JPH10277844A - ワイヤカット放電加工装置のワイヤ電極処理方法と装置及びワイヤカット放電加工装置 - Google Patents

ワイヤカット放電加工装置のワイヤ電極処理方法と装置及びワイヤカット放電加工装置

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JPH10277844A
JPH10277844A JP9094425A JP9442597A JPH10277844A JP H10277844 A JPH10277844 A JP H10277844A JP 9094425 A JP9094425 A JP 9094425A JP 9442597 A JP9442597 A JP 9442597A JP H10277844 A JPH10277844 A JP H10277844A
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JP
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gear
wire electrode
driven
driving
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Hiroshi Matsumoto
洋 松本
Sadao Sano
定男 佐野
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Sodick Co Ltd
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K H S KK
Sodick Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切断すべきワイヤの径や材質及び切断のため
の突起の歯先の形状が消耗により変化しても微調整が不
要で、且つ消耗により歯先の形状が変化しても切断性能
の低下なしにワイヤ切断処理を長期にわたって安定して
行えるようにすること。 【解決手段】 ワイヤ排出部10から排出されるワイヤ
電極5は駆動歯車12と、押圧力付与手段17で駆動歯
車12方向に押圧される従動歯車13との間に挟み込ま
れる。ワイヤ電極5は、駆動歯車12,従動歯車13の
回転により相隣る一対の従動歯車13の従動歯13d,
13eで拘束され、この拘束された部分を駆動歯車12
の駆動歯12eによって従動歯13dの方向に押しつけ
ることでこのワイヤ電極5を破断し略L字形状の細断片
5aにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はワイヤカット放電加
工装置で使用したワイヤ電極(以下、ワイヤと言う用語
をワイヤ電極の意味で適宜に用いる)の処理方法と装置
及びワイヤカット放電加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤカット放電加工機において被加工
物を加工するのに使用した使用済みワイヤを回収する方
法として、使用済みワイヤをワイヤボビンに巻き取って
いく方式、ワイヤ巻取装置から排出された使用済みワイ
ヤを大型の箱状容器に送り込みそのまま該箱内に回収す
る方式、或いは使用済みのワイヤを巻取装置から出たと
ころで細片に切断して収容容器に回収する方式(特公昭
61−53170号公報参照)等が公知である。
【0003】ところで、近年、ワイヤカット放電加工を
長時間ワイヤ交換せずに自動運転するためワイヤ供給ボ
ビンが5Kgから10Kgさらに50Kg巻というよう
に大型化する傾向にある。したがって、回収された使用
済みのワイヤを箱状の回収箱で回収すると大きな回収箱
が必要になるか、あるいは頻繁に回収ワイヤの除去が必
要になる。そこで、回収箱の容量を小さいもので済ませ
るため、特公昭61−53170号公報あるいは実公平
2−15825号公報等に開示されているようなワイヤ
切断装置を用い、使用済みのワイヤを小さい断片に切断
して回収する方式が採用されている。
【0004】特公昭61−53170号公報に開示され
ているワイヤの細断機構は、放電後のワイヤを切断する
