JPH1027727A - 自動車搭載コンデンサ用フイルム - Google Patents
自動車搭載コンデンサ用フイルムInfo
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- JPH1027727A JPH1027727A JP20111296A JP20111296A JPH1027727A JP H1027727 A JPH1027727 A JP H1027727A JP 20111296 A JP20111296 A JP 20111296A JP 20111296 A JP20111296 A JP 20111296A JP H1027727 A JPH1027727 A JP H1027727A
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- JP
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- film
- capacitor
- young
- modulus
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- Pending
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- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 熱を遮蔽し、熱からの回避のために長いリー
ド線を使用する必要が無く、高温下でも電気特性が優れ
た耐熱性が優れた自動車搭載コンデンサに使用するフイ
ルムを提供する 【解決手段】 縦方向および横方向のヤング率が共に5
00〜700Kg/mm2の範囲、150℃で30分間
熱処理したときの加熱収縮率が縦横共に2%以内、且
つ、平均表面粗さRaが0.01〜0.15μmの範囲
であるポリエチレンナフタレートフイルムからなる
ド線を使用する必要が無く、高温下でも電気特性が優れ
た耐熱性が優れた自動車搭載コンデンサに使用するフイ
ルムを提供する 【解決手段】 縦方向および横方向のヤング率が共に5
00〜700Kg/mm2の範囲、150℃で30分間
熱処理したときの加熱収縮率が縦横共に2%以内、且
つ、平均表面粗さRaが0.01〜0.15μmの範囲
であるポリエチレンナフタレートフイルムからなる
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車搭載コンデンサ
用フイルムに関し、詳しくは、自動車に搭載するヘッド
ライト、その他の電気機器に使用する耐熱性、電気特性
に優れたコンデンサ用フイルムに関する。
用フイルムに関し、詳しくは、自動車に搭載するヘッド
ライト、その他の電気機器に使用する耐熱性、電気特性
に優れたコンデンサ用フイルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フイルムコンデンサの誘電体とし
ては、一般に二軸配向ポレエチレンテレフタレートフイ
ルム、二軸配向ポリプロピレンフイルム等のフイルムが
使用されている。ところで、自動車に搭載する電気機器
に使用されるコンデンサは車体の各部で使用されている
が、特にボンネット内部に使用される場合は、その使用
環境が屋外の炎天下であり、時にはエンジンの周辺に置
かれることもあり、通常の機器の部品として使用される
場合以上に耐熱性が要求される。従来のコンデンサは、
耐熱性が充分でないため、コンデンサに熱が伝わらない
様に熱を遮断したり、長いリード線を用いて温度の上が
らない場所に設置する等の対策を講じているのが現状で
ある。
ては、一般に二軸配向ポレエチレンテレフタレートフイ
ルム、二軸配向ポリプロピレンフイルム等のフイルムが
使用されている。ところで、自動車に搭載する電気機器
に使用されるコンデンサは車体の各部で使用されている
が、特にボンネット内部に使用される場合は、その使用
環境が屋外の炎天下であり、時にはエンジンの周辺に置
かれることもあり、通常の機器の部品として使用される
場合以上に耐熱性が要求される。従来のコンデンサは、
耐熱性が充分でないため、コンデンサに熱が伝わらない
様に熱を遮断したり、長いリード線を用いて温度の上が
らない場所に設置する等の対策を講じているのが現状で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みなされたものであり、その目的は、熱を遮蔽し、熱
からの回避のために長いリード線を使用する必要が無
く、高温下でも電気特性が優れた耐熱性が優れた自動車
搭載コンデンサに使用するフイルムを提供することにあ
る。
鑑みなされたものであり、その目的は、熱を遮蔽し、熱
からの回避のために長いリード線を使用する必要が無
く、高温下でも電気特性が優れた耐熱性が優れた自動車
搭載コンデンサに使用するフイルムを提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記実情に
