JPH10269993A - 無電極放電ランプユニット、無電極放電ランプ装置および流体処理装置 - Google Patents

無電極放電ランプユニット、無電極放電ランプ装置および流体処理装置

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JPH10269993A
JPH10269993A JP9071487A JP7148797A JPH10269993A JP H10269993 A JPH10269993 A JP H10269993A JP 9071487 A JP9071487 A JP 9071487A JP 7148797 A JP7148797 A JP 7148797A JP H10269993 A JPH10269993 A JP H10269993A
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electrodeless discharge
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一郎 横関
Tsutomu Kakiya
勉 垣谷
Akihiro Inoue
昭浩 井上
Kozo Kamimura
幸三 上村
Kazuhiko Yoshikawa
和彦 吉川
Hiroshi Onishi
博 大西
Keiichi Shimizu
恵一 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】比較的容量の大きい流体処理用にも好適で、し
かも取扱いの容易な無電極放電ランプユニット、これを
用いた無電極放電ランプ装置および流体処理装置を提供
する。 【解決手段】細長い放電容器を備えた無電極放電ランプ
の長手方向に沿って複数の励起コイルを分散して配設す
るとともに、これらを流体に対してシールされた保護管
内に保持し、無電極放電ランプの軸方向の一端側にイン
ピーダンス整合回路を配設し、無電極放電ランプ、励起
コイル、保護管およびインピーダンス整合回路を一体化
手段によって一体にして無電極放電ランプユニットを構
成した。高周波電源は、無電極放電ランプユニットから
離間させ、それらの間を同軸ケーブルで接続する。複数
の励起コイルによって細長い放電容器の長手方向のほぼ
全体を発光させることができる。保護管によって無電極
放電ランプおよび励起コイルが流体の影響を受けてイン
ピーダンス整合が乱れて、無電極放電ランプに励起コイ
ルから所定の電力を投入できなくなるようなことがな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は離間した高周波電源
から高周波電力の供給を受けるのに好適で取扱いの容易
な無電極放電ランプユニット、これを用いた無電極放電
ランプ装置および流体処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平6−310291号公報には、高
周波電源と電球形の無電極放電ランプとを離間してその
間を同軸ケーブルで接続するとともに、同軸ケーブルの
両端にそれぞれインピーダンス整合回路を設け、無電極
ランプ側のインピーダンス整合回路を負荷側ユニットに
収納した無電極放電ランプ点灯装置がその図4および関
連記述に示されている(従来技術1)。
【0003】従来技術1は、同軸ケーブルの両端に2個
のインピーダンス整合回路を用いることにより、負荷側
ユニットと電源側ユニットとを別個にインピーダンス整
合の調整を行えるようにできる旨記載されている。
【0004】また、特開平2−37660号公報には、
中空部分を照射空間とした円筒状の発光管を備えた無電
極放電ランプが記載されている(従来技術2)。
【0005】従来技術2は、円筒状発光管の中空部分を
照射空間とすることにより、一様な光強度で周囲から照
射されるから、小形の外照形光源装置を構成することが
できる旨記載されている。
【0006】さらに、近時細長い放電容器を備えた無電
極放電ランプを水などの被処理流体中に没入させて、す
なわち内照形の構成によって、流体の殺菌などの処理を
行う試みがなされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】細長い放電容器を備え
た無電極放電ランプを流体処理に用いる場合に、高周波
電源を無電極放電ランプから離間させる方が都合よい。
そのためには、高周波電源と無電極放電ランプとの間を
同軸ケーブルで接続する。
【0008】ところが、インピーダンス整合回路と無電
極放電ランプとの位置関係によっては励起コイルのイン
ピーダンスが配線の影響を受けて整合を良好にとれない
ことが分かった。従来技術1においては、インピーダン
ス整合回路を負荷側ユニットに収納する旨述べられてい
るが、インピーダンス整合回路と無電極放電ランプとの
具体的位置関係および構造については開示がなく、この
従来技術を適用しても上記の問題は解決することができ
ない。
【0009】また、従来技術2は、円筒状の発光管の中
空部分を照射空間とするので、いわゆる外照形であり、
これを内照形の流体処理には適用できない。さらに、外
照形は処理量を多くしにくいので、中規模以上の流体処
理装置には不向きである。
【0010】本発明は、比較的容量の大きい流体処理用
にも好適で、しかも取扱いの容易な無電極放電ランプユ
ニット、これを用いた無電極放電ランプ装置および流体
処理装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を達成するための手段】請求項1の発明の無電極
