JPH1027334A - 磁気カード及びその製造方法 - Google Patents

磁気カード及びその製造方法

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JPH1027334A
JPH1027334A JP8199753A JP19975396A JPH1027334A JP H1027334 A JPH1027334 A JP H1027334A JP 8199753 A JP8199753 A JP 8199753A JP 19975396 A JP19975396 A JP 19975396A JP H1027334 A JPH1027334 A JP H1027334A
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JP
Japan
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magnetic
powder
card
magnetic card
layer
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Application number
JP8199753A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Saito
一宏 斎藤
Akio Hasebe
章雄 長谷部
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Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気記録部分の特定が困難で、一度記録した
情報の書き換えが困難な、偽造の防止に優れた磁気カー
ド及びその製造方法を提供すること。 【解決手段】 PETからなる仮の基体11上に、順
次、軟磁性金属粉末を含む磁性塗料、Baフェライト粉
末を含む磁性塗料、Sm−Co粉末6を含む磁性塗料及
びBaフェライト粉末を含む磁性塗料を塗工し、乾燥
し、磁気シールド層4、低保磁力の磁性層3、高保磁力
の磁性層2を形成した後、この上に、樹脂を塗布したP
ETからなる基体1を載せ、プレスし、仮の基体11を
取り除く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、磁気カード及びその製
造方法に関し、特に、偽造防止に優れた磁気カード及び
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】乗車券、テレフォンカードあるいはプリ
ペイドカード等の金券として利用されている磁気カード
類は、利用するごとに所定の装置で、磁性層に残金等の
所定の情報を書き換えることにより、使用されている。
【0003】これらの磁気カードには、偽造防止策とし
て、磁性層に保護層を設ける、あるいは、磁性層を多層
にする等の工夫が施されている。
【0004】ところが、磁気カードの普及と共に、磁気
カードの情報を再生、記録する装置技術も発達し、記録
した情報を容易に読み取り、さらには、情報を書き込む
ことまで可能となった。具体的には、磁気カードの使用
ごとに、新しい情報を含む全情報が、旧情報の上に上書
きされる形で書き換えられるため、情報を記録、再生す
る装置があれば、容易に情報の書き換えが行える。この
ことにより、近年磁気カードの偽造が増加してきた。
【0005】この原因として、磁気カードの塗料の塗布
表面の平滑性がよくないことにある。即ち、磁気カード
の表面の平滑性が悪いと目視や触手により磁気記録部分
の特定が容易にでき、偽造が容易になる。
【0006】また、他の原因として、磁性層の保磁力が
2〜3kOeと低いことにもある。即ち、保磁力が低い
と従来の磁気記録、再生装置で容易に情報の書き換えが
でき、偽造が可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の技術
的課題は、このような現状に鑑み、磁気記録部分の特定
が困難で、一度記録した情報の書き換えが困難な、偽造
防止に優れた磁気カード及びその製造方法を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、基体上に、
少なくとも1層の磁性層が設けられ、表面が平滑である
ことを特徴とする磁気カードである。
【0009】また、本発明は、上記の磁気カードに
おいて、前記磁性層は、保磁力の異なる2種以上の磁性
粉末からなることを特徴とする磁気カードである。
【0010】また、本発明は、上記またはの磁気
カードにおいて、前記磁性層は、一般式Rx100-x-y
y(但し、RはSmを必須成分としてYを含む希土類元
素から選択された少なくとも1種、TはCoを主成分と
する遷移金属(Fe、Co、Ni)のうちから選択され
た少なくとも1種、MはSi、Ti、Al、Ga、V、
Cr、Mn、Cu、Zr、Nb、Mo、Pd、Hf、T
a、W、Pt及びAuのうち少なくとも1種)で表さ
れ、16.0≦x≦22.0、0≦y<2.5(いずれも
at%)の範囲である磁性粉末からなることを特徴とす
る磁気カードである。
【0011】また、本発明は、仮の基体上に、少なく
とも1層の磁性層を設け、最上層に基体を設けた後、前
記仮の基体を取り除くことを特徴とする上記〜のい
ずれか記載の磁気カードの製造方法である。
【0012】即ち、本発明の磁気カードは、従来と比較
し、表面の平滑性がよく、磁気記録部分の特定が困難で
あり、高保磁力でかつ着磁性に優れた特性を有する。
【0013】ここで、表面の平滑性がよいとは、磁気記
録部分と他の部分とが、目視や触手で区別がつかない程
度のことである。
【0014】高保磁力で、かつ着磁性の良好な磁性層と
しては、一般式Rx100-x-yy(但し、RはSmを必
須成分としてYを含む希土類元素から選択された少なく
とも1種、TはCoを主成分とする遷移金属(Fe、C
o、Ni)のうちから選択された少なくとも1種、Mは
Si、Ti、Al、Ga、V、Cr、Mn、Cu、Z
r、Nb、Mo、Pd、Hf、Ta、W、Pt及びAu
のうち少なくとも1種)で表され、16.0≦x≦22.
