JPH10272918A - 車両用換気装置 - Google Patents

車両用換気装置

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JPH10272918A
JPH10272918A JP7935597A JP7935597A JPH10272918A JP H10272918 A JPH10272918 A JP H10272918A JP 7935597 A JP7935597 A JP 7935597A JP 7935597 A JP7935597 A JP 7935597A JP H10272918 A JPH10272918 A JP H10272918A
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JP
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flexible plate
box
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shaped main
vehicle
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JP7935597A
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English (en)
Inventor
Takahiro Suwama
貴博 諏訪間
Toshihiko Kodama
俊彦 児玉
Hiromitsu Harada
博充 原田
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Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】可撓性板材のボックス状本体に対する固着のた
めの他物品を必要とせず、固着作業が容易であり、且つ
軟質樹脂材料からなる可撓性板材に形態安定性を付与す
ることのできる廉価な車両用換気装置を提供する。 【解決手段】ボックス状本体(2) は無蓋箱体からなり、
底部(2c)に通風部(2e)及び取付部(2d)を有している。可
撓性板材(3) は薄板状をなし、その一縁部には前記ボッ
クス状本体(2) への取付部(3a)が形成され、残部は前記
通風部(2e)を開閉する軟質樹脂製の開閉部(3b)である。
前記取付部(3a)は前記ボックス状本体(2) と同一の樹脂
からなり、前記ボックス状本体(2) 及び可撓性板材(3)
のそれぞれの取付部(2d,3e) は互いに超音波振動又は加
熱により溶融されて互いに固着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体の換気用開口
部に固設され、車室内の空気を室外に排出して換気する
と同時に、例えばドアの開閉時等の車室内の圧力変化に
応じて開閉し、車室内の圧力上昇を軽減する弁機能を備
えた車両用換気装置に関する。更に詳しくは、前記車両
用換気装置のボックス状本体に対する可撓性板材の固着
が容易で、更には前記可撓性板材の形態安定性に優れた
車両用換気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の車両用換気装置として
は、例えば実開平2−100906号公報に開示されて
いる。同公報に開示された車両用換気装置は、無蓋箱体
からなり底部に格子状通風孔を有するボックス状本体
と、前記格子状通風孔を開閉する軟質樹脂材料からなる
可撓性板材とを備えている。同可撓性板材はその一端縁
に複数のピン孔が形成されており、前記ボックス状本体
の底部における一周縁部にも前記可撓性板材のピン孔に
対応する部位に複数のピン孔が形成されている。更に、
