JPH10270470A - Ii−vi族化合物半導体の形成方法及びii−vi族化合物半導体の気相成長用のvi族原料 - Google Patents

Ii−vi族化合物半導体の形成方法及びii−vi族化合物半導体の気相成長用のvi族原料

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JPH10270470A
JPH10270470A JP8753597A JP8753597A JPH10270470A JP H10270470 A JPH10270470 A JP H10270470A JP 8753597 A JP8753597 A JP 8753597A JP 8753597 A JP8753597 A JP 8753597A JP H10270470 A JPH10270470 A JP H10270470A
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thin film
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JP8753597A
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Takenori Yasuda
剛規 安田
Yutaka Kitsuno
裕 橘野
Mineo Okuyama
峰夫 奥山
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Resonac Holdings Corp
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Showa Denko KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 窒素を含むp型ドーパントを用いることによ
り、キャリア濃度が1×1017cm-3以上の、結晶性に
優れた、ヒロック密度が10ケ/cm-2未満のII−VI族
化合物半導体エピタキシャルウエハの製造法並びにそれ
に好適なVI族原料の提供。 【解決手段】 気相成長法により基板上にII−VI族化合
物半導体薄膜を成長させるII−VI族化合物半導体の形成
方法において、VI族元素原料は、一般式で表される。 (XはSi、Ge、Snのうちのいずれか1つ、YはS
e、Sのいずれか1つであり、R1 、R2 及びR3 は水
素または炭素数1〜6の炭化水素基、R4 は炭素数1〜
2の炭化水素基である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、VI族元素としてセ
レン(Se)、硫黄(S)の少なくとも一方を構成元素
に含む、気相成長法を用いたII−VI族化合物半導体薄膜
の製造方法に係わり、良質な結晶性を有する薄膜を製造
するのに好適な製造方法に関する。更に、本発明はp型
の伝導型で、1×1017cm-3以上のキャリア濃度を有
するII−VI族化合物半導体薄膜を製造するのに好適なの
製造方法に関する。また本発明は前記のII−VI族化合物
半導体の気相成長用のVI族元素の新規な原料に関する。
【0002】
【従来の技術】セレン化亜鉛(ZnSe)、硫化亜鉛
(ZnS)を初めとする、Zn1ーxーy Mgx Cdya
Se1ーa (0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1、
0≦a≦1)で表されるII−VI族化合物混晶半導体は、
特に青緑色発光ないし紫外発光の半導体材料として有望
かつ精力的に研究されている物質である。しかしなが
ら、従来の有機金属化学気相成長(MOCVD)法を用
いたZnSe、ZnSの作製においては、亜鉛原料とセ
レンまたは硫黄原料の付加反応によるエピタキシャル薄
膜の結晶性悪化と、水素混入によりp型結晶製造不能と
いう二つの問題があった。
【0003】Seを含んだII−VI族化合物半導体のMO
CVD法による気相成長を例に採ると、Se原料として
セレン化水素(H2 Se)が最初に検討され、次いでタ
ーシャリーブチルセレノール(tBuSeH)が検討さ
れた。これらのSeの水素化物を用いて気相成長したセ
レン化亜鉛(ZnSe)薄膜の表面は、著しく白濁する
ことが広く知られている。これはII族原料である有機金
属とSe−H結合を有するセレン原料が基板到達前に気
相中で付加反応し、これが成長表面上に降積し3次元成
長核となるためである。
【0004】半導体薄膜素子において、3次元成長核に
よる結晶の成長は、結晶性の乱れを招き多層膜構造の界
面急峻性を損ない、歩留まりの低減、素子の寿命低減の
直接の原因となる。そこで、有機金属とセレン原料また
は硫黄原料との気相中での付加反応を防止するために、
セレンあるいは硫黄と水素との結合を有しない、C−S
e−C結合、C−S−C結合を有する有機Seあるいは
有機S原料の使用が検討されたが、以下の理由で結晶性
の乱れの完全な解決に至っていない。
【0005】ジメチルセレン(DMSe)、ジエチルセ
レン(DESe)を用いたII−VI族化合物半導体の気相
成長においては、成長温度を500℃以上とする必要が
あり、本発明者の実験結果によると高温成長に由来する
結晶欠陥の増加が観測された。これを回避する方策とし
て、成長表面に45mW/cm2 のキセノンランプを照
射することで、成長温度を350℃に下げることを可能
にした例がある(ジャーナル オブ エレクトロニック
マテリアルズ(J.ElectronicMater
ials)、23巻、263頁(1994))が、この
光MOCVD法は光の面内均一照射、多葉枚成長、堆積
物による経時的な光量現象に問題があり、工業的に量産
方法として適していない。
【0006】これに対して、Se原料としてジターシャ
リーブチルセレン(DTBSe)を用いる場合は、35
0℃以下の成長が可能であり、またH2 Seに比べ著し
い付加反応の抑制が可能となった(ジャーナル オブ
クリスタル グロース(J.Crystal.Grow
th)、145巻、918頁(1994))。しかし、
DTBSeは式(4) (CH33 C−Se−C(CH33 −−→ (CH33 C−Se−H+CH2 =C(CH32 ・・・・(4) という自己分解反応(β脱離反応と呼ばれる)を起こ
し、ターシャリーブチルセレノール(tBuSeH)に
転化することが広く知られており、この結果付加反応を
完全に抑制することができない。ZnSeエピタキシャ
ル成長膜表面上に現れる直径3〜60μmの突起物(以
下ヒロックと称す)を計測すると、DTBSeについて
は、成長条件の異なる30試料のうち、最も少ない場合
で80ケ/cm2 であった。
【0007】硫黄(S)を含むII−VI族化合物半導体薄
膜においても、上記セレン原料と同様、硫黄原料とし
て、硫化水素(H2 S)、ターシャリーブチルメルカプ
タン(tBuSH)、ジターシャリーブチル硫黄(DT
BS)を用いた場合は付加反応を完全に抑制できず、3
次元核の成長に基づくヒロックの生成、歩留の低下、素
子ライフの短縮が避けられず、またまたジメチル硫黄
(DMS)、ジエチル硫黄(DES)を用いた場合は高
温成長による結晶性悪化が問題となっている。
【0008】また、従来のMOCVD法を用いたZnS
x Se1-x (0≦x≦1)の作製においては、1017
-3以上の十分なキャリア濃度のp型半導体が製造でき
ないという問題があった。
【0009】Se、Sを含むII−VI族化合物半導体にお
いては、p型不純物としてSeサイト、Sサイトに窒素
原子を置換するやり方がp型の半導体薄膜の作製に最も
有望であると考えられているため、従来から様々な窒素
原料を用いたSe、S含有II−VI族化合物半導体薄膜の
p型化の試みがなされた。しかし、従来行われた試みで
は、窒素は添加されても半導体結晶内に添加された窒素
原子のアクセプター化活性化率が著しく低く、十分なキ
ャリア濃度のp型半導体が実現されていないのが実情で
あった。
【0010】窒素をドーピングしながら、MOCVD法
により成長した、Se、Sを含有するII−VI族化合物半
導体薄膜の場合、窒素の添加にともない、常に窒素添加
と同程度、またはそれ以上の水素原子が混入する現象が
観測されている。この混入した水素原子が窒素原子と結
合し、窒素原子のイオン化を阻害するため、高濃度のp
型ZnSe薄膜の製造を困難としていることが知られて
いる(ジャーナル オブ クリスタル グロース(J.