切断刃をその全周に等ピッチで設けた歯車状カッタと、
このカッタと被切断ワイヤ径より定まるある間隔を保持
して設置され、ワイヤの切断時にワイヤを緊張状態にす
るための前記切断刃と等ピッチの突起をその全周に有し
たローラと、上記カッタ及びローラの両者をワイヤの送
り方向と同方向へ同調して回転駆動させる駆動機構を備
え、放電後のワイヤを上記カッタとローラの間に送り込
んで、ワイヤを緊張させた状態で切断するようにしたも
のである。すなわちこの従来装置では、突起と切断刃と
の間の隙間にワイヤを拘束して緊張状態とし、この緊張
状態にあるワイヤを切断刃の消耗のない刃先部で剪断す
る構成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、この従来
装置を用いる場合には、切断刃の刃先の形状及びワイヤ
の形状により切断特性が大きく影響を受けることとなる
から、例えば刃先が摩耗により丸くなったり、ワイヤカ
ット放電加工領域でのワイヤの消耗の度合いや消耗方向
が変化すると切断不良が生じることになる。このため、
切断刃の交換や位置調整を頻繁に行うことが必要であ
り、保守のための費用が嵩むという問題点を有してい
る。
【0006】本発明の目的は、切断すべきワイヤの径や
材質及び切断のための突起の歯先の形状が消耗により変
化しても微調整が不要で、且つ消耗により歯先の形状が
変化しても切断性能の低下なしにワイヤ切断処理を長期
にわたって安定して行えるワイヤ切断方法及び装置並び
にワイヤカット放電加工装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の請求項1の発明の特徴は、ワイヤカット放電加工装置
から排出される使用済みワイヤ電極を細断処理するため
の処理方法であって、前記ワイヤ電極の送り方向と同方
向へ相互に噛み合いながら回転している駆動歯車と従動
歯車との噛み合い部分に前記ワイヤ電極を挟み込んで、
前記ワイヤ電極を前記駆動歯車の駆動歯と前記従動歯車
の従動歯とにより挟持して拘束し、前記駆動歯と従動歯
とによる前記ワイヤ電極の拘束状態が保持されている間
に前記従動歯の次の従動歯の歯先に前記ワイヤ電極を係
止させることにより相隣る一対の従動歯間に前記ワイヤ
電極を拘束し、一対の従動歯間に拘束された前記ワイヤ
電極部分を前記駆動歯車の次の駆動歯によって前記従動
歯車の方向に押し付けることにより前記ワイヤ電極を引
っ張り力で破断させて切断することを前記駆動歯車の回
転により順次実行してワイヤ電極を細断処理するように
した点に特徴を有する。
【0008】請求項2の発明の特徴は、ワイヤカット放
電加工装置から排出される使用済みワイヤ電極を細断処
理するための処理装置であって、前記ワイヤカット放電
加工装置のワイヤ排出部から送り出されるワイヤの走行
経路に沿って配置された駆動歯車と、該駆動歯車に対し
て相対的に転位自在に設けられ該駆動歯車に噛み合う従
動歯車と、該従動歯車が前記駆動歯車と所要の噛み合い
状態となるよう該従動歯車を前記駆動歯車に押圧するた
めの押圧力付与手段と、前記ワイヤ排出部からの前記ワ
イヤ電極の排出速度以上の周速になるように前記駆動歯
車を回転駆動するための駆動手段とを備え、前記駆動歯
車と前記従動歯車との間に挟み込まれたワイヤ電極の一
部を相隣る一対の従動歯間に拘束し、拘束された前記ワ
イヤ電極部分を、前記駆動歯車の駆動歯によって前記従
動歯車の方向に押し付けることを前記駆動歯車の回転に
より実行して前記ワイヤ電極を引っ張り力で破断させて
切断するようにした点にある。
【0009】駆動手段によって駆動歯車が回転せしめら
れると、これに伴って従動歯車も回転し、ワイヤ電極が
駆動歯車と従動歯車との間に挟み込まれる。挟み込まれ
たワイヤ電極は、前記駆動歯車の駆動歯と前記従動歯車
の従動歯とにより挟持されて拘束される。前記駆動歯と
従動歯とによる前記ワイヤ電極の拘束状態が保持されて
いる間に従動歯車が回転し、前記従動歯の次の従動歯の
歯先に前記ワイヤ電極が係止し、相隣る一対の従動歯車
にワイヤ電極が拘束された状態となる。このようにして
相隣る一対の従動歯車に拘束された部分のワイヤ電極は
両歯車のさらなる回転に伴い駆動歯車の次の駆動歯によ
って従動歯車の方向に押し付けられ、これによりワイヤ
