JPH10272965A - 車速制御装置 - Google Patents

車速制御装置

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JPH10272965A
JPH10272965A JP7994697A JP7994697A JPH10272965A JP H10272965 A JPH10272965 A JP H10272965A JP 7994697 A JP7994697 A JP 7994697A JP 7994697 A JP7994697 A JP 7994697A JP H10272965 A JPH10272965 A JP H10272965A
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JP
Japan
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engine
vehicle speed
command value
control device
operating point
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JP7994697A
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English (en)
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Takenori Hashizume
武徳 橋詰
Hideo Nakamura
英夫 中村
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの運転状態が不連続的に切り換わる
境界の近傍における車速変動を抑制する。 【解決手段】 車速検出値を車速指令値に一致させるた
めのエンジントルク指令値を演算し、エンジントルク指
令値とエンジン回転速度とに基づいてエンジンの運転点
を推定し、エンジンの運転点が予め設定した領域内にあ
ればその運転点を変更する。これにより、エンジンの運
転状態が不連続的に切り換わるような使用禁止領域を予
め設定しておけば、そのような領域内でのエンジンの運
転が避けられ、走行制御の安定性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の走行速度が
目標値となるように制御する車速制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図13に示すように、車速指令値と実車
速との偏差に基づいて両者を一致させるためのエンジン
トルク指令値を演算し、このエンジントルク指令値に実
トルクを一致させるようにエンジンスロットル開度を制
御する車速制御装置が知られている(例えば、特開昭6
3−167040号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に、希
薄燃焼型エンジンにおける空燃比の不連続的な切り換え
(図14参照)や、可変動弁機構付きエンジンにおける
吸排気バルブ開閉タイミングの不連続的な切り換え(図
15参照)の際には、図16に示すようにエンジントル
クに段差が発生する。このようなエンジンを従来の車速
制御装置で制御する場合に、車速指令値と走行抵抗の関
係から、運転状態が不連続的に切り換わる境界近傍でエ
ンジン負荷がつりあうと、図17に示すように、車速フ
ィードバック制御が働いてスロットル開度のハンチング
が発生し、車速が変動する。
【0004】本発明の目的は、エンジンの運転状態が不
連続的に切り換わる境界の近傍における車速変動を抑制
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1) 請求項1の発明は、エンジンの回転速度を検出
する回転速度検出手段と、車速を検出する車速検出手段
と、車速検出値を車速指令値に一致させるためのエンジ
ントルク指令値を演算するトルク指令値演算手段と、エ
ンジントルク指令値とエンジン回転速度とに基づいてエ
ンジンの運転点を推定し、エンジンの運転点が予め設定
した領域内にあるかどうかを判定する判定手段と、エン
ジンの運転点が設定領域内にあると判定されると、エン
ジンの運転点を変更する運転点変更手段とを備える。車
速検出値を車速指令値に一致させるためのエンジントル
ク指令値を演算し、エンジントルク指令値とエンジン回
転速度とに基づいてエンジンの運転点を推定し、エンジ
ンの運転点が予め設定した領域内にあればその運転点を
変更する。 (2) 請求項2の車速制御装置は、運転点変更手段に
よって、車速指令値に所定値を加算してエンジンの運転
点を変更するようにしたものである。 (3) 請求項3の車速制御装置は、設定領域を、空燃
比の切り換えによりエンジンの運転状態が不連続的に切