0、0≦y<2.5(いずれもat%)の範囲であるこ
とが好ましい。
【0015】ここで、xを16.0<x<22.0(at
%)としたのは、16.0at%未満では、保磁力が低
下し、一方、22.0at%を越えると、飽和磁化が低
下し好ましくないからである。また、yを0≦y<2.
5at%としたのは、2.5at%を越えると、保磁力
の低下が見られるからである。
【0016】このように、本発明は、保磁力3.0kO
e以上で、かつ、保磁力の1/2以下の印加磁界で飽和
磁化の25%の磁化を有する磁性層は、情報の記録が容
易に行えるが、記録した情報の消去あるいは上書き(書
換え)が困難または不可能であることに着目したもので
ある。
【0017】本発明の磁気カードでは、長手方向に磁気
記録をする際、まず、初期情報の記録は、長手方向に一
箇所以上の未記録部分を残して行い、更にその後、新し
い情報の記録は、既存の情報を消去することなく、未記
録部分に行う。
【0018】従って、本発明によれば、表面が平滑なた
め、目視等による磁気記録部分の特定が困難であり、更
に、情報の記録は容易に行えるが、記録した情報の消
去、書換えが困難であるため、偽造を目的とした情報の
消去、書換えが不可能である、工業上極めて有益な磁気
カード及びその製造方法が得られる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0020】(実施例1)純度99.0wt%以上のS
m、Coを溶解して、Sm19.2at%、Co80.8
at%の組成の合金を作製した。その後、得られた合金
に水素雰囲気中で水素処理を施し、ボルテックスを用い
て、粉砕を行った。更に、得られた粉末に対し、熱処理
を施した。
【0021】次に、熱処理後の粉末を樹脂、溶剤と混合
し、磁性塗料を作製した。ポリエチレンテレフタレート
(PET)の基体上に厚さ20μmになるように塗工を
行い、乾燥し、基体上に磁性層を形成した。
【0022】次に、従来のリーダライタ(記録磁界5k
G)を用い、FM方式で記録し、再生を行ったところ、
良好な記録信号が検出された。次に、この磁気ヘッドを
用い記録した情報の消去を行ったところ、記録信号は消
去前の50%の出力で残留し、消去され難かった。
【0023】(実施例2)純度99.0wt%以上のS
m、Coを溶解して、実施例1と同様な条件及び手順
で、各組成の熱処理後の粉末を得た後、この粉末を樹
脂、溶剤と混合し、磁性塗料を作製し、基体上に磁性層
を形成し、磁気カードを得た。
【0024】Sm値が16.0at%以上、22.0at
%以下で、保磁力が大きく、かつ、着磁性の良好な結果
が得られた。
【0025】(実施例3)純度99.0wt%以上のS
m、Co及び添加元素としてAl、Cr、Wを溶解し
て、実施例1と同様な条件及び手順で、熱処理後の粉末
を得た後、この粉末を樹脂、溶剤と混合し、磁性塗料を
作製し、基体上に磁性層を形成し、磁気カードを得た。
得られた磁気カードの磁気特性をV.S.Mを用いて測定
した。
【0026】Al、Cr、Wのいずれの元素を添加した
場合でも良好な結果が得られた。更に、実施例1と同様
の方法で、各磁気カードに記録し、消去したところ、全
ての磁気カードにおいて、記録信号が消去前の50%の
出力で残留し、消去され難かった。
【0027】(実施例4)純度99.0wt%以上のS
m、Co及び添加元素としてAl、Cr、Wを溶解し
て、添加量を変えて、実施例1と同様な条件及び手順
で、熱処理後の粉末を得た後、この粉末を樹脂、溶剤と
混合し、磁性塗料を作製し、基体上に磁性層を形成し、
磁気カードを得た。得られた磁気カードの磁気特性を
V.S.Mを用いて測定した。
【0028】Al、Cr、Wを2.5at%以上添加し
た場合に、保磁力の低下がみられた。また、Si、T
i、Ga、V、Mn、Cu、Zr、Nb、Mo、Pd、
Hf、Ta、Pt及びAuを添加した場合も、2.5a
t%以下で同様に良好な結果が得られた。
【0029】(実施例5)純度99.0wt%以上のS
m、Coを溶解して、実施例1と同様な条件及び手順
で、熱処理後の粉末を得た。この粉末を樹脂、溶剤と混
合し、磁性塗料を作製した。また、軟磁性金属粉末とB
aフェライト粉末を、それぞれ樹脂、溶剤と混合し、磁
性塗料を作製した。
【0030】図1(a)に示すように、PETからなる
仮の基体11上に、軟磁性金属粉末を含む磁性塗料を塗
工し、乾燥し、磁気シールド層4を形成した。次に、図
