JPH1027399A - オートリバース式カセットテープレコーダの手動操作機構 - Google Patents

オートリバース式カセットテープレコーダの手動操作機構

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JPH1027399A
JPH1027399A JP8359808A JP35980896A JPH1027399A JP H1027399 A JPH1027399 A JP H1027399A JP 8359808 A JP8359808 A JP 8359808A JP 35980896 A JP35980896 A JP 35980896A JP H1027399 A JPH1027399 A JP H1027399A
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rew
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auto
reverse
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JP8359808A
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English (en)
Inventor
Shinsaku Tanaka
進作 田中
Toshio Yoshimura
利夫 吉村
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Tanashin Denki Co Ltd
Original Assignee
Tanashin Denki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 FF操作部材とREW操作部材とを同時に押
込んでテープの走行方向を切換えるオートリバース式カ
セットテープレコーダの手動操作機構において、簡単な
構成にすること。 【解決手段】 FF操作部材を単独で押込んだときより
も、REW操作部材を単独で押込んだときの方がFF/
REW係止機構が大きく回動し、そのFF/REW係止
機構の大きな回動によりオートリバース機構を作動させ
る構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FF(早送り)操作
部材とREW(巻戻し)操作部材とを同時に押込んでオー
トリバース機構を作動させ、テープ走行方向を手動的に
切換えることができるオートリバース式カセットテープ
レコーダの手動操作機構に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】この種の手動操作機構
としては、従来、例えば、実公平7−25870号公報
や、特開平7−65440号公報に記載されたものが知
られている。即ち、これらの公報には、FF操作部材と
REW操作部材とを同時に押込んだときも、REW操作
部材を単独で押込んだときも、いずれもREW操作部材
でFF/REW係止機構を大きく回動させ、この係止機
構の回動によりオートリバース機構を作動させる構成が
示されている。
【0003】実公平7−25870号公報に記載された
ものは、特に、走行方向切換部材を設け、FF操作部材
とREW操作部材とを同時に押込んだときは、両操作部
材で走行方向切換部材を同時に押圧して移動させ、この
切換部材でFF/REW係止機構を大きく回動させて、
オートリバース機構を作動させるようにしている。
【0004】この構成では、テープの走行方向を手動で
切換えるための走行方向切換部材を設けているので、そ
の分、部品点数が増加し、構成が複雑になる問題があっ
た。また、特開平7−65440号公報に記載されたも
のは、実公平7−25870号公報に記載されのいるよ
うな走行方向切換部材を特に設けず、FF操作部材とR
EW操作部材とを同時に押込んだときも、REW操作部
材を単独で押込んだときも、いずれもREW操作部材で
直接、FF/REW係止機構を押圧し、該係止機構を大
きく回動させて、オートリバース機構を作動させるよう
にしている。
【0005】FF操作部材、REW操作部材のいずれに
も、FF/REW係止機構と係合する係合部が設けられ
ており、REW操作部材の係合部ではFF/REW係止