り換わる領域としたものである。 (4) 請求項4の車速制御装置は、設定領域を、吸排
気バルブ駆動用カムの切り換えによりエンジンの運転状
態が不連続的に切り換わる領域としたものである。 (5) 請求項5の車速制御装置は、運転点変更手段に
よって、車速指令値に所定値を加算した後に所定値の符
号を反転するようにしたものである。
【0006】
【発明の効果】
(1) 請求項1の発明によれば、車速検出値を車速指
令値に一致させるためのエンジントルク指令値を演算
し、エンジントルク指令値とエンジン回転速度とに基づ
いてエンジンの運転点を推定し、エンジンの運転点が予
め設定した領域内にあればその運転点を変更するように
したので、エンジンの運転状態が不連続的に切り換わる
ような使用禁止領域を予め設定しておけば、そのような
領域内でのエンジンの運転が避けられ、走行制御の安定
性が向上する。 (2) 請求項2の発明によれば、車速指令値に所定値
を加算してエンジンの運転点を変更するようにしたの
で、請求項1と同様な効果が得られる。 (3) 請求項3の発明によれば、設定領域を、空燃比
の切り換えによりエンジンの運転状態が不連続的に切り
換わる領域としたので、空燃比が切り換えられるエンジ
ンを走行駆動源とする車両でも安定な走行制御特性が得
られる。 (4) 請求項4の発明によれば、設定領域を、吸排気
バルブ駆動用カムの切り換えによりエンジンの運転状態
が不連続的に切り換わる領域としたので、吸排気バルブ
駆動用カムを切り換えるエンジンを走行駆動源とする車
両でも安定な走行制御特性が得られる。 (5) 請求項5の発明によれば、車速指令値に所定値
を加算した後に所定値の符号を反転するようにしたの
で、次にエンジンの運転点が設定領域内に入った時に車
速指令値を元の値に戻すことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は一実施の形態の構成を示
す。セットスイッチ1は、現在の車速を車速指令値に設
定して車速制御を開始するためのスイッチである。アク
セラレートスイッチ2は設定車速を増加するためのスイ
ッチ、コーストスイッチ3は設定車速を低減するための
スイッチである。キャンセルスイッチ4は定速走行制御
を解除するためのスイッチ、ブレーキスイッチ5はフッ
トブレーキが操作された時に作動するスイッチである。
このブレーキスイッチ5が作動したら、キャンセルスイ
ッチ4が操作された場合と同様に定速走行制御を解除す
る。
【0008】クランク角センサー6はエンジン回転速度
に応じた周期のパルス列信号を出力し、車速センサー7
は車速に応じた周期のパルス列信号を出力する。また、
スロットルセンサー8はスロットルバルブの開度を検出
する。
【0009】希薄燃焼型エンジン9は、スロットルアク
チュエータによる吸入空気制御と、インジェクターによ
る燃料噴射制御と、点火プラグによる点火時期制御とに
より、エンジントルクが指令値に一致するように制御さ
れる。この希薄燃焼型エンジン9では、理想空燃比(ス
トイキ)状態と希薄燃焼用空燃比状態とが不連続的に切
り換えられるととに、低回転用カムと高回転用カムの切
り換えにより吸排気バルブの開閉タイミングが不連続的
に切り換えられる。
【0010】車速制御コントローラー10は、マイクロ
コンピュータとその周辺部品や各種アクチュエータの駆
動回路などを備え、車速指令値の設定、車速指令値の変
更、トルク指令値の演算などを行なって車速制御を行な
う。トルクコントローラー11は、マイクロコンピュー
タとその周辺部品や各種アクチュエータの駆動回路など
を備え、エンジントルクの制御と、空燃比状態や吸排気
バルブ開閉タイミングなどのエンジン運転状態の切り換
え制御を行なう。
【0011】図2は車速制御プログラムを示すフローチ
ャートである。車速制御コントローラー10は、10m
secごとにこの車速制御プログラムを実行する。ステ
ップ1において、車速センサー7のパルス幅(n周期
分)の逆数から実車速Vspを演算するとともに、クラン
ク角センサー6のパルス数をカウントして平均エンジン
回転速度Neを計測する。続くステップ2で、キャンセ
ルスイッチ4またはブレーキスイッチ5がオン状態にあ
るか、すなわち定速走行制御が解除されたかどうかを確
認する。定速走行制御が解除されたらステップ6へ進
み、各種制御フラグやパラメーター変数の初期化を行な
って車速制御を終了する。
【0012】定速走行制御が解除されていない場合はス
テップ3へ進み、セットスイッチ1が操作されたかどう
かを確認する。セットスイッチ1が操作されたら定速走
行制御を開始するためにステップ4へ進み、現在の実車
速Vspを車速指令値Vsprに設定して記憶する。さらに
ステップ5で、定速走行制御中を示すフラグをセットし
ていったん車速制御を終了する。
【0013】セットスイッチ1が操作されていない場合
はステップ7へ進み、定速走行制御中フラグにより定速
走行制御中かどうかを確認する。定速走行制御中でなけ
