JPH10278108A - 熱可塑性樹脂製フィルムの支持方法及び装置 - Google Patents

熱可塑性樹脂製フィルムの支持方法及び装置

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JPH10278108A
JPH10278108A JP2448398A JP2448398A JPH10278108A JP H10278108 A JPH10278108 A JP H10278108A JP 2448398 A JP2448398 A JP 2448398A JP 2448398 A JP2448398 A JP 2448398A JP H10278108 A JPH10278108 A JP H10278108A
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film
thermoplastic resin
resin film
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liquid
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JP2448398A
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Inventor
Toshito Fukumoto
敏人 福元
Hiroshi Koizumi
寛 小泉
Eiji Kato
英司 加藤
Masaaki Ohashi
正章 大橋
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】延伸した熱可塑性樹脂製フィルムを液中に連
続的に送って熱処理する際のフィルムの熱収縮を防止す
る方法を提供する。 【解決手段】容器15内にプーリ16をジグザグに配置
して、ピン付きの無端ベルト13を掛け、該ベルト13
でフィルム11の耳部を支持した状態でフィルム11を
液中にジグザグに屈曲して通す。ジグザグに屈曲して通
すことにより、容器15を小型化し、液温を均一化する
温度制御を容易にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ポリエチレンやポ
リプロピレンなどの熱可塑性樹脂製フィルムを延伸後、
或いは延伸しながら液中に通して熱処理する際のフィル
ムの保持方法及び装置に関する。
【0002】
【従来技術】熱可塑性樹脂製フィルムを延伸後、或いは
延伸しながら液中に通して熱処理する工程は、例えば通
気性のあるフィルムの製造分野において行われる。すな
わちこうした分野では、フィルムに通気性を持たせるた
めの微多孔化方法として例えば、n−デカンなどの熱媒
中に延伸した熱可塑性樹脂製フィルムを通しているが、
延伸した熱可塑性樹脂製フィルムは熱処理すると、熱収
縮を生じ、熱処理でできる微小孔が塞がれて通気性が得
られなくなる。
【0003】そこで従来は、図1に示すような枠1でフ
ィルム2の周縁をクランプして液中に漬け熱処理してい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図1に示すような枠1
でフィルム2の周縁をクランプして液中に浸漬する方法
では作業能率が悪く、生産性が上げられない。本発明
は、熱可塑性樹脂製長尺フィルムを延伸し、或いは延伸
しながら該フィルムの両耳部(幅方向の端部)を把持し
て液中に連続的に送り熱処理することができるようにす
るためのフィルムの支持方法及び装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題の解決手段】請求項1記載の発明は、熱可塑性樹
脂製フィルムを延伸後、或いは延伸しながら液中に通し
て熱処理する際の熱可塑性樹脂製フィルムの支持方法に
おいて、フィルムの両側に配置され、フィルムの耳部を
止着する係止手段を多数設けた無端状のベルト、チェー
ン、ワイヤー、ロープ、紐、ケプラー糸等の糸条その他
可撓性ないし屈曲性を有するもの(本明細書ではこれら
を単に「無端ベルト等」という)でフィルムの耳部を支
持して液中に連続的に送ることを特徴とし、請求項6記
載の発明は、上記方法を実施するための装置で、フィル
ムの両側にフィルム耳部を止着する係止手段を多数突設
した無端ベルト等を配置したことを特徴とする。
【0006】ここで係止手段としては、フィルムの耳部
を係脱可能に係止できる機能を有するものであればよ
く、その種類を問わないが、敢えて例示すればフィルム
耳部に刺通されるピン、フィルム耳部を把持するクリッ
プ等が挙げられる。上記各発明によれば、フィルムの両
耳部を支持した状態で液中に通すことが可能で、これに
より熱収縮が防止され、また無端ベルト等の駆動により
フィルムを連続的に送ることができるが、係止手段とし
て例えばピンを用いた場合、図2に示すように、無端ベ
ルト5に多数突設したピン4でフィルム6の耳部を止着
して液中に送るとき、図示するようにフィルム6が液中
に凹状に漬けられると、ピンより外れて浮き上がり易い
問題がある。
【0007】この問題を解消するには、上記各発明の無
端ベルト等を無端チェーンとし、チェーンを構成するリ
ンク外側にフィルムを止着するピン、好ましくはフィル
ムが離脱しにくいようにフィルムが収縮する方向と逆向
きをなして斜めに突出するピンを突設する方法、チェー
ンを構成するリンク内側に凹形の金具を固着し、該金具