Crystal.Growth)、159巻、130頁
(1996))。
【0011】この混入水素の発生源として、亜鉛原料、
セレン原料、窒素原料の可能性があるが、本発明者ら
は、セレン化水素(H2 Se)あるいはターシャリーブ
チルセレノール(tBuSeH)あるいはジターシャリ
ーブチルセレン(DTBSe)のセレン原料が発生源で
あると考えた。
【0012】これに対して、ジメチルセレン(DMS
e)、ジエチルセレン(DESe)は、セレン原子に直
接水素原子が結合していないため、水素ラジカルを放出
しないセレン原料であり、Seを含有するII−VI族化合
物半導体薄膜に直接水素原子を供給しない点で該薄膜の
p型化に有利な原料であるが、成長温度として500℃
以上の高温が必要となる。しかし、結晶成長条件が50
0℃以上では窒素原子の吸着率が減少し、ドナー性複合
欠陥が生成するため、p型結晶の製造が困難となる。
【0013】硫化亜鉛(ZnS)においても上記セレン
化亜鉛(ZnSe)と同様、1017cm-3以上の十分な
キャリア濃度のp型半導体製造方法が確立されていな
い。硫黄原料として、硫化水素(H2 S)、ターシャリ
ーブチルメルカプタン(tBuSH)、ジターシャリー
ブチル硫黄(DTBS)を用いた場合は水素の混入が避
けられないため、またジメチル硫黄(DMS)、ジエチ
ル硫黄(DES)を用いた場合は成長温度が500℃以
下にできないため、p型結晶形成が困難となっていると
一般的に言われている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、工業的に安
定した方法で、気相成長法により結晶性に優れたII−VI
族化合物半導体薄膜を製造することにある。より具体的
には、ヒロック密度が10ケ/cm2 未満のII−VI族化
合物半導体エピタキシャルウエハを製造することを目的
とする。また、本発明の別の目的は、窒素を含むp型ド
ーパントを用いることにより、工業的に安定した方法
で、キャリア濃度が1×1017cm-3以上のp型II−VI
族化合物半導体薄膜を気相成長法により製造することを
目的とする。更に本発明は、上記の結晶性に優れたII−
VI族化合物半導体薄膜、およびキャリア濃度が1×10
17cm-3以上のp型II−VI族化合物半導体薄膜を形成す
るのに好適な気相成長用のVI族原料を提供することを目
的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上に述べ
たヒロック密度が10ケ/cm2 未満のSeあるいはS
の少なくとも一方を構成元素として含むII−VI族化合物
半導体薄膜の製造するために必要な要件を維持すること
によりにより達成した。
【0016】すなわち、本発明は (1) II族元素の原料、VI族元素の原料を用いた気相
成長法により基板上にII−VI族化合物半導体薄膜を成長
させるII−VI族化合物半導体の形成方法において、VI族
元素原料として、一般式(1) (式中、XはSi、Ge、Snのうちのいずれか1つ、
YはSe、Sのいずれか1つであり、R1 、R2 及びR
3 は水素または炭素数1〜6の炭化水素基、R4は炭素
数1〜2の炭化水素基である。)で表される化合物を用
いるII−VI族化合物半導体の形成方法、
【0017】(2) II族元素の原料、VI族元素の原料
を用いた気相成長法により基板上にII−VI族化合物半導
体薄膜を成長させるII−VI族化合物半導体の形成方法に
おいて、VI族原料元素として、一般式(2) (式中、XはSi、Ge、Snのうちのいずれか1つ、
YはSe、Sのいずれか1つであり、R1、R2、R
3、R5、R6、R7は水素または炭素数1〜6の炭化
水素基である。)で表される化合物を用いることを特徴
とするII−VI族化合物半導体の形成方法。
【0018】(3) 前記II−VI族化合物半導体が、一
般式(3) Zn1-x-y Mgx Cdya Se1-a ・・・・・・(3) (0≦X≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1、0≦a≦
1) である(1)または(2)記載のII−VI族化合物半導体
の形成方法、
【0019】(4) 前記VI族元素原料がトリメチル
(メチルセレノ)シラン(Me3 Si−SeMe)、ま
たはトリメチル(メチルセレノ)ゲルマン(Me3 Ge
−SeMe)である(1)記載のII−VI族化合物半導体
の形成方法、(5) 前記VI族元素原料がヘキサメチル
ジシラセレナン((Me3 Si)2 Se)、またはヘキ
サメチルジゲルマセレナン((Me3 Ge)2 Se)で
ある(2)記載のII−VI族化合物半導体の形成方法、
【0020】(6) 前記VI族元素原料がメチルチオシ
ラン(H3 Si−S−Me)、メチルチオゲルマン(H
3 Ge−S−Me)、トリメチル(メチルチオ)シラン
((Me3 Si)S−Me)、またはトリメチル(メチ
ルチオ)スタナン((Me3 Sn)S−Me)である
(1)記載のII−VI族化合物半導体の形成方法、(7)
前記VI族元素原料がヘキサメチルジシラチアン((M
3 Si)2 S)、またはヘキサメチルジゲルマチアン
((Me3 Ge)2 S)である(2)記載のII−VI族化
合物半導体の形成方法である。
【0021】更に本発明は、以下に規定する条件により
キャリア濃度が1017cmー3以上のp型II−IV族化合物
半導体薄膜を容易に製造することを確認した。すなわち
(8) II族元素の原料、VI族元素の原料を用いた気相
成長法により基板上にII−VI族化合物半導体薄膜を成長
させるII−VI族化合物半導体の形成方法において、窒素
(N)を含むp型ドーパントを用いることによりp型の
半導体を得る(1)〜(7)記載のII−VI族化合物半導
体の形成方法、
【0022】(9) 窒素を含むp型ドーパントが一般
式 Rabc N(但し、Rabc は炭素数4以
下の飽和あるいは不飽和の炭化水素基)で示される第3
級アミン、アジ化エチル(C253 )、ビス[ビス
(トリメチルシリル)アミド]亜鉛(Zn{N[Si
(CH3322 )、N,N−ビス(エチル亜鉛)
−ターシャリーブチルアミン((C25 Zn)2 NC
(CH33 )、エチル亜鉛−ジエチルアミン((C2
5 Zn)N(C252 )、またはプラズマ窒素で
ある(8)記載のII−VI族化合物半導体の形成方法、
【0023】また、本発明は上記の結晶性に優れたII−
VI族化合物半導体薄膜、およびキャリア濃度が1×10
17cm-3以上のp型II−VI族化合物半導体薄膜を形成す
るのに好適な気相成長用のVI族原料である。(10)
一般式(1) (式中、XはSi、Ge、Snのうちのいずれか1つ、
YはSe、Sのいずれか1つであり、R1 、R2 及びR
3 は水素または炭素数1〜6の炭化水素基、R4は炭素
数1〜2の炭化水素基である。)で表される化合物から
なるII−VI族化合物半導体の気相成長用のVI族元素原
料、
【0024】(11) 一般式(2) (式中、XはSi、Ge、Snのうちのいずれか1つ、
YはSe、Sのいずれか1つであり、R1 、R2 、R
3 、R5 、R6 、R7 は水素または炭素数1〜6の炭化
水素基である。)で表される化合物からなるII−VI族化
合物半導体の気相成長用のVI族原料、
【0025】(12) トリメチル(メチルセレノ)シ
ラン(Me3 Si−SeMe)、またはトリメチル(メ
チルセレノ)ゲルマン(Me3 Ge−SeMe)からな
る(10)記載のII−VI族化合物半導体の気相成長用の
VI族原料、(13) ヘキサメチルジシラセレナン
((Me3 Si)2 Se)、またはヘキサメチルジゲル
マセレナン((Me3 Ge)2 Se)からなる(11)
記載のII−VI族化合物半導体の気相成長用のVI族原料、
(14) メチルチオシラン(H3 Si−S−Me)、
メチルチオゲルマン(H3 Ge−S−Me)、トリメチ
ル(メチルチオ)シラン((Me3 Si)S−Me)、
またはトリメチル(メチルチオ)スタナン((Me3
n)S−Me)からなる(10)記載のII−VI族化合物
半導体の気相成長用のVI族原料、及び(15) ヘキサ
メチルジシラチアン((Me3 Si)2 S)、ヘキサメ
チルジゲルマチアン((Me3 Ge)2 S)からなる
(11)記載のII−VI族化合物半導体の気相成長用のVI
族原料を開発することにより上記の目的を達成した。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明は、II族元素の原料、VI族
元素の原料を用いた気相成長法により基板上にII−VI族
化合物半導体薄膜を成長させるII−VI族化合物半導体の
形成法法において、Zn、MgまたはCdの有機化合物
の少なくとも1種と、セレン(Se)の原料として、S
e−X結合(但しXはSi、Ge、またはSnを示
す)、および/または硫黄(S)の原料として、S−X
結合(但しXはSi、Ge、またはSnを示す)を有す
る有機化合物を用いることを特徴とする。
【0027】この場合、上記Se化合物及びS化合物
は、ハイドライド(H3Se、H2S)、セレノール
(R−SeH)、メルカプタン(R−SH)と異なり、
分子中にSe−H結合またはS−H結合を持ってはなら
ない。また、SeあるいはSに結合する炭化水素基の炭
素数を適当に選ぶことにより、β脱離反応によるセレノ
ール(R−SeH)またはメルカプタン(R−SH)へ