1(b)に示すように、Baフェライト粉末を含む磁性
塗料を塗布し、乾燥し、低保磁力の磁性層3を形成し
た。更に、図1(c)に示すように、Sm−Co粉末を
含む磁性塗料及びBaフェライト粉末を含む磁性塗料を
用いて、Sm−Co粉末6を含む磁性塗料を部分的に塗
布し、乾燥し、高保磁力の磁性層2を形成した。このと
き、3層それぞれの塗布厚さは、20μmになるように
した。次いで、この上に、図1(d)に示すように、樹
脂を塗布したPETからなる基体1を載せ、プレスし
た。その後、仮の基体11を取り除き、図1(e)に示
すように、本発明の磁気カードを得た。
【0031】比較例として、図2(a)に示すように、
PETからなる基体1上に、Sm−Co粉末を含む磁性
塗料及びBaフェライト粉末を含む磁性塗料を塗布し、
乾燥し、高保磁力の磁性層2を形成した。次に、図2
(b)に示すように、Baフェライト粉末を含む磁性塗
料を塗布し、乾燥し、低保磁力の磁性層3を形成した。
次いで、図2(c)に示すように、軟磁性金属粉末を含
む磁性塗料を塗工し、乾燥し、磁気シールド層4を形成
し、図2(d)の従来の磁気カードを得た。このとき、
各層それぞれの塗布厚さは、20μmになるようにし
た。
【0032】得られた2種の磁気カードを目視と触手に
より、比較したところ、本発明の製造方法で得られた磁
気カードの表面は、平滑で、しかも均一だった。しか
し、従来の製造方法で得られた磁気カードの表面には、
図2(d)に示すように、Sm−Co粉末とBaフェラ
イト粉末の境界に沿った溝5が確認できた。
【0033】なお、本実施例では、Sm−Co系合金を
溶解法により作製したが、液体急冷法、粉末冶金法、還
元法により合金または合金粉末を作製しても同様の効果
が得られる。
【0034】また、添加元素は、Si、Ti、Al、G
a、V、Cr、Mn、Cu、Zr、Nb、Mo、Pd、
Hf、Ta、W、Pt及びAuのうち、2種以上を添加
しても同様な効果が得られる。
【0035】
【発明の効果】以上述べた通り、本発明によれば、磁気
記録部分の特定が困難で、一度記録した情報の書き換え
が困難な、偽造の防止に優れた磁気カード及びその製造
方法を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気カードの製造方法の説明図。
【図2】従来の磁気カードの製造方法の説明図。
【符号の説明】
1 基体 2 高保磁力の磁性層 3 低保磁力の磁性層 4 磁気シールド層 5 溝 6 Sm−Co粉末 11 仮の基体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01F 1/20 H01F 1/20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体上に、少なくとも1層の磁性層が設
    けられ、表面が平滑であることを特徴とする磁気カー
    ド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の磁気カードにおいて、前
    記磁性層は、保磁力の異なる2種以上の磁性粉末からな
    ることを特徴とする磁気カード。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の磁気カードにお
    いて、前記磁性層は、一般式Rx100-x-yy(但し、
    RはSmを必須成分としてYを含む希土類元素から選択
    された少なくとも1種、TはCoを主成分とする遷移金
    属(Fe、Co、Ni)のうちから選択された少なくと
    も1種、MはSi、Ti、Al、Ga、V、Cr、M
    n、Cu、Zr、Nb、Mo、Pd、Hf、Ta、W、
    Pt及びAuのうち少なくとも1種)で表され、16.
    0≦x≦22.0、0≦y<2.5(いずれもat%)の
    範囲である磁性粉末からなることを特徴とする磁気カー
    ド。
  4. 【請求項4】 仮の基体上に、少なくとも1層の磁性層
    を設け、最上層に基体を設けた後、前記仮の基体を取り
    除くことを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の磁
    気カードの製造方法。
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