の内側の垂直部分、好ましくは両側の垂直部分のうち、
外側の垂直部分内側にフィルムを止着するピン、好まし
くはフィルムが剥離しにくいようにフィルムが収縮する
方向と逆向きをなして斜めに突出するピンを突設する方
法等を採用するとよい。いづれにしてもフィルムは液中
に褶曲、例えばジグザグに屈曲して通すようにするのが
望ましい。液中でフィルムを褶曲させることによって、
液を満たした容器を小型化することができ、かつ液全体
の温度を均一化するための温度制御が容易となる。
【0008】ここで褶曲とは、縦向きで山や谷を形成す
るものゝみならず、横向きに或いは斜めに折返されるも
のや、それらを組合わせたものをも含むものとする。な
お、フィルムを褶曲させる場合、請求項1記載の係止手
段はフィルムとの係止位置が無端ベルト等の移動経路と
同じ経路上に位置させるのが望ましい。この理由を図3
に示すように無端ベルト9にピン10を一定間隔で突設
した例について説明する。
【0009】ピン10がフィルム11を止着する場合、
フィルム11との係止位置は無端ベルト9より若干離れ
ているのが常である。したがってピン10がプーリ3A
の周りを外周りで周回する場合と、プーリ3Bの周りを
内周りに周回する場合とでは、フィルム11を係止する
係止位置のピッチが異なり、外周りするときのピッチδ
aの方が内周りするときの、ピッチδbより大きくな
る。そのためフィルム11はプーリの回りを周回する都
度伸び縮みして破れるおそれがある。
【0010】これに対し、図4に示すように、ピン10
を無端ベルト9に取付け金具14で支持させ、フィルム
11との係止位置を無端ベルト9の移動経路に一致させ
れば、フィルム11との係止位置のピッチδcは一定で
変わらず、したがってフィルムの伸び縮みを無くすこと
ができ、フィルム11との係止位置が無端ベルト9の移
動経路より若干ずれても伸び縮みが少なくなり、フィル
ムの破れを防止することができる。
【0011】ピンに代えてクリップを用いたときもフィ
ルムとの係止位置を無端ベルトや無端チェーンの移動経
路と一致させれば、フィルムの伸び縮みが同様にして防
止され、フィルムの破れが防止できる。請求項11記載
の発明は、熱可塑性樹脂製フィルムを延伸後、或いは延
伸しながら液中に通して熱処理する際の熱可塑性樹脂製
フィルムの支持方法において、フィルムの耳部上に例え
ば無端状のワイヤー、ロープ、針金、紐、ケプラー糸等
の糸条(以下、本明細書ではこれらを単に「索条等」と
いう)を置いて耳部を折り曲げて上記索条を包み込むよ
うに形成し、上記索条等を通した筒状のフィルム耳部を
索条等と共にローラ或いはプーリの円周上に形成した周
溝に通すことによりフィルムの耳部を支持して液中に連
続的に送ることを特徴とし、請求項14記載の発明は、
請求項11記載の発明を実施するための装置で、液中に
フィルムの送り方向と直交する方向にローラを配置する
か、或いはプーリを配置し、ローラの両端或いはプーリ
に索条等を通す周溝を形成したことを特徴とする。
【0012】上記請求項11及び14記載の発明におい
て、耳部の折り曲げは、例えば縫製装置において用いら
れ、ゴム紐等を通すため布端を筒状に折曲げる案内定
規、上向き及び横向きにエアを吹付ける吹付け装置等に
より行うことができる。請求項12記載の発明は、請求
項11記載の発明のローラ或いはプーリの代わりに無端
チェーンを設け、該チェーンを構成するリンクの内側に
固着したブロックに溝を形成するか或いはスプロケット
のボス部に周溝を形成して、筒状のフィルム耳部に通し
た上記索条等を通すことを特徴とし、請求項15記載の
発明は、請求項12記載の発明を実施するための装置
で、フィルムの両側に配置した無端チェーンを構成する
チェーンのリンクの内側にブロックを固着し、ブロック
に筒状のフィルム耳部に通した上記索条等を通すための
溝を形成することを特徴とする。
【0013】上記各請求項11、12、14及び15記
載の発明における周溝或いは溝は、索条等を通した筒状
のフィルム耳部が通される形態を有していればよい。こ
うした溝としては例えばU溝、V溝、円弧溝、角溝等が
挙げられ、これらの溝は入口を窄めて形成してもよい。
入口を窄めることにより索条が抜け出しにくゝ、フィル
ム耳部の支持が確実に行われる。これに対し、入口を窄
めない形態の溝は加工が容易である。なお、入口を窄め
ない溝であっても、索条等を通した筒状のフィルム耳部
は溝内に摩擦保持され、容易に抜け出ることはない。
【0014】上記各請求項11、12、14及び15記
載の発明においても、フィルムの両耳部を索条等で支持
した状態で液中に通すことが可能で、これにより熱収縮
が防止される。フィルムの送りは、容器外に設けたプー
リ等よりなる、索条等の牽引装置で索条等を牽引する
か、或いは周溝を備えたローラ、溝付きブロックを備え
たチェーンで索条等を牽引することにより行われる。索
条等を牽引するためには、上記周溝或いは溝は単なるガ
イド溝ではなく、索条入りのフィルム耳部に密着し、摩
擦抵抗を与える形状にされる。
【0015】請求項13記載の発明は、上記請求項11
及び12記載の発明において、索条等を液中に縦向き、
横向き、斜め或いはこれらを組合わせた形態に褶曲させ
て通すことを特徴とし、請求項16記載の発明は、請求
項13記載の発明を実施するための装置で、ローラ或い
はスプロケットを縦向き、横向き、斜方向或いはこれら
を組合わせた形態でジグザグに配置することを特徴とす
る。これによりフィルムが液中に褶曲して通されるよう
になり、そのため上述するように容器を小型化し、かつ
液温を均一化するための温度制御も容易となる利点があ
る。
【0016】請求項17記載の発明は、熱可塑性樹脂製
フィルムを延伸後、或いは延伸しながら液中に通して熱
処理する際の熱可塑性樹脂製フィルムの支持方法におい
て、両側に配置した無端状のガイドレールを走行するラ
ンナーに設けた係止手段でフィルムの耳部を止着して液
中に連続的に送ることを特徴とし、請求項18記載の発
明は、請求項17記載の発明を実施するための装置で、
液中のフィルムの両側に配置される無端状のガイドレー
ルと、該ガイドレールに走行可能に係合するランナーに
支持され、フィルムの耳部を止着する係止手段とよりな
ることを特徴とする。
【0017】上記請求項17及び18記載の発明におい
ても係止手段としては、フィルムの耳部を係脱可能に係
止できる機能を有するものであればよい。こうしたもの
としては例えば、フィルム耳部に刺通されるピン、フィ
ルム耳部を把持するクリップ等が挙げられる。請求項1
9記載の発明は、熱可塑性樹脂製フィルムを延伸後、或
いは延伸しながら液中に通して熱処理する際の熱可塑性
樹脂製フィルムの支持方法において、フィルムの両側に
一対づゝ配置されたエンボス状の無端ベルトでそれぞれ
フィルムの耳部を把持して液中に連続的に送ることを特
徴とし、請求項20記載の発明は、請求項19記載の発
明を実施するための装置で、フィルムの両側に耳部を挟
み込んで把持し、ベルト面に凹部、凸部或いは凹凸を有
するエンボス状の一対の無端ベルトを、凹凸が互いに嵌
合するようにして配置したことを特徴とする。
【0018】請求項19及び20記載の発明において
も、両耳部がエンボスベルトで把持されることにより熱
収縮が防止され、連続送りも可能となるが、この場合の
問題は、フィルムの把持力が強いベルトは剛性も大で、
屈折ないし屈曲させることができないか、できにくいこ
とである。この問題を解消するには、プーリ又はスプロ
ケットの軸部上に掛けられる第1の無端ベルト等と第2
の無端ベルト等でフィルムの耳部を挟み込んで押え、第
1の無端ベルト等と第2の無端ベルト等を液中では同一
速度で同方向に移動させると共に、入側と出側で分離さ
せるような装置を用いるとよく、かゝる装置は、好まし
くはフィルムが上述する理由によって液中に縦向き、横
向き、斜め或いはこれらを組合わせた形態で褶曲して通
されるようにする。
【0019】上記装置によると、フィルムはプーリ或い
はスプロケットのボス部上で第1及び第2の無端ベルト
等によって押付けられ把持されるが、フィルムの把持力
を増すために、上記プーリ或いはスプロケットのボス部
に一ないし複数条の周溝を設けると共に、無端ベルト等
としては索条等を用いるか、或いは第1及び第2の無端
ベルト等とは別の索条等を用い、周溝にフィルム耳部を
押さえるために上記索条等を配置してフィルムの耳部を
溝内に索条等で押え込んで屈曲させた状態で把持する
か、又はプーリ或いはスプロケットの軸部に掛けられる
第1の無端ベルト等の上にフィルムの耳部を被せたの
ち、第1の無端ベルト等の両側におけるフィルム耳部を
第2の無端ベルト等で押え込んでフィルム耳部を屈曲さ
せた状態で把持させるのが好ましい。なお、第1及び第
2の無端ベルト等を備え、或いは第1及び第2の無端ベ
ルト等と無端状の索条等を備えた上記装置では、第1及
び第2のの無端ベルト等、更には索条等は異なった速度
で移動するようにしてもよいが、好ましくは同一速度で
移動するようにされる。
【0020】請求項24記載の発明は、熱可塑性樹脂製
フィルムを延伸後、或いは延伸しながら液中に通して熱
処理する際の熱可塑性樹脂製フィルムの支持方法におい
て、フィルムの両側に配置され、幅方向に若干位置をず
らした一対の無端チェーンでフィルムの耳部を挟み込ん
で把持し、液中に連続的に送ることを特徴とし、請求項
26記載の発明は、請求項24記載の発明を実施するた
めの装置で、フィルムの両側にそれぞれ無端チェーンを
一対づゝ配置し、一対の無端チェーンは、一方のチェー
ンのリンクが他方のチェーンのリンク間に位置するよう
に幅方向に若干位置をずらして一対のチェーン間でフィ
ルム耳部を挟み込んで把持できるようにしたことを特徴
とする。
【0021】請求項24及び26記載の発明においても
前述した発明と同様、フィルムの両耳部を把持すること
が可能で、連続送りも可能となるが、この場合の問題
は、チェーンに噛合するスプロケットがフィルム把持の
障害となり、スプロケット部分でフィルムの把持ができ
なくなることである。この問題を解消するには、上記一
対のチェーンのうちの一方に更に別のチェーンを幅方向
に並設し、並設したチェーンの一方をスプロケット噛合
用、他方をフィルム把持用とするとよい。
【0022】チェーンによるフィルムの把持力を強くす
るには、チェーンにピン或いは爪付きのチェーンを用い
たり、フィルムの耳部にダミーフィルムを添え、フィル
ムとダミーフィルムと共にチェーン間に把持させるよう
にするとよい。請求項29記載の発明は、熱可塑性樹脂
製フィルムを延伸後、或いは延伸しながら液中に通して
熱処理する際の熱可塑性樹脂製フィルムの支持方法にお
いて、フィルムの両側に一対づゝ配置された無端ベルト
等に取付けた雄雌の留め具でフィルムの各耳部を挟み込
んで把持し、液中に連続的に送ることを特徴とし、請求
項30記載の発明は、請求項29記載の発明を実施する
ための装置で、フィルムの両側にそれぞれ無端ベルト等
を一対づゝ配置し、一対の無端ベルト等は一方の無端ベ
ルト等に雌型の留め具を、他方の無端ベルト等に雌型の
留め具に係脱可能に嵌着する雄型の留め具を設け、フィ
ルムの耳部を介在させて、両留め具を嵌合することによ
りフィルムを止着することを特徴とする。
【0023】請求項31記載の発明は、熱可塑性樹脂製
フィルムを延伸後、或いは延伸しながら液中に通して熱
処理する際の熱可塑性樹脂製フィルムの支持方法におい
て、フィルムの耳部に爪車の爪或いは歯車の歯が嵌合す
る孔を定間隔で開け、爪車或いは歯車の回転駆動により
フィルム送りをすることを特徴とし、請求項32記載の
発明は、請求項31記載の発明を実施するための装置
で、フィルムの両側に配置されたフィルム送り用の爪車
或いは歯車よりなることを特徴とする。
【0024】請求項33記載の発明は、熱可塑性樹脂製
フィルムを延伸後、或いは延伸しながら液中に通して熱
処理する際の熱可塑性樹脂製フィルムの支持方法におい
て、フィルムの耳部に係合するピン或いは爪付きのホィ
ールの回転駆動によりフィルム送りすることを特徴と
し、請求項34記載の発明は、フィルムの両側に配置さ
れたフィルム送り用のピン或いは爪付きのホィールより
なることを特徴とする。
【0025】請求項31〜34記載の発明においても、
上述する理由によりフィルムは液中に縦向き、横向き、
斜め或いはこれらを組合わせた形態で褶曲させて通すの
が望ましい。上記各発明で用いられるスプロケット、プ
ーリ、爪車、歯車、或いはホィール等は、好ましくは該
スプロケット、プーリ爪車、歯車、或いはホィール等と
同径ないしほゞ同径のローラ端に設けられる。これによ
りフィルムがローラによって支持され、フィルム中間部
の垂れ下がりを防止することができる。
【0026】ここでローラとしては、中実やパイプ状の
ローラのみならず、大径用のものとして図5に示すよう
に、一対の円板7を周縁においてロッド8で連結したも
のなどが例示される。なお、上記各発明におけるフィル
ムの延伸は、縦方向(送り方向)及び若しくは横方向
(送り方向と直交する方向)の延伸を含むものとする。
この場合、縦方向の延伸は送り速度に差を設けることに
より、また横方向の延伸は例えば、上記各発明における
フィルムを止着する係止手段を突設した無端ベルト等、
耳部を折り曲げて索条を包み込むように形成した筒状の
フィルム耳部に通した索条を通すローラやプーリ或いは
チェーン、耳部を把持するクリップが走行可能なガイド
レール、エンボス状のベルト、フィルムの耳部を把持す
る無端チェーン、フィルムの耳部を挟み込んで把持する
ベルトやワイヤー或いは雄雌の留め具を備えたチェーン
又はベルト等の間隔をフィルムの送り方向に向かって漸
次拡大させることにより行うことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】図6及び図7は、ダイ(図示省
略)より押出されたフィルムを延伸後、熱処理する工程
において用いられ、フィルムの熱収縮を防止しながら連
続送りすることのできる装置の基本構造について示すも
ので、フィルム11の両側に配置される無端ベルト等は
係止手段としてのピン12を備えた無端ベルト13より
なっており、ピンでフィルム11の両耳部を止着して連
続送りを行うようになっている。図8は、容器15内に
プーリ16をジグザグに配置して上記ピン付きの無端ベ
ルト13でフィルム11を液中にジグザグに褶曲させて
通した例を示すものであり、図9はフィルム11を液中
に横向きに折返してジグザグに褶曲させた例を示すもの
である。
【0028】図10は、無端ベルト等として無端チェー
ンを用い、ローラ17の両端に設けたスプロケット18
に噛合する無端チェーンのリンク20の外側にフィルム
止着用のピン21をフィルム11の収縮方向(図の矢印
方向)と逆向きに斜めに突設した例を示すものであり、
図11及び図12は、図8に示すように、ジグザグに配
置した上側のローラ17aと下側のローラ17bの各ロ
ーラの両端に設けたスプロケット18に噛合する無端チ
ェーンのリンク20の内側に凹形断面の金具22を固着
し(図13)、両側の垂直部分のうち外側の垂直部分内
側にフィルム止着用のピン21をフィルム11の収縮方
向と逆向きに斜めに突設した例を示すもので、ピン21
或いはピン付きの金具22は、各リンク20ごとに設け
てもよく、リンク20の所要本数ごとに一定間隔で設け
てもよい。
【0029】図14は、容器15内にプーリ23を備え
たローラ(図示省略)をジグザグに配置すると共に、入
側にフィルム11の耳部を筒状に折曲げる装置24a
と、折曲げた端部をヒートシール或いは超音波シールす
る装置24bとよりなる装置24を、出側にフィルム1
1の耳部を切断するスリッター25を設けた例を示すも
ので、折曲げ装置24aは、上向きのエアの吹き付け装
置と、横向きのエアの吹き付け装置よりなり、前者の吹
き付け装置で耳部を上向きに折曲げたのち、後者の吹付
け装置で横向きに折曲げるようになっており、ローラ1
7端に固着されるプーリ23には周溝29(図15に
は、溝29はU形溝となっているが、円弧溝、各溝、V
溝であってもよいし、入口を若干窄めた形態をなしてい
てもよい)が形成され、フィルム11の耳部に形成した
筒状部26内に通した索条等としてのワイヤー27が筒
状部26と共に周溝29内に通されるようになってい
る。索条等としてのワイヤー27は無端ワイヤーで、プ
