
す。この形態では、円筒形コイルスプリング5は、径方
向に偏平な矩形断面の捲線で構成されている。こうした
形状とすると、ギヤ軸40の回転に伴うコイルスプリン
グ5の回転による送油作用は、前形態の円形断面の捲線
に比べて向上するため、給油パイプ90と軸孔40aと
の間の隙間からの漏れを一層少なくする逆流防止効果も
向上する。
【0046】次に、図7は、ロータ軸30とギヤ軸40
の嵌め合い関係を第1実施形態のものとは逆にした第3
実施形態を示す。すなわち、ロータ軸30の内周スプラ
インにギヤ軸40の外周スプラインを嵌合させ、ロータ
軸30の軸端をベアリング52を介してケース本体10
Aの隔壁11に支持している。こうした軸支持構成を採
る場合、圧縮荷重を負荷する付勢手段としてのコイルス
プリング5は、ロータ軸30の軸孔30a内に配設する
のが合理的となる。この場合、コイルスプリング5の基
端は、ロータ軸30の軸孔30a内周に嵌めたスナップ
リング5cで支持し、反対端をギヤ軸40の端面に当接
させる構成が採られる。このような配置を採っても、ベ
アリング53を反力支点とし、ロータ軸30が図示右方
向に付勢されることで、回転中のロータ軸30の軸方向
浮動が規制されることに変わりはないし、コイルスプリ
ング5による送油作用にも変わりはないため、ロータ軸
30と共回りするコイルスプリング5の回転による吸引
作用で供給油路9からギヤ軸40の軸孔40a及びロー
タ軸30の軸孔30aへの潤滑油の供給を助け、排出孔
30bから油の排出を促し、循環効果を向上させる。し
かも、この形態では、付勢手段5の配設スペースがロー
タ3の径方向内側に延びていることになるので、該スペ
ースを利用した潤滑油の循環により、モータMのロータ
3側の冷却をも可能とすることができる。
【0047】また、この形態では、上記第1実施形態に
おける給油パイプ90に相当する潤滑油供給管部分をリ
ヤケース10Bと一体化し、リヤケース10Bの端部か
ら延び、ギヤ軸40の軸孔40aに嵌挿された管状油路
90Aとして構成している。この形態は、管状油路90
Aの外周と、ギヤ軸40の軸孔40aとの間の隙間を狭
くして供給油路9からの油洩れを減少させるのに有効で
あり、上記第1実施形態における給油パイプ90と、そ
の抑え板90’をなくすことができるため、部品点数の
減少と、それに伴う組み立て工数の削減の点で有利であ
る。
【0048】最後に、図8は、ロータ軸30とギヤ軸4
0とを両軸とは別体のスリーブ部材35で突き合わせ連
結し、それぞれスリーブ部材35を介してケース本体1
0Aの隔壁11にベアリング52を介して支持した第4
実施形態を示す。こうした軸支持構成を採る場合、付勢
手段としてのコイルスプリング5は、ロータ軸30の軸
孔30a内、ギヤ軸40の軸孔40a内の何れにも配置
可能であるが、図示の形態では、第1実施形態の手法を
踏襲して、ギヤ軸40内に配設している。したがって、
この場合、コイルスプリング5の基端は、ギヤ軸40に
嵌めたスナップリング5bで支持し、反対端をギヤ軸4
0とロータ軸30の突き合わせ部に介装したワッシャ3
6に当接させる構成が採られる。このような配置を採っ
ても、コイルスプリング5による浮動規制作用及び送油
作用に変わりはない。
【0049】以上、本発明を各部を変更した4つの実施
形態に基づき詳説したが、本発明はこれらの実施形態に
限るものではなく、特許請求の範囲に記載の事項の範囲
内で種々に具体的構成を変更して実施することができ
る。例えば、前記各形態では、付勢手段としてのコイル
スプリングは、ロータ軸に圧縮荷重を負荷し、該軸を専
らフロントケース側に押し付けるものとして説明した
が、ロータ軸をケース本体側に押し付けるものとするこ
ともできるし、ロータ軸に引張荷重を負荷し、上記いず
れかの方向に引き付ける構成を採ることも当然に可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電気自動車用駆動
装置の軸方向展開断面図である。
【図2】図1のA−A方向矢視図である。
【図3】図2のB−B方向矢視断面図である。
【図4】図1のC−C方向矢視図である。
【図5】図1のD−D方向矢視図である。
【図6】本発明の付勢手段の形状を変更した第2実施形
態の軸方向部分断面図である。
【図7】本発明の供給油路部分と付勢手段の配置を変更
した第3実施形態の軸方向部分断面図である。
【図8】本発明の付勢手段の付勢方法を変更した第4実
施形態の軸方向部分断面図である。
【符号の説明】
M モータ G ギヤユニット 2 ステータ 3 ロータ 5 コイルスプリング(付勢手段) 10 ケース 30 ロータ軸 40 ギヤ軸 30a,40a 軸孔 30b 排出孔 90 給油パイプ(潤滑油供給管)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷部 正広 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースに固定されたステータと、ロータ
    軸を前記ケースに支持されてステータ内で回転するロー
    タとからなるモータと、 前記ケースに支持され、前記ロータ軸に連結されてロー
    タ軸の回転を車輪へ伝達するギヤ軸を備えるギヤユニッ
    トとからなり、 ロータ軸の延長上にギヤ軸が設けられた電気自動車用駆
    動装置において、 前記ロータ軸とギヤ軸の少なくとも一方の軸内に軸孔が
    形成され、該軸孔内に、ロータ軸を軸方向一方側に付勢
    して該軸の軸方向浮動を規制する付勢手段が配設された
    ことを特徴とする電気自動車用駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記付勢手段は、コイルスプリングとさ
    れた請求項1記載の電気自動車用駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記ケース内で潤滑油を循環させる潤滑
    回路が設けられ、 前記軸孔は、潤滑回路の供給油路に連通されるととも
    に、供給油路から軸孔内に供給される潤滑油の排出孔に
    連通され、 前記付勢手段は、円筒形コイルスプリングとされ、それ
    が配設された軸と共に回転すべく該軸に支持された請求
    項1又は2記載の電気自動車用駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記円筒形コイルスプリングは、径方向
    に偏平な捲線で構成された請求項3記載の電気自動車用
    駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記軸孔は、ギヤ軸とロータ軸双方に形
    成され、 ロータ軸の軸孔は、少なくともロータの径方向内側に延
    在する請求項1〜4のいずれか1項記載の電気自動車用
    駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記供給油路は、ケースから延在して軸
    孔に嵌合する、ケースと一体形成された潤滑油供給管を
    有する請求項3、4又は5記載の電気自動車用駆動装
    置。
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