JP3170216B2 - タバコ葉の葉編み装置 - Google Patents

タバコ葉の葉編み装置

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JP3170216B2
JP3170216B2 JP02131497A JP2131497A JP3170216B2 JP 3170216 B2 JP3170216 B2 JP 3170216B2 JP 02131497 A JP02131497 A JP 02131497A JP 2131497 A JP2131497 A JP 2131497A JP 3170216 B2 JP3170216 B2 JP 3170216B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はタバコ葉の葉編み装
置に関し、特に、在来種やバーレー種等のタバコ葉を連
縄のような紐部材に効率的に編み込むのに用いられるタ
バコ葉の葉編み装置に関する。
【0002】
【従来の技術】在来種及びバーレー種等のタバコ葉は、
収穫後に乾燥施設内において乾燥される。従来、乾燥に
際しては、麻製で紐状のものを寄り合わせた縄(連縄)
の各撚り間にタバコの葉元部を挟み込み、連縄全体を乾
燥施設内に懸吊している。連縄の撚り間へのタバコ葉の
挟み込みは作業者の手作業で行われ、一方の手の指先で
連縄の撚り目を一目づつ拡大し、広げた撚り目に他方の
手でタバコ葉の葉元部を挿入する。この場合、タバコ葉
の葉元部は連縄から3cm〜5cm突出した状態で連縄
に保持される。しかし、拡大した撚り目の大きさは限界
があり、また、タバコ葉の中骨元部の湾曲も大きいこと
等から、作業者による撚り目への挿入は容易ではなく、
この方法は作業者の高度に熟練した技術力を必要として
いる。また、葉編みする枚数は10a当たり平均6万枚
と多く、連縄への編み込み技術と編み込み枚数を考慮す
ると、作業者の労働負担がきわめて大きく、しかも、多
大の労働時間を必要としている。
【0003】このようにして挟み込まれたタバコ葉は、
連縄ごと乾燥室の両側の吊り手となるパイプにその両端
を懸けて懸吊され、乾燥される。タバコ葉の状態は、ほ
ぼ水平に張られた連縄に対し、葉先が下方の垂直状態に
なる。通常、葉編みに用いる連縄の太さは約9mm、長
さは全長4.5mであり、実際に編み込みする位置は、
連縄の両端約45cmを除く中央の約3.6mの部分で
ある。
【0004】作業者による連縄の撚り目の拡大作業を機
械に行わせようとする提案もなされており、例えば実開
昭52−137000号公報等には、連縄の撚り目を菱
形に拡張する作業機が開示されている。この装置は連縄
の撚り目の拡大を機械的に行うものであり、その面では
省力化が図られるが、連縄の撚り目へタバコ葉を挿入す
る作業は依然として手作業で行うものであり、作業負担
の低減及び作業時間の短縮の双方の観点から、十分なも
のとはいえない。タバコ葉の編み込み作業に時間を要し
た場合、葉編みの前後作業に大幅な遅れを伴い、収穫葉
の品質の低下等を引き起しかねない。
【0005】一方、搬送ベルト上にタバコ葉を厚い層状
に並べて載置し、その層の中間に懸吊具となるパイプを
挟み込み、タバコ葉を連続的に移動させながら下流側の
ミシンで葉編みするようにした装置が実開昭56−13
1896号公報等において提案されている。葉編みされ
たタバコ葉はパイプに掛止された状態となり、その姿勢
で乾燥室に吊り込まれて乾燥される。しかし、この装置
は黄色種の葉編みを行うもので、タバコ葉を搬送ベルト
上に約5cmの厚い層状に載置した後、その上に1.8
mのパイプを載せ、さらにその上に約5cmの厚い層状
にタバコ葉を載置し、パイプを挟み込んだ状態でタバコ
葉の中骨元部をミシン機構で編み込みする。そして、パ
イプはタバコ葉に挟み込まれた状態で乾燥室に掛止され
ている。この方法はタバコ葉の供給速度を早めることが
できるが、在来種・バーレー種の品種では、その乾燥特
性等から厚い層として葉編みをし乾燥を行うと、乾燥中
にムレ・クサレが生じることから、この方法をそのまま
在来種・バーレー種に適用することは不可能である。ま
た、パイプに薄い層で葉編みすることは可能であるが、
その場合には、パイプの導入コストが高価になり、経済
的に有利でない。
【0006】上記のような事情を考慮して、本出願人
は、特に、在来種やバーレー種等のタバコ葉を連縄のよ
うな紐部材に懸吊して乾燥を行うのに有効に用いられる
タバコ葉の葉編み装置をすでに提案している(特開平8
−173126号公報参照)。この装置は、図16に示
すように、所定の間隔Sをおいて平行に配置された第1
の無端ベルト11と第2の無端ベルト12からなり、所
定の速度で矢印(イ)方向に連続移動するタバコ葉搬送
用の搬送ベルト10と、該搬送ベルト10の前記間隔S
内にタバコ葉縫合用の紐部材Nを供給するための巻き取
りドラム21を持つ紐供給手段20と、所定の張力を付
与した状態で紐部材Nを前記無端ベルト12と同じ方向
に同じ速度で引き出すための紐引き出し手段30と、前
記搬送ベルト10によって搬送されるタバコ葉と前記張
力が付与された状態の紐部材Nとを糸Iにより縫合する
ためのミシン機構部Mとを有しており、該ミシン機構部
Mは縫合作用と連動して前後往復移動するようにされて
いる。
【0007】このタバコ葉の葉編み装置によれば、タバ
コ葉の葉編みに伴う紐部材の撚り目にタバコ葉を挿入す
ることが不要となり、葉編み工程の一つが省略され、作
業の単純化が図れると共に、作業時間の大幅な節減が図
れる。また、タバコ葉の編み込みには紐部材Nとして現
