JPH10271776A - 固定子の絶縁用成形金型 - Google Patents
固定子の絶縁用成形金型Info
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- JPH10271776A JPH10271776A JP6712197A JP6712197A JPH10271776A JP H10271776 A JPH10271776 A JP H10271776A JP 6712197 A JP6712197 A JP 6712197A JP 6712197 A JP6712197 A JP 6712197A JP H10271776 A JPH10271776 A JP H10271776A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電動機に係り、固定子の絶縁用成形金型の構
造に関し、溝絶縁層の肉厚を均一とし、信頼性を向上し
た固定子の絶縁用成形金型を提供する。 【解決手段】 継鉄部1aから略I字型の歯部1b、対
称な略コ字型の歯部1c、1dを設け、各々内溝2と外
溝3を形成してなる固定子鉄心1を、上下に組み合わせ
た金型の固定型と可動型の内部に軸方向が縦になるよう
にセットし、ゲートを通して樹脂を注入し、少なくとも
回転子と相対向する前記歯部の先端を除き、絶縁部材の
樹脂によってインサート成形して前記固定子鉄心1を覆
い、前記内溝2と外溝3に溝絶縁層4fと、前記固定子
鉄心1の両端部に端板4eを形成してなる固定子の絶縁
用成形金型において、前記固定子鉄心1を、平行方向に
下方へ付勢するバネ9を、前記金型の内部に配設してな
るようにする。
造に関し、溝絶縁層の肉厚を均一とし、信頼性を向上し
た固定子の絶縁用成形金型を提供する。 【解決手段】 継鉄部1aから略I字型の歯部1b、対
称な略コ字型の歯部1c、1dを設け、各々内溝2と外
溝3を形成してなる固定子鉄心1を、上下に組み合わせ
た金型の固定型と可動型の内部に軸方向が縦になるよう
にセットし、ゲートを通して樹脂を注入し、少なくとも
回転子と相対向する前記歯部の先端を除き、絶縁部材の
樹脂によってインサート成形して前記固定子鉄心1を覆
い、前記内溝2と外溝3に溝絶縁層4fと、前記固定子
鉄心1の両端部に端板4eを形成してなる固定子の絶縁
用成形金型において、前記固定子鉄心1を、平行方向に
下方へ付勢するバネ9を、前記金型の内部に配設してな
るようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電動機に係り、詳し
くは固定子の絶縁用成形金型の構造に関する。
くは固定子の絶縁用成形金型の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の絶縁用成形金型により一
体成形される固定子鉄心を示す要部断面図であり、図6
のPP’及びQQ’に対応し、図6は、その平面図であ
る。また、図7は、従来の固定子の絶縁用成形金型の一
例を示す要部縦断面図、図8は、図7のDD’に対応す
る要部拡大断面図である。従来の電動機の固定子は、図
5及び図6に示すように、固定子鉄心1の継鉄部から略
I字型の歯部を等間隔に設け、この略I字型の歯部の一
つ置きの基端より両側に対称な略コ字型の歯部を設け
る。同略コ字型の歯部の内側と外側に、各々内溝と外溝
が形成される。そして、少なくとも回転子と相対向する
前記歯部の先端を除き、絶縁部材4の樹脂によってイン
サート成形して前記固定子鉄心1を覆う。ここで、外周
部に外隔壁4aと、前記外溝と内溝の間に中間隔壁4c
と、内周部に内隔壁4bと、前記外隔壁と前記中間隔壁
の間に、前記略コ字型の歯部に沿って、巻線の接続用の
端子10をその先端に備えた右の支柱4d3、中央の支
柱4d1、左の支柱4d2などを一体に形成してなる固
定子を成形する。このために図7、図8に示すように、
ゲート5’a、5’bを有する略円柱状の内周型5’、
内周溝型6’、外周溝型7’、略円筒状の外周型8’な
どから構成される固定型と、同固定型に対応し同じくゲ
ート5aを有する略円柱状の内周型5、内周溝型6、外
周溝型7、略円筒状の外周型8などから構成される可動
型とを上下に組み合わせてなる固定子の絶縁用成形金型
が用いられている。
体成形される固定子鉄心を示す要部断面図であり、図6
のPP’及びQQ’に対応し、図6は、その平面図であ
