JPH10277953A - 砥石等のホイールの調心フランジ装置 - Google Patents

砥石等のホイールの調心フランジ装置

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JPH10277953A
JPH10277953A JP8349497A JP8349497A JPH10277953A JP H10277953 A JPH10277953 A JP H10277953A JP 8349497 A JP8349497 A JP 8349497A JP 8349497 A JP8349497 A JP 8349497A JP H10277953 A JPH10277953 A JP H10277953A
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JP
Japan
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flange
grinding wheel
cylindrical portion
wheel
grindstone
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JP8349497A
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Tomoyasu Imai
智康 今井
Tsukasa Horiuchi
宰 堀内
Shiro Oi
司郎 大井
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 砥石等のホイールの外周を回転軸の回転中心
と同心に調心できるようにする。 【解決手段】 研削盤の砥石軸21に取付けられ砥石G
を保持するフランジ装置のフランジ本体10の円周方向
4等角度位置の各々に調心機構30を設ける。各調心機
構30は、フランジ本体10の円筒部15の一端面から
砥石嵌合面18aの近辺まで軸方向に延びそこから径方
向外方に屈曲して砥石嵌合面18aに開口する通路31
を含む。この通路31にシリコンゴム33を充填する。
通路31の円筒部15の前記一端面側に形成したネジ穴
部に調整ネジ32を螺合し、この調整ネジ32を回転す
ることによりシリコンゴム33を砥石嵌合面18aに嵌
合する砥石Gの内孔19bに押当て、砥石Gをフランジ
装置に対し径方向に変位できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、好適には研削加工
用砥石等のホイールを回転軸に取付けるためのフランジ
装置に関し、特に、ホイールの外周面を回転軸の回転中
心に一致させる調心機構を備えたフランジ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】今日では、WA研削砥石を用いて研削し
ていた作業にはCBNホイールが使用されるようにな
り、また、GC研削砥石を用いて研削していた作業には
ダイヤモンドホイールが代替えされるようになった。こ
のようなCBNホイールやダイヤモンドホイールは、金
属円盤の砥石コアの外周にCBNやダイヤモンドの砥粒
層を接合して構成される。このような研削ホイールを研
削盤の砥石固定フランジに取付けた際には、ホイールの
外周面や側面に回転振れが生じるので、一般的には形直
し(ツルーイング)を行ったり、バランスを取ったりし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ダイヤモンド
やCBN等の砥粒は高価であるので、形直しによってコ
ストの浪費が起こる。また、30μmが理想とされる砥
粒突出し量を持ち、真円度の高い研削ホイールを形直し
をせずに使用することができれば、低コストで高い加工
精度の実現が可能となる。
【0004】従って、本発明の目的は、砥石等のホイー
ルの外周面と研削盤の砥石軸のような回転軸の回転中心
を高精度に一致させることができる調心機構を備えたフ
ランジ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】従来の砥石等のホイール
を取付けるためのフランジ装置に係わる上述した課題お
よび本発明の目的は、下記の手段により解決され達成さ
れる。本発明のフランジ装置は、フランジ本体のフラン
ジ部と一体かつ同心に軸方向に延びる円筒部に研削砥石
等のホイールの内孔と嵌合するホイール嵌合面を形成
し、前記円筒部の少なくとも3以上の等分割角度位置の
各々において前記円筒部の前記フランジ部と反対側から
前記ホイール嵌合面の近辺まで軸方向に延びて前記ホイ
