JPH10269531A - 磁気抵抗効果型再生ヘッド - Google Patents

磁気抵抗効果型再生ヘッド

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JPH10269531A
JPH10269531A JP10000383A JP38398A JPH10269531A JP H10269531 A JPH10269531 A JP H10269531A JP 10000383 A JP10000383 A JP 10000383A JP 38398 A JP38398 A JP 38398A JP H10269531 A JPH10269531 A JP H10269531A
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film
thickness
permanent magnet
read head
magnetoresistive
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JP10000383A
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Masahiro Tobise
飛世  正博
Chiharu Mitsumata
千春 三俣
Hisayuki Miura
久幸 三浦
Tetsurou Kawai
哲郎 川井
Simon Liao
サイモン・リャオ
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Proterial Ltd
Applied Magnetics Corp
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Applied Magnetics Corp
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    • GPHYSICS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 膜厚が薄くとも、十分な保磁力Hcと必要な
磁界を印加できるBr・t積を有する永久磁石合金の組
成を見い出す。 【解決手段】 下部シールド層52上に、下部絶縁層4
2を介して、SAL膜13、磁気分離膜12およびMR
膜11を挟むように、下地膜22、永久磁石膜21およ
び電極膜31が積層され、更にこの上に、上部絶縁層4
1およびミッドシールド層51を形成した構造を有する
SAL型磁気抵抗効果型再生ヘッドにおいて、縦バイア
ス磁界印加用の永久磁石膜として、Co:65〜82at
om%、Cr:10〜15atom%、Pt:8〜20atom%
の組成のCoCrPt合金を用いることによって、再生
トラック幅が3μm以下、再生ギャップ長が0.2μm
以下のMRヘッドでも十分な出力とバルクハウゼン・ノ
イズの抑制効果とを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体から
磁気情報信号を読み取るための磁気抵抗効果型再生ヘッ
ド(MRヘッド)に関し、特に、縦バイアス磁界を印加
するために形成配置される永久磁石膜が、50オングス
トローム程度以下の膜厚でも十分な保磁力を発生できる
MRヘッドの構成に関する。
【0002】以下の用語の定義は、S.ヘンデル「電子
工学事典」(S. Handel, A dictionary of Electronic
s, Penguin Books, Middlesex, England, 1972 )によ
る。“磁気抵抗効果”とは、磁界によって、電流を流す
磁性体の電気抵抗が変化する現象であって、磁界が電流
の流れに対して平行のときに磁性体の抵抗が増加し、磁
界が電流の流れに対して直角のときに磁性体の抵抗が減
少する。“磁束密度”とは、ある点の小領域における1
平方cm当たりの磁束の量をいい、磁束は、その領域に
対して垂直に貫く。“磁束”とは、電流を囲む媒体また
は磁石において発生する現象である。ある領域を貫く磁
束の量は、その領域を境界とする、所定の抵抗を有する
電気回路を磁界から遠ざけたときに発生する電流によっ
て計測される。その量は、同一の境界を有する任意の面
によって、磁束密度または磁気誘導を面積分した量に等
しい。ある物質の強磁性を示す曲線(磁束密度Bの磁気
力Hに対する関係)を“磁化曲線”という。“保磁性”
とは、ある磁性体の飽和磁気誘導に対する残留磁気誘導
によって計測される量である。“飽和磁気誘導”とは、
ある物質において可能な最大固有磁気誘導のことであ
る。保磁性の飽和磁束密度に対する比は、“角形比”と
いう。
【0003】本発明の永久磁石膜は高角形比を有するた
め、バルクハウゼン・ノイズを抑制することができ、狭
トラック化に最適なMRヘッドを作製することができ
る。
【0004】
【従来の技術】MRヘッドは、検出方法に強磁性薄膜の
磁気抵抗効果現象を利用した再生専用のヘッドである。
MRヘッドの再生特性は、例えばディスクのような磁気
記録媒体とヘッドとの相対速度に依存せずかつ感度が高
いという特徴を生かして、磁気ディスク装置の小型化あ
るいは高記録密度化の要求に適した再生ヘッドとして注
目され、その開発が急がれている。
【0005】MRヘッドについては、H.ニール・ベト
ラム「磁気記録の理論」(H. NealBertram, The Theory
of Magnetic Recording, Cambridge University Pres
s, Cambridge, England, 1994, pp. 166-203)に記載さ
れている。
【0006】図13に、関連するMR再生ヘッドおよび
誘導型記録ヘッドを備えた従来の録再ヘッドの斜視断面
を、また、図14に、その検出部Xの拡大図を示す。図
13の録再ヘッド構造は、まず基板7上にMRヘッド2
を形成した後、磁気記録媒体に情報を書き込む誘導型ヘ
ッド1を搭載したいわゆる録再分離型ヘッドの構成を示
している。図示したMRヘッド2は、図14において、
下部シールド層52とミッドシールド層51との間に、
軟磁性バイアス膜(SAL膜)13、磁気分離膜12お
よび磁気抵抗効果膜(MR膜)11からなる積層ストラ
イプ20を下部絶縁層42と上部絶縁層41とを介して
配置するものである。更に、積層ストライプ20の両側
には永久磁石膜21と電極膜31とが形成配置されてい
る。
【0007】図14を参照すると、再生動作時には、上
部絶縁層41と下部絶縁層42とによって形成された再
生ギャップ9で、MRヘッド2が通過した磁気記録媒体
の磁気情報信号を取り込み、積層ストライプ20のMR
膜11に電気抵抗変化を生じさせて電気信号に変換す
る。
【0008】一方、書き込み時、すなわち記録の際に
は、図13を参照すると、上部の誘導型ヘッド1を用
い、ミッドシールド層51と上部磁極3とで磁気回路を
構成し、コイル4に信号電流を流すことによって記録ギ
ャップ8に磁界を生じさせ、ディスク等の磁気記録媒体
に情報を書き込む。
【0009】図14に示すように、検出部を形成する積
層ストライプ20は、その両側に永久磁石膜21と電極
膜31とを配すると共に、上部絶縁層41と下部絶縁層
42とによって挟み込まれている。このため、再生トラ
ック10および再生ギャップ9は、図示するような配置
となる。また、この永久磁石膜21と電極膜31とに挟
まれた部分は、一般的に再生トラック領域と称する。M
R膜11は、強磁性体をスパッタ等の薄膜形成技術によ
り作製されるもので、NiFe合金(パーマロイ合
金)、CoFe合金等が一般的である。
【0010】MRヘッドが最適な再生動作を行うために
は、2つの方面の異なるバイアス磁界が必要であること
が既に開示されている。そのバイアス磁界の一つは、磁
気記録媒体からの信号の漏れ磁界に対する応答が線形に
なるように、磁気抵抗効果特性の線形領域にMR膜の動
作点を設定する目的で横方向に印加される横バイアス磁
界である。SAL型バイアスは、この横バイアス磁界の
発生方法の一つであり、図14に示す構造を有する。こ
の方法は、MR膜11の近傍に軟磁性膜を配置するもの
で、MR膜に流れたセンス電流によって発生する磁界に
よってSAL膜13を磁化し、この磁化されたSAL膜
からの磁界でMR膜にバイアス磁界を印加するものであ
る。この横バイアス磁界は、磁気媒体の面にほぼ垂直で
あり、かつMR膜の高さ方向にほぼ並行である。
【0011】もう一つのバイアス磁界は、MR膜の長手
方向に印加されるバイアス磁界で、縦バイアス磁界と呼
ばれる。この縦バイアス磁界の目的は、MR膜に一方向
の磁界を印加し設定することによって、磁化の回転をス
ムーズにし、不連続的な磁化回転を抑えること、あるい
はMR膜の両端部に発生しやすい磁区を固着することに
よって、バルクハウゼン・ノイズを抑えることである。
この縦バイアス磁界を印加するために、MR膜の両端に
永久磁石を配置したハードバイアス型MRヘッドが開発
された。
【0012】これまでにバルクハウゼン・ノイズの抑制
方法として永久磁石膜を用いる方法が、例えば特開平5
−135332号公報に開示されており、図14に示す
永久磁石膜21が積層ストライプ20の両側に配置され
ている。このバイアス方法では、永久磁石膜21がMR
膜11上に形成されるため、感磁部両端において永久磁
石膜の部分とMR膜の部分とが重なる結果、その部分が
厚くなってしまい、再生ギャップ長の狭ギャップ化を妨
げていた。特開平5−135332号公報に開示された
発明の実施例は、感磁部領域の長さが10μm以上の場