放電ランプユニットは、細長い放電容器の内部に放電媒
体を封入してなる無電極放電ランプと;放電容器の長手
方向に沿って分散して配設されて無電極放電ランプに高
周波磁界を作用させて放電を生起させる複数の励起コイ
ルと;無電極放電ランプの軸方向の一端側においてほぼ
同軸に配設されて各励起コイルに接続されるインピーダ
ンス整合回路と;無電極放電ランプ,励起コイルおよび
インピーダンス整合回路を一体化する一体化手段と;を
具備していることを特徴としている。
【0012】本発明および以下の各発明において、特に
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。
【0013】無電極放電ランプにおいては、その放電容
器の外側に励起コイルを巻回して放電容器の軸方向に高
周波磁界を生成させて放電媒体を励起させるので、放電
は放電容器の横断面において、ドーナッツ状に生起す
る。したがって、放電容器の軸心近傍は放電に寄与しな
いから、放電容器を軸方向に中空に形成することができ
る。しかし、本発明においては、要すれば直管形の放電
容器を用いることができる。
【0014】放電媒体は、所要の放電を生起するために
必要な種々の媒体を用いることができる。たとえば放電
によって波長235.7nmの紫外線を発生させたい場
合は、水銀およびアルゴンなどの希ガスを数torr封
入する。そして、低圧水銀蒸気放電となるような蒸気圧
となるように放電条件を設定する。しかし、本発明は可
視光を発生する場合にも適応する。また、高圧金属蒸気
放電および高圧ガス放電にも適応する。
【0015】励起コイルは、その複数を放電容器の長手
方向に分散させて配設している。これは細長い放電容器
の長手方向のほぼ全体にわたって放電を生起させるのに
効果的である。また、各励起コイルは、通常数ターン程
度のターン数とされるが、要すれば1ターンであっても
よい。
【0016】インピーダンス整合回路は、所要のインピ
ーダンス整合を行えるなら、その回路構成は自由であ
る。そして、通常はケースに回路要素を収納してインピ
ーダンス整合回路は構成されている。また、インピーダ
ンス整合回路は、そのケースを無電極放電ランプの長手
方向の一端側においてほぼ同軸に配設され、かつ一体化
手段によって無電極放電ランプおよび励起コイルと一体
化されて無電極放電ランプユニットを構成している。
【0017】一体化手段は、本来他の目的のもとに配設
されたものであっても、本発明にいう構成であり、しか
も一体化の効果を奏するなら、一体化手段をも兼ねてい
ると解釈する。たとえば後述する保護管を付加する場合
に保護管の端板とインピーダンス整合回路のケースの一
部を兼ねることができる。また、一体化手段は、インピ
ーダンス整合回路を上記の位置に一体化する固着手段で
あることを許容する。
【0018】そうして、本発明においては、細長い放電
容器の長手方向に沿って複数の励起コイルを分散配置し
ているので、放電容器のほぼ全体を均一に発光させるこ
とができ、したがって発光量を多くすることができる。
これとともに、無電極放電ランプの一端側においてイン
ピーダンス整合回路をほぼ同軸に配設し、さらに一体化
手段によって無電極放電ランプ、励起コイルおよびイン
ピーダンス整合回路を一体化しているので、高周波電
源、インピーダンス整合回路および複数の励起コイルの
電気的接続と無電極放電ランプユニットの機械的支持が
容易になり、したがって中規模以上の容量の流体処理装
置を含めて種々の流体処理装置に適応する無電極放電ラ
ンプユニットである。
【0019】請求項2の発明の無電極放電ランプユニッ
トは、細長い放電容器の内部に放電媒体を封入してなる
無電極放電ランプと;無電極放電ランプに高周波磁界を
作用させて放電を生起させる励起コイルと;無電極放電
ランプおよびコイルの周囲を流体に対してシールして包
囲する少なくとも主要部が放射透過性の保護管と;無電
極放電ランプの軸方向の一端側に配設されて励起コイル
に接続されるインピーダンス整合回路と;無電極放電ラ
ンプ,励起コイル、保護管およびインピーダンス整合回
路を一体化する一体化手段と;を具備していることを特
徴としている。
【0020】本発明において、励起コイルは放電容器の
軸方向の長さおよび励起コイルのターン数に応じて1な
いし数個用いることができる。
【0021】保護管は、無電極放電ランプおよび励起コ
イルが直接被処理流体に接触しないように保護するもの
で、そのため流体に対してシールして無電極放電ランプ
および励起コイルを包囲している。被処理流体が液体の
場合、シールは液密である。また、被処理流体が気体の
場合、シールは気密である。
【0022】少なくとも主要部が放射透過性であると
は、保護管はその全体が放射透過性である必要はなく、
所望部分から所望方向へ放射を透過させたい場合に、当
該部分において所望方向に対して放射を透過するもので
あればよい。放射を透過するとは、無電極放電ランプの
放射のうち所望波長帯の放射を透過するものであればよ
い。
【0023】保護管の構成としては、一般的には、放射
透過性の円筒体および円筒体の両端を閉塞する金属また
は合成樹脂の端板からなり、円筒体と端板との間にパッ
キンを介在させて両者を固定することにより、流体に対
してシールされた保護管を構成することができる。上記
と異なる構成としては、放射透過性の有底筒体の開口端
にパッキンを介して金属または合成樹脂の端板を固定す
ることによることもできる。
【0024】インピーダンス整合回路は、保護管の一方
の端板を利用して固定することにより、無電極放電ラン
プの一端側に配設し、かつ一体化することができる。こ
のような場合、保護管の端板および端板を固定する固定
