JPH10270677A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
- Publication number
- JPH10270677A JPH10270677A JP9069441A JP6944197A JPH10270677A JP H10270677 A JPH10270677 A JP H10270677A JP 9069441 A JP9069441 A JP 9069441A JP 6944197 A JP6944197 A JP 6944197A JP H10270677 A JPH10270677 A JP H10270677A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gate electrode
- diffusion region
- semiconductor device
- manufacturing
- region
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ゲート電極に対して対称な拡散層領域を有す
るMOS型トランジスタの製造方法と比較して、フォト
リソグラフィ工程が1回増加する。 【解決手段】 多結晶シリコン膜103上に段差を有す
るフォトレジストR11のパターニングを行う。次に、
フォトレジストR11をマスクとして反応性イオンエッ
チングにより多結晶シリコン膜103をエッチングす
る。次に、レジストパターンR11をマスクとして、イ
オン注入により、高濃度の拡散領域104を形成した。
次に、エッチバックすることにより、段差の無いレジス
トR12のパターンを形成する。次に、レジストパター
ンR12をマスクとし、残存した部分の多結晶シリコン
膜103を、レジストパターンR12をマスクにエッチ
ングして除去する。次に、レジストパターンR12を除
去した後、ゲート電極をマスクにイオン注入により、低
濃度の拡散領域105を形成する。
るMOS型トランジスタの製造方法と比較して、フォト
リソグラフィ工程が1回増加する。 【解決手段】 多結晶シリコン膜103上に段差を有す
るフォトレジストR11のパターニングを行う。次に、
フォトレジストR11をマスクとして反応性イオンエッ
チングにより多結晶シリコン膜103をエッチングす
る。次に、レジストパターンR11をマスクとして、イ
オン注入により、高濃度の拡散領域104を形成した。
次に、エッチバックすることにより、段差の無いレジス
トR12のパターンを形成する。次に、レジストパター
ンR12をマスクとし、残存した部分の多結晶シリコン
膜103を、レジストパターンR12をマスクにエッチ
ングして除去する。次に、レジストパターンR12を除
去した後、ゲート電極をマスクにイオン注入により、低
濃度の拡散領域105を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法、特にゲート電極に対して非対称な拡散層領域を有
する半導体装置の製造方法に関するものである。
方法、特にゲート電極に対して非対称な拡散層領域を有
する半導体装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ゲート電極に対して非対称な拡散領域を
有する半導体装置の従来の製造方法として、非対称LD
D構造のnチャネルMOS型トランジスタの一般的な製
造方法を図2を用いて、以下に説明する。該トランジス
タはソース側の高濃度拡散領域はゲート電極に接してい
るのに対して、ドレイン側の高濃度拡散領域はゲート電
極より離間している。そして、ドレイン側のみゲート電
極に接してLDD領域を有する構造としている。
有する半導体装置の従来の製造方法として、非対称LD
D構造のnチャネルMOS型トランジスタの一般的な製
造方法を図2を用いて、以下に説明する。該トランジス
タはソース側の高濃度拡散領域はゲート電極に接してい
るのに対して、ドレイン側の高濃度拡散領域はゲート電
極より離間している。そして、ドレイン側のみゲート電
極に接してLDD領域を有する構造としている。
【0003】まず、素子分離領域(図示せず。)を形成
し、表面付近の濃度を所望の値に設定したP型シリコン
半導体基板201上に熱酸化法によりゲート酸化膜20
2を形成する。次に、ゲート電極材料として、燐がドー
プされた多結晶シリコン膜203を全面に堆積する。そ
の後、図2(a)に示すように、ゲート電極を形成する
