JPH1021711A - 照射装置および水処理装置 - Google Patents

照射装置および水処理装置

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JPH1021711A
JPH1021711A JP17823196A JP17823196A JPH1021711A JP H1021711 A JPH1021711 A JP H1021711A JP 17823196 A JP17823196 A JP 17823196A JP 17823196 A JP17823196 A JP 17823196A JP H1021711 A JPH1021711 A JP H1021711A
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JP
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excitation coil
arc tube
water
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tube
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JP17823196A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Kakiya
勉 垣谷
Ichiro Yokozeki
一郎 横関
Kozo Kamimura
幸三 上村
Akihiro Inoue
昭浩 井上
Kazuhiko Yoshikawa
和彦 吉川
Keisuke Kuga
圭介 空閑
Akihiro Yonezawa
昭弘 米沢
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無電極放電ランプ1から放射される紫外線を
液体Wに対して有効に照射し、励起コイル3と整合回路
4を近付けて回路効率および発光効率を向上させる。 【解決手段】 発光管2、励起コイル3および整合回路
4をそれぞれ水密に設けるとともに、整合回路4から給
電線5を導出して無電極放電ランプ1を形成する。無電
極放電ランプ1を処理しようとする液体W中に水没配置
して使用する。発光管2から全ての方向に放射される紫
外線を液体Wに対して有効に照射できる。励起コイル3
と整合回路4を近接接続でき、回路効率および発光効率
を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、殺菌、浄化を行な
う照射装置および水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水処理装置としては、例えば、特
開平2−207887号公報に記載されている構成が知
られている。この公報に記載の構成では、直管形の殺菌
ランプ(低圧水銀灯)を用い、この殺菌ランプから放射
される紫外線を処理する水に照射し、その水に含まれる
細菌を殺菌し、浄化するようにしている。
【0003】しかし、殺菌ランプは蛍光ランプなどとほ
ぼ同じ電極構造であるため、電極の劣化などによって寿
命が短く、ランプ交換を頻繁に行なわなければならない
問題がある。
【0004】また、特開平2−37660号公報に記載
されている構成では、殺菌ランプなどに比べて長い寿命
を有する無電極放電ランプを用いており、内側に水が流
通する円筒状または水が溜まる容器状の発光管を設ける
とともに、この発光管の外周に発光管を励起させて放電
を生じさせる励起コイルを螺旋状に配設し、この励起コ
イルに高周波電力を供給する高周波発生装置を接続して
いる。そして、高周波発生装置から励起コイルに高周波
電力を供給することより、発光管で励起放電が発生し、
この発光管から放射される紫外線を発光管の内側の水に
照射し、その水に含まれる細菌を殺菌し、浄化するよう
にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
無電極放電ランプを用いた水処理装置では、発光管の内
側に向かう紫外線のみが水に照射され、外側などの他の
方向へ照射される紫外線は利用されず、紫外線照射の効
率が悪く、殺菌、浄化効果が低い問題がある。
【0006】また、励起コイルと高周波発生装置との間
には、励起コイルに対して高周波電力の整合をとるため
に整合回路が用いられるが、この励起コイルと整合回路
を離すと線路上に発生するR値とL値が増加し、このL
値の増加により見かけ上のLC共振が高まる。C共振が
高くなると、電源入力に対して無効電力が大きくなり、
