JPH10276737A - 魚介類の抽出液含有ドリンク剤 - Google Patents

魚介類の抽出液含有ドリンク剤

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JPH10276737A
JPH10276737A JP9102635A JP10263597A JPH10276737A JP H10276737 A JPH10276737 A JP H10276737A JP 9102635 A JP9102635 A JP 9102635A JP 10263597 A JP10263597 A JP 10263597A JP H10276737 A JPH10276737 A JP H10276737A
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JP
Japan
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fish
acid
bonito
extract
shellfish
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Pending
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JP9102635A
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English (en)
Inventor
Shinya Mukai
伸也 向井
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  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 魚介類に含まれるたんぱく質やアミノ酸、不
飽和脂肪酸、ビタミン、ミネラル等を、容易に多量に摂
取することができる。 【解決手段】 魚介類の抽出液と可食性有機酸と炭酸と
を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は魚介類の抽出液含有
ドリンク剤に関し、特に鰹節などの熱水抽出液を含有す
るドリンク剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、日本人は鰹節、鰯節、宗田鰹節、
鮪節、いりこ、鯖節等から旨味を抽出して、それを煮物
や汁物などのだしとして日本料理の味付けなどに利用し
てきた。鰹節などから抽出される抽出液は、人体に必須
のたんぱく質やアミノ酸、不飽和脂肪酸、ビタミン、ミ
ネラルを含み調味料として多用されている。また、鰹節
そのもの、あるいは鰹節の抽出液にはたんぱく質として
の遊離アミノ酸や、不飽和脂肪酸としてDHAや、EP
A等を含み日本人のたんぱく源としても重要な位置を占
めている。そして、これら鰹節に含まれるたんぱく質や
遊離アミノ酸、不飽和脂肪酸等は、脳細胞の活性化を促
進し老化を抑制する働きがあるといわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、日本人
の食生活が洋風化するにつれて、伝統的な魚介類は勿
論、鰹節などの加工食品も摂取量が少なくなるという問
題がある。これは、魚の料理方法が面倒である、骨があ
ったり魚特有の生臭みがあって食べにくいことなどが原
因と考えられるためである。特に魚特有の生臭みは、魚
介類の摂取量を増大させるための大きな問題となってい
る。たとえば鰹節などの節を抽出しただけの抽出液では
生臭さのために添加量の少ない調味料としての用途のみ
しか利用できないという問題がある。
【0004】本発明は、このような問題に対処するため
になされたもので、魚特有の生臭みを抑えることによ
り、魚介類に含まれるたんぱく質やアミノ酸、不飽和脂
肪酸、ビタミン、ミネラル等を、容易に多量に摂取する
ことができる魚介類の抽出液含有ドリンク剤を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の魚介類の抽出液
含有ドリンク剤は、魚介類の抽出液と可食性有機酸と炭
酸とを含有することを特徴とする。
【0006】また、該魚介類の抽出液は、節にした魚介
類を熱水抽出してなる抽出液であることを特徴とする。
【0007】本発明のドリンク剤は、魚特有の生臭みを
可食性有機酸と炭酸との作用により抑えることができ
る。また、ドリンク剤とすることにより、魚介類のたん
ぱく質などを容易に多量に摂取することができる。ま
た、多量に摂取しても慢性中毒などのおそれはなく、飲
むたんぱく質として児童や老人の保健食品類似のドリン
ク剤としても好適である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る魚介類としては、節
とすることのできる魚介類であれば用いることができ
る。好ましい魚介類の節としては、鰹節、鰯節、宗田鰹
節、鮪節、いりこ、鯖節等を挙げることができる。これ
ら節は、それぞれ単独でもあるいは 2種以上の節であっ
ても使用することができる。
【0009】これらのなかでも鰹節が旨味成分のアミノ
酸等を豊富に含有しているため、特に好ましい。鰹節と
しては、 2〜3kg の鰹から造られる亀節、3kg 以上の大
型の鰹から造られる本節のいずれであってもよい。ま
た、なまり節、荒節、裸節、本がれ節等の鰹節製造過程
で生まれる異なった鰹節であっても使用することができ
る。これらのなかで、旨味成分が豊富に含まれている本
がれ節が特に好ましい。
【0010】このような鰹節の抽出液とは、鰹節を細片
状や粉末状、削り節状にして水やエタノールなどの親水
性有機溶媒などの抽出液で抽出された液をいう。鰹節の
たんぱく質やその他の成分を変質することなくドリンク
剤成分として利用するためには、好ましい抽出液として
は水を、好ましい抽出条件としては温度 90 ℃〜 105
℃、時間 10 分〜 30 分を挙げることができる。なお、
温度が 100℃を越える場合は加圧下に抽出を行う。もっ
とも好ましい抽出条件としては熱水 100℃程度の温度で
15 分程度抽出することである。
【0011】また、鰹節の抽出にあたっては、昆布や椎
茸を同時に抽出してもよい。さらにはこれらの濃縮エキ
スを用いることができる。なお、水以外に水とエタノー
ルとの混合溶媒で抽出することも、あるいは水と可食性
有機酸などとの混合溶媒で抽出することもできる。水と
可食性有機酸などとの混合溶媒で抽出する場合は、魚特
有の生臭みを抑えたドリンク剤が得られるので好まし
い。
【0012】本発明に係る可食性有機酸としては、クエ
ン酸、リンゴ酸、酒石酸、酢酸、コハク酸、乳酸、アス