領域にフォトレジストR21のパターニングを行う。
し、表面付近の濃度を所望の値に設定したP型シリコン
半導体基板201上に熱酸化法によりゲート酸化膜20
2を形成する。次に、ゲート電極材料として、燐がドー
プされた多結晶シリコン膜203を全面に堆積する。そ
の後、図2(a)に示すように、ゲート電極を形成する
領域にフォトレジストR21のパターニングを行う。
【0004】次に、フォトレジストR21をマスクに反
応性イオンエッチングで多結晶シリコン膜をエッチング
して除去することにより、ゲート電極の加工を行う。更
に、フォトレジストR21を除去した後、ゲート電極を
マスクとして燐イオンを全面に注入することにより、図
2(b)に示すように、N型の低濃度拡散領域204を
形成する。
応性イオンエッチングで多結晶シリコン膜をエッチング
して除去することにより、ゲート電極の加工を行う。更
に、フォトレジストR21を除去した後、ゲート電極を
マスクとして燐イオンを全面に注入することにより、図
2(b)に示すように、N型の低濃度拡散領域204を
形成する。
【0005】次に、図2(c)に示すように、少なくと
もドレイン側のLDDを形成するべき領域を覆っている
フォトレジストR22のパターニングを行う。その後、
ヒ素イオンを注入することにより、ソース側のみにn型
高濃度拡散領域205を形成する。この際、ドレイン側
はフォトレジストR22で覆われているので、ドレイン
側の低濃度拡散領域204には注入されない。
もドレイン側のLDDを形成するべき領域を覆っている
フォトレジストR22のパターニングを行う。その後、
ヒ素イオンを注入することにより、ソース側のみにn型
高濃度拡散領域205を形成する。この際、ドレイン側
はフォトレジストR22で覆われているので、ドレイン
側の低濃度拡散領域204には注入されない。
【0006】次に、上記フォトレジストR22を除去し
た後、CVD法でシリコン酸化膜を全面に堆積して、異
方性エッチングを行うことにより、ゲート電極の側壁に
シリコン酸化膜からなるサイドウォール206を形成す
る。
た後、CVD法でシリコン酸化膜を全面に堆積して、異
方性エッチングを行うことにより、ゲート電極の側壁に
シリコン酸化膜からなるサイドウォール206を形成す
る。
【0007】次に、図2(d)に示すように、ヒ素イオ
ンを全面に注入することにより、ドレイン側にもN型高
濃度拡散層領域207を形成する。この際、ドレイン側
のサイドウォール膜206で覆われた低濃度拡散層領域
には注入されず、LDD領域204が形成される。
ンを全面に注入することにより、ドレイン側にもN型高
濃度拡散層領域207を形成する。この際、ドレイン側
のサイドウォール膜206で覆われた低濃度拡散層領域
には注入されず、LDD領域204が形成される。
【0008】以上、説明した製造方法により、ドレイン
側のみLDD領域を有する非対称なLDD構造のMOS
型トランジスタが形成できる。この製造方法では、フォ
トレジストをマスクとすることにより、ソース側のみゲ
ート電極に接して高濃度拡散領域を形成している。ま
た、ドレイン側のみに形成したLDD領域の幅はサイド
ウォールの膜厚で制御されている。
側のみLDD領域を有する非対称なLDD構造のMOS
型トランジスタが形成できる。この製造方法では、フォ
トレジストをマスクとすることにより、ソース側のみゲ
ート電極に接して高濃度拡散領域を形成している。ま
た、ドレイン側のみに形成したLDD領域の幅はサイド
ウォールの膜厚で制御されている。
【0009】また、非対称LDD構造のMOS型トラン
ジスタの他の製造方法としては、特開平8−78672
号公報に開示されている。この方法は、上述の方法にお
いて、幅の狭い微細化されたゲート電極の上に、レジス
トの端を位置させることが困難なことに鑑みてなされた
ものである。以下、図3を用いて、この製造方法を説明
する。
ジスタの他の製造方法としては、特開平8−78672
号公報に開示されている。この方法は、上述の方法にお
いて、幅の狭い微細化されたゲート電極の上に、レジス
トの端を位置させることが困難なことに鑑みてなされた
ものである。以下、図3を用いて、この製造方法を説明
する。
【0010】まず、p型シリコン基板301上にゲート
酸化膜302を形成し、その上にドレイン形成領域上を
覆い且つソース形成領域には達しない多結晶シリコン膜
303aを設け、全面にゲート電極材303bを形成す
る(図3(a))。次に、ゲート電極をパターニングす
