JPH10278048A - 成形機の成形型移動装置 - Google Patents

成形機の成形型移動装置

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JPH10278048A
JPH10278048A JP8931997A JP8931997A JPH10278048A JP H10278048 A JPH10278048 A JP H10278048A JP 8931997 A JP8931997 A JP 8931997A JP 8931997 A JP8931997 A JP 8931997A JP H10278048 A JPH10278048 A JP H10278048A
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JP
Japan
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molding
positioning
mold
rail
rails
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JP8931997A
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English (en)
Inventor
Akihiro Imamura
彰裕 今村
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形型を成形機と次の工程部に位置決め可能
にして自動的に移動できるようにすることにある。 【解決手段】 成形型と成形型を案内移動するレールと
に協働して成形型を位置決めする位置決手段を設けたも
のである。更に、成形型を移動させる駆動手段との連結
部を着脱自在に構成したものである。又、位置決部を1
点で支持して回動するようにすると共に弾発手段で位置
決ローラに押圧するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形機の成形型移
動装置に関する。特に、成形型から成形物を離型するた
めに次の工程へ成形型を移動して位置決めする成形機の
成形型移動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明に係る成形機の先行技術として図
14に示す成形機が存在する。
【0003】図14は、この従来例の成形機の側面図で
ある。
【0004】図14に於いて、成形機60は、下側に油
圧シリンダ型のラム61が設けられている。又、ラム6
1の上部には、成形型70を加熱する下熱板62が取付
けられている。
【0005】このラム61の両側に取付けられた側板6
4より成る本体63の上部には、下熱板62と対向する
ように断熱盤65とシリンダ型のポット66とが層状に
設けられている。このポット66は、内部に供給された
成形材料をピストンにより押圧してノズルより成形型7
0内の成形キャビティ73に注入するものである。
【0006】この注入方法は、下熱板62と断熱盤65
との間に配置された成形型70をラム61によりポット
66を介してプレスし、ポット66内の成形材料をノズ
ルより成形キャビティ73内に圧入するところの、所
謂、トランスファ成形である。
【0007】そして、成形型70内で成形材料を成形し
た後に、ラム61を降下させて上型71と下型72とを
型開きする。次に、本体63の側板64に上下移動自在
に取付けられた油圧シリンダ76により上型71を成形
機60の前方に設けられている成形物離型装置Rの下側
へ移動させる。この移動は、レール77上をローラ78
を介して油圧シリンダ76により移動させるものであ
る。
【0008】移動された上型71は、成形物離型装置R
のピン79が上型71のスプルー孔71a内に挿入され
てスプルー部74を押圧し、成形物を上型71から離型
して製品箱67に投入する。
【0009】この成形機60は、上述のような構成のた
め、上型71と油圧シリンダ76のロッド76aが一体
に結合されていて、ラム61の上下移動に伴なえ上型7
1と共に油圧シリンダ76が大きく移動するように構成
されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このため、上型71と