る。また、図7は、従来の固定子の絶縁用成形金型の一
例を示す要部縦断面図、図8は、図7のDD’に対応す
る要部拡大断面図である。従来の電動機の固定子は、図
5及び図6に示すように、固定子鉄心1の継鉄部から略
I字型の歯部を等間隔に設け、この略I字型の歯部の一
つ置きの基端より両側に対称な略コ字型の歯部を設け
る。同略コ字型の歯部の内側と外側に、各々内溝と外溝
が形成される。そして、少なくとも回転子と相対向する
前記歯部の先端を除き、絶縁部材4の樹脂によってイン
サート成形して前記固定子鉄心1を覆う。ここで、外周
部に外隔壁4aと、前記外溝と内溝の間に中間隔壁4c
と、内周部に内隔壁4bと、前記外隔壁と前記中間隔壁
の間に、前記略コ字型の歯部に沿って、巻線の接続用の
端子10をその先端に備えた右の支柱4d3、中央の支
柱4d1、左の支柱4d2などを一体に形成してなる固
定子を成形する。このために図7、図8に示すように、
ゲート5’a、5’bを有する略円柱状の内周型5’、
内周溝型6’、外周溝型7’、略円筒状の外周型8’な
どから構成される固定型と、同固定型に対応し同じくゲ
ート5aを有する略円柱状の内周型5、内周溝型6、外
周溝型7、略円筒状の外周型8などから構成される可動
型とを上下に組み合わせてなる固定子の絶縁用成形金型
が用いられている。
【0003】ここで、この金型は、電動機の固定子鉄心
1に、絶縁部材4を一体成形する際に、前記固定子鉄心
1の軸方向が縦に精度よくセットされない金型の場合、
樹脂圧のバランスが崩れると、前記溝絶縁層の肉厚が均
一でなく、角隅部にクラックを発生し易くなるおそれが
ある問題があった。
1に、絶縁部材4を一体成形する際に、前記固定子鉄心
1の軸方向が縦に精度よくセットされない金型の場合、
樹脂圧のバランスが崩れると、前記溝絶縁層の肉厚が均
一でなく、角隅部にクラックを発生し易くなるおそれが
ある問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点に鑑みなされたもので、電動機の固定子鉄心に、
絶縁部材を一体成形する際に、前記溝絶縁層の肉厚を均
一とし、クラックの発生を防止し、信頼性を向上した固
定子の絶縁用成形金型を提供することを目的とする。
問題点に鑑みなされたもので、電動機の固定子鉄心に、
絶縁部材を一体成形する際に、前記溝絶縁層の肉厚を均
一とし、クラックの発生を防止し、信頼性を向上した固
定子の絶縁用成形金型を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、継鉄部から突出する複数の歯部を設け、同歯部の間
に各々溝を形成してなる固定子鉄心を、上下に組み合わ
せた金型の固定型と可動型の内部に軸方向が縦になるよ
うにセットし、ゲートを通して樹脂を注入し、少なくと
も回転子と相対向する前記歯部の先端を除き、樹脂によ
ってインサート成形して前記固定子鉄心を覆い、前記溝
に溝絶縁層と、前記固定子鉄心の両端部に端板を形成し
てなる固定子の絶縁用成形金型において、前記固定子鉄
心を軸と平行方向に下方へ付勢するバネを、前記金型の
内部に配設してなるようにする。
に、継鉄部から突出する複数の歯部を設け、同歯部の間
に各々溝を形成してなる固定子鉄心を、上下に組み合わ
せた金型の固定型と可動型の内部に軸方向が縦になるよ
うにセットし、ゲートを通して樹脂を注入し、少なくと
も回転子と相対向する前記歯部の先端を除き、樹脂によ
ってインサート成形して前記固定子鉄心を覆い、前記溝
に溝絶縁層と、前記固定子鉄心の両端部に端板を形成し
てなる固定子の絶縁用成形金型において、前記固定子鉄
心を軸と平行方向に下方へ付勢するバネを、前記金型の
内部に配設してなるようにする。
【0006】また、前記バネを、前記歯部の内周面に対
応する前記金型の上端に配設してなるようにする。そし
て、前記固定型のみに前記バネを配設してなるようにす
る。
応する前記金型の上端に配設してなるようにする。そし
て、前記固定型のみに前記バネを配設してなるようにす
る。
【0007】一方、前記ゲートが、前記固定子鉄心を挟
み上下に設けられた各々複数個のトンネルゲートである
ようにする。さらに、前記可動型のゲート数を、前記固
定型のゲート数よりも少なく配設してなるようにする。
み上下に設けられた各々複数個のトンネルゲートである
ようにする。さらに、前記可動型のゲート数を、前記固
定型のゲート数よりも少なく配設してなるようにする。