合が示され、本発明によって解決しようとする再生トラ
ック幅が3μm以下の狭トラックのMRヘッドには適用
できない技術である。
【0013】更に、特開平5−135332号公報の永
久磁石膜は、磁気ディスク用媒体としてCoPtまたは
CoCrPt等の合金を用いることが教示されている
が、MRヘッドのバイアス膜が永久磁石膜に対して適切
に機能するために必要な磁気特性および適切な機能を得
るための具体的な合金組成については何ら開示していな
い。
【0014】また、特開平4−245011号公報にも
類似した永久磁石膜を用いたバイアス磁界印加用法が開
示されているが、この場合も前述した公知例と同様に、
永久磁石膜がMR膜の上に積層された構造である。特開
平4−245011号公報に記載の実施例には、膜厚が
1000オングストロームのCo:80、Pt:20
(atom%)膜を用いると良いことが例示され、また、残
留磁束密度の低い合金組成でも膜厚を大きくすれば磁区
を安定化する効果があること、加えてこの組成を選んだ
理由は単に高保磁力が得られたからであると述べられて
いる。
【0015】情報化時代のニューマルチメディアが注目
され、より大容量で高性能の記録手段が望まれている。
その結果、要求される面密度(平方インチ当たりのデー
タビット)は高くなっている。しかし、面密度が増大す
れば、信号セグメントは必然的に小さくなり、再生ヘッ
ドに記録される信号は弱くなる。この信号の弱化は、記
憶媒体をより速く回転させて、信号を強くすることによ
り補償することができるが、媒体を速く回転させると、
データ周波数が増大して誘導型ヘッドが追従できなくな
ってしまう。
【0016】MRヘッドは、現行の小規模な面密度のも
のに対して効果的に読み取ってきた。現在、面記録密度
650Mb/in2 用には再生ギャップ長が0.4μm程
度のMRヘッドが用いられているが、今後の高記録密度
化によってますます再生ギャップ長は狭くなるであろ
う。再生ギャップ長が狭くなると、永久磁石膜の膜厚を
薄くしなければならないが、いずれの先行技術も、再生
ギャップ長が0.4μm以下になった場合の課題につい
ては言及していない。
【0017】また、本発明者の詳細な検討と検証によ
り、永久磁石膜の保磁力が単に高いだけの従来の方法で
は、十分にバルクハウゼン・ノイズが抑制されないこと
が判明した。本発明が適用されるMRヘッドの構造は、
以上述べた従来技術のものとは異なり、特開平3−12
5311号公報に開示されているようにMR膜両端に隣
接して接合する永久磁石膜を有するもので、このタイプ
の構造は、MRヘッドの狭ギャップ化に適していると考
えられる。しかしながら、いずれの公知技術も、永久磁
石膜を用いた最適なMRヘッドの構造についての開示は
なく、再生トラック幅および再生ギャップ長が狭くなっ
た場合、SAL型磁気抵抗効果型再生ヘッドのバルクハ
ウゼン・ノイズを抑制する具体的な構造および合金の化
学的な手段等の課題については何ら記述も示唆もされて
いない。
【0018】一方、近年発見された巨大磁気抵抗効果を
利用したスピンバルブ型素子を搭載したMRヘッドに、
更なる高感度化を測る試みがなされている。この技術の
一例を図15に示す。IEEE Trans. Mag., vol. 31 pp.
2612-2614 では、スピンバルブ素子にも永久磁石膜を用
いたハードバイアス方式が、バルクハウゼン・ノイズの
制御に効果的であることが記載されている。また、残留
磁束密度Br=5500G、保磁力Hc=1000Oe
の特性を有するCoCrPt合金膜が開示されている。
以下に記述するように、本発明と比較すると保磁力Hc
の大きさの点で重複する領域を有するが、残留磁束密度
Brが全く異なる範囲であり、CoCrPtの具体的な
組成について記載されていない。また、CoCrPt膜
が200オングストローム以下の場合、バイアス磁界が
不充分でバルクハウゼン・ノイズが抑制されず問題にな
ることが開示されている。上記文献の公知技術によれ
ば、新しい情報記録技術が要求する程度にCoCrPt
膜を薄くする場合のバルクハウゼン・ノイズの抑制法に
ついては、何ら記載も示唆もされていない。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】記録密度を向上させる
ためには、線記録密度を高めること、あるいは高トラッ
ク密度化を実現することが必要になる。まず、線記録密
度を高めるためには、トラック方向の分解機能を上げる
ことになる。このため、再生ギャップ長を狭くしなけれ
ばならない。しかし、一般的に再生ギャップ長を短くす
ると再生出力の低下を伴うため、MR膜の感度の低下を
抑えて感度を確保することが同時に必要である。MR膜
には通常約200〜250オングストロームの膜厚のパ
ーマロイ膜が使われているが、高密度化のために50オ
ングストローム以下に薄くなることが予想される。
【0020】再生ギャップ長を狭くするためには、上部
絶縁層または下部絶縁層のどちらか一方を薄くする方法
がよく取られる。しかし、従来技術の流用による永久磁
石膜を用いると、トラック両端の部分の電極膜を盛り上
げる構造になり、かねてから電極膜とミッドシールド層
との間で電気的短絡が生じやすくなっている状況を更に
悪化させてしまう。この問題を避けるためには、電極膜
を押し上げないように永久磁石膜の膜厚を適当な値に選
択しなければならない。
【0021】また、バイアス磁界そのものは、MR膜の
みに印加されるのが望ましい。しかし、永久磁石膜を厚
くすると、MR膜に接近した上部絶縁層等に磁束がバイ
パスしてしまい、磁気記録媒体から入射される信号磁束
が乱され、出力波形の歪みやノイズの原因となる。した
がって、MR膜が薄くなってもMR膜部分のみあるいは
MR膜のごく近傍にのみに磁界が印加されて、永久磁石
膜からの漏れ磁界が磁気記録媒体の信号磁界を乱さない
ようにした構造とする必要がある。
【0022】図15のスピンバルブ型MR素子の場合も
同様で、基本的に図14に示したSAL型素子と同じ課
題をもつ。積層ストライプ20’は、下部絶縁層42上
に反強磁性膜14、固定磁化膜(SAL膜)13、磁気
分離膜12および可動磁化膜(MR膜)11を積層した
ものである。巨大磁気抵抗効果を利用したこの型の素子
にも、永久磁石膜からのバイアス磁界が、前記MR膜に
のみ印加されることが望ましい。スピンバルブ型素子に
おいては、MR膜の膜厚は50〜100オングストロー
ム以下になることが予想されるが、MR膜がこのように
薄くなっても、MR膜のみに十分な磁界が印加されるこ
とが必要である。
【0023】一方、再生トラック幅が狭くなると、MR
膜の長手方向が短くなるため、両側に分離配置した永久
磁石膜21の間隔は狭くなり、より強い磁界がMR膜に
印加される。したがって、従来の広い再生トラック幅の
場合の残留磁束密度と膜厚との積(Br・t)を有する
永久磁石膜をそのまま用いると、MR膜の磁化は回転し
にくくなり、バルクハウゼン・ノイズは抑制されるもの
の感度が低下してしまう課題を有している。このため、
感度を損なわずかつバルクハウゼン・ノイズを抑制する
ことが可能な範囲で、Br・t積を小さくすることが必
要である。
【0024】Br・t積を小さくするためには2つの可
能な方法があり、残留磁束密度Brを低くすること、あ
るいは膜厚tを薄くすることが考えられるが、Brが低
いCoCrPt膜では、膜厚が薄くなると急激に保磁力
Hcが低下してしまう問題がある。薄い永久磁石膜であ
っても実質的にMR膜のみに適切な大きさのバイアス磁
界を印加することができ、かつ保磁力が高いことが必要
で、これによって再生トラック領域の狭トラック化、狭
ギャップ化に対応でき、出力を低下させずにバルクハウ
ゼン・ノイズを抑制する構造のMRヘッドが実現でき
る。すなわち、具体的には、膜厚が薄くとも、十分な保
磁力Hcと必要な磁界を印加できるBr・t積を有する
永久磁石合金の組成を見い出すことが課題である。
【0025】そこで、本発明の目的は、永久磁石膜を用
いたバイアス方式を採用したMRヘッドにおいて、記録
密度の向上に伴う狭トラック化、狭ギャップ化に対応す
るために、永久磁石膜の磁気特性を最適化することによ
って、バルクハウゼン・ノイズを抑制しかつ高感度の磁
気ヘッドを提供することにある。
【0026】更に、本発明の目的は、下部絶縁層の上に
軟磁性バイアス膜(SAL膜)、磁気分離膜、磁気抵抗
効果膜(MR膜)および上部絶縁層の順で積層され、前
記MR膜の再生トラック領域の外側は、永久磁石膜に直
接あるいは下地膜を介して接触している構造を有するS
AL型磁気抵抗効果型再生ヘッドを提供し、また、下部
絶縁層の上に反強磁性膜、固定磁化膜(SAL膜)、磁
気分離膜、可動磁化膜(MR膜)および上部絶縁層の順
で積層され、前記可動磁化膜のトラックの外側は、永久
磁石膜に直接あるいは下地膜を介して接触している構造
を有するスピンバルブ型磁気抵抗効果型再生ヘッドを提
供することにある。前記2つのタイプのMRヘッドは、
縦バイアス磁界印加用の永久磁石膜として、Co:65
〜82atom%、Cr:10〜15atom%、Pt:8〜2
0atom%の組成のCoCrPt合金を用いることによっ
て、再生トラック幅が3μm以下、再生ギャップ長が
0.2μm以下のMRヘッドでも十分な出力とバルクハ
ウゼン・ノイズの抑制効果とを得るものである。
【0027】本発明の他の目的は、永久磁石膜の膜厚を
MR膜の約0.5〜3倍、残留磁束密度膜厚積Br・t
が約200〜500G・μm、残留磁束密度Brが約9
000〜13000G、保磁力Hcが約700Oe以
上、保磁力角形比S* が約0.6以上、好ましくは0.