ール嵌合面に開口する通路を形成し、この通路の前記円
筒部の前記フランジ部と反対側にネジ穴部を形成すると
共にこの通路の容積変化を生じさせる調整ネジを前記ネ
ジ穴部に螺合し、前記通路の前記調整ネジと前記ホイー
ルの内孔面とで区画される空間内に高粘度流動物質を充
填したことを特徴とする。
【0006】前記ホイールを前記フランジ部と挟持円板
との間で軽く挟持した状態で前記調整ネジの螺合位置を
調整することにより前記ホイールをフランジ本体に対し
径方向に変位させて調心できる。したがって、研削作業
に先立って、ホイール外周面をこのフランジ装置が取り
付けられる砥石台の回転軸の回転中心と同心に調心で
き、このためホイール外周面のツルーイングを不要にで
きるかまたは不要にできなくともツルーイング作業にお
ける砥粒層のツルーイング量を減少でき、ホイールの有
効利用を図ることができる。
【0007】請求項2に記載される装置は、高粘度流動
物質を充填した通路および調整ネジからなる調心機構を
円周方向の4等角度分割位置に設け、また高粘度流動物
質としてシリコンゴムを使用することを特徴とする。調
整ネジの回転角に対する砥石嵌合面からのシリコンゴム
の膨出量、即ち砥石の調心変位量を直線比例関係とする
ことができ、作業者が調整ネジを回転させる角度と砥石
の調心変位量が期待通りとなるので、調心作業を容易か
つ迅速に行うことが可能となる。
【0008】請求項3に記載される装置は、高粘度流動
物質を調整ネジ側へ戻す機構を備えたことを特徴とし、
高粘度流動物質を詰め換えする際に、フランジ装置から
古い高粘度流動物質を容易に取り出すことを可能にして
いる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明によるフランジ装
置の縦断面図を示し、この装置はフランジ本体10、挟
持円板11、固定ナット12およびフランジ本体10に
設けられた調心機構30とで構成される。
【0010】フランジ本体10は、円筒部15とこの一
端(図示の右側)に一体形成されたフランジ部16を有
する。フランジ本体10の中心には、前記一端側から、
有底の大径円筒穴17a、他端側(図示の左側)に向か
って縮径するテーパ穴17b、加工逃げ穴17c、ネジ
挿通穴17dおよびナット受入穴17eが同心に形成さ
れている。
【0011】研削盤の砥石台20に回転自在に軸受され
た砥石軸21にフランジ本体10または研削砥石(ホイ
ール)Gを固定したフランジ装置を取付けする際、砥石
軸21のテーパ部21aにフランジ本体10のテーパ穴
17bを密嵌合し、前記テーパ部21aの先端にあるネ
ジ部21bを加工逃げ穴17cとネジ挿通穴17dに挿
通してナット受入れ穴17eに臨ませ、砥石軸21のネ
ジ部21bにナット22を例えば図略の二股レンチを使
用してねじ込む。
【0012】この場合、ナット22をねじ込むことによ
り、加工逃げ穴17cとナット受入れ穴17eとの間で
径方向内方に張出した厚肉鍔部17fが押圧され、フラ
ンジ本体10のテーパ穴17bが砥石軸21のテーパ部
21aに喰いつき、フランジ本体10が砥石軸21に強
固に固定される。この固定状態において、砥石軸21を
軸受する軸受金の固定フランジ部23が大径円筒穴17
a内に入り込む。
【0013】円筒部15の外周には、フランジ部16側
から砥石(ホイール)嵌合面18aと外周ネジ部18b
が順次形成され、外周ネジ部18bは円筒部15の他端
(図示の左側)に至っている。砥石嵌合面18aおよび
外周ネジ部18bは、砥石軸21への取付基準面となる
テーパ穴17bと同心に加工される。円筒部15の左端
面には、円周方向の4分割位置にピン穴18cが開口さ
れ、図略の二股レンチのピンを径方向に対向する対のピ
ン穴18cに挿入可能としている。
【0014】挟持円板11は、その内孔にて砥石嵌合面
18aに嵌合され、外周ネジ部18bに螺合する固定ナ
ット12のねじ込み回転により、図示の右方へ移動し、
砥石Gをフランジ部16と協動してそれら間に挟持固定
する。固定ナット12の締め込みおよび緩め動作は、周
知のように、固定ナット12の端面に開口する複数のピ
ン穴12aに係合できる図略の二股レンチと、円筒部1
5の他端面のピン穴18cに係合できる図略の別の二股
レンチを使用して行われる。砥石Gは、その内孔19b
と同心に加工されたスチールまたはアルミ製の砥石コア
19aの外周面19cにCBNまたはダイヤモンド等の
砥粒層19dを接合したもので、その内孔19bにおい
て砥石嵌合面18aに嵌合されている。砥石コア19a
の他端面には、後述する砥石Gの振れ取り作業におい
て、マイクロメータ40のプローブが当接される環状部
19eが内孔19bと同心に形成されている。砥石コア