行の連縄等をそのまま使用でき、吊り具及び現行乾燥施
設をそのまま用いることができ、経済性にも有利であ
り、更に、給葉位置も水平状態にある搬送コンベア上で
あるために、手による給葉及び機械給葉の双方が容易に
可能となる利点もある。また、乾燥終了後に紐部材Nか
らタバコ葉を葉抜きする場合には、縫合終了側の糸を手
で引くことにより簡単に紐部材Nとタバコ葉とを分離す
ることができ、従来の撚り目にタバコ葉を挟み込んだも
のと比較して、葉抜き時の葉元の中骨の折れに伴う脱落
が皆無となり、不要な収量低下も回避される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本出願人は、前記のタ
バコ葉の葉編み装置を用いて在来種及びバーレー種等の
タバコ葉の葉編み作業を継続して行う過程において、こ
の葉編み装置では、本来タバコ葉の編み込みを必要とし
ない紐部材Nの両端部(通常、それぞれ45cm程度の
長さ)も含めて、紐部材Nの全長がミシン機構部Mを通
過するようになっており、紐部材Nの両端部がミシン機
構部Mを通過する時間は編み込み時間のロスとして考え
られること、ミシン機構部を縫合作用と連動して前後往
復移動させる機構は複雑でありかつそのメンテナンスも
注意を要すること、紐引き出し手段の構成がやや複雑で
あり精緻な組付けを必要とすること、等を知覚すると共
に、ある程度の長さにわたってタバコ葉を紐部材に葉編
みした後は、編み込まれたタバコ葉が搬送ベルト面に接
することにより生じる抵抗により、搬送下流側で前記紐
引き出し手段により機械的に引き出さなくても、紐部材
は搬送ベルトと同じ速度で送られること、等を経験し
た。
【0009】本発明は、上記の経験に基づき先に提案し
ているタバコ葉の葉編み装置をさらに改良することにあ
り、より具体的には、構成を簡単にすることにより、装
置の保守管理を容易とすると同時に、紐部材へのタバコ
葉の編み込み精度も向上することのできる、改良された
タバコ葉の葉編み装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、本発明に
よれば、基本的に、所定の間隔をおいて平行に配置され
た第1の無端ベルトと第2の無端ベルトからなるタバコ
葉搬送用の搬送ベルトと、該搬送ベルトの前記間隔内に
タバコ葉縫合用の紐部材を供給する紐供給手段と、前記
搬送ベルト上を搬送されるタバコ葉と前記紐部材とを糸
により縫合するためのミシン機構部、とを有するタバコ
葉の葉編み装置であって、前記搬送ベルトには、前記紐
部材の先端を保持するための紐支持部材が設けられてお
り、さらに、前記搬送ベルトは前記ミシン機構部の縫合
作用と連動して間欠的に移動するようにされていること
を特徴とするタバコ葉の葉編み装置、により解決され
る。
【0011】本発明のタバコ葉の葉編み装置によれば、
葉編み作業に先立って、紐供給手段から供給される紐部
材の先端から40〜60cm程度の箇所を搬送ベルトに
設けられた紐支持部材に保持させ、搬送ベルトを回動さ
せる。それにより、紐部材は搬送ベルトの前記第1と第
2の無端ベルトの間に形成される間隔部分に位置した状
態で、搬送ベルトと共に引き出され、搬送ベルトの搬送
面上流側から、前記ミシン機構部の下部を通り、搬送ベ
ルト搬送面下流側まで連続的に送られる。好ましくは、
紐供給手段に適宜の制動力を付与しておくことにより、
紐部材は所定の張力が付与された状態で、搬送ベルトと
同じ速度で引き出される。
【0012】紐部材の先端を支持した紐支持部材が搬送
ベルトの搬送面上流側を通過したときから順次、作業者
は搬送ベルト上にタバコ葉を供給する。その際に、タバ
コ葉を同一方向に向け、かつ、移送される紐部材上にタ
バコ葉の葉元から3cm〜5cmのところが位置するよ
うに配置する。それにより、搬送ベルト上を搬送される
タバコ葉と紐部材とは、紐部材の上にタバコ葉の葉元か
ら幾分上方部分が交叉した姿勢で、同じ速度で下流にあ
るミシン機構部に向けて移送され、ミシン機構により、
タバコ葉と紐部材とは一体に縫合される。
【0013】本発明の装置では、搬送ベルトはミシン機
構部の縫合作用と連動して間欠的に回動する。すなわ
ち、ミシン機構部は機枠に対して固定的に設けてあり、
搬送ベルトは、ミシン針が上昇しているとき(すなわ
ち、ミシン針が非縫合物であるタバコ葉及び紐部材と係
合していないとき)にのみ前進移動し、ミシン針が下降
しているとき(すなわち、ミシン針が非縫合物であるタ
バコ葉及び紐部材と係合して縫合作用をしているとき)
には停止している。そのために、全体として簡単な構成
でありながら、確実な縫合(葉編み)が可能となる。
【0014】縫合されたタバコ葉と紐部材は、搬送ベル
トの移動によってミシン機構部の下流へ連続して送られ
る。好ましくは、紐部材の先端側を支持した搬送ベルト
に固定した紐支持部材が100cm程度ミシン機構部か
ら下流へ移動した時点で、作業者は紐支持部材を操作し
て紐支持部材から紐部材の先端を引き出し、タバコ葉を
編み込んだ紐部材(連)を搬送コンベア上で巻き込むか
折り込んでいく。紐部材一本分のタバコ葉の編み込みを
終え、巻き込まれあるいは折り込まれた紐部材(連)は
搬送ベルトから取り出され、タバコ葉の葉編み装置の側
方の搬送装置等に移される。引き続き、次に送られてく
る紐部材に対して同じようにして編み込みが行われ、タ
バコ葉が縫合された紐部材(連)は順次乾燥室に搬入さ
れ、そこで懸吊され乾燥される。
【0015】本発明によるタバコ葉の葉編み装置によれ
ば、作業者は搬送ベルト上に収穫したタバコ葉を所定の
姿勢で載置するだけで、タバコ葉を縫合した連続状の紐
