JPH1027319A - Mrヘッドのサーマルアスペリティエラー検出方法および磁気ディスクサーティファイア - Google Patents

Mrヘッドのサーマルアスペリティエラー検出方法および磁気ディスクサーティファイア

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JPH1027319A
JPH1027319A JP24543096A JP24543096A JPH1027319A JP H1027319 A JPH1027319 A JP H1027319A JP 24543096 A JP24543096 A JP 24543096A JP 24543096 A JP24543096 A JP 24543096A JP H1027319 A JPH1027319 A JP H1027319A
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asp
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JP24543096A
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Sakae Ayabe
栄 綾部
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Hitachi High Tech Corp
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Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ASPエラーを簡単に検出することができるM
RヘッドのASPエラー検出方法および検査装置を提供
することにある。 【解決手段】磁気ディスクのトラックに沿って書込まれ
たテストデータをMRヘッドにより読出した読出信号に
基づいて前記磁気ディスクについて第1のエラーとして
スパイクエラーおよびポジティブモジュレーションエラ
ーのいずれかを検出し、第2のエラーとしてミッシング
エラーとネガティブモジュレーションエラーのいずれか
のエラーを検出する磁気ディスクサーティファイアにお
いて、前記テストデータの各ビットに対応しかつこのビ
ット複数個分の記録長さを単位として決定される前記ト
ラック上の位置に対応して前記第1のエラーおよび前記
第2のエラーを検出し、前記第1のエラーと前記第2の
エラーとが前記記録長さを単位として決定される前記ト
ラック上の同じ位置にあるときにサーマルアスペリティ
エラーとするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、MRヘッド(磁
気抵抗効果ヘッド)のサーマルアスペリティエラー検出
方法およびこの方法を用いる磁気ディスクサーティファ
イア(以下サーテファア)に関し、詳しくは、サーテフ
ァアにおいて、MRヘッドのサーマルアスペリティによ
って発生するエラーを検出することができる検出方法お
よび装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータシステムに使用されるハー
ド磁気ディスク(以下単に磁気ディスクまたはディスク
という)は、磁気媒体に異常があると書込データまたは
読出データにエラーが生ずるので、サーテファイアによ
り所定のテストデータ、例えば、FFhのデータをディ
スクの所定のトラック上に書込み、それを読出して、磁
気媒体の良否をサーテファイ(評価)している。なお、
前記のFFhのhは16進を示すものでFFhは、オー
ル“1”のビットのデータを意味する。
【0003】図6は、サーテファイアにより検出するビ
ットエラーについての説明図である。磁気媒体の異常に
より読出データに生ずる各種のエラービットを説明する
と、図6において、(a) は、ビットの消失、いわゆるミ
ッシングエラー(以下MISエラー)である。これは、
書込んだ信号を読出したときに、一部のビットについて
の読出信号の波高値が所定値以下に低下し、あるいは消
失することによりそのビットがなくなるものである。読
出信号のレベルが所定の基準電圧値±Vm(このレベル
を100%に採り、通常±1とする。)とすると、この
±Vm(=±1)に対して消失したビットの+極側と−
極側がサーテファイアに設定された所定の正負の閾値±
S1(基準値1に対してVS1/Vm=0.01〜0.9
9)と読出信号とが比較されて、読出信号がこれらの閾
値より内側のレベルになっていることで、このエラーが
検出される。なお、前記の基準電圧値±Vmは、テスト
データについて1つ前の1トラックの平均読出電圧値あ
るいは1〜nトラック分前の複数トラックにおける平均
読出電圧値、あるいは現在の検査トラックの平均読出電
圧値等により与えられる。
【0004】(b) は、ビットの飛び出し(スパイク)に
よるスパイクエラー(以下SPKエラー)である。これ
は、一部のビットについての読出信号の波高値が±Vm
(=±1)より大きくなるエラーであって、読出信号の
レベルが所定の正負の閾値±VS2と比較され、これら閾
値の範囲を越えていることによりこのエラーが検出され
る。なお、通常、VS2/Vm=1.01〜1.50であ
る。(c) は、ポジティブモジュレーションエラー(以下
P−MODエラー)であって、複数のビットに対応する
読出信号がプラス側に変調されている状態である。これ
は、各ビットについての信号の包絡線が検出され、この
検出された包絡線の信号レベルが±1(=±Vm)より
大きく膨れてあがっているものである。これは、読出信
号の包絡線の信号レベルが所定の正負の閾値±VS3と比
較され、これら閾値の範囲を越えていることにより検出
される。なお、通常、VS3/Vm=1.01〜1.50
である。
【0005】(d) は、ネガティブモジュレーションエラ
ー(以下N−MODエラー)であって、複数のビットに
対応する読出信号がマイナス側に変調されている状態で
ある。これは、前記と同様に各ビットについての読出信
号の包絡線が検出され、包絡線の信号レベルが±1より
小さく、縮んでいるものである。これは、包絡線の信号
レベルが所定の正負の閾値±VS4と比較され、これら閾
値より内側のレベルになっていることによりこのエラー
が検出される。なお、通常、VS4/Vm=0.01〜
0.99である。(e) は、エキストラ(沸きだし)エラ
ー(以下EXTエラー)であって、所定のトラックに書
込まれたテストデータを消去した後に、そのトラックか
らデータを読出したとき、無いはずのビットが湧き出し
た状態である。これは、読出信号のレベルが所定の正負
の閾値±VS5と比較され、これら閾値の範囲を越えてい
ることによりこのエラーが検出される。なお、通常、V
S5/Vm=0.01〜0.99である。
