JPH10271892A - 誘導負荷の電流検出装置 - Google Patents

誘導負荷の電流検出装置

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JPH10271892A
JPH10271892A JP9078091A JP7809197A JPH10271892A JP H10271892 A JPH10271892 A JP H10271892A JP 9078091 A JP9078091 A JP 9078091A JP 7809197 A JP7809197 A JP 7809197A JP H10271892 A JPH10271892 A JP H10271892A
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pwm
circuit
signal
current
inductive load
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Yasufumi Kawasuji
康文 川筋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】誘導負荷のシャント抵抗に表皮効果が発生した
場合でも、その電流を正確に検出することができるよう
にする。 【解決手段】指令電圧に対応するPWM信号を発生する
PWM発生回路と、このPWM発生回路から発生される
PWM信号によって誘導負荷を流れる電流のスイッチン
グ制御を行うスイッチング回路と、このスイッチング回
路に直列に接続されるシャント抵抗と、このシャント抵
抗の電圧に基づいて前記誘導負荷を流れる電流を検出す
る電流検出回路とを備えた誘導負荷の電流検出装置にお
いて、前記PWM発生回路から発生されるPWM信号が
オンになった時点からシャント抵抗の表皮効果が発生す
る期間に対応する所定の時間の間だけ前記PWM信号を
オフにしたPWM補正信号を発生し、このPWM補正信
号がオンの期間にのみ前記電流検出回路の検出出力を有
効とするPWM補正回路を備えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電動式パワーステ
アリング装置などに適用される誘導負荷の電流検出回路
に関し、特にシャント抵抗の表皮効果および電動機のシ
ョートなどを考慮した電流検出回路の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】電動式パワーステアリング装置は、電動
機を用いて操舵力の補助を行うもので、油圧式に比べ配
置スペースがコンパクトでよい等の利点を有している。
【0003】かかる電動式パワーステアリング装置にお
いては、Hブリッジ回路に操舵力アシスト用の直流モー
タを接続し、Hブリッジ回路をPWM(pulse width mod
ulation)方式によって駆動するのが一般的であり、その
従来技術として例えば特公平8−18565号公報あ
る。図4はこの従来技術の要部箇所の信号のタイムチャ
ートを示すものである。
【0004】この従来技術によれば、車速、操舵トルク
に応じて最適な補助操舵力を与えるための電流指令値を
生成し、この電流指令値と電流フィードバック値との偏
差を演算し、この偏差を電圧指令vr(図4(a)参照)に
変換する。また、この電圧指令vrを鋸歯状の搬送波信
号vc(図4(a)参照)と比較し、vr≧vcのときにオン
となるPWM信号(図4(b)参照)を出力する。
【0005】そして、このPWM信号と操舵トルクの極
性(ハンドリングの左右切替え信号)に応じてHブリッ
ジ回路の各スイッチング素子を駆動することにより、モ
ータにハンドル回転方向に応じた方向の電流が流れるよ
うに制御する。
【0006】一方、この従来技術では、電流検出端子付
きスイッチング素子あるいはシャント抵抗等の電流検出
回路を用いるなどして直流モータの電流idを検出する
ようにしているが、脈動するモータ電流から平均値とほ
ぼ一致する電流瞬時値を得、かつこの電流瞬時値を上記
電流指令値の電流フィードバック値として使えるように