の分解も抑制できる。従って、本発明のSe化合物及び
S化合物は、原料化合物中のSe−H結合及びS−H結
合部位に起因するDMZn、DEZn等の有機II族原料
と付加反応を起こすことはない。この特性により、これ
らSe化合物またはS化合物を使用した時はヒロック密
度の低減に特に有効である。
【0028】また、p型ドーピング成長を実施する場
合、上記VI族原料としてのSe化合物またはS化合物
は、SeまたはS原子をエピタキシャル成長表面に供給
する際、水素原子ラジカルを放出しない。本発明のVI族
元素原料としてのSe化合物またはS化合物は450℃
以下の低温で容易に分解するため、低温成長が可能で、
得られる化合物半導体薄膜はヒロックが少なく結晶性の
良い高キャリア濃度のp型II−VI族半導体結晶が製造可
能となる。一方、DMSe、DESe、DMS、DES
も水素を放出しないSe原料、S原料であるが、これら
は分解温度が500℃以上であるため、500℃以上で
成長を行う必要があるため、高温成長による結晶性悪
化、p型結晶製造阻害が問題となる。
【0029】本発明における一般式(1)及び一般式
(2)化合物について、R1 、R2 、R3 、R5 、R6
及びR7 が炭化水素基の場合、炭素数が増加するにつれ
て分子間引力が強まり蒸気圧が低くなる。このため、こ
れら炭化水素基の炭素数については6以下であることが
気相成長法によって望ましい。また、フェニル基等の環
状炭化水素基についても同様の理由で炭素数6以下であ
ることが望ましい。R4 については、β脱離反応を起こ
さないことが重要であり、メチル基、エチル基、ビニル
基、アセチレン基を初めとした炭素数2以下の炭化水素
基であることが望ましい。
【0030】本発明の対象となるII−VI族化合物半導体
は、一般式(3) Zn1ーxーy Mgx Cdya Se1ーa ・・・・・・(3) (但し、0≦X≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1、0
≦a≦1) で表すことができる。この物質は、VI族元素がSあるい
はSeからなり、従来のMOCVD法でp型エピタキシ
ャル薄膜成長の製造法が確立しておらず、本発明を適用
することで初めてII−VI族化合物半導体デバイスの工業
化が可能となる。
【0031】また本発明は、p型ドーピング法について
は、p型ドーパントを用いると共に上記のセレン(S
e)の原料として、Se−X結合、(但しXはSi、G
eまたはSnを示す)、また硫黄(S)の原料として、
S−X結合(但しXはSi、GeまたはSnを示す)を
有する化合物を用いてII−VI族化合物半導体を形成する
方法である。
【0032】本発明のII−VI族化合物半導体の形成方法
に用いるp型不純物元素としては、アクセプター準位が
最も浅いという理由で窒素が望ましい。従って、Se、
Sを含んだp型のII−VI族化合物半導体結晶を作製する
場合、ドーパントとして窒素化合物を用いる。窒素原子
のアクセプター活性化率を高めるためには、N−H結合
の少ない窒素化合物を使用することが望ましい。p型ド
ーパントとして好ましい窒素化合物としては、Rab
c N(Ra 、Rb 及びRc は炭素数4以下の飽和また
は不飽和の炭化水素基)である3級アミン及びアジ化ア
ルキルが挙げられ、それらは全てN−H結合を有してい
ない。従って、これら窒素化合物は水素による窒素原子
のアクセプター化を阻害することがないのでこれら窒素
化合物を用いることが特に望ましいと考えられる。
【0033】更に、ビス[ビス(トリメチルシリル)ア
ミド]亜鉛、N,N−ビス(エチル亜鉛)−ターシャリ
ーブチルアミン、エチル亜鉛−ジエチルアミンについて
は、化合物中にすでにZn−N結合を有し、Zn−Nと
してドーピングできるため、活性化率を更に向上させる
点でこれら窒素化合物を窒素原料に用いることは更に望
ましい。また本発明のII−VI族化合物半導体形成方法に
おいては、プラズマドーピング法、熱クラッキングドー
ピング法等の窒素を含んだラジカルや窒素原子種による
ドーピング法にも適用可能である。
【0034】薄膜成長温度については、250〜500
℃が有効であるが、欠陥生成抑制、成長速度確保を考慮
すると280〜400℃が特に望ましい。成長圧力につ
いては、常圧成長、減圧成長のどちらでも構わないが、
MOCVD法によるII−VI族化合物半導体薄膜成長にお
いては、成長表面面内の膜厚不均一を改善する目的で1
00〜300torrの減圧にて成長させることが望ま
しい。
【0035】キャリアガスとしてはAr、N2 、H2
等、一般的にMOCVD法で使用されるガスを用いるこ
とができる。効果が確認されていないが、水素パッシベ
ーションを抑制するためには、キャリアガスとしては水
素以外のガスを用いることが望ましい。
【0036】II族元素としての亜鉛原料については、ジ
メチル亜鉛、ジメチル亜鉛トリメチルアミン1付加体
(DMZn(TEN)1 )、ジメチル亜鉛トリメチルア
ミン2付加体(DMZn(TEN)2 )が使用できる。
これらは気相成長に利用する上で適当な蒸気圧を有する
ことに加え、分解時に放出されるラジカルはメチルラジ
カルのみであり水素ラジカルが出ないという利点を有す
る。また、ジエチル亜鉛については、分解時にビニルラ
ジカル+水素ラジカルを放出する可能性があるため、水
素パッシベーションによってp型ドーパントの活性化率
を下げる可能性があるとされている。しかし、本発明者
の実験によると、ジエチル亜鉛を用いた成長膜において
も活性化率の大きな低減が見られないため、亜鉛原料と
してジエチル亜鉛を使用しても構わない。ジエチル亜鉛
はIII −V族化合物半導体のp型ドーパントとして広く
使用されている有機金属原料であり、取り扱い易い蒸気
圧、原料炭化の低さにおいて有利な亜鉛原料である。II
族元素としてのカドミウム原料については、特にジメチ
ルカドミウムが望ましい。これは気相成長に利用する上
で適当な蒸気圧を有することに加え、分解時に放出され
るラジカルはメチルラジカルのみであり水素ラジカルが
出ないという利点を有する。
【0037】II族元素としてのマグネシウム原料につい
ては、特にビスメチルシクロペンタジエニルマグネシウ
ム、またはビスシクロペンタジエニルマグネシウムが望
ましい。これらは気相成長に利用可能な蒸気圧を有する
マグネシウム原料であり、分解時に水素ラジカルを放出
しない利点を有する。
【0038】また、本発明に用いる基板については、通
常のII−VI族化合物半導体形成方法に用いられる基板を
使用することができる。実施例ににおいてはガリウム砒
素(GaAs)基板を用いているが、これ以外にもセレ
ン化亜鉛(ZnSe)、インジウム燐(InP)基板、
ゲルマニウム(Ge)基板を初めとする一般の基板を用
いることができる。
【0039】表1は、本発明に使用できる代表的なSe
化合物、S化合物について本発明者らが測定した蒸気圧
値を示している。これら表1記載のSe化合物、S化合
物は表2記載の文献に基づき合成、精製した。これらの
化合物は気相成長法に適用する上で十分高い蒸気圧を有
しているため、一般式(1)及び一般式(2)で示され
るSe化合物、S化合物の中でも特に望ましい化合物群
である。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】ジターシャリーブチルセレン(DTBS
e)は、従来使用されているSe原料の中でも付加反応
が少なく、350℃以下の低温成長が可能であり、かつ
成長膜の結晶性において優れ、成長表面ヒロック密度が
80ケ/cm2 程度まで低減できたSe原料である。し
かし、この原料はβ脱離反応を起こすことが知られてお
り、該反応によりSe−H結合が形成されるため、水素
化物と同様、付加反応により3次元成長核が成長基板に
降積し、また、Seの取り込みと同時に水素原子が結晶
中に供給されてしまう欠点がある。
【0043】一般にSeに結合する炭化水素基が炭素数
3以上の飽和アルキル基の場合、これらはβ脱離反応を
起すため、Seに直接結合する炭化水素基は炭素数2以
下のメチル基、エチル基が望ましい。しかし、ジメチル
セレン(DMSe)、ジエチルセレン(DESe)は分
解温度が高いため、薄膜の成長温度が500℃以上とな
り、結晶欠陥の生成が問題となる。
【0044】一方、これら有機Se原料のSeに直接結
合する原子を炭素(C)からSi、Ge、Sn原子に変
更すると、その部分ではβ脱離反応が起こらないため、
II族原料と付加反応しない。例えばヘキサメチルジシラ
セレナン(CH33 Si−Se−Si(CH33
化合物半導体形成条件で有機亜鉛原料と付加反応を起こ
さない。更にトリメチル(メチルセレノ)シラン(Me
3 Si−SeMe)、トリメチル(メチルセレノ)ゲル
マン(Me3 Ge−SeMe)、ヘキサメチルジシラセ
レナン((Me3 Si)2 Se)、またはヘキサメチル
ジゲルマセレナン((Me3 Ge)2 Se)のSe原料
は室温における蒸気圧は1torr以上あり、また分解
温度も低いため、付加反応を起こさない気相成長原料と
して好適である。また、これらの原料はSe原子のみを
成長表面に供給し、水素原子を供給しない点で好ましい
原料である。
【0045】同様に、メチルチオシラン(H3 Si−S
−Me)、メチルチオゲルマン(H3 Ge−S−M
e)、トリメチル(メチルチオ)シラン((Me3