【0006】なお、上記の各エラーの波形は、通常、波
高値が基準値±1(=±Vm)に対して正側と負側に対
称的に、増大するか、または縮小しているのが特徴であ
って、これらが混在することは稀である。最近のディス
クドライブでは、データの書込みは、従来と同様にコイ
ル形式の磁気ヘッドが使用され、読出しにはMRヘッド
が使用されている。そこで、サーテファイアもこれに合
わせて書込みにコイル型の磁気ヘッドを使用し、読出し
にMRヘッドを使用している。
【0007】図7は、従来のサーテファイアの概略の構
成である。これにより磁気ディスクのサーテファイにつ
いて簡単に説明する。磁気ディスク1は、回転機構2の
スピンドル2a に装着されて回転し、ロータリエンコー
ダ2b からのパルスにより、ディスク1の回転基準位置
(インデックス,以下INDX)とこれよりの回転角度
θ(=ディスクの回転量)が検出される。回転するディ
スク1に対して、検査装置5の制御部54の内部に設け
られたMPU541から書込制御ユニット51に対し
て、トラック番号(TrNo.)とテストデータ、例えば、
前記したFFhのデータが与えられる。書込制御ユニッ
ト51は、ヘッドキャリッジ(図示せず)を駆動してト
ラック番号に応じたディスク1上のトラックへと磁気ヘ
ッドをシークさせて、与えられたテストデータを所定の
電流値の信号に変換してこれを所定のタイミングで書込
/読出回路50の書込回路へと送り、これを介して磁気
ヘッド3を駆動する。これにより、回転基準位置を示す
INDX信号を起点として各トラックTRに対して順次
にテストデータが書込まれる。
【0008】制御部54は、MPU541と制御プログ
ラム等を記憶したメモリ542、そしてCRTディスプ
レイ(CRT)543等を有している。テストデータの
書込みが終了すると、書込/読出回路50の読出回路を
介してテストデータが書込まれたトラックからMRヘッ
ド4によりテストデータを読出され、その読出アナログ
信号(テストデータの各ビットに対応するsin類似のア
ナログ信号)は、エラー検出ユニット52のアンプ52
1に加えられ、これにより適当にレベル調整されて、コ
ンパレータ522,523に入力される。なお、図で
は、磁気ヘッド3とMRヘッド4を同一のヘッドに示し
ているが、これらヘッドは1つのヘッドユニットに組込
まれていて、同一トラックに対応している。また、読出
信号の周波数は、書込データのビットの周波数の2倍の
周波数の波形信号になるので、FFhのデータを2f信
号と呼ぶことがある。これにより、磁気ディスクのトラ
ックにおいて1ビットごとに磁化を反転させる磁気記録
が行われる。
【0009】さて、サーテファイは、前記したエラーの
種類ごとにテストデータの各ビットに対応してエラーの
検出をする。そのためにエラー検出ユニット52には、
正側の信号に対応するコンパレータ522と負側の信号
に対応するコンパレータ523とが設けられていて、M
PU541により閾値設定回路56を介してエラーの種
類に応じた閾値±VSがこれらコンパレータにエラー検
査を行う都度、その種別応じて設定される。すなわち、
MISエラーの検出ではこれらコンパレータにVS=V
S1が設定され、SPKエラーの検出ではVS=VS2が設
定され、P−MODエラーの検出ではVS=VS3が設定
され、N−MODの検出ではVS=VS4の閾値が設定さ
れ、そしてEXTエラーの検出ではVS=VS5が設定さ
れる。そこで、MRヘッドから出力される読出アナログ
信号は、コンパレータ522,523によりそれぞれ、
与えられた閾値と比較される。その結果、これらの出力
として正側のエラービットと負側のエラービットがそれ
ぞれのタイミングで検出される。検出されたエラービッ
トは、エラー検出ユニット52において、コンパレータ
522の出力は直接、そしてコンパレータ523の出力
はインバータ524を経てORゲート525に送出され
る。
【0010】エラー検出回路526は、ディスク1のI
NDX信号(回転基準位置信号)と回転位置データとを
ロータリエンコーダ2bから受け、これらの信号に基づ
いてディスク1のセクタ位置データ(セクタ番号)とそ
のセクタにおけるバイト単位の位置データ(以下これら
をエラー位置データという)とを生成し、さらにエラー
メモリ53の書込アドレスを生成して、このアドレス信
号で指定されるアドレスに所定のタイミングでエラー位
置データとコンパレータ522,523により検出され
たエラービット1バイト分のパターンデータ(以下エラ
ービットデータという)とを書込む。このときの、エラ
ービットデータは、例えば、エラーがあるときには
“1”、エラーがないときには“0”のビットパターン
になっていて、その各ビットは、テストデータの各ビッ
トに対応している。したがって、エラービットパターン
の各ビットは、それぞれのテストデータの各ビットのエ
ラーの有無を示す。このようなエラーデータがエラー検
出回路526によりアドレスを更新しながらエラーメモ
リ(ERR・MEM)53に順次書込まれていく。な
お、前記のエラー位置データは、検査トラック上の位置
を表していて、通常、これは、書き込まれたテストデー
タ1バイト単位の位置データになる。
【0011】ところで、前記のエラー検出ユニット52
は、1種類のエラーについて検出するようになっている
が、実際には、エラー検出ユニット52には、通常、複
数の検出回路が設けられていて、MISエラーと、N−
MODエラー、P−MODエラーは、一度にそれぞれの
検出回路で検出される。そこで、エラー検出回路526
は、通常、エラー位置データとエラービットデータに加
えて、MISエラー,N−MODエラー,P−MODエ
ラー等のエラーの種別を示す種別コードをさらに付加し
たエラーデータを生成してERR・MEM53の各アド
レスに順次書込む。EXTエラーとSPKエラーの検査
の場合は、前記のものと同時にはできないので、それぞ
れ別に行われる。これらは、前記MISエラーと、N−
MODエラー、P−MODエラーの同時検査の後に同じ
トラックに対して行われる。特に、EXTエラーは、ト
ラックに書き込んだテストデータを消去した後に、両コ
ンパレータ522,523に閾値±VS5が設定されて、
同一トラックからMRヘッドにより信号を読出すことに
よるので他の検査とは手順が相違する。
【0012】これらのエラー検査が行われたときには、
ERR・MEM53に1トラック分でかつ前記5種類の
エラーがその種別を含む、図8に示すような、例えば、
4バイトのエラーデータ記憶されることになる。なお、
図8のエラーデータにおいて、最初の10ビットがセク
タ番号(セクタ位置データ)であり、次の10ビットが
そのセクタにおけるエラービットデータが位置するバイ
ト位置、その次の8ビット(1バイト)がエラービット
データ、そして最後に種別コードとその他のフラグから
なる4ビットがある。その結果、ERR・MEM53に