前記車両用換気装置ではボックス状本体及び前記可撓性
板材の前記ピン孔に対応する部位に複数のピンが突設さ
れた細長板材が、前記可撓性板材の前記ボックス状本体
に対する固着のために使用されている。
【0003】前記可撓性板材を前記ボックス状本体に固
着するには、先ず、可撓性板材の前記ピン孔に細長板材
の前記ピンを挿通し、前記可撓性板材及び細長板材を重
ね合わせる。その状態で、細長板材の前記ピンを更に前
記ボックス状本体の底部に形成された前記ピン孔に対し
て同本体の内側から挿入すると同時に、前記可撓性板材
を前記ボックス状本体内に収容して同本体の底面に重ね
る。このとき、前記細長板材と前記ボックス状本体の底
面との間で前記可撓性板材が挟持された状態にある。そ
の後、前記ボックス状本体のピン孔から突出している前
記ピンを加熱溶融などにより加締めて前記可撓性板材が
前記ボックス状本体に固着される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような前記可撓性板材の前記ボックス状本体に対する固
着構造では、複数のピン孔に対して複数のピンを挿通す
るといった煩雑な作業を2度も要するため作業効率が低
下する。また、前記可撓性板材と前記ボックス状本体と
の他に、それらを固着するための前記細長板材が別途必
要となり、部品点数が増えるため材料費がかさんでしま
う。更には、前記固着構造がポイント接合によるため、
固着強度が低くなり耐久性にも問題があった。
【0005】そこで本発明は上述の問題点を解決すべく
なされ、可撓性板材のボックス状本体に対する固着のた
めの他物品を必要とせず、固着作業が容易であり、且つ
軟質樹脂材料からなる可撓性板材に形態安定性を付与す
ることのできる廉価で耐久性に優れた車両用換気装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明は、無蓋箱体からなり底部に通風部を有
するボックス状本体と、前記通風部を開閉する可撓性板
材とを備えた自動車用換気装置であって、前記可撓性板
材は片面の一縁部が前記ボックス状本体の底部における
一周縁部に溶着されてなることを特徴とする車両用換気
装置を主要な構成としている。
【0007】前記溶着は振動溶融によりなされることが
好ましく、その場合には前記ボックス状本体の前記一周
縁部と前記可撓性板材の前記一縁部とを互いに重ね合わ
せて、例えば超音波ホーンや高周波等により前記一周縁
部及び一縁部を溶融させて固着するだけであり、その作
業は非常に容易で、また他の固着用部材を必要としない
ため、製造コストを低減させることができる。なお前記
溶着は加熱溶融によりなすこともできる。その場合に
は、前記ボックス状本体の前記一周縁部表面と前記可撓
性板材の前記一縁部表面とをそれぞれにホットプレート
等により加熱して溶融させ、それら溶融面を互いに当接
させて固着する。
【0008】前記ボックス状本体はポリプロピレン樹脂
からなり、前記可撓性板材はオレフィン系エラストマー
又はスチレン系エラストマーからなることが好ましい。
その場合には上述のような振動又は加熱による溶融が容
易であり、またその溶着強度も強固なものとなる。
【0009】更には前記可撓性板材は前記一縁部が硬質
樹脂材料からなり他の部分が軟質樹脂材料からなること
が好ましく、その場合に、前記可撓性板材は前記一縁部
と前記他の部分が一体に成形することができる。前記可
撓性板材の取付部を硬質樹脂で形成することにより、前
記可撓性板材における熱収縮性の異なる軟質樹脂材料か
らなる部分に温度変化によって波打ち等が生じることを
抑制でき、前記可撓性板材の形態安定性が向上する。更
には、前記可撓性板材の一縁部は前記ボックス状本体と
同等の樹脂材料から構成することが好ましく、その場合
には溶着時の相溶性が高まり溶着に要する時間が削減さ
れると共に溶着強度も向上する。