この電力をRが消費するため損失が増大する問題があ
る。
【0007】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、無電極放電ランプから放射される紫外線を有効に
照射できるとともに、励起コイルと整合回路を近付ける
ことによって回路効率および発光効率を向上でき、殺
菌、浄化効果を向上させた照射装置および水処理装置を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の照射装置
は、水密に設けられて水没配置される発光管と;水密に
設けられて水没配置されるとともに、高周波電力の供給
によって発光管を励起させる励起コイルと;水密に設け
られて水没配置されるとともに、励起コイルに近接接続
されてその励起コイルに対する高周波電力の整合をとる
整合回路と;整合回路から導出され、整合回路を通じて
励起コイルに高周波電力を供給する給電線と;を具備し
ているものである。
【0009】そして、発光管、励起コイルおよび整合回
路が水密に設けられるとともに、整合回路から給電線が
導出されて無電極放電ランプが構成される。この無電極
放電ランプを処理しようとする例えば水中に水没配置し
て使用することにより、発光管から全ての方向に放射さ
れる紫外線が水に対して有効に照射されるとともに、励
起コイルと整合回路が近接接続されて回路効率および発
光効率が向上され、殺菌、浄化効果が向上する。
【0010】請求項2記載の照射装置は、請求項1記載
の照射装置において、発光管と励起コイルが一体的に設
けられ、整合回路がケース体に収容されたものである。
これにより、発光管と励起コイルが近接して励起コイル
による発光管の励起効率が向上し、始動特性、回路効率
および発光効率が向上するとともに、放射ノイズが減少
する。
【0011】請求項3記載の照射装置は、請求項1記載
の照射装置において、発光管、励起コイルおよび整合回
路が水密に収容されるとともに給電線が水密に導出され
た透光性外管を具備しているものである。これにより、
水密構造が簡単に図れるとともに、収納された発光管な
どが保護される。
【0012】請求項4記載の照射装置は、請求項1ない
し3いずれか一記載の照射装置において、発光管は筒状
に設けられ、励起コイルは筒状の発光管の内側に設けら
れたものである。これにより、例えば照明装置を水中に
配置した場合に、筒状の発光管の内側の励起コイルで生
じた電磁波のうち発光管で放電に結合しない電磁波が水
中に吸収され、放射ノイズが減少する。しかも、水に吸
収された電磁波が水分子を細分化し、水中の溶存酸素量
を増大させるので、殺菌、浄化効率が向上する。
【0013】請求項5記載の照射装置は、請求項1ない
し3いずれか一記載の照射装置において、励起コイルは
発光管の外側に設けられたものである。これにより、構
造が簡単になる。
【0014】請求項6記載の照射装置は、請求項1ない
し3いずれか一記載の照射装置において、励起コイルは
発光管の内部に設けられたものである。これにより、発
光管が効率良く励起される。
【0015】請求項7記載の照射装置は、請求項1ない
し6いずれか一記載の照射装置において、給電線は、同
軸ケーブルである。これにより、給電距離が長い場合で
も電線中の損失が少なく、ノイズの侵入が少なくなる。
【0016】請求項8記載の水処理装置は、水が流れる
流通路と;流通路中に水没配置される請求項1ないし7
いずれか一記載の照射装置と;を具備しているものであ
る。流通路中を流れる水が連続して水処理される。
【0017】請求項9記載の水処理装置は、請求項8記
載の水処理装置において、流通路中に複数の照射装置が
水没配置されたものである。これにより、殺菌、浄化効
果の向上、あるいは水処理速度の高速化に対応可能とな
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の照射装置および処
理装置の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0019】図1は第1の実施の形態を示す水処理装置
の断面図である。
【0020】図1において、1は照射装置の無電極放電
ランプで、この無電極放電ランプ1は、発光管2、励起
コイル3、整合回路4、給電線5および透光性外管6か
ら構成されている。
【0021】発光管2は、石英ガラスまたは透光性セラ
ミックスで中空に形成され、その中空の内部に放電空間
2aが形成されている。この発光管2の形状は、一般の直
管形蛍光ランプに比べて、管軸方向に短くかつ径方向に
太く形成されており、励起コイル3による発光管2の励
