JPH0745492Y2

JPH0745492Y2 - ワインダ装置

Info

Publication number: JPH0745492Y2
Application number: JP9248990U
Authority: JP
Inventors: 茂光佐々木; 克己清水
Original assignee: 石川島播磨重工業株式会社
Priority date: 1990-09-03
Filing date: 1990-09-03
Publication date: 1995-10-18
Anticipated expiration: 2005-09-03
Also published as: JPH0449148U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］本考案は、帯状の被巻取物をライナーとともに巻取るワ
インダ装置に関するものである。

［従来の技術］従来のワインダ装置を第５図により説明すると、ワイン
ダフレーム１の左右上面にそれぞれ軸受２が設置され、
軸受２には図示しないモータに連結されたワインダ巻軸
３が回転自在に支持されている。

また、前記ワインダフレーム１の近傍には、互いに所定
間隔をあけて相対向配置されたライナーフレーム５が配
置され、ライナーフレーム５の左右上面にはそれぞれ軸
受６が設置されており、軸受６にはライナー７が巻き付
けられたライナー巻軸８が回転自在に支持されている。

さらに、ライナーフレーム５の高さ方向中間部左右両側
には軸受９が配設されており、両軸受９には、第６図に
示す中空のロール10及び該ロール10に固着したシャフト
13からなるガイドロール12が、シャフト13を介して回転
自在に支持されている。

また、第５図に示すワインダフレーム１の前面上下両側
には、夫々複数の軸受14が設置され、該軸受14には、前
記ガイドロール12と同一構造の中空のロール15及び該ロ
ール15に固着したシャフト16からなるガイドロール17
が、シャフト16を介して回転自在に支持されている。

図中、19はワインダ巻軸３に巻着される帯状のゴム（被
巻取物）を示す。

ワインダ装置の操業にあたっては、作業員がライナー７
の端部を手に持ってライナー巻軸８からライナー７を引
き下げて繰り出し、そののちライナー７をガイドロール
12に掛渡し、ライナー７をそれぞれ上部にワインダ巻軸
３またはライナー巻軸８が設置されたライナーフレーム
５およびワインダフレーム１の間に順次通し、次いでラ
イナー７の端部を引き上げて上方配置された複数のガイ
ドロール17にライナー７を掛け渡したのちにワインダ巻
軸３に巻き付け、ライナー７をワインダ巻軸３にセット
する。

ライナー７のセット後は、巻き取られる前のライナー７
とワインダ巻軸３に巻き取られたライナー７との間に帯
状のゴム19を挟んで図示しないモータを駆動すること
で、ライナー７を常時介在させてゴム19をワインダ巻軸
３に巻き取り、これにより巻着されたゴム19どうしの付
着を防止することができる。

［考案が解決しようとする課題］ところで、前述したように従来のワインダ装置では、ラ
イナー巻軸８からワインダ巻軸３へのライナー７の掛渡
し作業は人手に頼っており、この人手によってライナー
７をライナーフレーム５およびワインダフレーム１内に
順次通さなければならず、作業がやりにくくて準備作業
に時間を要するという問題があった。

本考案は、上記実状に鑑みなされたもので、容易且つ迅
速にワインダ巻軸へのライナーのセットを行うことがで
きるワインダ装置を提供することを目的とするものであ
る。

［課題を解決するための手段］本考案は、ワインダフレーム上に配設され且つ帯状の被
巻取物を巻着し得るワインダ巻軸と、ライナーフレーム
上に前記ワインダ巻軸と平行に配設され且つ巻着された
帯状のライナーを巻戻し得るライナー巻軸と、該ライナ
ー巻軸及び前記ワインダ巻軸と平行に配設され且つライ
ナー巻軸から巻戻されてライナーフレーム及びワインダ
フレームを通りワインダ巻軸へ送給されるライナーを案
内する回転可能な複数のガイドロールと、ガイドロール
の軸線方向両側にガイドロールと同心状に配設された伝
動車と、左右の各伝動車に巻掛けられた左右一対の無端
状の伝動帯と、左右の伝動帯に掛渡され且つライナー係
止手段を備えたクランプ板を設けてなるものである。

［作用］本考案においてはまず伝動帯を適宜方向へ周転させてラ
イナー係止手段をライナー巻軸側に停止させ、そののち
ライナー巻軸に巻着されたライナーを引き出してライナ
ー係止手段にライナーの先端部を係止する。次にまた、
伝動帯を周転させ、ライナーを、少くともライナー先端
が、ワインダフレーム及びライナーフレームを通過する
までライナー巻軸側へ移送し、そののち各ライナー係止
手段からライナーを外してその先端をワインダ巻軸に巻
着する。

このようにすることで、ワインダ巻軸へのライナーのセ
ット時に作業員が手作業によってライナーをライナーフ
レームおよびワインダフレームに通す必要がなく、伝動
帯の周転操作と、ライナー係止手段へのライナーの着脱
作業という簡単な作業のみでよいため、容易かつ迅速に
ワインダ巻軸へのライナーのセットを行うことができ
る。