【0010】更に好ましくは、前記可撓性板材は硬質樹
脂材料からなる補強部が一体的に設けられてなる。前記
補強部により前記可撓性板材の軟質樹脂材料からなる部
分が温度変化によって伸縮するのを効果的に防止するこ
とができ、前記可撓性板材の波打ち等の発生を完全に阻
止できる。このように、前記可撓性板材の形態安定性が
更に向上されるため、前記可撓性板材による前記通風部
を効果的に開閉することができると共に前記可撓性板材
による気密性を維持できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図示実施例を参照して詳細に説明する。なお、
本発明の車両用換気装置は、従来と同様に車両のドア近
傍、或いはリアバンパー裏面側等に設置されるものであ
り、その設置部や設置構造には格別の特徴がないため説
明は省略する。
【0012】図1は本発明の第1実施例である車両用換
気装置の分解斜視図であり、図2は同車両用換気装置の
縦断面図である。車両用換気装置1は無蓋箱体からなる
ボックス状本体2と可撓性板材3とを備えている。前記
ボックス状本体2は開口部2aの周縁に車体への取付フ
ランジ2bが形成されている。前記ボックス状本体2は
通常、前記ボックス状本体2の開口部2aを外気側に向
け底部2cを車体内部に突出させて、車体に形成された
換気部4に対して前記取付フランジ2bを車体の内側か
ら嵌合して取り付けられている。
【0013】前記ボックス状本体2の前記底部2cは車
体への取付時に上方となる一周縁が可撓性板材3を取り
付けるための帯状の取付部2dであり、同取付部2dを
除く前記底部2cの殆どは格子状通風部2eとなってい
る。前記格子状通風部2eは下方に向けて漸次外気側に
傾斜するように形成されており、そのため前記取付部2
dと前記格子状通風部2eとの間には角度が形成されて
いる。なお、前記通風部の形状は格子状に限定されるも
のではなく、例えばルーバ等の形状とすることもでき
る。このような構成を備えたボックス状本体2はポリプ
ロピレンから射出成形される。また、同ボックス状本体
2はポリプロピレンの他にもポリプロピレンにタルク等
を混ぜ合わせたポリプロピレン複合材(PPC)等の硬
質樹脂材料を使用することができる。
【0014】前記可撓性板材3は前記ボックス状本体2
の底部2c内面と略同一か僅かに小さい一定の厚みをも
つ矩形平板状をなしている。同可撓性板材3は前記ボッ
クス状本体2の前記取付部2dに対応する一縁部が前記
ボックス状本体2への取付部3aであり、前記ボックス
状本体の前記格子状通風部2eに対応する部分、即ち前
記取付部3aを除く前記可撓性板材3の殆どが、前記格
子状通風部2eを開閉する開閉部3bである。
【0015】前記取付部3aは上述のボックス状本体2
と同一のポリプロピレンからなり、前記開閉部3bはオ
レフィン系エラストマーからなり、これらの異なる樹脂
から形成される前記可撓性板材3は、前記取付部3aと
前記開閉部3bとが押出により一体成形される。勿論、
前記取付部3aを前記ボックス状本体2とは異なる樹脂
を使用することも可能であるが、その場合にも前記ボッ
クス状本体2の樹脂と相溶性及び親和性のある樹脂を使
用することが重要である。また、前記取付部3aを前記
開閉部3bと同一のオレフィン系エラストマーで製造す
ることも可能であり、その場合には前記可撓性板材3は
オレフィン系エラストマーの原反シートから上述の形状
に切り出すだけで製造でき、スクラップ材のリサイクル
も容易となる。しかしながら、前記取付部3aを上述の
ようにボックス状本体2と同一の硬質樹脂で形成した場
合には、同取付部3aにおいて温度変化による伸縮が生
じることがなく、また、前記開閉部3bの波打ちも抑制
できるといった格別の効果が得られるものである。更
に、前記開閉部3bにはSBS,SEBS等のスチレン