起効率、回路設計の容易さ、均一発光の点で有利にでき
る。
【0022】放電空間2aには、例えば、アルゴン(A
r)が3〜600Pa範囲で封入されているとともに、
水銀蒸気圧が0.133〜13.3Paの範囲で封入さ
れている。なお、放電空間2aには、よう素(I)や、元
素周期表のV11bのハロゲン族の例えばふっ素
(F)、塩素(Cl)または臭素(Br)の少なくとも
いずれかを封入しても良い。すなわち、無電極であるの
で、電子放射物質であるバリウム(Ba)、カルシウム
(Ca)あるいはストロンチウム(Sr)系の酸化物が
放電空間2a内に存在しないため、ハロゲン族を任意に封
入できる。
【0023】励起コイル3は、発光管2の外周に密着し
て螺旋状に巻回されており、両端の引出線3aが整合回路
4に接続されている。このように、励起コイル3を発光
管2に密着して設けることにより、励起コイル3による
発光管2の励起効率が向上し、始動特性、回路効率およ
び発光効率を向上できるとともに、放射ノイズを減少で
きる。
【0024】整合回路4は、ケース体4aに水密に収容さ
れ、励起コイル3の一端に直列接続されたコンデンサC
1、励起コイル3の両端間に並列接続されたコンデンサC
2を有し、励起コイル3に対して供給される高周波電力
の整合をとる。整合回路4は励起コイル3に近接すなわ
ち短い接続距離で接続されており、整合性が良く、回路
効率および発光効率が向上する。
【0025】給電線5には、同軸ケーブルが用いられ、
この同軸ケーブルの一端がケース体4aに水密に接続され
てそのケース体4a内の整合回路4に電気的に接続され、
他端が高周波電力を供給する高周波発生装置11に接続さ
れる。高周波発生装置11には商用電源12が接続されてい
る。そして、給電線5として同軸ケーブルを用いること
により、給電距離が長い場合でも電線中の損失が少な
く、ノイズの侵入を少なくできる。
【0026】透光性外管6は、石英ガラスまたは透光性
セラミックスで中空に形成され、その中空の内部に収容
空間6aが形成されている。収容空間6aには発光管2、励
起コイル3および整合回路4が水密に収容され、整合回
路4に接続された給電線5が透光性外管6の上端から外
部に水密に導出されている。
【0027】透光性外管6の表面には、光触媒膜または
テフロン樹脂膜が形成されている。光触媒膜は、光触媒
作用を有する物質であるTiO2 (酸化チタン、チタニ
ア)などが塗布されて形成され、また、ふっ素樹脂膜
は、ポリテトラフルオロエチレン(C2 4 )などが塗
布されて形成されている。
【0028】また、21は処理槽で、この処理槽21の側部
に水処理を行なう水Wが流入する流入口22が形成され、
処理槽21の下部に水Wが流出する流出口23が形成され、
流入口22から流出口23までの処理槽21内に水Wが流れる
流通路24が形成されている。処理槽21の内面には、透光
性外管6の表面と同様に、光触媒膜またはテフロン樹脂
膜が形成されている。
【0029】この処理槽21の水Wに無電極放電ランプ1
全体が水没配置され、無電極放電ランプ1から導出され
た給電線5が水面から引き出されている。
【0030】そして、高周波発生装置11から1MHz〜1
00MHzの高周波電流を給電線5および整合回路4を通
じて励起コイル3に供給すると、励起コイル3には高周
波エネルギーが発生し、この高周波エネルギーにより発
光管2の放電空間2aでアークなどの放電が生じ、殺菌作
用および浄化作用の強い波長域220〜300nm、特
に254nmの紫外線を含む光を放射する。
【0031】処理槽21には処理を行なう水Wが流入口22
から流入されており、発光管2から放射された紫外線を
水Wに照射することによって、水Wに含まれる細菌のD
NAを破壊して死滅させ、殺菌し、浄化する。このと
き、発光管2は全体が水没配置されているため、発光管
2から全ての方向に放射される光が水Wに対して有効に
照射され、殺菌、浄化効果が向上する。殺菌し、浄化さ
れた水Wは処理槽21の下部の流出口23から排出される。
【0032】また、励起コイル3を発光管2に密着して
巻回しているため、励起コイル3による発光管2の励起
効率が向上し、始動特性、回路効率および発光効率が向
上するとともに、放射ノイズが減少する。
【0033】また、整合回路4を励起コイル3に近接す
なわち短い接続距離で接続しているため、整合性が良
く、回路効率および発光効率が向上する。
【0034】さらに、1MHz〜100MHzの高周波で励
起コイル3による電磁誘導によって発光管2を点灯させ
ることにより、点灯効率が向上する。
【0035】したがって、これらの相乗効果により、水