手段を一体化手段を兼ねているといえる。
【0025】そうして、本発明においては、無電極放電
ランプおよび励起コイルを保護管で包囲することによ
り、流体に直接接触しないようにしたので、次の作用が
ある。すなわち、保護管の主として径を十分大きくする
ことにより、励起コイルの寄生容量が大きくなるのを回
避することができる。これに対して、比誘電率の大きい
流体が励起コイルに近接していると、励起コイルの寄生
容量が流体の比誘電率のために大きくなり、しかも流体
の濃度や流量およびまたは流速が変化しやすいために、
流体による寄生容量が変動しやすくなる。このため、励
起コイルの寄生容量が変動して整合が乱れるために、所
望の電力を励起コイルを通じて無電極放電ランプに投入
できなくなる。
【0026】また、励起コイルおよび無電極放電ランプ
が流体に接触することによって腐食したり誤動作するよ
うなことはない。
【0027】さらに、無電極放電ランプの温度が流体の
温度に左右されにくいので、適正温度に維持しやすい。
【0028】さらにまた、万一放電容器が破損しても流
体に放電媒体が混入することを回避できる。
【0029】請求項3の発明の無電極放電ランプユニッ
トは、請求項1または2記載の無電極放電ランプユニッ
トにおいて、無電極放電ランプは、放電容器が円筒状で
あることを特徴としている。
【0030】本発明においては、放電容器が円筒状で、
放電に寄与しない部分が少ないから、放電に寄与しない
放電容器の部分に対してまで放電媒体を余分に封入する
無駄を省ける。
【0031】請求項4の発明の無電極放電ランプユニッ
トは、細長い円筒状の主要部および主要部の両端から軸
方向に延在する一対の筒部を備えた放電容器の主要部内
に放電媒体を封入してなる無電極放電ランプと;無電極
放電ランプに磁界を作用させて放電を生起させる励起コ
イルと;無電極放電ランプおよび励起コイルの周囲を流
体に対してシールして包囲するとともに放電容器の一対
の筒部を介して無電極放電ランプを内部に保持している
少なくとも主要部が放射透過性の保護管と;保護管の軸
方向の一端に配設されて励起コイルに接続されるインピ
ーダンス整合回路と;を具備していることを特徴として
いる。
【0032】本発明において、放電容器の筒部は主要部
と同一材質したがって、放射透過性の材質で形成するの
が製造性上好ましい。しかし、熱膨張率が近似していて
いれば異なる材質で構成されていてもよい。
【0033】本発明においては、放電容器が細長い円筒
状の主要部の両端から一対の筒部が軸方向に延在する構
成であり、放電容器の筒部を介して無電極放電ランプを
保護管内に保持することにより、その保持が容易であ
る。
【0034】また、無電極放電ランプの発光部は放電容
器の主要部であり、主要部から筒部が両端方向に延在し
ているから、発光が筒部およじ保持手段によって蹴られ
ることが少ない。したがって、無電極放電ランプの発光
を有効に流体処理に利用することができる。
【0035】さらに、筒部は主要部と同心にできるの
で、無電極放電ランプを保護管に対して所望の位置に固
定しやすく、しかも保持の構造を簡単にすることができ
る。
【0036】請求項5の発明の無電極放電ランプユニッ
トは、請求項1ないし4のいずれか一記載の無電極放電
ランプユニットにおいて、保護管および整合回路の間に
配設された隔壁を具備していることを特徴としている。
【0037】本発明において、隔壁はインピーダンス整
合回路を無電極放電ランプからの熱の影響を受けにくく
するものである。そして、保護管の端板を本発明の隔壁
として兼用することができる。熱容量が大きいなら隔壁
が金属であってもよい。また、隔壁は、熱伝導率の小さ
な合成樹脂などであってもよい。
【0038】そうして、本発明においては、インピーダ
ンス整合回路が隔壁によって無電極放電ランプの熱影響
を受けにくいから、インピーダンス整合を安定させるこ
とが容易である。また、インピーダンス整合回路をなる
べく無電極放電ランプに接近して配設することができ、
その分インピーダンス整合回路が配線の影響を受けにく
くなる。
【0039】請求項6の発明の無電極放電ランプユニッ
トは、請求項2または4記載の無電極放電ランプユニッ
トにおいて、インピーダンス整合回路は、保護管とほぼ
同一の径を有するケースを備えていることを特徴として
いる。
【0040】無電極放電ランプユニットの全体をほぼ同
一径にできるので、無電極放電ランプユニットの取扱い
が容易になるとともに、保護管の端板とインピーダンス
整合回路のケースを一体化しやすくなり、構造の簡素化
を図ることができる。さらに、外観も良好になる。
【0041】請求項7の発明の無電極放電ランプユニッ
トは、請求項1ないし6のいずれか一記載の無電極放電
ランプユニットにおいて、無電極放電ランプは、放電に
よって紫外線を放射することを特徴としている。
【0042】無電極放電ランプが紫外線特に波長25
3.7nmの紫外線を放射するなら、これを流体の殺菌
処理に用いると効果的である。この場合、無電極放電ラ
ンプは放電容器に電極を封装しないから、電極の電子放
射物質が消耗することがないので、従来の有電極の殺菌
ランプに比較して著しく長寿命となる。
【0043】したがって、この無電極放電ランプ装置を
流体の殺菌処理に用いた場合には、そのメンテナンスが
容易で、かつ安価になる。
【0044】請求項8の発明の無電極放電ランプ装置
は、請求項1ないし7のいずれか一記載の無電極放電ラ
ンプユニットと;無電極放電ランプユニットと離間した
位置に配設された高周波電源と;無電極放電ランプユニ
ットおよび高周波電源の間を接続する同軸ケーブルと;
を具備していることを特徴としている。