系熱可塑性エラストマーや塩化ビニル等を使用してもよ
く、前記取付部3aに使用される樹脂と親和性のある樹
脂が適宜選択される。
【0016】前記ボックス状本体2に前記可撓性板材3
を固着するには、前記可撓性板材3を前記ボックス状本
体2内に収容して同本体2の前記底部2cに前記可撓性
板材3を同本体2の内側から重ね、それぞれの取付部2
d,3aを超音波ホーンにより振動溶融させて同取付部
2d,3aにおいて溶着する。このとき、前記可撓性板
材3の取付部3aは前記ボックス状本体2と同一の樹脂
からなるため、前記可撓性板材3の取付部3aと前記本
体2の取付部2dの溶融樹脂は短時間で互いに融合し、
強固に溶着される。この固着作業では従来のように複数
のピン孔にピンを挿通するような煩雑な作業はないため
作業性がよく、作業効率が向上し、また、固着のために
別途の部品を必要とせず部品点数が少なくなるため、コ
ストが低減される。
【0017】なお、前記ボックス状本体及び可撓性板材
3の前記取付部2d,3aは、上述のような超音波ホー
ンの他にも高周波により振動溶融させて溶着することも
でき、或いは、前記取付部2d,3aをそれぞれにホッ
トプレート等により加熱して表面を溶融させ、その溶融
面を互いに当接させて溶着することもできる。更に、前
記取付部2d,3aを互いに重ね合わせ、所定の荷重を
加えるた状態で超音波よりも遙に低い振動数で往復振動
させることにより発熱させるフリクション溶着により、
同取付部2d,3aを溶着することも可能である。
【0018】上述のように前記可撓性板材3を前記ボッ
クス状本体2の底部2cに同本体2の内側から重ね合わ
せた状態で前記可撓性板材3が前記ボックス状本体2に
固着されると、前記底部2cの前記格子状通風部2eは
下方に向けて漸次外気側に傾斜するように形成され、前
記取付部2dと前記格子状通風部2eとの間には角度が
形成されているため、前記可撓性板材3も前記取付部3
aと前記開閉部3bの境界部分で屈曲される。しかしな
がら、前記可撓性板材3は平板状に一体成形されている
ため、前記開閉部3bは弾性復帰しようと屈曲側とは反
対側に付勢して、前記開閉部3bが前記格子状通風部2
eに押し付けられた状態で前記開閉部3bは前記通風部
2eを閉鎖する。
【0019】前記車両用換気装置1は、ドアなどを閉じ
たときの車室内の急激な気圧上昇により、前記可撓性板
材3はその取付部3aと開閉部3bとの境界線を支点と
して開閉部3bが、図2に仮想線で示すように車体外側
にめくれ上がり、車体内部の空気を前記排気部4から車
外へ逃がして車室内の気圧を外気圧と均一にする。車室
内の気圧が下降すると、前記開閉部3bはその自重と弾
性力とにより再び前記格子状通風部2eに押し付けられ
て同通風部2eを閉鎖する。
【0020】なお、上述の可撓性板材3は一定の厚みに
形成されているが、例えば図3に示すような第1実施例
の変形例による車両用換気装置1′では、可撓性板材
3′のの取付部3a′を開閉部3b′よりも肉厚に形成
している。このように取付部3a′の肉厚を前記開閉部
3b′よりも大きくすることにより取付強度を更に高め
ることができ、また前記開閉部3b′の車体内部の気圧
変動に対する応答性を損なうこともない。
【0021】ここで、前記取付部3a′の厚みは具体的
には0.2〜3mm、より好ましくは0.25〜1mm
に設定される。前記取付部3a′が0.2mmよりも薄
い場合には、超音波ホーンで溶着する際に超音波ホーン
が前記取付部3a′を突き抜けて同取付部3a′を破断
してしまう虞れがあり、溶着時のホーン出力と時間設定
範囲が狭くなるので、安定的な量産に適さない。一方、
3mmよりも厚い場合には超音波ホーンによる振動が減
衰されて溶融が十分になされず、前記可撓性板材3′を
ボックス状本体2に強固に溶着することができなくな
る。なお、可撓性板材3′の開閉部3b′の厚みは0.
2〜0.5mm、より好ましくは0.25〜0.3mm
に設定された場合に、車体内の気圧の変動に適切に応答
してボックス状本体2′の格子状通風部を効果的に開閉
することができる。
【0022】更に本変形例では、ボックス状本体2′の
帯状の取付部2d′内面に、その長手方向に沿って複数
の断面半円形状の突条2f′が突設されている。このボ
ックス状本体2′に前記可撓性板材3′を超音波溶着す
る際に、その超音波振動が前記突条2f′に効率よく集
中するため、前記可撓性板材3′を短時間で強固に溶着
することができる。
【0023】図4は本発明の第2実施例である車両用換
気装置の分解斜視図であり、図5は同車両用換気装置の
縦断面図である。車両用換気装置10は無蓋箱体からな
るボックス状本体2と可撓性板材5とを備えている。前
記ボックス状本体2は上述の第1実施例と同一であるた
め、図面には同一の符号を付しその詳細な説明は省略す
る。
【0024】第2実施例では可撓性板材5に特徴があ
り、この可撓性板材5の正面図を図6(a)に、縦断面
図を図6(b)に示す。前記可撓性板材5も第1実施例
と同様に、ポリプロピレンからなる前記ボックス状本体
2への取付部5aと、前記ボックス状本体2の格子状通
風部2eを開閉する、オレフィン系エラストマーからな
る開閉部5bとを備えている。更に前記可撓性板材5の
開閉部5bには、片面に断面矩形の複数の突条をなす補
強部5cが前記取付部5aと平行に延設されている。前
記突条補強部5cは前記取付部5aと同一のポリプロピ
レンからなり、この突条補強部5cを備えた可撓性板材
5は二色押出成形により製造される。勿論、前記突条補
強部5cは前記取付部5aとは異なる硬質樹脂材料で形
成することもできる。
【0025】前記可撓性板材5は図5に示すように前記
突条補強部5cが形成されていない面を前記格子状通風
部2eの側に、前記突条補強部5cが形成されている面
を車体の外気側に向けて、前記ボックス条本体2に上述
した第1実施例と同様の手順で溶着される。
【0026】前記可撓性板材5を備えた前記車両用換気
装置10は、ドアなどを閉じたときの車室内の急激な気
圧上昇により、前記可撓性板材5はその取付部5aと開
閉部5bとの境界線を支点として開閉部5bが、図5に
仮想線で示すように車体外側に、その開閉部5bの全面
が均一にめくれ上がり、車体内部の空気を前記排気部4
から車外へ逃がして車室内の気圧を外気圧と同一にす
る。車室内の気圧が下降すると、前記開閉部5bはその
自重と弾性力とにより再び前記格子状通風部2eに押し
付けられて同通風部2eを閉鎖する。
【0027】本実施例の可撓性板材5は硬質樹脂材料か
らなる前記突条補強部5cを備えているため、温度変化
により軟質樹脂材料からなる前記開閉部5bが伸縮しよ
うとする場合にも、前記突条補強部5cにより伸縮が抑
制され、前記開閉部5bに波打ち等が生じることはな
く、その形態安定性が更に向上し、前記格子状通風部2
eの密閉性を損なうことがない。また形態の安定性に優
れているため、前述のように開閉して作用する際にも、
前記開閉部5bの全体が均一且つ速やかに押し上げら
れ、又は前記格子状通風部2eに押し付けられて、前記
格子状通風部2eを効果的に開閉することができる。
【0028】更に、図7には上述の第2実施例による可
撓性板材5の変形例を示す。上述の可撓性板材5は断面
矩形状の突条をなす補強部5cが前記開閉部5bの表面
に突設されているが、図7(a)に示すように矩形状断
面の棒材からなる補強部5eの半分を前記開閉部5bに
埋設することもできる。また、図7(b)に示すように
矩形状断面の棒材からなる補強部5fの一表面を前記開
閉部5bの片面と面一となるように前記補強部5fを前
記開閉部5b内に埋設してもよい。このように前記補強
部5e,5dを前記開閉部5b内に埋設することによ
り、前記補強部5e,5dと前記開閉部5bとの接触面
積が増加するため、同補強部5e,5d及び開閉部5b
間の接着強度が向上すると共に開閉作用時の前記開閉部
5bの湾曲に対する耐久性が更に向上する。
【0029】図7(c)の棒材からなる補強部5gは、
その全体を前記開閉部5bの中心部に埋設している。こ
の場合には前記可撓性板材5はどちらの面を車体外側へ
向けてもよく、取付作業がより簡単となる。図7(d)
に示す補強部5hは断面が凸状をなす棒材からなり、そ
の頂面5h′を前記開閉部5bの片面と略面一となるよ
うに、前記突条補強部5hが前記開閉部5b内に埋設し
て、前記突条補強部5hに前記開閉部5bに対するアン
カー効果をもたせている。これらの変形例はいずれも上
述の第2実施例と同様に、押出成形により製造すること
ができる。
【0030】
【発明の効果】上述したように、本発明の車両用換気装
置はボックス状本体の通風部を開閉する可撓性板材が、
その一縁部に形成された帯状の取付部において前記ボッ
クス状本体の取付部に、超音波振動による溶融や加熱溶
融などにより溶着されているため、その固着作業は容易
であり且つ他の固着用部材を必要としないため、製造コ
ストを低減できる。また、前記可撓性板材の前記取付部
を前記ボックス状本体と同等の硬質樹脂から形成する場
合には、溶着時の相溶性が高まり溶着に要する時間が削
減されると共に、その溶着強度も向上する。
【0031】また、前記可撓性板材の取付部を硬質樹脂
で形成することにより、軟質樹脂材料からなる前記可撓
性板材の開閉部が温度変化によって伸縮するのを阻止
し、前記開閉部に波打ち等が生じることはなく、前記可
撓性板材の形態安定性が向上する。更に前記開閉部に硬
質樹脂からなる突条等の補強部が形成されている場合に
は、前記可撓性板材の形態安定性が更に向上されるた
め、前記可撓性板材による前記格子状通気部を効果的に
開閉することができると共に、前記格子状通気部の密閉
性を損なうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である車両用換気装置の分
解斜視図である。
【図2】同装置の組立て状態での縦断面図である。
【図3】本発明の第1実施例の変形例による車両用換気
装置のボックス状本体と可撓性板材との溶着部における
縦断面図である。
【図4】本発明の第2実施例である車両用換気装置の分
解斜視図である。
【図5】同装置の組立て状態での縦断面図である。
【図6】同装置の可撓性板材の正面図及び縦断面図であ
る。
【図7】本発明の第2実施例の変形例である可撓性板材
の縦断面図である。
【符号の説明】
1,1′ 車両用換気装置 2,2′ ボックス状本体 2a 開口部 2b 取付フランジ 2c 底部 2d,2d′ 取付部 2e 格子状通風部 2f′ 突条 3,3′ 可撓性板材 3a,3a′ 取付部 3b,3b′ 開閉部 4 取付フランジ 5 可撓性板材 5a 取付部 5b 開閉部 5c〜5h 補強部 5h′ 頂面 10 車両用換気装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無蓋箱体からなり底部に通風部を有する
    ボックス状本体と、前記通風部を開閉する可撓性板材と
    を備えた自動車用換気装置であって、前記可撓性板材は
    片面の一縁部が前記ボックス状本体の前記底部の一周縁
    部に溶着されてなることを特徴とする車両用換気装置。
  2. 【請求項2】 前記溶着は振動溶融によりなされる請求
    項1記載の車両用換気装置。
  3. 【請求項3】 前記溶着は加熱溶融によりなされる請求
    項1記載の車両用換気装置。
  4. 【請求項4】 前記ボックス状本体はポリプロピレン樹
    脂からなり、前記可撓性板材はオレフィン系エラストマ
    ー又はスチレン系エラストマーからなる請求項1〜3の
    いずれかに記載の車両用換気装置。
  5. 【請求項5】 前記可撓性板材は前記一縁部が硬質樹脂
    材料からなり他の部分が軟質樹脂材料からなる請求項1
    〜4のいずれかに記載の車両用換気装置。
  6. 【請求項6】 前記可撓性板材は前記一縁部と前記他の
    部分が一体に成形されてなる請求項5記載の車両用換気
    装置。
  7. 【請求項7】 前記可撓性板材の一縁部は前記ボックス
    状本体と同等の樹脂材料からなる請求項5又は6記載の
    車両用換気装置。
  8. 【請求項8】 前記可撓性板材は硬質樹脂材料からなる
    補強部が一体的に設けられてなる請求項1〜7のいずれ
    かに記載の車両用換気装置。
JP7935597A 1997-03-31 1997-03-31 車両用換気装置 Pending JPH10272918A (ja)

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