Wの殺菌、浄化効果をより一層向上させることができ
る。
【0036】また、透光性外管6によって発光管2、励
起コイル3および整合回路4を水密に収容しているた
め、水密構造を簡単にできるとともに、収納された発光
管2などを保護できる。
【0037】また、透光性外管6の表面に光触媒膜が形
成されている場合には、紫外線を受けると、有機成分の
分解などを行なう。すなわち、半導体のバンドギャップ
(禁制帯域)よりも大きなエネルギーを有する波長域の
光が照射されると、半導体に電子および電子のホール
(正孔)が生じ、電子移動反応を起こす。例えば、Ti
2 は約3.0eVのバンドギャップを有する半導体で
あり、このバンドギャップよりも大きなエネルギーを有
する波長410nm以下のいわゆる紫外線が照射される
と、TiO2 に電子および電子のホールが生じ、このホ
ールの移動で表面において電子移動反応を起こす。そし
て、この電子移動反応では、ホールはバンドギャップ分
のエネルギーに相当する電子を引き抜く力、すなわち酸
化力を持っているため、このホールの酸化力によってT
iO2 の表面に付着あるいは接触した物質を変化させて
いる。このように、TiO2 は紫外線を受けると強い酸
化力を生じるため、透光性外管6のTiO2 の表面に付
着した物質、例えばアセトアルデヒトあるいはメチルメ
ルカブタンなどの有機物、その他、硫化水素あるいはア
ンモニアなどの物質の酸化、分解を促進する。そのた
め、透光性外管6の表面が汚れにくく、透光性を持続さ
せることができ、清掃を容易にできる。
【0038】また、光触媒膜により、水Wに含まれる酸
素(O2 )から単原子(O)あるいは励起された酸素
(O* )などの活性酸素またはオゾン(O3 )が発生
し、活性酸素またはオゾンにより菌または藻類を分解し
て殺菌し、浄化する。
【0039】また、透光性外管6の表面にふっ素樹脂膜
が形成されている場合には、汚れが付着しにくく、透光
性を持続させることができ、清掃を容易にできる。
【0040】また、処理槽21の内面にも光触媒膜または
テフロン樹脂膜が形成されているため、同様の作用効果
が得られる。
【0041】次に、図2は第2の実施の形態を示す水処
理装置の断面図である。
【0042】処理槽21の一側に流入口22が設けられ、他
側に流出口23が設けられ、一側から他側に向けて水Wが
流れる流通路24が設けられる。その流通路24に沿って、
第1の実施の形態と同様構造の複数の無電極放電ランプ
1が直列に水没配置されている。これにより、殺菌、浄
化効果の向上、あるいは水処理速度の高速化に対応でき
る。また、複数の無電極放電ランプ1を近接して配置す
ることにより、活性の度合いが高まる。
【0043】次に、図3は第3の実施の形態を示す水処
理装置の断面図である。
【0044】図1に示す第1の実施の形態に対して、透
光性外管6を除いた構成に相当し、発光管2、励起コイ
ル3およびケース体4aが水Wに直接接して水没配置され
る。この場合、発光管2、励起コイル3およびケース体
4aはそれぞれ水密構造が採られる。
【0045】励起コイル3については、励起コイル3の
表面に例えばふっ素樹脂膜などの防水被膜を形成するこ
とにより、水密構造とともに絶縁性を確保できる。
【0046】発光管2およびケース体4aの表面に光触媒
膜またはふっ素樹脂膜を形成することにより、第1の実
施の形態と同様の作用効果が得られる。
【0047】この構造では、無電極放電ランプ1の構造
を最も簡単にできる。しかも、励起コイル3が発光管2
の外側に巻回された点においても、構造の簡単化が図ら
れている。
【0048】次に、図4は第4の実施の形態を示す水処
理装置の断面図である。
【0049】図3に示す第3の実施の形態に対して、励
起コイル3が発光管2の内側の放電空間2aに設けられ
る。これにより、発光管2を効率良く励起できる。
【0050】しかも、励起コイル3で生じた電磁波のう
ち発光管2で放電に結合しない電磁波が水Wに吸収され
るので、放射ノイズを減少でき、しかも、水Wに吸収さ
れた電磁波が水分子を細分化し、水中の溶存酸素量を増
大させるので、紫外線照射作用あるいは光触媒作用など
による殺菌、浄化効率をより向上できる。
【0051】なお、この場合にも、発光管2およびケー
ス体4aの表面に光触媒膜またはふっ素樹脂膜を形成する
ことにより、同様の作用効果が得られる。
【0052】次に、図5は第5の実施の形態を示す水処
理装置の断面図である。
【0053】透光性外管6内に発光管2が水密に収納さ
れ、透光性外管6の外周に励起コイル3が密着して巻回
されている。これにより、透光性外管6で発光管2を保