60〜0.85である永久磁石膜を用いたMRヘッドを
提供することにある。より良好な磁気特性を得るため
に、永久磁石膜の下地膜として、膜厚が50〜200オ
ングストローム程度のCr、W、Moまたはそれらの合
金を用いることができる。
【0028】本発明の更に他の目的は、再生ギャップ長
が0.4μm以下であり、上部絶縁層と、SAL膜と、
磁気分離膜と、MR膜と、下部絶縁層との厚さの和に等
しいMRヘッドを提供することにある。
【0029】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0030】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記の通りである。
【0031】すなわち、本発明の、永久磁石膜の磁気特
性の最適化によりバルクハウゼン・ノイズを抑制し感度
を高くしたSAL型磁気抵抗効果型再生ヘッドは、下部
絶縁層の上に軟磁性バイアス膜(SAL膜)、磁気分離
膜、磁気抵抗効果膜(MR膜)および上部絶縁層の順で
積層され、前記MR膜の再生トラック領域の外側は、永
久磁石膜に直接あるいは下地膜を介して接触している構
造を有するものである。また、本発明のスピンバルブ型
磁気抵抗効果型再生ヘッドは、下部絶縁層の上に反強磁
性膜、固定磁化膜(SAL膜)、磁気分離膜、可動磁化
膜(MR膜)および上部絶縁層の順で積層され、前記可
動磁化膜のトラックの外側は、永久磁石膜に直接あるい
は下地膜を介して接触している構造を有するものであ
る。前記いずれのタイプのMRヘッドも、狭トラック
化、狭ギャップ化に対応可能な永久磁石膜に必要な磁気
特性を得ることができる組成のCoCrPt合金膜を用
いることによって、あるいはMR膜と永久磁石膜との膜
厚の比を特定することによって、バルクハウゼン・ノイ
ズが抑制される。
【0032】本発明の一つの実施の形態によれば、磁気
抵抗効果型再生ヘッドは、第1の厚さを有する磁気抵抗
効果膜(MR膜)と、第2の厚さを有する磁気分離膜
と、第3の厚さを有する軟磁性バイアス膜(SAL膜)
で、前記磁気抵抗効果膜と前記軟磁性バイアス膜との間
に前記磁気分離膜を挟む前記軟磁性バイアス膜と、前記
磁気抵抗効果膜と前記磁気分離膜と前記軟磁性バイアス
膜とからなる積層ストライプで、前記第1、第2、第3
の厚さを横断する方向を横方向、前記横方向に対して実
質的に垂直な方向を縦方向として、前記縦方向に第1の
端部と第2の端部とを有する前記積層ストライプと、永
久磁石膜と、前記永久磁石膜上に配置されて、前記横方
向に積層された二重膜を形成する電極膜で、前記積層ス
トライプが、前記第1および第2の端部の各々に形成さ
れた前記二重膜と共に配置される前記電極膜と、前記積
層ストライプと前記第1および第2の端部の各々に形成
された前記二重膜との上に配置された上部絶縁層と、前
記積層ストライプと前記第1および第2の端部の各々に
形成された前記二重膜との下に配置された下部絶縁層
と、前記第1および第2の端部の各々に形成された前記
二重膜の間に配置された前記積層ストライプによって形
成された再生トラック領域で、前記再生トラック領域
に、前記軟磁性バイアス膜による横バイアス磁界と前記
永久磁石膜による縦バイアス磁界とが印加されるように
構成された前記再生トラック領域とを有し、前記永久磁
石膜は保磁力角形比が0.6以上であり、前記再生トラ
ック領域における前記縦および横バイアス磁界の合成磁
界は約45度に傾いた保磁力を有することを特徴とす
る。
【0033】本発明の他の一つの実施の形態によれば、
磁気抵抗効果型再生ヘッドは、第1の厚さを有する反強
磁性膜と、第2の厚さを有する固定磁化膜(SAL膜)
と、第3の厚さを有する磁気分離膜と、第4の厚さを有
する可動磁化膜で、磁気抵抗効果膜(MR膜)である前
記可動磁化膜と、前記反強磁性膜と前記固定磁化膜と前
記磁気分離膜と前記可動磁化膜とが順次積層されて形成
する積層ストライプで、前記第1、第2、第3、第4の
厚さを横断する方向を横方向、前記横方向に対して実質
的に垂直な方向を縦方向として、前記縦方向に第1の端
部と第2の端部とを有する前記積層ストライプと、永久
磁石膜と、前記永久磁石膜上に配置されて、前記横方向
に積層された二重膜を形成する電極膜で、前記積層スト
ライプが、前記第1および第2の端部の各々に形成され
た前記二重膜と共に配置される前記電極膜と、前記積層
ストライプと前記第1および第2の端部の各々に形成さ
れた前記二重膜との上に配置された上部絶縁層と、前記
積層ストライプと前記第1および第2の端部の各々に形
成された前記二重膜との下に配置された下部絶縁層と、
前記第1および第2の端部の各々に形成された前記二重
膜の間に配置された前記積層ストライプによって形成さ
れた再生トラック領域とを有し、前記永久磁石膜は保磁
力角形比が0.6以上であり、前期再生トラック領域に
おける前記縦および横バイアス磁界の合成磁界は約45
度に傾いた保磁力を有することを特徴とする。
【0034】本発明の他の一つの実施の形態によれば、
磁気抵抗効果型再生ヘッドは、第1の厚さを有する磁気
抵抗効果膜(MR膜)と、第2の厚さを有する磁気分離
膜と、第3の厚さを有する軟磁性バイアス膜(SAL
膜)で、前記磁気抵抗効果膜と前記軟磁性バイアス膜と
の間に前記磁気分離膜を挟む前記軟磁性バイアス膜と、
前記磁気抵抗効果膜と前記磁気分離膜と前記軟磁性バイ
アス膜とからなる積層ストライプで、前記第1、第2、
第3の厚さを横断する方向を横方向、前記横方向に対し
て実質的に垂直な方向を縦方向として、前記縦方向の第
1の端部と第2の端部とを有する前記積層ストライプ
と、永久磁石膜と、前記永久磁石膜上に配置されて、前
記横方向に積層された二重膜を形成する電極膜で、前記
積層ストライプが、前記第1および第2の端部の各々に
形成された前記二重膜と共に配置される前記電極膜と、
前記第1および第2の端部の各々と前記二重膜との間に
配置された下地膜で、前記第1および第2の端部の各々
に形成された前記二重膜の表面に沿って伸長する前記下
地膜と、前記積層ストライプと前記第1および第2の端
部の各々に形成された前記二重膜との上に配置された第
4の厚さを有する上部絶縁層と、前記積層ストライプと
前記第1および第2の端部の各々に形成された前記二重
膜に沿って伸長する前記下地膜との下に配置された第5
の厚さを有する下部絶縁層と、前記二重膜の間に配置さ
れた前記積層ストライプによって形成された再生トラッ
ク領域とを有し、前記第1、第2、第3、第4、第5の
厚さの和からなる再生ギャップを有することを特徴とす
る。
【0035】本発明の他の一つの実施の形態によれば、
磁気抵抗効果型再生ヘッドは、第1の厚さを有する反強
磁性膜と、第2の厚さを有する固定磁化膜(SAL膜)
と、第3の厚さを有する磁気分離膜と、第4の厚さを有
する可動磁化膜で、磁気抵抗効果膜(MR膜)である前
記可動磁化膜と、前記反強磁性膜と前記固定磁化膜と前
記磁気分離膜と前記可動磁化膜とが順次積層されて形成
する積層ストライプで、前記第1、第2、第3、第4の
厚さを横断する方向を横方向、前記横方向に対して実質
的に垂直な方向を縦方向として、前記縦方向に第1の端
部と第2の端部とを有する前記積層ストライプと、永久
磁石膜と、前記永久磁石膜上に配置されて、前記横方向
に積層された二重膜を形成する電極膜で、前記積層スト
ライプが、前記第1および第2の端部の各々に形成され
た前記二重膜と共に配置される前記電極膜と、前記第1
および第2の端部の各々と前記二重膜との間に配置され
た下地膜で、前記第1および第2の端部の各々に形成さ
れた前記二重膜の表面に沿って伸長する前記下地膜と、
前記積層ストライプと前記第1および第2の端部の各々
に形成された前記二重膜との上に配置された第5の厚さ
を有する上部絶縁層と、前記積層ストライプと前記第1