部材を得ることができるので、大幅な省力化が可能とな
る。また、本来タバコ葉の編み込みを要しない紐部材の
先端部(40〜60cm程度)は、搬送ベルト上に折り
曲げた状態とされ、タバコ葉の編み込みを要する部分の
みがミシン機構部を通過するようにされることから、タ
バコ葉編み込み時間の短縮が可能となる。さらに、ミシ
ン機構を往復移動させるための複雑な機構を有しないの
で、全体として構成を簡素化することができ、装置のメ
ンテナンスも容易となる。
【0016】好ましい態様において、搬送ベルトには、
紐部材の先端を保持するための紐支持部材に加え、紐部
材の後端を保持するための紐支持部材がさらに設けられ
る。この場合には、編み込み作業に先立って、紐部材の
先端部と共に後端部も折り曲げた状態として、搬送ベル
ト上の紐支持部材間にタバコ葉の編み込みを要する部分
のみを予め装着しておくことが可能となり、編み込み時
間の一層の短縮化が行えると共に、タバコ葉の編み込み
作業を容易かつ確実化する。搬送ベルトの周方向に、複
数本の紐部材を装着できるように、複数組の紐支持部材
を搬送ベルトに設けるようにしてもよい。
【0017】好ましい態様において、前記紐支持部材
は、前記第1の無端ベルトと第2の無端ベルトの間での
紐部材の位置を調整するための位置調整体を有してい
る。これにより、種々の太さの紐部材を用いても、常
に、その中心をミシン機構におけるミシン針の直下に位
置させることが可能となり、タバコ葉の編み込みをさら
に安定化することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しつつ、
本発明の好ましい実施の形態について説明する。なお、
以下の説明では、吊具である紐部材Nの例として通常葉
編みに用いられる麻縄等の連縄を用いるものとして説明
するが、これに限ることなく、縫合時に針が通過可能で
あることを条件に、布製あるいは樹脂製のテープや紐材
料を任意に用いることができる。
【0019】図1、図2は、本発明によるタバコ葉の葉
編み装置により編み込まれた連の一例を示すものであ
り、連縄Nの上にタバコ葉Tの葉元から3cm〜5cm
の部分が好ましくは直交する状態で載置され、その交差
部がミシン糸Iにより互いに縫合されている。この連は
そのまま乾燥施設において懸吊されて乾燥される。
【0020】次に、上記のようなタバコ葉を葉編みした
連縄を作るための葉編み装置の好ましい実施の形態を図
3〜図15を参照して説明する。図3は装置全体を正面
側から見た斜視図であり、図4はそれを背面側から見た
斜視図である。本装置は、基本的に、機枠Cと、該機枠
Cに回動自在に装着された、所定の間隔Sをおいて平行
に位置する第1の無端ベルト11と第2の無端ベルト1
2からなるタバコ葉搬送ベルト10と、該搬送ベルト1
0の前記間隔S内にタバコ葉縫合用の連縄Nを供給する
ための紐供給手段20と、前記搬送ベルト10上を搬送
されるタバコ葉Tと前記連縄Nとを糸Iにより縫合する
ためのミシン機構部M、とから構成され、前記搬送ベル
ト10には、前記連縄Nの先端を保持するための紐支持
部材30(30a、30b)が設けられており、さら
に、前記搬送ベルト10は前記ミシン機構部Mの縫合作
用と連動して間欠的に回動するようにされている。以
下、順次説明する。
【0021】機枠Cは、平行する2本の枠体Ca、Cb
を有し、その一方端(図3において左方端)側には駆動
ローラ1aを持つ駆動軸1が軸支され、他方端には従動
ローラ2a(図5)を持つ従動軸2が軸支されている。
そして、該駆動ローラ1aと従動ローラ2aの間に、搬
送ベルト10を構成する第1の無端ベルト11と第2の
無端ベルト12とが間隔S(好ましくは約3cm程度)
をおいて巻装されている。好ましくは、第1の無端ベル
ト11の幅は6cm程度とされ、第2の無端ベルト12
の幅は70cm程度とされる。図示されないが、第1の
無端ベルト11及び第2の無端ベルト12の裏面には全
周にわたって突条を形成し、駆動ローラ1a及び従動ロ
ーラ2aの周面には該突条が挿入する凹溝を形成する。
それにより、第1の無端ベルト11と第2の無端ベルト
12とは常に前記間隔Sを維持した状態で駆動ローラ1
aと従動ローラ2aとの間で回動することができる。さ
らに、図示されないが、前記搬送ベルト10の搬送面
(上面)側の前記間隔Sのわずかに下方には、後記する
ミシン機構部Mが位置する部分を除いて、連縄Nの落下
を防止するための板部材が設けられる。
【0022】図5は、機枠Cの従動ローラ2a側を示す
部分拡大斜視図であり、枠体Ca、Cbの端部に出入可
能な状態で取り付けられた支持棒2dの先端に従動ロー
ラ2aの軸受け2cが配備されており、さらに、枠体C
a、Cbの端部と軸受け2cとの間には調節用ネジ2e
が設けられている。該調節用ネジ2eを回転することに
より軸受け2cは前後方向に移動し、搬送ベルト10
(第1の無端ベルト11と第2の無端ベルト12)の張
りが調節される。
【0023】図6は、機枠Cの駆動ローラ1a側の要部
を示す拡大側面図であり、機枠Cに固定したモータ支持
枠3に好ましくは可変速型のモータ(図示されない)が
取り付けてあり、該モータの駆動軸4が前記モータ支持
枠3の側面に突出している。該モータ駆動軸4にはカム
板5が固定されており、モータ駆動軸4と共に回転する
ようにされている。モータ支持枠3にはさらに従来知ら
れた構成である一方向クラッチ6が取り付けてあり、該
一方向クラッチ6の駆動側に連接したテコ片6aの先端
は前記カム板5の位置まで延出し、そこにころ6bを取
り付けている。そして、該ころ6bは、バネ6cによ
り、前記カム板5のカム面に常時接触するようにされて