鑑み、高温下における電気特性が優れた耐熱性のコンデ
ンサの誘電体に使用するフイルムについて鋭意検討を重
ねた結果、特定のポリエチレンナフタレートフイルムが
上記の特性を高度に満足し得ることを知見し、本発明を
完成するに至った。
鑑み、高温下における電気特性が優れた耐熱性のコンデ
ンサの誘電体に使用するフイルムについて鋭意検討を重
ねた結果、特定のポリエチレンナフタレートフイルムが
上記の特性を高度に満足し得ることを知見し、本発明を
完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明の要旨は、縦方向および
横方向のヤング率が共に500〜700Kg/mm2の
範囲、150℃で30分間熱処理したときの加熱収縮率
が縦横共に2%以内、且つ、平均表面粗さRaが0.0
1〜0.15μmの範囲であるポリエチレンナフタレー
トフイルムから成ることを特徴とする自動車搭載コンデ
ンサ用フイルムに存する。
横方向のヤング率が共に500〜700Kg/mm2の
範囲、150℃で30分間熱処理したときの加熱収縮率
が縦横共に2%以内、且つ、平均表面粗さRaが0.0
1〜0.15μmの範囲であるポリエチレンナフタレー
トフイルムから成ることを特徴とする自動車搭載コンデ
ンサ用フイルムに存する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の自動車搭載コンデンサ用フイルム(以下、フイ
ルムと略記する。)は、ポリエチレンナフタレートから
成る。本発明でいうポリエチレンナフタレートとは、そ
の構成単位が実質的にエチレン−2,6−ナフタレート
単位から構成されているポリマーを指すが、少量、例え
ば10モル%以下の割合で第三成分を共重合することに
よって変性されたものでもよい。ポリエチレンナフタレ
ートは、触媒の存在下で適当な反応条件により、通常ナ
フタレン−2,6−ジカルボン酸またはそのアルキル誘
導体とエチレングリコールとを重縮合させることにより
得ることが出来る。
本発明の自動車搭載コンデンサ用フイルム(以下、フイ
ルムと略記する。)は、ポリエチレンナフタレートから
成る。本発明でいうポリエチレンナフタレートとは、そ
の構成単位が実質的にエチレン−2,6−ナフタレート
単位から構成されているポリマーを指すが、少量、例え
ば10モル%以下の割合で第三成分を共重合することに
よって変性されたものでもよい。ポリエチレンナフタレ
ートは、触媒の存在下で適当な反応条件により、通常ナ
フタレン−2,6−ジカルボン酸またはそのアルキル誘
導体とエチレングリコールとを重縮合させることにより
得ることが出来る。
【0007】前記の第三成分としては、例えば、アジピ
ン酸、セバシン酸、テレフタル酸、ナフタレン−2,7
−ジカルボン酸、テトラエチレングリコール、ヘキサメ
チレングリコール、ポリエチレングリコール等を挙げる
ことが出来る。上記の第三成分の使用量が10モル%を
超える場合は、ポリエチレン−2,6−ナフタレートが
本来有している耐熱性が低下する。上記の第三成分の使
用量は、好ましくは5モル%以下である。また、本発明
において使用するポリエチレンナフタレートの極限粘度
は、通常0.40以上、好ましくは0.6〜0.9の範
囲である。極限粘度が0.40未満の場合は、重合度が
低く、機械的特性が低下する。
ン酸、セバシン酸、テレフタル酸、ナフタレン−2,7
−ジカルボン酸、テトラエチレングリコール、ヘキサメ
チレングリコール、ポリエチレングリコール等を挙げる
ことが出来る。上記の第三成分の使用量が10モル%を
超える場合は、ポリエチレン−2,6−ナフタレートが
本来有している耐熱性が低下する。上記の第三成分の使
用量は、好ましくは5モル%以下である。また、本発明
において使用するポリエチレンナフタレートの極限粘度
は、通常0.40以上、好ましくは0.6〜0.9の範
囲である。極限粘度が0.40未満の場合は、重合度が
低く、機械的特性が低下する。
【0008】前記ポリマーは、更に、減圧下または不活
性ガス雰囲気下において、その融点以下の温度で加熱処
理または固相重合処理をすることも出来る。これらの処
理を行うことは、オリゴマー量を低減し、あるいは、極
限粘度を高めることが出来るため、コンデンサ用フイル
ムの原料の処理として好ましい。
性ガス雰囲気下において、その融点以下の温度で加熱処
理または固相重合処理をすることも出来る。これらの処
理を行うことは、オリゴマー量を低減し、あるいは、極
限粘度を高めることが出来るため、コンデンサ用フイル
ムの原料の処理として好ましい。
【0009】本発明のフイルムは、コンデンサ作製時の
作業性を良好にするため、微細な不活性粒子を含有させ
て滑り性を改善するのが好ましい。不活性粒子を含有さ
せる方法としては、いわゆる析出粒子法および添加粒子
法が挙げられる。
作業性を良好にするため、微細な不活性粒子を含有させ
て滑り性を改善するのが好ましい。不活性粒子を含有さ
せる方法としては、いわゆる析出粒子法および添加粒子