および第2の端部の各々に形成された前記二重膜に沿っ
て伸長する前記下地膜との下に配置された第6の厚さを
有する下部絶縁層と、前記二重膜の間に配置された前記
積層ストライプによって形成された再生トラック領域と
を有し、前記第1、第2、第3、第4、第5、第6の厚
さの和からなる再生ギャップを有することを特徴とす
る。
【0036】積層ストライプの両端が直接あるいは間接
的に永久磁石膜に接触し、再生トラック幅が3μm以
下、再生ギャップ長が0.3μm以下のハードバイアス
型MRヘッドにおいて、永久磁石膜とMR膜との膜厚の
比を特定した構造は今日まで知られていなかった。本発
明は、特開平3−125311号公報に記載された従来
技術における、永久磁石膜の磁気特性の点に関し更に検
討した結果、狭ギャップ化、狭トラック化に対応可能
な、MR膜と永久磁石膜との膜厚比の設定および永久磁
石膜の磁気特性、ならびにこれらの磁気特性を得ること
ができるCoCrPt合金組成が見い出されたことに基
づくものである。
【0037】本発明は、特に、再生トラック幅が3μm
以下、再生ギャップ長が0.2μm以下であるSAL型
磁気抵抗効果型再生ヘッドまたはスピンバルブ型磁気抵
抗効果型再生ヘッドに有効である。10μm程度のトラ
ック幅をもつMRヘッドでは、MR膜が厚くまた両端の
永久磁石膜が比較的厚くても、磁気記録媒体の信号磁界
はほぼMR膜のみに印加されるため、MR膜以外に漏れ
る磁界は少なくなり、磁気記録媒体からの磁界に対して
悪影響を与えることはない。しかし、狭ギャップ化が進
みMR膜の膜厚が200オングストローム以下になる
と、MR膜の膜厚に対して永久磁石膜の膜厚が相対的に
厚くなり、MR膜に接触していない部分からの漏れ磁束
が発生し、ノイズの原因となる。本発明は、永久磁石膜
の膜厚がMR膜の膜厚に対して3倍以下、好ましくは
0.5〜3倍の範囲であれば、出力の低下はわずかであ
り、かつバルクハウゼン・ノイズはほぼ抑えられること
が見い出されたことに基づくものである。
【0038】また、従来のように永久磁石膜の膜厚が厚
いと、再生ギャップ長が狭くなった場合、永久磁石膜と
シールド層との間の距離が短くなり、電気的短絡を引き
起こしてしまう。永久磁石膜を十分薄くできれば、電気
的絶縁性を保つことが可能である。永久磁石膜の膜厚を
薄くすると、従来知られているCoCrPt組成(IEEE
Trans. Mag., vol. 31 pp. 2612-2614 に示されている
9000G以下の低いBrを有する組成)では、Hcが
急激に低下してしまい、永久磁石膜の機能が不充分であ
る。本発明による組成のCoCrPt合金ならば、膜厚
が薄い領域においても、700Oe以上の高い保磁力H
cを得ることが可能であり、バルクハウゼン・ノイズを
抑制するために安定なバイアス磁界を容易に得ることが
できる。
【0039】また、Hcのみならず、保磁力角形比S*
が高いとバルクハウゼン・ノイズを抑制することがで
き、0.60〜0.85の範囲が好適であることを見い
出した。S* は、図16に示すように、磁化曲線111
の保磁力Hcの点における接線112と残留磁化Mrの
点を通る平行線113との交点のX成分(磁界H)をH
c1とすると、S* =Hc1/Hcで定義される量であ
る。これは保磁力の点における磁化曲線の傾きを表して
いるが、この値が大きいと磁化反転は急峻となり、磁化
反転が一斉に起きる。最近の計算機シミュレーションの
結果(J. Appl. Phys. 63, pp. 3248-3253, 1988)か
ら、磁化反転は、磁性粒子どうしの磁気的相互作用の影
響を受け、磁気的相互作用が小さいときは、S* は小さ
くHcは大きくなり、磁気的相互作用が大きいときに
は、S* は大きくHcは小さくなることが明らかになっ
ている。すなわち、S* を、磁気的相互作用の強さを評
価する一つの指標とすることができる。
【0040】MR膜にバイアス磁界を印加している永久
磁石膜は、逆にMR膜の磁化の影響を受けると考えられ
る。永久磁石膜の磁気的相互作用が大きい場合(S* が
大きい場合)、MR膜に最も近い部分の永久磁石膜の磁
性粒が永久磁石膜の着磁方向と異なる方向に磁化された
とすると、磁化された永久磁石膜の磁性粒に隣接する磁
性粒も磁化されてしまい、永久磁石が発生する磁界強度
を弱めてしまうと考えられる。永久磁石膜の磁気的相互
作用が小さい場合(S* が小さい場合)には、永久磁石
膜の磁性粒に隣接する磁性粒は磁化されにくく、永久磁
石が発生する磁界強度を弱めてしまうことはないが、S
* が小さいため通常の永久磁石材料と同様に実際の動作
点における磁化が小さくなってしまい、十分な磁界が印
加されない。したがって、S* をある範囲の値に制御す
る必要がある。
【0041】本発明の組成のCoCrPtは、Arガス
圧、バイアス電圧等のスパッタ条件によってS* を制御
することができる。一例として、マグネトロン・スパッ
タ装置を用いると、Arガス圧を10mTorr以上に、バ
イアス電圧を−50V以上に印加することによってS*
を0.60〜0.85に制御することができる。また、
永久磁石の下地としてCr膜、Mo膜等を用いることも
可能であり、これら下地膜により、CoCrPt膜の結
晶配向あるいは結晶粒径を変化させ、HcおよびS* を
制御することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、実施例を参照して本発明を
詳細に説明する。
【0043】(実施例1)永久磁石膜として用いたCo
CrPt合金の組成による保磁力Hcと膜厚との関係を
検討した。その代表的な結果として、本発明による組成
範囲に属する、Co:76、Cr:12、Pt:12、
および、Co:70、Cr:12、Pt:18(atom
%)の2つの合金膜の保磁力Hcの膜厚に対する特性を
図1に示す。一方、Co:74、Cr:18、Pt:8
と、Co:68、Cr:18、Pt:14と、Co:6
6、Cr:12、Pt:22(atom%)との3組成を比
較例として示す。
【0044】従来の組成では、膜厚が薄くなるにしたが
い保磁力が低下してしまうが、本発明による組成では、
膜厚を300オングスロトーム程度まで下げるとき、保
磁力が増加し、膜厚が600オングストローム以下にな
っても1000Oe以上の保磁力が得られる。
【0045】図2は、本発明によるCoCrPt合金膜
の残留磁束密度Brと保磁力Hcとの組成依存性を示
す。比較例における関係も同時に示す。
【0046】永久磁石膜の膜厚が薄くなっても、バルク
ハウゼン・ノイズを制御するのに必要なバイアス磁界を
得るためには、Brが9000G以上、かつHcが70
0Oe以上必要であり、その組成範囲は、Co:65〜
82atom%、Cr:10〜15atom%、Pt:8〜20
atom%である。したがって、狭ギャップ化が進み永久磁
石膜の膜厚が薄くなった場合、本発明の組成範囲のCo
CrPt合金を用いれば、高い保磁力を実現可能であ
る。
【0047】本発明による永久磁石膜の効果を実証する
ため、図14に示すMR素子部の構成を以下のように選
択した。下部シールド層(Fe−Al−Si合金膜)5
2上に、下部絶縁層(Al2 3 膜)42を介して、S
AL膜(Ni−Fe−Cr膜)13、磁気分離膜(Ta
膜)12およびMR膜(Ni−Fe合金膜)11を挟む
ように、下地膜(Cr膜)22、永久磁石膜(CoCr
Pt合金膜)21および電極膜(Ni−Fe−Ta合金
膜)31が積層され、更にこの上に、上部絶縁層41お
よびミッドシールド層51を形成した。
【0048】本発明は、特開平3−125311号公報
に開示された方法と同様の方法でMR膜11をバイアス
する。すなわち、縦方向バイアスおよび横方向バイアス
共に、感磁領域をバイアスするものである。ここで縦方
向バイアスは、MR膜11に平行に発生する。また、横