いる。カム板5のカム面の軌跡は、この実施の形態で
は、回転角度0度においてカム板5の回転中心軸(すな
わちモータ駆動軸4)の軸心と前記ころ6bの軸心との
距離Lが最小距離であり、回転角度0〜180度では前
記距離Lが漸増して180度位置で極大値をとり、以後
漸減して360度位置で最小距離に戻る形状とされてい
る。
【0024】従って、モータを連続して駆動すると、前
記一方向クラッチ6の駆動側に連接したテコ片6aは、
最も下降した位置から次第に上方に回動して最高位置に
達し、その後、次第に下降して元位置に復帰する運動を
連続して繰り返す。前記一方向クラッチ6は、前記テコ
片6aの上方への回動時にのみ従動側へ動力伝達するよ
うにされている。従って、一方向クラッチ6の従動軸6
dは、カム板5の0〜180度の回転時には回動し、1
80度〜360度の回転時には停止している状態を反復
する。
【0025】前記一方向クラッチ6の従動軸6dの側方
延出端と前記駆動軸1の延出端には図示しないスプロケ
ットが取り付けてあり、両スプロケット間にはチェーン
7が巻装されている。従って、モータを連続して駆動す
ることにより、駆動軸1には間欠的な回動が伝達され、
それに伴い、搬送ベルト10(第1の無端ベルト11と
第2の無端ベルト12)は、図3、図4で矢印Aで示す
方向に間欠的に回動する。
【0026】搬送ベルト10の一部である前記第2の無
端ベルト12には、その搬送面に紐支持部材30(30
a、30b)が設けられる。図7に示すように、該紐支
持部材30a及び30bは長方形の基板31と、該基板
31の一方の長辺側で回動自在に枢支され、かつ図示し
ない発条によって常時下方に向けて付勢されている押さ
え部材32とを有し、前記基板31の短辺側の端部を、
第2の無端ベルト12の前記間隔S側の側辺にほぼ一致
させた状態で、第2の無端ベルト12の搬送面上に直交
状態にボルト33等の手段により固定されている。ま
た、前記基板31には、先端を前記間隔S内に突出可能
な状態で、平板状の位置調整体34が、長孔35を介し
て固定されており、横方向に位置変更可能とされてい
る。該平板状の位置調整体34の前記間隔S方向の先端
部分であって、前記押さえ部材32の枢支点側には垂直
に立ち上がった立ち上がり片36が設けてある。
【0027】第1の紐支持部材30aは、搬送ベルト1
0の回動方向Aの側が前記押さえ部材32の開放側とな
る姿勢で第2の無端ベルト12に少なくとも一個取り付
けられる。図示の実施形態では、第2の無端ベルト12
の対称となる位置に第1の紐支持部材30aが取り付け
られている。また、各第1の紐支持部材30aの位置よ
りも20〜40cm程度下流側における第2の無端ベル
ト12の搬送面上には、向きを反対とした形状の第2の
紐支持部材30bが取り付けられている。後記するよう
に、各第1の紐支持部材30aには連縄Nの先端側が挟
持され、下流に位置する第2の紐支持部材30bには該
連縄Nの後端側が挟持される。その際に、前記平板状の
位置調整体34の先端位置を調整することにより、前記
間隔S内での連縄Nの位置を調整できる。
【0028】好ましくは、図7で破線で示すように、第
2の無端ベルト12の周方向に前記ボルト33が通過で
きる多数の孔37を形成しておき、第1の紐支持部材3
0aと第2の紐支持部材30bとの間の距離を任意に設
定できるようにしてもよい。このようにすることによ
り、連縄Nの長さあるいはタバコ葉を編み込むべき距離
に応じて、第1の紐支持部材30aと第2の紐支持部材
30bの間隔を適宜調整することができる。
【0029】枠体Cb、すなわち前記第1の無端ベルト
11側の枠体Cbにおける搬送方向下流側には、適宜の
制動機構(図示されない)を持つ巻き取りドラム21
が、枠体Cbに対して50cm程度摺動固定自在とされ
た支柱22を介して取り付けられている。巻き取りドラ
ム21には、例えば、4.3m程度の長さの連縄を多数
本(30本程度)、例えば一方の連縄の結び目を他方の
連縄の結び目に係合して連結するようにして巻き込まれ
ており、編み込み作業の開始時に、作業者は、該連縄N
の先端を引き出し、図3に示すように、その先端から好
ましくは先端から40〜60cm程度入り込んだの部分
を前記第1の紐支持部材30aに挟持させる。
【0030】この状態でモータを駆動すると、搬送ベル
ト10は間欠回動し、その回動と共に、連縄Nは巻き取
りドラム21から引き出されていく。引き出される連縄
Nは第1の無端ベルト11と第2の無端ベルト12との
間の間隔Sを通過していき、その後端が下流に設けた第
2の紐支持部材30bの近傍位置に達する。そこで、作
業者は連縄Nの結び目をとき、その後端から40〜60
cm程度手前のところを第2の紐支持部材30bに挟持
する。該後端を挟持した第2の紐支持部材30bの下流
にはもう一つの第1の紐支持部材30aが位置してお
り、作業者は次の連縄Nの先端を先と同様にして該第1
の紐支持部材30aに挟持させる。以下同様にすること
により、搬送ベルト10の前記間隔S内には、2本の連
縄Nが一定張力下に装着される。
【0031】この実施形態のタバコ葉の葉編み装置にお
いて、機枠Cを構成する前記2つの枠体Ca、Cbの両
端近傍位置には、下端にキャスター8を持つ脚を有して
おり、全体として移動自在とされる。また、前記枠体C
bの搬送方向上流位置には、平板状の葉元整列ガイド1
5が立設される。葉元整列ガイド15は第1と第2の無
端ベルト11、12上に載置されるタバコ葉Tの葉元を
一線状に整列させるためのものであり、第1の無端ベル
ト11の幅方向に進退可能な状態で枠体Cbに支持され