するための以下のような手法を用いるようにしている。
【0007】すなわち、電圧指令値vr/2に一致する
電流検出用電圧vd(図4(a)参照)を作成し、この電流
検出用電圧vdを搬送波信号vcと比較し、vd≧vcのと
きにオンとなる電流検出用PWM信号(図4(c)参照)
を出力する。
【0008】そして、上記電流検出端子付きスイッチン
グ素子あるいはシャント抵抗等の電流検出回路の検出電
流idを、前記電流検出用PWM信号がオンからオフに
なるタイミングでサンプルホールドし、このサンプルホ
ールド電流ifを前記電流フィードバック値として用い
るようにする。
【0009】すなわち、電流検出端子付きスイッチング
素子あるいはシャント抵抗等の電流検出回路を用いた場
合には、PWM信号がオンしている期間中にしか電流検
出信号が出力されないために、このままではこの電流検
出信号をモータ電流のフィードバック信号に使うことが
できない。したがってこの従来技術では、PWM信号が
オンの期間のほぼ中心で検出電流をサンプルホールドす
るようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
技術によれば、PWM信号がオンの期間のほぼ中心でモ
ータ検出電流をサンプルホールドするようにしているの
で、 (1)実際のモータ電流値がフィードバックされなく、モ
ータ制御の応答性が悪い (2)図4(e)の矢印uで示すようなモータのショート等に
よる異常なモータ電流の上昇が発生した場合これを検出
できない などの問題がある。
【0011】また、上記PWM方式によるH型ブリッジ
の駆動においては、周波数特性を向上させるためやチョ
ッパ音を聞こえ難くするために、通常、チョッパ(PW
M)周波数(上記搬送波信号vcの周波数)を高く設定
するようにするが、上記電流検出回路として安価なシャ
ント抵抗を用いた場合、前述したようにPWM周波数が
高く設定されているために、シャント抵抗の両端電圧に
は、PWM信号がオンになった時点から所定期間の間
に、図4(e)の矢印qで示すような表皮効果による電圧
上昇が発生し、電流検出精度を著しく低下させるという
問題がある。即ち、図5は、シャント抵抗のPWM周波
数に対応するインピーダンス特性の一例を示すものであ
るが、PWM周波数が高い領域では周波数の上昇にとも
なってシャント抵抗のインピーダンスが上昇しているこ
とが判る。この表皮効果による電圧上昇分は、実際のモ
ータ電流に対応してはいないので、この表皮効果による
電圧上昇分を検出していたのでは、正確なモータ電流を
検出することができない。
【0012】なお、上記従来技術では、PWM信号がオ
ンの期間のほぼ中心でモータ検出電流をサンプルホール
ドするようにしているので、電流フィードバック信号と
しては上記表皮効果による電圧上昇分を検出することは
ないが、この従来方式では、PWM信号がオンの期間中
における全てのモータ電流idを検出するようにしてい
るので、前述したシャント抵抗による表皮効果が発生し
た場合は、実際にモータ電流を正確に検出することはで
きない。
【0013】この発明はこのような実情に鑑みてなされ
たもので、誘導負荷のシャント抵抗に表皮効果が発生し
た場合でも、その電流を正確に検出することができる誘
導負荷の電流検出装置を提供することを目的とする。
【0014】またこの発明では、実際に誘導負荷に流れ
る電流を常に正確に検出することができる誘導負荷の電
流検出装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段及び作用効果】請求項1に
対応する発明では、指令電圧に対応するPWM信号を発
生するPWM発生回路と、このPWM発生回路から発生
されるPWM信号によって誘導負荷を流れる電流のスイ
ッチング制御を行うスイッチング回路と、このスイッチ
ング回路に直列に接続されるシャント抵抗と、このシャ
ント抵抗の電圧に基づいて前記誘導負荷を流れる電流を
検出する電流検出回路とを備えた誘導負荷の電流検出装
置において、前記PWM発生回路から発生されるPWM
信号がオンになった時点からシャント抵抗の表皮効果が
発生する期間に対応する所定の時間の間だけ前記PWM
