JPH10273436A - 咀嚼用ソフトカプセル剤 - Google Patents

咀嚼用ソフトカプセル剤

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JPH10273436A
JPH10273436A JP9080294A JP8029497A JPH10273436A JP H10273436 A JPH10273436 A JP H10273436A JP 9080294 A JP9080294 A JP 9080294A JP 8029497 A JP8029497 A JP 8029497A JP H10273436 A JPH10273436 A JP H10273436A
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保彦 佐野
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Mitsuteru Nakajima
充光 中島
Itsumi Enomoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 口中で容易に噛み砕くことができるとともに
付着性が少なく、更に溶解性にも優れる咀嚼用ソフトカ
プセル剤の提供。 【解決手段】 剤皮が次の成分(A)、(B)及び(C) (A)ゼラチン (B)ゼラチン100重量部に対し合計で100〜600重量部の(b
1)〜(b3)から選ばれる1種又は2種以上の可塑剤 (b1)グリセリン (b2)D-ソルビトール、ショ糖、マンニトール、果糖、シ
ョ糖アルコール及び異性化糖から選ばれる糖類 (b3)プロピレングリコール及びポリエチレングリコール
から選ばれるグリコール類 (C)水不溶性セルロース類 を含有する咀嚼用ソフトカプセル剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬品、食品、健
康食品等として好適な、咀嚼が容易でかつ付着性の少な
いソフトカプセルに関する。
【0002】
【従来の技術】子供や老人は、錠剤、丸剤、カプセル剤
等の固形内服剤を嚥下できなかったり、服用が困難な場
合がある。また狭心症の発作時のような緊急時には、容
易に服用でき有効成分を口腔内で速やかに放出させるこ
とのできる剤型の薬剤が望まれる。
【0003】一方、最近、嗜好の多様化に伴い、食品な
どの口中での感触にも注目され始めており、例えばナタ
デココのように弾力のある噛み心地がブームになったこ
とも記憶に新しい。
【0004】ところで、弾力を有する固形内服剤とし
て、ソフトカプセル剤がある。通常のソフトカプセル剤
では、ゼラチン、可塑剤及び水を混合して溶解して薄く
展延したゼラチン剤皮内に内容物を包含させている。一
般に、ソフトカプセルの剤皮中にはゼラチンに対し可塑
剤を30〜40重量%添加し、カプセルの変形や固着を防止
するために剤皮中の水分含量が5〜10重量%となるまで
乾燥させている。
【0005】しかし、このような処方のソフトカプセル
は、腸管内で溶解し内容物を放出するように設計されて
いるため硬く、口中で噛み砕くには大きな力が必要とな
り、咀嚼用としては適しない。
【0006】ソフトカプセル剤をより軟らかくするに
は、可塑剤の配合量を増加すればよいが、そうすると、
ソフトカプセル同士や、ソフトカプセルと容器との付着
性が増大して保存安定性が低下するため、日本のような
高温多湿の気候には適さないとともに、咀嚼時に歯等へ
のべたつきを生ずるという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、口
中で容易に噛み砕くことができるとともに付着性が少な
く、更に溶解性にも優れる咀嚼用ソフトカプセルを提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる実情において本発
明者らは鋭意研究を重ねた結果、剤皮中に、特定の可塑
剤を通常のゼラチン剤皮に用いられる量の数倍添加する
