JPH10268563A - カラートナーの製造方法 - Google Patents

カラートナーの製造方法

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JPH10268563A
JPH10268563A JP6786197A JP6786197A JPH10268563A JP H10268563 A JPH10268563 A JP H10268563A JP 6786197 A JP6786197 A JP 6786197A JP 6786197 A JP6786197 A JP 6786197A JP H10268563 A JPH10268563 A JP H10268563A
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JP
Japan
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toner
mixing step
color
mixing
metallic oxide
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Application number
JP6786197A
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English (en)
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Yoshiaki Iwasaki
善哲 岩崎
Koshiro Nakao
甲子郎 中尾
Hiroshi Nakamura
寛 中村
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れたOHPの透明性および色再現性を有す
るカラートナーの製造方法を提供すること。 【解決手段】 少なくともバインダー樹脂および有彩色
着色剤を含有してなるカラートナーを原料混合工程、溶
融混練工程、粉砕工程および分級工程を経て製造するカ
ラートナーの製造方法において、前記原料混合工程が、
バインダー樹脂、有彩色着色剤および金属酸化物微粒子
を混合する第1混合工程と、第1混合工程で得られた混
合物に第1混合工程で用いた原料以外の原料を混合する
第2混合工程とを有しており、前記第1混合工程におけ
る有彩色着色剤と金属酸化物微粒子の重量比(着色剤:
微粒子)が10:1〜1:5であるカラートナーの製造
方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フルカラー静電式
複写機やフルカラーレーザービームプリンター等のフル
カラー画像形成装置に用いるカラートナーの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、感光体等の静電潜像担持体上
に形成された静電潜像をトナーを用いて現像し、このト
ナー像を記録紙等の記録部材上に転写して画像形成を行
う画像形成方法が、複写機、プリンター、ファクシミリ
等に幅広く用いられており、近年では複数色のカラート
ナーを重ね合わせることにより多色画像を再現するフル
カラー画像形成装置も実用化されている。
【0003】このようなフルカラー画像形成装置におい
ては、例えば、光ビームを照射する等のデジタル書き込
みにより負に帯電された有機系感光体上にドット単位で
静電潜像を形成し、この潜像を負荷電性のマゼンタトナ
ー、シアントナー、イエロートナーおよび必要に応じて
ブラックトナーを使用して反転現像し、各色のトナー像
を重ね合わせることにより多色画像の再現を行ってい
る。
【0004】上述したフルカラー画像形成は、主に絵、
写真、グラフィック画像等を再現するのに使用され、上
述したように複数色のカラートナーの重ね合わせにより
多色画像の再現が行われる。このような多色画像は、単
に記録紙への画像形成に留まらずオーバーヘッドプロジ
ェクター用透明シート(OHPシート)に対しても広く
使用されている。そして、カラートナーの画像を記録紙
上に形成した場合に鮮やかな色再現性を有するトナーで
あっても、OHPシート上に画像を形成し実際にスクリ
ーン上に投影すると色が黒っぽくなって色再現性が低下
するという問題が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題を解決したカラートナーの製造方法を提供することを
目的とする。
【0006】即ち、本発明は、記録紙およびOHPシー
トのいずれに画像形成を行った場合においても、優れた
発色性および透明性を有するカラートナーの製造方法を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくともバ
インダー樹脂および有彩色着色剤を含有してなるカラー
トナーを原料混合工程、溶融混練工程、粉砕工程および
分級工程を経て製造するカラートナーの製造方法におい
て、前記原料混合工程が、バインダー樹脂、有彩色着色
剤および金属酸化物微粒子を混合する第1混合工程と、
第1混合工程で得られた混合物に第1混合工程で用いた
原料以外の原料を混合する第2混合工程とを有してお
り、前記第1混合工程における有彩色着色剤と金属酸化
物微粒子の重量比(着色剤:微粒子)が10:1〜1:
5であるカラートナーの製造方法に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のトナーの製造方法は、原
料混合工程、溶融混練工程、粉砕工程および分級工程を
経てトナー粒子を製造する混練粉砕法であり、原料混合
の工程を以下に説明するように分割して行うことにより
有彩色着色剤の分散性を向上させ、発色性や透明性を向
上させている。有彩色着色剤は通常合成時には微小な1
次粒子として得られるが、これを乾燥する際に2次凝集
が生じて体積平均粒径が2〜10μm程度の2次凝集体
となってしまう。この2次凝集着色剤を用いた場合、単
に通常の混練粉砕法で製造するだけでは、有彩色着色剤
の凝集力が強いためトナー中に着色剤を十分に微細分散
させることができない。このため原料混合工程を多段に
分割し、特定の原料を順次混合することで2次凝集着色
剤の分散性を向上させたものである。
【0009】まず、第1混合工程としてバインダー樹
脂、有彩色着色剤および金属酸化物微粒子を混合する。
第2混合工程として第1混合工程で得られた混合物に荷
電制御剤を投入して混合する。また、後述する粉砕や分
級工程で生じたトナー微粉を回収しトナー製造原料とし
て再利用するする場合には、第3混合工程として第2混
合工程で得られた混合物に回収トナー微粉を投入して混
合する。第1混合工程ではバインダー樹脂として体積平
均粒径0.1〜2mm程度の粗粒子を使用し、混合装置
としてヘンシェルミキサー等の剪断力を被処理物に作用
する装置を使用する。このように混合することでバイン
ダー樹脂粗粒子が剪断力により粉砕されながら混合され
る際のストレスで2次凝集着色剤も細かく解砕されて1
次粒子化し、また金属酸化物微粒子を投入しているた
め、解砕された着色剤に金属酸化物微粒子が付着し、1
次粒子化した有彩色着色剤の再凝集を防止している。ま
た、荷電制御剤や回収トナー微粉等の微小粒子である原
料が投入されていないため、2次凝集着色剤にかかるシ
ェアが低下することがなく、効率的にその微細化を図る
ことができる。第1混合工程における有彩色着色剤と金
属酸化物微粒子との添加重量比は、有彩色着色剤:金属
酸化物微粒子が10:1〜1:5、好ましくは5:1〜
1:5の範囲で含有させる。金属酸化物微粒子の比率が
小さすぎると有彩色着色剤の再凝集防止の効果や定着後
のトナー膜の表面平滑性向上の効果が不十分になって色
再現性や透明性が低下する。また金属酸化物微粒子の比
率が大きすぎても金属酸化物微粒子による遮光が目立つ
ようになり透明性が損なわれる。
【0010】また、第1混合工程に先だって、有彩色着
色剤および金属酸化物微粒子のみを予備混合してもよ
い。このような予備混合工程を行うことにより、解砕さ
れた有彩色着色剤表面に金属酸化物微粒子を効率よく付
着させることができ、トナーの製造過程における有彩色
着色剤の再凝集の発生を防止することができる。
【0011】次に、第2混合工程として第1混合により
得られた混合物に荷電制御剤や必要に応じてワックス等
の原料を投入して混合する。また、原料として回収トナ
ー微粉を使用する場合には、第2混合工程にトナー微粉
を投入すると、荷電制御剤等の分散性が低下するため、
第3混合工程において投入する。
【0012】このような方法で製造すると、有彩色着色
剤に対してフラッシング処理やマスターバッチ処理等の
前処理を行わなくても着色剤の微分散を達成することが
でき、製造コストを低くすることができる。
【0013】本発明においては、上述した多段混合工程
により得られた混合物を溶融混練する工程、冷却した混
練物を粉砕する工程および得られた粉砕粒子を微粉分級
する工程を経て、体積平均粒径4〜9μmであり有彩色
着色剤が微分散されたトナーを得る。このようにして得
られたトナーは、有彩色着色剤の分散性が向上してお
り、優れた透明性および色再現性を有している。
【0014】本発明に使用可能な有彩色着色剤としては
公知の染顔料を使用することができ特に限定されず、例
えばC.I.ピグメントレッド1〜19、21〜23、
30〜32、37〜41、48〜55、57、60、6
3、64、68、81、83、87〜90、112、1
14、122、123、163、184、202、20
6、207および209等のマゼンタ着色剤、C.I.