法が挙げられる。
【0010】上記の析出粒子法とは、ポリエステル製造
時に反応系内に溶存している金属化合物、例えばエステ
ル交換反応後の系内に溶存している金属化合物に、リン
化合物などを作用させて微細な粒子を析出させる方法で
あり、この方法は簡便で工業的に容易に採用し得る。
時に反応系内に溶存している金属化合物、例えばエステ
ル交換反応後の系内に溶存している金属化合物に、リン
化合物などを作用させて微細な粒子を析出させる方法で
あり、この方法は簡便で工業的に容易に採用し得る。
【0011】また、上記の添加粒子法とは、ポリエステ
ル製造工程から製膜前の溶融混練工程の段階でポリエス
テルに微粒子を添加する方法である。斯かる微粒子の例
としては、酸化ケイ素、酸化チタン、ゼオライト、窒化
ケイ素、窒化ホウ素、セライト、アルミナ、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、硫酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、リン酸カルシウム、リン酸リチウ
ム、リン酸マグネシム、フッ化リチウム、酸化アルミニ
ウム、酸化ケイ素、酸化チタン、カオリン、タルク、カ
ーボンブラック、窒化ケイ素、窒化ホウ素および特公昭
59−5216号公報に記載された様な架橋高分子の微
粒子を挙げることが出来る。
ル製造工程から製膜前の溶融混練工程の段階でポリエス
テルに微粒子を添加する方法である。斯かる微粒子の例
としては、酸化ケイ素、酸化チタン、ゼオライト、窒化
ケイ素、窒化ホウ素、セライト、アルミナ、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、硫酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、リン酸カルシウム、リン酸リチウ
ム、リン酸マグネシム、フッ化リチウム、酸化アルミニ
ウム、酸化ケイ素、酸化チタン、カオリン、タルク、カ
ーボンブラック、窒化ケイ素、窒化ホウ素および特公昭
59−5216号公報に記載された様な架橋高分子の微
粒子を挙げることが出来る。
【0012】上記の添加粒子の形状は、球状、塊状また
は偏平状の何れであってもよく、特に制限されない。こ
れらの微粒子の平均粒径は、特に限定されないが、等価
球直径(d50)として、通常0.01〜10μm、好
ましくは0.05〜8μmの範囲から選ばれる。また、
配合する微粒子は二種以上の組み合わせであってもよ
い。
は偏平状の何れであってもよく、特に制限されない。こ
れらの微粒子の平均粒径は、特に限定されないが、等価
球直径(d50)として、通常0.01〜10μm、好
ましくは0.05〜8μmの範囲から選ばれる。また、
配合する微粒子は二種以上の組み合わせであってもよ
い。
【0013】本発明のフイルムは、上記の様なポリマー
を出発原料とする二軸配向フイルムを指すが、その製造
方法は、公知の方法を採用することが出来る。すなわ
ち、先ず、溶融重合または固相重合して得たポリエチレ
ンナフタレートを乾燥し、必要に応じて微粒子を添加
し、280〜320℃で溶融押出しし、冷却固化させて
実質的に非晶質の未延伸シートを得る。次いで、縦方向
に120〜170℃の温度で2〜5倍延伸し、更に、横
方向に120〜180℃で2〜5倍延伸する。得られた
フイルムは、150〜250℃の範囲で熱処理される。
これらの操作は必要に応じ、多段で行ってもよいし、更
に、いわゆる弛緩や再延伸を施してもよい。
を出発原料とする二軸配向フイルムを指すが、その製造
方法は、公知の方法を採用することが出来る。すなわ
ち、先ず、溶融重合または固相重合して得たポリエチレ
ンナフタレートを乾燥し、必要に応じて微粒子を添加
し、280〜320℃で溶融押出しし、冷却固化させて
実質的に非晶質の未延伸シートを得る。次いで、縦方向
に120〜170℃の温度で2〜5倍延伸し、更に、横
方向に120〜180℃で2〜5倍延伸する。得られた
フイルムは、150〜250℃の範囲で熱処理される。
これらの操作は必要に応じ、多段で行ってもよいし、更
に、いわゆる弛緩や再延伸を施してもよい。
【0014】上記の様にして得られたフイルムの厚み
は、好ましくは1.5〜7μm、より好ましくは2.0
〜6μm、更に好ましくは2.5〜5μmの範囲であ
る。フイルム厚みが7μmを超える場合は、同一容量の
コンデンサにした際、コンデンサの体積が過大となり、
また、フイルム厚みが1.5μm未満の場合は、コンデ
ンサを小型化するには有効であるがフイルムの取り扱い
性が悪くなり、且つ、耐熱性が劣るため使用可能温度範
囲が狭くなる。特に自動車に搭載する電気機器に使用す
るコンデンサの場合は、高温での電気特性が劣るため好
ましくない。
は、好ましくは1.5〜7μm、より好ましくは2.0
〜6μm、更に好ましくは2.5〜5μmの範囲であ
る。フイルム厚みが7μmを超える場合は、同一容量の
コンデンサにした際、コンデンサの体積が過大となり、