とともに、水不溶性のセルロース類を配合することによ
り、ソフトで良好な噛み心地を有しながら、付着性の少
ないソフトカプセル剤が得られることを見出し、本発明
を完成した。
【0009】すなわち本発明は、剤皮が次の成分(A)、
(B)及び(C) (A)ゼラチン (B)ゼラチン100重量部に対し合計で100〜600重量部の(b
1)〜(b3)から選ばれる1種又は2種以上の可塑剤 (b1)グリセリン (b2)D-ソルビトール、ショ糖、マンニトール、果糖、シ
ョ糖アルコール及び異性化糖から選ばれる糖類 (b3)プロピレングリコール及びポリエチレングリコール
から選ばれるグリコール類 (C)水不溶性セルロース類 を含有することを特徴とする咀嚼用ソフトカプセル剤を
提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において「ゼラチン」と
は、ゼラチン、酸性ゼラチン、アルカリ性ゼラチン、ペ
プタイドゼラチン、低分子ゼラチン、ゼラチンの誘導体
等のいずれをも含むものとし、本発明の咀嚼用ソフトカ
プセル剤の剤皮の(A)成分としてこれらのいずれをも使
用することができる。
【0011】剤皮の(B)成分の可塑剤としては、(b1)グ
リセリン、(b2)糖類及び(b3)グリコール類から選ばれる
1種又は2種以上が使用されるが、本発明においては可
塑剤成分の一つとして少なくとも(b1)グリセリンを使用
するのが好ましく、特に成型の容易さを考慮すれば、(b
1)グリセリンと、他の可塑剤成分である(b2)糖類及び(b
3)グリコール類の少なくとも1種とを併用することが好
ましい。
【0012】剤皮中の可塑剤の配合量は、(A)成分のゼ
ラチン100重量部に対し可塑剤全量として100〜600重量
部、特に150重量部を超え300重量部以下が好ましい。配
合量が100重量部未満ではカプセルが硬くなり、また600
重量部を超えると軟らかくはなるが成型が困難となる。
【0013】(B)成分として(b1)のグリセリンを単独で
使用する場合、その使用量は、(A)のゼラチン100重量部
に対し100〜300重量部、特に120〜200重量部が好まし
い。
【0014】本発明において、(b2)の糖類としては、D-
ソルビトール、ショ糖、マンニトール、果糖、ショ糖ア
ルコール及び異性化糖から選ばれるものが使用される
が、咀嚼時の甘みを付与するためには、D-ソルビトー
ル、ショ糖及びマンニトールが好ましい。また高濃度に
添加したときの付着性の低さの点からは、D-ソルビトー
ル及びマンニトールが好ましい。糖類は、可塑剤として
単独で使用する場合にはその使用量は、(A)のゼラチン1
00重量部に対し100〜300重量部、特に120〜200重量部が
好ましい。
【0015】(b1)グリセリンと(b2)糖類を併用すると、
相溶性に優れ、また可塑剤濃度を高めることができる。
グリセリンと糖類を併用する場合には、ゼラチン100重
量部に対してグリセリンを50〜300重量部、特に50〜250
重量部、糖類を30〜300重量部、特に50〜150重量部配合
するのが好ましい。
【0016】本発明において、(b3)のグリコール類とし
ては、プロピレングリコール及びポリエチレングリコー
ルから選ばれるものが使用される。ポリエチレングリコ
ールとしては、重量平均分子量400〜4000のものが特に
好ましい。これらグリコール類は、吸湿性が強く、成形
後の取り扱いが困難となるため、添加量はあまり多過ぎ
ないのが好ましい。グリコール類を可塑剤として単独で
使用する場合にはその使用量は、(A)のゼラチン100重量
部に対し100〜200重量部、特に120〜180重量部が好まし
い。
【0017】(b1)グリセリンと(b3)グリコール類を併用
すると、非常にソフトなゼラチン剤皮が得られる。グリ
セリンと(b3)としてプロピレングリコールを併用する場
合には、ゼラチン100重量部に対してグリセリンを40〜2
00重量部、特に50〜120重量部、プロピレングリコール
を20〜300重量部、特に40〜100重量部配合するのが好ま