るためのフォトレジスト307aを形成する(図3
(b))。
酸化膜302を形成し、その上にドレイン形成領域上を
覆い且つソース形成領域には達しない多結晶シリコン膜
303aを設け、全面にゲート電極材303bを形成す
る(図3(a))。次に、ゲート電極をパターニングす
るためのフォトレジスト307aを形成する(図3
(b))。
【0011】次に、フォトレジスト307aをマスクに
ゲート電極材303bをパターニングする。ヒ素をイオ
ン注入してソース高濃度不純物領域305bと、ドレイ
ン低濃度不純物領域304aを形成する(図3
(c))。次に、ゲート側壁絶縁膜306を形成する
(図3(d))。次に、ヒ素をイオン注入して、ドレイ
ン高濃度不純物領域305aを形成する(図3
(e))。
ゲート電極材303bをパターニングする。ヒ素をイオ
ン注入してソース高濃度不純物領域305bと、ドレイ
ン低濃度不純物領域304aを形成する(図3
(c))。次に、ゲート側壁絶縁膜306を形成する
(図3(d))。次に、ヒ素をイオン注入して、ドレイ
ン高濃度不純物領域305aを形成する(図3
(e))。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の製造方
法では、ゲート電極に対して片側にLDD領域を有する
構造とするために、フォトリソグラフィで定義するレジ
ストパターンにより実現している。従って、ゲート電極
に対して対称な拡散層領域を有するMOS型トランジス
タの製造方法と比較して、フォトリソグラフィ工程が1
回増加する。
法では、ゲート電極に対して片側にLDD領域を有する
構造とするために、フォトリソグラフィで定義するレジ
ストパターンにより実現している。従って、ゲート電極
に対して対称な拡散層領域を有するMOS型トランジス
タの製造方法と比較して、フォトリソグラフィ工程が1
回増加する。
【0013】ところで、一般的に、フォトリソグラフィ
の工程の多くの処理(フォトレジストの塗布処理、露光
処理、現像処理、現像不良検査、重ね合わせ検査、線幅
測長による解像検査等)を要する。従って、該工程の削
減は、半導体装置の製造において、製造コストの低減
化、短納期化につながる。
の工程の多くの処理(フォトレジストの塗布処理、露光
処理、現像処理、現像不良検査、重ね合わせ検査、線幅
測長による解像検査等)を要する。従って、該工程の削
減は、半導体装置の製造において、製造コストの低減
化、短納期化につながる。
【0014】また、フォトリソグラフィ工程はフォトレ
ジストを微細な形状にパターニングする工程があるた
め、半導体装置の製造において、最も製造不良の起因と
なりやすい工程の一つである。従って、この工程の削減
は、製品歩留まりの向上を達成でき、製品コストの低減
につながる。
ジストを微細な形状にパターニングする工程があるた
め、半導体装置の製造において、最も製造不良の起因と
なりやすい工程の一つである。従って、この工程の削減
は、製品歩留まりの向上を達成でき、製品コストの低減
につながる。
【0015】また、上述の特開平8−78672号記載
の技術では、下層の多結晶シリコンをパターニングする
フォト工程と、上層の多結晶シリコンをパターニングす
るフォト工程の2回のフォト工程が必要であり、また、
多結晶シリコンの堆積が2回必要となるため、プロセス
が複雑になる。
の技術では、下層の多結晶シリコンをパターニングする
フォト工程と、上層の多結晶シリコンをパターニングす
るフォト工程の2回のフォト工程が必要であり、また、
多結晶シリコンの堆積が2回必要となるため、プロセス
が複雑になる。
【0016】一方、フォトリソグラフィ工程を増加させ
ることなく、非対称な拡散領域を形成する製造方法が、
例えば、特開平4−245642号公報に開示されてい
る。この方法では、ゲート電極をマスクとして半導体基
板に対してイオン注入角度を変更することにより、非対
称な拡散構造が実現しようとしている。しかしながら、
この方法では、イオン注入の傾けた方向によりソース/
ドレインの位置が一方向に決定してしまう。従って、半
導体装置のソース/ドレインを任意に配置することが不
可能であり、レイアウト設計の自由度が制約を受けると
いう問題がある。
ることなく、非対称な拡散領域を形成する製造方法が、
例えば、特開平4−245642号公報に開示されてい
る。この方法では、ゲート電極をマスクとして半導体基
板に対してイオン注入角度を変更することにより、非対
称な拡散構造が実現しようとしている。しかしながら、