また、フイルム厚みが1.5μm未満の場合は、コンデ
ンサを小型化するには有効であるがフイルムの取り扱い
性が悪くなり、且つ、耐熱性が劣るため使用可能温度範
囲が狭くなる。特に自動車に搭載する電気機器に使用す
るコンデンサの場合は、高温での電気特性が劣るため好
ましくない。
【0015】本発明のフイルムの縦方向および横方向の
ヤング率は、500〜700Kg/mm2の範囲になけ
ればならず、好ましくは500〜650Kg/mm2、
更に好ましくは500〜620Kg/mm2の範囲であ
る。ヤング率が500Kg/mm2未満では、フイルム
のハンドリング特性が悪いため、コンデンサの収率が悪
化する。ヤング率が700Kg/mm2を超える場合
は、フイルムのハンドリング特性などは優れるが、耐熱
性のあるコンデンサを得ることが出来ない。
ヤング率は、500〜700Kg/mm2の範囲になけ
ればならず、好ましくは500〜650Kg/mm2、
更に好ましくは500〜620Kg/mm2の範囲であ
る。ヤング率が500Kg/mm2未満では、フイルム
のハンドリング特性が悪いため、コンデンサの収率が悪
化する。ヤング率が700Kg/mm2を超える場合
は、フイルムのハンドリング特性などは優れるが、耐熱
性のあるコンデンサを得ることが出来ない。
【0016】すなわち、上記フイルムのヤング率が70
0Kg/mm2を超えるフイルムを得るためには、フイ
ルム製造時の延伸倍率を高くしてフイルムの配向を高く
する必要がある。しかし、延伸倍率が高い場合は、15
0℃における加熱収縮率が2%以下の低収縮のフイルム
を得ることが困難となり、また、フイルム製造の歩留ま
りが悪化し、フイルムの厚みフレが大きくなり、コンデ
ンサの静電容量や絶縁破壊電圧のフレの原因となる。従
って、本発明の目的を達成するためには500〜700
Kg/mm2であることが必須の条件である。
0Kg/mm2を超えるフイルムを得るためには、フイ
ルム製造時の延伸倍率を高くしてフイルムの配向を高く
する必要がある。しかし、延伸倍率が高い場合は、15
0℃における加熱収縮率が2%以下の低収縮のフイルム
を得ることが困難となり、また、フイルム製造の歩留ま
りが悪化し、フイルムの厚みフレが大きくなり、コンデ
ンサの静電容量や絶縁破壊電圧のフレの原因となる。従
って、本発明の目的を達成するためには500〜700
Kg/mm2であることが必須の条件である。
【0017】上記の熱収縮によるコンデンサ素子の変形
を抑える観点から、本発明のフイルムは、優れた耐熱性
が必要であり、150℃、30分における加熱収縮率
は、縦横共に2%以下でなければならず、好ましくは
1.8%以下、更に好ましくは1.5%以下の範囲であ
る。前記の加熱収縮率が2%を超える場合は、高温時に
おける電気特性が悪化し、本発明の目的が達せられない
ばかりでなく、フイルムのハンドリング特性、すなわ
ち、スリット時の収率、蒸着時の収率、コンデンサ素子
の巻回時の収率などが悪化する。
を抑える観点から、本発明のフイルムは、優れた耐熱性
が必要であり、150℃、30分における加熱収縮率
は、縦横共に2%以下でなければならず、好ましくは
1.8%以下、更に好ましくは1.5%以下の範囲であ
る。前記の加熱収縮率が2%を超える場合は、高温時に
おける電気特性が悪化し、本発明の目的が達せられない
ばかりでなく、フイルムのハンドリング特性、すなわ
ち、スリット時の収率、蒸着時の収率、コンデンサ素子
の巻回時の収率などが悪化する。
【0018】本発明のフイルムの平均表面粗さRaは、
0.01〜0.15μmでなければならず、好ましくは
0.03〜0.12μm、更に好ましくは0.05〜
0.1μmの範囲である。平均粗さRaが0.01μm
未満では、フイルムの滑り性が劣るため作業性が悪く、
また、平均粗さRaが0.15μmを超えた場合は、滑
り性は良いがコンデンサ加工時のフイルムずれ、プレス
成形時の素子変形を起こし、コンデンサの静電容量が減
少する。また、平均粗さRaが0.15μmを超えた場
合は、コンデンサに加工したとき、フイルムの突起が大
き過ぎてフイルム間に介在する空気により誘電特性が不
安定化したり、突起によって絶縁破壊電圧が低下し易く
なる。
0.01〜0.15μmでなければならず、好ましくは
0.03〜0.12μm、更に好ましくは0.05〜
0.1μmの範囲である。平均粗さRaが0.01μm
未満では、フイルムの滑り性が劣るため作業性が悪く、
また、平均粗さRaが0.15μmを超えた場合は、滑
り性は良いがコンデンサ加工時のフイルムずれ、プレス
成形時の素子変形を起こし、コンデンサの静電容量が減
少する。また、平均粗さRaが0.15μmを超えた場
合は、コンデンサに加工したとき、フイルムの突起が大
き過ぎてフイルム間に介在する空気により誘電特性が不
安定化したり、突起によって絶縁破壊電圧が低下し易く
なる。
【0019】コンデンサの製造方法としては、例えば、
(1)フイルムにアルミニウムや亜鉛などの金属蒸着を
施した後、巻回し、蒸着部の端面にメタリコンを施して