護できる。
【0054】なお、この場合にも、ケース体4aおよび透
光性外管6の表面に光触媒膜またはふっ素樹脂膜を形成
し、かつ励起コイル3の表面にふっ素樹脂膜を形成する
ことにより、同様の作用効果が得られる。
【0055】次に、図6は第6の実施の形態を示す水処
理装置の断面図である。
【0056】透光性外管6内に発光管2および励起コイ
ル3が水密に収納されている。これにより、透光性外管
6で発光管2などを保護できる。
【0057】なお、この場合にも、ケース体4aおよび透
光性外管6の表面に光触媒膜またはふっ素樹脂膜を形成
することにより、同様の作用効果が得られる。
【0058】次に、図7は第7の実施の形態を示す水処
理装置の断面図である。
【0059】発光管2が円筒状に形成され、この発光管
2の内側に励起コイル3が配置される。励起コイル3
は、整合回路4と一緒に透光性外管6内に収容されてい
る。これにより、励起コイル3で生じた電磁波のうち発
光管2で放電に結合しない電磁波が水Wに吸収されるの
で、放射ノイズを減少でき、しかも、水Wに吸収された
電磁波が水分子を細分化し、水中の溶存酸素量を増大さ
せるので、紫外線照射作用あるいは光触媒作用などによ
る殺菌、浄化効率をより向上できる。
【0060】なお、この場合にも、発光管2および透光
性外管6の表面に光触媒膜またはふっ素樹脂膜を形成す
ることにより、同様の作用効果が得られる。
【0061】また、整合回路4は透光性外管6の外部に
配置してもよく、その場合には、ケース体4aの表面に光
触媒膜またはふっ素樹脂膜を形成する。
【0062】次に、図8は第8の実施の形態を示す水処
理装置の断面図である。
【0063】発光管2が断面ほぼU字形の円筒状に形成
され、この発光管2の内側に励起コイル3が配置され
る。励起コイル3は透光性外管6内に収容されている。
これにより、励起コイル3で生じた電磁波のうち発光管
2で放電に結合しない電磁波が水Wに吸収されるので、
放射ノイズを減少でき、しかも、水に吸収された電磁波
が水分子を細分化し、水中の溶存酸素量を増大させるの
で、紫外線照射作用あるいは光触媒作用などによる殺
菌、浄化効率をより向上できる。
【0064】なお、この場合にも、発光管2、ケース体
4aおよび透光性外管6の表面に光触媒膜またはふっ素樹
脂膜を形成することにより、同様の作用効果が得られ
る。
【0065】また、整合回路4は透光性外管6の内部に
配置してもよい。
【0066】なお、このような水処理装置は、風呂水処
理、下水処理などに適用できる。また、水のみに限ら
ず、他の液体の処理に照射装置を適用しても同様の作用
効果を得られる。
【0067】
【発明の効果】請求項1記載の照射装置によれば、発光
管、励起コイルおよび整合回路を水密に設けて水没配置
できるので、発光管から全ての方向に放射される紫外線
を有効に照射できるとともに、励起コイルと整合回路を
近接接続して回路効率および発光効率を向上でき、殺
菌、浄化効果を向上させることができる。
【0068】請求項2記載の照射装置によれば、請求項
1記載の照射装置の効果に加えて、発光管と励起コイル
を一体的に設け、整合回路をケース体に収容したため、
発光管と励起コイルが近接して励起コイルによる発光管
の励起効率が向上し、始動特性、回路効率および発光効
率を向上できるとともに、放射ノイズを減少できる。
【0069】請求項3記載の照射装置によれば、請求項
1記載の照射装置の効果に加えて、発光管、励起コイル
および整合回路が水密に収容されるとともに給電線が水
密に導出された透光性外管を備えるため、水密構造を簡
単にできるとともに、収納された発光管などを保護でき
る。
【0070】請求項4記載の照射装置によれば、請求項
1ないし3いずれか一記載の照射装置の効果に加えて、
励起コイルを筒状の発光管の内側に設けたため、例えば
この照明装置を水中に配置した場合に、励起コイルで生
じた電磁波のうち発光管で放電に結合しない電磁波が水
中に吸収されるので、放射ノイズを減少でき、しかも、
水に吸収された電磁波が水分子を細分化し、水中の溶存
酸素量を増大させるので、殺菌、浄化効率を向上でき
る。
【0071】請求項5記載の照射装置によれば、請求項
1ないし3いずれか一記載の照射装置の効果に加えて、
励起コイルを発光管の外側に設けたため、構造を簡単に
できる。
【0072】請求項6記載の照射装置によれば、請求項
1ないし3いずれか一記載の照射装置の効果に加えて、
励起コイルを発光管の内部に設けたため、発光管を効率
良く励起できる。
【0073】請求項7記載の照射装置によれば、請求項
1ないし6いずれか一記載の照射装置の効果に加えて、