電極が引っ張り力を受けて破断に至る。この破断が駆動
歯車と従動歯車との回転により順次実行され、ワイヤ電
極が細断処理される。
【0010】請求項3の発明の特徴は、使用済みのワイ
ヤ電極を排出するためのワイヤ排出部と、該ワイヤ排出
部から送り出されたワイヤ電極を細断処理するための処
理装置とを備えて成るワイヤカット放電加工装置におい
て、前記処理装置が、前記ワイヤカット放電加工装置の
ワイヤ排出部から送り出されるワイヤの走行経路に沿っ
て配置された駆動歯車と、該駆動歯車に対して相対的に
転位自在に設けられ該駆動歯車に噛み合う従動歯車と、
該従動歯車が前記駆動歯車と所要の噛み合い状態となる
よう該従動歯車を前記駆動歯車に押圧するための押圧力
付与手段と、前記ワイヤ排出部からの前記ワイヤ電極の
排出速度以上の周速になるように前記駆動歯車を回転駆
動するための駆動手段とを備え、前記駆動歯車と前記従
動歯車との間に挟み込まれたワイヤ電極の一部を相隣る
一対の従動歯間に拘束し、拘束された前記ワイヤ電極部
分を、前記駆動歯車の駆動歯によって前記従動歯車の方
向に押し付けることを前記駆動歯車の回転により実行し
て前記ワイヤ電極を引っ張り力で破断させて切断するよ
うにした点にある。
【0011】ワイヤ排出部から送り出されたワイヤ電極
は、処理装置に送られ、ここで、駆動歯車と従動歯車と
の間に挟み込まれる。この結果、従動歯車の相隣る一対
の従動歯間にワイヤ電極が滑らないように係止される。
駆動歯車が回転するにつれて、この一対の従動歯間に係
止されて拘束されているワイヤ電極が対応する駆動歯に
より従動歯車の方向に押し付けられてこの部分のワイヤ
電極に引っ張り力が働き、これによりワイヤ電極が破断
し、切断される。この破断によるワイヤ電極の切断が歯
車の回転に伴って順次実行され、ワイヤ電極が細断され
る。細断されたワイヤ電極はそのまま適宜の回収箱に落
とし込んでもよいし、加工液と共にパイプ状の部材を通
してワイヤカット放電加工装置の外部に導き出し、適宜
のフィルタ手段によって細断されたワイヤ電極と加工液
とを分離し、細断されたワイヤ電極を回収するようにし
てもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
につき詳細に説明する。図1は、本発明によるワイヤカ
ット放電加工装置の全体構成図である。ワイヤカット放
電加工装置1は、本体2と、使用済みワイヤ電極を細断
処理するためのワイヤ処理装置3とを備え、本体2には
図示しない加工用電源装置から加工用パルス電圧が供給
されている。本体2のワイヤ供給ボビン4にはワイヤ電
極5が巻回されており、このワイヤ電極5はプーリー6
a、テンション装置7、プーリー6bを介して自動結線
装置8に繰り出された後、ワイヤガイド装置9に送られ
る。ワイヤガイド装置9は、所定間隔を有する一対の上
ワイヤガイド部9a及び下ワイヤガイド部9bで成り、
被加工物Wはこれら上ワイヤガイド部9aと下ワイヤガ
イド部9bとの間のワイヤカット放電加工領域でワイヤ
電極5により放電加工される。テンション装置7は、一
対のワイヤガイド部9a、9b間のワイヤ電極5に所要
のテンションを与えるためのものであり、複数のプーリ
ー7a,7b間にワイヤ電極5をたすき状に掛け、ま
た、プーリー7aにピンチローラ7cが接し、ワイヤ電
極5にテンションが与えられる公知の構成となってい
る。
【0013】ワイヤガイド装置9を通過した使用済みの
ワイヤ電極5はワイヤ排出部10から排出される。この
ワイヤ排出部10は、駆動側の排出ローラ10aと、排
出ローラ10aの周面に圧接する従動側の排出ローラ1
0bと、駆動側の排出ローラ10aを回転駆動する駆動
モータ10cとから成り、ワイヤガイド装置9部分で放
電加工に使用した後の使用済みのワイヤ電極5を順次引
き取ってワイヤ処理装置3に向けて送出させる。ここで
本体2は公知の構成のものであるから、本体2の構成に
ついてのこれ以上の詳しい説明は省略する。ワイヤ処理
装置3は、枠体3a内に設けられた駆動歯車12とこれ
に噛み合う従動歯車13とを有し、駆動歯車12の回転
に伴って、駆動歯車12と従動歯車13との間に挟み込
まれた使用済みのワイヤ電極5を細断してチップ状の細