は、ロータリエンコーダ2bの回転角度θに応じて、1
トラックにおけるエラー発生位置に対応してエラービッ
ト“1”が立てられたエラービットデータが、1バイト
単位でかつ1バイト単位区分けされたトラック上の位置
とともに記憶されることになる。
【0013】制御部54は、ERR・MEM53に、所
定量、例えば、1トラック分(あるいは所定数のセクタ
分)のエラービットが記憶されたときに、エラー位置デ
ータとエラービットデータとからなるエラーデータをE
RR・MEM53から読込み、メモリ542に記憶し、
検査対象となったトラック番号TNo.とともにハードデ
ィスク(図示せず)等に転送して順次記憶していく。ま
た、制御部54は、1トラック分の検査データが得られ
ると、検査トラックを更新する。これによりディスク1
の全トラックについて前記の5種類のエラー種別につい
てエラー検査が行われる。ハードディスク等に記憶され
たこのようなエラーデータは、MPU541により読出
されて適当に編集されてプリンタ(PRT)55により
プリントアウトされ、あるいは、CRTディスプレイ5
43に検査結果が表示される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、MRヘッド
4にはサーマルアスペリティとよばれる特性がある。す
なわち、一般にMRヘッドは、その読出信号の波形が温
度の変化により変る。サーテファイアによるエラー検出
のときに、ディスク1に、もし突起が存在し、これにM
Rヘッド4が衝突したとすると、そのときに瞬間的に衝
突による発熱によってMRヘッドの温度が上昇する。こ
の温度上昇により読出信号の波形が一時的に変形する。
これがサーマルアスペリティ(以下ASPで表す)と言
われるものである。ASPによる読出信号の変化は、も
ちろん記録データのエラーとなる有害なものである。一
方、ディスク1においては、突起が存在すると書込み磁
気ヘッド3と読出MRヘッド4とが、これに衝突して破
損する危険性がある。したがって、所定値以上の高さの
突起が絶無あるいはほとんどないことがディスク1の必
要条件とされている。そのためにディスク1は、研磨に
よる突起除去とグライドテストによる突起の有無の検査
が行われている。これにより所定値以上の突起が残留す
るものについては、研磨とグライドテストが繰り返して
行われる。その結果として所定値以上の高さの突起が絶
無あるいはほとんどない状態になっている。
【0015】しかし、稀ではあるが、所定値以上の突起
が残留してサーテファイ段階で問題になるようなディス
クがある。このようなディスクは、MRヘッド4の読出
信号がASPにより変形することでサーマルアスペリテ
ィエラー(以下ASPエラー)が発生する。そこで、こ
れを検出する手段を設けて、これが検出されたときは、
MRヘッドは破損したとみなして良品に交換し、そのデ
ィスクは突起が存在するとして廃棄するなど、適当に処
分することが好ましいが、出願人が知る限りにおいて
は、APSエラーの検出や、この検出結果に応じたMR
ヘッドの交換、そして問題となるようなディスクの処分
などは行われていないのが現状である。しかし、現在よ
りもさらに磁気ディスクの記憶密度が高密度になると、
磁気ディスクの信頼性の観点からAPSエラーの検出が
必要になる。また、MRヘッドの交換や問題となるよう
なディスクの処分も必要になると考えられる。この発明
の目的は、このような観点からASPエラーを簡単に検
出することができるMRヘッドのASPエラー検出方法
を提供することにある。また、この発明の他の目的は、
ASPエラーを検出することができ、信頼性の高いディ
スク検査が可能な磁気ディスクサーティファイアを提供
することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明のMRヘッドの
ASPエラー検出方法の特徴は、磁気ディスクのトラッ
クに沿って書込まれたテストデータをMRヘッドにより
読出した読出信号に基づいて前記磁気ディスクについて
第1のエラーとしてスパイクエラーおよびポジティブモ
ジュレーションエラーのいずれかを検出し、第2のエラ
ーとしてミッシングエラーとネガティブモジュレーショ
ンエラーのいずれかのエラーを検出する磁気ディスクサ
ーティファイアにおいて、前記テストデータの各ビット
に対応しかつこのビット複数個分の記録長さを単位とし
て決定される前記トラック上の位置に対応して前記第1
のエラーおよび前記第2のエラーを検出し、前記第1の
エラーと前記第2のエラーとが前記記録長さを単位とし
て決定される前記トラック上の同じ位置にあるときにサ
ーマルアスペリティエラーとするものである。
【0017】また、この発明のサーテファイアの特徴
は、前記の方法を適用した装置であって、前記磁気ディ
スクの回転基準を示す回転基準信号を発生する検出器
と、前記テストデータを書込む書込回路と、前記アナロ
グ信号として前記読出信号を出力する読出回路と、メモ
リと、前記アナログ信号を受けて、このアナログ信号を
所定の閾値と比較して前記テストデータの各ビットに対
応してエラーの有無を示すビットを生成して前記メモリ
にエラーデータとして記憶するエラー検出ユニットと、
前記所定の閾値として前記第1のエラーおよび前記第2
のエラーのいずれか一方を検出する第1の閾値を前記エ
ラー検出ユニットに与えて得られる前記エラーデータを
第1のエラーデータとして前記メモリから得て、かつ、
前記所定の閾値として前記第1のエラーおよび前記第2
のエラーのいずれか他方を検出する第2の閾値を前記エ
ラー検出ユニットに与えて得られる前記エラーデータを
第2のエラーデータとして前記メモリから得て、前記第
1および第2のエラーデータに基づいて、前記テストデ
ータのビット複数個分の記録長さを単位としこれと前記
回転基準信号とにより決定される前記トラック上の同じ
位置に前記第1のエラーおよび前記第2のエラーがある
ときにサーマルアスペリティエラーを検出する制御回路
とを備えるものである。
【0018】
【発明の実施の形態】さて、図9は、ASPにより変形
したMRヘッドによる読出信号の一例である。ASPに
よって読出信号の基準電位(ゼロ電位)0があたかも電
位0’に上昇したように波形が正側にシフトしている。
なお、このとき読出信号の正負極性を含めた全体の振幅
(全体からみた波高値)自体はあまり変化しない。ま
た、極性の正負のとりかたによっては、ASPによって
基準電位(ゼロ電位)が下降して波形が負側にシフトす
ることもある。磁気ディスク上の突起との衝突によるM
Rヘッドの読出信号波形のこのような基準電位のシフト
による変形は、この発明の発明者による実験によって確
認されている。ここで、ASPにより変形した波形をみ
ると、この変形波形は、前記した各種類のエラーと類似
のものであって、基準電位0が正側(上側)にシフトし
たときには、ASPにより変形した読出信号は、正側に