電極を設ける方法(巻回法)および (2)フイルムの
両面に金属層を形成し、その金属層の表面に表面誘電体
層を設けた後、巻回し、スリット後、メタリコンを施す
方法(積層法)が例示できる。
(1)フイルムにアルミニウムや亜鉛などの金属蒸着を
施した後、巻回し、蒸着部の端面にメタリコンを施して
電極を設ける方法(巻回法)および (2)フイルムの
両面に金属層を形成し、その金属層の表面に表面誘電体
層を設けた後、巻回し、スリット後、メタリコンを施す
方法(積層法)が例示できる。
【0020】本発明のフイルムを使用したコンデンサ
は、自動車搭載電気機器用途に適し、すなわち、高温条
件下でも長時間コンデンサの電気特性を高く保持するこ
とが出来る。前記自動車搭載電気機器としては、自動車
ヘッドライト、カーエアコン、カーオーディオ等を例示
することが出来るが、勿論これらに限定されない。
は、自動車搭載電気機器用途に適し、すなわち、高温条
件下でも長時間コンデンサの電気特性を高く保持するこ
とが出来る。前記自動車搭載電気機器としては、自動車
ヘッドライト、カーエアコン、カーオーディオ等を例示
することが出来るが、勿論これらに限定されない。
【0021】
【実施例】以下、本発明を、実施例によりさらに詳細に
説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り以下の
実施例に限定されるものではない。なお、実施例および
比較例中「部」とあるは「重量部」を示す。本発明にお
ける種々の物性および特性の測定方法、定義は次の通り
である。
説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り以下の
実施例に限定されるものではない。なお、実施例および
比較例中「部」とあるは「重量部」を示す。本発明にお
ける種々の物性および特性の測定方法、定義は次の通り
である。
【0022】(1)<微粒子の平均粒径(d50)> 遠心沈降式粒度分布測定装置((株)島津製作所製商品
「SA−CP3」)を使用し、ストークスの抵抗則に基
づく沈降法によって粒子の大きさを測定した。測定によ
り得られた粒子の等価球形分布における積算(体積基
準)50%の値を平均粒径(d50)とした。
「SA−CP3」)を使用し、ストークスの抵抗則に基
づく沈降法によって粒子の大きさを測定した。測定によ
り得られた粒子の等価球形分布における積算(体積基
準)50%の値を平均粒径(d50)とした。
【0023】(2)<密度(密度勾配管法)> n−ヘプタンと四塩化炭素の混合液で形成された密度勾
配管に標準密度のフロートを入れ、そのフロートの位置
と、試料が安定する位置との対比により試料の密度を決
定した。尚、測定温度は25℃で行なった。
配管に標準密度のフロートを入れ、そのフロートの位置
と、試料が安定する位置との対比により試料の密度を決
定した。尚、測定温度は25℃で行なった。
【0024】(3)<フイルム厚み> 幅W(cm)、長さL(cm)のフイルム試片を作成
し、試片の重さをG(g)、密度をd(g/cm3)と
したとき、フイルムの厚さt(μm)は、次式により計
算した。
し、試片の重さをG(g)、密度をd(g/cm3)と
したとき、フイルムの厚さt(μm)は、次式により計
算した。
【0025】
【数1】t= G /(W×L×d)×10000
【0026】(4)<ヤング率> 引張試験機((株)インテスコ製商品「インテスコモデ
ル2001型」)を使用し、温度23℃、湿度50%R
Hに調節された室内において、長さ300mm、幅20
mmの試料フイルムを10%/minのひずみ速度で引
張り、引張応力−ひずみ曲線を求め、初めの直線部分を
用いて次式によって計算した。
ル2001型」)を使用し、温度23℃、湿度50%R
Hに調節された室内において、長さ300mm、幅20
mmの試料フイルムを10%/minのひずみ速度で引
張り、引張応力−ひずみ曲線を求め、初めの直線部分を
用いて次式によって計算した。
【0027】
【数2】E=Δσ/Δε ここに、E=ヤング率(kg/mm2) Δσ=直線部分の2点の引張前の平均断面積当たりの応
力値の差 Δε=上記2点のひずみ値の差
力値の差 Δε=上記2点のひずみ値の差
【0028】(5)<150℃における熱収縮率(%)
> 150℃雰囲気中、無張力の条件下、長さL1(mm)
のサンプルフイルムを30分間熱処理し、処理後の長さ
をL2(mm)とし、熱収縮率(%)を次式により算出
した。
> 150℃雰囲気中、無張力の条件下、長さL1(mm)
のサンプルフイルムを30分間熱処理し、処理後の長さ
をL2(mm)とし、熱収縮率(%)を次式により算出
した。
【0029】
【数3】 熱収縮率(%)=(L1−L2)/L1×100
【0030】(6)<中心線平均粗さ(Ra)> 表面粗さ測定機((株)小坂研究所社製商品「(SE−
3F)」を使用し、次の様にして求めた。すなわち、得
られたフイルム断面曲線から、その中心線の方向に基準
長さL(2.5mm)の部分を抜き取り、この抜き取り