断片5aとし、チップ状の細断片5aを回収箱19内に
回収する構成となっている。
【0014】図2は、ワイヤ処理装置3の詳細構成を示
す斜視図である。ワイヤ排出部10から排出されるワイ
ヤ電極5の排出側近傍(図中直下位置)には、このワイ
ヤ電極5の走行経路に沿って駆動歯車12、及びこれと
噛み合う従動歯車13が配置されており、ワイヤ電極5
はこれら一対の駆動歯車12、従動歯車13に挟み込ま
れて後述する手順で細断処理される。
【0015】駆動歯車12が固定されている回転軸12
aの両端は一対の回転軸受け12b、12bにより回転
可能に軸支されており、排出ローラ10aの駆動モータ
10cを回転駆動源として回転力伝達機構14を介して
回転駆動される。回転軸受け12bは外周部が処理装置
3の枠体3aに固定され、内周部が回転軸12aに固定
されている。回転力伝達機構14は、排出ローラ10a
の回転軸10aa,駆動歯車12の回転軸12aにそれ
ぞれ固定されたタイミングプーリー14a,14bと、
これらタイミングプーリー14a,14b間に架け渡さ
れたタイミングベルト14cとで構成されており、駆動
モータ10cの回転駆動力を駆動歯車12に伝達させ
る。この実施の形態では、ワイヤ処理装置3を構成する
駆動歯車12、従動歯車13の駆動手段は、前記駆動モ
ータ10c及び回転力伝達機構14によって構成されて
いる。
【0016】従動歯車13は内部に設けられた回転軸受
け13aを介して支持軸13bに対し回転可能に軸支さ
れており、駆動歯車12に噛み合いこの駆動歯車12に
対し相対的に転位自在とされている。支持軸13bの両
端はそれぞれ枠体3aに開口された一対の長溝3b,3
b間に連設されており、この支持軸13bはこの長溝3
bの形成方向(駆動歯車12の方向)に沿ってスライド
自在になっている。また、長溝3bは、もっとも駆動歯
車12側に従動歯車13がスライドした時、従動歯車1
3の歯先と駆動歯車12の歯底間距離が略零となるよう
形成されている。この従動歯車13は押圧力付与機構1
7によって、駆動歯車12の方向に常時押圧されてい
る。
【0017】押圧力付与機構17は弾性部材であるコイ
ルスプリング17aを有しており、長溝3b内の支持軸
13bを駆動歯車12方向に押圧させる力はコイルスプ
リング17aの弾性力を用いている。このコイルスプリ
ング17aは枠体3a内で長溝3bの形成方向(駆動歯
車12の方向)に向いて形成された連通溝3c内部に収
容されている。
【0018】連通溝3cは、他端が枠体3aの側面端部
位置とされ外部に開口されており、この連通溝3cの開
口部にはコイルスプリング17aを押圧する押圧用ピン
17bが挿入される。押圧ピン17bは枠体3aに固定
される固定部材17cによって抜け止めされている。固
定部材17cには連通溝3cの位置に対応してねじ穴1
7dが形成され調整ねじ17eが回転調整可能に設けら
れており、調整ねじ17eのねじ込み量を調整すること
により、押圧ピン17bを介してコイルスプリング17
aの弾性力が可変され、従動歯車13の駆動歯車12方
向に対する噛み合い力を微調整できるようになってい
る。
【0019】また、従動歯車13がコイルスプリング1
7aによって駆動歯車12の方向に押圧されているの
で、駆動歯車12,従動歯車13間に異なる径のワイヤ
電極5が入ってきた場合、例えば、放電加工領域でのワ
イヤ電極5の消耗度合いや消耗方向が変化した場合であ
っても、従動歯車13がこの径の変化に対応して駆動歯
車12に対しスライドしてこれら異なる径のワイヤ電極
5のいずれも同様な力で挟持できるようになっている。
本発明者らの実験では、直径0.2mmの硬質ワイヤ電
極を細断する場合において、コイルスプリング17a1
個当り約2Kgの付勢力にて良好にワイヤ電極が細断さ
れることを確認した。
【0020】駆動歯車12及び従動歯車13の各周面に
は、後述する所定の噛み合い状態となるような複数の駆
動歯12d、従動歯13dがそれぞれ形成されている。
駆動歯車12及び従動歯車13は、いずれもワイヤ電極
5を細断させるために硬度が高く耐磨耗性に優れた材質
のものが用いられる。例えば、高速度鋼、超硬合金、サ
ーメット(TiC粉末にMo−Ni合金粉末を焼結物