この方法では、イオン注入の傾けた方向によりソース/
ドレインの位置が一方向に決定してしまう。従って、半
導体装置のソース/ドレインを任意に配置することが不
可能であり、レイアウト設計の自由度が制約を受けると
いう問題がある。
【0017】本発明は、フォトリソグラフィ工程の増加
をさせることなく、ゲート電極に対して、非対称な拡散
領域を有する半導体装置の製造方法を提供することを目
的とし、さらに、レイアウト設計の自由度が制約を受け
ることなく製造する方法を提供することを目的とする。
をさせることなく、ゲート電極に対して、非対称な拡散
領域を有する半導体装置の製造方法を提供することを目
的とし、さらに、レイアウト設計の自由度が制約を受け
ることなく製造する方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
半導体装置の製造方法は、ゲート電極に対して、非対称
な拡散領域を有する半導体装置の製造方法において、半
導体基板上にゲート絶縁膜を介して、ゲート電極材料膜
を形成した後、該ゲート電極材料膜上に、膜厚の異なる
部分から構成された階段状の段差を有する第1のフォト
レジストパターンを形成する工程と、上記第1のフォト
レジストパターンをマスクとして不純物のイオン注入を
行い、拡散領域を形成する工程と、上記第1のフォトレ
ジストパターンの膜厚の薄い部分が完全に除去されるま
でエッチングすることによって、段差の無い第2のフォ
トレジストパターンを形成する工程と、上記第2のフォ
トレジストパターンをマスクとして上記ゲート電極材料
膜をエッチング除去することにより、上記拡散領域がゲ
ート電極端部から離間しるようにゲート電極を形成する
工程とを有することを特徴とするものである。
半導体装置の製造方法は、ゲート電極に対して、非対称
な拡散領域を有する半導体装置の製造方法において、半
導体基板上にゲート絶縁膜を介して、ゲート電極材料膜
を形成した後、該ゲート電極材料膜上に、膜厚の異なる
部分から構成された階段状の段差を有する第1のフォト
レジストパターンを形成する工程と、上記第1のフォト
レジストパターンをマスクとして不純物のイオン注入を
行い、拡散領域を形成する工程と、上記第1のフォトレ
ジストパターンの膜厚の薄い部分が完全に除去されるま
でエッチングすることによって、段差の無い第2のフォ
トレジストパターンを形成する工程と、上記第2のフォ
トレジストパターンをマスクとして上記ゲート電極材料
膜をエッチング除去することにより、上記拡散領域がゲ
ート電極端部から離間しるようにゲート電極を形成する
工程とを有することを特徴とするものである。
【0019】また、請求項2記載の本発明の半導体装置
の製造方法は、上記第1のフォトレジストパターン形成
工程において、ゲート電極に対して一方のみの膜厚が薄
くなるように、上記第1のフォトレジストパターンを形
成することを特徴とする、請求項1記載の半導体装置の
製造方法である。
の製造方法は、上記第1のフォトレジストパターン形成
工程において、ゲート電極に対して一方のみの膜厚が薄
くなるように、上記第1のフォトレジストパターンを形
成することを特徴とする、請求項1記載の半導体装置の
製造方法である。
【0020】また、請求項3記載の本発明の半導体装置
の製造方法は、半透明領域を有するフォトマスクを用い
て、フォトレジストパターンの膜厚の薄い部分を形成す
ることを特徴とする、請求項1又は請求項2記載の半導
体装置の製造方法である。
の製造方法は、半透明領域を有するフォトマスクを用い
て、フォトレジストパターンの膜厚の薄い部分を形成す
ることを特徴とする、請求項1又は請求項2記載の半導
体装置の製造方法である。
【0021】更に、請求項4記載の本発明の半導体装置
の製造方法は、上記ゲート電極を形成した後、不純物の
イオン注入を行い、上記第1の拡散領域よりも不純物濃
度の低い第2の拡散領域を形成することを特徴とする、
請求項1乃至請求項3記載の半導体装置の製造方法であ
る。
の製造方法は、上記ゲート電極を形成した後、不純物の
イオン注入を行い、上記第1の拡散領域よりも不純物濃
度の低い第2の拡散領域を形成することを特徴とする、
請求項1乃至請求項3記載の半導体装置の製造方法であ
る。
【0022】
【実施の形態】以下、実施の形態に基づいて本発明につ
いて詳細に説明する。
いて詳細に説明する。
【0023】図1は本発明の一の実施の形態の半導体装
置の製造工程図である。尚、図1において、101はP
