JPH09316006A - 口腔内溶解性固形製剤 - Google Patents

口腔内溶解性固形製剤

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JPH09316006A
JPH09316006A JP8134589A JP13458996A JPH09316006A JP H09316006 A JPH09316006 A JP H09316006A JP 8134589 A JP8134589 A JP 8134589A JP 13458996 A JP13458996 A JP 13458996A JP H09316006 A JPH09316006 A JP H09316006A
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JP
Japan
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erythritol
organic acid
solid
solid organic
preparation
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JP8134589A
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Seiichi Umeda
誠一 梅田
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YATSUKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エリスリトールを含有する口腔内溶解性固形製
剤を提供する。 【解決手段】有効成分とエリスリトールと少量の酸味を
呈する固体有機酸を含有する錠剤、丸剤、顆粒剤、散剤
等の固形製剤。 【効果】エリスリトールに酸味を呈する固体有機酸を併
用することにより、低吸湿性、保存安定性、製剤用容易
性に加え、冷涼感を一層改善し、水を服用しなくても、
口腔内で急速に溶解し崩壊するので、小児、老齢者でも
容易に服用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は病気の治療や診断、
健康に有効な成分を含み、水なしで服用可能な、錠剤、
丸剤、顆粒剤、散剤等の口腔内溶解性固形製剤に関す
る。
【0002】
【従来技術】病気の治療剤、診断剤、健康食品等におけ
る経口固形製剤は、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤等
の剤形で投与され、通常、これらは胃や小腸等の消化器
官で溶解吸収されるものである。従来より、経口固形製
剤には、剤の増量、賦形、防湿、矯味、矯臭等を目的と
して、種々の添加剤が使用されており、特に、安全性や
製剤上の取扱の容易性、価格等よりショ糖、ブドウ糖、
果糖、乳糖、マルトース、デキストリン等の糖類や、ソ
ルビトール、マルチトール、マンニトール、キシリトー
ル等の糖アルコールが多用されてきた。しかしながら、
これらの糖類にはそれ自体に吸湿性があったり、その構
造中に還元性基を有するためアミノ酸、蛋白質系の有効
成分と相互反応を起こしたり、変色することがあり、ま
たカロリーが高いなどの問題がある。また、上記の糖ア
ルコールはアミノ酸、蛋白質系の有効成分と相互反応を
起こしたり、変色することは少ないが、ソルビトール、
マルチトール、キシリトールは吸湿性が高く、製剤上の
取扱いや保存安定性に問題があり、マンニトールは吸湿
性は低いものの、価格が高く、かつ水への溶解性が低い
と言う欠点を有している。しかも、糖アルコールは摂取
量が多くなると下痢を起こしやすいと言う欠点も有して
いる。
【0003】これらの欠点を解決する方法として、特開