等)セラミック(ジルコニア、ZrO2 、窒化珪素Si
3 4 )等が用いられる。また、これら駆動歯車12、
従動歯車13は、同じモジユール(ピッチ円直径/歯
数)を用いることが好ましく、ワイヤ電極5を挟んでい
ない状態でアンダーカット(切り下げ)を起こさない関
係となるような圧力角の範囲と歯数を選択すればよい。
また、歯の谷側の開き角が歯先角の角度より大きく形成
されることも好ましい。なお、三角歯に限定されるもの
ではない。
【0021】これら駆動歯車12、従動歯車13の周速
は、上記排出ローラ10a,10bから排出されるワイ
ヤ電極5の排出速度以上の周速となるように設定され
る。この設定は、駆動歯車12、従動歯車13の径を適
宜変更したものを用いたり、回転力伝達機構14のギヤ
比を可変して得られる。
【0022】次に、上記構成によるワイヤ処理装置3の
細断動作を図3乃至図9の各工程図に従い順に説明す
る。駆動歯車12の駆動歯12dと従動歯車13の従動
歯13dは相互に噛み合い、ワイヤ排出部10から排出
されるワイヤ電極5の送り方向と同方向に回転してい
る。
【0023】そして、図3に示すように、駆動歯車12
と従動歯車13との噛み合い部分にワイヤ電極5が挟み
込まれると、ワイヤ電極5の先端はこれら駆動歯車1
2,従動歯車13間に入っていく。この後、駆動歯車1
2,従動歯車13が回転することにより、図4に示す如
く駆動歯車12の駆動歯12dと従動歯車13の従動歯
13dとの両歯面によりこのワイヤ電極5が挟持されて
拘束される。この時従動歯車13はワイヤ電極5を挟持
した分だけ転位する。
【0024】この後、図5に示すように駆動歯12dと
従動歯13dとによるワイヤ電極5の拘束状態が図中
A,B点間で保持されたまま駆動歯車12と従動歯車1
3とがさらに回転する。排出ローラ10a,10bの周
速は、上述の如く駆動歯車12及び従動歯車13の各周
速より遅く設定されているため、ワイヤ電極5はこれら
排出ローラ10a,10bと、駆動歯車12,従動歯車
13との間で緊張力が高められていく。
【0025】この緊張力が高められた状態で従動歯車1
3の次の従動歯13eの歯先(図中D点)にワイヤ電極
5が係止される。このようにして、ワイヤ電極5の一部
は相隣る一対の従動歯13d,13e間(図中B,D
間)に上記緊張状態のまま拘束されることになる。この
後、駆動歯車12及び従動歯車13の更なる回転により
従動歯13d,13e間に上述の如く拘束された前記ワ
イヤ電極5部分は、駆動歯車12の次の駆動歯12eに
よって従動歯車13の方向に徐々に押し付けられる(図
中C点)。
【0026】緊張状態で拘束された(図中B,D間の)
ワイヤ電極5は抗張力を越えた時点で破断される(図6
参照)。この破断により切断されて得られた細断片5a
は、駆動歯車12、従動歯車13の駆動歯12d、従動
歯13dでの拘束状態に対応して略L字型となり、1つ
の駆動歯12dに沿った程度に小さく細断される。
【0027】駆動歯車12と従動歯車13は連続する回
転により上記ワイヤ電極5を順次細断していく。この状
態は図7乃至図9に示されているが、ワイヤ電極5は駆
動歯車12、従動歯車13の駆動歯12d、従動歯13
dの1つの歯分回転する毎に細断片5aとして細断化さ
れる。細断片5aは、図8の下部に設けられる回収箱1
9(図1参照)にそのまま落とし込まれる。
【0028】細断された使用済みのワイヤ電極5の他の
回収手段としては、細断片5aを加工タンク内に落とし
込んだ後、加工液と共にパルプ状の部材を通してワイヤ
カット放電加工装置の外部に導き出し、適宜のフィルタ
手段によって細断片5aと加工液とを分離し、細断片5
aを回収するようにしてもよい。
【0029】図10は、駆動歯車12及び従動歯車13
の各歯先の消耗状態を示す部分拡大の斜視図である。駆
動歯車12の駆動歯12d、及び従動歯車13の従動歯
13dは上記細断処理を継続していくと経時的に歯の先
端部が消耗される。特に、ワイヤ電極5に接する箇所部
分には図示のような凹状の接触跡12f(13f)が形
成されていく。
【0030】図11(a),(b)はそれぞれ消耗度合
別に歯先を拡大した側面図である。同図(a)に示すよ