19aの外周面19cに前記プローブを当接できるよう
に砥粒層19dの幅を砥石コア19aのそれよりも狭く
設計して、環状部19eを不要とすることもできる。
【0015】通常、砥石Gの内孔19bの直径は、砥石
嵌合面18aの直径に対し、フランジ本体16上への砥
石Gの取付を容易にする程度に大きく加工されなければ
ならないし、内孔19bと外周面19cとの同心性を厳
密に一致させることも事実困難である。加えて、砥石コ
ア19aの外周面19cに接着される砥粒層19dは、
一般的に複数の円弧状のチップで構成され、これらチッ
プの径方向の厚みを均一に揃えることにも限界がある。
このため、フランジ本体10,砥石G,挟持円板11お
よび固定ナット12からなるフランジ装置を砥石軸21
に取付けて回転させる場合、砥石コア19aの外周面あ
るいは砥粒層19dの外周面に振れが生じる。
【0016】本発明が特徴とする調心機構30は、この
振れが最小となるように砥石Gつまり砥石コア19aを
フランジ本体10に対し径方向に位置調整可能とし、研
削加工の実施に先立って砥粒層19dの外周振れ除去す
るために通常行われる砥粒層19dのツルーイング量を
減少するために設けられる。具体的には、調心機構30
は、前述した4つのピン穴18cと45度の角度位相差
を持って円周方向に等角度分割で4つ配列され、円筒部
15の左端面側から砥石嵌合面18aの直下まで軸方向
に延びると共にこの位置から径方向に屈曲して砥石嵌合
面18aに開口する4つの通路31(図1では1つのみ
示している)を含んでいる。各通路31の円筒部15の
左端側の開口部には、ネジ穴部が形成され、このネジ穴
部に六角穴付き調整ネジ32が螺合している。各通路3
1の砥石嵌合面18aでの開口部は円周方向に広がる弧
状窓の形状を呈している。
【0017】各通路31には、高粘度流動物質、好適に
はシリコンゴム33を気泡ができないように注入し、調
整ネジ32を締めて密封して、砥石嵌合面18aの弧状
窓でシリコンゴム33の膨張部分33aを構成するよう
にしている。各通路31の調節ネジ32を図略の六角レ
ンチを用いて締め込むと、シリコンゴム33の膨張部分
33aが徐々に膨らむ構造になっている。なお、研削盤
の砥石台20側に前記各通路31と同軸上に設けたネジ
穴に螺合する六角穴付き戻しネジ35は、ゴム33を詰
め直す際にゴム33を押して取出すために設けられてい
る。シリコンゴム33の材質は、(株)セメダイン製の
商品名「シリコンシーラント 8060」で、耐熱温度
が高い。
【0018】次ぎに、上記のように構成されたフランジ
装置における外周振取り作業について説明する。フラン
ジ本体10を上述した手順で砥石台20の砥石軸21に
取付け、一度フランジ押さえナット22でフランジ本体
10を砥石軸21にしっかりと固定した後、押さえナッ
ト22をはずす。この場合、押さえナット22をはずさ
ずに砥石軸21のネジ部21bに付けた状態でもよい。
【0019】砥石G、挟持円板11、固定ナット12の
順番でフランジ本体10に取付け、砥石Gが径方向に移
動可能な程度に固定ナット12を軽く締めた状態にす
る。この場合、砥石Gの両側に図略の紙を挟んでもよ
い。この時、各通路31のシリコンゴム33の膨張部分
33aが砥石コア19aの内孔面19bに当たっている
状態になっているので、それぞれ4箇所の調整ネジ32
を締め込むと前記膨張部分33aが膨らみ、これに当接
する砥石Gが前記膨張部分33aの膨張方向と一致する
径方向外方に移動する。
【0020】砥石Gの半径方向の振れをマイクロメータ
40を用いて測定しながら、調整ネジ32によって砥石
Gの中心を砥石軸21の回転中心に合わせていく。この
調整を行う時は、砥石Gがフランジ装置に対し径方向に
ずれないように出来るだけ砥石Gに触れないように注意
する。調整が終わったら、上述したように、図略の二股
レンチを用いて、固定ナット12を慎重に締め込む。
【0021】これで静的な振れはある程度の精度で取り
除くことができたので、次ぎに振れ取り後のフランジ装
置を砥石軸21から取り外し、このフランジ装置を図略
のオートバランサーに取付けて回転時の動的振れが取り
除かれる。この動的な振れは、周知のように例えば挟持
円板11の端面にドリル加工を施すことにより行われ
る。 以上の手順により砥石Gの中心と砥石軸21の回
転中心を一致させることができる。
【0022】本願発明者等は、下記実験1〜3を行っ
た。 実験1:最初に基礎的な実験として、砥石を取付けない
状態で、各シリコンゴム33の膨張部分33aの膨らみ
特性を調べた。膨張部分33aに図1に示すマイクロメ
ータ40のプローブを当て、調整ネジ32をπ/2づつ
締め込んでいき、変位量を調べた。測定は、各膨張部分