i)S−Me)、トリメチル(メチルチオ)スタナン
((Me3 Sn)S−Me)、ヘキサメチルジシラチア
ン((Me3 Si)2 S)、またはヘキサメチルジゲル
マチアン((Me3 Ge)2 S)のS−Si結合、S−
Ge結合、S−Sn結合を有する硫黄原料は、付加反応
を起こさず、また結晶成長表面に水素原子を供給しない
点で好ましい。
【0046】このように本発明方法による時は成長表面
に水素原子を供給しないためII−VI族化合物半導体にド
ーピングした窒素原子のアクセプター化活性化率を高く
維持できるため、気相成長原料として好適である。特
に、上記のS−Si、S−Ge、S−Sn結合を有する
S原料は、室温における蒸気圧はいずれも1torr以
上あり、また分解温度も低いため、付加反応を起こさな
い気相成長原料として好適である。また、これらの原料
はS原子のみを成長表面に供給し、水素原子を供給しな
い。
【0047】本発明方法により形成されたII−VI族化合
物半導体薄膜は、薄膜成長後の後処理として、エピタキ
シャル薄膜の形成後、結晶を350〜800℃で10秒
〜60分の時間、熱処理することにより、窒素原子のア
クセプター活性化率を更に向上させることができる。
【0048】
【実施例】以下、本発明の詳細を説明する。ヘキサメチ
ルジシラセレナンを初めとする本発明のSe化合物、S
化合物について、表2に示された文献に基づき合成、精
製した化合物について、液体原料はSUS製のMOシリ
ンダーに充填、蒸気圧の高い原料については不活性ガス
に希釈しSUSボンベに充填した。
【0049】図1は、本発明の実施に用いた化合物半導
体の製造装置の概略構成を説明するためのものであり、
一般的なMOCVD成長装置として使用されているもの
とほぼ同様なものである。図1中、15はII族の亜鉛原
料として用いた有機亜鉛化合物(ジエチル亜鉛、または
ジメチル亜鉛、ジメチル亜鉛トリメチルアミン)が充填
されたステンレスボトル、16はII族のマグネシウム原
料として用いた有機マグネシウム化合物(ビスメチルシ
クロペンタジエニルマグネシウム、またはビスシクロペ
ンタジエニルマグネシウム)が充填されたステンレスボ
トル、17はカドミウム原料の入ったステンレスボトル
である。26はII族のカドミウム原料として用いた有機
カドミウム化合物(He希釈でガス化したジメチルカド
ミウム)が充填されたステンレスボンベである。
【0050】18はVI族のセレン原料として用いた請求
項記載の有機セレン化合物(ヘキサメチルジシラセレナ
ン等)が充填されたステンレスボトル、19はVI族の硫
黄原料として用いた請求項記載の有機硫黄化合物(ヘキ
サメチルジシラチアン等)が充填されたステンレスボト
ル、21はVI族のセレン原料として用いた請求項記載の
有機セレン化合物が充填されたステンレスボンベ、22
はVI族の硫黄原料として用いた請求項記載の有機硫黄化
合物(トリメチル(メチルチオ)シラン等)が充填され
たステンレスボンベである。
【0051】23はp型ドーパントとして用いた窒素化
合物(トリアリルアミン等)が充填されたステンレスボ
トルである。24はp型ドーパントとして用いた窒素原
料ガスが充填されたガスボンベ、25は窒素分子を励
起、分解するためのμ波プラズマ発生装置である。
【0052】11、12はそれぞれキャリアガスとして
用いた高純度Arガスのボンベ、13はキャリアガス精
製装置、14はキャリアガスの切り替えバルブ、30は
砒素化ガリウム基板のサーマルクリーニング時に使用す
るアルシンが充填されたガスボンベ、31はII−VI族化
合物半導体薄膜を成長させる反応炉、32は基板の載置
台と基板加熱のためのヒーター、33は半導体基板、3
4は真空ポンプ、35は除害設備、36は流量制御のた
めのマスフローコントローラー群である。 前述した原
料は各々流量コントローラーにより流量制御され、キャ
リアガスと共に減圧(160torr)の反応炉31に
導入されている。
【0053】次に、成長前の手順について説明する。本
実施例のMOCVD法によるZnSe薄膜の成長におい
ては、基板として(100)面justの半絶縁性のG
aAs単結晶基板(直径2インチ、厚み350μm)を
使用した。
【0054】基板は、まず基板表面のダメージ層除去の
目的で、20℃、96%濃硫酸中に1分保持し、次いで
60℃の硫酸(96重量%):過酸化水素水(35重量
%):水=8:1:1(体積比)のエッチャントで、基
板表面を数μm除去した。その後、超純水流水中ですす
ぎ、引き上げた後、乾燥窒素ブローで表面の水滴を除去
し、白熱灯照射にて乾燥した。洗浄した基板はウエハキ
ャリア上に載せ、図2に示したMOCVD成長装置の反
応炉21の前室(図示せず)に投入した後、前室内の空
気をArガスに置換し、Ar雰囲気の反応炉21内に搬
送し、ヒーター22上に載置した。その後、基板上にII
−VI族化合物半導体薄膜の作製を行った。
【0055】(実施例1)以下、亜鉛原料としてジメチ
ル亜鉛トリメチルアミン1付加体(DMZn(TEN)
1 )、セレン原料としてヘキサメチルジシラセレナンを
用いたセレン化亜鉛(ZnSe)半導体薄膜の作製例に
ついて説明する。成長条件として、成長温度は340
℃、成長圧力は160torr、キャリアガスはArと
した。亜鉛原料については25℃保持のジメチル亜鉛ト
リエチルアミン付加体液体中にキャリアガス75scc
m、セレン原料については45℃保持のヘキサメチルジ
シラセレナン液体中にキャリアガス180sccmをそ
れぞれ供給しバブリングにて原料を供給した。
【0056】ZnSe結晶薄膜の成長においては、サー
マルクリーニングしたGaAs基板上に、アンドープの
ZnSe薄膜を成長時間60分で成長させた。成長終了
後基板温度を室温まで下げた。以上の成長により、膜厚
1.2μm、ヒロック密度2ケ/cm2 のZnSe薄膜
を成長することができた。
【0057】(比較例1)セレン原料を比較する目的
で、上記実施例においてヘキサメチルジシラセレナンの
替わりにジターシャリーブチルセレンをヘキサメチルジ
シラセレナンと同一モル流量となるよう47℃保持でA
rキャリア135sccm流通し、それ以外の条件は実
施例1と同様の条件にてアンドープZnSe薄膜を成長
した。以上の成長により、膜厚1.3μm、ヒロック密
度80ケ/cm2 のZnSe薄膜となった。
【0058】以上のようにヘキサメチルジシラセレナン
を用いたZnSe薄膜は、成長膜表面に観測されるヒロ
ック密度が2ケ/cm2 であり、ジターシャリーブチル
セレンを用いた場合の80ケ/cm2 に比べ著しい改善
が観られた。なお、ヒロック密度は光学顕微鏡観察によ
り調べた。以上の結果により、MOCVD法によるZn
Se薄膜の作製において、薄膜表面のヒロック密度を、
ヘキサメチルジシラセレナンを用いることによって低減
することが可能であることが明らかになった。
【0059】(実施例2)亜鉛原料としてジメチル亜鉛
トリエチルアミン2付加体(DMZn(TEN)2 )、
セレン原料としてトリメチル(メチルセレノ)シラン、
硫黄原料としてトリメチル(メチルチオ)シランを用い
た硫化セレン化亜鉛(ZnSa Se1-a )半導体薄膜の
作製例について説明する。成長条件として、成長温度は
350℃、成長圧力は5.0torr、キャリアガスは
Arとした。トリメチル(メチルチオ)シランはArで
10%に希釈しガス化したものを30sccm供給し
た。ジメチル亜鉛トリエチルアミン2付加体は保持温度
22℃でキャリアガス95sccm、トリメチル(メチ
ルチオ)シランは保持温度21℃でキャリアガス130
sccmをそれぞれ流通し、供給した。
【0060】ZnSa Se1-a 結晶薄膜の成長において
は、サーマルクリーニングしたGaAs基板上に、Zn
a Se1-a 薄膜を成長時間60分で成長させた。成長
終了後基板温度を室温まで下げた。以上の成長により、
膜厚1.3μm、ヒロック密度5ケ/cm2 のZnSa
Se1-a 薄膜が得られた。X線ロッキングカーブ測定に
よる硫黄の組成比はa=0.02であった。
【0061】(実施例3)亜鉛原料としてジメチル亜
鉛、マグネシウム原料としてビスメチルシクロペンタジ
エニルマグネシウム、セレン原料としてヘキサメチルジ
ゲルマセレナン、硫黄原料としてヘキサメチルジシラチ
アンを用いた硫化セレン化マグネシウム亜鉛(Mgx
1-xa Se1-a )半導体薄膜の作製例について説明
する。成長条件として、成長温度は330℃、成長圧力
は160torr、キャリアガスはN2 とした。ジメチ
ル亜鉛についてはArで1%に希釈しガス化したものを
150sccm供給した。ビスメチルシクロペンタジエ
ニルマグネシウムは保持温度47℃でキャリアガス10
sccm、ヘキサメチルジゲルマセレナンは保持温度7
0℃でキャリアガス800sccm、ヘキサメチルジシ
ラチアンは保持温度33℃でキャリアガス375scc
mをそれぞれ流通し、供給した。
【0062】Mgx Zn1-xa Se1-a 結晶薄膜の成
長においては、サーマルクリーニングしたGaAs基板
上に、アンドープのMgx Zn1-xa Se1-a 薄膜を
成長時間60分で成長させた。成長終了後基板温度を室
温まで下げた。以上の成長により、膜厚1.2μm、ヒ
ロック密度2ケ/cm2 のMgx Zn1-xa Se1-a
薄膜が得られた。電子プローブマイクロアナリシス(E
PMA)による硫黄、マグネシウムの組成比はx=0.
05、a=0.05であった。
【0063】(実施例4)亜鉛原料としてジエチル亜
鉛、カドミウム原料としてジメチルカドミウム、セレン
原料としてトリメチル(メチルセレノ)ゲルマン、硫黄
原料としてメチルチオシランを用いた硫化セレン化カド
ミウム亜鉛(Cdy Zn1-ya Se1-a )半導体薄膜
の作製例について説明する。成長条件として、成長温度
は305℃、成長圧力は160torr、キャリアガス
はArとした。メチルチオシランについてはArで10
%に希釈しガス化したものを50sccm、ジメチルカ
ドミウムについてはHeで1000ppmに希釈しガス
化したものを25℃でキャリアガス400sccm、そ
れぞれ供給した。ジエチル亜鉛は保持温度25℃でキャ
リアガス60sccm、トリメチル(メチルセレノ)ゲ
ルマンは保持温度50℃でキャリアガス120sccm
をそれぞれ流通し、供給した。
【0064】Cdy Zn1-ya Se1-a 結晶薄膜の成
長においては、サーマルクリーニングしたGaAs基板
上に、アンドープのCdy Zn1-ya Se1-a 薄膜を
成長時間60分で成長させた。成長終了後基板温度を室
温まで下げた。以上の成長により、膜厚1.3μm、ヒ
ロック密度3ケ/cm2 のCdy Zn1-ya Se1-a
薄膜が得られた。組成は不明であるが、10Kフォトル
ミネッセンスにおけるバンド端発光波長は480nmで
あり、ZnSa Se1-a 薄膜で実現されるバンド端発光
より低エネルギーに位置することから、Cdが混入して
いることが確認された。
【0065】(実施例5)亜鉛原料としてジエチル亜
鉛、セレン原料としてヘキサメチルジシラセレナン、硫
黄原料としてヘキサメチルジゲルマチアンを用いた硫化
セレン化亜鉛(ZnSa Se1-a )半導体薄膜の作製例
について説明する。成長条件として、成長温度は330
℃、成長圧力は160torr、キャリアガスはN2
した。ジメチル亜鉛についてはArで1%に希釈しガス
化したものを50sccm、ヘキサメチルジシラセレナ
ンは保持温度45℃でキャリアガス180sccm、ヘ
キサメチルジゲルマチアンは保持温度50℃でキャリア
ガス60sccm、トリメチル(メチルセレノ)ゲルマ
ンは保持温度50℃でキャリアガス800sccmをそ
れぞれ流通し、供給した。
【0066】ZnSa Se1-a 結晶薄膜の成長において
は、サーマルクリーニングしたGaAs基板上に、アン
ドープのZnSa Se1-a 薄膜を成長時間60分で成長
させた。成長終了後基板温度を室温まで下げた。以上の
成長により、膜厚1.2μm、ヒロック密度4ケ/cm
2 のZnSa Se1-a 薄膜が得られた。X線ロッキング
カーブ測定による硫黄の組成比はa=0.06であっ
た。
【0067】(実施例6)亜鉛原料としてジメチル亜
鉛、セレン原料としてヘキサメチルジシラセレナン、硫
黄原料としてメチルチオゲルマンを用いた硫化セレン化
亜鉛(ZnSa Se1-a )半導体薄膜の作製例について
説明する。成長条件として、成長温度は330℃、成長
圧力は160torr、キャリアガスはArとした。メ
チルチオゲルマンについてはArで10%に希釈しガス
化したものを50sccm、ジメチル亜鉛についてはA
rで1%に希釈しガス化したものを150sccm供給
した。ヘキサメチルジシラセレナンは保持温度45℃で
キャリアガス180sccmを供給した。
【0068】ZnSa Se1-a 結晶薄膜の成長において
は、サーマルクリーニングしたGaAs基板上に、アン
ドープのZnSa Se1-a 薄膜を成長時間60分で成長
させた。成長終了後基板温度を室温まで下げた。以上の
成長により、膜厚1.2μm、ヒロック密度3ケ/cm
2 のZnSa Se1-a 薄膜が得られた。X線ロッキング
カーブ測定による硫黄の組成比はa=0.03であっ
た。
【0069】(実施例7)亜鉛原料としてジメチル亜
鉛、セレン原料としてヘキサメチルジシラセレナン、硫
黄原料としてトリメチル(メチルチオ)ゲルマンを用い
た硫化セレン化亜鉛(ZnSa Se1-a )半導体薄膜の
作製例について説明する。成長条件として、成長温度は
330℃、成長圧力は160torr、キャリアガスは
Arとした。トリメチル(メチルチオ)ゲルマンについ
てはArで10%に希釈しガス化したものを50scc
m供給した。ジメチル亜鉛についてはArで1%に希釈
しガス化したものを150sccm供給した。ヘキサメ
チルジシラセレナンは保持温度45℃でキャリアガス1
80sccmを供給した。
【0070】ZnSa Se1-a 結晶薄膜の成長において
は、サーマルクリーニングしたGaAs基板上に、アン
ドープのZnSa Se1-a 薄膜を成長時間60分で成長
させた。成長終了後基板温度を室温まで下げた。以上の
成長により、膜厚1.2μm、ヒロック密度5ケ/cm
2 のZnSa Se1-a 薄膜が得られた。X線ロッキング
カーブ測定による硫黄の組成比はa=0.12であっ
た。
【0071】(実施例8)亜鉛原料としてジメチル亜
鉛、セレン原料としてヘキサメチルジシラセレナン、硫
黄原料としてトリメチル(メチルチオ)スタナンを用い
た硫化セレン化亜鉛(ZnSa Se1-a )半導体薄膜の
作製例について説明する。成長条件として、成長温度は
330℃、成長圧力は160torr、キャリアガスは
Arとした。トリメチル(メチルチオ)スタナンについ
てはArで10%に希釈しガス化したものを50scc
m供給した。ジメチル亜鉛についてはArで1%に希釈
しガス化したものを150sccm供給した。ヘキサメ
チルジシラセレナンは保持温度45℃でキャリアガス1
80sccmを供給した。
【0072】ZnSa Se1-a 結晶薄膜の成長において
は、サーマルクリーニングしたGaAs基板上に、アン
ドープのZnSa Se1-a 薄膜を成長時間60分で成長
させた。成長終了後基板温度を室温まで下げた。以上の
成長により、膜厚1.2μm、ヒロック密度2ケ/cm
2 のZnSa Se1-a 薄膜が得られた。X線ロッキング
カーブ測定による硫黄の組成比はa=0.2であった。
【0073】(実施例9)以下、亜鉛原料としてジメチ
ル亜鉛トリエチルアミン1付加体(DMZn(TEN)
1 )、セレン原料としてヘキサメチルジシラセレナン、
硫黄原料としてビス[ビス(トリメチルシリル)アミ
ド]亜鉛(Zn{N[Si(CH3322 )を用
いた窒素ドーピングセレン化亜鉛(ZnSe)半導体薄
膜の作製例について説明する。成長条件として、成長温
度は340℃、成長圧力は160torr、キャリアガ
スはArとした。亜鉛原料については25℃保持のジメ
チル亜鉛トリエチルアミン、付加体液体中にキャリアガ
ス75sccm、セレン原料については45℃保持のヘ
キサメチルジシラセレナン液体中にキャリアガス180
sccmをそれぞれ供給しバブリングにて原料を供給し
た。また、成長した薄膜の内、窒素を添加する層の成長
の際には、70℃保持のビス[ビス(トリメチルシリ
ル)アミド]亜鉛液体中にキャリアガス2000scc
mを流通しドーピングを実施した。
【0074】ZnSe結晶薄膜の成長においては、サー
マルクリーニングしたGaAs基板上に、まずアンドー
プのZnSe薄膜を成長時間15分で成長させた。その
後、ビス[ビス(トリメチルシリル)アミド]亜鉛を加
え、窒素ドープのZnSe薄膜を成長時間60分で成長
させた。成長終了後基板温度を室温まで下げた。以上の
成長により、約1.9μmのZnSe薄膜を成長するこ
とができた。この結果、SIMSにより測定したZnS
e薄膜中の窒素濃度が1×1018cm-3であり、p型の
キャリア濃度(実効キャリア濃度:Na−Nd、以下同
じ)が6×1017cm-3のp型ZnSe薄膜が得られ
た。
【0075】(比較例2)セレン原料を比較する目的
で、上記実施例においてヘキサメチルジシラセレナンの
替わりにジターシャリーブチルセレンをヘキサメチルジ
シラセレナンと同一mol流量となる様47℃保持でA
rキャリア135sccm流通し、それ以外の条件は、
実施例9と同様の条件にて窒素ドープZnSe薄膜を成
長した。作製したZnSe薄膜は、結晶中の窒素濃度1
×1018cm-3であったが、p型キャリア濃度は、4×
1015cm-3であった。
【0076】上記の実施例9及び比較例2で作製したZ
nSe薄膜について、薄膜中の水素原子濃度と窒素原子
濃度の比([H]/[N])を2次イオン質量分析(S