設定されている所定の閾値を越え、負側に設定されてい
る閾値の内側になる。また、逆に、基準電位0が負側
(下側)にシフトしたときには、前記と逆の関係にな
る。
【0019】このようなことからAPSによる所定以上
の変形波形は、各種類のエラービットに含まれて検出さ
れていると考えることができる。図9の波形からすれ
ば、APSの影響は、瞬間的で、波形が短時間の間変化
するので、ディスク上の実質的に同じ位置でまずSPK
エラーとMISエラーとが発生することになる。また、
波形のピークが閾値の内側になるエラーは、閾値より飛
び出す側よりもピット数が多くなるので、MODエラー
として検出可能である。特に、APSの影響が多少瞬間
的でなく、前記の場合より多少緩やかに影響する場合に
はMODエラーとして検出される。そこで、前記に加え
て、さらにディスク上の同じ位置でSPKエラーとN−
MODエラーが発生するか、MISエラーとP−MOD
エラーが発生するか、P−MODエラーとN−MODエ
ラーが発生するかのいずれかでもASPエラーを検出す
ることができる。
【0020】なお、現在のところ、ロータリエンコーダ
2bで検出される位置は、ディスクの回転むらなどによ
り、図9の各波形の各ピーク位置でエラー検出が確実に
できるほど精度は高くできない。したがって、正側ある
いは負側の隣接したピークで検出されたエラーは、1ビ
ットあるいは数ビット検出位置がシフトすることがあ
る。そこで、前記の同じ位置は、このようなずれも考慮
しなけらばならない。そのため同じ位置は、エラービッ
トが数ビット検出される記録長さの範囲まで拡大し、テ
ストデータについて複数のビットを単位とするデータの
範囲まで広げて考えることが必要である。このようなデ
ータ範囲の下にASPの検出手段を考えてみると、これ
は、特別に検出をする手段を設ける必要はなく、単に、
サーテファイアによりすでに検出され、記憶されている
各種類のエラービットを利用して、これらに含まれてい
エラービットから前記のASPエラー条件のものを検出
することでASPエラーを検出できる。すなわち、ディ
スクの同じ位置において、SPKエラーとMISエラー
とが検出されたとき、SPKエラーとN−MODエラー
とが検出されたとき、MISエラーとP−MODエラー
とが検出されたとき、そしてP−MODエラーとN−M
ODエラーとが検出されたときのいずれかであるとき
に、ASPエラーとすることができる。
【0021】
【実施例】図4は、図9に示すASPエラーの波形と、
SPKエラー,MISエラーとの関係を示している。図
4の波形は、ASPエラーにより正側においてその一部
が飛び出し、負側においてその一部が縮小している。正
側の飛び出し波形は、SPKエラー検出の際、閾値+V
S2により正側のSPKエラー(以下SPK(+) )のエラ
ービットにより検出され、負側の縮小波形は、MISエ
ラー検出の際、閾値−VS1により負側のMISエラー
(MIS(-) )のエラービットにより検出される。一
方、本来のSPKエラーやMISエラーのエラービット
は、図6において説明したように、正側と負側の振幅が
ほぼ対称的に大きい信号になるか、または、小さい信号
になるものであって、同じ位置に逆の形態のエラーが発
生することはないと考えられる。そこで、図4に示すよ
うに、正側の振幅が大きく、負側の振幅が小さいものは
SPKエラーやMISエラーではないと言える。このよ
うなことから、このようなエラービットがあるときには
ASPエラーであると判定することができる。これがこ
の発明のASPエラーの判定原理である。なお、上記
は、波形が正側にシフトしている場合のASPエラーで
ある。波形が負側にシフトしている場合のASPエラー
は、前記とは逆の関係になる。すなわち、負側にSPK
エラー(SPK(-))が発生し、正側にMISエラー
(MIS(+) )が発生する。
【0022】また、波形のピークが閾値の内側になるエ
ラーは、閾値より飛び出す側よりもビット数が多くなる
ので、MODエラーとして検出可能である。さらに、前
記したように、ASPの影響が多少緩やかに作用する場
合にはMODエラーとして検出される。そこで、図6の
波形から分かるように、SPKエラーとN−MODエラ
ーあるいはMISエラーとP−MODエラー、そしてP
−MODエラーとN−MODエラーとのそれぞれの組み
合わせによりASPエラーを検出できる。ディスク1上
のエラー発生の位置は、先に説明したように、ディスク
の回転むら等によりビット記録長さの単位での判定を行
ってもビットずれが発生して正確にはできないので、こ
こでは、1バイト単位の記録長さを位置の単位として採
用し、この範囲で図6に示した各種のエラー検出を行
い、さらに前記APSエラーを検出する。また、このよ
うな範囲をエラー検出エリアに設定すると、ビット単位
の判定ではなくなる。さらに、図4や図6に示すエラー
検出と波形との関係から分かるように、極性(+)、(-)を
含めてSPKエラーやMISエラーを検出する必要はな
くなる。
【0023】結果として、この発明においては、テスト
データの複数ビット分の長さを位置の単位としてディス
ク上の同じ位置で次のエラーのいずれかが発生する場合
をASPエラーとして検出する。なお、エラーが検出さ
れる順序はいずれが先でもよい。 (1)SPKエラーとMISエラーとが発生する場合 (2)SPKエラーとN−MODエラーとが発生する場
合 (3)P−MODエラーとMISエラーとが発生する場
合 (4)P−MODエラーとN−MODエラーとが発生す
る場合 図1は、このようなASPエラーを検出するサーテファ
イアであって、図7に示すものと同様な構成要素は、同
一符号で示し、その説明を割愛する。図7との相違は、
制御部54に、MISエラー,SPKエラー,P−MO
Dエラー,N−MODのそれぞれエラーに対応して設け
られたエラーメモリ53a,53b,53c,53dを
有することと、制御部54のメモリ542にサーテファ
イ検査プログラム544と、ASPエラー検出プログラ
ム545、ASPエラー判定プログラム546、そして
閾値設定プログラム547、ASPエラー値548が設
けられていることである。サーテファイ検査プログラム
544は、図6の各波形で示す5種類のエラー検査処理
に加えて、さらに、ASPエラーの検査処理を実行する
プログラムである。
【0024】ASPエラーの検査は、従来と同様に、例
えば、テストデータの各ビット対応に1トラック分の前
記5種類のエラーデータをERR・MEM53に記憶し
た後にサーテファイ検査プログラム544の処理により
ASPエラー検出プログラム545をコールしてMPU
541にこのプログラムを実行させ、さらに、ASPエ
ラー判定プログラム546をコールしてMPU541に
実行させることで行われる。MPU541は、ASPエ
ラー検出プログラム545を実行することで、図9に示