型シリコン基板、102はゲート絶縁膜(シリコン酸化
膜)、103はゲート電極(多結晶シリコン)、104
は高濃度N型拡散領域、105は低濃度N型拡散領域、
R11、R12はフォトレジストパターンを示す。
置の製造工程図である。尚、図1において、101はP
型シリコン基板、102はゲート絶縁膜(シリコン酸化
膜)、103はゲート電極(多結晶シリコン)、104
は高濃度N型拡散領域、105は低濃度N型拡散領域、
R11、R12はフォトレジストパターンを示す。
【0024】以下に、図1を用いて、本発明の一実施の
形態の半導体装置の製造工程を説明する。
形態の半導体装置の製造工程を説明する。
【0025】まず、素子分離領域(図示せず)を形成
し、表面付近の不純物濃度を3×1017cm-2に設定し
たP型シリコン半導体基板101上に熱酸化法により、
膜厚が10nmのゲート酸化膜102を形成する。次
に、ゲート電極材料として燐がドープされた、膜厚が2
00nmの多結晶シリコン膜を全面に堆積した。続いて
図1(a)に示すように、多結晶シリコン膜103上に
階段状の段差を有するフォトレジストR11のパターニ
ングを公知の手順により行う。
し、表面付近の不純物濃度を3×1017cm-2に設定し
たP型シリコン半導体基板101上に熱酸化法により、
膜厚が10nmのゲート酸化膜102を形成する。次
に、ゲート電極材料として燐がドープされた、膜厚が2
00nmの多結晶シリコン膜を全面に堆積した。続いて
図1(a)に示すように、多結晶シリコン膜103上に
階段状の段差を有するフォトレジストR11のパターニ
ングを公知の手順により行う。
【0026】この構造は例えば、遮光領域と透明領域
と、この透明領域よりも光の透過量が少ない半透明領域
とを備えたフォトマスクを用いることにより、容易に実
現できる。ここで、遮光領域はゲート電極が定義される
領域、半透明領域はドレイン側のLDD領域、透明領域
は図1(a)から図1(b)の工程でゲート電極材料が
除去される領域に相当する。フォトマスクの半透明領域
の幅を設計で決められるので、LDD領域の幅が任意に
設定できる。
と、この透明領域よりも光の透過量が少ない半透明領域
とを備えたフォトマスクを用いることにより、容易に実
現できる。ここで、遮光領域はゲート電極が定義される
領域、半透明領域はドレイン側のLDD領域、透明領域
は図1(a)から図1(b)の工程でゲート電極材料が
除去される領域に相当する。フォトマスクの半透明領域
の幅を設計で決められるので、LDD領域の幅が任意に
設定できる。
【0027】本実施の形態においては、厚い部分のフォ
トレジスト膜厚D1を1000nm、薄い部分のフォト
レジスト膜厚D2を500nmとした。
トレジスト膜厚D1を1000nm、薄い部分のフォト
レジスト膜厚D2を500nmとした。
【0028】次に、図1(b)に示すように、フォトレ
ジストR11をマスクとして反応性イオンエッチングに
より多結晶シリコン膜103をエッチングする。引き続
き、レジストパターンR11をマスクとして、ヒ素イオ
ンをドーズ量を3×1015cm-2として注入することに
より、高濃度のN型拡散領域104を形成した。
ジストR11をマスクとして反応性イオンエッチングに
より多結晶シリコン膜103をエッチングする。引き続
き、レジストパターンR11をマスクとして、ヒ素イオ
ンをドーズ量を3×1015cm-2として注入することに
より、高濃度のN型拡散領域104を形成した。
【0029】次に、異方性エッチングでエッチバックす
ることにより、レジストパターンR11の薄い(膜厚D
2)部分だけを除去し、図1(c)に示すような段差の
無いレジストR12のパターンを形成する。この際、レ
ジストパターンR12の膜厚D3は500nmとなっ
た。
ることにより、レジストパターンR11の薄い(膜厚D
2)部分だけを除去し、図1(c)に示すような段差の
無いレジストR12のパターンを形成する。この際、レ
ジストパターンR12の膜厚D3は500nmとなっ
た。
【0030】次に、レジストパターンR12をマスクと
した反応性イオンエッチングで、多結晶シリコン膜10
3をエッチングし、ゲート電極を形成する。その後、レ
ジストパターンR12を除去した後、図1(d)に示す
ように、ゲート電極をマスクにヒ素イオンをドーズ量を
5×1013cm-2として注入することにより、低濃度の
N型拡散領域105を形成する。
した反応性イオンエッチングで、多結晶シリコン膜10