機構を大きく回動させ、オートリバース機構を作動させ
るが、FF操作部材を単独で押込んだとき、FF操作部
材の係合部でFF/REW係止機構を回動させてもオー
トリバース機構が作動しないようにするために、係止機
構は、回動自在であると共に、昇降自在とし、REW操
作部材には、押込んだときに係止機構を上昇させる機能
をもたせ、FF/REW係止機構が上昇位置で回動した
ときのみ、オートリバース機構を作動させるようにして
いる。
【0006】そこで、REW操作部材を押込んだとき
は、係止機構を上昇させ、かつ、回動させるので、オー
トリバース機構が作動するが、FF操作部材を単独で押
込んだときは、係止機構が下降位置で回動するので、オ
ートリバース機構は作動しない。 この構成では、実公
平7−25870号公報のような走行方向切換部材を省
略することができる代りに、FF/REW係止機構を回
動自在で、かつ、昇降自在としなければならないため
に、やはり複雑な構成となっていた。
【0007】そこで本発明の目的は、REW操作部材を
単独で押込むと、磁気ヘッド及びピンチローラがテープ
から後退し、かつオートリバース機構が作動して巻戻し
(REW)動作状態となり、FF操作部材を単独で押込ん
だときは、磁気ヘッド及びピンチローラがテープから後
退して早送り(FF)動作状態となり、FF操作部材及び
REW操作部材を同時に押込むと、オートリバース機構
が作動してテープ走行方向が切換わる、という3つの操
作が簡単な構成によって行なえるオートリバース式カセ
ットテープレコーダの手動操作機構を提供することにあ
る。
【0008】即ち、実公平7−25870号公報に記載
されているような、テープの走行方向を手動で切換える
ための走行方向切換部材を設けず、しかも、特開平7−
65440号公報に記載されているように、FF/RE
W係止機構を回動自在及び昇降自在とせず、単に回動自
在とするだけで、上記3つの操作が行なえるようにす
る。FF/REW係止機構を回動自在及び昇降自在とし
た場合には、別の機能をも付加できるようにするのであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のオートリバース
式カセットテープレコーダの手動操作機構は、FF操作
部材を単独で押込んだときよりも、REW操作部材を単
独で押込んだときの方が、FF/REW係止機構が大き
く回動し、そのFF/REW係止機構の大きな回動によ
り、オートリバース機構を作動させる構成とする。この
ように構成することにより、テープの走行方向を手動で
切換えるための走行方向切換部材を格別設けず、しか
も、FF/REW係止機構は単に回動自在とするだけ
で、上記3つの操作が行なえるようになる。
【0010】また、上記の構成において、FF/REW
係止機構には突起と係止片とを設け、REW操作部材に
は、前記突起を押圧する押圧部と、前記係止片と係合す
るREW係止凹部とを設け、FF操作部材には、前記係
止片と係合する、REW係止凹部と同一形状のFF係止
凹部を設ける。そして、REW係止凹部またはFF係止
凹部が係止片に係合したときのFF/REW係止機構の
回動量よりも、REW操作部材の押圧部でFF/REW
係止機構の突起を押圧したときの、FF/REW係止機
構の回動量が大きくなるように設定するのである。
【0011】このようにすると、REW係止凹部とFF
係止凹部とは同一形状であるから、FF/REW係止機
構は、REW操作部材とFF操作部材とを、同一条件で
押込み位置に係止することができ、しかも、押圧部と突
起との当接によるFF/REW係止機構の回動量は、自
由に設定することができる。
【0012】更に、FF操作部材及びREW操作部材を
支持部材で支持するようにし、イジェクト操作部材を押
込んだとき支持部材も同一方向に移動するようにする
と、カセットを装填していないときには、イジェクト操
作部材、FF操作部材及びREW操作部材のいずれも、
復帰位置より引っ込めておくことができる。従って、車
載用テープレコーダに採用すると、カセット非装填時
は、イジェクト用、FF操作部材及びREWいずれの押
釦も、車両のダッシュボードからあまり突出しないた
め、運転環境が改善される。
【0013】この場合、FF復帰スプリング及びREW
復帰スプリングを、FF操作部材及びREW操作部材と
前記支持部材との間に掛け渡すようにすれば、イジェク