【0008】他方、前記固定型が、固定子を成形するた
めのゲートを有する略円柱状の内周型、内周溝型、外周
溝型、略円筒状の外周型などから構成され、同固定型に
対応し前記可動型が、同じくゲートを有する略円柱状の
内周型、内周溝型、外周溝型、略円筒状の外周型などか
ら構成されるようにする。
めのゲートを有する略円柱状の内周型、内周溝型、外周
溝型、略円筒状の外周型などから構成され、同固定型に
対応し前記可動型が、同じくゲートを有する略円柱状の
内周型、内周溝型、外周溝型、略円筒状の外周型などか
ら構成されるようにする。
【0009】
【発明の実施の形態】継鉄部から突出する複数の歯部を
設け、同歯部の間に各々溝を形成してなる固定子鉄心
を、上下に組み合わせた金型の固定型と可動型の内部に
軸方向が縦になるようにセットし、ゲートを通して樹脂
を注入し、少なくとも回転子と相対向する前記歯部の先
端を除き、樹脂によってインサート成形して前記固定子
鉄心を覆い、前記溝に溝絶縁層と、前記固定子鉄心の両
端部に端板を形成してなる固定子の絶縁用成形金型にお
いて、前記固定子鉄心を軸と平行方向に下方へ付勢する
バネを、前記金型の内部に配設してなるようにする。
設け、同歯部の間に各々溝を形成してなる固定子鉄心
を、上下に組み合わせた金型の固定型と可動型の内部に
軸方向が縦になるようにセットし、ゲートを通して樹脂
を注入し、少なくとも回転子と相対向する前記歯部の先
端を除き、樹脂によってインサート成形して前記固定子
鉄心を覆い、前記溝に溝絶縁層と、前記固定子鉄心の両
端部に端板を形成してなる固定子の絶縁用成形金型にお
いて、前記固定子鉄心を軸と平行方向に下方へ付勢する
バネを、前記金型の内部に配設してなるようにする。
【0010】このようにして、電動機の固定子鉄心に、
絶縁部材を一体成形する際に、前記溝絶縁層の肉厚を均
一とし、クラックの発生を防止することができる。
絶縁部材を一体成形する際に、前記溝絶縁層の肉厚を均
一とし、クラックの発生を防止することができる。
【0011】
【実施例】本発明の実施例を添付図面を参照して詳細に
説明する。なお、従来例と同じ部分の符号は同一とす
る。図1は、本発明による固定子の絶縁用成形金型の要
部断面図であり、図3のCC’に対応し、図2は、図1
の要部拡大断面図、図3は、図1におけるAOA’断面
図、図4は、図3の要部拡大断面図である。なお、図3
におけるPLは前記固定型と可動型を分離するパーティ
ングラインを示す。また、前記可動型の上部に固定子鉄
心1が載置されている。
説明する。なお、従来例と同じ部分の符号は同一とす
る。図1は、本発明による固定子の絶縁用成形金型の要
部断面図であり、図3のCC’に対応し、図2は、図1
の要部拡大断面図、図3は、図1におけるAOA’断面
図、図4は、図3の要部拡大断面図である。なお、図3
におけるPLは前記固定型と可動型を分離するパーティ
ングラインを示す。また、前記可動型の上部に固定子鉄
心1が載置されている。
【0012】まず、本発明の電動機の絶縁用成形金型を
用いる固定子について説明する。この固定子は、図1、
図5、図6に示すように、固定子鉄心1の継鉄部1aか
ら略I字型の歯部1bを等間隔に設け、この略I字型の
歯部の一つ置きの基端より両側に対称な略コ字型の歯部
1c、1dを設ける。同略コ字型の歯部の内側と外側
に、各々内溝2と外溝3が形成され、24スロットの固
定子鉄心1となる。
用いる固定子について説明する。この固定子は、図1、
図5、図6に示すように、固定子鉄心1の継鉄部1aか
ら略I字型の歯部1bを等間隔に設け、この略I字型の
歯部の一つ置きの基端より両側に対称な略コ字型の歯部
1c、1dを設ける。同略コ字型の歯部の内側と外側
に、各々内溝2と外溝3が形成され、24スロットの固
定子鉄心1となる。
【0013】そして、少なくとも回転子と相対向する前
記歯部の先端を除き、樹脂によってインサート成形して
前記固定子鉄心1を覆い、前記内溝2と外溝3に溝絶縁
層4fと、前記固定子鉄心1の両端部に端板4eを形成
する。また、外周部に外隔壁4aと、前記外溝3と内溝
2の間に中間隔壁4cと、内周部に内隔壁4bと、前記
外隔壁4aと前記中間隔壁4cの間に、前記略コ字型の
歯部1c、1dに沿って、巻線の接続用の端子10をそ
の先端に備えた右の支柱4d3、中央の支柱4d1、左
の支柱4d2などを一体に形成してなる固定子を成形す
る。
記歯部の先端を除き、樹脂によってインサート成形して