33aに付き、5回づつ行った。
【0023】実験1の結果を図2に示す。図2のよう
に、調整ネジ32の締め込み角と膨張部分33aの変位
は、ほぼ比例した。経験的には、この程度の比例関係で
あれば、調整の操作性は十分である。110〜130μ
mぐらいまでの変位を測定したが、これは実用的に調整
が十分できる範囲までを測定しているのであって、実際
は、最大200μmぐらいまで変位させることが可能で
ある。
【0024】また、調整ネジ32を回してからシリコン
ゴム33が膨らむまで、ほんの少しの時間遅れがあるこ
とが分かった。ネジ32を締め込んでいくほど、この遅
れは大きくなった。そして、調整ネジ32を戻してもゴ
ム33が元に戻らない現象が起き、ネジ32を締め込ん
でいくほど、より元には戻りにくくなった。これは、ゴ
ム33が詰まっている通路31において、剪断によって
ゴム33が切れて移動し、この切れた部分が元に戻って
ないためではないかと考えられる。しかし、砥石Gを取
付けて調整するときには、対称にある調整ネジ32を締
めて向かい側のゴム33を膨張させると、それに押され
て膨らんだままの膨張部分33aが戻されるので、特に
大きな支障なく調心できる。 実験2:外径210mmのアルミ製の円板を用いて実際
に調心を試行した。固定ナット12を軽く締めた状態
で、円板の下部にマイクロメータ40を当て、4ケ所の
調整ネジ32によって円板の半径方向の変位を調節し、
円板の中心を砥石軸21の回転中心に合わせていく。振
れが1μm程度を目標とした。調整後の振れを45°ご
とに測定した。アルミ製の円板はダイヤモンドバイトを
用いて鏡面切削したもので、接触型真円度測定器で測定
した結果、0.5μm以内の真円度のものを使用した。
この実験で実際に調心作業を試みた結果、μmオーダー
の精度で調心することができた。 実験3:振れがある程度取れたら、固定ナット12を慎
重に締め込む。次ぎに、前記円板を取付けたフランジ装
置を図略のオートバランサに取付け、このオートバラン
サを使用して動的な振れを取り除いた。その後、数十分
間回転させたが、回転振れは少なく、十分な調心能力が
あることが分かった。
【0025】上記した実施の形態においては、シリコン
ゴム33を押込む機構を円周方向に等分割した4位置と
しているが、この機構を円周方向等角度の少なくとも3
位置に設ければ、本発明の目的は達成できる。また、上
記した実施の形態においては、砥石軸21の一端の取付
基準面をテーパ部21aとし、このテーパ部21aにフ
ランジ本体10の中心部に形成したテーパ内孔17bを
嵌合させるようにしているが、砥石軸21の取付基準面
を円筒部としこれに嵌合するフランジ本体10の内孔を
円筒穴にしてもよい。さらに別の変形例としては、砥石
軸21の一端の取付基準面をフランジ状とし、このフラ
ンジ状の取付基準面にフランジ本体10のフランジ部1
6を取付けるようにしてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
フランジ本体の円筒部にはその円周方向の少なくとも3
以上の等分割角度位置の各々において前記円筒部の他端
側から砥石等のホイール嵌合面の近辺まで軸方向に延び
て前記ホイール嵌合面に開口する通路を形成し、この通
路の前記円筒部の他端側にネジ穴部を形成すると共にこ
の通路の容積変化を生じさせる調整ネジを前記ネジ穴部
に螺合し、前記通路の前記調整ネジと前記ホイールの内
孔面とで区画される空間内に高粘度流動物質を充填し、
前記ホイールを前記フランジ部と挟持円板との間で軽く
挟持した状態で前記調整ネジの螺合位置を調整すること
により前記ホイール嵌合面から高粘度流動物質を膨出さ
せて前記ホイールの内孔面に押し当て、前記ホイールを
フランジ本体に対し径方向に変位して調心可能としたの
で、研削加工に先立って通常行われる砥石外周面の回転
振れを除去するツルーイング作業を殆ど省略できるかま
たは省略できないにしてもこのツルーイング作業におけ
るツルーイング量を減少でき、これにより砥石外周面の
砥粒層の無駄な消耗を極力少なくできるので、研削加工
におけるツールコストの削減が可能となる。
【0027】また、請求項2に定義されるように高粘度
流動物質としてシリコンゴムを用いる場合、調整ネジの
回転角度に対する砥石嵌合面からの膨出量が略直線比例
の関係となるので、フランジ本体に対する砥石の同心性
を容易かつ迅速に得ることができる。さらに、請求項3
に定義されるように、フランジ本体の通路に充填した高
粘度流動物質を押戻す戻しネジからなる機構を設けたの
で、高粘度流動物質の詰め換えに際し、前記通路からの