ト操作部材の操作がFF復帰スプリング及びREW復帰
スプリングによって重くなる、という不具合も生じな
い。また、支持部材とイジェクト操作部材とを、連結部
材を介して連動させ、この連結部材で支持部材とイジェ
クト操作部材との移動量の差異を調整するようにすれ
ば、支持部材の移動量を、イジェクト操作部材の移動量
に関係なく自由に設定することができる。
【0014】更に、イジェクト操作部材の押込み操作に
より、支持部材がFF操作部材及びREW操作部材を伴
って押込み方向に移動したとき、REW操作部材の押圧
部でFF/REW係止機構の突起を押圧してオートリバ
ース機構が誤作動することを防止するために、FF/R
EW係止機構を回動自在及び昇降自在とし、支持部材が
移動したとき、支持部材の一部でFF/REW係止機構
の高さ位置を変化させて、REW操作部材からFF/R
EW係止機構を介してオートリバース機構に至る連動経
路を遮断するようにする。このように、FF/REW係
止機構を回動自在及び昇降自在とした場合には、全く別
の機能を付加することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を説明
する。図1は、本発明の手動操作機構が組込まれた車載
用のオートリバース式カセットテープレコーダの機構部
分を示す斜視図である。テープレコーダシャーシ1上に
はカセットホルダ2が、回動板3を介して装着されてい
る。即ち、回動板3はシャーシ1の最奥部(図の右端)上
端に上下回動自在に装着され、この回動板3の回動端
に、カセットホルダ2が枢着されている。カセット4
は、カセットホルダ2の前端(図の左端)に設けられたカ
セット挿入口2aから矢印A方向に挿入される。図1
は、カセット4がテープレコーダに装填され、再生動作
が行なわれている状態を示している。
【0016】このテープレコーダは、カセット挿入口2
aを手前に向けて車両のダッシュボード内に取付けられ
る。シャーシ1の左側にはイジェクト操作部材5が、ま
たシャーシ1の右側にはFF(早送り)用及びREW(巻
戻し)用の操作部材6,7が、いずれも矢印A−B方向
に進退自在に装着され、各操作部材5,6,7の前端に
は、それぞれ押釦5a,6a,7aが取付けられてい
る。3つの押釦5a,6a,7aは、カセット4が装填
された状態ではダッシュボードの外面8(図4)から突出
するようになっている。
【0017】また、イジェクト操作部材5とシャーシ1
との間には、図2の如くイジェクト復帰スプリング9が
掛け渡されている。尚、図2は、イジェクト操作部材5
とカセットホルダ2との関連を示す斜視図である。シャ
ーシ1の右側部には、図1の如く平板状のブラケット1
0が固定され、このブラケット10上に、前記FF操作
部材6及びREW操作部材7が矢印A−B方向に進退自
在に装着されている。更に、操作部材6の上方には板状
の支持部材12が配置され、両操作部材6,7は、この
支持部材12に、矢印A−B方向に一定量独立的に移動
可能に支持されている。
【0018】FF操作部材6のばね掛け部6bと支持部
材12のばね掛け部12aとの間には、FF復帰スプリ
ング15を掛け渡し、REW操作部材7のばね掛け部7
bと支持部材12のばね掛け部12bとの間には、RE
W復帰スプリング16を掛け渡して、両操作部材6,7
と支持部材12とを、弾性的に一体化している。
【0019】前記回動板3上には、図1、図2の如く、
係止板18が回動自在に装着されている。また、回動板
3は矢印A−B方向に長いガイド溝3aを有し、このガ
イド溝3aにスライダ19が進退自在に装着され、この
スライダ19を前記係止板18に係合させている。係止
板18には、図2の如く、円弧状をなす1対の腕18
a,18bが形成され、係止板18と前記イジェクト操
作部材5との間にはトグルスプリング20が掛け渡され
ている。前記イジェクト操作部材5は下方に突出する押
圧ピン22を有し、このピン22を前記1対の腕18
a,18b間に位置させている。腕18bは、イジェク
ト操作部材5の開口23に挿通され、押圧ピン22と腕
18bとで、イジェクト操作部材5を押込み位置に係止
するイジェクト係止機構を構成している。
【0020】そこで、カセット4をカセットホルダ2内
に挿入すると、スライダ19がカセット4の軸孔に係合
し、カセット4の押込み力によりスライダ19が矢印A