方向バイアスは、MR膜11に平行する磁気分離膜12
およびSAL膜13によって発生する。
【0049】本実施例では、MR膜11の膜厚を50〜
200オングストローム、永久磁石膜21の膜厚を25
〜600オングストロームまで変化させ、磁気分離膜1
2の膜厚は100オングストロームとして測定条件を変
えて検討を重ねた。また、下部シールド層にはFe−A
l−Si合金、上部および下部絶縁層にはAl2
SAL膜にはNi−Fe−Cr合金、磁気分離膜にはT
aまたはNb、下地層にはCr、WまたはMo、永久磁
石膜にはCoCrPt合金、MR膜にはNi−Fe合
金、電極膜にはNi−Fe−TaまたはMo−Au合金
を用いた。永久磁石膜の残留磁束密度は、CoCrPt
合金の組成を変化させることにより、5400〜140
00Gに制御し比較検討を行った。
【0050】CoCrPt膜の組成および下地膜の膜厚
を制御することにより、保磁力Hcと保磁力角形比S*
を変化させた。実際には、MRヘッド2上に形成した誘
導型ヘッド1を用いて磁気記録媒体に記録し、MRヘッ
ドの再生特性を検討した。このとき、誘導型ヘッド1の
トラック幅は7μmとした。バルクハウゼン・ノイズ
は、以下のようにして観察した。まず、記録再生過程を
20回繰り返して再生波形をオシロスコープで観察し、
この繰り返し測定中に、目視観察で明らかな程度のピー
ク値の変動、波形のジャンプ、ベースラインシフトのい
ずれかが現れた場合、そのサンプルMRヘッドにバルク
ハウゼン・ノイズが出現したと判定した。バルクハウゼ
ン・ノイズが起きなかった回数/測定回数(20回)
を、バルクハウゼン・ノイズ制御率とした。
【0051】図3および図4に、SAL型MRヘッドの
出力とバルクハウゼン・ノイズ制御率との再生トラック
幅に対する変化を示した。ここで比較例として、残留磁
束密度Brが約6000GであるCo:74、Cr:1
8、Pt:8(atom%)の組成の永久磁石膜を用いた。
本発明による永久磁石膜として、Brが約11000G
のCo:76、Cr:12、Pt:12(atom%)の合
金を用いた。
【0052】再生トラック幅を狭くしたときの出力とバ
ルクハウゼン・ノイズの制御率とを比較した。再生トラ
ック幅は、7μmから0.1μmまで変化させた。再生
ギャップ長は、0.2μmに一定にした。MR膜は10
0オングストローム、永久磁石膜は200オングストロ
ームとした。
【0053】図1より、永久磁石膜の膜厚が200オン
グストロームのときの保磁力Hcは、従来例のCo:7
4、Cr:18、Pt:8の場合600Oe、本発明の
Co:76、Cr:12、Pt:12の場合は1700
Oeであることがわかる。また、残留磁束密度膜厚積B
r・tは、それぞれ120G・μm、220G・μmに
なる。出力は、再生トラック幅が7μmから0.1μm
まで広いときも狭いときも従来例の組成を用いた方が高
い。これはBr・t積が小さい従来例の組成の方が感度
が高くなるためと思われる。
【0054】いずれの組成を用いても、トラック幅が狭
くなるにしたがい出力は減少していくが、これは両側の
永久磁石膜が近づくことによってMR膜に係る磁界が強
くなり、感度が低下したためである。本実施例のよう
に、永久磁石膜の膜厚を同じにして本発明と従来例とを
比較したとき、本発明の合金を用いると従来例よりBr
・t積が大きくなるため感度の低下が懸念されるが、再
生トラック幅が0.1μmと狭くなってもまだ十分な大
きさの出力が得られるので不利な点にならない。
【0055】本発明の特徴は、バルクハウゼン・ノイズ
の制御率に顕著に現れる。本発明による組成を用いた場
合は、トラック幅が7μmから0.1μmまで完全にバ
ルクハウゼン・ノイズを制御することができるが、従来
組成を用いた場合は、トラック幅が狭くなるにつれて抑
制率は少しずつ向上するものの、0.1μm程度になっ
てもまだバルクハウゼン・ノイズを制御できない。これ
は永久磁石膜の保磁力が、本発明の組成では1700O
eと高いのに対して、従来組成では600Oeと低いた
め、記録媒体からの磁界やMR膜の磁界の影響を受けて
永久磁石膜の磁化状態が変わってしまうためと思われ
る。従来組成では、永久磁石膜の膜厚を薄くした場合高
い保磁力が得られないので、バルクハウゼン・ノイズを
抑制できない。一方、本発明のようにBrの大きい磁石
合金を用いることにより、永久磁石膜を薄くしても、十
分な出力を得、かつバルクハウゼン・ノイズを完全に制
御することができる。
【0056】(実施例2)次に、実施例1に示すSAL
型MRヘッドを作製し、永久磁石膜の膜厚とMR膜の膜
厚とを種々変えて実験したが、これらの膜厚の比が出力
とバルクハウゼン・ノイズとを左右していることが判っ
た。
【0057】その一例として、図5および図6に、再生
トラック幅を2μm、再生ギャップ長を0.2μmにし
たときの、出力とバルクハウゼン・ノイズ制御率との、
永久磁石膜の膜厚とMR膜の膜厚との比(ここでは、こ
の比sを永久磁石膜の膜厚/MR膜の膜厚で定義し
た。)に対する関係を示した。永久磁石膜には、Brが
約11000GのCo:76、Cr:12、Pt:12
(atom%)合金を用いた。
【0058】バルクハウゼン・ノイズが抑制されている
範囲(s=0.5〜3)において、出力はこの比が大き
くなると共に僅かずつ減少しているが、sが4以上にな
ると、出力は極端に減少してしまう。同時に、バルクハ
ウゼン・ノイズが発生する。これは、永久磁石膜による
縦バイアス磁界がMR膜のみならずMR膜近傍に漏れ
て、媒体からの信号磁界に影響を与えたためと考えられ
る。また、sが0のとき、すなわち永久磁石膜がないと
きは、バルクハウゼン・ノイズが頻繁に発生し、安定し
た出力を得ることができなかった。この結果より、MR
膜の膜厚に応じて適当な永久磁石膜の膜厚を設定するこ
とにより、バルクハウゼン・ノイズを抑制し、かつ十分
な出力が得られる縦バイアスを実現することができる。
【0059】(実施例3)図15に示したスピンバルブ
型MR素子を作製し、同様に誘導型ヘッドと組み合わせ
て記録再生を行い、出力およびバルクハウゼン・ノイズ
抑制率を調べた。また、実施例1と同じ基準でバルクハ
ウゼン・ノイズの判定を行った。
【0060】図15のスピンバルブ型MRヘッドの構成
は、次のようにした。下部シールド層(Fe−Al−S
i合金膜)52上に、下部絶縁層(Al2 3 膜)42
および反強磁性膜(Fe−Mn膜)14を介して、固定
磁化膜(SAL膜)(NiFe膜)13、磁気分離膜
(Cu膜)12、可動磁化膜(MR膜)(NiFe膜)
11およびそれらを挟むように下地膜(Cr膜)15、
永久磁石膜(CoCrPt合金膜)21および電極膜
(Ni−Fe−Ta合金膜)31が積層され、更に、上
部絶縁層41を介してミッドシールド層51を形成し
た。ここで、縦方向バイアスは、MR膜11に平行に発
生する。
【0061】本実施例では、MR膜11の膜厚を50オ
ングストローム、永久磁石膜21の膜厚を10〜300
オングストロームまで変化させ、磁気分離膜12の膜厚
は20オングストロームとして種々検討を重ねた。ま
た、下部シールド層にはFe−Al−Si合金、上部お
よび下部絶縁層にはAl2 3 、下地膜にはCrまたは
Mo、永久磁石膜にはCoCrPt合金、電極膜にはN
i−Fe−Ta合金を用いた。
【0062】図7および図8に、出力とバルクハウゼン
・ノイズ制御率との、永久磁石膜の膜厚と可動磁化膜の
膜厚との比rに対する関係を示した。このスピンバルブ
型MRヘッドにおいても、実施例2のSAL型MRヘッ
ドの場合と同様に、rが0.5〜3の範囲においてバル
クハウゼン・ノイズが抑制されている。出力は、rが大
きくなるにしたがい減少している。スピンバルブ型MR
ヘッドにおいて、永久磁石膜による磁界が可動磁化膜の
みならず可動磁化膜近傍に漏れて、媒体からの信号磁界