ればステップ6へ進み、各種制御フラグやパラメーター
変数の初期化を行なって車速制御を終了する。定速走行
制御中の場合はステップ8へ進み、車速指令値Vsprに
実車速Vspを一致させるためのエンジントルク指令値を
演算する。
【0014】エンジントルク指令値の演算方法を説明す
る。この演算は、図3に示すように、線形制御手法であ
るモデルマッチング手法と近似ゼロイング手法による車
速フィードバック補償器を用いて行なう。車速フィード
バック補償器に組み込まれた制御対象の車両モデルは、
目標駆動力を操作量とし、車速を制御量としてモデル化
することによって、相対的に応答性の速いエンジンやト
ルクコンバータの過渡特性、およびトルクコンバータの
非線形定常特性を省略することができ、車両のパワート
レインの挙動は図4に示す簡易非線形モデルで表わすこ
とができる。そして、例えば図5に示すような、予め計
測されたエンジン非線形定常特性マップを用いて駆動力
指令値に実駆動力が一致するようなスロットル開度指令
値を算出し、スロットル開度をサーボコントロールする
ことにより、エンジン非線形定常特性を線形化すること
ができる。したがって、駆動力指令値を入力とし、車速
を出力とする車両モデルは積分特性となり、補償器では
この車両モデルの伝達特性をパルス伝達関数P(z-1
とおくことができる。
【0015】図3において、zは遅延演算子であり、z
-1を乗ずると1サンプル周期前の値となる。また、C1
(z-1)、C2(z-1)は近似ゼロイング手法による外
乱推定器であり、外乱やモデル化誤差による影響を抑制
する。さらに、C3(z-1)はモデルマッチング手法に
よる補償器であり、図6に示すように、車速指令値Vs
prを入力とし実車速Vspを出力とした場合の制御対
象の応答特性を、予め定めた一次遅れとむだ時間要素を
持つ規範モデルH(z-1)の特性に一致させる。
【0016】制御対象の伝達特性は、パワートレインの
遅れであるむだ時間を考慮する必要がある。駆動力指令
値を入力とし実車速を出力とする制御対象のパルス伝達
関数P(z-1)は、次式に示す積分要素P1(z-1)と
むだ時間要素P2(z-1)(=z-n)の積で表わすこと
ができる。
【数1】 P1(z-1)=T・z-1/{M・(1−z-1)} ここで、Tはサンプル周期(この実施形態では10ms
ec)、Mは平均車重である。
【0017】このとき、補償器C1(z-1)は次式で表
わされる。
【数2】 C1(z-1)=(1−γ)・z-1/(1−γ・z-1), γ=exp(−T/Tb) すなわち、補償器C1(z-1)は時定数Tbのローパス
フィルタである。
【0018】さらに、補償器C2(z-1)はC1/P1
として次式で表わされる。
【数3】C2(z-1)=M・(1−γ)・(1−z-1
/{T・(1−γ・z-1} なお、補償器C2は、車両モデルの逆系にローパスフィ
ルタをかけたものであり、実車速Vspから逆算される
外乱(走行抵抗)の影響を受けた駆動力、すなわち図4
に示すように駆動力から走行抵抗を差し引いた駆動力を
逆算することができる。
【0019】また、制御対象のむだ時間を無視して、規
範モデルH(z-1)を時定数Taの1次ローパスフィル
タとすると、補償器C3は次のような定数となる。
【数4】 C3=K={1−exp(−T/Ta)}・M/T
【0020】次に、モデルマッチング補償器C3
(z-1)に相当する部分の演算を行ない、実車速Vsp
から車速指令値Vsprまで加速するための駆動力指令
値y4を求める。データy(k−1)は1サンプル周期
前のデータy(k)を表わすものとすると、
【数5】y4(k)=K・(Vspr(k)−Vsp
(k))
【0021】また、図3に示す外乱推定器の一部のロバ
スト補償器C2(z-1)に相当する部分の演算を行な
い、実車速Vspに基づいて外乱(走行抵抗など)の影
響を受けた駆動力y3を逆算する。
【数6】y3(k)=γ・y3(k−1)+(1−γ)
・M・{Vsp(k)−Vsp(k−1)}/T
【0022】目標駆動力y4を走行抵抗推定値Frで補
正して最終目標駆動力y1(k)を求める。
【数7】 y1(k)=y4(k)−(y3(k)−y2(k−2)) =y4(k)+(y2(k−2)−y3(k)), Fr=y2(k−2)−y3(k) ここで、y2(k−2)は駆動力y2(k)の2サンプ
ル周期前の値であり、駆動力y2(補償器C1の出力)
の演算は上述した積分要素P1(z-1)の演算に相当
し、その2サンプル周期前の値を用いることはむだ時間
要素P2(z-1)の演算に相当する。y3(k)は実車
速Vspから求めた走行抵抗の影響を受けた駆動力であ
り、駆動力y2(k−2)は補償器内で求めた走行抵抗
の影響を受けない駆動力であるから、両者の差が走行抵
抗推定値(外乱推定値)Frとなる。このように、近似
ゼロイング手法で構成された外乱推定器は、制御対象モ
デルの出力と実際の制御対象の出力との差に基づいて走