平8−27033号公報には、低吸湿性で、粉末化や打
錠成型性に優れ、有効成分との相互作用や下痢を起こさ
ないエリスリトールを固形製剤の賦形剤として使用する
ことが提案されている。しかし、この発明の固形製剤
は、胃や小腸等の消化器官で溶解し吸収することを目的
とした通常の経口固形製剤であり、水なしで服用するこ
とを目的とするものではない。従来の経口固形製剤に
は、飲み安さの問題がある。例えば、通常の錠剤やカプ
セル剤の場合、飲下し力の弱い小児や老齢者では食道に
つかえる等のため服用を嫌がることが多い。また、散剤
や顆粒剤でも、小児や老齢者では口腔内に固形の薬剤が
残留しやすく、服用を嫌がることが多い。さらに、飲下
しに多量の水を必要とすることが多く、就寝前の服用で
は夜間排尿の問題を生じる。このような欠点を解決する
方法として、特公表93−12769号公報には、活性
成分と乳糖及び/又はマンニトールからなる糖類と、少
量の寒天を用い、ゼリー状に固化した口腔崩壊性又は溶
解性の固形製剤が提案されている。しかしながら、この
固形製剤は、活性成分を含む乳糖及び/又はマンニトー
ルを、寒天水溶液に半溶解した後、鋳型に充填し成型、
真空乾燥又は数日間かけて低温乾燥して製造するもの
で、製剤作業性に問題があるばかりでなく、錠剤の強度
が十分でなく、味覚上の矯味効果が期待できない、製造
コストが高いなどの問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、口腔内で容
易に溶解して水なしで服用することができ、冷涼感とさ
わやかさに優れ、ノンカロリーであり、有効成分との相
互反応を起こしたり、変色したりせず、吸湿性が低く、
下痢などの副作用を生じない固形製剤を提供しようとす
るものである。
【0005】
【発明が解決するための手段】本発明者は鋭意研究の結
果、エリスリトールに少量の酸味を呈する固体有機酸を
併用することにより、口腔内で容易に溶解し、水なしで
も服用可能でしかも優れた飲用感の口腔内溶解性固形製
剤がえられることを見いだした。すなわち、本発明は有
効成分とエリスリトールと酸味を呈する固体有機酸を含
有することを特徴とする口腔内溶解性固形製剤である。
本発明において、「口腔内溶解性固形製剤」とは、口腔
内に水を服用することなく投与した場合、唾液により実
質上溶解し崩壊する性質を有する固形製剤を意味するも
のである。この固形製剤は、有効成分の種類や含有量、
個人差とも関係するが、通常数秒から数十秒で溶解し崩
壊するものである。本発明で使用するエリスリトール
は、4つの炭素を有する糖アルコールであって、ソルビ
トール、マンニトール等の他の糖アルコールと同様、非
う食性であり、耐熱性が高く、アミノ酸、蛋白質系有効
成分と褐変反応を起こさない等の特徴を有するが、さら
に下記1〜4のエリスリトールだけの優れた利点を有す
る。 1、結晶性に優れ、極めて吸湿しにくい。相対湿度90
%までほとんど吸湿しないため、製造時の取扱が容易で
あり、有効成分の安定性、製品の保存安定性がよい。 2、低分子量の糖アルコールであるから、溶解速度が速
く、唾液に対し急速に溶解する。 3、エリスリトールの溶解時の吸熱作用は、砂糖の約1
0倍、ブドウ糖の約3倍、ソルビトールの約2倍と高い
ため、飲用時、口腔内に冷涼感が味わえる。 4、糖質では唯一のノンカロリー甘味料である。
【0006】本発明で使用する酸味を呈する固体有機酸
とは、食品や医薬品に使用可能な酸味を有する有機物を
意味するものであり、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、ビ
タミンC、アジピン酸、グルコン酸、コハク酸、リンゴ
酸、ソルビン酸、エリソルビン酸、フマル酸等が挙げら
れる。これらの内、ビタミンC、クエン酸、酒石酸、リ
ンゴ酸は特に有効な有機酸である。本発明では、エリス
リトールと少量の酸味を呈する固体有機酸とを固形製剤