うに消耗なしの状態では、駆動歯12d、従動歯13d
の先端がいずれも消耗のない状態にあるものの、経時的
な使用で同図(b)のように駆動歯12d、従動歯13
dの先端は鈍角になっていき、ワイヤ電極5は接触跡1
2f(13f)部分に埋もれていく。
【0031】しかしながら、本発明によるワイヤ処理装
置3は、駆動歯車12の駆動歯12d及び従動歯車13
の従動歯13dの歯先が上述の如く磨耗しても、ワイヤ
電極を安定に切断することができる構成とされている。
即ち、上述したように、本発明ではワイヤ電極5を一方
の歯車の相隣る一対の歯で拘束し、他の歯車の回転に伴
う歯の移動により、この拘束された部分を他の歯車の対
応する歯によって前記一方の歯車方向に押しつけること
で、抗張力以上(一般に市販されているハードワイヤ電
極ののび率は約3%以下)の張力を部分的に掛けてこの
ワイヤ電極5を引っ張り力で破断し細断片5aにする方
法を用いている。このように、これら駆動歯車12,従
動歯車13はワイヤ電極5を拘束して回転運動により引
っ張るためのものとされており、また、従動歯車13は
押圧力付与機構17により常時駆動歯車12に押し付け
られている構成となっているので、歯先が大きく磨耗し
た場合、及びワイヤ放電加工領域通過後に消耗して径が
変化したワイヤ電極5が入ってきた場合、及び同消耗方
向が変化した場合、及びワイヤ電極5の材質が変更され
た場合等のいずれの状態においても駆動歯13dは、先
端部以外の部分で緊張状態のワイヤ電極5を係止して破
断させることができるようになっており、駆動歯車12
と従動歯車13の間でワイヤ電極5を挟持できなくなる
まで、長期間安定した細断処理が可能となっている。
【0032】図12は、上記構成のワイヤ処理装置3の
他の実施の形態を示す側面図である。 前述したような
駆動歯車12,従動歯車13に形成される接触跡12f
(13f)は、ワイヤ電極5が同一箇所に接することで
形成されていく。このため、この実施の形態では、駆動
歯車12,従動歯車13に対するワイヤ電極5の接触位
置をワイヤ位置調整機構20で移動させて接触跡12f
(13f)が形成された箇所以外の部分にワイヤ電極5
を接触させる構成とされている。
【0033】具体的には、排出ローラ10a,10b
と、駆動歯車12,従動歯車13との間にワイヤ電極5
の進路を案内する位置調整具21を配置させる。位置調
整具21はロート状に形成され駆動歯車12,従動歯車
13側の開口部が小径に形成されている。本体2の側壁
Mに取付けられた装置の枠体3aには支持台23が固設
されており、位置調整具21は移動板22を介して支持
台23に対し移動自在に設けられている。移動板22に
は、駆動歯車12,従動歯車13の軸方向に沿って長溝
22aが開口形成され、移動板22は支持台23に対し
てこの長溝22aに挿通された調整ねじ24で固定され
ている。そして、調整ねじ24を緩め移動板22を図中
矢印方向に移動させることにより位置調整具21内を貫
通するワイヤ電極5の排出位置を同矢印方向に移動し
て、駆動歯車12,従動歯車13に対するこのワイヤ電
極5の接触位置を軸方向に可変させることができる。
【0034】これにより、駆動歯車12,従動歯車13
に接触跡12f(13f)が形成された箇所以外の部分
にワイヤ電極5を接触させれば、図11(a)に示した
初期時と同様に、駆動歯12d、従動歯13dの消耗の
ない歯先箇所を利用してワイヤ電極5を細断処理できる
ようになる。また、位置調整具21内を貫通するワイヤ
電極5と駆動歯車12、従動歯車13との相対位置をず
らす方法として、位置調整具21を固定してワイヤ処理
装置3全体を移動させる方法でもよい。上記説明では、
接触跡12f(13f)が形成された後にこの接触跡1
2f(13f)を避けるよう位置調整具21を移動させ
る構成としたが、所定の期間毎に位置調整具21を随時
移動調整すれば、接触跡12f(13f)そのものが形
成されないようにすることもできる。また、図示したよ
うに、駆動歯車12の回転軸12aを直接駆動モータ1
0cで回転させる構成としてもよい。この構成では排出
ローラ10a,10b側に前述したような回転力伝達機
構14を介して回転駆動力を伝達させる構成とする他、