行抵抗などの外乱を正確に推定することができる。
【0023】次に、最終目標駆動力y1を上下限値以内
に制限する。まず、スロットル全開時および全閉時のエ
ンジントルクをエンジン回転速度ごとに測定したデータ
テーブルを用いて、現在のエンジン回転速度Neに対応
する最大エンジントルクTemaxと最小エンジントル
クTeminを求める。さらに、最大エンジントルクT
emaxと最小エンジントルクTeminから、次式に
より最大駆動力Fmaxと最小駆動力Fminを求め
る。
【数8】Fmax=Temax・Gm・Gf/Rt, Fmin=Temin・Gm・Gf/Rt ここで、Gmはトランスミッションのギア比、Gfはフ
ァイナルギア比、Rtはタイヤの有効半径である。
【0024】最終目標駆動力y1(k)を最大駆動力F
maxと最小駆動力Fmin以内に制限して駆動力y5
(k)を求める。
【数9】 y1(k)≧Fmaxの場合は、y5(k)=Fmax, y1(k)≦Fminの場合は、y5(k)=Fmin, Fmin<y1(k)<Fmaxの場合は、y5(k)=y1(k)
【0025】また、外乱推定器の一部であるローパスフ
ィルタとしての補償器C1(z-1)に相当する部分の演
算を行なう。
【数10】y2(k)=γ・y2(k−1)+(1−
γ)・y5(k−1) そして最後に、最終目標駆動力y1(k)に基づいてエ
ンジントルク指令値Terを演算する。
【数11】Ter=y1・Rt/(Gm・Gf)
【0026】ふたたび図2に戻って車速制御の説明を続
ける。ステップ9において、上記ステップ1で計測した
エンジン回転速度Neと、ステップ8で算出したエンジ
ントルク指令値Terとにより推定されるエンジンの運転
点が、上述した運転状態が不連続的に切り換わる境界の
近傍か否かを判定する。この判定は、図7、図8に示す
ように、空燃比やカムの切り換えによりエンジンの運転
状態が不連続的に切り換わる使用禁止領域(図中のハッ
チング部分)をエンジン特性マップ上に記憶しておき、
エンジン回転速度Neとトルク指令値Terにより推定さ
れるエンジンの運転点が使用禁止領域内にあるかどうか
を調べる。運転点が使用禁止領域内にある場合はステッ
プ10へ進み、ステップ4で設定した車速指令値に所定
値を加算する。この所定値は、図7、図8に示す使用禁
止領域を乗り越えるのに十分な車速増加分とする。さら
にステップ11では、車速指令値に加算した所定値の符
号を反転しておく。これは、ふたたびエンジンの運転状
態が不連続的に切り換わる点の近傍になった場合に、符
号を反転した所定値を加算することによって車速指令値
を元の値に戻すためである。ステップ12において、エ
ンジントルクコントローラー11へトルク指令値Terを
送信する。
【0027】エンジントルクコントローラー11は、車
速制御コントローラー10からのトルク指令値Ter、車
速センサー7の計測値に基づくエンジン回転速度Ne、
スロットルセンサー8の検出値に基づくスロットル開度
などにより、希薄燃焼型エンジン9のトルク制御と、空
燃比状態や吸排気バルブ開閉タイミングなどの運転状態
の切り換え制御を行なう。
【0028】図9、図10は従来の装置による車速制御
結果を示し、図11、図12は上記実施の形態による車
速制御結果を示す。従来の車速制御では、図9に示すよ
うに道路勾配の増加にともなって走行抵抗が増加すると
トルク指令値が増加し、図10に示すようにエンジンの
運転点がA点からB点に上昇する。そして、エンジンの
運転状態が不連続的に切り換わる境界領域に入ると、上
述したようにエンジントルクに段差が発生し、エンジン
トルク指令値にハンチングが発生して車速が変動する。
【0029】一方、上記実施の形態の車速制御では、図
11に示すように道路勾配の増加にともなって走行抵抗
が増加するとトルク指令値が増加し、図12に示すよう
にエンジンの運転点がC転から上昇してエンジンの運転
状態が不連続的に切り換わる境界領域に入る。エンジン
回転速度Neとエンジントルク指令値Terとに基づいて
エンジンの運転点が使用禁止領域内にあると推定される
と、車速指令値に所定値が加算され、その分だけトルク
指令値Terが増加するとともにエンジン回転速度Neが
増加し、エンジンの運転点が使用禁止領域外のD点に移
動する。これにより、トルク指令値のハンチングが発生
せず、車速は所定値分だけ増加して安定する。
【0030】この状態において、走行抵抗の減少にとも
なってトルク指令値が減少すると、ふたたびエンジンの
運転点が使用禁止領域内に入る。エンジン回転速度Ne
とエンジントルク指令値Terとに基づいてエンジンが運
転点が使用禁止領域内にあると推定されると、車速指令
値に符号を反転した所定値が加算され、車速指令値が元
の値に戻る。その結果、トルク指令値Terが減少すると
ともにエンジン回転速度Neが低下し、エンジン運転点
が使用禁止領域外のC点に戻って安定な定速走行制御が
継続される。
【0031】以上の一実施形態の構成において、クラン
ク角センサー6が回転速度検出手段を、車速センサー1
が車速検出手段を、車速制御コントローラー10がトル
ク演算手段および運転点変更手段をそれぞれ構成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】 一実施の形態の車速制御を示すフローチャー
トである。
【図3】 車速フィードバック補償器を示す図である。
【図4】 車両のパワートレインの挙動を示す簡易非線
形モデル図である。
【図5】 エンジン非線形定常特性マップを示す図であ
る。
【図6】 モデルマッチング補償器を示す図である。
【図7】 空燃比の切り換えによりエンジンの運転状態
が不連続的に切り換わる使用禁止領域を示す図である。
【図8】 吸排気バルブ駆動用カムの切り換えによりエ
ンジンの運転状態が不連続的に切り換わる使用禁止領域
を示す図である。
【図9】 従来の装置の車速制御結果を示す図である。
【図10】 従来の装置の車速制御結果を示す図であ
る。
【図11】 一実施の形態の車速制御結果を示す図であ
る。
【図12】 一実施の形態の車速制御結果を示す図であ
る。
【図13】 従来の車速制御装置の構成を示す図であ
る。
【図14】 空燃比の切り換えによりエンジンの運転状
態が不連続的に切り換わる境界を示す図である。
【図15】 吸排気バルブ駆動用カムの切り換えにより
エンジンの運転状態が不連続的に切り換わる境界を示す
図である。
【図16】 エンジンの運転状態を不連続的に切り換え
た場合に発生するエンジントルクの段差を示す図であ
る。
【図17】 エンジンの運転状態が不連続的に切り換わ
る領域でエンジンを運転した場合に発生する車速のハン
チング変動を示す図である。
【符号の説明】
1 セットスイッチ 2 アクセラレートスイッチ 3 コーストスイッチ 4 キャンセルスイッチ 5 ブレーキスイッチ 6 クランク角センサー 7 車速センサー 8 スロットルセンサー 9 希薄燃焼型エンジン 10 車速制御コントローラー 11 エンジントルクコントローラー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの回転速度を検出する回転速度
    検出手段と、 車速を検出する車速検出手段と、 車速検出値を車速指令値に一致させるためのエンジント
    ルク指令値を演算するトルク指令値演算手段と、 エンジントルク指令値とエンジン回転速度とに基づいて
    エンジンの運転点を推定し、エンジンの運転点が予め設
    定した領域内にあるかどうかを判定する判定手段と、 エンジンの運転点が前記設定領域内にあると判定される
    と、エンジンの運転点を変更する運転点変更手段とを備
    えることを特徴とする車速制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車速制御装置におい
    て、 前記運転点変更手段は、車速指令値に所定値を加算して
    エンジンの運転点を変更することを特徴とする車速制御
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の車速制
    御装置において、 前記設定領域は、空燃比の切り換えによりエンジンの運
    転状態が不連続的に切り換わる領域であることを特徴と
    する車速制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の車速制
    御装置において、 前記設定領域は、吸排気バルブ駆動用カムの切り換えに
    よりエンジンの運転状態が不連続的に切り換わる領域で
    あることを特徴とする車速制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれかの項に記載の車
    速制御装置において、 前記運転点変更手段は、車速指令値に所定値を加算した
    後に所定値の符号を反転することを特徴とする車速制御
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008162563A (ja) * 2007-01-05 2008-07-17 Nissan Motor Co Ltd ハイブリッド車両の定速走行制御装置

Cited By (2)

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JP2008162563A (ja) * 2007-01-05 2008-07-17 Nissan Motor Co Ltd ハイブリッド車両の定速走行制御装置
JP4656061B2 (ja) * 2007-01-05 2011-03-23 日産自動車株式会社 ハイブリッド車両の定速走行制御装置

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