方向へ移動する。そしてトグルスプリング20がデッド
ポイントを越えて反転すると、スライダ19は該スプリ
ング20によりカセットホルダ2内に引き込まれ、同時
に、係止板18が反時計方向に回動し、押圧ピン22と
腕18bとの係合が外れてイジェクト操作部材5が矢印
B方向へ復帰する。
【0021】逆に、カセット取出しのためイジェクト操
作部材5を押込むと、押圧ピン22で腕18aを押し、
係止板18を時計方向へ回動させ、スライダ19を矢印
B方向へ押戻す。そしてトグルスプリング20がデッド
ポイントを越えて反転すると、係止板18は該スプリン
グ20により時計方向へ回動し、スライダ19を、カセ
ット4と共に矢印B方向へ押戻す。
【0022】図2の如く、イジェクト操作部材5は傾斜
溝5b,5c,5dを有し、カセットホルダ2はその左
側面に、各傾斜溝5b,5c,5dとそれぞれ係合する
係合突起2b,2c,2dを有する。そしてこれらの係
合関係により、カセットホルダ2が、イジェクト操作部
材5の移動に連動して上下動する。即ち、イジェクト操
作部材5が復帰位置にあるときは、カセットホルダ2は
再生、FFまたはREWの動作が可能な下降位置にあ
り、イジェクト操作部材5が押圧ピン22と腕18bと
の係合により押込み位置に係止されているときは、カセ
ットホルダ2はカセット4の挿脱が可能な上方位置にあ
る。
【0023】図1の如く、カセットホルダ2の上方位置
には略L字形の連結部材38が、シャーシ1上の軸39
を中心に回動自在に配置されている。この連結部材38
の第1の腕38aに形成されたカム溝40には、イジェ
クト操作部材5に固定したカムピン41を嵌合させてい
る。カム溝40は、矢印A方向に対して傾斜した傾斜カ
ム部40aの前端に、矢印A方向の保持カム部40bを
連続させた形状をなし、イジェクト操作部材5が復帰位
置にあるときはカムピン41が傾斜カム部41aの後端
附近に位置し、イジェクト操作部材5が押込み位置に係
止されているときは、カムピン41が保持カム40b内
に位置するようになっている。
【0024】連結部材38の第2の腕38bは、カセッ
ト4の挿入方向Aに略直交し、その先端を支持部材12
の連結孔に若干の余裕をもって嵌合させている。従っ
て、連結部材38の反時計方向への回動に伴い、支持部
材12はFF操作部材6及びREW操作部材7を伴って
矢印A方向へ移動する。図中42は、テープ駆動用のモ
ータである。
【0025】図3に符号50で示す制御部材は、通常
は、図示しないオートリバース機構の作動を禁止してお
り、テープが終端まで巻取られると、これを検出してそ
の禁止状態を解除し、オートリバース機構を作動させ
る。制御部材50とオートリバース機構との関係につい
ては、実公平7−25870号公報にも記載されている
公知技術であるから、説明を省略する。
【0026】制御部材50近傍の固定軸51には、トリ
ガ部材52及び中間部材53が回動自在に装着され、ト
リガ部材52と中間部材53とで、FF/REW係止機
構を構成している。トリガ部材52と中間部材53との
間には、圧縮コイルスプリング54が介挿されている。
トリガ部材52及び中間部材53はいずれもU字形に折
曲形成されており、下方に位置するトリガ部材52は、
その上片側に係合部55、下片側に押圧部56をそれぞ
れ有する。また、上方に位置する中間部材53は、その
上片側に山形突起57及び下方へ垂下する係止片58を
有し、下片側には、下方に向かって折曲形成されたU字
形嵌合部59を有する。そして、この中間部材53には
引張りスプリング60により時計方向の回動力を与えて
いる。
【0027】前記中間部材53の更に上方には、前記支
持部材12の先端部分が位置している。この先端部分に
は、下方に向かって傾斜する抑え部62が折曲形成さ
れ、かつ、固定軸51を挿入するためのスリット63も
形成されている。FF操作部材6及びREW操作部材7
は、図3の如く、先端突起部6c,7cの右側縁に係止
凹部66,67をそれぞれ有し、REW操作部材7の先
端突起部6cには更に押圧部68が、上方に向けて折曲
形成されている。
【0028】FF操作部材6及びREW各操作部材7に
は、矢印A−B方向に長い開口69,70が設けられ、
ブラケット10上にはストッパ71を回動自在に装着し
て、このストッパ71を開口69,70内に位置させて
いる。このストッパ71は、FF操作部材6及びREW