排出ローラ10a,10bと駆動歯車12を別の駆動系
としてもよい。
【0035】図13に示すのは、ワイヤ処理装置3を下
ワイヤガイド部9bの近傍に配置した構成例である。下
ワイヤガイド部9bから出たワイヤ電極5はその直下に
配置されたワイヤ排出部10の一部の排出ローラ10
a,10b及びワイヤ位置調整機構20の位置調整具2
1を介してワイヤ処理装置3に送られ、細断されたワイ
ヤ電極5の細断片5aはロート状の排出口部材25に導
かれて外部に排出される。この実施の形態では、下ワイ
ヤガイド部9bの直下に排出ローラ10a、10bを配
置し、さらにその近傍にワイヤ処理装置3を配置させた
ので、下ワイヤガイド部9bを通過したワイヤ電極5を
排出部へ搬送する経路が最短となるため、自動結線装置
8を動作させて結線する作業が短時間ですみ結線成功率
の向上も望める。
【0036】上記各実施の形態で説明したワイヤ処理装
置3の配置位置は、ワイヤ排出部10の直下に位置して
いるがこれに限られることはない。既存装置に取り付け
た場合、ワイヤ電極5の最終巻取り装置の次に位置させ
ればよい。
【0037】上記構成によるワイヤ処理装置3によれ
ば、使用済みのワイヤ電極5の回収能力を大幅に向上さ
せることができた。本発明のワイヤ処理装置3によれば
回収箱19に回収されたワイヤ電極5の細断片5aの体
積密度は2.8g/cm3 となった。これは従来装置のよう
に切断せず垂れ流し式で回収箱へ排出する場合と比較す
ると約5倍の密度で回収できるものである。また、ワイ
ヤ処理装置3の駆動歯車12と従動歯車13の歯数にも
よるが、直径約50mmの径で歯車の厚さ20mm、歯
数を50とした場合における実験では、数年の寿命が予
想されている。なお、本発明の装置では、従来のカッタ
ーと他の部材間にワイヤ電極を挟んで切断する方式を採
用していないので、切断音も極めて小さいことが確認さ
れている。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、ワイヤ電極を一方の歯
車の相隣る一対の歯で拘束しこの拘束された部分を他方
の歯車の対応する歯によって一方の歯車方向に押しつけ
ることでこのワイヤ電極を引っ張力で破断する構成であ
るため、歯車の歯先の磨耗にかかわらず、また、ワイヤ
カット放電加工領域でのワイヤ電極の消耗度合いや消耗
方向が変化した場合であっても微調整が不要で切断特性
が低下することなく細断処理を長期にわたり安定して行
えるようになる。また、使用済みのワイヤ電極を細断し
た後の細断片の形状が歯車の1つの歯先に沿った程度に
小さくできるため、細断片を積載したときの体積密度を
従来に比して格段に高密度化できるようになる。これに
より、回収箱を用いた回収においてはこの回収箱が小さ
くても多量のワイヤ電極を回収できるようになり、ワイ
ヤ処理装置を小型化でき、このワイヤ処理装置を有する
ワイヤカット放電加工装置の設置スペースも小さくでき
る。あわせて使用済みのワイヤ電極の回収作業を頻繁に
行う必要がなく回収サイクルを長期化できる。さらに、
細断片はL字形状となっているので手に刺さりにくく、
廃棄作業を安全かつ容易に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のワイヤカット放電加工装置を示す全体
構成図。
【図2】ワイヤ処理装置の構成を示す斜視図。
【図3】ワイヤ処理装置の細断工程を示す部分拡大図。
【図4】ワイヤ処理装置の細断工程を示す部分拡大図。
【図5】ワイヤ処理装置の細断工程を示す部分拡大図。
【図6】ワイヤ処理装置の細断工程を示す部分拡大図。
【図7】ワイヤ処理装置の細断工程を示す部分拡大図。
【図8】ワイヤ処理装置の細断工程を示す部分拡大図。
【図9】ワイヤ処理装置の細断工程を示す部分拡大図。
【図10】歯先の消耗状態を示す部分拡大した斜視図。
【図11】(a),(b)は、同歯先の消耗状態を示す
部分拡大図。
【図12】ワイヤ処理装置の他の実施形態を示す側面
図。
【図13】ガイド及びワイヤ処理装置のユニット構成を
示す図。
【符号の説明】