【0045】高周波電源は、無電極放電ランプの点灯に
必要な1ないし数百MHzの周波数の電力を供給可能で
あれば、回路方式は限定されない。高周波電源と無電極
放電ランプユニットとの離間距離はそれらの間を同軸ケ
ーブルで接続する必要がある距離であればよく、具体的
な距離数は限定されない。たとえば同軸ケーブルで1な
いし10m程度の離間は十分に許容される。
【0046】同軸ケーブルは、その中間にコネクタボッ
クスなどが介在していてもよい。
【0047】無電極放電ランプ装置の用途は特段限定さ
れないが、流体処理は最適な用途の一つである。光化学
反応などにも用いることができる。さらに、要すれば、
照明用とすることも許容される。
【0048】請求項9の発明の流体処理装置は、流体の
流入口および流出口を備えた処理槽と;少なくとも無電
極放電ランプおよび励起コイルが処理槽の中に配設され
ていて流体に光照射することにより処理する請求項1な
いし7のいずれか一記載の無電極放電ランプユニット
と;無電極放電ランプユニットと離間した位置に配設さ
れた高周波電源と;無電極放電ランプユニットおよび高
周波電源の間を接続する同軸ケーブルと;を具備してい
ることを特徴としている。
【0049】無電極放電ランプは、処理に必要な波長の
放射をするように構成されていればよいので、紫外線放
射に限定されない。
【0050】また、無電極放電ランプは、被処理流体の
上から照射してもよいし、流体中に没入されていわゆる
外照形の照射であってもよい。さらに要すれば、円筒状
の放電容器を備えているならば、中空部内に流体を収納
または流通させていわゆる内照形の照射を行ってもよ
い。
【0051】処理槽は、通流する流体の全部が偏りなく
無電極放電ランプの放射を照射されるように必要に応じ
て隔壁その他の手段を適宜採用することを許容する。
【0052】請求項10の発明の流体処理装置は、流体
の流入口および流出口を備えた処理槽と;少なくとも無
電極放電ランプおよび励起コイルが処理槽の中において
流体に近接して光照射するように配設されているととも
に、流体の有無に応じて生じる励起コイルに投入される
電力の変動が±10%以内であるようにインピーダンス
整合回路が構成されている請求項1ないし7のいずれか
一記載の無電極放電ランプユニットと;無電極放電ラン
プユニットと離間した位置に配設された高周波電源と;
無電極放電ランプユニットおよび高周波電源の間を接続
する同軸ケーブルと;を具備していることを特徴として
いる。
【0053】無電極放電ランプおよびまたは励起コイル
が被処理流体に近接している場合において、流体の濃
度、流速または量が変動すると、前述のように流体の比
誘電率が変動する。励起コイルに近接する流体を誘電体
として寄生容量が形成される。そして、この寄生容量は
インピーダンス整合回路に影響を与えるので、比誘電率
の変動は、インピーダンス整合回路のインピーダンス整
合の度合いを変動させる。これによって、励起コイルか
ら無電極放電ランプに所要の高周波電力が投入されない
で、放電空間の一部のみで放電したり、放電が立ち消え
が発生する。甚だしいときには放電しないこともある。
いずれにしても、設計光出力が得られなくなる。その結
果、流体処理が不良になるという重大な問題を生じる。
【0054】たとえば汚水を無電極放電ランプ装置を用
いて殺菌処理する場合、殺菌剤を添加しないで殺菌でき
るから、処理水をそのまま河川に放流することができ、
生体系への悪影響がないという利点がある。
【0055】ところが、この場合に前記したような流体
処理の不良が発生すると、殺菌されていないか、不十分
な殺菌状態のまま汚水が放流されることになり、環境が
汚染されることになる。
【0056】したがって、励起コイルへ投入する電力の
変動が少なくなるようにする必要がある。
【0057】そうして、本発明においては、インピーダ
ンス整合回路を浮遊容量の変動の影響を受けにくいよう
に構成したものであるから、たとえ流体の比誘電率が変
動しても所要の流体処理を確保することができる。
【0058】本発明において、励起コイルが比処理流体
に近接しているとは、励起コイルが直接流体に接触して
いるか、流体に接近していることを意味する。したがっ
て、無電極放電ランプおよび励起コイルを比較的間隙の
少ない状態で保護管で包囲して流体中に没入するか、保
護管を用いないで直接流体中に没入する場合に効果的で
ある。ここで、比較的間隔の少ない状態とは、流体の比
誘電率の変動が一般的にインピーダンス整合回路に影響
を与え得る程度をいう。
【0059】なお、保護管を用いないで直接無電極放電
ランプおよび励起コイルを直接流体中に没入させる場
合、構造が簡単になり、また保護管および保持手段など
の付帯機構によって放射が吸収されることがないので、
処理効率が向上する。
【0060】請求項11の発明の流体処理装置は、流体
の流入口および流出口を備えた処理槽と;少なくとも無
電極放電ランプおよび励起コイルが処理槽の中において
流体に近接して光照射するように配設されているととも
に、インピーダンス整合回路が励起コイルが属するツリ
ーのリアクタンスと同種で、かつ、それより十分に大き
いリアクタンスを有し励起コイルに並列接続されたリア
クタンス要素を含んで構成されている請求項1ないし7
のいずれか一記載の無電極放電ランプユニットと;無電
極放電ランプユニットと離間した位置に配設された高周
波電源と;無電極放電ランプユニットおよび高周波電源
の間を接続する同軸ケーブルと;を具備していることを
特徴としている。
【0061】励起コイルが属するツリーとは、励起コイ
ルの両端から励起コイルを見た場合の回路をいう。ま
た、ツリーのリアクタンスとは、動作周波数における励
起コイルおよび浮遊容量の合成リアクタンスのことで、
それが導性または容量性のいずれかのリアクタンスにな
っている。換言すれば、リアクタンス一端子対回路にお
ける周波数特性における動作点が誘導性および容量性の
いずれの領域にあるかである。上記のいずれのリアクタ
ンスにするかは、インピーダンス整合回路の設計におい
て任意に設定することができる。
【0062】本発明は、励起コイルが近接する流体によ
る寄生容量が変動しても、励起コイルに並列接続したリ
アクタンス要素のリアクタンスが大きいから、励起コイ
ルが属するツリーのリアクタンスの変動は小さく抑えら
れることになる。
【0063】したがって、流体による寄生容量が変動し
ても、励起コイルから無電極放電ランプに投入する電力
の変動を実用上差し支えない程度にすることがきる。
【0064】請求項12の発明の流体処理装置は、請求
項9ないし11のいずれか一記載の流体処理装置におい
て、無電極放電ランプユニットを処理槽に対して昇降さ
せる昇降装置を具備していることを特徴としている。
【0065】昇降装置とは、無電極放電ランプユニット
を処理槽に配設する場合および修理、点検または交換な
どのために処理槽から取り外す際に、無電極放電ランプ
ユニットを昇降させるのに用いる。処理槽に常設する構
成の他に、所要時に取り付けて使用するが、常時は取り
外しておくことができる構成をも許容する。
【0066】無電極放電ランプユニットを一または複数
連接して一括して昇降させてもよい。
【0067】そうして、本発明は、昇降装置を備えるの
で、無電極放電ランプユニットの処理容量が大きくて、
そのため重量が大きい場合に効果的である。
【0068】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0069】図1は、本発明に用いることができる無電
極放電ランプの一実施形態を示す断面図である。
【0070】図において、1は放電容器である。
【0071】放電容器1は、紫外線透過性のガラスから
なる円筒状の主要部1aと、主要部1aの両端から軸方
向に延在する一対の筒部1bとからなる。本実施形態に
おいては、筒部1bも主要部1aと同一材料で構成され
ている。
【0072】放電容器1の主要部1a内には、水銀およ
びアルゴンガスからなる放電媒体を封入して無電極放電
ランプ2が形成されている。
【0073】そうして、本実施形態の無電極放電ランプ
2は、主として波長253.7nmの紫外線を放射す
る。
【0074】図2は、本発明の無電極放電ランプユニッ
トおよび無電極放電ランプ装置の第1の実施形態を示す
概念図である。
【0075】図において、図1と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。3は無電極放電ランプ
ユニット、4は高周波電源、5は同軸ケーブルである。
【0076】無電極放電ランプユニット3は、無電極放
電ランプ2、励起コイル6、保護管7およびインピーダ
ンス整合回路8からなる。
【0077】励起コイル6は、4ターンのものを6個並
列にして放電容器1の主要部1aの周囲に巻回され、か
つ主要部1aの長さ方向に分散して配設されている。
【0078】保護管7は、紫外線透過性のガラスを有底
筒状に成形したもので、内部に無電極放電ランプ2およ
び励起コイル6を収納する。この場合、無電極放電ラン
プ2は、放電容器1の主要部1aの両端から延在する一
対の筒部1b、1bを利用して保護管7内に保持されて
いる。すなわち、保護管7内に保持手段7a、7aを配
設して、この保持手段7aに筒部1bを定置させること
によって、無電極放電ランプ2を保護管7内に保持して
いる。
【0079】インピーダンス整合回路8は、ケース8a
の内部にリアクタンス要素を所要に接続して構成されて
いる。そして、インピーダンス整合回路8は、高周波電
源4の出力インピーダンスと励起コイル6の入力インピ
ーダンスを整合させるものであるが、無電極放電ランプ
2の軸方向の一端側に一体化されて配設されている。本
実施形態においては、保護管7の上部の端板7bを一体
化手段として利用している。また、各励起コイル6は、
インピーダンス整合回路8に並列接続されている。
【0080】高周波電源4は、無電極放電ランプ2と離
間して配設されている。
【0081】同軸ケーブル5は、インピーダンス整合回
路8と高周波電源4との間を接続している。
【0082】図3は、本発明の無電極放電ランプユニッ
トおよび無電極放電ランプ装置の第2の実施形態を示す
概念図である。
【0083】図において、図2と同一部分には同一符号
を付して説明は省略する。
【0084】本実施形態は、保護管7およびインピーダ
ンス整合回路8の間に隔壁7b’を配設したものであ
る。すなわち、隔壁7b’は、保護管4の厚手の金属製
の端板およびインピーダンス整合回路8のケース8aを
兼ねており、インピーダンス整合回路8が無電極放電ラ
ンプ2の作動に伴って発生した熱の影響を受けにくくす
る。
【0085】図4は、本発明の無電極放電ランプユニッ
トおよび無電極放電ランプ装置の第3の実施形態を示す
概念図である。
【0086】図において、図2と同一部分には同一符号
を付して説明は省略する。
【0087】本実施形態は、インピーダンス整合回路
8’の径を保護管7の径とほぼ同一にして、無電極放電
ランプユニットの取扱いを容易にし、また保護管の端板
とインピーダンス整合回路のケースとを兼用しやすくし
て構造の簡素化を図ったものである。
【0088】図5は、本発明の無電極放電ランプユニッ
トの第4の実施形態を示す正面図である。