各操作部材7の矢印A方向の移動量を、予め定められた
設定量に制限するためのものである。また、FF操作部
材6の開口69には、その右側縁に押圧傾斜面69aが
形成され、REW操作部材7の開口70には、その左側
縁に押圧傾斜面70aが形成されている。
【0029】そこで、図4の如く、支持部材12がイジ
ェクト操作部材5と共に矢印B方向に復帰している状
態、即ちカセット4を装填している状態では、支持部材
12の抑え部62が中間部材53を上から抑える位置に
あり、中間部材53が押し下げられて、そのU字形嵌合
部59を係合部55に嵌合させている。
【0030】このようにカセットが装填され、再生動作
が行なわれている状態でFF操作部材6を単独で押込む
と、FF操作部材6は、傾斜面69aでストッパ71を
左方へ回動させながら移動する。従って、FF操作部材
6は、前記設定量を越えて移動することができ、このF
F操作部材6の移動により、磁気ヘッド及びピンチロー
ラがカセット内のテープに対して後退して、FF動作状
態となる。そして、係止片58が係止凹部66に係合
し、FF操作部材6はそのまま押込み位置に係止され
る。このときの中間部材53の回動量は僅かであるた
め、トリガ部材52及び制御部材50を回動させてオー
トリバース機構を作動させるには至らない。
【0031】また、再生動作中、REW操作部材7を単
独で押込むと、REW操作部材7は、傾斜面70aでス
トッパ71を右方へ回動させながら移動する。従って、
REW操作部材7は前記設定量を越えて移動することが
でき、このREW操作部材7の移動により、磁気ヘッド
及びピンチローラがカセット内のテープに対して後退す
る。また、REW操作部材7の移動中に、押圧部68が
山形突起57を押圧して中間部材53を反時計方向へ大
きく回動させる。押圧部68が山形突起57を通過する
と、中間部材53はスプリング60により時計方向へ回
動復帰するが、中間部材53が反時計方向へ回動したと
き、トリガ部材52も中間部材53と共に回動し、その
押圧部56で制御部材50を回動させる。その結果、制
御部材50はオートリバース機構に対する作動禁止状態
を解除し、オートリバース機構が作動してテープの走行
方向が切換えられ、REW動作状態となる。そして、係
止片58が係止凹部67に係合し、REW操作部材7は
そのまま押込み位置に係止される。
【0032】REW動作中、FF操作部材6を、係止凹
部66を係止片58に係合させない程度の量だけ押込む
と、中間部材53が僅かに反時計方向へ回動してREW
操作部材7に対する係止状態を解除し、REW操作部材
7を復帰させる。このときも、押圧部68が山形突起5
7を押圧し、中間部材53を再び反時計方向へ回動させ
るので、オートリバース機構が再び作動して、テープの
走行方向が切換わり、元のテープ走行方向による再生動
作状態に戻る。
【0033】次に、再生動作中、FF操作部材6及びR
EW操作部材7を同時に押込むと、両操作部材6,7の
傾斜面69a,70aがストッパ71を同時に左右から
押すことになるので、ストッパ71は回動することがで
きず、両操作部材6,7の押込み量は、前記設定量に制
限される。このときの両操作部材6,7の押込み量は磁
気ヘッド及びピンチローラをテープに対して後退させる
量に至らない。また、係止凹部66,67を係止片58
に係合させる量にも至らない。しかし、押圧部68は山
形突起57を押圧して、中間部材53を反時計方向へ大
きく回動させるので、トリガ部材52も中間部材53と
共に回動し、その押圧部56で制御部材50を回動させ
る。その結果、制御部材50はオートリバース機構に対
する作動禁止状態を解除し、オートリバース機構が作動
してテープの走行方向が切換えられる。
【0034】そこで、FF操作部材6及びREW操作部
材7を押込むことを止め、両操作部材6,7を復帰させ
ると、テープの走行方向が切換わって、再生動作状態と
なる。 次に、イジェクト操作部材5を押込んでカセッ
ト4を取り出すと、イジェクト操作部材5の矢印A方向
への移動に伴い支持部材12も同方向へ移動する。この
とき図5の如く抑え部62が中間部材53の上面から外
れ、トリガ部材53は圧縮コイルスプリング54により
上方へ復帰する。その結果、U字形嵌合部59が係合部
55から外れるので、押圧部68が山形突起57を押圧
して中間部材53が回動しても、その回動はトリガ部材