部分の中心線をx軸、縦倍率の方向をy軸として粗さ曲
線y=f(x)で表わしたとき、次式で与えられた値を
〔μm〕で求める。同様にして、試料フイルム表面から
10本の断面曲線を求め、これらの断面曲線から10個
の中心線平均粗さの値を求め、その平均値を本発明にお
ける中心線平均粗さとした。尚、触針の先端半径は2μ
m、荷重は30mgとし、カットオフ値は0.08mm
とした。
3F)」を使用し、次の様にして求めた。すなわち、得
られたフイルム断面曲線から、その中心線の方向に基準
長さL(2.5mm)の部分を抜き取り、この抜き取り
部分の中心線をx軸、縦倍率の方向をy軸として粗さ曲
線y=f(x)で表わしたとき、次式で与えられた値を
〔μm〕で求める。同様にして、試料フイルム表面から
10本の断面曲線を求め、これらの断面曲線から10個
の中心線平均粗さの値を求め、その平均値を本発明にお
ける中心線平均粗さとした。尚、触針の先端半径は2μ
m、荷重は30mgとし、カットオフ値は0.08mm
とした。
【0031】
【数4】
【0032】(7)<耐電圧特性> JIS C−2319に準じて測定を行った。すなわ
ち、10kV直流耐電圧試験器を使用し、23℃、50
%RHの雰囲気下にて、100V/秒の昇圧速度で上昇
させつつ、フイルムが絶縁破壊し、短絡したときの電圧
を読み取り、耐電圧特性とした。
ち、10kV直流耐電圧試験器を使用し、23℃、50
%RHの雰囲気下にて、100V/秒の昇圧速度で上昇
させつつ、フイルムが絶縁破壊し、短絡したときの電圧
を読み取り、耐電圧特性とした。
【0033】(8)<静電容量の変化> 以下の様にしてコンデンサを製造して評価した。
【0034】(コンデンサの製造):抵抗加熱型金属蒸
着装置を使用し、真空室の圧力を10−4Torr以下
とし、フイルム表面にアルミニウムを450Åの厚さに
蒸着した。その際、フイルムの長手方向にマージン部を
有するストライプ状に蒸着した(蒸着部の幅8mm、マ
ージン部の幅1mmの繰り返し)。得られた蒸着フイル
ムを、蒸着部およびマージン部のそれぞれ中央の位置で
長手方向にスリットし、左または右に幅0.5mmのマ
ージン部を有する4.5mm幅のテープ状フイルムを得
た。
着装置を使用し、真空室の圧力を10−4Torr以下
とし、フイルム表面にアルミニウムを450Åの厚さに
蒸着した。その際、フイルムの長手方向にマージン部を
有するストライプ状に蒸着した(蒸着部の幅8mm、マ
ージン部の幅1mmの繰り返し)。得られた蒸着フイル
ムを、蒸着部およびマージン部のそれぞれ中央の位置で
長手方向にスリットし、左または右に幅0.5mmのマ
ージン部を有する4.5mm幅のテープ状フイルムを得
た。
【0035】得られた左マージン及び右マージンの蒸着
フイルム各1枚づつを、幅方向に非マージン側が0.5
mmづつはみ出す様に2枚のフイルムをずらして重ね、
巻回して巻回体を得た。この巻回体を温度140℃、圧
力50Kg/cm2、5分間プレスした。プレス後の巻
回体の両端面にメタリコンを溶射し、リード線を付した
後、液状のビスフェノールA型エポキシ樹脂を含浸して
含浸層を形成し、更に、粉末状エポキシ樹脂を加熱溶融
することにより最低厚さ0.5mmの外装を形成して、
静電容量0.1μFのフイルムコンデンサを得た。
フイルム各1枚づつを、幅方向に非マージン側が0.5
mmづつはみ出す様に2枚のフイルムをずらして重ね、
巻回して巻回体を得た。この巻回体を温度140℃、圧
力50Kg/cm2、5分間プレスした。プレス後の巻
回体の両端面にメタリコンを溶射し、リード線を付した
後、液状のビスフェノールA型エポキシ樹脂を含浸して
含浸層を形成し、更に、粉末状エポキシ樹脂を加熱溶融
することにより最低厚さ0.5mmの外装を形成して、
静電容量0.1μFのフイルムコンデンサを得た。
【0036】(静電容量の変化率):温度60℃、湿度
95%RHの雰囲気下、コンデンサの電極間に60V/
μmの直流電圧を印加しつつ1000時間放置し、その
前後の静電容量を測定して静電容量の変化率を求めた。
すなわち、1000時間後の静電容量から初期静電容量
を差し引いた値を、初期静電容量で除して百分率で表記
した。
95%RHの雰囲気下、コンデンサの電極間に60V/
μmの直流電圧を印加しつつ1000時間放置し、その
前後の静電容量を測定して静電容量の変化率を求めた。
すなわち、1000時間後の静電容量から初期静電容量
を差し引いた値を、初期静電容量で除して百分率で表記
した。
【0037】実施例1 (ポリエチレンナフタレートの製造):先ず、ナフタレ
ン−2,6−ジカルボン酸ジメチル100部、エチレン
グリコール65部およびエステル交換触媒として酢酸マ
グネシウム0.09部を使用し、常法に従いエステル交
換反応を行った後、粒径1.0μmのシリカ粒子0.4
部をエチレングリコールスラリーとして添加した。次い
で、重合触媒として三酸化アンチモン0.04部を添加
した後、常法に従って重縮合反応を進め、極限粘度0.