すエラーデータをERR・MEM53からエラーメモリ
53a〜53dへと転送し、エラーメモリ53a〜53
dを参照してASPエラーを検出し、かつ、その発生数
をカウントする。すなわち、MPU541は、まず、E
RR・MEM53のエラー種別コードを参照してそれが
MISエラーのときには、そのエラーについてエラー位
置データ(ディスク1のセクタ位置データ(セクタ番
号)とそのセクタにおけるバイト位置データ)、そして
エラービットデータ(ここでは1バイト分)とを読出し
てエラーメモリ(MIS・MEM)53aに記憶する。
また、参照した種別コードがSPKエラーのときには、
前記のエラー位置データとエラービットデータをエラー
メモリ(SPK・MEM)53bに記憶する。さらに、
参照した種別コードがP−MODエラーのときには、前
記のエラー位置データとエラービットデータをエラーメ
モリ(P−MOD・MEM)53cに記憶し、そして参
照した種別コードがN−MODエラーのときには、前記
のエラー位置データとエラービットデータをエラーメモ
リ(N−MOD・MEM)53dに記憶する。
【0025】これをERR・MEM53のアドレスを更
新し、この更新に対応してエラーメモリ53a,53
b,53c,53dのアドレスも更新しながら行うこと
で、それぞれのメモリにおいて各記憶アドレスの同じア
ドレス位置には同じエラー位置データが記憶されるよう
にエラーデータを転送して、1トラック分のエラーデー
タをエラーの種別に応じたメモリに記憶する。これによ
り、エラー種別に対応するエラーメモリ53a,53
b,53c,53dの各メモリには、種別コードを除い
たエラーデータが位置データの位置の順に記憶され、か
つ、同じ位置の位置データは同じアドレスに記憶され
る。この処理の後に、ASPエラーとして前記(1)〜
(4)の条件のいずれかが成立するか、否かを前記の各
メモリ53a〜53dを参照して判定する。いずれかの
条件が成立したときにASPエラーとして検出する。さ
らに、これが検出されるごとにASPエラー値548を
インクリメントしていく。
【0026】各メモリ53a〜53dにエラーデータ転
送後に行うASPエラーの検出処理について図2に従っ
て説明すると、まず、APSエラー値548をクリア
し、検索アドレスAn等を初期値に設定し(ステップ1
01)、SPK・MEM53bの所定のアドレスAn
(最初は初期値)からエラーデータを読出して(ステッ
プ102)、そのうち1バイトのエラービットデータに
エラービットがあるか否かを判定する(ステップ10
3)。ここで、YESとなって、SPKエラービットが
検出されたときには、MIS・MEM53aの前記と同
じアドレスAnをアクセスしてエラーデータを読出して
(ステップ104)、そのうち1バイトのエラービット
データにエラービットがあるか否かの判定をする(ステ
ップ105)。この判定でMISのエラービットが存在
したときに、SPK・MEM53bとMIS・MEM5
3aのそれぞれのメモリから読出した前記エラー位置デ
ータが一致するか否かを判定し(ステップ106)、一
致しているときには、ASPエラー値548をインクリ
メントし(ステップ107)、現在のアドレス値Anが
終了アドレスか否かにより検出処理が終了か否かの判定
をし(ステップ108)、終了していないときにはアド
レスAnをAn=An+1により更新して(ステップ1
09)、ステップ102へと戻り、前記の処理を繰り返
す。
【0027】ステップ103の判定において、SPKエ
ラーが読出した1バイトのエラービットデータにないと
きには、ここでの判定がNOとなり、ステップ103a
へと移行する。ステップ103aでは、アドレスAnを
変更せずにP−MOD・MEM53cの前記と同じアド
レスをアクセスしてエラーデータを読出して、そのうち
1バイトのエラービットデータにエラービットがあるか
否かの判定をする(ステップ104a)。この判定でP
−MODのエラービットが存在したときには、ステップ
104へと移り、MIS・MEM53aの前記と同じア
ドレスAnをアクセスしてエラーデータを読出して(ス
テップ104)、そのうち1バイトのエラービットデー
タにエラービットがあるか否かの判定をする(ステップ
105)。この判定でMISのエラービットが存在した
ときに、P−MOD・MEM5cとMIS・MEM53
aのそれぞれのメモリから読出した前記エラー位置デー
タが一致するか否かを判定し(ステップ106)、一致
しているときには、ステップ107でASPエラー値5
48をインクリメントし、ステップ108で検出処理が
終了か否かの判定をする。この判定で終了していないと
きにはステップ109においてアドレスAnを更新し
て、ステップ102へと戻り、前記した処理を行う。
【0028】ステップ105の判定において、MISエ
ラーが読出した1バイトのエラービットデータにないと
きには、ここでの判定がNOとなってステップ105a
へと移行する。ステップ105aでは、アドレスAnを
変えずにN−MOD・MEM53dのアドレスAnから
エラーデータを読出し、そのうち1バイトのエラービッ
トデータにエラービットがあるか否かの判定をし(ステ
ップ106a)、N−MODのエラービットが存在した
ときには、ステップ106へと移り、先のステップ10
3の判定でYESのときにはSPK・MEM53bとN
−MOD・MEM53dのそれぞれのメモリから読出し
た前記エラー位置データが一致するか否かを判定する。
また、先のステップ104aの判定でYESのときには
P−MOD・MEM5cとN−MOD・MEM53dの
それぞれのメモリから読出した前記エラー位置データが
一致するか否かを判定する。ここでの一致判定の結果、
一致しているときには、ステップ107でASPエラー
値をインクリメントし、ステップ108で検出処理が終
了か否かの判定をし、終了していないときにはステップ
109においてアドレスAnを更新して、ステップ10
2へと戻る。また、前記ステップ104a,106a,
106の各判定において、判定結果がNOとなったとき
には、次にステップ108へと移行して検出処理が終了
か否かの判定に入る。
【0029】このようにして、MPU541は、ASP
エラー検出プログラム546を実行することでASPエ
ラーの発生数を前記のステップ107においてASPエ
ラー値548として得る。このような処理において、ス
テップ108の判定において検出処理が終了したと判定
されたときには、次にASPエラー判定処理に入る(ス
テップ110)。ASPエラー判定処理では、MPU5
41は、ASPエラー判定プログラム547を実行する
ことで、ヘッド交換するに価するASPエラーか否かの
判定をする。すなわち、ここでの判定が問題とされるよ
うな実際上のASPエラー検出になる。ASPエラー判
定プログラム547の判定処理では、前記ASPエラー
の発生数を所定の基準値と比較して、比較結果が所定の