3をエッチングし、ゲート電極を形成する。その後、レ
ジストパターンR12を除去した後、図1(d)に示す
ように、ゲート電極をマスクにヒ素イオンをドーズ量を
5×1013cm-2として注入することにより、低濃度の
N型拡散領域105を形成する。
【0031】以上説明した本発明により非対称LDD構
造のNチャネルMOS型トランジスタを形成できる。
造のNチャネルMOS型トランジスタを形成できる。
【0032】尚、本実施の形態では、ゲート電極に対し
て、非対称な拡散領域を有するLDD構造のトランジス
タを用いたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えば、ドレイン側がゲートに対して離間したドレ
インオフセットSD(Single Drain)構造
でも構わない。
て、非対称な拡散領域を有するLDD構造のトランジス
タを用いたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えば、ドレイン側がゲートに対して離間したドレ
インオフセットSD(Single Drain)構造
でも構わない。
【0033】また、本実施の形態では、MOS型トラン
ジスタを用いたが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、例えば、フローティングゲート電極に対して、非
対称なソース/ドレインを有する不揮発性半導体記憶装
置のセルトランジスタでも構わない。この不揮発性半導
体記憶装置は、文献(InternationalEl
ectron Device Meeting,pp2
67〜270,1995)に記載されているもので、一
方のフローティングゲート電極の端にオーバーラップす
るN型高濃度拡散領域と、他方のフローティングゲート
電極の端にオーバーラップするN型の低濃度拡散領域を
有しており、従来、イオン注入の角度を変更することに
より、非対称な拡散領域を形成していたが、本発明にお
いても適用できる。
ジスタを用いたが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、例えば、フローティングゲート電極に対して、非
対称なソース/ドレインを有する不揮発性半導体記憶装
置のセルトランジスタでも構わない。この不揮発性半導
体記憶装置は、文献(InternationalEl
ectron Device Meeting,pp2
67〜270,1995)に記載されているもので、一
方のフローティングゲート電極の端にオーバーラップす
るN型高濃度拡散領域と、他方のフローティングゲート
電極の端にオーバーラップするN型の低濃度拡散領域を
有しており、従来、イオン注入の角度を変更することに
より、非対称な拡散領域を形成していたが、本発明にお
いても適用できる。
【0034】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明を
用いることにより、ゲート電極に対して非対称な拡散領
域を形成するために、階段状の段差を有するフォトレジ
ストパターンをマスクとしてゲート電極のエッチングと
イオン注入による拡散領域の形成を行う、即ち、ソース
/ドレインの高濃度拡散領域を形成した後、段差部分が
マスクとなり、残存したゲート電極材を除去することに
より、最終的なゲート電の加工を行うので、段差部分の
幅だけゲート電極より離間した高濃度拡散領域をドレイ
ン側に形成することができる。即ち、低濃度拡散領域の
幅を自由に設定できる。
用いることにより、ゲート電極に対して非対称な拡散領
域を形成するために、階段状の段差を有するフォトレジ
ストパターンをマスクとしてゲート電極のエッチングと
イオン注入による拡散領域の形成を行う、即ち、ソース
/ドレインの高濃度拡散領域を形成した後、段差部分が
マスクとなり、残存したゲート電極材を除去することに
より、最終的なゲート電の加工を行うので、段差部分の
幅だけゲート電極より離間した高濃度拡散領域をドレイ
ン側に形成することができる。即ち、低濃度拡散領域の
幅を自由に設定できる。
【0035】また、最終的なゲート電極の加工を行った
後、イオン注入によりドレインのみLDD領域を形成す
ることができる。
後、イオン注入によりドレインのみLDD領域を形成す
ることができる。
【0036】更に、フォトリソグラフィ工程を増加させ
ることなく、ゲート電極に対して非対称な拡散領域を有
する半導体装置を形成することができ、且つ、レイアウ
ト設計の自由度に制約を受けることがない。
ることなく、ゲート電極に対して非対称な拡散領域を有
する半導体装置を形成することができ、且つ、レイアウ
ト設計の自由度に制約を受けることがない。
【図1】本発明の一実施の形態の半導体装置の製造工程
図である。
図である。
【図2】第1の従来の半導体装置の製造工程図である。
【図3】第2の従来の半導体装置の製造工程図である。
101 P型シリコン基板 102 ゲート絶縁膜 103 ゲート電極 104 高濃度N型拡散領域 105 低濃度N型拡散領域 R11、R12 フォトレジストパターン
Claims (4)
- 【請求項1】 ゲート電極に対して、非対称な拡散領域
を有する半導体装置の製造方法において、 半導体基板上にゲート絶縁膜を介して、ゲート電極材料
膜を形成した後、該ゲート電極材料膜上に、膜厚の異な
る部分から構成された階段状の段差を有する第1のフォ
トレジストパターンを形成する工程と、 上記第1のフォトレジストパターンをマスクとして不純
物のイオン注入を行い、拡散領域を形成する工程と、 上記第1のフォトレジストパターンの膜厚の薄い部分が
完全に除去されるまでエッチングすることによって、段
差の無い第2のフォトレジストパターンを形成する工程
と、 上記第2のフォトレジストパターンをマスクとして上記
ゲート電極材料膜をエッチング除去することにより、上
記拡散領域がゲート電極端部から離間するようにゲート
電極を形成する工程とを有することを特徴とする、半導
体装置の製造方法。 - 【請求項2】 上記第1のフォトレジストパターン形成
工程において、ゲート電極に対して一方のみの膜厚が薄
くなるように、上記第1のフォトレジストパターンを形
成することを特徴とする、請求項1記載の半導体装置の
製造方法。 - 【請求項3】 半透明領域を有するフォトマスクを用い
て、フォトレジストパターンの膜厚の薄い部分を形成す
ることを特徴とする、請求項1又は請求項2記載の半導
体装置の製造方法。 - 【請求項4】 上記ゲート電極を形成した後、不純物の
イオン注入を行い、上記第1の拡散領域よりも不純物濃
度の低い第2の拡散領域を形成することを特徴とする、
請求項1乃至請求項3記載の半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06944197A JP3390125B2 (ja) | 1997-03-24 | 1997-03-24 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06944197A JP3390125B2 (ja) | 1997-03-24 | 1997-03-24 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10270677A true JPH10270677A (ja) | 1998-10-09 |
JP3390125B2 JP3390125B2 (ja) | 2003-03-24 |
Family
ID=13402737
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06944197A Expired - Fee Related JP3390125B2 (ja) | 1997-03-24 | 1997-03-24 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3390125B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6746924B1 (en) | 2003-02-27 | 2004-06-08 | International Business Machines Corporation | Method of forming asymmetric extension mosfet using a drain side spacer |
JP2009206412A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-10 | Oki Semiconductor Co Ltd | 半導体装置の製造方法。 |
-
1997