【0089】図6は、同じく断面図である。
【0090】図7は、同じく平面図である。
【0091】各図において、図2と同一部分については
同一符号を付して説明を省略する。
【0092】本実施形態は、保護管7よびインピーダン
ス整合回路8の構造および無電極放電ランプ2の保持構
造を実際的なものにしている。
【0093】すなわち、保護管7は、紫外線透過性のガ
ラス管7cの両端にパッキン7eを介して一対の金属製
の端板7b、7b’を当接し、その端板7b、7b’の
周囲に複数の締め付けボルト7dを挿通して内部を流体
に対してシールして構成されている。一方、保護管7の
内部には端板7b、7b’に保持手段7a、7a’を予
め配設しておき、端板7b、7b’を締め付ける前にガ
ラス管7cの内部に無電極放電ランプ2の筒部1bを一
方の保持手段7aにクッション7eを介して,また他方
の保持手段7a’はそれ自体がクッション作用を有して
いるので、そのまま嵌合させる。そして、締め付けボル
ト7dを締め付けると、端板7a、7a’の取り付けと
同時に無電極放電ランプ2も保護管7内の所定の位置に
保持される。
【0094】なお、無電極放電ランプ2の周囲に予め4
ターンからなる6個の励起コイル6を装着しておき、端
板7bを貫通して励起コイル6のリード線をインピーダ
ンス整合回路8に接続しておく。
【0095】次に、インピーダンス整合回路8は、その
ケース8aが保護管7とほぼ同径で、かつ端板7bと一
体に形成され、リアクタンス要素8bを内部に収納して
いる。ケース8aの蓋8a1はボルト8cで固定ケース
8aに固定されている。
【0096】同軸ケーブル5は、ケース8aの蓋8a1
を貫通してリアクタンス要素8bに接続されている。
【0097】図において、9、10は取付具で、無電極
放電ランプユニット3を流体処理槽に取り付けるためな
どに用いる。
【0098】図8は、本発明の無電極放電ランプユニッ
トの第5の実施形態を示す回路図である。
【0099】図において、インピーダンス整合回路8
は、励起コイル6と直列接続されたインダクタLと、励
起コイル6に並列接続されたコンデンサC1とからなる
L形回路である。なお、CSは寄生容量である。
【0100】本実施形態は、コンデンサC1の容量を寄
生容量CSより大きくしてある。
【0101】そうして、本実施形態においては、コンデ
ンサC1は寄生容量CSと等価的に並列接続されている。
したがって、寄生容量CSが流体によって変動しても、
コンデンサC1の容量が大きいので、全体として容量の
変動は小さく見えることになり、インピーダンス整合が
外れることはない。
【0102】図9は、本発明の無電極放電ランプユニッ
トの第6の実施形態を示す回路図である。
【0103】図において、図8と同一部分には同一符号
を付して説明は省略する。
【0104】本実施形態は、インピーダンス整合回路
8’の構成が図8と異なる。すなわち、さらに高周波電
源側の端子間にコンデンサC2を並列接続したものであ
る。
【0105】そうして、本実施形態においても、基本的
には図8と同様に作用する。
【0106】図10は、本発明の流体処理装置の第1の
実施形態である流水殺菌装置を示す正面図である。
【0107】図11は、同じく背面図である。
【0108】図12は、同じく縦断面図である。
【0109】図において、11は処理槽、3は無電極放
電ランプユニットである。
【0110】処理槽11は、背面に流入口11a、前面
に流出口11bを備え、内部に流路変更板11cが配設
され、内部に被処理水が流通するように構成されてい
る。なお、11dは、処理槽11の蓋である。
【0111】無電極放電ランプユニット3は、図5ない
し図7に示す構造を備え、処理槽11内に周囲を流体が
通流する位置に配設されている。
【0112】そうして、図12において、流入口11a
から矢印にて示すように処理槽11内に流入した被処理
水は、流路変更板11cに規制されてまず下方へ通流す
る。流路変更板11cを通過した後、次に上方へ通流し
て無電極放電ランプユニット3の周囲を通過する。そし
て、流出口11bから排出される。その間、被処理水
は、無電極放電ユニット3の周囲を通過する際に紫外線
を照射されて殺菌される。
【0113】図13は、本発明の流体処理装置の第2の
実施形態である流水殺菌装置を示す正面図である。
【0114】図において、図11および図12と同一部
分には同一符号を付して説明は省略する。
【0115】本実施形態は、無電極放電ランプユニット
3の昇降装置12を有する点で第1の実施形態と異な
る。
【0116】すなわち、昇降装置12は、案内レール1
2aおよび巻取り機12bとを備えている。昇降装置1
2は、基台13に取り付けられている。基台13は、コ
ンクリート製の水槽14の上に固定手段15のよって固
定される。そして、処理槽11は、昇降装置12の下端
に取り付けられている。そして、処理槽11は、水槽1
4内において、水槽14の流入口(図示しない。)に流
入口11aが当接された状態で、固定される。
【0117】無電極放電ランプユニット3は、その3個
が支持枠16に装着され、巻取り機12bに巻き付けら
れているワイヤ12b1の下端に吊持される。
【0118】支持枠16は、処理槽11の蓋11dが一
体に固定されている。
【0119】そうして、水槽14の流入口から水槽に流
入する被処理水は処理槽11の流入口11aを経由して
処理槽11内に流入し、無電極放電ランプユニット3が
放射する紫外線によって殺菌され、流出口11bから水
槽14内に流出され、貯水されるか、その他の処理が行
われる。
【0120】処理槽11に無電極放電ランプユニット3
を装着するには、まず巻取り機12bによって巻き上げ
た状態で、支持枠16に無電極放電ランプユニット3を
取り付ける。次に、巻取り機12bを操作して無電極放
電ランプユニット3を下げると、処理槽11内に装着さ
れる。なお、処理槽11に位置決め手段11eを配設
し、また支持枠16に位置決め子16aを配設しておけ
ば、位置出しが容易になる。
【0121】無電極放電ランプユニット3を点検、修理
または交換のために処理槽11から引き上げる場合に
は、巻取り機12bを操作して支持枠16を上方へ移動
させればよい。
【0122】
【発明の効果】請求項1ないし7の各発明によれば、細
長い放電容器の一端側に整合回路を一体化させたことに
より、比較的容量の大きい流体処理用にも好適で、しか
も取扱いの容易な無電極放電ランプユニットを提供する
ことができる。
【0123】請求項1の発明によれば、加えて放電容器
の長手方向に沿って分散して複数の励起コイルを配設し
たことにより、細長い放電容器の長手方向のほぼ全体に
わたって発光する無電極放電ランプユニットを提供する
ことができる。
【0124】請求項2の発明によれば、加えて無電極放
電ランプおよび励起コイルを流体に対してシールした保
護管を配設したことにより、無電極放電ランプおよび励
起コイルを被処理流体から所要に離間させることがで
き、このためインピーダンス整合が乱れることがない無
電極放電ランプユニットを提供することができる。
【0125】請求項3の発明によれば、加えて円筒状の
放電容器を用いることにより、放電媒体に無駄のない無
電極放電ランプユニットを提供することができる。
【0126】請求項4の発明によれば、加えて円筒状の
主要部の両端から筒部が延在する放電容器を用い、筒部
を介して無電極放電ランプを保護管内に保持することに
より、保持が簡単で、しかも発光が蹴られにくい無電極
放電ランプユニットを提供することができる。
【0127】請求項5の発明によれば、加えて保護管と
インピーダンス整合回路殿間に隔壁を配設することによ
り、無電極放電ランプの発生熱の影響を受けにくい無電
極放電ランプユニットを提供することができる。
【0128】請求項6の発明によれば、加えてインピー
ダンス整合回路の径を保護管とほぼ同一にしたことによ
り、取扱いが容易で、構造の簡単な無電極放電ランプユ
ニットを提供することができる。
【0129】請求項7の発明によれば、加えて紫外線を
放射して流体の殺菌に効果的な無電極放電ランプユニッ
トを提供することができる。
【0130】請求項8の発明によれば、加えて高周波電
源が無電極放電ランプユニットから離間していることに
より、無電極放電ランプユニットの取扱いが容易な請求
項1ないし7の効果を有する無電極放電ランプ装置を提
供することができる。
【0131】請求項9の発明によれば、加えて請求項1
ないし8の効果を有する流体処理装置を提供することが
できる。
【0132】請求項10の発明によれば、加えてインピ
ーダンス整合回路を流体の有無に応じて生じる励起コイ
ルに投入される電力の変動が±10以内であるように構
成することにより、寄生容量の影響を受けにくい流体処
理装置を提供することができる。
【0133】請求項11の発明によれば、加えて励起コ
イルと並列に励起コイルが属するツリーのリアクタンス
と同種で、十分に大きいリアクタンス要素を接続したイ
ンピーダンス整合回路を用いることにより、寄生容量の
影響を受けにくい流体処理装置を提供することができ
る。
【0134】請求項12の発明によれば、加えて無電極
放電ランプユニットの処理槽に対する昇降装置を備える
ことにより、無電極放電ランプユニットの処理槽への装
着、点検および交換の容易な、したがって中規模以上に
好適な流体処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いることができる無電極放電ランプ
の一実施形態を示す断面図
【図2】本発明の無電極放電ランプユニットおよび無電
極放電ランプ装置の第1の実施形態を示す概念図
【図3】本発明の無電極放電ランプユニットおよび無電
極放電ランプ装置の第2の実施形態を示す概念図
【図4】本発明の無電極放電ランプユニットおよび無電
極放電ランプ装置の第3の実施形態を示す概念図
【図5】本発明の無電極放電ランプユニットの第4の実
施形態を示す正面図
【図6】同じく断面図
【図7】同じく平面図
【図8】本発明の無電極放電ランプユニットの第5の実
施形態を示す回路図
【図9】本発明の無電極放電ランプユニットの第6の実
施形態を示す回路図
【図10】本発明の流体処理装置の第1の実施形態であ
る流水殺菌装置を示す正面図
【図11】同じく背面図
【図12】同じく縦断面図
【図13】本発明の流体処理装置の第2の実施形態であ
る流水殺菌装置を示す正面図
【図14】同じく側面図
【図15】同じく平面図
【符号の説明】
1…放電容器 1a…主要部 1b…筒部 2…無電極放電ランプ 5…同軸ケーブル 6…励起コイル 7…保護管 7a…保持手段 7a’…保持手段 7b…端板 7b’…端板 7c…ガラス管 7d…締め付けボルト 8…インピーダンス整合回路 8a…リアクタンス要素
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上村 幸三 東京都品川区東品川四丁目3番1号東芝ラ イテック株式会社内 (72)発明者 吉川 和彦 東京都品川区東品川四丁目3番1号東芝ラ イテック株式会社内 (72)発明者 大西 博 東京都品川区東品川四丁目3番1号東芝ラ イテック株式会社内 (72)発明者 清水 恵一 東京都品川区東品川四丁目3番1号東芝ラ イテック株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】細長い放電容器の内部に放電媒体を封入し