ーリ28により牽引されて循環駆動されるようになって
おり、入側においてフィルム11を耳部がワイヤー下に
位置するようにして送り込むと、装置24でフィルム1
1の耳部が折曲げられてワイヤー27を包み込み、シー
ルする(図16)。こうしてフィルム11は、両側をロ
ーラ両端の周溝29に通されたワイヤー27で支持され
た状態で液中に漬けられ、ジグザグに送られて加熱処理
される。加熱処理後、耳部がスリッター25にて切断さ
れ、ワイヤー27を分離させる。
【0030】図17は、図14に示すプーリ23の代わ
りにローラ30を互いに接するようにして配置した例を
示すものである。図18及び図19は、無端ベルト等と
して無端チェーンを用いた例を示すもので、ジグザグに
配置した上側のローラ17aと下側のローラ17bの両
端にそれぞれスプロケット32を固着し、スプロケット
32で駆動される無端チェーンのリンク18の内側にU
溝33(この溝33も前述するように、円弧溝、角溝、
V溝であってもよいし、入口を若干窄めた形態をなして
いてもよい。)を形成したブロック34を固着し、ワイ
ヤー27をフィルム耳部に包み込んで、ブロック34の
溝33に密着した状態で通している。この装置では、フ
ィルム11の送りはチェーン駆動によるブロック34で
ワイヤー27を牽引することにより行うが、上述のプー
リ28によりワイヤー27を牽引して行うこともでき
る。
【0031】図20は、容器の両側に無端状のレール3
6(図20には、その一部のみが示してある)を取付
け、該レール36に摺動可能に嵌合するランナー37に
係止手段としてのクリップ38を固着してフィルム11
の耳部を着脱可能に把持できるようにしたものである
(図21)。図22は、フィルムを横延伸する装置の一
例を示すもので、上記レール36を液中でレール間がフ
ィルム送り方向に向かって拡大するように配置し、フィ
ルム11を液中で横延伸させるようにしたものである。
【0032】図23は、容器15内にフィルムの送りと
直交する方向に配置されるローラ17の両端に固着され
るプーリ42に無端ベルト等としての無端ベルト43を
ジグザグに掛け、かつ索条等として二条のワイヤー44
を無端ベルト43を挟んでその両側に押付け、出側でベ
ルト43とワイヤー44を上下に分離させるようにした
もので、図22に示すように、無端ベルト上に被せられ
るフィルムの耳部は、プーリ上で無端ベルト43を挟み
込む二本のワイヤー44によって屈折した状態で押え込
まれて把持され、ベルト駆動によって容器内に送り込ま
れるようになっている。
【0033】上述の無端ベルト43は無端状のワイヤ
ー、ロープ、紐、針金、ケプラー糸或いはチェーン等に
代えることもできる。同様に索条等としてのワイヤー4
4も無端ベルトに代えることができる。なお、無端ベル
ト43に無端チェーンを使用する場合には、プーリに代
えてチェーンを駆動するスプロケットが用いられ、スプ
ロケットの軸状のボス部にフィルムの耳部が上記と同様
にして支持される。
【0034】図25は、図24に示す無端ベルト43に
代えて無端状のワイヤー40を用いた例を示すものであ
り、図26は、図24に示す無端ベルト43に代えて無
端状のワイヤー40を用いると共に、ワイヤー44に代
えてベルト45を用いた例を示すものである。図27
は、プーリ42に代えて用いられるスプロケット46に
ついて示すもので、スプロケット46一側の軸状のボス
部47に、フィルム11の耳部を二条の索条等としての
ワイヤー44で軸部47上に把持させるようにしたもの
である。
【0035】図28は、図27のワイヤー44の代わり
にベルト45を用いた例を示すものである。図29は、
フィルムの耳部を上下より把持する無端ベルト等として
の無端チェーンについて示すもので、下側の無端チェー
ン49は図30に示すように、内側に把持用のリンク5
0を連設する一方、上側の無端チェーン51はピン52
を下向きに突設し、かつリンク50よりリンク幅の1/
2だけ内側にずらしたピン付きチェーンからなり、フィ
ルム11の耳部がリンク50とピン付きチェーン51と
で上下より把持されるようにしてある。なお、図30に
示す例では、フィルム11の耳部には把持をより確実に
行うために、フィルム11より厚地のダミーフィルム5
3が添えられている。また上述の無端チェーン51はピ
ン52に代えて爪を設けてもよい。
【0036】図31は、上側のチェーンのリンク54内
側に雄型の留め具(ホック)55を、下側のチェーンの
リンク57内側に雌型の留め具56を固着し、雄雌の留
め具55及び56でフィルム11の耳部を止着して把持
できるようにしたものである。図32は、ローラをジグ
ザグに配置してその両端に固着した爪車58を互いに噛
み合わせ、フィルム11の耳部に定間隔で形成した孔
(図示しない)に爪車58の爪を噛合させて、フィルム
11を爪車58の周りに褶曲させて通すようにしたもの
である。
【0037】フィルム11には、耳部に孔を形成しない
で、爪車の爪間にフィルムの耳部を噛み込ませた状態で
把持することもできる。この場合には、図33に示すよ
うに爪車59の爪60にフィルム止着用のピン61を突
設し、フィルム11の把持が確実に行われるようにする
のが望ましい。同様に歯車或いはホィールにフィルム止
着用のピン或いは爪を突設し、フィルム送りを行わせる
ようにすることもできる。
【0038】
【発明の効果】請求項1、4、5、11、12、17、
19、24、29、31、33記載の方法及び請求項
7、8、9、14、15、18、20、26、30、3
2、34記載の装置によると、フィルムの両耳部を支持
して熱収縮を防止することが可能となり、フィルムは連
続送りされるから作業能率が向上して生産性を上げるこ
とができる。
【0039】請求項2、13、35記載の方法及び請求
項16、22記載の装置によると、容器をコンパクトに
することができると共に、液温を均一化するための温度
制御が容易となる。請求項3記載の方法によると、フィ
ルムを褶曲させても屈曲部におけるフィルムの伸び縮み
が防止され、フィルムの破れを防止できる。
【0040】請求項6記載の方法及び請求項10記載の
装置によると、ベルトを液中に凹状に浸してもフィルム
がベルトより外れるようなことがない。請求項21記載
の装置によると、フィルムを任意に屈曲ないし屈折させ
た状態で把持することができる。請求項23記載の装置
によると、フィルムの耳部の把持がより確実に行えるよ
うになる。
【0041】請求項25記載の方法のように、ダミーフ
ィルムを用いると、フィルムの耳部の把持がより確実に
行えるようになる。請求項27記載の装置によると、ス
プロケットの噛合部分でフィルムの把持ができなくなる
といった問題を生ずることがない。請求項28記載の装
置によると、フィルムの耳部の把持がより確実に行える
ようになる。
【0042】請求項36記載の装置によると、フィルム
全体がローラで支持されてプーリ間でのフィルムの垂れ
下がりが防止され、熱収縮の防止が不完全になるのを防
ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来法を示す図。
【図2】フィルム止着用のピンを突設したベルトによる
フィルムの支持方法を示す図。
【図3】フィルムを褶曲させた場合の屈曲部のピッチを
示す図。
【図4】本発明方法による場合を示す図。
【図5】ローラの変形態様を示す要部の斜視図。
【図6】フィルム止着用のピンを突設した無端ベルトを
用いた基本構造を示す概略正面図。
【図7】同装置の概略側面図。
【図8】フィルムを液中にジグザグに褶曲して通す装置
の概略図。
【図9】フィルムを液中に横向きに折返してジグザグに
褶曲させた装置の概略図。
【図10】無端チェーンを用いた場合の例を示す図。
【図11】無端チェーンを用いた場合の別の例を示す
図。
【図12】無端チェーンを用いた場合の別の例を示す
図。
【図13】図9及び図10に示すチェーンの正面図。
【図14】ワイヤーを用いた場合の例を示す図。
【図15】プーリの断面図。
【図16】ワイヤーを通したフィルムの耳部の要部の斜
視図。
【図17】ローラを用いた場合の例を示す図。
【図18】チェーンに取付けられるブロックの断面図。
【図19】チェーンに取付けられるブロックの断面図。
【図20】レールを用いた例を示す図。
【図21】レールの縦断面図。
【図22】横延伸を行う装置の一例を示す図。
【図23】ベルトとワイヤーを用いた場合の例を示す
図。
【図24】図21に示す装置で用いられるプーリの正面
図。
【図25】ワイヤーを用いた場合の例を示すプーリの要
部の正面図。
【図26】ベルトとワイヤーを用いた別の例を示すプー
リの要部の正面図。
【図27】図17に示す装置で用いられるスプロケット
の正面図。
【図28】ベルトを用いた例を示すスプロケットの要部
の正面図。
【図29】無端チェーンを用いた例を示す図。
【図30】図23に示す装置で用いられるチェーンの別
の態様を示す図。
【図31】チェーンを用いた装置の別の態様を示す図。
【図32】爪車を用いた例の正面図。
【図33】爪車の別の態様を示す図。
【符号の説明】
9、13、43、45・・無端ベルト 10、12、21、52、61・・ピン 11・・フィルム 15・・容器 16、23、28、42・・プーリ 17、17a、17b・・ローラ 18、32、46、・・スプロケット 20、50、54・・リンク 22・・金具 24・・装置 25・・スリッター 26・・袋 27、40、44・・ワイヤー 30、ローラ 33・・溝 34・・ブロック 36・・レール 37・・ランナー 38・・クリップ 47・・ボス部 49、51・・無端チェーン 52・・ダミーフィルム 55、56・・留め具 58、59・・爪車 60・・爪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 7:00 (72)発明者 大橋 正章 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井化学株式会社内

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂製フィルムを延伸後、或いは
    延伸しながら液中に通して熱処理する際の熱可塑性樹脂
    製フィルムの支持方法において、フィルムの両側に配置
    され、フィルムの耳部を止着する係止手段を多数設けた
    無端ベルト等でフィルムの耳部を支持して液中に連続的
    に送ることを特徴とする熱可塑性樹脂製フィルムの支持
    方法。
  2. 【請求項2】フィルムは液中に褶曲して通される請求項
    1記載の熱可塑性樹脂製フィルムの支持方法。
  3. 【請求項3】係止手段は、フィルムとの係止位置が無端
    ベルト等の移動経路と一致するように無端ベルト等に設
    けられる請求項1記載の熱可塑性樹脂製フィルムの支持
    方法。