1 ワイヤカット放電加工装置 2 本体 3 ワイヤ処理装置 4 ワイヤ供給ボビン 5 ワイヤ電極 9 ワイヤガイド装置 10 ワイヤ排出部 10a,10b 排出ローラ 10c 駆動モータ 12 駆動歯車 12d、12e 駆動歯 13 従動歯車 13d 従動歯 14 回転力伝達機構 17 押圧力付与機構 20 ワイヤ位置調整機構 W 被加工物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 定男 神奈川県横浜市緑区長津田町字道正5289 株式会社ケイ・エッチ・エス長津田事業所 内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤカット放電加工装置から排出され
    る使用済みワイヤ電極を細断処理するための処理方法で
    あって、 前記ワイヤ電極の送り方向と同方向へ相互に噛み合いな
    がら回転している駆動歯車と従動歯車との噛み合い部分
    に前記ワイヤ電極を挟み込んで、前記ワイヤ電極を前記
    駆動歯車の駆動歯と前記従動歯車の従動歯とにより挟持
    して拘束し、前記駆動歯と従動歯とによる前記ワイヤ電
    極の拘束状態が保持されている間に前記従動歯の次の従
    動歯の歯先に前記ワイヤ電極を係止させることにより相
    隣る一対の従動歯間に前記ワイヤ電極を拘束し、一対の
    従動歯間に拘束された前記ワイヤ電極部分を前記駆動歯
    車の次の駆動歯によって前記従動歯車の方向に押し付け
    ることにより前記ワイヤ電極を引っ張り力で破断させて
    切断することを前記駆動歯車の回転により順次実行して
    ワイヤ電極を細断処理するようにしたことを特徴とする
    ワイヤカット放電加工装置のワイヤ電極処理方法。
  2. 【請求項2】 ワイヤカット放電加工装置から排出され
    る使用済みワイヤ電極を細断処理するための処理装置で
    あって、 前記ワイヤカット放電加工装置のワイヤ排出部から送り
    出されるワイヤの走行経路に沿って配置された駆動歯車
    と、 該駆動歯車に対して相対的に転位自在に設けられ該駆動
    歯車に噛み合う従動歯車と、 該従動歯車が前記駆動歯車と所要の噛み合い状態となる
    よう該従動歯車を前記駆動歯車に押圧するための押圧力
    付与手段と、 前記ワイヤ排出部からの前記ワイヤ電極の排出速度以上
    の周速になるように前記駆動歯車を回転駆動するための
    駆動手段とを備え、 前記駆動歯車と前記従動歯車との間に挟み込まれたワイ
    ヤ電極の一部を相隣る一対の従動歯間に拘束し、拘束さ
    れた前記ワイヤ電極部分を、前記駆動歯車の駆動歯によ
    って前記従動歯車の方向に押し付けることを前記駆動歯
    車の回転により実行して前記ワイヤ電極を引っ張り力で
    破断させて切断するようにしたことを特徴とするワイヤ
    カット放電加工装置のワイヤ電極処理装置。
  3. 【請求項3】 使用済みのワイヤ電極を排出するための
    ワイヤ排出部と、該ワイヤ排出部から送り出されたワイ
    ヤ電極を細断処理するための処理装置とを備えて成るワ
    イヤカット放電加工装置において、 前記処理装置が、前記ワイヤカット放電加工装置のワイ
    ヤ排出部から送り出されるワイヤの走行経路に沿って配
    置された駆動歯車と、該駆動歯車に対して相対的に転位
    自在に設けられ該駆動歯車に噛み合う従動歯車と、該従
    動歯車が前記駆動歯車と所要の噛み合い状態となるよう
    該従動歯車を前記駆動歯車に押圧するための押圧力付与
    手段と、前記ワイヤ排出部からの前記ワイヤ電極の排出
    速度以上の周速になるように前記駆動歯車を回転駆動す
    るための駆動手段とを備え、前記駆動歯車と前記従動歯
    車との間に挟み込まれたワイヤ電極の一部を相隣る一対
    の従動歯間に拘束し、拘束された前記ワイヤ電極部分
    を、前記駆動歯車の駆動歯によって前記従動歯車の方向
    に押し付けることを前記駆動歯車の回転により実行して
    前記ワイヤ電極を引っ張り力で破断させて切断するよう
    にしたことを特徴とするワイヤカット放電加工装置。
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