55のポリマーを得、更に固相重合を行い、最終的に極
限粘度0.63のポリエチレンナフタレートを得た。
ン−2,6−ジカルボン酸ジメチル100部、エチレン
グリコール65部およびエステル交換触媒として酢酸マ
グネシウム0.09部を使用し、常法に従いエステル交
換反応を行った後、粒径1.0μmのシリカ粒子0.4
部をエチレングリコールスラリーとして添加した。次い
で、重合触媒として三酸化アンチモン0.04部を添加
した後、常法に従って重縮合反応を進め、極限粘度0.
55のポリマーを得、更に固相重合を行い、最終的に極
限粘度0.63のポリエチレンナフタレートを得た。
【0038】(フイルムの製造):先ず、上記のポリマ
ー及び添加剤を押出機に投入し、295℃で溶融混練
し、スリット状ダイより40℃の冷却ロール上にシート
状に押し出し、静電印加冷却法を使用して冷却ロールに
より急冷して無定形シートを得、次いで、当該無定形シ
ートを縦方向に130℃で4.2倍、横方向に132℃
で4.2倍延伸した。得られたフイルムを235℃で3
秒間熱処理し、厚み5μmの二軸配向フイルムを得た。
以上の様にして得たフイルムの諸特性およびコンデンサ
に加工後の電気特性を評価し、表1に示した。得られた
フイルムの特性は何れも本発明の目的を十分満足し得る
ものであり、このフイルムを使用して製造したコンデン
サは、耐熱性に優れ、自動車搭載電気機器用として優れ
た特性を有していた。
ー及び添加剤を押出機に投入し、295℃で溶融混練
し、スリット状ダイより40℃の冷却ロール上にシート
状に押し出し、静電印加冷却法を使用して冷却ロールに
より急冷して無定形シートを得、次いで、当該無定形シ
ートを縦方向に130℃で4.2倍、横方向に132℃
で4.2倍延伸した。得られたフイルムを235℃で3
秒間熱処理し、厚み5μmの二軸配向フイルムを得た。
以上の様にして得たフイルムの諸特性およびコンデンサ
に加工後の電気特性を評価し、表1に示した。得られた
フイルムの特性は何れも本発明の目的を十分満足し得る
ものであり、このフイルムを使用して製造したコンデン
サは、耐熱性に優れ、自動車搭載電気機器用として優れ
た特性を有していた。
【0039】実施例2および3 実施例1において、フイルムの製造条件(フイルム厚
さ、熱処理温度)を表1の様に変更した以外は、実施例
1と同様にして二軸配向フイルムを得た。得られたフイ
ルムを実施例1と同様の方法でコンデンサに加工した。
フイルムの特性およびコンデンサに加工後の電気特性を
表1に示す。得られたフイルムの特性は実施例1で得ら
れたフイルムと同様に、何れも本発明の目的を十分満足
し得るものであり、このフイルムを使用して製造したコ
ンデンサは耐熱性に優れ、自動車搭載電気機器用として
優れた特性を有していた。
さ、熱処理温度)を表1の様に変更した以外は、実施例
1と同様にして二軸配向フイルムを得た。得られたフイ
ルムを実施例1と同様の方法でコンデンサに加工した。
フイルムの特性およびコンデンサに加工後の電気特性を
表1に示す。得られたフイルムの特性は実施例1で得ら
れたフイルムと同様に、何れも本発明の目的を十分満足
し得るものであり、このフイルムを使用して製造したコ
ンデンサは耐熱性に優れ、自動車搭載電気機器用として
優れた特性を有していた。
【0040】
【表1】
【0041】比較例1 実施例1において、平均粒径1.0μmのシリカ粒子
を、0.1部に変更した以外は、実施例1と同様の方法
で二軸配向フイルムの製造を行ったが、フイルムの滑り
性が悪いため、ロールにシワが入るなど作業性が悪く、
良好なロールフイルムは製造できなかったため、コンデ
ンサは製造しなかった。得られたフイルムの特性のみを
評価し、その結果を表2に示した。フイルムの滑り性に
関連する平均表面粗さRaは0.003μmであった。
を、0.1部に変更した以外は、実施例1と同様の方法
で二軸配向フイルムの製造を行ったが、フイルムの滑り
性が悪いため、ロールにシワが入るなど作業性が悪く、
良好なロールフイルムは製造できなかったため、コンデ
ンサは製造しなかった。得られたフイルムの特性のみを
評価し、その結果を表2に示した。フイルムの滑り性に
関連する平均表面粗さRaは0.003μmであった。
【0042】比較例2 実施例1において、平均粒径1.0μmのシリカ粒子
を、1.0部に、フイルム厚さを3.0μmに変更した
以外は、実施例1と同様の方法で二軸配向フイルムを得
た。得られたフイルムを実施例1と同様の方法でコンデ
ンサに加工し、フイルムの特性およびコンデンサに加工
後の電気特性を評価し、その結果を表2に示した。得ら
れたフイルムは耐電圧特性が低く、自動車用搭載機器用
コンデンサとして不満足であった。
を、1.0部に、フイルム厚さを3.0μmに変更した
以外は、実施例1と同様の方法で二軸配向フイルムを得
た。得られたフイルムを実施例1と同様の方法でコンデ
ンサに加工し、フイルムの特性およびコンデンサに加工
後の電気特性を評価し、その結果を表2に示した。得ら
れたフイルムは耐電圧特性が低く、自動車用搭載機器用
コンデンサとして不満足であった。
【0043】比較例3および4 実施例1において、フイルムの製造条件を表2(延伸倍
率または熱処理温度、フイルム厚さ)の様に変更した以
外は、実施例1と同様にして二軸配向フイルムを得た。
得られたフイルムを実施例1と同様の方法でコンデンサ
に加工し、フイルムの特性およびコンデンサの電気特性
を評価して、その結果を表2に示した。得られたフイル
ムを使用して製造したコンデンサは、何れも熱収縮率が
大きく、高温条件下、長時間使用による静電容量の低下
が大きく、自動車用コンデンサとして不適当なものであ
った。
率または熱処理温度、フイルム厚さ)の様に変更した以
外は、実施例1と同様にして二軸配向フイルムを得た。
得られたフイルムを実施例1と同様の方法でコンデンサ
に加工し、フイルムの特性およびコンデンサの電気特性
を評価して、その結果を表2に示した。得られたフイル