高粘度流動物質の取り出しが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフランジ装置の実施の一態様を示
す縦断面図。
【図2】図1の実施の態様の調心作業における調整ネジ
の回転角とフランジ装置の砥石嵌合面からシリコンゴム
が膨出する変位量との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
10・・・フランジ本体 11・・・・挟持円板 12・・・固定ナット 15・・・円筒部 16・・・フランジ部 17b・・・テーパ穴(取付基準面) 18a・・・砥石(ホイール)嵌合面 G・・・砥石 19a・・・砥石コア 19d・・・砥粒層 20・・・砥石台 21・・・砥石軸 30・・・調心機構 31・・・通路 32・・・調整ネジ 33・・・シリコンゴム(高粘度流動物質) 33a・・・膨張部分 35・・・戻しネジ 40・・・マイクロメータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀内 宰 愛知県豊橋市野依台1丁目11番地8 (72)発明者 大井 司郎 三重県鈴鹿市稲生こがね園8番16号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒部とこの円筒部の一端で径方向外方
    に延出したフランジ部を有するフランジ本体と、前記円
    筒部に嵌合され前記フランジ部と協動して砥石等のホイ
    ールのの両端面を挟持する挟持円板と、前記フランジ部
    に対し前記挟持円板を軸方向に移動し固定する手段とで
    構成され、前記フランジ本体には回転軸に装着可能な取
    付基準面を形成すると共に、前記円筒部には前記ホイー
    ルの内孔と嵌合する断面円形のホイール嵌合面を前記取
    付基準面と同心に形成してなるフランジ装置において、
    前記円筒部には少なくとも3以上の略等分割角度位置の
    各々において前記円筒部の他端側から前記ホイール嵌合
    面の近辺まで軸方向に延びて前記ホイール嵌合面に開口
    する通路を形成し、この通路の前記円筒部の他端側にネ
    ジ穴部を形成すると共にこの通路の容積変化を生じさせ
    る調整ネジを前記ネジ穴部に螺合し、前記通路の前記調
    整ネジと前記ホイールの内孔面とで区画される空間内に
    高粘度流動物質を充填し、前記ホイールを前記フランジ
    部と挟持円板との間で軽く挟持した状態で前記調整ネジ
    の螺合位置を調整することにより前記ホイールをフラン
    ジ本体に対し径方向に変位可能とした調心フランジ装
    置。
  2. 【請求項2】 円筒部とこの円筒部の一端で径方向外方
    に延出したフランジ部を有するフランジ本体と、前記円
    筒部に嵌合され前記フランジ部と協動して砥石の両端面
    を挟持する挟持円板と、前記円筒部の他端外周に形成さ
    れた外周ネジ部に螺合し前記フランジ部に対し挟持円板
    を軸方向に移動し固定する固定ナットとで構成され、前
    記フランジ本体には回転軸のテーパ部に密嵌合するテー
    パ内孔を形成すると共に、前記砥石の内孔と嵌合する断
    面円形の砥石嵌合面を前記テーパ内孔と同心に形成して
    なる砥石用のフランジ装置において、前記円筒部には4
    つの略等分割角度位置の各々において前記円筒部の他端
    側から前記砥石嵌合面の近辺まで軸方向に延びて前記砥
    石嵌合面に開口する通路を形成し、この通路の前記円筒
    部の他端側にネジ穴部を形成すると共にこの通路の容積
    変化を生じさせる調整ネジを前記ネジ穴部に螺合し、前
    記通路の前記調整ネジと前記砥石の内孔面とで区画され
    る空間内に高粘度流動物質としてのシリコンゴムを充填
    し、前記砥石を前記フランジ部と挟持円板との間で軽く
    挟持した状態で前記調整ネジの螺合位置を調整すること
    により前記砥石嵌合面から前記シリコンゴムを膨出させ
    て前記砥石の内孔面に押し当て、前記砥石をフランジ本
    体に対し径方向に変位可能とした調心フランジ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の調心フランジ
    装置において、前記各通路と同軸上でこの各通路と連通
    し前記フランジ本体の一端に開口するネジ穴を形成する
    と共にこのネジ穴に戻しネジを螺合し、この戻しネジを
    ねじ込むことにより前記高粘度流動物質を前記調整ネジ
    側に押戻すことができるようにした調心フランジ装置。
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