  4. 【請求項4】係止手段はピンである請求項1又は2記載
    の熱可塑性樹脂製フィルムの支持方法。
  5. 【請求項5】係止手段はクリップである請求項1又は2
    記載の熱可塑性樹脂製フィルムの支持方法。
  6. 【請求項6】無端ベルト等はチェーンで、係止手段はピ
    ンであり、チェーンを構成するリンクの内側に凹形の金
    具を固着し、該金具の内側の垂直部分にフィルムを止着
    するピンを突設した請求項1又は2のいづれかの請求項
    に記載の熱可塑性樹脂製フィルムの支持方法。
  7. 【請求項7】フィルムの両側に、フィルム耳部を止着す
    る係止手段を多数設けた無端ベルト等を配置したことを
    特徴とする請求項1記載の方法を実施する熱可塑性樹脂
    製フィルムの支持装置。
  8. 【請求項8】係止手段はピンである請求項7記載の熱可
    塑性樹脂製フィルムの支持装置。
  9. 【請求項9】係止手段はクリップである請求項7記載の
    熱可塑性樹脂製フィルムの支持装置。
  10. 【請求項10】無端ベルト等はチェーンで、係止手段は
    ピンであり、チェーンを構成するリンクの内側に凹形の
    金具を固着し、該金具の内側の垂直部分にフィルムを止
    着するピンを突設した請求項7記載の熱可塑性樹脂製フ
    ィルムの支持装置。
  11. 【請求項11】熱可塑性樹脂製フィルムを延伸後、或い
    は延伸しながら液中に通して熱処理する際の熱可塑性樹
    脂製フィルムの支持する方法において、フィルム両側の
    耳部に無端状の索条等を添え、ついで耳部を折り曲げて
    上記索条等を包み込んだのち、索条等を包み込んだフィ
    ルム耳部をローラ或いはプーリの円周上に形成した周溝
    に通すことによりフィルムの耳部を支持し、液中に連続
    的に送ることを特徴とする熱可塑性樹脂製フィルムの支
    持方法。
  12. 【請求項12】ローラ或いはプーリに代えて無端チェー
    ンを設け、該チェーンを構成するリンクの内側に溝を形
    成したブロックを固着するか、或いはスプロケットのボ
    ス部に周溝を形成し、上記ブロックの溝又はスプロケッ
    トのボス部の周溝に筒状のフィルム耳部に通した索条等
    を筒状のフィルム耳部と共に通すことを特徴とする請求
    項11記載の熱可塑性樹脂製フィルムの支持方法。
  13. 【請求項13】索条等は液中に褶曲して通される請求項
    11又は12に記載の熱可塑性樹脂製フィルムの支持方
    法。
  14. 【請求項14】フィルムの送り方向と直交する方向にロ
    ーラを配置するか、或いはプーリを配置し、ローラの両
    端或いはプーリに索条等を通す周溝を形成したことを特
    徴とする請求項11記載の方法を実施する熱可塑製樹脂
    製フィルムの支持装置。
  15. 【請求項15】フィルムの両側に配置した無端チェーン
    のチェーンを構成するリンクの内側にブロックを固着
    し、該ブロックに筒状のフィルム耳部に通した索条等を
    通すための溝を形成するか或いはスプロケットのボス部
    に筒状のフィルム耳部に通した索条等を通すための周溝
    を形成することを特徴とする請求項12記載の方法を実
    施する熱可塑製樹脂製フィルムの支持装置。
  16. 【請求項16】ローラ或いはスプロケットをジグザグに
    配置する請求項14又は15に記載の熱可塑性樹脂製フ
    ィルムの支持装置。
  17. 【請求項17】熱可塑性樹脂製フィルムを延伸後、或い
    は延伸しながら液中に通して熱処理する際の熱可塑性樹
    脂製フィルムの支持方法において、フィルムの両側に配
    置した無端状のガイドレールを走行するランナーに設け
    た係止手段でフィルムの耳部を止着して液中に連続的に
    送ることを特徴とする熱可塑性樹脂製フィルムの支持方
    法。
  18. 【請求項18】液中のフィルムの両側に配置される無端
    状のガイドレールと、該ガイドレールに走行可能に係合
    するランナーに支持され、フィルムの耳部を止着する係
    止手段とよりなることを特徴とする請求項17記載の方
    法を実施する熱可塑性樹脂製フィルムの支持装置。
  19. 【請求項19】熱可塑性樹脂製フィルムを延伸後、或い
    は延伸しながら液中に通して熱処理する際の熱可塑性樹
    脂製フィルムの支持方法において、フィルムの両側に一
    対づゝ配置されたエンボス状の無端ベルトでそれぞれフ
    ィルムの耳部を挟み込んで把持し、液中に連続的に送る
    ことを特徴とする熱可塑性樹脂製フィルムの支持方法。
  20. 【請求項20】フィルムの両側に耳部を挟み込んで把持
    し、ベルト面に凹部、凸部或いは凹凸を有するエンボス
    状の一対の無端ベルトを、凹凸が互いに嵌合するように
    して配置したとを特徴とする請求項19記載の方法を実
    施する熱可塑性樹脂製フィルムの支持装置。
  21. 【請求項21】熱可塑性樹脂製フィルムを延伸後、或い
    は延伸しながら液中に通して熱処理する際の熱可塑性樹
    脂製フィルムの支持装置において、プーリ又はスプロケ
    ットのボス部上に掛けられる第1の無端ベルト等と第2
    の無端ベルト等よりなり、第1及び第2の無端ベルト等
    でフィルムの耳部をプーリ又はスプロケットのボス部上