共に油圧シリンダ76を上下移動させることが機構的に
困難であるため構造が複雑になる。更に、油圧シリンダ
76がラム61と共に移動するとき油圧シリンダ76の
取付部の上下摺動が故障の原因となる。
【0011】又、上型71を成形物離型装置Rの下側へ
油圧シリンダ76のストロークのみで位置決めするた
め、上型71と成形物離型装置Rとの位置にバラツキが
生じ、成形物離型装置Rのピン79が上型71のスプル
ー孔71aに挿入されずに故障することがある。
【0012】本発明は、上述のような問題点に鑑み成さ
れたものであって、その技術的課題は、上型とこの上型
を成形機の前方へ移動させる駆動手段との結合機構を着
脱自在にして交換を容易にすると共に、成形時に不良品
を成形しないように上型と下型との接合精度を向上さ
せ、且つ、移動した位置に自動的に位置決めできるよう
にして、成形から仕上げまでの工程の自動化を可能にす
ることにある。
【0013】又、位置決めする構成部品が位置決めのた
めの案内を兼ねて位置決めを容易にすると共に、位置決
めのための摺動においても位置決め構成部品が摩耗しな
いようにすることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の技術的
課題を解決するために成されたものであって、その技術
的手段は以下のように構成されている。すなわち、請求
項1は、成形材料を成形すると共に、成形した位置から
次の工程へ移動させて位置決め固着される成形型を有し
た成形機の成形型移動装置であって、案内部を有するレ
ールと、レールの案内部に案内されて移動する移動部を
有すると共にレールに沿って移動させる油圧シリンダと
連結する係合部を有し且つレールの所定位置に位置決め
して固定させる位置決ローラを有した分割可能な成形型
と、レールに設けられて位置決ローラ方向へ移動自在に
案内されていると共に一端に位置決ローラと位置決め可
能に接合する接合面を有し且つ接合面を位置決ローラに
向って押圧する押圧手段を有する位置決部とを具備し、
レールが成形機内の第1レールと次の工程の第2レール
とに有するものである。
【0015】また、請求項2は、以下のように構成され
ている。すなわち、係合部が油圧シリンダの連結部と成
形型の型開き方向へ着脱自在に係合していることを特徴
とするものである。更に、請求項3は、以下のように構
成されている。すなわち、位置決部は、回動自在に案内
支持された支持部を有すると共に前記接合面が前記位置
決ローラと接合する円弧面又はV形2面に形成されてい
ることを特徴とするものである。
【0016】
【作用】本発明の成形型移動装置に用いられる成形型1
は成形機Qで成形材料を成形する。このとき、型開きし
た成形型1を位置決めしておかないと再度型閉め接合し
ても成形型1は位置合せできないが、位置決ローラ49
と位置決部53とにより位置決めされているので、次の
位置決ピンにより精度よく位置決めすることができる。
【0017】又、成形型1の一方の上型2を次の工程に
移動させて成形物を次の工程の成形物離型装置Rに移替
えるとき、位置決ローラ49とレール34に設けられて
いる位置決部53とを係合させることにより、簡単に位
置合せすることが可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態の
成形機の成形型移動装置を図面に基づいて詳述する。
【0019】図1は、本発明に係る一実施の形態の成形
機の半断面図である。
【0020】図1に於いて、ラム35の上部には下熱盤
37が設けられている。又、ラム35の両側には板材の
フレーム40が対向するように形成されている。更に、
フレーム40の上部には天上板44により、一体結合さ
れている。
【0021】そして、下熱盤37の上方には成形型1と
その上に成形材料を注入するポット24とピストン38
とが嵌合状態に設けられている。
【0022】ポット24は、ラム35側と天上板44と
により支持されたスライドロッド39により移動自在に
保持されている。又、成形型1は上型2と下型3とに分
割される分割型に形成されている。そして、上型2は上
型枠30aに組付して結合にされていると共に、下型3
は、下型枠30bに組付して結合にされている。
【0023】更に、上型枠30a及び下型枠30bは、
両側にガイド溝41が形成されており、このガイド溝4
1にレール34に設けられた移動ローラ33が係合し、
両型枠30a、30bをレール34により支持してい
る。この型枠30a、30bとレール34の係合により
成形型1を移動させる構成が成形型移動装置Yである。
【0024】このレール34に設けられたスライド孔4
2がスライドロッド39に嵌合して移動自在にばねを介
して支持されている。又、上型枠30aと下型枠30b
とは、両者間に配置された複数のばね(図示省略)によ
り互いに反発するように構成されている。
【0025】そして、ラム35が上昇すると下熱盤37
が下型3を押上げて上型2と接合させる。同時に、上型
2は断熱盤31を介してポット24に圧接し、ピストン
38を介してポット24内の成形材料イを圧縮する。圧
縮された成形材料イは、ノズル22から成形型1の成形
キャビティ7内に注入されて成形物Fとなる(図5参
照)。
【0026】この成形物Fを成形する成形機Qは、移動
ローラ33がレール34に取付けられており、この移動
ローラ33とガイド溝41で係合した上型2と一体の上
型枠30aは、図示前方の次の工程に移動されるように
構成されている。このとき、図示省略の位置決ローラに
より成形機Q内での位置決めと共に、次の工程に移動し
たときの位置決めが成されるように構成されている。
【0027】次に、上述の成形型1について必要事項を
説明する。
【0028】図2は、成形機Qのポット24の下側に取
付けられている成形型1のうちの上型2のノズル22側
から見た平面図である。
【0029】図2に於いて、図3に示すように、成形型
1は上型2と下型3とにより構成されている。この上型
2には、ノズル22に対応した位置に流入口4bを有す
るスプルー通路4が25個設けられている。このスプル
ー通路4は成形品の個取りに応じて28、32、36個
と多数個にすることが可能である。
【0030】図3は、図2のAーA矢視断面図である。
図3に於いて、スプルー通路4は環状の間隙が円錐形を
成していると共に、スプルー通路4の底部側には、水平
方向を成す環状のランナー通路5が連通している。更
に、ランナー通路5からゲート通路6を介して断面円形
の成形キャビティ7の内周面側に連通している。
【0031】又、成形型1の成形キャビティ7の両側に
は2カ所の連通路8が設けられており、この連通路8
は、図示省略した真空通路に連通可能にされている。
又、その外側で、下型3には成形キャビティ7を囲むO
リング9を取付ける溝10が形成されている。このOリ
ング9は、成形品Aを成形するとき、成形キャビティ7
内の成形材料に含まれる空気等を真空通路を介して真空
引きするとき、外部に対しシールするものである。
【0032】図4は、図2のBーB矢視断面図である。
図4に於いて、上型2には円錐形面のガイド孔11を設
けたブッシュ12が嵌着している。又、このブッシュ1
2のガイド孔11に嵌合するノックピン13が下型3に
設けられている。そして、このブッシュ12とノックピ
ン13により上型2と下型3とが接合したとき位置決め
されて組付けられる。
【0033】図5は、図2のCー矢視拡大断面図であ
る。図5に於いて、上型2には、ノズル22と連通可能
な流入口4bを設けた円錐面状のスプルー成形面4aが
形成されている。このスプルー成形面4aの流入口4b
側には、成形したスプルー部Bを接着させるために凹部
4cが形成されている。この凹部4cは上方がやや大径
になるように逆載頭円錐形に形成されている。
【0034】スプルー成形面4aの下側には水平面状の
第1ランナー成形面5aに形成されている。そして、成
形キャビティ7の入口は、分割部Dをフィルム程度の厚
さに成形するための第1分割部成形面6aに形成されて
いる。
【0035】成形キャビティ7は、Oリングを成形する
ために断面円形状に形成されているが、その他のリング
でも形状に応じ成形することができる。
【0036】又、下型3は、上型2のスプルー成形面4
aに間隙を形成して対向する円錐状面4eを有して突出
したスプルー用中子4dに形成されている。更に、この
スプルー用中子の付根には第2ランナー成形面5bが形
成されている。そして、成形キャビティ7の入口は第2
分割部成形面6bに形成されている。上述のスプルー部
Bとランナー部Cと分割部Dと成形品Aとを成形する各
成形面により成形物Fの成形部を構成する。
【0037】そして、図1に示すノズル22から流入口
4bに成形材料が流入して成形部15により図5に示す
ような形状の成形物Fが各々成形される。このとき、ス
プルー部Bの凸部Baは凹部4cに接着して上型2に付
着されると共に、スプルー部Bは、薄肉に形成されて歩
留を向上させている。次に、ランナー部Cはスプルー部
Bより厚肉に形成されており、この厚肉はスプルー部B
を分割部Dとを薄肉にできる働きもする。
【0038】成形キャビティ7内で成形材料は成形され
る。この実施の形態では、Oリングの成形のため断面円
形に形成されているが、リング状のものであればどのよ
うな形状のものでも成形することができる。例えば、角
リング、Xリングおよびパッキンなどである。
【0039】図2に示す成形型1は、上型2および下型
3共に外周面の三方にキー溝46が形成されている。そ
して、このキー溝46に成形型1を保持する型枠30
a、30bに形成されたキー部45が係合して一体に組
付けされている。尚、この組付は、必要に応じ両側二方
を係合させる構成でも良い。
【0040】図6は、本発明に係る他の実施の形態の成
形型移動装置の平面図である。尚、右側の型枠は左側の
型枠を移動した場合の図である。
【0041】図6に於いて、図1の成形型移動装置Yと
異なる点は、移動ローラ33が型枠30に設けられてい
ると共に、この移動ローラ33が係合するガイド溝41
がレール34に形成されている点である。
【0042】図6の成形型移動装置Yに於いて、図1の
成形型移動装置Yで説明していない点について以下に説
明する。
【0043】レール34は、成形機Q内に配置されてい
る2本の平行な第1レール34aと、次の工程に配置さ
れている2本の平行な第2レール34bとから構成され
ている。第1レール34aには、スライド孔42が4カ
所に設けられている。そして、このスライド孔42は、
成形機Qに有するスライドロッド39に上下へ移動可能
に嵌合して取付けられている。この二本の第1レール3
4aの対向面にはガイド溝41が形成されている。
【0044】第1レール34aの図示左側端部には連結
板43が取付けられて二本の第1レール34aを結合し
ていると共に、油圧シリンダ21を取付ける取付板の役
目もしている。尚、第2レール34bは、フレーム40
(図1と同じ)に取付けられた片持梁を介して取付けら
れている。
【0045】成形型1の上型2には、上述したように外
周の三方側面にキー溝46が形成されており、このキー
溝46に上型枠30aのキー部45を挿入して組立てら
れている(図2と図7参照)。
【0046】図7は、その上型枠30aの平面図であ
る。
【0047】図7に於いて、上型枠30aの内周側には
三方面にキー部45が形成されており、このキー部45
に上型2の三方のキー溝46が係合して固着されてい
る。この固着の仕方は、固定板47側から上型枠30a
のキー部45に上型2のキー溝46を挿入して組立てる
と共に、固定板47をボルト48とノックピン29とを
用いて固定することにより上型2は上型枠30aに取付
けられる。
【0048】上型枠30aの両側には、各々5個の移動
ローラ33が取付けられている。この移動ローラ33
は、左側から3番目のようにベアリングをボルトにより
固定した構成である。そして、各移動ローラ33は、レ
ール34のガイド溝41と移動自在に係合する。この各
移動ローラ33が移動部を構成している。この移動部
は、ベアリングを用いることなく、ボルトの頭部をブッ
シュのようにしてスライドさせても良く、又は、板状に
した突出部をスライドさせても良く、必要に応じて同様
の技術を用いることができる。
【0049】上型枠30aの四方角部側には、位置決ロ
ーラ49が設けられている。
【0050】この位置決ローラ49は、上型枠30aの
側面よりローラ49aの一部を突出するようにして押板
50によりローラ49aの軸51が支持されている。
【0051】図8は、上型枠30aの側面図である。こ
の図8に於いて、位置決ローラ49は、上型枠30aの
上面側に押板50により回動自在に支持されているのが
示されている。又、図8の右側には、油圧シリンダ21
の作動ロッド21aの先端部21bに結合した連結部2
6と係止する係合部52が図7に示すように左側2カ所
に設けられている。この係合部52は、移動ローラ33
により型枠30が案内されるため中央に1カ所としても
良い。
【0052】この係合部52は、かぎ形に形成され、ラ
ム35により上方へ押上げられると油圧シリンダ21の
連結部26と離脱するように構成されている。この離脱
の距離は、若干の寸法にすることもできるので、連結部
26に長孔を設けると共に、係止部55にピンを設けて
嵌合し上下へ両者が相対移動できるようにしても良い。
【0053】尚、27は上型枠30aの成形時のポット
24側との位置決ピンである。
【0054】図9は、図7の固定板47側から見た側面
図である。固定板47を2カ所のボルト48とノックピ
ン29とにより固定することにより上型枠30aに上型
2を簡単に固着できるので成形型1の交換が極めて容易
である。
【0055】図10は、位置決ローラ49と係合する位
置決部53の平面図である。
【0056】図6に於いて、第1レール34aの左側お
よび第2レール34bの右側には、両側のレール34
a、34bに各1個ずつ平面L字形の凹部34cが図1
0に示すように形成されている。この凹部34cのL字
形の一端部には軸孔54が設けられていて平面L形を成
す係止部55が、この軸孔54に取付けられた軸51に
より回動自在に取付けられている。この軸51は、係止
部55を貫通して係止部55を回動するように支持して
いるが、軸51がレール34に対し回動するようにして
も良い。
【0057】この係止部55の他端面は位置決ローラ4
9の円周面に接合する円弧状の接合面56に形成されて
いる。そして、この接合面56が位置決ローラ49に圧
接するように接合面56の裏側からばね(押圧手段)5
7で押圧している。ばね57は止めねじ58により止め
られており、止めねじ58を移動することによりばね5
7の押圧力を調整することができる。このばね57は、
形状記憶合金材製のばねにして位置決めのときに、押圧
力を強力にするとか、ゴム材製の弾性力を利用するとか
種々の押圧手段を採用できる。又、接合面56は円弧面
の他に、V形の2面で接合するとか、二つのローラ間で
接合させるとかできる。
【0058】図11は、上型枠30aの第2レール34
bと下型枠30bの第2レール34bに係合部52が設
けられている図10のA−A断面図である。
【0059】この実施の形態では軸51であるボルトの
ねじ部に二つのブッシュ51aを互いに対向するように
組合わせて内側のブッシュ51aを螺合し、係止部55
をブッシュ51aにより回動するように構成したもので
ある。
【0060】そして、成形型1を取付けた型枠30は、
レール34を移動して位置決部53に達すると位置決ロ
ーラ49が位置決部53の接合面56と接合して位置決
めされる。以上は、上型枠30aの構成について説明し
たが、下型枠30bも同様に構成されている。又、位置
決ローラ49は、必ずしも回動することを要件とするこ
となく、係止部55のようにして接合面56と接合する
面を突出した円弧面にしても良い。
【0061】図12は、油圧シリンダ21の作動ロッド
21aの先端部21bに取付けてある連結部26の断面
図である。
【0062】図12に於いて、油圧シリンダ21により
駆動される作動ロッド21aの先端部21bのねじは、
連結部26と螺合して結合している。この連結部26
は、先端側が断面コ字形に形成されて結合部26aにさ
れている。又、作動ロッド21aは、図6に示すよう
に、油圧シリンダ21の両側に2本設けられており、後
端で油圧シリンダに結合して作動するように成されてい
る(ロッドレスシリンダ等を用いても良い)。
【0063】そして、上型枠30a側の油圧シリンダ2
1に連結している連結部26の結合部26aが上型枠3
0aの係合部52の係止部55に係止すると共に、下側
の油圧シリンダ21に連結している連結部26も下型枠
30bの係合部52に同様にして係止している。この連
結構造は、成形型1がラム35により押圧されたとき油
圧シリンダ21側とのずれを吸収して成形品Aにバリが
発生するのを防止すると共に型枠30の交換を極めて容
易にするものである。
【0064】図13は、成形機Qの成形型移動装置Yを
後工程側から見た図面である。
【0065】図13に於いて、成形機Qの前方には後工
程である成形物離型装置Rが設けられており、第2レー
ル34bはこの下側に配置されている。そして、成形型
1は、成形機Qで成形するとき、第1レールの位置決部
53と位置決ローラ49を係合して位置決めする。但
し、最終的な高精度の位置決めは図3のノックピン13
により決定される。又、上型2に付着させた成形物を離
型するときには、次の工程に上型枠30aを移動させて
第2レール34bの位置決部53と上型枠30aに有す
る位置決ローラ49とを係止させて位置決めする。
【0066】上述のように構成された成形機Qの成形型
移動装置Yは、成形された後に上型2の円錐状のスプル
ー成形面4aの作用により上型2に成形物が付着する。
この上型2と一体の上型枠30aを油圧シリンダ21の
作動により第1レール34aから第2レール34bに移
動して後工程である成形物離型装置Rの下側に位置決さ
れる。このとき第2レール34bに設けられた位置決部
53と上型枠30aの右側の位置決ローラ49とが係止
して上型枠30aは成形物離型装置Rに設けられている
成形物離型ピンRaと芯合せすることができる。
【0067】次に、成形物離型装置Rの位置から上型枠
30aを成形機Qで成形する位置に戻すときには、第2
レール34bから第1レール34aに油圧シリンダ21
の戻り作動により移動させ、第1レール34aの位置決
部53と上型枠30aの左側の位置決ローラ49とを係
止させて位置決めする。
【0068】これらの位置決めは、油圧シリンダ21の
作動により所定の位置で位置決部53が位置決ローラ4
9を押圧するばね57による弾発力により接合して位置
決めされる。更に、油圧シリンダ21の作動により位置
決ローラ49は弾発力により支持されている位置決部5
3から位置決めを解除されるから、型枠30の位置決め
及び解除を自動的に行うことを可能とし、成形型1の成
形機Qからの出入れを自動化に採用することができる。
【0069】尚、連結部26と係合部52との連結は、
上述した方法の他にも、リンク機構により油圧シリンダ
21と型枠30とを連結して油圧シリンダ21と型枠3
0との上下方向のずれを吸収することもできる。
【0070】又、位置決部53の構造は、係止部55を
四角棒にしてレール34に設けた四角孔と嵌合し、先端
面を移動ローラ33を導入する傾斜面と円弧状の接合面
56に形成してばね57で位置決ローラ49により押圧
するようにもできる。
【0071】
【発明の効果】請求項1の本発明に係る成形機の成形型
移動装置は、成形型に移動部を有すると共に、位置決ロ
ーラが設けられているから、駆動手段により成形型を移
動すると極めて容易に成形型を移動することができる。
同時に、レールに有する位置決部により位置決ロ−ラが
係止して成形機および次の工程部に位置決めされること
が可能になる。従って、従来のように成形型を成形機に
ボルト等を利用して取付ける必要もなく、又、移動して
芯出し、時間をかけて位置決めする必要もなくなる。
【0072】又、成形型を成形機に固定する必要もない
から、成形型の移動を駆動手段のみで行うことができ、
成形型の成形機からの出入を自動化することが可能にな
る。その結果、成形機から検査工程までを自動化するこ
とが可能となる。
【0073】請求項2の本発明に係る成形機の成形型移
動装置は、駆動手段の連結部と成形型の係合部が型開き
方向に着脱自在に係合しているから、成形型の成形に於
ける上型と下型との接合に於ける平行度が向上し、成形
キャビティでのバリの発生を防止できる。更に、成形型
を他の成形型と交換するときには、係合部を離脱すれば
良いので極めて容易に取りはずしすることが可能にな
る。
【0074】請求項3の本発明に係る成形機の成形型移
動装置は、支持部により係止部が回動自在に支持され
て、弾発手段により接合面が位置決ローラに押圧される
構成であるから、接合面と位置決ローラとの摩耗を小さ
くすることができる。同時に、位置決ローラを位置決め
する位置に弾発手段の働きにより修正して位置決めされ
る効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施の形態を示す成形機の平断
面である。
【図2】本発明に係る一実施の形態を示す成形型の平面
図である。
【図3】図2の成形型のA−A矢視断面図である。
【図4】図2の成形型のB−B矢視断面図である。
【図5】図2の成形型のC−矢視断面図である。
【図6】本発明に係る一実施の形態の成形型移動装置の
平面図である。
【図7】図6に示す上型枠の平面図である。
【図8】図7の上型枠の側面図である。
【図9】図7の上型枠の正面図である。
【図10】図6の上型枠とレールとの位置決ローラおよ
び位置決部との平面図である。
【図11】図10のA−A矢視断面図である。
【図12】図6の駆動手段と型枠との連結部と係合部と
の側面図である。
【図13】図6の成形型移動装置を成形機に取付けた状
態の成形機の要部正面図である。
【図14】従来の成形型移動装置を成形機から移動させ
た状態の側面図である。
【符号の説明】
1……成形型 2……上型 3……下型 4……スプルー通路 4a……スプルー成形面 4b……流入口 4c……凹部 4d……スプルー用中子 4e……円錐状面 5……ランナー通路 5a……第1ランナー成形面 5b……第2ランナー成形面 6……ゲート通路 6a……第1分割部成形面 6b……第2分割部成形面 7……成形キャビティ 7a……成形キャビティ成形面 8……連通路 9……Oリング 10……溝 11……ガイド孔 12……ブッシュ 13……ノックピン 21……油圧シリンダ 21a……作動ロッド 21b……先端部 22……ノズル 24……ポット 26……連結部 26a……結合部 27……位置決ピン 29……ノックピン 30……型枠 30a……上型枠 30b……下型枠 31……断熱盤 32……下熱盤 33……移動ローラ 34……レール 34a……第1レール 34b……第2レール 34c……凹部 35……ラム 37……下熱盤 38……ピストン 39……スライドロッド 40……フレーム 41……ガイド溝 42……スライド孔 43……連結板 44……天上板 45……キー部 46……キー溝 47……固定板 48……ボルト 49……位置決ローラ 49a……ローラ 50……押板 51……軸 51a……ブッシュ 52……係合部 53……位置決部 54……軸孔 55……係止部 56……接合面 57……ばね 58……止めねじ 59……支持部 60……成形機 61……ラム 62……下熱板 63……本体 64……側板 65……断熱盤 66……ポット 67……製品箱 70……成形型 71……上型 71a……スプルー孔 72……下型 73……成形キャビティ 74……スプルー部 76……油圧シリンダ 76a……ロッド 77……レール 78……ローラ 79……ピン A……成形品 B……スプルー部 Ba……凸部 C……ランナー部 D……分割部 E……バリ F……成形物 Q……成形機 R……成形物離型装置 Y……成形型移動装置 イ……成形材料

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形材料を成形すると共に、成形した位
    置から次の工程へ移動させて位置決め固着される成形型
    (1)を有した成形機の成形型移動装置であって、 案内部(33、41)を有するレール(34)と、前記
    レール(34)の案内部(33、41)に案内されて移
    動する移動部(33)を有すると共に前記レール(3
    4)に沿って移動させる油圧シリンダ(21)と連結す
    る係合部(52)を有し且つ前記レール(34)の所定
    位置に位置決めして固定させる位置決ローラ(49)を
    有した分割可能な成形型(1)と、前記レール(34)
    に設けられて前記位置決ローラ(49)方向へ移動自在
    に案内されていると共に一端に前記位置決ローラ(4
    9)と位置決め可能に接合する接合面(56)を有し且
    つ前記接合面(56)を前記位置決ローラ(49)に向
    って押圧する押圧手段(57)を有する位置決部(5
    3)とを具備し、前記レール(34)が前記成形機
    (Q)内の第1レール(34a)と次の工程の第2レー
    ル(34b)とに有することを特徴とする成形機の成形
    型移動装置。
  2. 【請求項2】 前記係合部(52)が前記油圧シリンダ
    (21)の連結部(26)と前記成形型(1)の型開き
    方向へ着脱自在に係合していることを特徴とする請求項
    1に記載の成形機の成形型移動装置。
  3. 【請求項3】 前記位置決部(53)は、回動自在に案
    内支持された支持部(59)を有すると共に前記接合面
    (56)が前記位置決ローラ(49)と接合する円弧面
    又はV形2面に形成されていることを特徴とする請求項
    1に記載の成形機の成形型移動装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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