に影響を与えたためと考えられる。
【0063】また、実施例2のSAL型MRヘッドと同
様に、永久磁石膜がない場合は、バルクハウゼン・ノイ
ズが頻繁に発生し、安定した出力を得ることができなか
った。この結果より、スピンバルブ型MRヘッドにおい
ても、可動磁化膜の膜厚に応じて適当な永久磁石膜の膜
厚を設定することにより、バルクハウゼン・ノイズを抑
制し、かつ十分な出力が得られる縦方向バイアスを実現
することができる。
【0064】(実施例4)実施例1と同様の構造のSA
L型MRヘッドを作製し、永久磁石膜の残留磁束密度膜
厚積Br・tに関する検討をした。永久磁石膜には、B
rが約9000GのCo:70、Cr:14、Pt:1
4(atom%)合金を用いた。再生トラック幅は1.5μ
m、再生ギャップ長は0.2μmに選んだ。
【0065】図9および図10に、出力とバルクハウゼ
ン・ノイズ制御率との、Br・t積に対する関係を示し
た。出力は、Br・t積が増加するにしたがって僅かず
つ減少するが、500G・μm以上では急激に減少す
る。バルクハウゼン・ノイズは、200G・μm以上で
は発生が認められない。この検討結果から、高出力が得
られ、かつバルクハウゼン・ノイズも制御されるBr・
t積の範囲は、200〜500G・μmであることがわ
かる。
【0066】(実施例5)実施例1と同様の構造のSA
L型MRヘッドを作製し、永久磁石膜の保磁力Hcと保
磁力角形比S* とが、バルクハウゼン・ノイズに及ぼす
影響を検討した。永久磁石膜には、Brが約11000
GのCo:76、Cr:12、Pt:12(atom%)合
金を用いた。再生トラック幅は1μm、再生ギャップ長
は0.15μmにした。
【0067】図11に、バルクハウゼン・ノイズの発生
の有無について、永久磁石膜のHcとS* との関係を示
した。バルクハウゼン・ノイズは、Hcだけでなく、S
* にも影響されることがわかり、Hcが700Oe以
上、S* が0.6〜0.85の範囲においてのみ発生し
ない。したがって、Hcが単に高いのみではバルクハウ
ゼン・ノイズを抑制することができず、S* を適切な値
に選択する必要がある。
【0068】(実施例6)図12は、本発明による一実
施例を示すMRヘッドの磁気記録媒体側から見た断面図
である。永久磁石膜を従来より格段に薄くできることか
ら、再生ギャップをほぼ一定な間隔にできる構造であ
る。従来のMRヘッドでは、十分な大きさの縦方向バイ
アス磁界が得られるように磁石膜を厚くしていたため、
電極膜が再生ギャップに突出してしまい、図14あるい
は図15に示すように再生ギャップが上側に湾曲してし
まった。高密度化の要請により、再生トラック幅を狭く
するとか、再生ギャップ長を短くすると、再生出力の低
下を招いてしまう。しかしながら、本発明では、永久磁
石膜21をMR膜11と同じかそれ以下に形成できるた
め、電極膜31を不必要に薄くせずに狭トラックのMR
ヘッドを形成することができる。
【0069】したがって、図12に示すように、本発明
のMRヘッドの再生ギャップ長は、上部絶縁層41と、
SAL膜13と、磁気分離膜12と、MR膜11と、下
部絶縁層42との厚さの和に等しくなるが、図14ある
いは図15の従来の再生ギャップ長は、電極膜31の膜
厚分だけ厚くなる。
【0070】相当するスピンバルブ型MRヘッドについ
ては図示しないが、SAL型MRヘッドの積層ストライ
プをスピンバルブ型のものに変更する以外は、図12と
同様なものである。
【0071】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0072】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
【0073】すなわち、永久磁石膜を用いたバイアス方
式を採用したSAL型あるいはスピンバルブ型MRヘッ
ドにおいて、記録密度の向上に伴う狭トラック化、狭ギ
ャップ化に対応するために適切なCoCrPt合金組成
を選ぶことにより、永久磁石膜の膜厚および磁気特性の
最適化が可能になると共に、バルクハウゼン・ノイズを
抑制でき、高感度なMRヘッドを提供することができ
る。
【0074】また、MRヘッドの縦バイアス磁界印加用
の永久磁石膜として、Co:65〜82atom%、Cr:
10〜15atom%、Pt:8〜20atom%の組成のCo
CrPt合金を用いることによって、再生トラック幅が
3μm以下、再生ギャップ長が0.2μm以下のMRヘ
ッドでも十分な出力とバルクハウゼン・ノイズの抑制効
果とを得ることができる。
【0075】更に、永久磁石膜の下地膜として、膜厚が
50〜200オングストローム程度のCr、W、Moま
たはそれらの合金を用いるので、より良好な磁気特性を
得ることができる。
【0076】本発明のMRヘッドの再生ギャップ長は、
0.4μm以下であり、上部絶縁層と、SAL膜と、磁
気分離膜と、MR膜と、下部絶縁層との厚さの和に等し
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による永久磁石膜の膜厚と保磁力特性と
の関係を示す図である。
【図2】本発明による永久磁石膜の残留磁束密度Brと
保磁力Hcとの組成依存性を示す3元状態平衡図であ
る。
【図3】再生トラック幅と出力特性との関係を示す図で
ある。
【図4】再生トラック幅とバルクハウゼン・ノイズ特性
との関係を示す図である。
【図5】SAL型MRヘッドの膜厚比と出力特性との関
係を示す図である。
【図6】SAL型MRヘッドの膜厚比とバルクハウゼン
・ノイズ特性との関係を示す図である。
【図7】スピンバルブ型MRヘッドの膜厚比と出力特性
との関係を示す図である。
【図8】スピンバルブ型MRヘッドの膜厚比とバルクハ
ウゼン・ノイズ特性との関係を示す図である。
【図9】Br・t積と出力特性との関係を示す図であ
る。
【図10】Br・t積とバルクハウゼン・ノイズ特性と
の関係を示す図である。
【図11】保磁力角形比に対する保磁力とバルクハウゼ
ン・ノイズとの発生分布図である。
【図12】本発明の一実施例であるMRヘッドの断面図
である。
【図13】従来の録再分離型ヘッドの斜視断面図であ
る。
【図14】従来のSAL型MRヘッドの断面図である。
【図15】従来のスピンバルブ型MRヘッドの断面図で
ある。
【図16】保磁力角形比の説明図である。
【符号の説明】
11 MR膜 12 磁気分離膜 13 SAL膜 21 永久磁石膜 22 下地膜 31 電極膜 41 上部絶縁層 42 下部絶縁層 51 ミッドシールド層 52 下部シールド層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飛世 正博 埼玉県熊谷市三ケ尻5200番地 日立金属株 式会社磁性材料研究所内 (72)発明者 三俣 千春 埼玉県熊谷市三ケ尻5200番地 日立金属株 式会社磁性材料研究所内 (72)発明者 三浦 久幸 埼玉県熊谷市三ケ尻5200番地 日立金属株 式会社磁性材料研究所内 (72)発明者 川井 哲郎 埼玉県熊谷市三ケ尻5200番地 日立金属株 式会社磁性材料研究所内 (72)発明者 サイモン・リャオ アメリカ合衆国、カリフォルニア州、サン タ・バーバラ、ヴィスタ・バヒア 5296

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の厚さを有する磁気抵抗効果膜(M
    R膜)と、 第2の厚さを有する磁気分離膜と、 第3の厚さを有する軟磁性バイアス膜(SAL膜)で、
    前記磁気抵抗効果膜と前記軟磁性バイアス膜との間に前
    記磁気分離膜を挟む前記軟磁性バイアス膜と、 前記磁気抵抗効果膜と前記磁気分離膜と前記軟磁性バイ
    アス膜とからなる積層ストライプで、前記第1、第2、
    第3の厚さを横断する方向を横方向、前記横方向に対し