IMS)により測定した結果を図1及び図2に示す。図
2及び図3から、ヘキサメチルジシラセレナンを用いた
薄膜の方がZnSe結晶中の窒素原子濃度に対する水素
原子濃度の比が小さく、[H]/[N]は1以下となっ
ており、一方ジターシャリーブチルセレンを用いたZn
Se薄膜では[H]/[N]は1以上となっていること
がわかる。
【0077】また、上記の実施例9及び比較例2で作製
したZnSeの実効アクセプター濃度は、ヘキサメチル
ジシラセレナンを使用した実施例9のZnSe薄膜でN
a−Nd=6×1017cm-3、一方、ジターシャリーブ
チルセレンを使用した比較例2のZnSe薄膜でNa−
Nd=4×1015cm-3であった。なお、実効アクセプ
ター濃度はダブルショットキー配置CV法により調べ
た。
【0078】以上の結果から、MOCVD法により窒素
を添加したp型ZnSe薄膜の作製において、結晶中に
取り込まれる水素原子による窒素原子のアクセプター化
の阻害は、ヘキサメチルジシラセレナンを用いることに
よって抑制することが可能となった。
【0079】(実施例10)以下、亜鉛原料としてジメ
チル亜鉛トリエチルアミン1付加体(DEZn)、セレ
ン原料としてヘキサメチルジシラセレナン、窒素原料と
してエチル亜鉛−ジエチルアミン((C25 Zn)N
(C252 )を用いた窒素ドーピングセレン化亜鉛
(ZnSe)半導体薄膜の作製例について説明する。成
長条件として、成長温度は305℃、成長圧力は160
torr、キャリアガスはArとした。亜鉛原料につい
ては25℃保持のジメチル亜鉛トリエチルアミン1付加
体中にキャリアガス60sccm、セレン原料について
は45℃保持のヘキサメチルジシラセレナン液体中にキ
ャリアガス180sccmをそれぞれ供給しバブリング
にて原料を供給した。また、成長した薄膜の内、窒素を
添加する層の成長の際には、70℃保持のエチル亜鉛−
ジエチルアミン液体中にキャリアガス1000sccm
を流通しドーピングを実施した。
【0080】ZnSe結晶薄膜の成長においては、サー
マルクリーニングしたGaAs基板上に、まずアンドー
プのZnSe薄膜を成長時間15分で成長させた。その
後、エチル亜鉛−ジエチルアミンを加え、窒素ドープの
ZnSe薄膜を成長時間60分で成長させた。成長終了
後基板温度を室温まで下げた。以上の成長により、約
1.9μmのZnSe薄膜を成長することができた。こ
の結果、SIMSにより測定したZnSe薄膜中の窒素
濃度が1×1018cm-3であり、p型のキャリア濃度
(実効キャリア濃度:Na−Nd、以下同じ)が7×1
17cm-3のp型ZnSe薄膜が得られた。
【0081】(実施例11)亜鉛原料としてジメチル亜
鉛トリエチルアミン2付加体(DMZn(TEN)
2 )、セレン原料としてトリメチル(メチルセレノ)シ
ラン、硫黄原料としてトリメチル(メチルチオ)シラ
ン、窒素原料としてμ波励起プラズマを用いた窒素ドー
ピング硫化セレン化亜鉛(ZnSa Se1-a )半導体薄
膜の作製例について説明する。成長条件として、成長温
度は350℃、成長圧力は5.0torr、キャリアガ
スはArとした。トリメチル(メチルチオ)シランはA
rで10%に希釈しガス化したものを30sccm、窒
素分子はHeで1%に希釈したものを12sccmそれ
ぞれ供給した。ジメチル亜鉛トリエチルアミン2付加体
は保持温度22℃でキャリアガス95sccm、トリメ
チル(メチルセレノ)シランは保持温度21℃でキャリ
アガス130sccmをそれぞれ流通し、供給した。ま
た、成長した薄膜の内、窒素を添加する層の成長の際に
は、窒素ガスを供給する石英管にμ波を照射した。
【0082】ZnSa Se1-a 結晶薄膜の成長において
は、サーマルクリーニングしたGaAs基板上に、まず
アンドープのZnSa Se1-a 薄膜を成長時間15分で
成長させた。その後、μ波照射を開始し、窒素ドープの
ZnSa Se1-a 薄膜を成長時間60分で成長させた。
成長終了後基板温度を室温まで下げた。プラズマを発生
させる窒素ガスが流通する石英管は3.0torrに保
たれており、μ波の照射強度は250Wである。以上の
成長により、約1.5μmのZnSa Se1-a 薄膜を成
長することができた。この結果、キャリア濃度6×10
17cm-3のp型ZnSa Se1-a 薄膜が得られた。X線
ロッキングカーブ測定による硫黄の組成比はa=0.0
2であった。
【0083】(実施例12)亜鉛原料としてジメチル亜
鉛、マグネシウム原料としてビスメチルシクロペンタジ
エニルマグネシウム、セレン原料としてヘキサメチルジ
ゲルマセレナン、硫黄原料としてヘキサメチルジシラチ
アン、窒素原料としてアジ化エチルを用いた窒素ドーピ
ング硫化セレン化マグネシウム亜鉛(Mgx Zn1-x
a Se1-a )半導体薄膜の作製例について説明する。成
長条件として、成長温度は330℃、成長圧力は160
torr、キャリアガスはN2 とした。ジメチル亜鉛に
ついてはArで1%に希釈しガス化したものを50sc
cm供給した。ビスメチルシクロペンタジエニルマグネ
シウムは保持温度47℃でキャリアガス10sccm、
ヘキサメチルジゲルマセレナンは保持温度70℃でキャ
リアガス800sccm、ヘキサメチルジシラチアンは
保持温度33℃でキャリアガス375sccm、アジ化
エチルは保持温度−20℃でキャリアガス5sccmを
それぞれ流通し、供給した。
【0084】Mgx Zn1-xa Se1-a 結晶薄膜の成
長においては、サーマルクリーニングしたGaAs基板
上に、まずアンドープのMgx Zn1-xa Se1-a
膜を成長時間15分で成長させた。その後、アジ化エチ
ルを加え、窒素ドープのMgx Zn1-xa Se1-a
膜を成長時間60分で成長させた。成長終了後基板温度
を室温まで下げた。以上の成長により、約1.5μmの
Mgx Zn1-xa Se1-a 薄膜を成長することができ
た。この結果、キャリア濃度3×1017cm-3のp型M
x Zn1- xa Se1-a 薄膜が得られた。電子プロー
ブマイクロアナリシス(EPMA)による硫黄、マグネ
シウムの組成比はそれぞれx=0.05、a=0.05
であった。
【0085】(実施例13)亜鉛原料としてジエチル亜
鉛、カドミウム原料としてジメチルカドミウム、セレン
原料としてトリメチル(メチルセレノ)ゲルマン、硫黄
原料としてメチルチオシラン、窒素原料としてビス[ビ
ス(トリメチルシリル)アミド]亜鉛を用いた窒素ドー
ピング硫化セレン化カドミウム亜鉛(Cdy Zn1-y
a Se1-a )半導体薄膜の作製例について説明する。成
長条件として、成長温度は305℃、成長圧力は160
torr、キャリアガスはArとした。メチルチオシラ
ンについてはArで10%に希釈しガス化したものを5
0sccm、ジメチルカドミニウムについてはHeで1
000ppmに希釈しガス化したものを25℃でキャリ
アガス400sccm、それぞれ供給した。ジエチル亜
鉛は保持温度25℃でキャリアガス60sccm、トリ
メチル(メチルセレノ)ゲルマンは保持温度50℃でキ
ャリアガス120sccm、ビス[ビス(トリメチルシ
リル)アミド]亜鉛は保持温度80℃でキャリアガス8
00sccmをそれぞれ流通し、供給した。
【0086】Cdy Zn1-ya Se1-a 結晶薄膜の成
長においては、サーマルクリーニングしたGaAs基板
上に、まずアンドープのCdy Zn1-ya Se1-a
膜を成長時間15分で成長させた。その後、ビス[ビス
(トリメチルシリル)アミド]亜鉛を加え、窒素ドープ
のCdy Zn1-ya Se1-a 薄膜を成長時間60分で
成長させた。成長終了後基板温度を室温まで下げた。以
上の成長により、約1.7μmのCdy Zn1-ya
1-a 薄膜を成長することができた。この結果、キャリ
ア濃度2×1017cm-3のp型Cdy Zn1- ya Se
1-a 薄膜が得られた。組成は不明であるが、10Kフォ
トルミネッセンスにおけるバンド端発光波長は480n
mであり、ZnSx Se1-x 薄膜で実現されるバンド端
発光より低エネルギーに位置することから、Cdが混入
していることが確認された。
【0087】(実施例14)亜鉛原料としてジエチル亜
鉛、セレン原料としてヘキサメチルジシラセレナン、硫
黄原料としてヘキサメチルジゲルマチアン、窒素原料と
してN,N−ビス(エチル亜鉛)−ターシャリーブチル
アミンを用いた窒素ドーピング硫化セレン化亜鉛(Zn
a Se1-a )半導体薄膜の作製例について説明する。
成長条件として、成長温度は330℃、成長圧力は16
0torr、キャリアガスはArとした。ジエチル亜鉛
は保持温度25℃でキャリアガス60sccm、ヘキサ
メチルジシラセレナンは保持温度45℃でキャリアガス
180sccm、ヘキサメチルジゲルマチアンは保持温
度70℃でキャリアガス800sccm、N,N−ビス
(エチル亜鉛)−ターシャリーブチルアミンは保持温度
20℃でキャリアガス2000sccmをそれぞれ流通
し、供給した。
【0088】ZnSa Se1-a 結晶薄膜の成長において
は、サーマルクリーニングしたGaAs基板上に、まず
アンドープのZnSa Se1-a 薄膜を成長時間15分で
成長させた。その後、N,N−ビス(エチル亜鉛)−タ
ーシャリーブチルアミンを加え、窒素ドープのZnSa
Se1-a 薄膜を成長時間60分で成長させた。成長終了
後基板温度を室温まで下げた。以上の成長により、約
1.5μmのZnSa Se1-a 薄膜を成長することがで
きた。この結果、キャリア濃度1×1017cm-3のp型
ZnSa Se1-a 薄膜が得られた。X線ロッキングカー
ブ測定による硫黄の組成比はa=0.09であった。
【0089】(実施例15)亜鉛原料としてジメチル亜
鉛、セレン原料としてヘキサメチルジシラセレナン、硫
黄原料としてメチルチオゲルマン、窒素原料としてトリ
アリルアミンを用いた窒素ドーピング硫化セレン化亜鉛
(ZnSa Se1-a )半導体薄膜の作製例について説明
する。成長条件として、成長温度は330℃、成長圧力
は160torr、キャリアガスはArとした。ジメチ
ル亜鉛についてはArで1%に希釈しガス化したものを
150sccm、メチルチオゲルマンはArで10%に
希釈しガス化したものを50sccmそれぞれ供給し
た。ヘキサメチルジシラセレナンは保持温度45℃でキ
ャリアガス180sccm、トリアリルアミンは保持温
度24℃でキャリアガス70sccmをそれぞれ流通
し、供給した。
【0090】ZnSa Se1-a 結晶薄膜の成長において
は、サーマルクリーニングしたGaAs基板上に、まず
アンドープのZnSa Se1-a 薄膜を成長時間15分で
成長させた。その後、トリアリルアミンを加え、窒素ド
ープのZnSa Se1-a 薄膜を成長時間60分で成長さ
せた。成長終了後基板温度を室温まで下げた。以上の成
長により、約1.6μmのZnSa Se1-a 薄膜を成長
することができた。この結果、キャリア濃度1×1017
cm-3のp型ZnSa Se1-a 薄膜が得られた。X線ロ
ッキングカーブ測定による硫黄の組成比はa=0.03
であった。
【0091】(実施例16)亜鉛原料としてジメチル亜
鉛、セレン原料としてヘキサメチルジシラセレナン、硫
黄原料としてトリメチル(メチルチオ)ゲルマン、窒素
原料としてエチル亜鉛−ジエチルアミンを用いた窒素ド
ーピング硫化セレン化亜鉛(ZnSa Se1- a )半導体
薄膜の作製例について説明する。成長条件として、成長
温度は330℃、成長圧力は160torr、キャリア
ガスはArとした。ジメチル亜鉛についてはArで1%
に希釈しガス化したものを150sccm、トリメチル
(メチルチオ)ゲルマンはArで10%に希釈しガス化
したものを50sccmそれぞれ供給した。ヘキサメチ
ルジシラセレナンは保持温度45℃でキャリアガス18
0sccm、エチル亜鉛−ジエチルアミンは保持温度5
0℃でキャリアガス500sccmをそれぞれ流通し、
供給した。
【0092】ZnSa Se1-a 結晶薄膜の成長において
は、サーマルクリーニングしたGaAs基板上に、まず
アンドープのZnSa Se1-a 薄膜を成長時間15分で
成長させた。その後、エチル亜鉛−ジエチルアミンを加
え、窒素ドープのZnSa Se1-a 薄膜を成長時間60
分で成長させた。成長終了後基板温度を室温まで下げ
た。以上の成長により、約1.5μmのZnSa Se
1-a 薄膜を成長することができた。この結果、キャリア
濃度3×1017cm-3のp型ZnSa Se1-a 薄膜が得
られた。X線ロッキングカーブ測定による硫黄の組成比
はa=0.12であった。
【0093】(実施例17)亜鉛原料としてジメチル亜
鉛、セレン原料としてヘキサメチルジシラセレナン、硫
黄原料としてトリメチル(メチルチオ)スタナン、窒素
原料としてエチル亜鉛−ジエチルアミンを用いた窒素ド
ーピング硫化セレン化亜鉛(ZnSa Se1- a )半導体
薄膜の作製例について説明する。成長条件として、成長
温度は330℃、成長圧力は160torr、キャリア
ガスはArとした。ジメチル亜鉛についてはArで1%
に希釈しガス化したものを150sccm、トリメチル
(メチルチオ)スタナンはArで10%に希釈しガス化
したものを50sccmそれぞれ供給した。ヘキサメチ
ルジシラセレナンは保持温度45℃でキャリアガス18
0sccm、エチル亜鉛−ジエチルアミンは保持温度5
0℃でキャリアガス500sccmをそれぞれ流通し、
供給した。
【0094】ZnSa Se1-a 結晶薄膜の成長において
は、サーマルクリーニングしたGaAs基板上に、まず
アンドープのZnSa Se1-a 薄膜を成長時間15分で
成長させた。その後、エチル亜鉛−ジエチルアミンを加
え、窒素ドープのZnSa Se1-a 薄膜を成長時間60
分で成長させた。成長終了後基板温度を室温まで下げ
た。以上の成長により、約1.5μmのZnSa Se
1-a 薄膜を成長することができた。この結果、キャリア
濃度4×1017cm-3のp型ZnSa Se1-a 薄膜が得
られた。X線ロッキングカーブ測定による硫黄の組成比
はa=0.2であった。
【0095】
【発明の効果】以上述べたように、II族元素の原料、VI
族元素の原料を用いた気相成長法により基板上にII−VI
族化合物半導体薄膜を成長させるII−VI族化合物半導体
の形成方法において、本発明のII−VI族化合物半導体の
形成方法によれば、セレン(Se)の原料として、Se
−X結合(但しXはSi、Ge、またはSnを示す)、
また硫黄(S)の原料として、X−S結合(但しXはS
i、Ge、またはSnを示す)を有する化合物を用いる
ことにより、II−VI族化合物半導体結晶中の表面ヒロッ
ク密度を低減し、その結果、成長表面のヒロックが大幅
に減少した高品質なII−VI族化合物半導体薄膜の製造が
可能となった。この結果、歩留まりの高い、また素子の
寿命の長いII−VI族化合物半導体を作成することが可能
となり、その産業上の利用価値は多大である。
【0096】更に、II族元素の原料、VI族元素の原料、
及びp型ドーパントを用いた気相成長法により基板上に
p型II−VI族化合物半導体薄膜を成長させるp型II−VI
族化合物半導体の形成方法において、本発明のp型II−
VI族化合物半導体の形成方法によれば、上記同様セレン
(Se)の原料として、Se−X結合(但しXはSi、
Ge、またはSnを示す)、また硫黄(S)の原料とし
て、X−S結合(但しXはSi、Ge、またはSnを示
す)を有する化合物を用い、これに加えてp型ドーパン
トとして窒素を含むp型ドーパント、特にN−H結合を
有さない窒素化合物を用いることにより、窒素ドーピン
グ下II−VI族化合物半導体結晶中の水素混入量を低減
し、その結果窒素原子のアクセプター化を促進し、1×
1017cm-3以上の高濃度p型II−VI族化合物半導体薄
膜の製造が可能となった。この結果、II−VI族化合物半
導体を用いた青緑色ないし紫外発光の発光ダイオード、
レーザーダイオード等の半導体発光素子を作製すること
が可能となり、その産業上の利用価値は多大である。
【0095】なお、本発明はp型II−VI族化合物半導体
の形成方法として、有機金属化学気相成長(MOCV
D)法の他に気相エピタキシー(VPE)法、化学ビー
ムエピタキシー(CBE)法等にも適用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に使用したMOCVD装置のフローシー
ト。
【図2】セレン原料として、ヘキサメチルジシラセレナ
ンを使用した窒素ドーピングZnSe薄膜中の[H]濃
度、[N]濃度の深さ方向分布を示す図。
【図3】セレン原料として、ジターシャリーブチルセレ
ンを使用した窒素ドーピングZnSe薄膜中の[H]濃
度、[N]濃度の深さ方向分布を示す図。
【符号の説明】
11 キャリアとして用いる高純度Arボンベ 12 キャリアとして用いる高純度H2 ボンベ 13 キャリアの精製装置 14 キャリアの切り替えバルブ 15 室温液体の亜鉛原料の入ったステンレスボトル 16 室温液体のマグネシウム原料の入ったステンレス
ボトル 17 室温液体のカドミウム原料の入ったステンレスボ
トル 18 室温液体のSe−Si結合、Se−Ge結合、ま
たはSe−Sn結合を有するセレン原料の入ったステン
レスボトル 19 室温液体のS−Si結合、S−Ge結合、または
S−Sn結合を有する硫黄原料の入ったステンレスボト
ル 21 室温気体またはガス化したSe−Si結合、Se
−Ge結合、またはSe−Sn結合を有するセレン原料
の入ったステンレスボトル 22 室温気体またはガス化したS−Si結合、S−G
e結合、またはS−Sn結合を有するセレン原料の入っ
たステンレスボトル 23 室温液体の窒素原料、または室温固体の窒素原料
の入ったステンレスボトル 24 室温気体の窒素原料の入ったステンレスボトル 25 窒素分子を励起するためのμ波プラズマ発生装置 26 ガス化したカドミウム原料の入ったステンレスボ
ンベ 30 室温気体の砒素原料(高純度AsH3 ガス、また
は希釈したAsH3 ガス)の入ったステンレスボンベ 31 II−VI族化合物半導体薄膜を成長するための反応
炉 32 基板の載置台と基板加熱のためのヒーター 33 半導体基板 34 真空ポンプ 35 除害設備 36 流量制御のためのマスフローコントローラー群

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 II族元素の原料、VI族元素の原料を用い
    た気相成長法により基板上にII−VI族化合物半導体薄膜
    を成長させるII−VI族化合物半導体の形成方法におい
    て、VI族元素原料として、一般式(1) (式中、XはSi、Ge、Snのうちのいずれか1つ、
    YはSe、Sのいずれか1つであり、R1 、R2 、R3
    は水素または炭素数1〜6の炭化水素基、R4 は炭素数
    1〜2の炭化水素基である。)で表される化合物を用い
    ることを特徴とするII−VI族化合物半導体の形成方法。
  2. 【請求項2】 II族元素の原料、VI族元素の原料を用い
    た気相成長法により基板上にII−VI族化合物半導体薄膜
    を成長させるII−VI族化合物半導体の形成方法におい
    て、VI族原料元素として、一般式(2) (式中、XはSi、Ge、Snのうちのいずれか1つ、
    YはSe、Sのいずれか1つであり、R1 、R2 、R
    3 、R5 、R6 及びR7 は水素または炭素数1〜6の炭
    化水素基である。)で表される化合物を用いることを特
    徴とするII−VI族化合物半導体の形成方法。
  3. 【請求項3】 前記II−VI族化合物半導体が、一般式
    (3) Zn1-x-y Mgx Cdya Se1-a ・・・・・・(3) (0≦X≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1、0≦a≦
    1) である請求項1または2記載のII−VI族化合物半導体の
    形成方法。
  4. 【請求項4】 前記VI族元素原料がトリメチル(メチル
    セレノ)シラン(Me3 Si−SeMe)、またはトリ
    メチル(メチルセレノ)ゲルマン(Me3 Ge−SeM
    e)である請求項1記載のII−VI族化合物半導体の形成
    方法。
  5. 【請求項5】 前記VI族元素原料がヘキサメチルジシラ
    セレナン((Me3Si)2 Se)、またはヘキサメチ
    ルジゲルマセレナン((Me3 Ge)2 Se)である請
    求項2記載のII−VI族化合物半導体の形成方法。
  6. 【請求項6】 前記VI族元素原料がメチルチオシラン
    (H3 Si−S−Me)、メチルチオゲルマン(H3
    e−S−Me)、トリメチル(メチルチオ)シラン
    ((Me3 Si)S−Me)、またはトリメチル(メチ
    ルチオ)スタナン((Me3 Sn)S−Me)である請
    求項1記載のII−VI族化合物半導体の形成方法。
  7. 【請求項7】 前記VI族元素原料がヘキサメチルジシラ
    チアン((Me3 Si)2 S)、またはヘキサメチルジ
    ゲルマチアン((Me3 Ge)2 S)である請求項2記
    載のII−VI族化合物半導体の形成方法。
  8. 【請求項8】 II族元素の原料、VI族元素の原料を用い
    た気相成長法により基板上にII−VI族化合物半導体薄膜
    を成長させるII−VI族化合物半導体の形成方法におい
    て、窒素(N)を含むp型ドーパントを用いることによ
    りp型の半導体を得る請求項1〜7記載のII−VI族化合
    物半導体の形成方法。
  9. 【請求項9】 窒素を含むp型ドーパントが一般式 R
    abc N(但しRa 、Rb 及びRc は炭素数4以下
    の飽和あるいは不飽和の炭化水素基)で示される第3級
    アミン、アジ化エチル(C253 )、ビス[ビス
    (トリメチルシリル)アミド]亜鉛(Zn{N[Si
    (CH3322 )、N,N−ビス(エチル亜鉛)
    −ターシャリーブチルアミン((C25 Zn)2 NC
    (CH33 )、エチル亜鉛−ジエチルアミン((C2
    5 Zn)N(C252 )、またはプラズマ窒素で
    ある請求項8記載のII−VI族化合物半導体の形成方法。
  10. 【請求項10】 一般式(1) (式中、XはSi、Ge、Snのうちのいずれか1つ、
    YはSe、Sのいずれか1つであり、R1 、R2 及びR
    3 は水素または炭素数1〜6の炭化水素基、R4は炭素
    数1〜2の炭化水素基である。)で表される化合物から
    なるII−VI族化合物半導体の気相成長用のVI族元素原
    料。
  11. 【請求項11】 一般式(2) (式中、XはSi、Ge、Snのうちのいずれか1つ、
    YはSe、Sのいずれか1つであり、R1 、R2 、R
    3 、R5 、R6 及びR7 は水素または炭素数1〜6の炭
    化水素基である。)で表される化合物からなるII−VI族
    化合物半導体の気相成長用のVI族原料。
  12. 【請求項12】 トリメチル(メチルセレノ)シラン
    (Me3 Si−SeMe)、またはトリメチル(メチル
    セレノ)ゲルマン(Me3 Ge−SeMe)からなる請
    求項10記載のII−VI族化合物半導体の気相成長用のVI
    族原料。
  13. 【請求項13】 ヘキサメチルジシラセレナン((Me
    3 Si)2 Se)、またはヘキサメチルジゲルマセレナ
    ン((Me3 Ge)2 Se)からなる請求項11記載の
    II−VI族化合物半導体の気相成長用のVI族原料。
  14. 【請求項14】 メチルチオシラン(H3 Si−S−M
    e)、メチルチオゲルマン(H3 Ge−S−Me)、ト
    リメチル(メチルチオ)シラン((Me3 Si)S−M
    e)、またはトリメチル(メチルチオ)スタナン((M
    3 Sn)S−Me)からなる請求項10記載のII−VI
    族化合物半導体の気相成長用のVI族原料。
  15. 【請求項15】 ヘキサメチルジシラチアン((Me3
    Si)2 S)、ヘキサメチルジゲルマチアン((Me3
    Ge)2 S)からなる請求項11記載のII−VI族化合物
    半導体の気相成長用のVI族原料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019537279A (ja) * 2016-10-12 2019-12-19 ダウ シリコーンズ コーポレーション チオ(ジ)シラン
CN112639163A (zh) * 2018-12-06 2021-04-09 株式会社高纯度化学研究所 双(烷基四甲基环戊二烯基)锌、化学蒸镀用原料和含锌薄膜的制备方法

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