に用いることにより、エリスリトールの利点をそのまま
生かし、更に優れた効果が得られる。すなわち、エリス
リトールに酸味を呈する固体有機酸を少量併用した場合
には、有機酸の酸味をほとんど感じることなく、エリス
リトールのみを使用する場合に比べ、冷涼感、さわやか
さが一層改善され、驚くほど冷やりとした冷涼感とさわ
やかな甘味が口腔内に広がる。そして、唾液が十分に出
て水なしでも容易に溶解して自然に飲むことができ、優
れた飲用感が味わえる。なお、通常は前記のように少量
の有機酸の併用するが、嗜好に応じて、酸味を呈する固
体有機酸の含有量を増やし、固形製剤に酸味を加味して
もよい。
【0007】本発明の口腔内溶解性固形製剤中に含有さ
れるエリスリトールと酸味を呈する固体有機酸の合計含
有量は、通常50〜99.9重量%とし、より好ましく
は80〜99.9重量%、そして最も好ましくは90〜
99.9重量%とするとよい。また、酸味を呈する固体
有機酸の量は、通常、製剤中のエリスリトールと酸味を
呈する固体有機酸の合計含有量の0.0001〜5重量
%とし、より好ましくは0.001〜3重量%、最も好
ましくは0.01〜1重量%とするとよい。口腔内溶解
性固形製剤中の有効成分の含有量はその性質にもよる
が、通常50重量%以下であり、より好ましくは20重
量%以下、最も好ましくは10重量%以下とするとよ
い。
【0008】本発明の口腔内溶解性固形製剤に用いられ
る有効成分としては、常温で固体又は液体の有効成分で
あれば特に制限はなく、各種の医薬品、診断用薬品、健
康食品や機能性食品などに使用されている既存の有効成
分を使用することができる。次にそれらを例示する。 ステロイド系抗炎症剤:プレドニゾロン、コルチゾン、
ヒドロコルチゾン、吉草酸ベタメゾン、ジプロピオン酸
ベタメサゾン、デキサメタゾン等。 非ステロイド系抗炎症剤:インドメタシン、メフェナム
酸、イブフェナック、ジクロフェナック、アルクロフェ
ナック、イブプロフェン、フェニルブタゾン、サリチル
酸メチル等。 抗ヒスタミン剤:ジフェニルピラニン、カルビノキサミ
ン、塩酸ジフェニルヒドラミン、マレイン酸ブロムフェ
ラミン、ジフェニルイミダゾール、マレイン酸クロルフ
ェニラミン、クレミゾール等。 抗アレルギー剤:アレキサノクス、フマル酸ケトチェ
ン、クロモダリク酸ナトリウム等。 抗生物質:クロラムフェニコール、カナマイシン、テト
ラサイクリン、オキシテトラサイクリン、リンコマイシ
ン、エリスロマイシン、フトレプトマイシン、ゲンタマ
イシン、ペニシリン等。 セロトニン5H3 受容体拮抗薬:オンダンセトロン、グ
ラニセトロン等。 H受容体拮抗薬:シメチジン、塩酸ラニチジン、ファ
モチジン、塩酸ロキサジンアセテート等。
【0009】抗精神病剤:レセルピン、ニトラゼパム、
ロラゼパム、エモナブリド、ジアゼパム、ハロペリドー
ル、クロナゼパム、クロルプロマジン等。 抗てんかん剤:アセタゾラミド、エトサクシミド、メブ
ロバメート等。 催眠剤:チオペンタール、バルビタール、シクロバルビ
タール等。 抗不整脈剤、強心剤:プロプラノール、ビンドロール、
アジマリン、アムリノン、カフェイン、ジギトキシン、
ジゴキシン等。 血管拡張剤、降圧剤:ジピリダモール、塩酸パパベリ
ン、ニトログリセリン、プレパニレニトレート、硝酸イ
ソソルビット、アラセブリル、クロニジン、塩酸デラブ
リル等。 カルシウム拮抗剤:塩酸ニカルジピン、ニフェジピン、
ニゾルジピン、ニバジピン、塩酸ジルチアゼム等。 利尿剤:バソプレッシン、ポリチアジド、チクロペンチ
アジド、ペンドロフルメチアジド、ブメタニド、トリク
ロメチアジド、ヒドロクロチアジド等。 鎮痛剤:アスピリン、コデイン、アミノピリン、モルヒ
ネ等。 鎮痙剤:臭化メチルアトロピン、塩酸テベリジン、ブチ
ルスコポラミン、塩酸チアニジン等。 ビタミン:ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタ
ミンD、ビタミンE、ビタミンK等。 生薬:カンゾウ、ケイヒ、ショウキョウ、トウキ、シャ
クヤク、トチュウ、センキョ、カシュウ、ゴオウ、サイ
コ、ウコン、オタネニンジン等。 健康食品成分:ミネラル、アミノ酸、酵母、乳酸菌、ビ
フィズス菌、ボレイ、アセロラ、アマチャズル、エイコ
サペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、核酸、霊芝、ロ
ーマカミツレ、ヨモギ、イチョウ葉、卵黄レシチン、キ
ダアロエ、グルコマンナン、カピリルナ、クロレラ、ロ
ーヤルゼリー等。 診断剤、制吐剤、ホルモン剤、抗潰瘍剤、糖尿病治療
剤、気管支拡張剤、血糖降下剤、サルファ剤、経口避妊
薬。
【0010】本発明の口腔内溶解性固形製剤は、有効成
分とエリスリトールと酸味を呈する固体有機酸とを均一
に混合し、そのままあるいは造粒さらには打錠するなど
慣用の方法で錠剤、丸剤、顆粒剤若しくは散剤化する方
法で製造することができる。また、有効成分と酸味を呈
する固体有機酸とを有するエリスリトールの過飽和水溶
液から固体を析出させ、ついで慣用の方法で錠剤、丸
剤、顆粒剤若しくは散剤化する方法でも製造することも
可能であるが、前者の方法の方が簡単に製造できる点で
優れている。これらの固形製剤には、所望に応じ、固形
製剤を製造する場合に慣用される他の賦形剤や甘味料、
香料、着色料、防湿剤、保存料、結合剤、崩壊剤等を適
宜添加することもできる。また、デンプン、乳糖又はソ
ルビトールを少量併用すると溶解性(崩壊性)が向上
し、特に好ましい。このようにして製造された固形製剤
は、吸湿性が低いので極めて安定であり、その形態に応
じて、慣用の方法により保存することができる。例え
ば、錠剤としてポリプロピレンやポリ塩化ビニル等の合
成樹脂フィルムシートをカバーシートとする取り出し容
易なPTP包装が適用でき、また、そのままガラスや合
成樹脂製の容器に保存することができる。
【0011】本発明の口腔内溶解性固形製剤は、唾液に
より容易に溶解し、崩壊する性質を有するので、水なし
でも容易に服用できる。しかし、水なし服用に限定され
るものではなく、少量の水を用いたり、若しくは一般の
薬剤と同様程度の水を用いて服用できることは当然であ
る。服用方法は個人の好み、服用時の状況に合わせて選
択することができ、小児、老齢者でも容易に服用するこ
とが可能である。そして、エリスリトーは結晶性に優
れ、相対湿度90%までほとんど吸湿しないため、服用
時に薬剤を手で触っても、ベタ付くことがなく、また、
錠剤化も容易であるため小児、老齢者でも正確な量の服
用が可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を実施
例により説明する。以下に、実施例を上げて更に詳細に
説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものでは
ない。 実施例1:エリスリトール4650gに対し、固体有機
酸としてクエン酸40g、有効成分としてイチョウ葉エ
キス60g、及びステビア10gを混合した後、95%
エタノール500gを加え練合し、16メッシュで篩過
後よく乾燥した。さらに、ショ糖脂肪酸エステル70g
を加えよく混合した後、打錠機を使用し1粒250mg
の三角形の錠剤を製造した。
【0013】実施例2:エリスリトール、4900gに
対し、固体有機酸として酒石酸100g、有効成分とし
て、ビタミンB20g、ビタミンB3g、ビタミン
6g、ビタミンB128g、及び助剤としてステア
リン酸カルシウム30gを混合機で混合し、打錠機を用
いて1錠300mgの錠剤を製造した。
【0014】実施例3:濃度55重量%、温度70℃の
エリスリトール水溶液1000gに、リンゴ酸1g、ビ
タミンB2g、ビタミンB1g、ビタミンB1.
5gを混合し、室温で約4時間放冷して、さらに5℃に
約2時間冷却して結晶を成長させた後、結晶を分離し
た。分離した結晶、アルコールで洗浄し、約70℃で真
空乾燥し結晶粉末を得た。篩によってこの粉末の粒度を
調整し、散剤とした。
【0015】実施例4:エリスリトール4800g、固
体有機酸としてビタミンC25g、有効成分として、テ
オフィリン180gを、流動層造粒機でヒドロキシプロ
ピルセルロースの、0.5%水溶液をバインダーとして
造粒し顆粒剤を製造した。
【0016】参考例1(対照製剤の製造): クエン酸を含まない点を除き、実施例1と同じ組成の錠
剤を製造した。
【0017】参考例2(対照製剤の製造): エリスリトールの代わりにマルチトールを使用し、実施
例1と同様にして錠剤を製造した。
【0018】試験例1(パネルテスト): 実施例1、参考例1、及び参考例2で得られた錠剤を2
0〜22歳の男女各10名に水を飲まずに服用させ、評
価試験を行った。評価法は各パネラーに参考例1の錠剤
を3点とし、これよりはるかに劣ると感じた場合は1
点、やや劣ると感じた場合は2点、ほとんど変わらない
と感じた場合は3点、やや優れていると感じた場合は4
点、はるかに優れていると感じた場合は5点と評価さ
せ、その総合得点を比較した。この結果を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】この試験結果によれば、糖アルコールとし
て、エリスリトールを使用した場合はマルチトールを使
用した場合より、口腔内溶解性、冷涼感、さわやかさ、
薬品臭さ、酸味のいずれにおいても優れており、またエ
リスリトールに酸味を呈する固体酸を併用することによ
り、口腔内溶解性、冷涼感、さわやかさが大幅に改善さ
れ、全く酸味も問題とならないことが確認される。
【0021】試験例2:実施例1、参考例1、及び参考
例2で得られた錠剤を室温中で相対湿度75%の条件下
で一週間保存し、重量変化を測定した。この結果、糖ア
ルコールとしてエリスリトールを使用した実施例1及び
参考例1の錠剤の重量変化は、約0.27%及び0.2
2%であるのに対し、糖アルコールとしてマルチトール
を使用した参考例2の錠剤では、約4.8%であり参考
例2の錠剤は吸湿率が大きいことを示した。さらに、実
施例2〜実施例4の製剤についても試験例1及び試験例
2を実施し、同様な結果を得た。
【0022】
【発明の効果】本発明の口腔内溶解性固形製剤は、唾液
により急速に溶解し崩壊するので、水を使用することな
く容易に服用することが可能である。本発明は、糖アル
コールとして、エリスリトールを使用するので、アミノ
酸、蛋白質系の有効成分と相互反応を起こしたり、変色
することがない。エリスリトールは、ほとんど吸湿性が
なく、製造時の取扱が容易であり、有効成分の安定性、
製品の保存安定性がよい。また、エリスリトールは唾液
に対して急速に溶解し、溶解時の吸熱作用が高いため、
飲用時、口腔内に冷涼感が味わえる。しかも、エリスリ
トールは有効成分の臭いを低下させる作用を有し、糖質
では唯一のノンカロリー甘味料であるという利点も有す
る。本発明ではエリスリトール対し、酸味を呈する固体
有機酸を併用するため、エリスリトールのみを使用する
場合に比べ、冷涼感、さわやかさが一層改善され、驚く
ほど冷やりとした冷涼感とさわやかな甘味が口腔内に広
がり、優れた飲用感が味わえる。また、固体有機酸を併
用しても、有機酸の酸味を全く感じることなく、小児、
老齢者でも容易に服用できると言う顕著に優れた効果を
奏するので、その実用的価値は絶大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/12 A61K 9/14 A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有効成分とエリスリトールと少量の酸味を
    呈する固体有機酸を含有することを特徴とする口腔内溶
    解性固形製剤。
  2. 【請求項2】製剤中のエリスリトールと酸味を呈する固
    体有機酸の合計含有量が、50〜99.9重量%である
    ことを特徴とする請求項1記載の口腔内溶解性固形製
    剤。
  3. 【請求項3】製剤中の酸味を呈する固体有機酸の含有量
    が、製剤中のエリスリトールと酸味を呈する固体有機酸
    の含有量の0.0001〜5重量%であることを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載の口腔内溶解性固形製
    剤。
JP8134589A 1996-05-29 1996-05-29 口腔内溶解性固形製剤 Pending JPH09316006A (ja)

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JP2018058995A (ja) * 2016-10-06 2018-04-12 日本合成化学工業株式会社 樹脂組成物及び成形品

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