基準値を越えているときに、これをヘッド交換が必要な
ASPエラーとして判定結果を判記憶し、MRヘッドの
交換と再検査の指示をCRTディスプレイ543に送出
し、かつ、ASPエラーの検査結果をプリンタ55に出
力する(ステップ111)。また、MRヘッドの交換後
に同じ検査が同じディスクに対して行われ、再検査の結
果再びASPエラー発生数が所定の基準値を越えている
ときには先の判定結果を参照してASPエラー判定プロ
グラム547に処理においてMPU541は、再の判定
結果がASPエラーであるときに、MRヘッドの交換と
ともにさらに前記の検査対象となったディスクを破棄処
分する指示をCRTディスプレイ543に表示する。
【0030】なお、ヘッド交換に価するASPエラー判
定のための所定の基準値は、各エラーを検出するために
設定される閾値にも関係する。MISエラーと、SPK
エラー、P−MODエラー、そしてN−MODエラーの
閾値としては、従来技術で説明したように、VS1/V
m,VS3/Vmがそれぞれ0.01〜0.99(1%〜9
9%)の範囲であり、VS2/Vm,VS3/Vmがそれぞれ
1.01〜1.50(101%〜150%)の範囲であ
る。このような範囲においてそれぞれの閾値を、例え
ば、1に近傍の適正な値を設定した場合には、0〜2程
度の数値になる。このASPエラーの判定における所定
の基準値は、複数枚の突起のあるディスクを検査してM
Rヘッドについてヘッドクラッシュを調べた実験値から
選択するとよい。また、実用的な閾値の範囲としては、
MISエラーとN−MODエラーでは30%〜99%,
SPKエラーとP−MODエラーでは105%〜150
%であり、EXTエラーでは10%〜99%程度が採用
されている。そして、閾値を前記の各範囲値において1
に近いより厳しい値に設定した場合には、各エラーが発
生し易くなるので、基準値は、前記の値よりも大きな値
になる。また、1回の判定においてASPエラーになっ
たときにMRヘッド交換と同時にディスクを破棄処分し
てもよい。
【0031】前記のステップ110のASPエラー判定
処理において、判定結果がASPエラーでないときに
は、トラック番号を更新して次のトラックについてエラ
ー検査を行い、前記と同様なASPエラー検査を行う。
MPU541がサーテファイ検査プログラム544を実
行することで行われる、サーテファイ検査について図3
に従って説明する。まず、所定の検査開始の機能キー入
力により、検査条件として必要な初期値をを設定すると
ともに、検査トラック番号Tnについて初期値を設定す
る(ステップ201)。この初期値の1つとして、例え
ば、エラー検査の順序について、最初にMISエラー
と、N−MODエラー、P−MODエラーとを同時に行
い、次にSPKエラー、そしてEXTエラー選択されて
順次所定のトラックについて検査を行うパラメータが設
定されるているものとする。ヘッドをTn番目(最初は
初期値)の検査トラックに位置決めして(ステップ20
2)、エラー検出処理に入る(ステップ203)。最初
は、MISエラーと、N−MODエラー、P−MODエ
ラーについてそれぞれに対応する閾値がエラー検査ユニ
ット52に設定されて、トラックにテストデータが書き
込まれ、そのトラックからテストデータが読出されて、
MISエラーと、N−MODエラー、P−MODエラー
それぞれの1トラック分のエラーデータがERR・ME
M53に記憶される。次に、SPKエラーに対応する閾
値が設定されて、トラックにテストデータが書き込ま
れ、そのトラックからテストデータが読出されて、SP
Kエラーの1トラック分のエラーデータがERR・ME
M53に記憶される。最後に、EXTエラーに対応する
閾値が設定されて、トラックにテストデータが書き込ま
れ、このトラックのテストデータが消去されて、このト
ラックからデータが読出されてEXTエラーの1トラッ
ク分のエラーデータがERR・MEM53に記憶され
る。
【0032】このようなエラー検査が終了すると、次
に、図2に示すASPエラー検出処理に入り(ステップ
204)、MPU541がASPエラー検出プログラム
546を実行することで、図2のフローチャートに従っ
て処理が行われ、ASPエラーがASPエラー値548
に数値として記録される。次に、ASPエラー判定処理
に入り(ステップ205)、MPU541がASPエラ
ー判定プログラム547を実行することで、検出値と所
定の基準値と比較が行われて、この基準値を越えている
ときにMRヘッドを交換するという判定結果になる。こ
の判定結果は、CRTディスプレイ543に表示され、
あるいはASPエラーの検査結果がプリンタ55に出力
される(ステップ206)。判定結果がASPエラーの
ときには、MRヘッドを交換して、検査がステップ20
1から再び開始される。
【0033】ステップ206のASPエラー判定処理に
おいて、ASPエラーがないときには、検査処理が終了
したか否かを検査トラック番号TnがTn>Mによっ
て、最大トラック番号Mを越えているか否かで判定する
(ステップ207)。この判定の結果がNOとなって、
検査処理が終了していないときには、トラック番号Tn
をTn=Tn+1として更新して(ステップ208)、
ステップ202へと戻り、次のトラックについて同様な
処理を行う。ところで、この実施例では、説明の都合
上、検査の種類別に対応してエラーメモリ53a〜53
dを設けてこれらのメモリにエラー種別コードを除い
た、エラーデータを転送して記憶するようにしている
が、これらメモリは制御部54のメモリ542に記憶領
域として割当てられていてもよい。このように記憶領域
として割当てる場合には、各記憶領域におけるエラーデ
ータについてのアクセスアドレスは、それぞれの記憶領
域の配置された位置分だけ補正されたアドレスになる。
【0034】図5は、サーテファイアのASPエラー検
査の機能ブロック図を示すものであって、前記の実施例
に対比すると、ERR・MEM53に記憶されたエラー
データをMPU541がエラー種別コードを参照するこ
とによりエラーデータをMPU541の選択処理によっ
てMIS・MEM53a、PK・MEM53b、P−M
OD・MEM53c、N−MOD・MEM)53dに選
択的に転送する。次に、MPU541のASPエラー検
出・判定処理によって、ASPエラーの検出とASPエ
ラーについてヘッド交換すべきか否かの判定が行われ、
プリンタ55あるいはCRTディスプレイ543にAS
Pエラー結果が出力される。このような機能ブロックで
分かるように、点線で示すように、エキストラエラーに
ついてエラーデータを記憶するメモリ(EXT・ME
M)53eをさらに設けることにより、ERR・MEM
53を削除することができる。ERR・MEM53の替
わりにエラー検出ユニット52の出力をMIS・MEM
53a、SPK・MEM53b、P−MOD・MEM5