コルビン酸、フマル酸、アジピン酸、これらのナトリウ
ム塩、カリウム塩、カルシウム塩などを挙げることがで
きる。本発明にあっては、これら可食性有機酸を単独
で、あるいは混合酸としてドリンク剤に配合してもよ
い。また、これら可食性有機酸そのものであっても、あ
るいはこれら有機酸を豊富に含有する植物類を圧搾、抽
出した液を配合してもよい。たとえば、クエン酸を豊富
に含有するレモンやオレンジ、かぼす、すだち、ゆずな
どの柑橘類、リンゴ酸などを含む梅肉類、酢酸などを含
むよね酢やビネガー類を圧搾あるいは抽出することによ
り得られる可食性有機酸に富む液を配合することができ
る。
【0013】本発明に係る炭酸は、周知の炭酸飲料に使
用されている炭酸水を用いることができる。本発明にあ
っては、この炭酸を配合することにより鰹節の抽出液が
有する魚特有の生臭みを抑えることができる。
【0014】魚介類の抽出液と可食性有機酸と炭酸との
配合比率は、魚特有の生臭みを抑えることができる範囲
で可食性有機酸および炭酸が配合されていれば、特に制
限はない。しかし、鰹節の抽出液との配合比率にあって
は、たとえば 5kgの鰹節を 100kgの熱水で抽出し、その
液 1kgに対して、可食性有機酸を含む植物類の圧搾ある
いは抽出液を 0.1kg〜0.4kg 、炭酸を 5g 〜20g の範囲
が鰹節の生臭みを抑える上で好適である。
【0015】本発明にあっては、魚介類の抽出液と可食
性有機酸と炭酸以外に、リンゴ、パイナップル、グレー
プ、柑橘等の各種果汁、ショ糖、ブドウ糖、果糖、はち
蜜等の固体、液体の甘味料、さらにはアスパルテーム、
ステビア等の人工甘味料を適宜配合することができる。
特にはち蜜は栄養素としての作用および鰹節の抽出液の
口当たりを改善するため好ましい。本発明のドリンク剤
は、さらに必要に応じてペクチン、カラギーナン、ロー
カストビーンガム等の増粘剤、香料、各種アミノ酸、ビ
タミン類、オリゴ糖、食物繊維等を配合することができ
る。
【0016】本発明のドリンク剤は、通常の食品、医薬
品、医薬部外品としてのドリンク剤と同様にして摂取す
ることができる。また、継続的に摂取することにより、
鰹節の有する優れたたんぱく質や不飽和脂肪酸、ビタミ
ン類が脳細胞の活性化や老化防止、骨の強化に寄与す
る。
【0017】
【実施例】 実施例 鰹節抽出液の調製。 100℃の熱水を 1 kg 準備し、これに本がれ鰹の削り節
50 g を加え、この混合物を時々攪拌しながら、 100℃
で 15 分間保持した。その後、室温に冷却して約150メ
ッシュ程度のふるいを通した後濾紙(東洋濾紙No.
2)を用いて濾過し、鰹節の抽出液を得た。その液を加
熱することにより、250gまで濃縮した。
【0018】この濃縮された抽出液と、可食性有機酸を
含む液としてレモンの圧搾液を用いて、次の配合により
本発明のドリンク剤を調製した。 上述の濃縮された鰹節抽出液 250g レモンの圧搾液 100g 炭酸 4.5g はち蜜 200g
【0019】比較例 レモンの圧搾液および炭酸を加えない以外は、実施例と
同一の配合でドリンク剤を調製した。得られた鰹節抽出
液を含有する実施例のドリンク剤は、全く魚特有の生臭
みがなかった。一方比較例のドリンク剤は、鰹の生臭み
があり、飲食に適しなかった。
【0020】
【発明の効果】本発明の魚介類の抽出液含有ドリンク剤
は、魚介類の抽出液と可食性有機酸と炭酸とを含有する
ので、魚特有の生臭みを抑えることができる。その結
果、魚介類が含有するたんぱく質などを、容易に多量に
ドリンク剤として摂取することができる。
【0021】また、魚介類の抽出液が鰹節を熱水抽出し
てなる抽出液であるので、鰹節に含まれるたんぱく質、
不飽和脂肪酸、ビタミン類を容易に摂取することができ
る。その結果、人間の脳細胞の活性化を促進し老化を抑
制する働きを期待できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 35/60 ADD A23L 2/00 F 35/78 T 35/80 A23B 4/04 505Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 魚介類の抽出液と可食性有機酸と炭酸と
    を含有することを特徴とする魚介類の抽出液含有ドリン
    ク剤。
  2. 【請求項2】 前記魚介類の抽出液は、鰹節を熱水抽出
    してなる抽出液であることを特徴とする請求項1記載の
    魚介類の抽出液含有ドリンク剤。
JP9102635A 1997-04-05 1997-04-05 魚介類の抽出液含有ドリンク剤 Pending JPH10276737A (ja)

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JP9102635A JPH10276737A (ja) 1997-04-05 1997-04-05 魚介類の抽出液含有ドリンク剤

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JP9102635A JPH10276737A (ja) 1997-04-05 1997-04-05 魚介類の抽出液含有ドリンク剤

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JPH10276737A true JPH10276737A (ja) 1998-10-20

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62175151A (ja) * 1985-10-29 1987-07-31 Ninben:Kk 容器入り炭酸液体調味料又は炭酸液体スープ
JPH05308902A (ja) * 1992-05-01 1993-11-22 Seido Ishida 飲料およびだし汁
JPH06292545A (ja) * 1993-04-05 1994-10-21 Marutomo Kk 魚体成分よりなる健康飲料食品

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62175151A (ja) * 1985-10-29 1987-07-31 Ninben:Kk 容器入り炭酸液体調味料又は炭酸液体スープ
JPH05308902A (ja) * 1992-05-01 1993-11-22 Seido Ishida 飲料およびだし汁
JPH06292545A (ja) * 1993-04-05 1994-10-21 Marutomo Kk 魚体成分よりなる健康飲料食品

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