給電線として同軸ケーブルを用いるため、給電距離が長
い場合でも電線中の損失が少なく、ノイズの侵入を少な
くできる。
【0074】請求項8記載の水処理装置によれば、水が
流れる流通路中に請求項1ないし7いずれか一記載の照
射装置を水没配置したため、流れる水を連続して水処理
できる。
【0075】請求項9記載の水処理装置によれば、請求
項8記載の水処理装置の効果に加えて、流通路中に複数
の照射装置を水没配置したため、殺菌、浄化効果の向
上、あるいは水処理速度の高速化に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す水処理装置の
断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す水処理装置の
断面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示す水処理装置の
断面図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態を示す水処理装置の
断面図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態を示す水処理装置の
断面図である。
【図6】本発明の第6の実施の形態を示す水処理装置の
断面図である。
【図7】本発明の第7の実施の形態を示す水処理装置の
断面図である。
【図8】本発明の第8の実施の形態を示す水処理装置の
断面図である。
【符号の説明】
2 発光管 3 励起コイル 4 整合回路 4a ケース体 5 給電線 6 透光性外管 24 流通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 昭浩 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内 (72)発明者 吉川 和彦 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内 (72)発明者 空閑 圭介 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内 (72)発明者 米沢 昭弘 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水密に設けられて水没配置される発光管
    と;水密に設けられて水没配置されるとともに、高周波
    電力の供給によって発光管を励起させる励起コイルと;
    水密に設けられて水没配置されるとともに、励起コイル
    に近接接続されてその励起コイルに対する高周波電力の
    整合をとる整合回路と;整合回路から導出され、整合回
    路を通じて励起コイルに高周波電力を供給する給電線
    と;を具備していることを特徴とする照射装置。
  2. 【請求項2】 発光管と励起コイルが一体的に設けら
    れ、整合回路がケース体に収容されたことを特徴とする
    請求項1記載の照射装置。
  3. 【請求項3】 発光管、励起コイルおよび整合回路が水
    密に収容されるとともに給電線が水密に導出された透光
    性外管を具備していることを特徴とする請求項1記載の
    照射装置。
  4. 【請求項4】 発光管は筒状に設けられ、励起コイルは
    筒状の発光管の内側に設けられたことを特徴とする請求
    項1ないし3いずれか一記載の照射装置。
  5. 【請求項5】 励起コイルは発光管の外側に設けられた
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載の照
    射装置。
  6. 【請求項6】 励起コイルは発光管の内部に設けられた
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載の照
    射装置。
  7. 【請求項7】 給電線は、同軸ケーブルであることを特
    徴とする請求項1ないし6いずれか一記載の照射装置。
  8. 【請求項8】 水が流れる流通路と;流通路中に水没配
    置される請求項1ないし7いずれか一記載の照射装置
    と;を具備していることを特徴とする水処理装置。
  9. 【請求項9】 流通路中に複数の照射装置が水没配置さ
    れたことを特徴とする請求項8記載の水処理装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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