ピグメントイエロー1〜7、10〜17、23、65、
73、83および180、C.I.バットイエロー1、
3および20等のイエロー着色剤、C.I.ピグメント
ブルー2、3、15〜17等のシアン着色剤等が挙げら
れる。有彩色着色剤の含有量は、バインダー樹脂100
重量部に対して1〜15重量部、好ましくは1〜10重
量部である。
【0015】また、本発明に使用できるバインダー樹脂
としては、フルカラートナーとして優れた透光性並びに
色再現性を得るために特定の溶融特性を有する樹脂を使
用することが好ましく、100℃における溶融粘度が5
×104 〜1×106 ポイズであり、90℃における溶
融粘度V1 と100℃における溶融粘度V2 との比V1
/V2 が8以上、好ましくはV1 /V2 が8〜40であ
るもの用いることが望ましい。上記V1 /V2 が8より
小さいものを使用すると画像の表面平滑性が損なわれて
乱反射を生じやすくなる。また、バインダー樹脂の軟化
点を90〜115℃のものを使用することが定着性の観
点から好ましい。このようなバインダー樹脂であれば樹
脂の種類は限定されず、例えばスチレン−アクリル系共
重合樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂等を使
用することができ、これらを単独でまたは混合して使用
することができる。これらの樹脂の中でも特にポリエス
テル樹脂が好ましい。
【0016】本発明において、好ましいポリエステル樹
脂はアルコール成分としてビスフェノールAアルキレン
オキサイド付加物を主成分として使用し、酸成分として
フタル酸系ジカルボン酸類あるいはフタル酸系ジカルボ
ン酸類と脂肪族ジカルボン酸類を使用して重縮合反応に
より合成されたものである。
【0017】また、本発明においては、有彩色着色剤の
分散性を向上させたり、得られた画像の表面平滑性を向
上させるためにBET比表面積が20〜300m2
g、好ましくは30〜250m2 /gの金属酸化物微粒
子を着色剤とともにバインダー樹脂中に分散含有させ
る。このような金属酸化物微粒子としては、カラートナ
ーの色再現性に影響を及ぼさない無色あるいは白色のも
のを使用する必要があり、例えば酸化ケイ素(シリ
カ)、二酸化チタン(チタニア)、酸化アルミニウム
(アルミナ)、酸化錫、酸化亜鉛および酸化カルシウム
等が挙げられる。金属酸化物微粒子はトナーの環境安定
性の観点から疎水化剤で表面処理された疎水性のものを
使用することが好ましい。
【0018】荷電制御剤としても無色、白色あるいは淡
色のものを使用する必要があり、例えば、サリチル酸ク
ロム錯塩E−81、82(オリエント化学工業社製)、
サリチル酸亜鉛錯塩E−84(オリエント化学工業社
製)、サリチル酸アルミニウム錯塩E−86(オリエン
ト化学工業社製)、カリックスアレン系化合物Eー89
(オリエント化学工業社製)、ベンジル酸ホウ素錯塩等
が挙げられる。
【0019】また、必要に応じて低分子量ポリプロピレ
ンワックス、低分子量ポリエチレンワックス、カルナバ
ワックス、サゾールワックス等のワックス類を耐オフセ
ット性向上のためや、非磁性一成分トナーの場合には現
像装置の規制ブレードや現像ローラへのトナーの固着を
防止するために添加してもよい。
【0020】また、本発明においては、上述した工程を
経て得られたトナー粒子に対して流動性や帯電性を調整
するために、トナー粒子に対して0.2〜3重量%の無
機微粒子を外添混合してもよい。このような無機微粒子
としてはシリカ、チタニア、アルミナ、チタン酸ストロ
ンチウム、酸化錫等を単独であるいは2種以上混合して
使用することができる。無機微粒子は疎水化剤で表面処
理されたものを使用することが環境安定性向上の観点か
ら好ましい。また、このような無機酸化物以外に1μm
以下の樹脂微粒子をクリーニング性向上のために外添し
てもよい。
【0021】本発明のカラートナーは、キャリアと混合
して用いる二成分現像剤用の非磁性トナーとして、また
キャリアを使用しない非磁性一成分トナーとして使用可
能である。
【0022】
【実施例】以下、本発明について実施例を挙げて具体的
に説明するが、これに限定されるものではない。以下の
実施例、比較例で使用したバインダー樹脂は、ビスフェ
ノールAプロピレンオキサイド付加物/ビスフェノール
Aエチレンオキサイド付加物/テレフタル酸から得られ
たポリエステル樹脂で、軟化点が98℃、ガラス転移点
が62℃、100℃における溶融粘度1×105 ポイ
ズ、90℃における溶融粘度/100℃における溶融粘
度=9で、体積平均粒径約0.8mmのものである。
【0023】なお、上記軟化点および溶融粘度について
は、フローテスター(CFT−500;島津製作所社
製)を用い、試料1.0gについて、1.0mm×1.
0mmのダイを使用し、昇温速度3.0℃/min、予
熱時間180秒、荷重30kg、測定温度範囲60〜1
40℃の条件で測定を行った。なお、軟化点は試料が1
/2流出したときの温度を軟化点とした。また、ガラス
転移点は示差走査熱量計(DSC−200;セイコー電
子社製)を用いて秤量された試料10mgについて測定
し、リファレンスとしてアルミナを用い、30〜80℃
の範囲におけるメイン吸熱ピークのショルダー値をガラ
ス転移点とした。
【0024】(実施例1)まず、金属酸化物微粒子とし
て疎水性シリカ(TS500;キャボジル社製;BET
比表面積225m2 /g)150gを容量9リットルの
ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)に投入し、周速4
0m/secで90秒間解砕した。次いで上記バインダ
ー樹脂1kg、有彩色着色剤としてC.I.ピグメント
レッド184(2次凝集体体積平均粒径約2.5μm)
30gおよび上記解砕された疎水性シリカ30gをヘン
シェルミキサーに投入し、周速40m/secで4分間
混合して第1混合を行った。得られた混合物に負荷電制
御剤(E−84;オリエント化学工業社製)5gおよび
カルナバワックス(加藤洋行社製)20gを投入し、周
速40m/secで5分間混合して第2混合を行った。
得られた混合物に回収トナー微粉(同組成のトナーの分
級微粉)150gを投入し、周速40m/secで5分
間混合して第3混合を行った。
【0025】得られた混合物を2軸押出混練機(PCM
−30;池貝鉄工社製)で混練し、冷却した混練物をフ
ェザーミルで粗粉砕、ジェットミルで微粉砕し、さらに
風力分級機で微粉分級することにより体積平均粒径8.
5μmのマゼンタトナー粒子Aを得た。なお体積平均粒
径はコールタカウンター(コールタエレクトロニクス社
製)を用いて測定した。
【0026】得られたトナー粒子100重量部に疎水性
シリカ(TS500;キャボジル社製)0.8重量部を
ヘンシェルミキサーを用いて周速20m/secで2分
間混合して、マゼンタトナーAを得た。
【0027】また、有彩色着色剤として、C.I.ピグ
メントイエロー180(2次凝集体体積平均粒径約3μ
m)を用いること以外は、上記マゼンタトナーAと同様
にして体積平均粒径8.4μmのイエロートナーAを得
た。また同様に、有彩色着色剤として、C.I.ピグメ
ントブルー15−3(2次凝集体体積平均粒径約2.5
μm)を用いること以外は、上記マゼンタトナーAと同
様にして体積平均粒径8.7μmのシアントナーAを得
た。
【0028】(実施例2)実施例1において、疎水性シ
リカの添加量を10gとすること以外は同様にして、マ
ゼンタトナーB、イエロートナーBおよびシアントナー
Bを得た。
【0029】(実施例3)実施例1において、疎水性シ
リカの添加量を3gとすること以外は同様にして、マゼ
ンタトナーC、イエロートナーCおよびシアントナーC
を得た。
【0030】(実施例4)実施例1において、疎水性シ
リカとしてR972(日本アエロジル社製、BET比表
面積110m2 /g)40gを使用すること以外は同様
にして、マゼンタトナーD、イエロートナーDおよびシ
アントナーDを得た。
【0031】(実施例5)実施例1において、疎水性シ
リカに代えて疎水性二酸化チタン(T805;日本アエ
ロジル社製、BET比表面積35m2 /g)30gを使
用すること以外は同様にして、マゼンタトナーE、イエ
ロートナーE及びシアントナーEを得た。 (実施例6)実施例5において、疎水性二酸化チタンの
添加量を120gとすること以外は同様にしてマゼンタ
トナーF、イエロートナーFおよびシアントナーFを得
た。 (実施例7)実施例1において、第1混合工程に先だっ
て、まず有彩色着色剤30gと疎水性シリカ30gとを
表面改質装置(ハイブリダイゼーション;奈良機械製作
所社製)を用いて予備混合・解砕し、この予備混合物と
バインダー樹脂1kgを用いて第1混合を行うこと以外
は同様にして、マゼンタトナーG、イエロートナーGお
よびシアントナーGを得た。
【0032】(比較例1)実施例1において、全原料を
分割せずに1段階で15分間混合すること以外は同様に
して、マゼンタトナーH、イエロートナーH及びシアン
トナーHを得た。 (比較例2)実施例1において、第1混合工程でバイン
ダー樹脂と有彩色着色剤のみを混合し、第2混合工程で
第1混合物に疎水性シリカ、カルナバワックスおよび荷
電制御剤を添加して混合すること以外は同様にして、マ
ゼンタトナーI、イエロートナーIおよびシアントナー
Iを得た。
【0033】(比較例3)実施例1において、第1混合
工程における疎水性シリカの添加量を1gに変更するこ
と以外は同様にして、マゼンタトナーJ、イエロートナ
ーJおよびシアントナーJを得た。
【0034】(比較例4)実施例1において、第1混合
工程で疎水性シリカを添加しないこと以外は同様にし
て、マゼンタトナーK、イエロートナーKおよびシアン
トナーKを得た。
【0035】(比較例5)実施例5において、疎水性二
酸化チタンの添加量を300gに変更すること以外は同
様にしてマゼンタトナーL、イエロートナーLおよびシ
アントナーLを得た。
【0036】(比較例6)比較例1において、疎水性シ
リカを添加しないこと以外は同様にして、マゼンタトナ
ーM、イエロートナーMおよびシアントナーMを得た。
【0037】以上のようにして得られたカラートナーA
〜Mについて、下記に説明する非磁性1成分現像方式の
フルカラープリンタを用いてOHPシート上にフルカラ
ー画像を形成した。この画像をOHPでスクリーン上に
投影し、スクリーン上のカラー像を目視によって評価し
た。発色性については優れた色再現性を有するものを
◎、やや色再現性が劣るものを○、色再現性は劣るもの
の色の識別は可能であるものを△、色の識別が困難であ
るものを×として評価した。また透明性については、明
るいものを◎、やや明るいものを○、やや暗いものを
△、暗いものを×として評価した。結果を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】なお、この評価に用いたフルカラープリン
タは図1に示される構成のものであり、図中矢印の方向
に回転駆動される感光体ドラム10(以下感光体10)
と、レーザー走査光学系20と、フルカラー現像装置3
0と、図中矢印方向に回転駆動される無端状の中間転写
ベルト40と、給紙部60とで構成されている。感光体
10の周囲には、さらに感光体10表面を所定の電位に
帯電させる帯電ブラシ11及び感光体10上に残留した
トナーを除去するクリーナー12が設けられている。
【0040】レーザー走査光学系20はレーザーダイオ
ード、ポリゴンミラー、fθ光学素子を内蔵した周知の
もので、その制御部にはシアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)、ブラック(BK)毎の印字デ
ータがホストコンピュータから転送される。レーザー走
査光学系20は各色毎の印字データを順次レーザービー
ムとして出力し、感光体10上を走査露光する。これに
より感光体10上に各色毎の静電潜像が順次形成され
る。
【0041】フルカラー現像装置30はC、M、Y、B
Kの非磁性トナーからなる1成分現像剤を収容した4つ
の色別現像器31C、31M、31Y、31BKを一体
化したもので、支軸33を支点として時計回り方向に回
転可能である。各現像器は現像スリーブ32、トナー規
制ブレード34aおよび34bを備えている。現像スリ
ーブ32の回転により搬送されるトナーは、ブレード3
4aおよび34bと現像スリーブ32との圧接部(規制
部)を通過することにより帯電される。
【0042】中間転写ベルト40は感光体10と同期し
て図中矢印方向に回転駆動される。中間転写ベルト40
は回転自在な1次転写ローラ41に押圧されて感光体1
0に接触している。また、中間転写ベルト40は支持ロ
ーラ42に支持された部分で回転自在な2次転写ローラ
43が接触している。
【0043】さらに、前記現像装置30と中間転写ベル
ト40の間のスペースにはクリーナー50が設置されて
いる。クリーナー50は中間転写ベルト40上の残留ト
ナーを除去するためのブレードを有している。このブレ
ードおよび2次転写ローラ43は中間転写ベルト40に
対して接離可能である。
【0044】給紙部60は、画像形成装置本体1の正面
側に開放可能な給紙トレイ61と、給紙ローラ62と、
タイミングローラ63とから構成されている。記録シー
トSは給紙トレイ61上に積載され、給紙ローラ62の
回転によって1枚ずつ図中右方向へ給紙され、タイミン
グローラ63で中間転写ベルト40上に形成された画像
と同期をとって2次転写部へ送り出される。記録シート
の水平搬送路は前記給紙部を含んでエアーサクションベ
ルト66等で構成され、定着器70からは搬送ローラを
備えた垂直搬送路80が設けられている。記録シートS
はこの垂直搬送路80から画像形成装置本体1の上面へ
排出される。
【0045】ここで、上記フルカラープリンタのプリン
ト動作について説明する。プリント動作が開始される
と、感光体10および中間転写ベルト40が同じ周速度
で回転駆動され、感光体10は帯電ブラシ11によって
所定の電位に帯電される。
【0046】続いて、レーザー走査光学系20によって
シアン画像の露光が行われ、感光体10上にシアン画像
の静電潜像が形成される。この静電潜像は直ちに現像器
31Cで現像されると共に、トナー画像は1次転写部で
中間転写ベルト40上に転写される。1次転写終了直後
に現像器31Mが現像部Dへ切り替えられ、続いてマゼ
ンタ画像の露光、現像、1次転写が行われる。さらに現
像器31Yへの切り替え、イエロー画像の露光、現像、
1次転写が行われる。さらに現像器31BKへの切り替
え、ブラック画像の露光、現像、1次転写が行われ、1
次転写毎に中間転写ベルト40上にはトナー画像が重ね
られていく。
【0047】最終の1次転写が終了すると、記録シート
Sが2次転写部へ送りこまれ、中間転写ベルト40上に
形成されたフルカラートナー画像が記録シートS上に転
写される。この2次転写が終了すると記録シートSはベ
ルト型接触加熱定着器70へ搬送され、フルカラートナ
ー画像が記録シートS上に定着されてプリンタ本体1の
上面に排出される。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、透明性および発色性に
優れたカラートナーの製造方法を提供することができ
る。
【0049】また、本発明によれば、上述した優れた特
性を有するカラートナーを低いコストで提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 フルカラープリンタの概略説明図である。
【符号の説明】
10:感光体ドラム、11:帯電ブラシ、12:クリー
ナー、20:光学系、30:フルカラー現像装置、4
0:中間転写ベルト、60:給紙部、70:定着器。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともバインダー樹脂および有彩色
    着色剤を含有してなるカラートナーを原料混合工程、溶
    融混練工程、粉砕工程および分級工程を経て製造するカ
    ラートナーの製造方法において、前記原料混合工程が、
    バインダー樹脂、有彩色着色剤および金属酸化物微粒子
    を混合する第1混合工程と、第1混合工程で得られた混
    合物に第1混合工程で用いた原料以外の原料を混合する
    第2混合工程とを有しており、前記第1混合工程におけ
    る有彩色着色剤と金属酸化物微粒子の重量比(着色剤:
    微粒子)が10:1〜1:5であることを特徴とするカ
    ラートナーの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記原料混合工程が、前記第2混合工程
    で得られた混合物に、回収トナー微粉を混合する第3混
    合工程を有することを特徴とする請求項1記載のカラー
    トナーの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1混合工程に先だって、有彩色着
    色剤と金属酸化物微粒子とが予備混合処理されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のカラートナーの製造方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6171744B1 (en) 1999-03-26 2001-01-09 Fuji Xerox Co., Ltd. Toner for electrophotography, method for producing it, and method of image formation
JP2008070505A (ja) * 2006-09-13 2008-03-27 Ricoh Co Ltd 電子写真用トナー及びトナーの製造方法
JP2008139611A (ja) * 2006-12-04 2008-06-19 Ricoh Co Ltd 電子写真用トナー及びトナーの製造方法

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