3c、N−MOD・MEM53d、EXT・MEM53
eに選択的に切り換えてそれぞれの種別に対応するエラ
ーを記憶することができる。
【0035】また、検査の種類別に対応してMIS・M
EM53a〜EXT・MEM53eを設けることなく、
ERR・MEM53に記憶されたエラーデータをMPU
541が直接アクセスしてもよい。このような場合に
は、例えば、SPKエラーについてエラービットデータ
の1バイトの中にエラービットがあるときに、次に同じ
位置でMISエラーがあるか否かを判定してASPエラ
ーを検出することになる。同様に、SPKエラーについ
てエラービットデータの1バイトの中にエラービットが
あるときに、次に同じ位置でN−MODエラーがあるか
否かを判定してASPエラーを検出する。さらに、MI
Sエラーについてエラービットデータの1バイトの中に
エラービットがあるときに、次に同じ位置でP−MOD
エラーがあるか否かを判定してASPエラーを検出し、
さらに、N−MODエラーについてエラービットデータ
の1バイトの中にエラービットがあるときに、次に同じ
位置でP−MODエラーがあるか否かを判定してASP
エラーを検出することになる。
【0036】さらに、MIS・MEM53a〜N−MO
D・MEM53dをエラー位置に対応してエラーフラグ
を立てるフラグメモリとすることができる。これは、E
RR・MEM53をアクセスしてそれぞれの種別コード
に応じてエラービットデータを検査してエラービットが
存在するときに、それのエラー位置データに対応するM
IS・MEM53a〜N−MOD・MEM53dのアド
レス位置にエラーフラグを記憶するものである。このよ
うにすれば、エラーメモリを1バイトごとに読出してエ
ラービットがあるか否かの判定をすることなしに、単
に、同じアドレス位置にエラーフラグがあるか否かの判
定をするだけでASPエラーの検出が可能になる。
【0037】以上の説明してきたが、ASPエラーを検
出するために設定する、エラービットデータのビット数
(ディスク上でのエラー発生位置を決定する記録長さの
単位)は、実施例では、1バイトとしているが、これ
を、例えば、4ビットとしてもよい。また、検出系のエ
ラー検出精度が高いものでは、さらにビット範囲を狭く
して、2ビットあるいは3ビット程度とすることもでき
る。通常は、この範囲は、検査効率と精度との関係で決
定されるものであって、検査効率を上げるならばエラー
ビットデータは、2バイトか、あるいはそれ以上とする
こともできる。また、実施例では、SPKエラーとMI
Sエラーとが発生する場合、SPKエラーとN−MOD
エラーが発生する場合、MISエラーとP−MODエラ
ーが発生する場合、そしてP−MODエラーとN−MO
Dエラーが発生する場合のいずれの場合においてもAS
Pエラーを検出するものであるが、いずれか1つの場合
においてASPエラーを検出するだけであってもよい。
【0038】さらに、実施例では、MISエラーと、N
−MODエラー、P−MODエラーとを一度にそれぞれ
の検出回路で検出される例で説明しているが、これら
は、それぞれ独立にエラー検査を行って、個別に検出さ
れてもよいことはもちろんである。また、実施例では、
エラー検出ユニットにおいて、エラービットデータとと
もにエラー位置データを生成するようにしているが、こ
れらデータは、検出されるエラーとの対応が採れていれ
ばよいので、制御部がロータリエンコーダから回転基準
信号と回転量を示す信号を受けて検査のタイミングに応
じてエラー位置データを生成して、エラー検出ユニット
から得られるエラービットデータを読出して制御部で生
成したエラー位置データに対応付け、制御部においてエ
ラーデータを生成するような処理をしてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したきたように、この発明にあ
っては、ASPの検出手段として、特別に検出をする手
段を設けることなく、ディスクの同じ位置において、S
PKエラーとMISエラーとが検出されたとき、SPK
エラーとN−MODエラーとが検出されたとき、MIS
エラーとP−MODエラーとが検出されたとき、そして
P−MODエラーとN−MODエラーとが検出されたと
きのいずれかであるときに、ASPエラーとすることに
より、単に、サーテファイアによりすでに検出され、記
憶されている各種類のエラービットを利用して、これら
に含まれていエラービットからASPエラーを検出する
ことができる。その結果、APSエラーの検出が特別の
手段を用いずに可能になり、また、MRヘッドの交換や
問題となるようなディスクの処分も可能になる。これに
より、磁気ディスクの信頼性を向上させることができ、
また、磁気ディスクの記憶密度が高密度になればなるほ
ど有効な検査装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明のMRヘッドのASPエラー
の検出方法を適用したサーテファイアの一実施例の構成
図である。
【図2】図2は、ASPエラー検出処理のフローチャー
トである。
【図3】図3は、ASPエラーを含むサーテファイ処理
のフローチャートである。
【図4】図4は、この発明のMRヘッドのASPエラー
の検出方法の原理を説明するための説明図である。
【図5】図5は、サーテファイアのASPエラー検査の
機能ブロック図である。
【図6】図6は、各種のエラービットの説明図であっ
て、(a) はMISエラー(ミッシングエラー)の波形
図、(b) はSPKエラー(スパイクエラー)の波形図、
(c)はP−MODエラー(ポジティブモジュレーション
エラー)の波形図、(d) はN−MOD(エラーネガティ
ブモジュレーションエラー)の波形図、(e) はEXTエ
ラー(エキストラエラー)の波形図である。
【図7】図7は、サーテファイアの一般的な構成図であ
る。
【図8】図8は、エラーデータの一例を示す説明図であ
る。
【図9】図9は、サーマルアスペリティ(ASP)を説
明する波形図である。
【符号の説明】
1…磁気ディスク、2…回転機構、2b…ロータリエン
コーダ、3…磁気ヘッド、4…MRヘッド、5…検査装
置、50…書込/読出回路、51…書込制御ユニット、
52…エラー検出ユニット、522,523…コンパレ
ータ522、53…エラーメモリ(ERR・MEM)、
53a,53b,53c,53d…エラーメモリ、54
1…MPU、542…メモリ、543…CRTディスプ
レイ(CRT)、544…サーテファイ検査プログラ
ム、545…ASPエラー検出プログラム、546…A
SPエラー判定プログラム、547…閾値設定プログラ
ム、548…ASPエラー値。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 20/18 572 G11B 20/18 572B 572F 576 576Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ディスクのトラックに沿って書込まれ