52及びオートリバース機構に何等の影響も与えない。
【0035】そして、支持部材12がイジェクト操作部
材5と共に移動することにより、図5の如く、押釦5
a,6a,7aは、ダッシュボードの外面8からの突出
量を減少させる。
【発明の効果】以上のように、本発明のオートリバース
式カセットテープレコーダの手動操作機構は、FF操作
部材を単独で押込んだときよりも、REW操作部材を単
独で押込んだときの方が、FF/REW係止機構が大き
く回動するようにし、そのFF/REW係止機構の大き
な回動により、オートリバース機構を作動させるように
構成される。そこで、テープの走行方向を手動で切換え
るための走行方向切換部材を設けず、しかも、FF/R
EW係止機構は単に回動自在とするだけの簡単な構成
で、REW操作部材の押込みによりオートリバース機構
を作動させてREW動作状態とし、FF操作部材の押込
みによりFF動作状態とし、FF操作部材及びREW操
作部材の同時押込みによりテープの走行方向を切換え
る、という3つの操作が行なえるようになる。また、前
記FF/REW係止機構には突起と係止片とを設け、R
EW操作部材には、前記突起を押圧する押圧部と、前記
係止片と係合するREW係止凹部とを設け、FF操作部
材には、REW係止凹部と同一形状のFF係止凹部を設
けて前記係止片と係合させる。そして、REW操作部材
の押圧部で突起を押圧したときは、FF/REW係止機
構を大きく回動させ、REW係止凹部またはFF係止凹
部が係止片に係合するときのFF/REW係止機構の回
動量は小さくなるように設定することにより、FF/R
EW係止機構は、REW操作部材とFF操作部材とを、
同一条件で押込み位置に係止することができ、かつ、押
圧部と突起との当接によるFF/REW係止機構の回動
量は、自由に設定することができる。更に、FF操作部
材及びREW操作部材を支持部材で支持するようにし、
イジェクト操作部材を押込んだとき支持部材も同一方向
に移動するようにしたことにより、カセットを装填して
いないときには、FF操作部材及びREW操作部材と、
イジェクト操作部材のいずれも、復帰位置より引っ込め
ておくことができ、車載用テープレコーダに採用する
と、カセット非装填時には押釦が突出しないので、運転
環境の改善を図ることができる。この場合において、F
F操作部材及びREW操作部材と、前記支持部材との間
に、FF復帰スプリング及びREW復帰スプリングを掛
け渡すことにより、イジェクト操作部材の操作がFF復
帰スプリング及びREW復帰スプリングによって重くな
ることを防止できる。また、支持部材とイジェクト操作
部材とを、連結部材を介して連動させ、この連結部材で
支持部材とイジェクト操作部材との移動量の差異を調整
するようにすると、支持部材の移動量を、イジェクト操
作部材の移動量とは関係なく自由に設定でき、設計の自
由度を増すことができる。更に加えて、FF/REW係
止機構を回動自在及び昇降自在とし、FF/REW係止
機構の高さ位置によって、REW操作部材とオートリバ
ース機構との連動経路を適宜遮断するように構成するこ
とにより、イジェクト操作部材の押込み操作に伴い、F
F操作部材及びREW操作部材が押込み方向に移動した
ときも、オートリバース機構が誤作動することを防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】同実施形態の一部を示す斜視図である。
【図3】同実施形態の一部を示す分解斜視図である。
【図4】図3に示す部分の動作説明図である。
【図5】図3に示す部分の動作説明図である。
【符号の説明】
5 イジェクト操作部材 6 FF操作部材 7 REW操作部材 9 イジェクト復帰スプリング 12 支持部材 15 FF復帰スプリング 16 REW復帰スプリング 18b,22 イジェクト係止機構 38 連結部材 52,53 FF/REW係止機構 57 突起 58 係止片 66 係止凹部 67 係止凹部 68 押圧部 71 ストッパ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープが終端まで巻取られたことを検出し
    てテープの走行方向を切換えるオートリバース機構と、
    互いに平行な方向に進退自在で、予め定められた設定量
    を越えて押込んだとき、磁気ヘッド及びピンチローラを
    テープから後退させる早送り操作部材(6)及び巻戻し操
    作部材(7)と、早送り操作部材及び巻戻し操作部材を復
    帰させるFF復帰スプリング(15)及びREW復帰スプ
    リング(16)と、早送り操作部材及び巻戻し操作部材の
    いずれか一方を単独で前記設定量を越えて押込んだとき
    該操作部材を押込み位置に係止するFF/REW係止機
    構(52,53)と、早送り操作部材及び巻戻し操作部材
    を同時に押込んだとき両操作部材の押込み量を前記設定
    量に制限するストッパ(71)とを備え、巻戻し操作部材
    を単独で押込んだときと、早送り操作部材及び巻戻し操
    作部材を同時に押込んだときのいずれも、前記オートリ
    バース機構を作動させてテープ走行方向を切換えるオー
    トリバース式カセットテープレコーダの手動操作機構に
    おいて、 前記巻戻し操作部材は、単独で押込んだときも、早送り
    操作部材と同時に押込んだときも前記FF/REW係止
    機構を直接押圧して、該係止機構を、早送り操作部材を
    押込み位置に係止するときよりも大きく回動させ、この
    係止機構の大きな回動により、前記オートリバース機構
    を作動させることを特徴とするオートリバース式カセッ
    トテープレコーダの手動操作機構。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記FF/REW係止機構は突起(57)と係止片(58)
    とを有し、前記巻戻し操作部材は、前記突起を押圧する
    押圧部(68)と、前記係止片と係合するREW係止凹部
    (67)とを有し、前記早送り操作部材は、前記係止片と
    係合する、前記REW係止凹部と同一形状のFF係止凹
    部(66)を有し、巻戻し操作部材は、前記押圧部で前記
    突起を押圧してFF/REW係止機構を大きく回動さ
    せ、早送り操作部材及び巻戻し操作部材のいずれか一方
    を単独で押込んだとき、該操作部材は、前記係止凹部
    と、前記係止片との係合により押込み位置に係止される
    ことを特徴とするオートリバース式カセットテープレコ
    ーダの手動操作機構。
  3. 【請求項3】請求項1において、更に、 前記早送り操作部材及び巻戻し操作部材と平行な方向に
    進退自在なカセット取出し用のイジェクト操作部材(5)
    と、該イジェクト操作部材を復帰させるイジェクト復帰
    スプリング(9)と、前記イジェクト操作部材を押込み位
    置に係止し、カセットの装填によりその係止を解除する
    イジェクト係止機構(28b,22)と、前記早送り操作
    部材及び巻戻し操作部材を支持し、イジェクト操作部材
    の押込み動作に連動してイジェクト部材と同一の向きに
    移動する支持部材(12)とを具備したことを特徴とする
    オートリバース式カセットテープレコーダの手動操作機
    構。
  4. 【請求項4】請求項3において、更に、 前記早送り操作部材及び巻戻し操作部材と、前記支持部
    材との間に、前記FF復帰スプリング及びREW復帰ス
    プリングを掛け渡したことを特徴とするオートリバース
    式カセットテープレコーダの手動操作機構。
  5. 【請求項5】請求項3において、更に、 前記イジェクト操作部材と前記支持部材とを、連結部材
    (38)で連結し、イジェクト操作部材の移動量と前記支
    持部材の移動量との差異を、該連結部材で調整したこと
    を特徴とするオートリバース式カセットテープレコーダ
    の手動操作機構。
  6. 【請求項6】請求項3において、更に、 イジェクト操作部材の押込み操作に伴い前記支持部材が
    移動した際、巻戻し操作部材からFF/REW係止機構
    を介してオートリバース機構に至る連動経路を、該支持
    部材の一部で遮断することを特徴とするオートリバース
    式カセットテープレコーダの手動操作機構。
JP8359808A 1996-07-09 1996-12-06 オートリバース式カセットテープレコーダの手動操作機構 Pending JPH1027399A (ja)

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