- 1997-03-24 JP JP06944197A patent/JP3390125B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6746924B1 (en) | 2003-02-27 | 2004-06-08 | International Business Machines Corporation | Method of forming asymmetric extension mosfet using a drain side spacer |
JP2009206412A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-10 | Oki Semiconductor Co Ltd | 半導体装置の製造方法。 |
JP4503080B2 (ja) * | 2008-02-29 | 2010-07-14 | Okiセミコンダクタ株式会社 | 半導体装置の製造方法。 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3390125B2 (ja) | 2003-03-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100392532B1 (ko) | 반도체 장치 및 그 제조 방법 | |
JPH06224440A (ja) | Mos電界効果型トランジスタ及び不揮発性半導体記憶装置 | |
US8415211B2 (en) | Semiconductor device, method of fabricating the same, and patterning mask utilizied by the method | |
US20140048892A1 (en) | Self aligned mos structure with polysilicon contact | |
JP2004079888A (ja) | 半導体装置及びその製造方法 | |
JP3390125B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
KR100209750B1 (ko) | 씨모스 소자의 구조 및 제조방법 | |
JP2544937B2 (ja) | 半導体装置およびその製造方法 | |
JPH10229178A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JPH08181223A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
US7271414B2 (en) | Semiconductor device and method for fabricating the same | |
JPH04251980A (ja) | 高耐圧トランジスタおよびその製造方法 | |
JP3034351B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JP4733609B2 (ja) | 半導体装置及びその製造方法 | |
JPH0272671A (ja) | 不揮発性メモリ装置の製造方法 | |
JP4388240B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JP2754202B2 (ja) | 半導体素子の製造方法 | |
KR100698064B1 (ko) | 마스크 롬 및 이의 제조 방법 | |
KR19990071114A (ko) | 반도체 소자의 제조 방법 | |
JPH0113230B2 (ja) | ||
KR0140811B1 (ko) | 트랜지스터 제조 방법 | |
KR100192547B1 (ko) | 반도체 소자 및 그 제조방법 | |
KR100710189B1 (ko) | 반도체 소자의 트랜지스터 형성방법 | |
JP2008053275A (ja) | 半導体装置及びその製造方法 | |
KR970053098A (ko) | 반도체 소자의 트랜지스터 제조방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080117 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090117 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100117 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |