JP5422226B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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その半閉まり状態になる理由の1つとして、開閉ドア自体の剛性が低く変形してしまうため、上述の半閉まりを引き起こすことなどが挙げられる。この不具合に対して、補強部材を取付けて剛性を上げるようにしている。さらに、半閉まりの理由に開閉ドアの自重によるドア先端側の沈み込みなどがある。
特許文献3に開示された画像形成装置は、ヒンジ軸が下方にある縦開きの扉が設けられ、扉の位置ずれにより、画像の欠陥や画像不良の発生を防ぐため、位置決め部を画像形成部の付近に持ってくることで、画像と搬送紙のずれを抑えようとすることが提案されている。
さらに、画像横レジストのずれを抑えるという市場の動向に対して、スキューを発生させないように努めなければならなく、そのためには駆動ローラと従動コロの位置決め精度を高めなければならない。
上記特許文献2にでは、重量の変化により変位量が変化してしまうので、部材の設計変更に対して非常に弱い設計になってしまう。
上記特許文献3では、位置決め部と画像形成部のみでしか精度をあわせられず、それ以前の搬送路がある場合、搬送路上でのスキューに対しては解決しない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされ、強度が大きく搬送面を備え、半開きのまま閉状態とならない開閉ドアを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
前記係止部材は軸形状のロックピンであることが好ましい。
上記画像形成装置は、前記搬送面の周辺に軸状の位置決め突起を設け、前記装置本体側の該位置決め突起が対応する位置には位置決め孔を形成し、これらの位置決め突起と位置決め孔とによって前記開閉ドアの高さ位置を規制することが好ましい。
上記画像形成装置は、前記係止部材の軸部の周囲に該軸部を回転軸として回動可能なカラー部材を配設することが好ましい。
上記画像形成装置の前記開閉ドアの搬送面には、前記装置本体側に配設された駆動ローラに対して対となる従動ローラが設けられ、前記駆動ローラが、前記従動ローラの両端部間に配設されるよう、前記駆動ローラの軸方向幅を前記従動ローラの幅よりも小さく形成することが好ましい。
図1は、本発明に係る画像形成装置としての静電複写機1の全体斜視図、図2は概略断面図である。
図1に示すように、静電複写機1は、ほぼ直方体形状の装置本体2を備え、図2を参照にして、装置本体2は、相互に横方向(図2において左右方向)に間隔をおいて対向する一側壁2a及び他側壁2bと、上端2cとを備えている。一側壁2aには、ジャム処理用の開閉ドア5を備え、この開閉ドア5は一側壁2aの一部を構成する。
装置本体2内には、主搬送路4が、装置本体2の一側壁2aから他側壁2bに向かってほぼ水平に延在するよう配設されている。装置本体2内にはまた、主搬送路4に関連して、画像形成手段6が配設されている。
装置本体2の上端2c上には、露光走査装置11が配設され、露光走査装置11の上面には、原稿戴置台であるプラテンガラス13が配設されている。
装置本体2の上端にはまた、自動原稿搬送装置15が、プラテンガラス13の上面を開閉可能に回動し得るよう配設されている。露光走査装置11内には、自動原稿搬送装置により搬送される原稿の画像情報を読み取るための画像読み取り装置17が備えられている。
他方、搬送ローラ対22により搬送された用紙は、レジストローラ対24により所定のタイミングで感光体ドラム8と転写・分離ベルト機構16との協働により形成される転写領域に向けて搬送される。用紙が転写領域を通過する間に、用紙の片面(図2において上面)には、感光体ドラム8の表面に形成された画像(トナー像)が転写・分離ベルト機構16によって転写される。
片面に画像が転写された用紙は、転写・搬送ベルト機構16により定着装置20に搬送され、定着装置20を通過する間に画像が用紙の片面に定着される。片面に画像が定着された用紙は搬送ローラ対26によって更に下流に搬送される。以上のとおりにして、主搬送路4を用紙が搬送される間に、用紙の片面に画像が形成される。
主排出路28と反転路30との分岐部には、分岐爪38が配設されている。分岐爪38は、図示しないアクチュエータにより、主搬送路4を通して搬送された用紙を、主排出路28に向けて案内する第1の案内位置(図2に示される位置)と、反転路30に向けて案内する第2の案内位置(図2に示される矢印a側に切り換わった位置)とに選択的に位置付けられる。逆転搬送路34は、主搬送路4の下方に間隔をおいて装置本体2の横方向(図2において左右方向)に直線状に延在している。逆転搬送路34の、反転路30が合流する位置には、逆転ローラ対40が配設されている。
垂直方向搬送路50は、装置本体2の一側壁2aの内側を一側壁2aに沿ってほぼ垂直方向に延びてから、図2において左斜め上方に傾斜して延びて、主搬送路4の上流端である搬送ローラ対22の直上流位置に接続されている。垂直方向搬送路50には、複数の給紙搬送ローラ対52が相互に間隔をおいて配置されている。上記再給紙搬送路44の下流領域(図2において右端領域)は、右上方にカーブして、垂直方向搬送路50において最上端に配置された給紙ローラ52の上流側に接続されている。
開閉ドア5は、図1に示すように、一側壁2aの下側中央部に開閉自在に配設されており、図1において右端側に後述するヒンジ機構を設け横開きできるように配設される。
図3は開閉ドア5の斜視図、図4は開閉ドア5の分解斜視図である。
これらの図と図2を参照にして、開閉ドア5は、一側壁2aの一部を構成する外パネル77と、装置本体2の内部側に配設される上部内パネル78と下部内パネル79とを備えている。外パネル77の内面側には、装置本体2の内部側へ突出する補強リブ83が形成されている。補強リブ83はほぼ格子状に形成され、外パネル77の内面全体にほぼ形成されている。上下部内パネル78,79は、装置本体2内側に配設される面が垂直方向搬送路50の搬送面となっている。
外パネル77と上下内パネル78,79とは、外パネル77のネジボス部77aと上下内パネル78,79のネジ孔78a,79aとを合わせて、ネジによって固定する。
上下部内パネル78,79には、給紙ローラ52の従動ローラ52bが横方向に併設して一対設けられ、これらの一対の従動ローラ52bが上下方向に4個所に併設され、各々のローラが回転可能に支持されている。垂直搬送路50の装置本体2側には、この従動ローラ52bに対応する駆動ローラ52aが設けられている。従動ローラ52bの軸方向の幅は、駆動ローラ52aの幅よりも広く、取付公差を考慮した状態で、従動ローラ52bの両端部が駆動ローラ52aの両端部からはみ出すような大きさに形成している(図3の二点鎖線内を参照)。
扉取付金具82の取付ステー82bには、位置決め孔82dが複数個所に形成され、位置決め孔82dが開閉ドア5に設けられた図示しない位置決め部に嵌合し、取付ステー82bが図4に示す外パネル77と上下部内パネル78,79の間に挟持されるようにして取付けられる。
これらの図を参照にして、開閉ドア5の他端側には、開閉ドア5を装置本体2側に固定するロック機構85が取付けられている。ロック機構85は、主要構成部材としてガイド部材86a,86b(図10)、スライド部材87、位置決めロック部材88を備えている。
ガイド部材86a,86bは、把手90を挟んで上下に2個所に配設されている。実質的に開閉ドア5をロックする位置決めロック部材88は上下に3個所設けられているが、最上段にある位置決めロック部材88を用いたガイド部材86aのロック構造について説明する。
ロック機構85は、装置本体2側に設けているロックピン91を、開閉ドア5の閉時に位置決めロック部材88に係止させるものである。図9に示すように、ロックピン91は、L金具94を介して扉枠93に取付けられ、開閉ドア5の扉枠93から該扉枠93の開口の内方側の水平方向へ軸を向け、一側部2a(図2参照)の面に平行となるように配設されている。このロックピン91は、扉枠93に上下に3個所配設されている。
ガイド部材86a,86bには、ガイドピン92が配設されている。スライド部材87は、開閉ドア5の上下方向へ延在し、上下方向へ長いスライド孔87aを形成している。スライド孔87aは、ガイドピン92に対応する位置に配置され、スライド部材87は、スライド孔87aがガイドピン92に案内されて上下方向へスライドできる。ガイドピン92の先端部には、スライド孔87aがガイドピン92からの脱落を防止するストッパ92aが設けられている。
図8に示すように、鉛直面88cの位置は、開閉ドア5が閉じ状態となったときに、ロックピン91が位置決め部としての鉛直面88cの背後に規制され、開閉ドア5のY方向(図1参照)の位置決めを行なっている。
開閉ドア5の下部内パネル79には、左右両端部に位置決め突起98が各々設けられ、装置本体2には、位置決め突起98が嵌入する位置決め孔(図示省略)が形成されている。位置決め突起98は、開閉ドア5のX方向(左右位置)及びZ方向(上下位置)の位置決めを行う(図1参照)。
操作パネルは、電源スイッチ、データ類を直接入力するテンキーなどの各種入力キーが配設され、装置作動指令信号、複写モード、複写枚数などの各種信号をコントローラに送出する。コントローラは、操作パネルからの入力信号、装置本体2内に配設された用紙検知センサ、用紙検知スイッチなどから送られた信号などに基づき、制御プログラムに従って所定の演算処理を実行し、感光体ドラム8などの各種回転体を回転駆動する複数の電動モータ、分岐爪38などの被駆動体を駆動するアクチュエータなどに制御信号を出力する。
複写機1において、「フェイスアップ排出モード」が設定されているとき、分岐爪38は図示の第1の案内位置に位置付けられる。例えば、用紙積載トレイ54に積載された用紙は、ピックアップローラ60及び分離ローラ対62などにより1枚だけ給紙路58に送り出される。給紙路58に送り出された用紙は、ほぼ水平方向に送り出され、給紙ローラ対64の各々により垂直方向搬送路50に搬出される。
垂直方向搬送路50に搬出された用紙は、給紙搬送ローラ対52の各々により主搬送路4に給紙搬送され、先に述べたとおりにして片面に画像が形成される。主搬送路4を通して搬送された用紙は、第1の案内位置に位置付けられた分岐爪38により主排出路28に案内され、排出ローラ対32により図示しない排出トレイに画像面を上にして(フェイスアップで)排出される。
なお、本複写機1では、両面印刷が可能であるが、その動作については、省略する。
この際、開閉ドア5は、位置決め突起98(図示せず)が位置決め孔に嵌入されて、X方向及びZ方向の位置決めがされる(図1参照)。開閉ドア5は、ヒンジ80の支軸81bに対して上下方向の移動が可能であり、この位置決め孔によって左右及び上下方向の位置決めがされる。したがって、垂直搬送路50を有する開閉ドア5の従動ローラ52bが、装置本体2側にある駆動ローラ52aと位置合わせができる。
位置決めロック部材88は、ロックピン91が傾斜部88aを滑動して、ロックピン91が頂き部88bを越えると、ロックピン91による押圧力が解除されて、コイルばね96の付勢力によって把手90が上方へ押圧されスライド部材87が上昇して、図8に示すように、ロックピン91は、鉛直面88cの背後に位置し、開閉ドア5はロックされる。ロックピン91が、鉛直面88cの背後に位置する状態では、開閉ドア5は、Y方向(図1参照)の位置決めがされる。開閉ドア5がY方向へ位置決めされることによって、垂直搬送路50の駆動ローラ52aと従動ローラ52bとのニップ圧が適度に保つことができる。
また、開閉ドア5を閉じるだけで装置本体2に対する開閉ドア5の装置本体2に対する位置決めと、駆動ローラ52aに対する従動ローラ52bの位置決めができる。
従動ローラ52bの軸方向の幅は、駆動ローラ52aの幅よりも広く、従動ローラ52bの両端部から駆動ローラ52aの両端部がはみ出すことのない大きさに形成しているので、駆動ローラ52aにコロ跡が付くことなく、安定した用紙の搬送を行うことができる。
2 装置本体
5 開閉ドア
50 垂直方向搬送路
52a 駆動ローラ
52b 従動ローラ
77 外パネル
78 上部内パネル
79 下部内パネル
80 ヒンジ
81 支持ブラケット
81b 支軸(支持部)
82 扉取付金具
83 補強リブ
85 ロック機構
86 ガイド部材
87 スライド部材
88 位置決めロック部材(ロック部材)
88a 傾斜部
88c 鉛直面
91 ロックピン(係止部材)
93 扉枠(扉枠開口)
96 コイルばね
98 位置決め突起
Claims (5)
- 装置本体の一側壁の扉枠開口には開閉ドアが備えられ、
該開閉ドアには前記装置本体の表面側に配設される外パネルと、該外パネルの裏面に配設され印刷媒体が通る搬送面とが備えられ、
該開閉ドアの一側面には前記開閉ドアを回動可能にする回動部が設けられ、前記開閉ドアの他側面には、該他側面に固定されたガイド部材と、該ガイド部材に案内されて上下動するスライド部材と、該スライド部材に固定され前記開閉ドアの他側面を前記装置本体にロックするためのロック部材とが備えられた画像形成装置において、
前記開閉ドアの前記扉枠開口の一側縁部には支持部が設けられ、前記開閉ドアの回動部が前記支持部に沿って上下動可能に支持されるとともに、前記扉枠開口の他側縁部には前記ロック部材が係止される係止部材を備え、
前記ロック部材には、前記開閉ドアの閉時に前記係止部材に押圧されて前記スライド部材を前記開閉ドアの開閉方向と直交する前記回動部の回動軸方向へスライドさせる傾斜部と、該傾斜部の上方に形成され前記係止部材が乗り越える頂部と、該頂部を介して前記傾斜部に隣接し前記開閉ドアの閉時に前記係止部材に当接し該開閉ドアの前後移動を規制する前記位置決め部としての鉛直面とを形成したことを特徴とする画像形成装置。 - 前記係止部材は軸形状のロックピンであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記搬送面の周辺に軸状の位置決め突起を設け、前記装置本体側の該位置決め突起が対応する位置には位置決め孔を形成し、これらの位置決め突起と位置決め孔とによって前記開閉ドアの高さ位置を規制したことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記係止部材の軸部の周囲に該軸部を回転軸として回動可能なカラー部材を配設したことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
- 前記開閉ドアの搬送面には、前記装置本体側に配設された駆動ローラに対して対となる従動ローラが設けられ、前記駆動ローラが、前記従動ローラの両端部間に配設されるよう、前記駆動ローラの軸方向幅を前記従動ローラの幅よりも小さく形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
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