    たテストデータをMRヘッドにより読出した読出信号に
    基づいて前記磁気ディスクについて第1のエラーとして
    スパイクエラーおよびポジティブモジュレーションエラ
    ーのいずれかを検出し、第2のエラーとしてミッシング
    エラーとネガティブモジュレーションエラーのいずれか
    のエラーを検出する磁気ディスクサーティファイアにお
    いて、 前記テストデータの各ビットに対応しかつこのビット複
    数個分の記録長さを単位として決定される前記トラック
    上の位置に対応して前記第1のエラーおよび前記第2の
    エラーを検出し、前記第1のエラーと前記第2のエラー
    とが前記記録長さを単位として決定される前記トラック
    上の同じ位置にあるときにサーマルアスペリティエラー
    とすることを特徴とするMRヘッドのサーマルアスペリ
    ティエラー検出方法。
  2. 【請求項2】前記ビット複数個分の記録長さは1バイト
    であって、前記第1のエラーと前記第2のエラーとが前
    記同じ位置にあるときに1個の前記サーマルアスペリテ
    ィエラーを検出し、前記トラック上のサーマルアスペリ
    ティエラーの個数をカウントして所定値と比較し、比較
    結果が前記所定値を越えているときにヘッド交換をする
    必要があるサーマルアスペリティエラーとする請求項1
    記載のサーマルアスペリティエラーの検出方法。
  3. 【請求項3】磁気ディスクのトラックに沿って書込まれ
    たテストデータをMRヘッドにより読出した読出信号に
    基づいて前記磁気ディスクについて第1のエラーとして
    スパイクエラーおよびポジティブモジュレーションエラ
    ーのいずれかを検出し、第2のエラーとしてミッシング
    エラーとネガティブモジュレーションエラーのいずれか
    のエラーを検出検出する磁気ディスクサーティファイア
    において、 前記磁気ディスクの回転基準を示す回転基準信号を発生
    する検出器と、 前記テストデータを書込む書込回路と、 前記アナログ信号として前記読出信号を出力する読出回
    路と、 メモリと、 前記アナログ信号を受けて、このアナログ信号を所定の
    閾値と比較して前記テストデータの各ビットに対応して
    エラーの有無を示すビットを生成して前記メモリにエラ
    ーデータとして記憶するエラー検出ユニットと、 前記所定の閾値として前記第1のエラーおよび前記第2
    のエラーのいずれか一方を検出する第1の閾値を前記エ
    ラー検出ユニットに与えて得られる前記エラーデータを
    第1のエラーデータとして前記メモリから得て、かつ、
    前記所定の閾値として前記第1のエラーおよび前記第2
    のエラーのいずれか他方を検出する第2の閾値を前記エ
    ラー検出ユニットに与えて得られる前記エラーデータを
    第2のエラーデータとして前記メモリから得て、前記第
    1および第2のエラーデータに基づいて、前記テストデ
    ータのビット複数個分の記録長さを単位としこれと前記
    回転基準信号とにより決定される前記トラック上の同じ
    位置に前記第1のエラーおよび前記第2のエラーがある
    ときにサーマルアスペリティエラーを検出する制御回路
    とを備える磁気ディスクサーティファイア。
  4. 【請求項4】前記検出器は、さらに前記ディスクの回転
    に応じて回転量を示す信号を発生するものであり、前記
    エラー検出ユニットは、前記アナログ信号と前記所定の
    閾値とを比較し、前記エラーの有無を示すビットを出力
    するコンパレータを有し、前記回転基準信号および前記
    検出器から回転量を示す信号を受けて、前記記録長さを
    単位としてこれと前記回転基準信号および前記回転量と
    に応じて決定される前記トラック上の位置を示す位置デ
    ータを生成し、この位置データと前記エラーの有無を示
    すビットからなるエラービットデータとをエラーデータ
    として前記メモリに記憶し、前記制御回路は、前記第1
    のエラーデータと前記第2のエラーデータとに基づいて
    前記同じ位置前記第1のエラーと前記第2のエラーとが
    あるか否かを判定する処理を行うプロセッサを有する請
    求項3記載の磁気ディスクサーティファイア。
  5. 【請求項5】前記ビット複数個分の記録長さは1バイト
    であって、前記エラー検出ユニットは、さらに前記第1
    のエラーに対応して第1のコードを生成し、前記第2の
    エラーに対応して第2のコードを生成し、前記第1のエ
    ラーデータには前記第1のコードが付加され、前記第2
    のエラーデータには前記第2のコードが付加され、前記
    制御回路は、前記第1のエラーと前記第2のエラーのそ
    れぞれに対応する第1および第2の記憶領域を有してい
    て、前記第1および前記第2のエラーデータを前記メモ
    リから読出して前記第1のコードがあるときには、この
    第1のコードを除いた前記第1のエラーデータを前記第
    1の記憶領域に前記位置データの位置の順に記憶し、前
    記第2のコードがあるときには、この第2のコードを除
    いた前記第2のエラーデータを前記第2の記憶領域に前
    記位置データの位置の順に記憶し、前記第1のエラーと
    前記第2のエラーとが前記同じ位置にあるときに1個の
    前記サーマルアスペリティエラーを検出し、前記トラッ
    ク上のサーマルアスペリティエラーの個数をカウントし
    て所定値と比較し、比較結果が前記所定値を越えている
    ときに前記MRヘッドを交換する必要があるサーマルア
    スペリティエラーとする請求項4記載の磁気ディスクサ
    ーティファイア。
JP24543096A 1996-05-10 1996-08-29 Mrヘッドのサーマルアスペリティエラー検出方法および磁気ディスクサーティファイア Pending JPH1027319A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100442864B1 (ko) * 2001-09-04 2004-08-02 삼성전자주식회사 데이터 저장 시스템에서의 불안정성 헤드 판단에 의한회복 방법 및 장치
KR100524898B1 (ko) * 1998-04-02 2005-12-27 삼성전자주식회사 번-인 테스트에서의 킬링 헤드 자동 선별 방법 및 장치

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