信号をオフにしたPWM補正信号を発生し、このPWM
補正信号がオンの期間にのみ前記電流検出回路の検出出
力を有効とするPWM補正回路を備えるようにしたこと
を特徴とする。
【0016】係る発明によれば、PWM信号がオンにな
った後、シャント抵抗の表皮効果の影響がなくなる所定
時間を待ってから電流検出回路の出力を有効とするよう
にしたので、スイッチング回路を高周波でチョッピング
した場合でも、正しい誘導負荷電流を検出することがで
きる。
【0017】請求項2に対応する発明では、指令電圧に
対応するPWM信号を発生するPWM発生回路と、この
PWM発生回路から発生されるPWM信号によって誘導
負荷を流れる電流のスイッチング制御を行うスイッチン
グ回路と、このスイッチング回路に直列に接続されるシ
ャント抵抗と、このシャント抵抗の電圧に基づいて前記
誘導負荷を流れる電流を検出する電流検出回路とを備
え、前記電流検出回路の検出電流を前記誘導負荷の駆動
回路のフィードバック信号として用いるようにした誘導
負荷の電流検出装置において、前記電流検出回路に、前
記PWM発生回路から発生されるPWM信号がオンの期
間は前記シャント抵抗の電圧波形をそのまま用い、前記
PWM信号がオフの期間は該PWM信号がオフになる直
前の前記シャント抵抗の両端電圧をサンプルホールドし
て電流信号として出力するサンプルホールド手段を具え
るようにしたことを特徴とする。
【0018】かかる発明では、PWM信号がオンの期間
はシャント波形をそのまま出力し、PWM信号がオフに
なる直前のシャント波形値をサンプルホールドして電流
波形を形成するようにしているので、誘導負荷制御の応
答性が向上すると共に、誘導負荷のショート等による異
常な電流の上昇が発生した場合でも、これを適格に検出
することができるようになる。
【0019】請求項3に対応する発明では、指令電圧に
対応するPWM信号を発生するPWM発生回路と、この
PWM発生回路から発生されるPWM信号によって誘導
負荷を流れる電流のスイッチング制御を行うスイッチン
グ回路と、このスイッチング回路に直列に接続されるシ
ャント抵抗と、このシャント抵抗の電圧に基づいて前記
誘導負荷を流れる電流を検出する電流検出回路とを備
え、前記電流検出回路の検出電流を前記誘導負荷の駆動
回路のフィードバック信号として用いるようにした誘導
負荷の電流検出装置において、前記PWM発生回路から
発生されるPWM信号がオンになった時点からシャント
抵抗の表皮効果が発生する期間に対応する所定の時間の
間だけ前記PWM信号をオフにしたPWM補正信号を発
生するPWM信号補正手段を具えると共に、前記電流検
出回路に、前記PWM信号補正手段から発生されるPW
M補正信号がオンの期間は前記シャント抵抗の電圧波形
をそのまま用い、前記PWM補正信号がオフの期間は該
PWM補正信号がオフになる直前の前記シャント抵抗の
両端電圧をサンプルホールドして電流信号として出力す
るサンプルホールド手段を具えるようにしたことを特徴
とする。
【0020】係る発明によれば、PWM補正信号によっ
てシャント抵抗の表皮効果の影響を排除するようにした
ので、スイッチング回路を高周波でチョッピングした場
合でも、正しい誘導負荷電流を検出することができる。
また、PWM補正信号がオンの期間はシャント波形をそ
のまま出力し、PWM補正信号がオフになる直前のシャ
ント波形値をサンプルホールドして電流波形を形成する
ようにしているので、誘導負荷制御の応答性が向上する
と共に、誘導負荷のショート等による異常な電流の上昇
が発生した場合でも、これを適格に検出することができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施例を添付図面
に従って詳細に説明する。
【0022】図2は、本発明を適用する電動式パワース
テアリング機構の概要構成を示す図である。
【0023】図2において、ハンドル1は入力軸3に連
結されており、ハンドル1の操舵トルクは入力軸3に伝
達される。入力軸3は、トルクセンサ4を介して出力軸
5に結合されている。
【0024】出力軸5は、ジョイント6を介してギアボ