    に押付けて把持し、かつ両無端ベルト等を液中では同一
    速度で同方向に移動させると共に、入側と出側で分離さ
    せる熱可塑性樹脂製フィルムの支持装置。
  22. 【請求項22】上記無端ベルト等は液中に褶曲して通さ
    れる請求項21記載の熱可塑性樹脂製フィルムの支持装
    置。
  23. 【請求項23】プーリ或いはスプロケットのボス部に一
    ないし複数条の周溝を設け、該周溝にフィルム耳部を押
    さえるための無端状の索条等を配置するか、索条等より
    なる第1及び若しくは第2の無端ベルト等を配置してな
    る請求項21記載の熱可塑性樹脂製フィルムの支持装
    置。
  24. 【請求項24】熱可塑性樹脂製フィルムを延伸後、或い
    は延伸しながら液中に通して熱処理する際の熱可塑性樹
    脂製フィルムの支持方法において、フィルムの両側に配
    置され、幅方向に若干位置をずらした一対の無端チェー
    ンでフィルムの耳部を挟み込んで把持し、液中に連続的
    に送ることを特徴とする熱可塑性樹脂製フィルムの支持
    方法。
  25. 【請求項25】フィルムの耳部にダミーフィルムを添
    え、フィルムとダミーフィルムとを共に把持させる請求
    項24記載の熱可塑性樹脂製フィルムの支持方法。
  26. 【請求項26】フィルムの両側にそれぞれ無端チェーン
    を一対づゝ配置し、一対の無端チェーンは、一方のチェ
    ーンのリンクが他方のチェーンのリンク間に位置するよ
    うに幅方向に若干位置をずらし、一対のチェーン間でフ
    ィルムの耳部を挟み込んで把持できるようにしたことを
    特徴とする請求項24記載の方法を実施する熱可塑性樹
    脂製フィルムの支持装置。
  27. 【請求項27】上記一対のチェーンの一方に更に別のチ
    ェーンを幅方向に並設し、並設したチェーンの一方をス
    プロケット噛合用、他方をフィルム把持用とする請求項
    26記載の熱可塑性樹脂製フィルムの支持装置。
  28. 【請求項28】チェーンにピン或いは爪付きのチェーン
    が用いられる請求項26又は27に記載の熱可塑性樹脂
    製フィルムの支持装置。
  29. 【請求項29】熱可塑性樹脂製フィルムを延伸後、或い
    は延伸しながら液中に通して熱処理する際の熱可塑性樹
    脂製フィルムの支持方法において、フィルムの両側に一
    対づゝ配置された無端ベルト等に取付けた雄雌の留め具
    でフィルムの耳部を挟み込んで把持し、液中に連続的に
    送ることを特徴とする熱可塑性樹脂製フィルムの支持方
    法。
  30. 【請求項30】フィルムの両側にそれぞれ無端ベルト等
    を一対づゝ配置し、一対の無端ベルト等は、一方の無端
    ベルト等に雌型の留め具を、他方の無端ベルト等に雌型
    の留め具に係脱可能に嵌着する雄型の留め具を設け、フ
    ィルムの耳部を介在させて、両留め具を嵌合することに
    よりフィルムを止着することを特徴とする請求項29記
    載の方法を実施する熱可塑性樹脂製フィルムの支持装
    置。
  31. 【請求項31】熱可塑性樹脂製フィルムを延伸後、或い
    は延伸しながら液中に通して熱処理する際の熱可塑性樹
    脂製フィルムの支持方法において、フィルムの耳部に爪
    車の爪、或いは歯車の歯が嵌合する孔を定間隔で開け、
    爪車或いは歯車の回転駆動によりフィルム送りをするこ
    とを特徴とする熱可塑性樹脂製フィルムの支持方法。
  32. 【請求項32】フィルムの両側に配置されたフィルム送
    り用の爪車或いは歯車よりなることを特徴とする請求項
    31記載の方法を実施する熱可塑性樹脂製フィルムの支
    持装置。
  33. 【請求項33】熱可塑性樹脂製フィルムを延伸後、或い
    は延伸しながら液中に通して熱処理する際の熱可塑性樹
    脂製フィルムの支持方法において、フィルムの耳部に係
    合するピン或いは爪付きのホィールの回転駆動によりフ
    ィルム送りすることを特徴とする熱可塑性樹脂製フィル
    ムの支持方法。
  34. 【請求項34】フィルムの両側に配置され、フィルム送
    り用のピン或いは爪付きのホィールよりなることを特徴
    とする請求項33記載の方法を実施する熱可塑性樹脂製
    フィルムの支持装置。
  35. 【請求項35】フィルムは液中に褶曲して通される請求
    項31又は33に記載の熱可塑性樹脂製フィルムの支持
    方法。
  36. 【請求項36】無端ベルト等を駆動するスプロケット或
    いはプーリ又はフィルム送り用の爪車、歯車、ホィール
    等は、該スプロケット或いはプーリ又は爪車、歯車、ホ
    ィール等と同径ないしほゞ同径のローラ端に設けられる
    請求項10、12、、14〜16、21〜23、26〜
    28、30、32或いは34のいづれかの請求項に記載
    の熱可塑性樹脂製フィルムの支持装置。
  37. 【請求項37】延伸が縦及び若しくは横方向に行われる
    請求項1〜6、11〜13、17、19、24、25、
    29、31、33又は35のいづれかの請求項に記載の
    熱可塑性樹脂製フィルムの支持方法。
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