ムを使用して製造したコンデンサは、何れも熱収縮率が
大きく、高温条件下、長時間使用による静電容量の低下
が大きく、自動車用コンデンサとして不適当なものであ
った。
【0044】
【表2】
【0045】
【発明の効果】本発明の自動車搭載コンデンサ用フイル
ムは、従来のフイルムコンデンサに比べ耐熱性、高温で
の電気特性が優れ、このフイルムを使用したコンデンサ
は、特に、耐熱性が必要とされる自動車に搭載する電気
機器用として好適である。
ムは、従来のフイルムコンデンサに比べ耐熱性、高温で
の電気特性が優れ、このフイルムを使用したコンデンサ
は、特に、耐熱性が必要とされる自動車に搭載する電気
機器用として好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 67:00
Claims (2)
- 【請求項1】 縦方向および横方向のヤング率が共に5
00〜700Kg/mm2の範囲であり、150℃で3
0分間熱処理したときの加熱収縮率が縦横共に2%以内
であり、且つ、平均表面粗さRaが0.01〜0.15
μmの範囲であるポリエチレンナフタレートフイルムか
ら成ることを特徴とする自動車搭載コンデンサ用フイル
ム。 - 【請求項2】 フイルムの厚みが1.5〜7μmの範囲
である請求項1記載のコンデンサ用フイルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20111296A JPH1027727A (ja) | 1996-07-11 | 1996-07-11 | 自動車搭載コンデンサ用フイルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20111296A JPH1027727A (ja) | 1996-07-11 | 1996-07-11 | 自動車搭載コンデンサ用フイルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1027727A true JPH1027727A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=16435608
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20111296A Pending JPH1027727A (ja) | 1996-07-11 | 1996-07-11 | 自動車搭載コンデンサ用フイルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1027727A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1197976A1 (en) * | 2000-02-28 | 2002-04-17 | Toray Industries, Inc. | Polyester film for heat-resistant capacitor, metallized film thereof, and heat-resistant film capacitor containing the same |
EP1339076A1 (en) * | 2000-11-29 | 2003-08-27 | Teijin Limited | Polyestr film for capacitors |
-
1996
- 1996-07-11 JP JP20111296A patent/JPH1027727A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1197976A1 (en) * | 2000-02-28 | 2002-04-17 | Toray Industries, Inc. | Polyester film for heat-resistant capacitor, metallized film thereof, and heat-resistant film capacitor containing the same |
EP1197976A4 (en) * | 2000-02-28 | 2005-01-12 | Toray Industries | POLYESTER FILM FOR THERMORESISTING CAPACITOR, METALLIZED FILM THEREOF AND HEAT-FILM CONDENSER CONTAINING THE SAME |
US6974620B1 (en) | 2000-02-28 | 2005-12-13 | Toray Industries, Inc. | Polyester film for heat-resistant capacitor, metallized film thereof, and heat-resistant film capacitor containing the same |
EP1339076A1 (en) * | 2000-11-29 | 2003-08-27 | Teijin Limited | Polyestr film for capacitors |
EP1339076A4 (en) * | 2000-11-29 | 2005-01-12 | Teijin Ltd | POLYESTER FILM FOR CAPACITORS |
US7022407B2 (en) | 2000-11-29 | 2006-04-04 | Teijin Limited | Polyester film for capacitors |
KR100808996B1 (ko) | 2000-11-29 | 2008-03-05 | 데이진 가부시키가이샤 | 콘덴서용 폴리에스테르 필름 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040114 |