    てなる無電極放電ランプと;放電容器の長手方向に沿っ
    て分散して配設されて無電極放電ランプに高周波磁界を
    作用させて放電を生起させる複数の励起コイルと;無電
    極放電ランプの軸方向の一端側においてほぼ同軸に配設
    されて各励起コイルに接続されるインピーダンス整合回
    路と;無電極放電ランプ,励起コイルおよびインピーダ
    ンス整合回路を一体化する一体化手段と;を具備してい
    ることを特徴とする無電極放電ランプユニット。
  2. 【請求項2】細長い放電容器の内部に放電媒体を封入し
    てなる無電極放電ランプと;無電極放電ランプに高周波
    磁界を作用させて放電を生起させる励起コイルと;無電
    極放電ランプおよびコイルの周囲を流体に対してシール
    して包囲する少なくとも主要部が放射透過性の保護管
    と;無電極放電ランプの軸方向の一端側に配設されて励
    起コイルに接続されるインピーダンス整合回路と;無電
    極放電ランプ,励起コイル、保護管およびインピーダン
    ス整合回路を一体化する一体化手段と;を具備している
    ことを特徴とする無電極放電ランプユニット。
  3. 【請求項3】無電極放電ランプは、放電容器が円筒状で
    あることを特徴とする請求項1または2記載の無電極放
    電ランプユニット。
  4. 【請求項4】細長い円筒状の主要部および主要部の両端
    から軸方向に延在する一対の筒部を備えた放電容器の主
    要部内に放電媒体を封入してなる無電極放電ランプと;
    無電極放電ランプに磁界を作用させて放電を生起させる
    励起コイルと;無電極放電ランプおよび励起コイルの周
    囲を流体に対してシールして包囲するとともに放電容器
    の一対の筒部を介して無電極放電ランプを内部に保持し
    ている少なくとも主要部が放射透過性の保護管と;保護
    管の軸方向の一端に配設されて励起コイルに接続される
    インピーダンス整合回路と;を具備していることを特徴
    とする無電極放電ランプユニット。
  5. 【請求項5】保護管および整合回路の間に配設された隔
    壁を具備していることを特徴とする請求項1ないし4の
    いずれか一記載の無電極放電ランプユニット。
  6. 【請求項6】インピーダンス整合回路は、保護管とほぼ
    同一の径を有するケースを備えていることを特徴とする
    請求項2または4記載の無電極放電ランプユニット。
  7. 【請求項7】無電極放電ランプは、放電によって紫外線
    を放射することを特徴とする請求項1ないし6のいずれ
    か一記載の無電極放電ランプユニット。
  8. 【請求項8】請求項1ないし7のいずれか一記載の無電
    極放電ランプユニットと;無電極放電ランプユニットと
    離間した位置に配設された高周波電源と;無電極放電ラ
    ンプユニットおよび高周波電源の間を接続する同軸ケー
    ブルと;を具備していることを特徴とする無電極放電ラ
    ンプ装置。
  9. 【請求項9】流体の流入口および流出口を備えた処理槽
    と;少なくとも無電極放電ランプおよび励起コイルが処
    理槽の中に配設されていて流体に光照射することにより
    処理する請求項1ないし7のいずれか一記載の無電極放
    電ランプユニットと;無電極放電ランプユニットと離間
    した位置に配設された高周波電源と;無電極放電ランプ
    ユニットおよび高周波電源の間を接続する同軸ケーブル
    と;を具備していることを特徴とする流体処理装置。
  10. 【請求項10】流体の流入口および流出口を備えた処理
    槽と;少なくとも無電極放電ランプおよび励起コイルが
    処理槽の中において流体に近接して光照射するように配
    設されているとともに、流体の有無に応じて生じる励起
    コイルに投入される電力の変動が±10%以内であるよ
    うにインピーダンス整合回路が構成されている請求項1
    ないし7のいずれか一記載の無電極放電ランプユニット
    と;無電極放電ランプユニットと離間した位置に配設さ
    れた高周波電源と;無電極放電ランプユニットおよび高
    周波電源の間を接続する同軸ケーブルと;を具備してい
    ることを特徴とする流体処理装置。
  11. 【請求項11】流体の流入口および流出口を備えた処理
    槽と;少なくとも無電極放電ランプおよび励起コイルが
    処理槽の中において流体に近接して光照射するように配
    設されているとともに、インピーダンス整合回路が励起
    コイルが属するツリーのリアクタンスと同種で、かつ、
    それより十分に大きいリアクタンスを有し励起コイルに
    並列接続されたリアクタンス要素を含んで構成されてい
    る請求項1ないし7のいずれか一記載の無電極放電ラン
    プユニットと;無電極放電ランプユニットと離間した位
    置に配設された高周波電源と;無電極放電ランプユニッ
    トおよび高周波電源の間を接続する同軸ケーブルと;を
    具備していることを特徴とする流体処理装置。
  12. 【請求項12】無電極放電ランプユニットを処理槽に対
    して昇降させる昇降装置を具備していることを特徴とす
    る請求項9ないし11のいずれか一記載の流体処理装
    置。
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