前記固定子鉄心1を覆い、前記内溝2と外溝3に溝絶縁
層4fと、前記固定子鉄心1の両端部に端板4eを形成
する。また、外周部に外隔壁4aと、前記外溝3と内溝
2の間に中間隔壁4cと、内周部に内隔壁4bと、前記
外隔壁4aと前記中間隔壁4cの間に、前記略コ字型の
歯部1c、1dに沿って、巻線の接続用の端子10をそ
の先端に備えた右の支柱4d3、中央の支柱4d1、左
の支柱4d2などを一体に形成してなる固定子を成形す
る。
【0014】このために、図1、図2、図3に示すよう
に、前記固定子鉄心1を、軸方向が縦になるようにセッ
トし、前記絶縁部材4を前記金型のキャビティに流し込
むゲート5’bを有する略円柱状の内周型5’、内周溝
型6’、外周溝型7’、略円筒状の外周型8’などから
構成される固定型と、同固定型に対応しゲート5aを有
する略円柱状の内周型5、内周溝型6、外周溝型7、略
円筒状の外周型8などから構成される可動型とを上下に
組み合わせてなる固定子の絶縁用成形金型を用いる。そ
して、前記固定子鉄心1を軸と平行方向に下方へ付勢す
るバネ9を、前記略I字型の歯部1bの内周面に対応す
る前記固定型の内周溝型6’のみの内部上端に配設して
なるようにする。
に、前記固定子鉄心1を、軸方向が縦になるようにセッ
トし、前記絶縁部材4を前記金型のキャビティに流し込
むゲート5’bを有する略円柱状の内周型5’、内周溝
型6’、外周溝型7’、略円筒状の外周型8’などから
構成される固定型と、同固定型に対応しゲート5aを有
する略円柱状の内周型5、内周溝型6、外周溝型7、略
円筒状の外周型8などから構成される可動型とを上下に
組み合わせてなる固定子の絶縁用成形金型を用いる。そ
して、前記固定子鉄心1を軸と平行方向に下方へ付勢す
るバネ9を、前記略I字型の歯部1bの内周面に対応す
る前記固定型の内周溝型6’のみの内部上端に配設して
なるようにする。
【0015】ここで、前記固定型を構成する内周型5’
に形成したゲート5’bの個数を複数の12とし、前記
可動型を構成する内周型5に前記略I字型の歯部1bに
対応させて形成したゲート5aの個数を複数の6として
いる。
に形成したゲート5’bの個数を複数の12とし、前記
可動型を構成する内周型5に前記略I字型の歯部1bに
対応させて形成したゲート5aの個数を複数の6として
いる。
【0016】また、前記可動型のゲート数12を、前記
固定型のゲート数6よりも少なく配設している。
固定型のゲート数6よりも少なく配設している。
【0017】次いで、本発明による上述の実施例では、
前記固定子鉄心1を、軸方向が縦になるようにセット
し、前記略I字型の歯部1bの内隔壁4bの内周面に対
応する前記固定型に、バネ9を配設し、前記可動型のゲ
ート数12を、前記固定型のゲート数6よりも少ない複
数としてなる作用、効果について説明する。
前記固定子鉄心1を、軸方向が縦になるようにセット
し、前記略I字型の歯部1bの内隔壁4bの内周面に対
応する前記固定型に、バネ9を配設し、前記可動型のゲ
ート数12を、前記固定型のゲート数6よりも少ない複
数としてなる作用、効果について説明する。
【0018】前記固定型を構成する内周型5’の前記ゲ
ート5’bと前記可動型を構成する内周型5の前記ゲー
ト5aの2種類のゲートが設けられており、その個数
は、前者が後者より多く、また、その総断面積は、前者
が後者より大きくなるようにしている。
ート5’bと前記可動型を構成する内周型5の前記ゲー
ト5aの2種類のゲートが設けられており、その個数
は、前者が後者より多く、また、その総断面積は、前者
が後者より大きくなるようにしている。
【0019】このため、絶縁部材4を一体成形する際
に、軸方向に樹脂が注入され前記溝絶縁層の肉厚を均一
にでき、前記バネ9によりワークとなる前記固定子鉄心
1が、縦一方向に押しつけられるとともに、前記ゲート
が複数で且つ個数が異なるため前記バネ9と同一方向
に、樹脂圧も働くように設定されている。この結果、前
記固定子鉄心1は必ず前記可動型側に押され、固定子が
型内の樹脂圧で撓むことはなく、前記溝絶縁層の肉厚を
均一とし、クラックの発生を防止できる。
に、軸方向に樹脂が注入され前記溝絶縁層の肉厚を均一
にでき、前記バネ9によりワークとなる前記固定子鉄心
1が、縦一方向に押しつけられるとともに、前記ゲート
が複数で且つ個数が異なるため前記バネ9と同一方向
に、樹脂圧も働くように設定されている。この結果、前