ている。葉元受けガイド15の高さは任意であるが、第
1の無端ベルト11上でタバコ葉Tの中骨が上方へ湾曲
していることも考慮して、約3〜5cm程度であること
が好ましい。また、葉元受けガイド15は垂直な面が上
流側で第1の無端ベルト11側に接近し、下流側で離れ
るように、若干斜めに取り付けることが好ましく、それ
により、タバコ葉Tの搬送は一層安定する。
【0032】次に、前記搬送ベルト10上を搬送される
タバコ葉Tと前記間隔S内に位置する連縄Nとを糸Iに
より縫合するためのミシン機構部Mについて説明する。
ミシン機構部Mは、前記一方の枠体Cbの長手方向のほ
ぼ中央位置において、図8に示すように、枠体Cbの一
側面から直立した支持板41と支持板42とにジャッキ
ボルト41a、42a等の固定手段により固定的に取り
付けられたケーシング43内に収容されている。なお、
ミシン機構部Mの作動機構は従来知られたミシン機構と
同じものであり、作動機構の説明は省略する。
【0033】なお、この実施形態において、作動機構の
駆動力は、前記した搬送ベルト10を駆動するモータか
ら得るようにされており、チェーンカバー9a、9b内
の図示しないチェーンを介して、モータの駆動力がミシ
ン機構部Mの作動機構に伝達される。その際に、ミシン
針Hの上下動と前記搬送ベルト10の間欠回動とは特定
の連動関係を持つように動力伝達系が組み込まれる。す
なわち、搬送ベルト10が前進移動する工程では、ミシ
ン針Hは上昇位置、すなわち、ミシン針Hが非縫合物で
あるタバコ葉T及び連縄Nと係合していない位置にある
ようにされ、搬送ベルト10が停止している時に、ミシ
ン針Hが下降位置、すなわち、ミシン針Hが非縫合物で
あるタバコ葉T及び連縄Nと係合して縫合作用をするよ
うに動力伝達系が組み込まれる。なお、そのような動力
伝達系及びその組み込みはチェーンによるものに限ら
ず、従来知られた任意の手段であってよいが、いずれの
場合であっても、ミシン機構部Mは固定して配置されて
おり、全体として簡単な構成でありながら、確実な縫合
(葉編み)が可能となる。
【0034】図9は、ミシン針Hによる縫合部近傍のみ
を示す要部拡大斜視図である。図示のように、前記ミシ
ン針Hは、図示しない作動機構により、第1と第2の無
端ベルト11、12の間の間隔Sの略中央位置において
垂直方向の往復動を行う。上方退避状態でのミシン針H
の先端部とルーパー72(図10参照)との間における
ミシン針Hの運動軌跡内であって、前記第1と第2の無
端ベルト11、12の搬送面とほぼ同じ高さ位置には、
紐受け板73が設けられ、該紐受け板73上には断面U
字状をなす連縄案内ガイド75が固定される。さらにそ
の上方には、L字状のミシン針ガイド77が設けられ、
その下部水平部78は前記連縄案内ガイド75内を通過
する連縄Nの直上位置となるようにされている。このL
字状ミシン針ガイド77はその垂直部に長孔(図10参
照)を有しており、上下方向の位置を微調整できるよう
になっている。このL字状ミシン針ガイド77は縫合時
でのミシン針Hのぶれを防止すると共に、ミシン針Hの
上昇時に非縫合物である連縄Nとタバコ葉T等が上昇す
るのを防止し、編み込みを安定させる。
【0035】この実施形態のミシン機構部Mには、搬送
ベルト10上を搬送されてくるタバコ葉Tを搬送ベルト
10の搬送面に向けて押圧してタバコ葉の送りを安定さ
せるために、ミシン針Hを挟むようにして位置する一対
の葉押さえベルト44からなる葉押さえベルト機構を有
している。一対の葉押さえベルト44は、それぞれ第1
と第2の無端ベルト11、12の上方において、該無端
ベルト11、12間の間隔Sとほぼ同じ間隔をおいて平
行に位置している。図9に示されるように、一対の葉押
さえベルト44は4本の支軸45a〜45dの間に巻装
されており、そのうち、支軸45bは発条46によって
常時下方に向けて付勢されている。最も下流側の支軸4
5aと支軸45cはほぼ同じ高さに設けてあり、最も上
流に位置する支軸45aはそれよりも高い位置に設けて
ある。従って、一対の葉押さえベルト44は、支軸45
aと支軸45cの間ではほぼ水平状態であり、その間に
おいて、支軸45bによって下方への付勢力を受けてお
り、支軸45cから支軸45dに向けてその搬送面は上
方に向いていて、押さえ用の回転軸45eによって、葉
押さえベルト44の張りが確保されている。
【0036】一対の葉押さえベルト44の上部には駆動
軸47が位置しており、図示しない伝達系を介して、搬
送ベルト10の駆動系に駆動連結している。駆動軸47
と前記支軸45dとはVベルト48により駆動連結され
ており、搬送ベルト10の駆動系が稼働すると、前記V
ベルト48を介して、支軸45dに矢印B方向の間欠回
転が伝達され、それにより、一対の葉押さえベルト44
を搬送ベルト10と同じ速度で間欠回動するようになっ
ている。
【0037】上記の構成であり、搬送ベルト10に載っ
て移送されてくるタバコ葉Tは、一対の葉押さえベルト
44の上流側が上方に拡開していることから、その面に
沿って次第に搬送ベルト10の搬送面に押し付けられる
ようにして移送され、さらに、ミシン針Hでの縫合前後
では、搬送ベルト10の搬送面と一対の葉押さえベルト
44の搬送面との間で確実に挟持されながら送られるの
で、タバコ葉Tの移送の安定化と共に、縫合時の抵抗に
よるタバコ葉、連縄Nの浮き上がりは防止され、かつ、
連縄Nの送り量の安定化及び前記連縄案内ガイド75か
らの連縄Nの離脱が防止される。
【0038】図10は、ミシン機構部Mの縫合部におけ
る他の実施形態を示す要部斜視図であり、この例では、
前記連縄案内ガイド75の下流側に、図示しない発条に
より下方に付勢された連縄案内ロール80が上下方向に
揺動可能に配備されており、前記連縄案内ガイド75を
通過する連縄Nがそこから離脱するのを一層確実に防止
している。なお、図において、72はルーパーである。
【0039】図11は、連縄案内ガイド75の一例を詳
細に示すものであり、図11aは上面図、図11bは側
面図である。この連縄案内ガイド75は、全長ほぼ9c
mの長方体で、縦長方向に沿って横幅及び深さが共に約
1cmのU字状溝が形成されている。溝の上方は開放し
ており、底部のほぼ中央にはミシン針Hの通過孔75a
が形成され、該通過孔75aから後方に向けてミシン糸
Iが通り抜けるための切溝75bが形成されている。7
5cは取り付け用のネジ穴である。
【0040】図12は、前記連縄案内ガイド75の断面
形状の幾つかの例を示すものであり、図12aのような
断面U字形状、図12bのような断面V字形状、あるい
は図12cのような溝面にさらに切り込み溝のような凹
凸を形成した形状、等任意である。特に、図12cに示
す溝面にさらに切り込み溝のような凹凸を形成した形状
のものは、縫合時におけるミシン針Lによる連縄Nの回
動を容易に阻止することができ、編み込みを一層安定化
することができる。さらに、連縄案内ガイド75の他の
形状として、縦長方向に2分割し、溝幅を可変とするも
のであってもよい。また、連縄Nとして帯状のものを用
いる場合には、底面が平面形状のものを用いることは有
効である。
【0041】次に、このタバコ葉の葉編み装置の作動を
説明する。先ず、収穫した多数枚のタバコ葉を葉編み装
置の上流側近傍位置に置く。連縄N(好ましくは、乾燥
室の幅にあわせて切断した規定長さの連縄の両端部に結
び目を形成して数十本程度連結したもの)を巻き取りド
ラム21に巻き込む。巻き込みは一方の手で連縄を支持
しながら他方の手で巻き取りドラムの回転レバー(図示
しない)を持ってドラムを回転させらがら巻き込むと容
易である。
【0042】次に、搬送コンベア10に連縄を装着す
る。先ず、第1と第2の紐支持部材30a、30bの調
整、すなわち、用いる連縄の太さに応じて前記平板状の
位置調節体34の位置決めを行う。長年使用の細い連縄
を使用するときには、位置調節体34の先端を前記間隔
S側に幾分押し出した状態として、固定した連縄がミシ
ン機構部Mの連縄案内ガイド75内に確実に案内される
ようにする。逆に、新しく太い連縄を用いる場合には、
引き戻した位置に固定する。
【0043】調整後、巻き取りドラム21から連縄の先
端を引き出し、その連縄の端から40〜60cmの位置
を第1の紐支持部材30aに挟持固定する。その際に、
前記平板状の位置調節体34の先端に形成した立ち上が
り片36に連縄が当接するように配慮する。以下、すで
に記載したように、モータを駆動して搬送ベルト10を
間欠回動させて、連縄を第1の無端ベルト11と第2の
無端ベルト12との間の間隔Sを通過させる。連縄の後
端が下流に設けた第2の紐支持部材30bの近傍位置に
達した状態で、作業者は連縄の連結をとき、連縄の後端
から40〜60cmの位置を第2の紐支持部材30bに
固定する。巻き取りドラム21に制動をかけておくこと
により、連縄は一定の張力が与えられて状態で装着され
る。同様にして2本目の連縄も装着する。作業環境によ
っては、2本の連縄Nを装着せずに1本の連縄Nのみを
装着するようにしてもよい。
【0044】好ましくは、搬送ベルト10に2本の連縄
を装着した状態で、図示しない制御機構を操作してミシ
ン機構部Mの編み込み速度を設定する。作業者が一人の
場合には遅い速度とし、二人あるいはより以上の作業者
で行う場合には、より早い速度に設定する。設定後、搬
送ベルト10の上流側でタバコ葉Tの供給を開始する。
その際に、タバコ葉Tの葉元からどの位置を糸Iで葉編
みするかを決め、それに応じて、葉元受けガイド15の
位置決めを行う。通常、葉元から5〜6cmの位置を葉
編みするように設定する。回動する搬送ベルト10に装
着した連縄の一方の先端が搬送ベルト10の上流位置と
なったときから、タバコ葉Tの供給を行う。
【0045】タバコ葉Tの葉元を葉元受けガイド15に
沿うようにして搬送ベルト10上に置く。タバコ葉Tを
置く間隔は、手編みと同様な編み込み密度となるように
メートル当たり30枚前後とすることが望ましい。第1
の紐支持部材30aと第2の紐支持部材30bとの間に
ある連縄に対してタバコ葉Tを供給し、次の連縄との間
であるもう一方の第1の紐支持部材30aとの間にはタ
バコ葉Tは供給しない。連縄と次の連縄との間隔は通常
20〜40cm程度とする。
【0046】連縄Nとタバコ葉Tは搬送ベルト10と共
に前進しミシン機構部Mに至る。タバコ葉Tは、葉押さ
えベルト44により次第に搬送ベルト10の搬送面に押
し付けられ、搬送ベルト10と葉押さえベルト44との
間で確実に挟持されながら送られて、ミシン針Hにより
連縄に対して縫合される。搬送ベルト10とミシン機構
部Mの縫合作用とは連動しており、搬送ベルト10はミ
シン針Hの上昇時にのみ前進するので、編み込みは安定
して行われる。また、連縄は連縄案内ガイド75により
案内され、かつミシン針HはL字状ミシン針ガイド77
により案内されるので、ミシン針Hが連縄から外れるこ
とはなく、編み込みは一層安定する。
【0047】作業者は、搬送ベルト10の下流位置にお
いて、ミシン機構部Mでタバコ葉Tが編み込まれ送り出
されてくる連縄の先端側端部を第1の紐支持部材30a
から引き離し、タバコ葉を編み込んだ連縄(連)を数回
上流側に巻き込む(図3参照)。巻き込まれた連縄はそ
の重量により搬送ベルト10の搬送面に対してある程度
の抵抗を有していること、及び、タバコ葉Tは搬送ベル
ト10と葉押さえベルト44との間で確実に挟持されて
送られること、から、連縄Nの先端が第1の紐支持部材
30aから引き離されても連縄Nの送りが滞ることはな
い。
【0048】先端の引き離しと共に次の連縄Nを巻き取
りドラム21から引き出し、前回と同様に、その先端か
ら40〜60cmの位置を第1の紐支持部材30aに挟
持固定する。先の連縄Nの巻き込みをさらに行い、その
後端を固定している第2の紐支持部材30bがミシン機
構部Mから数10cm送り出されたところで、次の連縄
の先端固定部との間に連続しているミシン糸Iをハサミ
で切断する。
【0049】巻き込んだ連縄Nの後端を第2の紐支持部
材30bから引き離し、タバコ葉を編み込んだ連縄Nを
すべて巻き取る。次に、先に巻き取りドラム21から引
き出して先端を固定しておいた連縄Nの後端を、前記丸
め込んだ連縄の後端を引き離した第2の紐支持部材30
bに固定すると共に、巻き込んだ連縄を所定の運搬台上
等に置き換える。なお、編み込まれた連縄は巻き込み以
外に、同じ場所で約40cm幅に交互に折り込むように
してもよい。以下、この作業を繰り返すことにより、所
定量のタバコ葉の編み込みを連続して行うことができ
る。
【0050】なお、上記した実施形態において、搬送ベ
ルト10上へ1本の連縄Nを装着する第1の紐支持部材
30aと第2の紐支持部材30b間の距離は、懸吊具の
長さによるが、一般的には全長4.3mの連縄の場合
に、中央の3.2m、3.0m、2.8m程度が編み込
み間隔となるように設定される。次の連縄との間隔は、
3.2m編み込みを行う場合には少なくとも20cm程
度、3.0m編み込みを行う場合には少なくとも40c
m程度とすることが、作業のし易さの観点から好まし
い。また、編み込み長さの調節は搬送ベルト10の周長
を変えることなく、連縄と連縄との間の間隔を縮小、拡
大することにより行うのが現実的であり、そのために、
前記のように、第2の無端ベルト12の周方向に前記紐
支持部材30の取り付け用ボルト33が通過できる多数
の孔37を形成しておくことが望まれる。
【0051】また、この実施形態において、連縄Nの搬
送ベルト10への供給作業とタバコ葉を編み込んだ連縄
Nの巻き込み等の処理を行う場所はほぼ同じ場所となる
が、この作業場所を調整することを望む場合には、巻き
取りドラム21をその支柱22と共に枠体Cbに沿って
上流側あるいは下流側に移動させるようにする。
【0052】以上の説明は本発明によるタバコ葉の葉編
み装置の好ましい実施形態の説明であって、他に多くの
変形例が存在する。図13は葉編み後の連縄Nの送り出
しをより安定化することを目的とする変形例であり、こ
の例において、ミシン機構部Mの下流における前記第1
と第2の無端ベルト11、12の裏面側に一対の歯車5
1a、51bが配置されると共に、前記第1と第2の無
端ベルト11、12の間の間隔Sに沿って移送されてく
る連縄Nを下方に案内する一対のガイド板52a、52
bが設けられる。一対の歯車51a、51bは、搬送ベ
ルト10の周速度と同じ周速度で間欠的に図示矢印方向
に回転するよう図示しない動力伝達系を介して駆動され
る。葉編みされた連縄は前記一対のガイド板52a、5
2bにより搬送ベルト10の下方に引き込まれ、一対の
歯車51a、51bの噛み込みにより一定ピッチで下流
側に送り出される。それにより、連縄Nの先端を第1の
紐支持部材30aから引き離した後も、その後流側への
送りは確実となる。一対の歯車51a、51bの間隔を
変更可能としておくことにより、太さの違う連縄に対し
ても、円滑に作用させることが可能となる。
【0053】図14はさらに他の形態であり、ここで
は、巻き取りドラム21の巻き取り方向が搬送ベルト1
0の搬送方向に直交する方向となるようにして、巻き取
りドラム21を配置している点で前記した実施形態のも
のと相違している。そして、ここでは、連縄Nが安定し
て前記間隔S内に送り出されるように、紐ガイド25を
設けている。図示の例では紐ガイド25はリング状であ
るが、鼓状のコロ等であってもよい。この場合には、葉
編みした連縄の巻き取り場所の拡大化が図れ、作業が容
易となるという利点がある。なお、図14において、2
6は搬送ベルトの最下流側近傍に配置したセンサーであ
り、万一、巻き込まれた連縄を搬送ベルト10上から取
り損ねた場合に、それが該センサー26に接触すること
となり、その情報によって、装置全体の作動を停止させ
るためのものである。このようなセンサーは当然に上記
した他の実施形態のものにも取り付けることが可能であ
る。
【0054】図15はさらに他の形態であり、この形態
では連縄Nを供給する紐供給手段20を搬送ベルト10
の下流側ではなく、上流側に配置している。さらに、搬
送ベルト10には連縄Nの先端側を固定する第1の紐支
持部材30aのみが設けられ、後端側を支持するための
第1の紐支持部材30bは用いられない。この形態にお
いては、作業者は、先行する連縄Nの後端と次の連縄の
先端との接合部が巻き取りドラム21から引き出された
ときに、その部分を分離し、次の連縄の先端を次の第1
の紐支持部材30aに対して固定する。上記の点を除い
て、編み込み作業は先に説明したものと同様にして行わ
れる。この形態においては、巻き込み(折り込み)作業
に十分余裕ができ、給葉者の手助けができる等の利点が
ある。
【0055】また、以上に説明したタバコ葉の葉編み装
置では、搬送ベルト、ミシン針の上下動、葉押さえベル
トの稼働は、一つのモータからの駆動力により行うよう
にしていることから、駆動タイミングのずれを解消する
ために、動力伝達系に従来知られたタイミング調節機構
を介在させることは有効である。それにより、作業者
は、ミシン針の上下動を目視しながら、搬送ベルトの間
欠移動とミシン針の上下動のタイミングを正しく設定す
ることが可能となり、一層安定した編み込みが可能とな
る。
【0056】
【発明の効果】本発明によるタバコ葉の葉編み装置によ
れば、作業者は搬送ベルト上に収穫したタバコ葉を所定
の姿勢で載置するだけで、タバコ葉を縫合した連続状の
連縄を得ることができるので、従来作業のように連縄の
撚りを指で拡大し、一方の手で中骨をその中に差し込む
方法より作業が単純化され、大幅な省力化が可能とな
る。また、ミシン機構部には紐部材のタバコ葉の編み込
みが必要とされる部分のみが送られるので、編み込み時
間の短縮化が図れる。さらに、搬送ベルトはミシン機構
部の縫合作用と連動して間欠的に移動するようにされて
おり、ミシン機構を往復移動させるための複雑な機構を
有しないので、全体として構成を簡素化することがで
き、装置の維持管理も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるタバコ葉の葉編み装置により編み
込まれた連縄(連)の一例を示す斜視図。
【図2】図1に示す連縄を側方から見た図。
【図3】本発明によるタバコ葉の葉編み装置を正面側か
ら見た斜視図。
【図4】図3の装置を背面側から見た斜視図。
【図5】機枠の従動ローラ側を示す拡大斜視図。
【図6】機枠の駆動ローラ側の要部を示す拡大側面図。
【図7】紐支持部材を説明する斜視図。
【図8】ミシン機構部の機枠への取り付け状態を説明す
る背面図。
【図9】ミシン機構部におけるミシン針による縫合部近
傍のみを示す要部拡大斜視図。
【図10】ミシン機構部の縫合部における他の実施形態
を示す要部斜視図。
【図11】連縄案内ガイドの一例を示す図であり、図1
1aは上面図、図11bは側面図。
【図12】連縄案内ガイドの断面形状の幾つかの例を示
す断面図。
【図13】本発明によるタバコ葉の葉編み装置の他の実
施形態を示す要部拡大斜視図。
【図14】本発明によるタバコ葉の葉編み装置のさらに
他の実施形態を示す要部斜視図。
【図15】本発明によるタバコ葉の葉編み装置のさらに
他の実施形態を示す斜視図。
【図16】先に提案しているタバコ葉の葉編み装置を示
す斜視図。
【符号の説明】
C(Ca、Cb)…機枠(2本の枠体)、M…ミシン機
構部、I…糸、N…紐部材(連縄)、T…たばこ葉、S
…第1と第2の無端ベルトの間の間隔、1a…駆動ロー
ラ、6…一方向クラッチ、10…搬送ベルト、11、1
2…第1と第2の無端ベルト、20…紐供給手段、21
…巻き取りドラム、30…紐支持部材(30a…第1の
紐支持部材、30b…第2の紐支持部材)
フロントページの続き (56)参考文献 前川・服部「連縄縫い付け型ミシン葉 編機の開発」葉たばこ研究135号、1998 年 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A24B 1/06

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隔をおいて平行に配置された第
    1の無端ベルトと第2の無端ベルトからなるタバコ葉搬
    送用の搬送ベルトと、該搬送ベルトの前記間隔内にタバ
    コ葉縫合用の紐部材を供給する紐供給手段と、前記搬送
    ベルト上を搬送されるタバコ葉と前記紐部材とを糸によ
    り縫合するためのミシン機構部、とを有するタバコ葉の
    葉編み装置であって、前記搬送ベルトには、前記紐部材
    の先端を保持するための紐支持部材が設けられており、
    さらに、前記搬送ベルトは前記ミシン機構部の縫合作用
    と連動して間欠的に回動するようにされていることを特
    徴とするタバコ葉の葉編み装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送ベルトには、前記紐部材の後端
    を保持するための紐支持部材がさらに設けられているこ
    とを特徴とする請求項1記載のタバコ葉の葉編み装置。
  3. 【請求項3】 前記紐支持部材は、保持した紐部材の前
    記搬送ベルトの前記間隔内での位置を調整するための位
    置調整体を有していることを特徴とする請求項1又は2
    記載のタバコ葉の葉編み装置。
  4. 【請求項4】 前記ミシン機構部は、前記搬送ベルト上
    を搬送されてくるタバコ葉を搬送ベルト面に向けて押圧
    し、それによりタバコ葉の送りを安定させるための該搬
    送ベルトと同じ方向に回動する搬送面を持つ葉押さえベ
    ルトを有していることを特徴とする請求項1記載のタバ
    コ葉の葉編み装置。
  5. 【請求項5】 前記ミシン機構部は、その縫合部位に、
    溝状をなす紐部材案内ガイドを有していることを特徴す
    る請求項1記載のタバコ葉の葉編み装置。
  6. 【請求項6】 前記ミシン機構部は、ミシン針を縫合直
    前まで案内するL字状のミシン針ガイドを有することを
    特徴とする請求項1記載のタバコ葉の葉編み装置。
  7. 【請求項7】 タバコ葉が縫合された前記紐部材を前記
    搬送ベルトの移送方向にかつ搬送ベルトとほぼ同じ速度
    で送り出すための紐部材送り手段をさらに有することを
    特徴とする請求項1記載のタバコ葉の葉編み装置。
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