    て実質的に垂直な方向を縦方向として、前記縦方向に第
    1の端部と第2の端部とを有する前記積層ストライプ
    と、 永久磁石膜と、 前記永久磁石膜上に配置されて、前記横方向に積層され
    た二重膜を形成する電極膜で、前記積層ストライプが、
    前記第1および第2の端部の各々に形成された前記二重
    膜と共に配置される前記電極膜と、 前記積層ストライプと前記第1および第2の端部の各々
    に形成された前記二重膜との上に配置された上部絶縁層
    と、 前記積層ストライプと前記第1および第2の端部の各々
    に形成された前記二重膜との下に配置された下部絶縁層
    と、 前記第1および第2の端部の各々に形成された前記二重
    膜の間に配置された前記積層ストライプによって形成さ
    れた再生トラック領域で、前記再生トラック領域に、前
    記軟磁性バイアス膜による横バイアス磁界と前記永久磁
    石膜による縦バイアス磁界とが印加されるように構成さ
    れた前記再生トラック領域とを有する磁気抵抗効果型再
    生ヘッドであって、 前記永久磁石膜は保磁力角形比が0.6以上であり、 前記再生トラック領域における前記縦および横バイアス
    磁界の合成磁界は約45度に傾いた保磁力を有すること
    を特徴とする磁気抵抗効果型再生ヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の磁気抵抗効果型再生ヘ
    ッドであって、前記永久磁石膜に対する前記磁気抵抗効
    果膜の膜厚比(永久磁石膜の膜厚/磁気抵抗効果膜の膜
    厚)が0.5〜3の範囲にあることを特徴とする磁気抵
    抗効果型再生ヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の磁気抵抗効果型再生ヘ
    ッドであって、前記永久磁石膜がCoCrPt合金であ
    り、その組成は、Co:65〜82atom%、Cr:10
    〜15atom%、Pt:8〜20atom%であって、かつ各
    成分の合計は、不可避な不純物を除いて、100atom%
    であることを特徴とする磁気抵抗効果型再生ヘッド。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の磁気抵抗効果型再生ヘ
    ッドであって、前記永久磁石膜の保磁力が700Oe以
    上であり、保磁力角形比が0.6〜0.85であること
    を特徴とする磁気抵抗効果型再生ヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の磁気抵抗効果型再生ヘ
    ッドであって、更に、 前記第1および第2の端部の各
    々と前記二重膜との間に配置された下地膜で、前記第1
    および第2の端部の各々に形成された前記二重膜の表面
    に沿って伸長する前記下地膜を配置し、 前記下地膜は、Cr、W、Mo、Cr合金、W合金、M
    o合金からなるグループから選択された材料で形成さ
    れ、 前記下地膜の膜厚は50〜200オングストロームであ
    ることを特徴とする磁気抵抗効果型再生ヘッド。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の磁気抵抗効果型再生ヘ
    ッドであって、前記下部絶縁層と前記上部絶縁層とが前
    記再生トラック領域にあり、実質的に平行であることを
    特徴とする磁気抵抗効果型再生ヘッド。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の磁気抵抗効果型再生ヘ
    ッドであって、 前記永久磁石膜が前記第1の厚さ以下の第4の厚さを有
    し、 前記第1の厚さが約50オングストローム以下であるこ
    とを特徴とする磁気抵抗効果型再生ヘッド。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の磁気抵抗効果型再生ヘ
    ッドであって、前記永久磁石膜の残留磁束密度膜厚積B
    r・tが約200〜500G・μmであることを特徴と
    する磁気抵抗効果型再生ヘッド。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の磁気抵抗効果型再生ヘ
    ッドであって、 前記上部絶縁層が第5の厚さを有し、前記下部絶縁層が
    第6の厚さを有し、 前記磁気抵抗効果型再生ヘッドが更に、前記第1、第
    2、第3、第5、第6の厚さの和からなる再生ギャップ
    を有することを特徴とする磁気抵抗効果型再生ヘッド。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の磁気抵抗効果型再生
    ヘッドであって、前記和が0.4μm以下であることを
    特徴とする磁気抵抗効果型再生ヘッド。
  11. 【請求項11】 第1の厚さを有する反強磁性膜と、 第2の厚さを有する固定磁化膜(SAL膜)と、 第3の厚さを有する磁気分離膜と、 第4の厚さを有する可動磁化膜で、磁気抵抗効果膜(M
    R膜)である前記可動磁化膜と、 前記反強磁性膜と前記固定磁化膜と前記磁気分離膜と前
    記可動磁化膜とが順次積層されて形成する積層ストライ
    プで、前記第1、第2、第3、第4の厚さを横断する方
    向を横方向、前記横方向に対して実質的に垂直な方向を
    縦方向として、前記縦方向に第1の端部と第2の端部と
    を有する前記積層ストライプと、 永久磁石膜と、 前記永久磁石膜上に配置されて、前記横方向に積層され
    た二重膜を形成する電極膜で、前記積層ストライプが、
    前記第1および第2の端部の各々に形成された前記二重
    膜と共に配置される前記電極膜と、 前記積層ストライプと前記第1および第2の端部の各々
    に形成された前記二重膜との上に配置された上部絶縁層
    と、 前記積層ストライプと前記第1および第2の端部の各々
    に形成された前記二重膜との下に配置された下部絶縁層
    と、 前記第1および第2の端部の各々に形成された前記二重
    膜の間に配置された前記積層ストライプによって形成さ
    れた再生トラック領域とを有する磁気抵抗効果型再生ヘ
    ッドであって、 前記永久磁石膜は保磁力角形比が0.6以上であり、 前期再生トラック領域における前記縦および横バイアス
    磁界の合成磁界は約45度に傾いた保磁力を有すること
    を特徴とする磁気抵抗効果型再生ヘッド。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の磁気抵抗効果型再
    生ヘッドであって、前期永久磁石膜に対する前期磁気抵
    抗効果膜の膜厚比(永久磁石膜の膜厚/磁気抵抗効果膜
    の膜厚)が0.5〜3の範囲にあることを特徴とする磁
    気抵抗効果型再生ヘッド。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の磁気抵抗効果型再
    生ヘッドであって、前記永久磁石膜がCoCrPt合金
    であり、その組成は、Co:65〜82atom%、Cr:
    10〜15atom%、Pt:8〜20atom%であって、か
    つ各成分の合計は、不可避な不純物を除いて、100at
    om%であることを特徴とする磁気抵抗効果型再生ヘッ
    ド。
  14. 【請求項14】 請求項11に記載の磁気抵抗効果型再
    生ヘッドであって、前記永久磁石膜の保磁力が700O
    e以上であり、保磁力角形比が0.6〜0.85である
    ことを特徴とする磁気抵抗効果型再生ヘッド。