記固定子鉄心1は必ず前記可動型側に押され、固定子が
型内の樹脂圧で撓むことはなく、前記溝絶縁層の肉厚を
均一とし、クラックの発生を防止できる。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明においては、継鉄部
から突出する複数の歯部を設け、同歯部の間に各々溝を
形成してなる固定子鉄心を、上下に組み合わせた金型の
固定型と可動型の内部に軸方向が縦になるようにセット
し、ゲートを通して樹脂を注入し、少なくとも回転子と
相対向する前記歯部の先端を除き、樹脂によってインサ
ート成形して前記固定子鉄心を覆い、前記溝に溝絶縁層
と、前記固定子鉄心の両端部に端板を形成してなる固定
子の絶縁用成形金型において、前記固定子鉄心を軸と平
行方向に下方へ付勢するバネを、前記金型の内部に配設
してようにした。
から突出する複数の歯部を設け、同歯部の間に各々溝を
形成してなる固定子鉄心を、上下に組み合わせた金型の
固定型と可動型の内部に軸方向が縦になるようにセット
し、ゲートを通して樹脂を注入し、少なくとも回転子と
相対向する前記歯部の先端を除き、樹脂によってインサ
ート成形して前記固定子鉄心を覆い、前記溝に溝絶縁層
と、前記固定子鉄心の両端部に端板を形成してなる固定
子の絶縁用成形金型において、前記固定子鉄心を軸と平
行方向に下方へ付勢するバネを、前記金型の内部に配設
してようにした。
【0021】この結果、電動機の固定子鉄心に、絶縁部
材を一体成形する際に、前記溝絶縁層の肉厚を均一と
し、クラックの発生を防止し、信頼性を向上した固定子
の絶縁用成形金型を提供することができる。
材を一体成形する際に、前記溝絶縁層の肉厚を均一と
し、クラックの発生を防止し、信頼性を向上した固定子
の絶縁用成形金型を提供することができる。
【図1】本発明による固定子の絶縁用成形金型の一実施
例を示す要部断面図であり、図3のCC’に対応する。
例を示す要部断面図であり、図3のCC’に対応する。
【図2】図1における要部拡大断面図である。
【図3】固定子の絶縁用成形金型の実施例を示す要部縦
断面図であり、図1のAOA’に対応する。
断面図であり、図1のAOA’に対応する。
【図4】本発明による固定子の絶縁用成形金型の実施例
を示す図3の要部拡大断面図である。
を示す図3の要部拡大断面図である。
【図5】従来及び本発明の絶縁用成形金型により一体成
形される固定子鉄心を示す要部断面図であり、図6のP
P’及びQQ’に対応する。
形される固定子鉄心を示す要部断面図であり、図6のP
P’及びQQ’に対応する。
【図6】従来及び本発明の絶縁用成形金型により一体成
形される固定子鉄心を示す平面図である。
形される固定子鉄心を示す平面図である。
【図7】従来の固定子の絶縁用成形金型の一例を示す要
部縦断面図である。
部縦断面図である。
【図8】従来の固定子の絶縁用成形金型の一例を示す図
7のDD’に対応する要部拡大断面図である。
7のDD’に対応する要部拡大断面図である。
1 固定子鉄心 1a 継鉄部 1b I字型歯部 1c、1d 対称な略コ字型歯部 2 内溝 3 外溝 4 絶縁部材 4a 外隔壁 4b 内隔壁 4c 中間隔壁 4d1 中央の支柱 4d2 左の支柱 4d3 右の支柱 4e 端板壁 4f 溝絶縁層 5 可動型の内周型 5a ゲート 5’固定型の内周型 5’a ゲート 5’b ゲート 6 可動型の内周溝型 6’ 固定型の内周溝型 7 可動型の外周溝型 7’ 固定型の外周溝型 8 可動型の外周型 8’ 固定型の外周型 PL パーティングライン 9 バネ
フロントページの続き (72)発明者 河合 裕司 川崎市高津区末長1116番地 株式会社富士 通ゼネラル内 (72)発明者 相馬 裕治 川崎市高津区末長1116番地 株式会社富士 通ゼネラル内
Claims (6)
- 【請求項1】 継鉄部から突出する複数の歯部を設け、
同歯部の間に各々溝を形成してなる固定子鉄心を、上下
に組み合わせた金型の固定型と可動型の内部に軸方向が
縦になるようにセットし、 ゲートを通して樹脂を注入し、少なくとも回転子と相対
向する前記歯部の先端を除き、樹脂によってインサート
成形して前記固定子鉄心を覆い、前記溝に溝絶縁層と、
前記固定子鉄心の両端部に端板を形成してなる固定子の
絶縁用成形金型において、 前記固定子鉄心を軸と平行方向に下方へ付勢するバネ
を、前記金型の内部に配設してなることを特徴とする固