ックス7に接続されており、出力軸5の回動はギアボッ
クス7を介してタイヤ8に伝達される。
【0025】トルクセンサ4は、入力軸3と出力軸4と
の回動差、すなわちねじれの大きさをその回転方向とと
もに、電気信号に変換し、この変換した信号をトルク信
号としてコントローラCTに出力する。
【0026】コントローラCTは、トルクセンサ4から
のトルク信号および車速信号をもとに、アシストモータ
AMへの電流の通電量及びその回転方向を制御する。こ
のアシストモータAMは永久磁石型の直流モータであ
る。
【0027】アシストモータAMは、コントローラCT
の制御によって右回転あるいは左回転のトルクを出力す
る。この結果、モータAMの出力トルクがギア10を介
して出力軸5に出力されることになり、ハンドル1の操
舵力に応じて出力軸5の回動力が助勢される。
【0028】次に、図1に上記コントローラ内の制御構
成例を示す。
【0029】図1において、バッテリーBTの正極側と
アシストモータAMの点PA側との間及びバッテリーB
Tの正極側とアシストモータAMの点PB側との間にそ
れぞれスイッチQ1,Q3が並列接続され、バッテリー
BTの負極側とアシストモータAMの点PA側との間及
びバッテリーBTの負極側とアシストモータAMの点P
B側との間にそれぞれスイッチQ2,Q4が並列接続さ
れている。すなわち、アシストモータMを中心にしたH
型ブリッジによるスイッチング回路が構成されている。
また、このブリッジスイッチ回路とバッテリーBTとの
間には、アシストモータMのシャント抵抗Rが接続され
る。
【0030】一方、モータ速度演算回路20では、検出
したアシストモータAMの両端電圧と、後述するモータ
電流検出器40で検出されかつ補正されたアシストモー
タAMの電流信号Ifに基づきアシストモータ速度を演
算し、該演算したアシストモータ速度をトルク指令回路
30にフィードバックする。
【0031】トルク指令回路30には、トルクセンサ4
からのトルク信号と、車速センサからの車速信号と、モ
ータ速度演算回路20で演算されたモータ速度が入力さ
れており、トルク指令回路20は、これらの入力信号に
基づいてアシストモータのAMのモータ速度指令を生成
し、さらにこのモータ速度指令をモータトルク指令(電
流指令)Icに変換して加算点32に出力する。
【0032】加算点22には、モータ電流検出器40で
検出されかつ補正されたアシストモータAMの電流信号
Ifがフィードバックされており、加算点32では上記
電流指令Icと電流フィードバック信号Ifとの偏差ΔI
をとって電圧指令回路33に出力する。
【0033】電圧指令回路33は、上記偏差信号ΔIを
電圧指令Vcに変換し、この電圧指令VcをPWM発生回
路34に出力する。
【0034】PWM発生回路34は、入力された電圧指
令を所定の周波数の三角波信号と比較し、この比較結果
に応じてオンオフされるPWM信号を生成する。
【0035】スイッチング制御回路35は、PWM発生
回路34から入力されるPWM信号とトルク指令回路3
0から入力されるモータの左右切替え信号とに基づいて
H型ブリッジ回路の各スイッチQ1〜Q4のオンオフ切
替え制御を実行する。
【0036】すなわち、アシストモータAMを右回転さ
せる場合は、スイッチQ4をオンするとともに、生成さ
れたPWM信号に基づいたオン・オフ制御をスイッチQ
1に対して実行する。これにより、PWM信号がオンの
状態のときは、スイッチQ1,Q4がともにオンにな
り、スイッチQ1→アシストモータAM→スイッチQ4
を介した電流がバッテリーBTから流れ、アシストモー
タAMが右回転する。
【0037】一方、アシストモータAMを左回転させる
場合は、スイッチQ2をオンするとともに、生成された
PWM信号に基づいたオン・オフ制御をスイッチQ3に
対して実行する。これにより、PWM信号がオンの状態
のときは、スイッチQ2,Q3がともにオンになり、ス
イッチQ3→アシストモータAM→スイッチQ2を介し
た電流がバッテリーBTから流れ、アシストモータAM
が左回転する。
【0038】次に、本発明の主要部に係わるモータ電流
検出回路40の構成及び動作について図3のタイムチャ
ートを参照しながら説明する。
【0039】PWA信号発生回路34からは、図3(a)
に示すようなPWA信号が出力される。
【0040】PWM信号補正回路41は、入力されたP
WA信号に所定時間Tの遅延をかけるディレイ回路42
とアンド回路43とで構成され、PWA信号に所定時間
Tの遅延をかけた信号と元のPWA信号との論理積をと
ることにより、PWA信号がオンになった時点から所定
の時間Tの間だけ前記PWM信号をオフにした、図3
(b)に示すようなPWA補正信号PW´を出力する。上
記ディレイ回路42のディレイ時間Tは、シャント抵抗
の表皮効果が発生する期間に対応する時間に設定されて
いる。
【0041】一方、差動増幅回路44はシャント抵抗R
の両端電圧を検出し、その出力をサンプルホールド回路
45に出力する。
【0042】図3(c)は、実際にアシストモータAMを
流れるモータ電流Imの一例を示している。
【0043】また、図3(d)は、差動増幅回路44で検
出されるシャント抵抗Rの両端電圧波形を示している。
【0044】この場合、図3(d)に示すシャント電圧に
は、矢印qで示すような表皮効果による電圧上昇と、矢
印uで示すようなモータのショート等による異常な電圧
上昇が発生しているとする。
【0045】サンプルホールド回路45は、PWM補正
信号PW´がオンの期間中は差動増幅器44の出力をそ
のまま出力し、PWM補正信号PW´がオンからオフに
なる直前の差動増幅器44の出力をサンプルホールドす
るよう動作するもので、この結果、サンプルホールド回
路45からは図3(e)に示すような電流フィードバック
信号Ifが出力される事になる。
【0046】すなわち、この実施例では、PWM信号の
最初の立上がり部分をオフにしたPWM補正信号PW´
用いて、PWM信号のオンの後表皮効果の影響が無くな
る所定の時間Tだけ待ってからシャント電圧を取り込む
ようにすることで、PWM信号がオンからオフになる際
に発生する表皮効果による電圧上昇部分qを取り除いた
サンプリングを行い、これにより高周波でチョッピング
を行っても正しいモータ電流を検出できるようにしてい
る。
【0047】また、この実施例では、PWM補正信号P
W´がオンの期間はシャント波形をそのまま出力し、P
WM補正信号PW´がオフになる直前の値をホールドす
るようにしているので、モータ制御の応答性が向上する
と共に、矢印uで示すようなモータのショート等による
異常なモータ電流の上昇が発生した場合でも、これを適
格に検出することができるようになる。
【0048】なお、シャント抵抗Rによって検出したシ
ャント波形をフィードバック信号として用いない場合
は、特に波形整形の必要がないので、ホールド動作は不
要になる。このような場合は、上記PWM補正信号PW
´がオンの期間中にのみ、差動増幅回路44の出力を取
り込むようにすればよい。この場合の、電流波形を図3
(f)に示す。
【0049】また、上記実施例では、PWM補正信号P
W´によってシャント波形をサンプルホールドするよう
にしたが、PWM信号発生回路34から出力される補正
前のPWM信号を用いてPWM信号がオンの期間中は差
動増幅器44の出力をそのまま出力し、かつPWM信号
がオンからオフになる直前の差動増幅器44の出力をサ
ンプルホールドするようにしてもよい。
【0050】なお、この発明の電流検出装置は、電動式
パワーステアリング以外にも適用可能であり、誘導負荷
を利用した任意の駆動回路に適用するようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す図。
【図2】電動式パワーステアリング装置の機構を示す
図。
【図3】この発明の実施例の動作を説明するタイムチャ
ート。
【図4】従来技術の動作を説明するタイムチャート。
【図5】シャント抵抗のインピーダンス特性の一例を示
す図。
【符号の説明】
1…ハンドル 4…トルクセンサ 8…タイヤ 20…モータ速度演算回路 30…トルク指令回路 33…電圧指令回路 34…PWM信号発生回路 35…スイッチング制御回路 40…モータ電流検出回路 41…PWM信号補正回路 42…ディレイ回路 44…差動増幅回路 45…サンプルホールド回路 AM…アシストモータ BT…バッテリー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】指令電圧に対応するPWM信号を発生する
    PWM発生回路と、 このPWM発生回路から発生されるPWM信号によって
    誘導負荷を流れる電流のスイッチング制御を行うスイッ
    チング回路と、このスイッチング回路に直列に接続され
    るシャント抵抗と、このシャント抵抗の電圧に基づいて
    前記誘導負荷を流れる電流を検出する電流検出回路とを
    備えた誘導負荷の電流検出装置において、 前記PWM発生回路から発生されるPWM信号がオンに
    なった時点からシャント抵抗の表皮効果が発生する期間
    に対応する所定の時間の間だけ前記PWM信号をオフに
    したPWM補正信号を発生し、このPWM補正信号がオ
    ンの期間にのみ前記電流検出回路の検出出力を有効とす
    るPWM補正回路を備えるようにしたことを特徴とする
    誘導負荷の電流検出装置。
  2. 【請求項2】指令電圧に対応するPWM信号を発生する
    PWM発生回路と、 このPWM発生回路から発生されるPWM信号によって
    誘導負荷を流れる電流のスイッチング制御を行うスイッ
    チング回路と、このスイッチング回路に直列に接続され
    るシャント抵抗と、このシャント抵抗の電圧に基づいて
    前記誘導負荷を流れる電流を検出する電流検出回路とを
    備え、前記電流検出回路の検出電流を前記誘導負荷の駆
    動回路のフィードバック信号として用いるようにした誘
    導負荷の電流検出装置において、 前記電流検出回路に、 前記PWM発生回路から発生されるPWM信号がオンの
    期間は前記シャント抵抗の電圧波形をそのまま用い、前
    記PWM信号がオフの期間は該PWM信号がオフになる
    直前の前記シャント抵抗の両端電圧をサンプルホールド
    して電流信号として出力するサンプルホールド手段を具
    えるようにしたことを特徴とする誘導負荷の電流検出装
    置。
  3. 【請求項3】指令電圧に対応するPWM信号を発生する
    PWM発生回路と、 このPWM発生回路から発生されるPWM信号によって
    誘導負荷を流れる電流のスイッチング制御を行うスイッ
    チング回路と、このスイッチング回路に直列に接続され
    るシャント抵抗と、このシャント抵抗の電圧に基づいて
    前記誘導負荷を流れる電流を検出する電流検出回路とを
    備え、前記電流検出回路の検出電流を前記誘導負荷の駆
    動回路のフィードバック信号として用いるようにした誘
    導負荷の電流検出装置において、 前記PWM発生回路から発生されるPWM信号がオンに
    なった時点からシャント抵抗の表皮効果が発生する期間
    に対応する所定の時間の間だけ前記PWM信号をオフに
    したPWM補正信号を発生するPWM信号補正手段を具
    えるとともに、 前記電流検出回路に、 前記PWM信号補正手段から発生されるPWM補正信号
    がオンの期間は前記シャント抵抗の電圧波形をそのまま
    用い、前記PWM補正信号がオフの期間は該PWM補正
    信号がオフになる直前の前記シャント抵抗の両端電圧を
    サンプルホールドして電流信号として出力するサンプル
    ホールド手段を具えるようにしたことを特徴とする誘導
    負荷の電流検出装置。
JP9078091A 1997-03-28 1997-03-28 誘導負荷の電流検出装置 Pending JPH10271892A (ja)

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JPWO2005114828A1 (ja) * 2004-05-24 2008-03-27 ローム株式会社 回転制御装置及び方法、及びその回転制御装置を利用可能な電子機器
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