  15. 【請求項15】 請求項11に記載の磁気抵抗効果型再
    生ヘッドであって、更に、 前記第1および第2の端部の各々と前記二重膜との間に
    配置された下地膜で、前記第1および第2の端部の各々
    に形成された前記二重膜の表面に沿って伸長する前記下
    地膜を配置し、 前記下地膜は、Cr、W、Mo、Cr合金、W合金、M
    o合金からなるグループから選択された材料で形成さ
    れ、 前記下地膜の膜厚が50〜200オングストロームであ
    ることを特徴とする磁気抵抗効果型再生ヘッド。
  16. 【請求項16】 請求項11に記載の磁気抵抗効果型再
    生ヘッドであって、前記下部絶縁層と前記上部絶縁層と
    が前記再生トラック領域にあり、実質的に平行であるこ
    とを特徴とする磁気抵抗効果型再生ヘッド。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の磁気抵抗効果型再
    生ヘッドであって、前記永久磁石膜が前記第4の厚さ以
    下の第5の厚さを有し、 前記第4の厚さが約50オングストローム以下であるこ
    とを特徴とする磁気抵抗効果型再生ヘッド。
  18. 【請求項18】 請求項11に記載の磁気抵抗効果型再
    生ヘッドであって、前記永久磁石膜の残留磁束密度膜厚
    積Br・tが約200〜500G・μmであることを特
    徴とする磁気抵抗効果型再生ヘッド。
  19. 【請求項19】 請求項11に記載の磁気抵抗効果型再
    生ヘッドであって、前記上部絶縁層が第6の膜厚を有
    し、前記下部絶縁層が第7の膜厚を有し、前記磁気抵抗
    効果型再生ヘッドが更に、前記第1、第2、第3、第
    4、第6、第7の厚さの和からなる再生ギャップを有す
    ることを特徴とする磁気抵抗効果型再生ヘッド。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の磁気抵抗効果型再
    生ヘッドであって、前記和が0.4μm以下であること
    を特徴とする磁気抵抗効果型再生ヘッド。
  21. 【請求項21】 請求項19に記載の磁気抵抗効果型再
    生ヘッドであって、前記和が0.2μm以下であること
    を特徴とする磁気抵抗効果型再生ヘッド。
  22. 【請求項22】 第1の厚さを有する磁気抵抗効果膜
    (MR膜)と、 第2の厚さを有する磁気分離膜と、 第3の厚さを有する軟磁性バイアス膜(SAL膜)で、
    前記磁気抵抗効果膜と前記軟磁性バイアス膜との間に前
    記磁気分離膜を挟む前記軟磁性バイアス膜と、 前記磁気抵抗効果膜と前記磁気分離膜と前記軟磁性バイ
    アス膜とからなる積層ストライプで、前記第1、第2、
    第3の厚さを横断する方向を横方向、前記横方向に対し
    て実質的に垂直な方向を縦方向として、前記縦方向の第
    1の端部と第2の端部とを有する前記積層ストライプ
    と、 永久磁石膜と、 前記永久磁石膜上に配置されて、前記横方向に積層され
    た二重膜を形成する電極膜で、前記積層ストライプが、
    前記第1および第2の端部の各々に形成された前記二重
    膜と共に配置される前記電極膜と、 前記第1および第2の端部の各々と前記二重膜との間に
    配置された下地膜で、前記第1および第2の端部の各々
    に形成された前記二重膜の表面に沿って伸長する前記下
    地膜と、 前記積層ストライプと前記第1および第2の端部の各々
    に形成された前記二重膜との上に配置された第4の厚さ
    を有する上部絶縁層と、 前記積層ストライプと前記第1および第2の端部の各々
    に形成された前記二重膜に沿って伸長する前記下地膜と
    の下に配置された第5の厚さを有する下部絶縁層と、 前記二重膜の間に配置された前記積層ストライプによっ
    て形成された再生トラック領域とを有する磁気抵抗効果
    型再生ヘッドであって、 前記第1、第2、第3、第4、第5の厚さの和からなる
    再生ギャップを有することを特徴とする磁気抵抗効果型
    再生ヘッド。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載の磁気抵抗効果型再
    生ヘッドであって、前記再生ギャップが0.4μm以下
    であることを特徴とする磁気抵抗効果型再生ヘッド。
  24. 【請求項24】 第1の厚さを有する反強磁性膜と、 第2の厚さを有する固定磁化膜(SAL膜)と、 第3の厚さを有する磁気分離膜と、 第4の厚さを有する可動磁化膜で、磁気抵抗効果膜(M
    R膜)である前記可動磁化膜と、 前記反強磁性膜と前記固定磁化膜と前記磁気分離膜と前
    記可動磁化膜とが順次積層されて形成する積層ストライ
    プで、前記第1、第2、第3、第4の厚さを横断する方
    向を横方向、前記横方向に対して実質的に垂直な方向を
    縦方向として、前記縦方向に第1の端部と第2の端部と
    を有する前記積層ストライプと、 永久磁石膜と、 前記永久磁石膜上に配置されて、前記横方向に積層され
    た二重膜を形成する電極膜で、前記積層ストライプが、
    前記第1および第2の端部の各々に形成された前記二重
    膜と共に配置される前記電極膜と、 前記第1および第2の端部の各々と前記二重膜との間に
    配置された下地膜で、前記第1および第2の端部の各々
    に形成された前記二重膜の表面に沿って伸長する前記下
    地膜と、 前記積層ストライプと前記第1および第2の端部の各々
    に形成された前記二重膜との上に配置された第5の厚さ
    を有する上部絶縁層と、 前記積層ストライプと前記第1および第2の端部の各々
    に形成された前記二重膜に沿って伸長する前記下地膜と
    の下に配置された第6の厚さを有する下部絶縁層と、 前記二重膜の間に配置された前記積層ストライプによっ
    て形成された再生トラック領域とを有する磁気抵抗効果
    型再生ヘッドであって、 前記第1、第2、第3、第4、第5、第6の厚さの和か
    らなる再生ギャップを有することを特徴とする磁気抵抗
    効果型再生ヘッド。
  25. 【請求項25】 請求項24に記載の磁気抵抗効果型再
    生ヘッドであって、前記再生ギャップが0.4μm以下
    であることを特徴とする磁気抵抗効果型再生ヘッド。
  26. 【請求項26】 請求項24に記載の磁気抵抗効果型再
    生ヘッドであって、前記再生ギャップが0.2μm以下
    であることを特徴とする磁気抵抗効果型再生ヘッド。
  27. 【請求項27】 軟磁性バイアス膜(SAL膜)と、磁
    気分離膜と、磁気抵抗効果膜(MR膜)とからなる積層
    ストライプを、下部シールド層とミッドシールド層との
    間に、下部絶縁層または上部絶縁層を介して配置し、前
    記積層ストライプの両端部領域には、永久磁石膜と電極
    膜とを形成配置して再生トラック領域を形成し、前記再
    生トラック領域に、前記SAL膜による横バイアス磁界
    と前記永久磁石膜による縦バイアス磁界とが印加される
    ように構成された磁気抵抗効果型再生ヘッドであって、 前記永久磁石膜は保磁力角形比が0.6以上であり、 前記再生トラック領域における前記縦および横バイアス
    磁界の合成磁界は約45度に傾いた保磁力を有すること
    を特徴とする磁気抵抗効果型再生ヘッド。
JP10000383A 1997-03-19 1998-01-05 磁気抵抗効果型再生ヘッド Pending JPH10269531A (ja)

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