定子の絶縁用成形金型。 - 【請求項2】 前記バネを、前記歯部の内周面に対応す
る前記金型の上端に配設してなることを特徴とする請求
項2記載の固定子の絶縁用成形金型。 - 【請求項3】 前記固定型のみに前記バネを配設してな
ることを特徴とする請求項1乃至請求項2記載の固定子
の絶縁用成形金型。 - 【請求項4】 前記ゲートが、前記固定子鉄心を挟み上
下に設けられた各々複数個のトンネルゲートであること
を特徴とする請求項1記載の固定子の絶縁用成形金型。 - 【請求項5】 前記可動型のゲート数を、前記固定型の
ゲート数よりも少なく配設してなることを特徴とする請
求項4記載の固定子の絶縁用成形金型。 - 【請求項6】 前記固定型が、固定子を成形するための
ゲートを有する略円柱状の内周型、内周溝型、外周溝
型、略円筒状の外周型などから構成され、同固定型に対
応し前記可動型が、同じくゲートを有する略円柱状の内
周型、内周溝型、外周溝型、略円筒状の外周型などから
構成されることを特徴とする請求項1乃至請求項5記載
の固定子の絶縁用成形金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6712197A JPH10271776A (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | 固定子の絶縁用成形金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6712197A JPH10271776A (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | 固定子の絶縁用成形金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10271776A true JPH10271776A (ja) | 1998-10-09 |
Family
ID=13335762
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6712197A Pending JPH10271776A (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | 固定子の絶縁用成形金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10271776A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100344208B1 (ko) * | 1999-08-11 | 2002-07-20 | 도시바 캐리어 가부시키 가이샤 | 냉매압축기 및 이를 이용하는 냉동장치 |
JP2009134495A (ja) * | 2007-11-30 | 2009-06-18 | Inoue Denki Kk | コマーシャル情報配信システム |
CN104135126A (zh) * | 2014-07-25 | 2014-11-05 | 永济新时速电机电器有限责任公司 | 定子铁芯线圈空间半榫卯旋烘工装 |
-
1997
- 1997-03-19 JP JP6712197A patent/JPH10271776A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100344208B1 (ko) * | 1999-08-11 | 2002-07-20 | 도시바 캐리어 가부시키 가이샤 | 냉매압축기 및 이를 이용하는 냉동장치 |
JP2009134495A (ja) * | 2007-11-30 | 2009-06-18 | Inoue Denki Kk | コマーシャル情報配信システム |
CN104135126A (zh) * | 2014-07-25 | 2014-11-05 | 永济新时速电机电器有限责任公司 | 定子铁芯线圈空间半榫卯旋烘工装 |
CN104135126B (zh) * | 2014-07-25 | 2016-08-24 | 永济新时速电机电器有限责任公司 | 定子铁芯线圈空间半榫卯旋烘工装 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040714 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |