JPH1026852A - 画像形成装置の回動部材戻し機構 - Google Patents

画像形成装置の回動部材戻し機構

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JPH1026852A
JPH1026852A JP8183682A JP18368296A JPH1026852A JP H1026852 A JPH1026852 A JP H1026852A JP 8183682 A JP8183682 A JP 8183682A JP 18368296 A JP18368296 A JP 18368296A JP H1026852 A JPH1026852 A JP H1026852A
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knob
closed
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匡輝 木村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガイド板等の回動部材を開放した状態で装置
本体のドアを閉じても、その回動部材やドア等が破損せ
ず、直ぐに画像形成が再開できるようにする。 【解決手段】 装置本体に開閉可能なドア7に近接して
ガイド板5を開閉可能に設け、そのガイド板5のドア7
側の側部に所定の長さの当接面18aを有するノブ18
を突設する。ドア7の内面には、そのドア7を閉じ初め
たときにノブ18の当接面18aに当接し、そのドア7
を閉じていくにしたがってガイド板5を閉じる方向に回
動させていくガイドカム19を設ける。そうすれば、ガ
イド板5を開放してジャム処理等を行なった後に、それ
を閉じるのを忘れてドア7を閉じるようなことがあって
も、ドア7を閉じることによってガイドカム19がガイ
ド板5を閉じる方向に回動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、開閉可能なガイ
ド板,トナーボトルレバー,転写ノブ等の回動部材を開
放した状態から閉じた状態に戻す画像形成装置の回動部
材戻し機構に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機,プリンタ等の画像形成装置に
は、その装置本体内に用紙を搬送するための搬送路が多
数形成されている。このような搬送路は、対のガイド板
を所定の間隔を置いて対向配置させたものが一般的であ
る。このような搬送路では、用紙がジャムになると、そ
の狭い隙間のガイド板間に指を入れて用紙を引き出すの
が困難であるため、通常の場合にはその対のガイド板の
うち一方の側が他方の側のガイド板に対して開閉可能に
なっている。特に、円弧状の搬送路を利用して用紙を裏
側に反転させて搬送する反転搬送路では、そこでジャム
が発生すると直線搬送路の場合に比べてジャム処理が難
しいため、このような反転搬送路では回動部材であるガ
イド板を開閉させる機構は不可欠である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のガイド板の一方が開閉可能なものでは、ジャ
ム処理をするためにその開閉可能な側のガイド板を開放
してジャムになった用紙を取り除いた後に、そのガイド
板を元の閉じた状態に戻すのを忘れたまま画像形成動作
を再開したときに、問題が生じることがあった。
【0004】すなわち、通常の複写機等の画像形成装置
では、装置本体に形成されているドアが開放状態にある
と画像形成動作が開始されないようになっているが、そ
のドアをガイド板が閉じられていない状態のまま閉じて
しまったときには、画像形成動作が再開されてしまうの
で、閉じられた位置に戻されていないガイド板の部分に
用紙が達したときに、それがジャムになってしまうとい
う問題点があった。そこで、例えば従来の複写機では、
図16及び図17に示すような突起51をドア52の内
面52aに、搬送路を構成する一対のガイド板53,5
4のうち開閉可能な側のガイド板53に形成したノブ5
5に対応させて形成したりしている。
【0005】その突起51は、ドア52を図17に示す
ように閉じると、それがガイド板53のノブ55に当接
することによってドア52の回動角を規制するものであ
り、このようなときにはドア52が所定の閉じ位置まで
閉じられなくなる。したがって、オペレータはそれによ
ってガイド板53の閉じ忘れに気がつく。しかしなが
ら、このようなガイド板の閉じ忘れを、ドアが完全な状
態にまで閉じられないことにより知らせる方法の場合に
は、オペレータがそのガイド板の閉じ忘れに気がついた
ときに、一度閉じたドアを再び開いて中のガイド板を所
定の位置まで閉じた後に再度ドアを閉じ直さなければな
らなかったので、それが面倒であるということがあっ
た。
【0006】また、図17に示したように突起51の位
置がドア52の回動支点56に近い場合には、ドア52
を閉じることによって突起51がガイド板53のノブ5
5に当接すると、そのノブ55には、てこの原理により
非常に大きな力が突起51によって加えられるようにな
るので、ノブ55が破損してしまうこともあるという問
題点があった。
【0007】この発明は、上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、開閉可能なガイド板等の回動部材を開放
した状態のまま装置本体に設けられている開閉可能なド
アを閉じるようなことがあっても、回動部材やドアの一
部を破損させてしまうようなことがなく、直ぐに画像形
成動作を再開することができるようにすることを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、装置本体に開閉可能に取り付けられたド
アに近接してその装置本体内に設けられた開閉可能な回
動部材を開放した状態から閉じた状態に戻す画像形成装
置の回動部材戻し機構を、次のように構成する。上記回
動部材の上記ドア側の側部に所定の長さの当接面を有す
るノブを突設し、上記ドアの内面にそのドアを閉じ初め
たときに上記ノブの当接面に当接し、そのドアを閉じて
いくにしたがって回動部材を閉じる方向に回動させてい
くガイドカムを設ける。
【0009】このようにすれば、開閉可能な回動部材を
開放した後に、その回動部材を閉じるのを忘れてドアを
装置本体に対して閉じるようなことがあったとしても、
そのドアを閉じるとその内面に設けられているガイドカ
ムが、開放状態にある回動部材の側部に突設されている
ノブの当接面に当接しながらそれを閉じる方向に回動さ
せていく。したがって、そのドアを閉じた後で直ぐに画
像形成動作を再開することができる。
【0010】また、上記ガイドカムを、そのガイドカム
とノブの当接面との当接位置がドアを閉じていくにした
がって上記当接面の長さ方向に徐々に変化していく形状
に形成するとよい。そうすれば、ドアを閉じていくと、
ガイドカムは回動部材のノブの当接面にその長さ方向に
移動しながら接触するので、ノブの当接面の同じ場所が
局部的に摩耗することがなく、当接面が広範囲に亘って
平均的に摩耗していくので、長期に渡ってスムーズに回
動部材を閉じ側に回動させることができる。
【0011】さらに、上記いずれかの画像形成装置の回
動部材戻し機構において、回動部材と装置本体との間に
その回動部材を閉じ位置で固定保持するマグネットキャ
ッチを設け、ガイドカムを、回動部材が閉じ位置付近ま
で回動してマグネットキャッチの吸引力が働く位置まで
ノブの当接面に接触して回動部材を回動させる大きさに
形成するとよい。
【0012】そうすれば、回動部材が閉じ位置付近へ回
動するまでガイドカムがノブの当接面に接触し、それ以
降は回動部材がマグネットキャッチにより閉じ位置に固
定保持されるので、部品の製作上の誤差や組付上の誤差
により、回動部材が所定の閉じ位置まで回動しているに
も係らず、ガイドカムがさらにその回動部材を回動させ
続けようとする力を加えてしまうようなことがなくなる
ので、部品の変形等を防止することができる。
【0013】また、上記いずれかの画像形成装置の回動
部材戻し機構において、回動部材のノブのガイドカムに
接触する当接面を、そのノブに回転自在に取り付けられ
たローラの外周面とするとよい。そうすれば、ガイドカ
ムと回動部材のノブとの接触は、ころがり接触になるの
で、回動部材を閉じる動作がよりスムーズになると共
に、その際の操作力も軽くなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。この画像形成装置の回動部材戻
し機構は、例えば図4及び図5に示すような画像形成装
置である複写機の装置本体1に開閉可能に取り付けられ
たドア7に近接して設けられた開閉可能な回動部材であ
るガイド板5を開放した状態から閉じた状態に戻すガイ
ド板戻し機構2として適用されるものであり、この実施
の形態では、そのガイド板戻し機構2を、図5に示す定
着装置3を通過した用紙を再び両面ユニット4に戻す際
に通過させる反転搬送路の対のガイド板5,6のうち、
矢示A方向に開閉可能なガイド板5側を開放した状態か
ら閉じた状態に戻す機構として設けている。
【0015】この複写機は、図4に示すように装置本体
1の上部に開閉可能な圧板8を設けており、その装置本
体1の前部上面には各種の操作キー等が配設された操作
パネル9を配設している。また、装置本体1の前部に
は、上方に胴内排紙トレイ11を、その下側に前述した
ドア7をそれぞれ配設しており、さらにその下側にはそ
れぞれ引き出し可能な両面ユニット4と給紙トレイ12
をそれぞれ配設している。
【0016】この複写機は、図5に示すように装置本体
1の略中央に感光体ドラム13等によって構成される作
像部(簡略化して図示している)10を有しており、そ
こに装置本体1の下部に設けられている給紙トレイ12
から用紙Pが給紙されて、その用紙Pの同図で上面側に
画像が形成される。その画像が形成された用紙Pは、定
着装置3の用紙搬送下流側に設けられている分岐部14
で排紙方向が選択的に分けられ、直進してストレート排
紙トレイ16に排紙されたり、胴内排紙トレイ11に排
紙されたりする。
【0017】また、両面コピーの場合には、用紙Pは定
着装置3の直後に設けられている分岐部15で図示しな
い分岐爪により、対のガイド板5,6からなる反転搬送
路側に案内されて両面ユニット4に搬送されて表裏が反
転されてスタックされる。そして、その両面ユニット4
にスタックされた用紙Pは、再給紙ローラ17により再
給紙され、その画像が形成されていない側の面に作像部
10で画像が形成されて、ストレート排紙トレイ16又
は胴内排紙トレイ11に排出される。
【0018】その両面ユニット4に用紙を送り込む反転
搬送路のガイド板5,6は、前述したようにガイド板5
側が矢示A方向に支点軸20を中心にして開閉可能であ
り、図1に示すようにそのガイド板5のドア7側の側部
には、矢印Bで示す用紙ガイド方向に所定の長さの当接
面18aを有するノブ18を突設している。また、ドア
7の内面には、図2にも仮想線で示すように、そのドア
7を閉じ初めたときにノブ18の当接面18aに当接
し、そのドア7を閉じていくにしたがってガイド板5を
閉じる方向に回動させていくガイドカム19を設けてい
る。
【0019】そのガイドカム19は、図3に平面から見
た形状を示すように、例えば厚さが1〜2mm程度のリ
ブ状に形成され、それが図1及び図2に示すようにドア
7を閉じた際にガイド板5を所定の閉じ位置まで回動さ
せることができる所定の高さに、ドア7と一体に樹脂に
よる成形で形成されている。なお、このガイドカム19
は、ドア7と別体で形成してそれをドア7の内面に固定
するようにしてもよいし、それを板金で形成してもよ
い。
【0020】そのガイドカム19の上端縁には、図2に
示すようにガイド板5に近い側に円弧部19aが形成さ
れていて、そこから略同一高さの中間部19bが所定の
長さで続き、その先には緩やかな下りの傾斜部19cが
形成されている。そして、この傾斜部19cは、ガイド
板5を閉じ位置に近い位置まで回動させる際に使用され
る部分であり、その際の回動動作をスムーズに行なえる
ようにするため、その断面形状(図3のC−C線に沿う
断面)を、図6に示すようにノブ18の当接面18aに
当接する先端部分19dを傾斜させている。
【0021】さらに、このガイドカム19は、図1に示
したようにドア7を閉じてガイド板5のノブ18の当接
面18aに当接した際にはそこに荷重が加わるので、そ
れが容易に変形したり破損したりしないようにするた
め、補強用のコ字状リブ21及び三角形状のリブ22
(図2では煩雑となるため図示を省略している)をそれ
ぞれ設けている。
【0022】なお、図1で23は、ドア7の内面に一対
形成された(同図では片方しか見えない)支持部であ
り、そこには装置本体側に固定された支持部材24が嵌
入し、その嵌入状態で支持部23と支持部材24に共に
貫通状態で支持ピン25を嵌入させることにより、図4
に示すようにドア7を装置本体1に対して回動可能に支
持している。
【0023】このように、このガイド板戻し機構2は構
成されているので、ガイド板5と6とからなる反転搬送
路でジャムが発生したときに、その開閉可能なガイド板
5を開放してジャム処理を行なった後に、そのガイド板
5を閉じるのを忘れてしまった状態のままドア7を装置
本体1に対して閉じるようなことがあったとしても、直
ぐに画像形成動作を再開することができる。
【0024】すなわち、そのドア7を閉じると、すぐに
そのドア7の内面に設けられている図1及び図2に示し
たガイドカム19が、開放状態にあるガイド板5の側部
に突設されているノブ18の当接面18aに当接しなが
らそれを持ち上げて、同図に仮想線で示したように閉じ
る方向に回動させていくので、ドア7を閉じればオペレ
ータが意識しなくてもガイド板5が自動的に所定の閉じ
位置まで閉じられる。したがって、ドア7を閉じた後で
直ぐに画像形成動作を再開することができる。
【0025】また、この実施の形態では、ガイドカム1
9の平面から見た形状を図3に示したような形状にする
ことによって、図7に示すようにそのガイドカム19と
ノブ18の当接面18aとの当接位置がドア7を閉じて
いくにしたがって、当接面18aの矢印で示す長さ方向
(矢印と逆方向への移動でもよい)に徐々に変化してい
くようにしている。
【0026】そうすることによって、ドア7を閉じてい
くと、ガイドカム19がガイド板5側のノブ18の当接
面18aにその長さ方向に移動しながら接触するので、
ノブ18の当接面18aの同じ場所が局部的に摩耗する
のを防止することができる。したがって、当接面18a
が広範囲に亘って平均的に摩耗するようになるので、長
期に渡ってスムーズにガイド板5を閉じ側に回動させる
ことができる。
【0027】なお、ガイドカム19によるノブ18の当
接面18a上の長さ方向の移動は、図7の矢印方向又は
その逆の方向のいずれであっても当接面18aの局部的
な摩耗を防止することができるが、その移動方向は次に
説明する理由により矢印方向とすることが好ましい。
【0028】すなわち、ガイドカム19は、ドア7を閉
じ始めた初期の状態では、図9の(a),(b)に示すよ
うに、ノブ18をガイドカム19上にすくい上げてそれ
を所定の回動角度にするため、上端縁のノブ18側の形
状は前述したように急カーブの円弧部19aにしてあ
る。ある回動角度までノブ18が回動すると、その後は
ガイドカム19が中間部19bでノブ18を押すだけに
なるが、そのガイドカム19を所定の角度でノブ18に
接触させるため、その中間部19bは略同一高さの緩や
かなカーブになっている。
【0029】このような形状のガイドカム19でノブ1
8を押していくと、ドア7の閉じ初めの時点ではそのド
ア7を図9の(b)に示したように角度θだけ閉じる
と、ノブ18が距離aだけ上昇するので、ガイド板5が
図10に示すように回動量L1だけ閉じる方向に回動す
る。また、図12の(a),(b)に示すように、ドア7
を閉じ終える回動後半では、ドア7を角度θ1 の位置か
ら上記角度θだけ閉じると、ノブ18が距離a′だけ上
昇し、それによって図11に示すようにガイド板5が回
動量L2 (L2>L1)だけ閉じる方向に回動する。
【0030】さらに、図9の(a)に示すように、ドア
7の支点となる支持ピン25の中心からノブ18とガイ
ドカム19が接する接点までの距離は、ドア7を閉じ始
めた初期の時点がbであるのに対し、図12の(a)に
示すようにドア7の回動後半ではb′となり、図9の
(a)と図12の(a)との比較からb<b′となり、
てこの原理によりドア7は閉じ始めの回動前半よりも回
動後半の方が閉める際に大きな力が必要になる。以上の
ことにより、ノブ18はドア7を閉じ始める初期は、ド
ア7の回動角に対して小さな回動量であり、ドア7を閉
じ終える後期ではその回動量が多くなる。また、ドア7
を閉じる力は、ドア7を閉じ始める初期よりも後期では
大きな力が必要になる。
【0031】以上の事項を前提として、図13及び図1
4を使用して、図7で説明した矢印方向にガイドカム1
9がノブ18の当接面18a上を移動するようにした方
が好ましい理由について説明する。上述したように、ド
ア7を閉じ終える後期では大きな力が必要となるので、
図14に示すようにガイドカム19とノブ18との接点
cはできるだけガイド板5の支点軸20から離れた距離
xの位置(外側)にした方が、ガイド板5を閉じる側に
回動させる際の力が少なくてすむ。
【0032】しかしながら、このようにガイドカム19
とノブ18の接点cを、常に支点軸20から距離xだけ
離れた位置になるようにしたのでは、その部分が局部的
に摩耗してしまう。そこで、図13(図示の都合上ドア
7及びガイドカム19は閉じた位置に図示してある)に
示すように、ドア7を閉じ始める初期にはガイドカム1
9とノブ18との接点cを距離xよりも内側の距離x1
の位置(x>x1)にしておけば、ノブ18の同一箇所が
局部摩耗するのを防止することができる。
【0033】このように、ドア7の閉じ始めの初期に、
上記接点cを内側に寄せた距離x1の位置になるように
すると、ドア7を閉じた際にノブ18に加えられる力の
作用点が、ガイド板5の回動支点となる支点軸20に近
づくようになるため、ドア7を閉じるためにはそれだけ
大きな力が必要となる。しかしながら、このドア7の閉
じ始めの初期には、図13に示したようにドア7の回動
支点(支持ピン25の中心)からガイドカム19のノブ
18との接点cまでの距離bが小さいので、てこの原理
によりドア7を閉じた際にノブ18にはガイドカム19
を介して大きな力が加えられるので、それらが相殺され
ることにより、ガイド板5をスムーズに回動させて閉じ
ることができる。
【0034】すなわち、ガイドカム19のノブ18との
接点cを、ドア7を閉じ始める初期に図13の距離x1
の位置にしても、ドア7を閉じ終える後期に図14の距
離xになるようにすれば(図7の矢印方向への移動)、ノ
ブ18の同一箇所の摩耗を防止することができながら、
ドア7も大きな力を必要とせずに楽に閉じることができ
る。
【0035】ところで、この実施の形態では、図8に示
すようにガイド板5と装置本体1との間にそのガイド板
5を図示の閉じ位置で固定保持するマグネット31と磁
性体32とからなるマグネットキャッチ30を設け、ガ
イドカム19のカム形状を、ガイド板5が、マグネット
キャッチ30の磁性体32がマグネット31に例えば
0.8mmまで接近する閉じ位置付近まで回動してマグ
ネットキャッチ30の吸引力が働く位置までノブ18の
当接面18aにガイドカム19が接触してガイド板を回
動させる形状にしている。
【0036】なお、この実施の形態では、磁性体32が
マグネット31に、例えば1.2 mmまで接近したとき
に吸引力が作用しだすが、上述した例の場合には安全を
みて0.8 mmまで接近するまでガイドカム19が当接
面18aをガイドする。そのため、ガイド板5が閉じ位
置付近へ回動するまでガイドカム19がノブ18の当接
面18aに接触し、それ以降はガイド板5がマグネット
キャッチ30により回動されて閉じ位置に固定保持され
るので、部品の製作上の誤差や組付上の誤差により、ガ
イド板5が所定の閉じ位置まで回動しているにも係ら
ず、ガイドカム19がさらにそのガイド板5を回動させ
続けようとする力が加わるようなことがないので、ノブ
18やガイドカム19等の部品の変形を防止することが
できる。
【0037】図15は画像形成装置のガイド板戻し機構
の他の実施の形態を示す図7と同様な平面図である。こ
のガイド板戻し機構は、可動側のガイド板5′のノブ1
8′のガイドカム19に接触する当接面を、そのノブ1
8′に回転自在に取り付けられたローラ33の外周面3
3aとしている。このようにすれば、ガイドカム19と
ガイド板5′のノブ18′との接触は、ころがり接触に
なるので、ガイド板5′を閉じる動作がよりスムーズに
なると共に、ドア7を閉じる際の操作力も軽くなる。
【0038】以上、この発明による回動部材戻し機構
を、画像形成装置のガイド板戻し機構に適用した場合の
各実施の形態について説明したが、この発明は他の回動
部材である転写ノブのように間接的にガイド板を戻すも
のや、トナーボトルレバーのような回動部材を戻す機構
にも同様に適用することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による画
像形成装置の回動部材戻し機構によれば、開閉可能な回
動部材を開放した際に、それを閉じるのを忘れてそのま
まの状態で装置本体に設けられている開閉可能なドアを
閉じるようなことがあったとしても、そのドアを閉じる
とその内面に設けられているガイドカムが、開放状態に
ある回動部材の側部に突設されているノブの当接面に当
接しながらそれを閉じる位置まで回動させるので、回動
部材やドアを破損させることなしに、ドアを閉じた後で
直ぐに画像形成動作を再開することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による画像形成装置の回動部材戻し機
構であるガイド板戻し機構を説明するための斜視図であ
る。
【図2】同じくそのガイド板戻し機構によりガイド板が
開いた位置から徐々に回動されて閉じ位置に向かって回
動していく状態を段階的に示した側面図である。
【図3】同じくそのガイド板戻し機構のドア側の内面に
形成されたガイドカムの部分を示す平面図である。
【図4】図1のガイド板戻し機構が適用される画像形成
装置である複写機の一例を示す外観斜視図である。
【図5】同じくその複写機の概略の構成を示す概略構成
図である。
【図6】図3のC−C線に沿う断面図である。
【図7】図1のガイドカムとノブの当接面との当接位置
がドアを閉じていくにしたがって当接面上で徐々に変化
していく様子を説明するための平面図である。
【図8】図4の可動側のガイド板と装置本体との間に設
けられたマグネットキャッチを説明するための概略図で
ある。
【図9】図2のガイド板戻し機構においてドアを閉じ始
めた初期の状態を示す側面図である。
【図10】同じくそのドアの閉じ始めの初期の状態にノ
ブが距離aだけ上昇されたときのガイド板の回動量を説
明するための説明図である。
【図11】同じくそのドアの回動後半にノブが距離a′
だけ上昇されたときのガイド板の回動量を説明するため
の説明図である。
【図12】同じくそのドアを閉じ終える回動後半の状態
を示す図9と同様な側面図である。
【図13】図9のドアを閉じ始めた初期の状態をそのド
アを透視した状態で示した説明図である。
【図14】同じくそのドアを閉じ終える回動後半の状態
をそのドアを透視した状態で示した図13と同様な説明
図である。
【図15】画像形成装置のガイド板戻し機構の他の実施
の形態を示す図7と同様な平面図である。
【図16】従来のガイド板が開かれた状態のままではド
アを閉めても画像形成動作が開始されないようにするた
めの機構の例をドアを開いた状態で示す平面図である。
【図17】同じくその機構でドアを閉じた際にそのドア
が完全な状態にまで閉まらない様子を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1:装置本体 5,5′,6:ガイド板 7:ドア 18,18′:ノブ 18a:当接面 19:ガイドカム 30:マグネットキャッチ 33:ローラ 33a:外周面(当接面)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体に開閉可能に取り付けられたド
    アに近接して該装置本体内に設けられた開閉可能な回動
    部材を開放した状態から閉じた状態に戻す画像形成装置
    の回動部材戻し機構であって、 前記回動部材の前記ドア側の側部に所定の長さの当接面
    を有するノブを突設し、前記ドアの内面に該ドアを閉じ
    初めたときに前記ノブの当接面に当接し、そのドアを閉
    じていくにしたがって前記回動部材を閉じる方向に回動
    させていくガイドカムを設けたことを特徴とする画像形
    成装置の回動部材戻し機構。
  2. 【請求項2】 前記ガイドカムが、そのガイドカムと前
    記ノブの当接面との当接位置が前記ドアを閉じていくに
    したがって前記当接面の長さ方向に徐々に変化していく
    形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    画像形成装置の回動部材戻し機構。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の画像形成装置の回
    動部材戻し機構において、前記回動部材と装置本体との
    間に該回動部材を閉じ位置で固定保持するマグネットキ
    ャッチを設け、前記ガイドカムを、前記回動部材が前記
    閉じ位置付近まで回動して前記マグネットキャッチの吸
    引力が働く位置まで前記ノブの当接面に接触して前記回
    動部材を回動させる大きさに形成したことを特徴とする
    画像形成装置の回動部材戻し機構。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の
    画像形成装置の回動部材戻し機構において、前記回動部
    材のノブの前記ガイドカムに接触する当接面を、該ノブ
    に回転自在に取り付けられたローラの外周面としたこと
    を特徴とする画像形成装置の回動部材戻し機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019120713A (ja) * 2017-12-28 2019-07-22 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置

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