しい。グリセリンと(b3)としてポリエチレングリコール
を併用する場合には、ゼラチン100重量部に対してグリ
セリンを50〜100重量部、特に60〜80重量部、ポリエチ
レングリコールを40〜200重量部、特に50〜100重量部配
合するのが好ましい。
【0018】また、(b1)グリセリン、(b2)糖類及び(b3)
グリコール類の三者を併用する場合には、ゼラチン100
重量部に対してグリセリンを50〜200重量部、特に60〜1
50重量部、糖類を30〜130重量部、特に40〜80重量部、
グリコール類を20〜120重量部、特に50〜100重量部配合
するのが好ましい。
【0019】剤皮の(C)成分の水不溶性セルロース類と
しては、結晶セルロース、エチルセルロース、低置換度
ヒドロキシプロピルセルロース、デンプン類等が挙げら
れる。水不溶性セルロース類の配合量は、(A)成分のゼ
ラチン100重量部に対し、5〜100重量部、特に25〜75重
量部が好ましい。水不溶性セルロース類の配合量がゼラ
チン100重量部に対し5重量部未満では、カプセルの付
着性が十分に改善されず、保存時にカプセル同士又はカ
プセルと容器とが付着し、また口中での付着感が生じる
ため、好ましくない。また水不溶性セルロース類の配合
量がゼラチン100重量部に対し100重量部を超えると、成
型が困難となる。
【0020】本発明の咀嚼用ソフトカプセル剤の剤皮中
には、上記(A)〜(C)成分以外に、必要に応じて、着色
剤、防腐剤、崩壊剤、界面活性剤、芳香剤、矯味剤、矯
臭剤等を配合することができる。
【0021】本発明の咀嚼用ソフトカプセル剤は、通常
のソフトカプセル剤の製造法に準じて製造することがで
きる。すなわち、例えば加熱溶融した(A)〜(C)成分、水
及びその他の任意成分からなるカプセル剤皮用組成物
を、シート状に延ばしながらソフトカプセル製造機に送
り込み、金型に合わせて変形させると同時にカプセル内
容物を注入し、冷却固化させることにより製造される。
【0022】本発明の咀嚼用ソフトカプセル剤は、医薬
品、菓子等の食品、健康食品などに好適に用いることが
できる。
【0023】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0024】試験例1 種々の組成のゼラチン組成物からゼラチンシートを作製
し、その口中での感触、味及びべたつき感、並びにシー
ト同士の付着性について評価した。 〈ゼラチンシートの作製〉 (1) 1リットルのビーカーに精製水適量及び(日局)
濃グリセリン100gを量り取り、混合した。次に(日
局)ゼラチン100gを攪拌しながら加え、約60℃の水浴
にて加温し、ゼラチンを均一に溶解させてゼラチン組成
物1を得た。
【0025】(2) 1リットルのビーカーに(日局)D-
ソルビトール液150g及び(日局)濃グリセリン50gを
量り取り、更に精製水適量を加え混合した。この液に
(日局)結晶セルロース(アビセル,旭化成工業社製)
50gを加え、十分に混合した。次に(日局)ゼラチン10
0gを攪拌しながら加え、約60℃の水浴にて加温し、ゼ
ラチンを均一に溶解させてゼラチン組成物2を得た。
【0026】(3) 1リットルのビーカーに精製水適
量、(日局)濃グリセリン80g及び白糖40gを量り取
り、混合した。ビーカーを80℃以上の熱湯に入れ攪拌し
ながら白糖を完全に溶解させた。溶液を室温まで放冷し
た後、ポリエチレングリコール400を40g、及びポリエ
チレングリコール4000を40g加えて撹拌・溶解させ、更
に(日局)結晶セルロース(アビセル,旭化成工業社
製)50gを加え、分散させた。次にコハク化ゼラチン
(特開昭55-138457号公報)100gを攪拌しながら加え、
約60℃の水浴にて加温し、コハク化ゼラチンを均一に溶
解させてゼラチン組成物3を得た。
【0027】(4) 1リットルのビーカーに精製水適
量、(日局)濃グリセリン60g、ポリエチレングリコー
ル400を80g、及びポリエチレングリコール4000を70g
量り取り、撹拌して溶解させ、更に結晶セルロース50g
を攪拌しながら加え、分散させた。次に(日局)ゼラチ
ン100gを攪拌しながら加え、約60℃の水浴にて加温
し、ゼラチンを均一に溶解させてゼラチン組成物4を得
た。
【0028】(5) (1)〜(4)で得たゼラチン組成物1〜
4をプラスチックの板(約80cm×80cm)上に均一に流
し、25〜30℃にて乾燥して、約0.5mm厚のゼラチンシー
トを得た。ゼラチンシートから約1cm×1cmのチップを
切り取り、ゼラチンシート1〜4を得た。
【0029】〈評価〉5名のパネラーにより、各ゼラチ
ンシートの口中での感触、べたつき感等について官能評
価を行い、また各ゼラチンシートをガラス瓶中に密封
し、40℃で1ヵ月保存した場合のシート同士及びシート
と容器との付着性を評価した。この結果を以下に示す。
【0030】ゼラチンシート1(比較品): 軟らかく
弾力性もあるが、口中でのべたつき感があった。また保
存後のシートの付着が著しかった。
【0031】ゼラチンシート2: 軟らかく弾力性があ
り、噛み心地の良い感触で、口中でのべたつきもなく、
更に適度な甘みを有していた。また保存後のシートの付
着はなく、サラサラしていた。
【0032】ゼラチンシート3: 軟らかく弾力性があ
り、噛み心地の良い感触で、口中でのべたつきもなく、
更に適度な甘みがあり、口中での溶解性にも優れてい
た。また保存後のシートの付着はなく、サラサラしてい
た。
【0033】ゼラチンシート4: 軟らかく弾力性に富
み、噛み心地の良い感触で、口中でのべたつきもなかっ
た。また保存後のシートの付着はなく、サラサラしてい
た。
【0034】比較例1 以下に示す方法で、試験例1のゼラチンシート1と同一
組成の剤皮を有するゼラチンカプセル剤を調製した。20
0リットルのステンレスタンクに精製水約8.5kg及び濃グ
リセリン5.0kgを入れ攪拌した。次にゼラチン5.0kgを入
れて攪拌し、ゼラチンを十分膨潤させた後、ステンレス
タンクに60〜70℃の温水を通してゼラチンを溶解した。
次いで減圧下脱泡し、ゼラチンカプセルの成型に用い
た。カプセルの成型は、ロータリー式自動成型機を用
い、5号オーバルをモデルに選定して行った。カプセル
の内容物として中鎖脂肪酸トリグリセライド300mgを充
填して成型後、カプセル剤皮の水分が6〜10重量%とな
るように20〜25℃の乾燥室で乾燥して、ソフトカプセル
剤1(比較品)を得た。
【0035】実施例1 以下に示す方法で、試験例1のゼラチンシート2と同一
組成の剤皮を有するゼラチンカプセル剤を調製した。20
0リットルのステンレスタンクに精製水約4.5kg、濃グリ
セリン2.5kg及びD-ソルビトール液7.5kgを入れ攪拌し
た。この液に結晶セルロース(アビセルPH101,旭化成
工業社製)2.5kgを加えて分散させた。次にゼラチン5.0
kgを攪拌しながら加え、タンクに60〜70℃の温水を通
じ、ゼラチンを溶解した。次いで減圧下脱泡して、ゼラ
チン溶液を得た。このゼラチン溶液を用いる以外は比較
例1と同様にしてカプセル成型を行い、ソフトカプセル
剤2(本発明品)を得た。
【0036】実施例2 以下に示す方法で、試験例1のゼラチンシート3と同一
組成の剤皮を有するゼラチンカプセル剤を調製した。20
0リットルのステンレスタンクに精製水約5.0kg、濃グリ
セリン4.0kg及び白糖2.0kgを秤り取り混合した。次にス
テンレスタンクに60〜70℃の温水を通し攪拌しながら白
糖を溶解させた。水道水を通し溶液を室温付近まで冷却
した後、ポリエチレングリコール400を2.0kg及びポリエ
チレングリコール4000を2.0kg加え、攪拌して溶解させ
た。更にこの液に結晶セルロース(アビセルPH101,旭
化成工業社製)2.5kgを分散させた。次にコハク化ゼラ
チン(特開昭55-138457号公報)5.0kgを攪拌しながら徐
々に加え、ステンレスタンクに60〜70℃の温水を通し、
コハク化ゼラチンを溶解した。次いで減圧下脱泡して、
ゼラチン溶液を得た。このゼラチン溶液を用いる以外は
比較例1と同様にしてカプセル成型を行い、ソフトカプ
セル剤3(本発明品)を得た。
【0037】実施例3 以下に示す方法で、試験例1のゼラチンシート4と同一
組成の剤皮を有するゼラチンカプセル剤を調製した。20
0リットルのステンレスタンクに精製水約5.0kgを投入
し、濃グリセリン3.0kg、ポリエチレングリコール400を
4.0kg及びポリエチレングリコール4000を3.5kg加え、攪
拌して溶解させた。この液に結晶セルロース(アビセル
PH101,旭化成工業社製)2.5kgを攪拌しながら加えて分
散させた。次にゼラチン5.0kgを入れて攪拌し、タンク
に60〜70℃の温水を通じ、ゼラチンを溶解した。次いで
減圧下脱泡して、ゼラチン溶液を得た。このゼラチン溶
液を用いる以外は比較例1と同様にしてカプセル成型を
行い、ソフトカプセル剤4(本発明品)を得た。
【0038】試験例2 比較例1及び実施例1〜3で得られた各ソフトカプセル
剤について、5名のパネラーにより、口中での感触、べ
たつき感等について官能評価を行い、また各ゼラチンカ
プセル50個をガラス瓶中に密封し、40℃で1週間保存し
た場合のカプセル同士及びカプセルと容器との付着性を
評価した。この結果を以下に示す。
【0039】ソフトカプセル剤1(比較品): ソフト
で弾力性があるが、口中でべたつき感が感じられた。ま
た保存後、カプセル同士が瓶の中で付着して離れなかっ
た。
【0040】ソフトカプセル剤2(本発明品): 比較
品と同様にソフトで弾力性があり、かつべたつき感もな
く咀嚼が容易であるともに、適度な甘みを有していた。
また保存後もカプセルの付着は全くなく、サラサラして
いた。
【0041】ソフトカプセル剤3(本発明品): 比較
品と同様にソフトで弾力性があり、かつべたつき感もな
く溶解性にも優れ咀嚼が容易であるともに、適度な甘み
を有していた。また保存後もカプセルの付着は全くな
く、サラサラしていた。
【0042】ソフトカプセル剤4(本発明品): 比較
品と同様にソフトで弾力性があり、かつべたつき感もな
く溶解性にも優れ咀嚼が容易であった。また保存後もカ
プセルの付着は全くなく、サラサラしていた。
【0043】
【発明の効果】本発明の咀嚼用ソフトカプセル剤は、口
中で容易に噛み砕くことができるとともに付着性が少な
く、更に溶解性にも優れるものである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剤皮が次の成分(A)、(B)及び(C) (A)ゼラチン (B)ゼラチン100重量部に対し合計で100〜600重量部の(b
    1)〜(b3)から選ばれる1種又は2種以上の可塑剤 (b1)グリセリン (b2)D-ソルビトール、ショ糖、マンニトール、果糖、シ
    ョ糖アルコール及び異性化糖から選ばれる糖類 (b3)プロピレングリコール及びポリエチレングリコール
    から選ばれるグリコール類 (C)水不溶性セルロース類 を含有することを特徴とする咀嚼用ソフトカプセル剤。
  2. 【請求項2】 (B)成分が、(b1)グリセリンを含有する
    ものである請求項1記載の咀嚼用ソフトカプセル剤。
  3. 【請求項3】 (B)成分が、(b1)グリセリンと、(b2)糖
    類及び(b3)グリコール類の少なくとも1種との組合せか
    らなるものである請求項2記載の咀嚼用ソフトカプセル
    剤。
  4. 【請求項4】 剤皮中の(b1)グリセリンの含有量が、ゼ
    ラチン100重量部に対し50〜300重量部である請求項2又
    は3記載の咀嚼用ソフトカプセル剤。
  5. 【請求項5】 (B)成分が、D-ソルビトール、ショ糖及
    びマンニトールから選ばれる糖類を含有するものである
    請求項1〜4のいずれかに記載の咀嚼用ソフトカプセル
    剤。
  6. 【請求項6】 剤皮中の(C)成分の含有量が、ゼラチン1
    00重量部に対して5〜100重量部である請求項1〜5の
    いずれかに記載の咀嚼用ソフトカプセル剤。
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