［実施例］以下、本考案の実施例のワインダ装置を図面に基づいて
詳細に説明する。

第１図〜第４図は本考案の一実施例であり、図中、第５
図および第６図に示すものと同じ物には同一符号を付す
る。

本考案の実施例のワインダ装置の構成における特徴は、
第２図および第３図に拡大して示すように各ガイドロー
ル12,17を構成する中空のロール10,15をベアリング11を
介してシャフト13,16に回転自在に外嵌し、シャフト13,
16の左右両端部13a,16aに左右で対をなすスプロケット2
0を固着させワインダフレーム１の後面中央部に第１図
に示すように左右一対のスプロケット28を、軸受29を介
して回転自在に設け、左右のスプロケット20およびスプ
ロケット28に無端状のチェーン（伝動帯）21を一連に掛
渡し、また左右一対のチェーン21の相対向位置に各々第
２図および第４図に示すアタッチメント22を介して所定
長さのクランプ板23を架設させ、該クランプ板23の両端
部23a上にライナー７挟持用の一対のクランプ（ライナ
ー係止手段）24を取り付け、さらにまた、第２図に示す
ガイドロール12のシャフト13の端部13aのうちの一方を
延長して一方のライナーフレーム５から外部へ回動自在
に突出させ、シャフト13の突出部にスプロケット27を固
定させ、該スプロケット27と外設のモータ25に取付けた
スプロケット31にチェーン26を掛渡した点である。な
お、スプロケット28は場合によっては設けることも良
い。

なお、図中30はガイドロール12,17の軸線である。

実施例のワインダ装置でライナー７をセットする場合に
は、第１図に示すようにまずモータ25を駆動し、スプロ
ケット31、チェーン26、スプロケット27を介してガイド
ロール12の取付けられたシャフト13を回転させ、シャフ
ト13に固定されたスプロケット20を介して左右一対のチ
ェーン21を適宜方向へ周転させることでクランプ24をラ
イナー巻軸８の側のライナー係止位置P₁に停止させ、そ
ののち作業員がライナー巻軸８巻着されたライナー７を
引き出してその先端部をクランプ板23上に載置させ、次
いで各クランプ24にライナー７の先端部の幅方向両端部
を各々係止する。次にまた、モータ25の駆動によりチェ
ーン21を第１図の矢印側へ周転させてライナー７をワイ
ンダ巻軸３側のライナー外し位置P₂へ移送し、そののち
各クランプ24からライナー７を外しライナー７の先端を
ワインダ巻軸３に巻着する。

ライナー７がワインダ巻軸３に１巻以上されたら、帯状
のゴム19先端をワインダ巻軸３に巻かれたライナー７巻
かれる前のライナー７との間に挟み込む。而して、ワイ
ンダ巻軸３を該ワインダ巻軸３回転駆動用の図示しない
モータにより回転させることで、前記ライナー７はゴム
19とともにワインダ巻軸３に巻着される。この際、ライ
ナー７はガイドロール12,17に巻掛けられて案内され、
ライナー巻軸８はライナーの張力により回転する。

上述のようにワインダ巻軸３へのライナー７のセット時
に作業員がライナー７を手に持ってライナーフレーム５
およびワインダフレーム１に通す必要がなく、単にモー
タ25の入切作業とクランプ24へのライナー７の着脱作業
という簡単な作業のみでよいため、容易かつ迅速にワイ
ンダ巻軸３へのライナー７のセットを行うことができ
る。

以上、本考案の実施例を説明したが、本考案はこの実施
例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で
の設計変更などがあっても本考案に含まれる。

例えば、実施例では、被巻取物としてゴムを示したが、
必ずしもこれに限定させなくとも例えば合成樹脂シート
などそのほかどのような被巻取物であってもよい。

また、実施例では、伝動車としてスプロケットを示した
が、必ずしもこれに限定させなくとも例えばプーリなど
のそのほかの伝動車であってもよい。

さらに、実施例では、チェーンとして伝動帯としてチェ
ーンを示したが、そのほか例えばＶベルト、平ベルトな
どの所定断面形状を有する伝動ベルトや伝動ロープなど
が使用できる。

さらにまた、実施例では、ライナー係止手段としてクラ
ンプを示したが、そのほか被巻取物の両端部を引っ掛け
て係止するフック、両端部を刺し止めするピン、ソレノ
イドなどを使用した挟持式の電磁クリップなども使用で
きる。

［考案の効果］本考案は、このようにワインダ巻軸へのライナーのセッ
ト時に作業員がライナーを手に持ってライナーフレーム
およびワインダフレームに通す必要がなく、伝動帯の周
転操作とライナー係止手段によるライナーの着脱作業と
いう簡単な作業のみでよいため、容易かつ迅速にワイン
ダ巻軸へのライナーのセットを行うことができるという
効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例のワインダ装置の全体正面図、
第２図は第１図のII−II断面図、第３図は第１図のIII
−III断面図、第４図は本考案の実施例の装置のライナ
ー係止手段の取付構造を示す拡大平面図、第５図は従来
の装置の全体正面図、第６図は第５図のVI−VI断面図で
ある。図中、１はワインダフレーム、３はワインダ巻軸、５は
ライナーフレーム、７はライナー、８はライナー巻軸、
12,17はガイドロール、19は帯状のゴム（被巻取物）、2
0,28はスプロケット（伝動車）、21はチェーン（伝動
帯）、23はクランプ板、24はクランプ（ライナー係止手
段）、30は軸受を示す。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ワインダフレーム上に配設され且つ帯状の
被巻取物を巻着し得るワインダ巻軸と、ライナーフレー
ム上に前記ワインダ巻軸と平行に配設され且つ巻着され
た帯状のライナーを巻戻し得るライナー巻軸と、該ライ
ナー巻軸及び前記ワインダ巻軸と平行に配設され且つラ
イナー巻軸から巻戻されてライナーフレーム及びワイン
ダフレームを通りワインダ巻軸へ送給されるライナーを
案内する回転可能な複数のガイドロールと、ガイドロー
ルの軸線方向両側にガイドロールと同心状に配設された
伝動車と、左右の各伝動車に巻掛けられた左右一対の無
端状の伝動帯と、左右の伝動帯に掛渡され且つライナー
係止手段を備えたクランプ板を設けてなることを特徴と
するワインダ装置。