JPH10266848A - 二重管型排気マニホールド - Google Patents
二重管型排気マニホールドInfo
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- JPH10266848A JPH10266848A JP9071199A JP7119997A JPH10266848A JP H10266848 A JPH10266848 A JP H10266848A JP 9071199 A JP9071199 A JP 9071199A JP 7119997 A JP7119997 A JP 7119997A JP H10266848 A JPH10266848 A JP H10266848A
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Abstract
二重管型排気マニホールドに関し、簡易な構造で、熱応
力による内管および外管の亀裂の発生を防止することの
できる二重管型排気マニホールドを提供することを目的
とする。 【解決手段】 外管21と、外管21の内側に断熱用空
間27を介して配置される内管29とを備え、外管21
と内管29とに、それぞれ外管21と内管29とを連通
する外管貫通穴21bと内管貫通穴29aとを形成し、
外管21の外管貫通穴21bまたはその近傍に、機器取
付穴31aを有するボス31を溶接してなる二重管型排
気マニホールドにおいて、内管29の内管貫通穴29a
の周囲に、外管21に向けて突出する環状突出部29b
を一体形成し、環状突出部29bの頂部29cを、外管
21の溶接部33より外側の位置に密着してなることを
特徴とする。
Description
のシリンダヘッドに取り付けられる排気マニホールドに
係わり、特に、外管と内管との二重構造を備えた二重管
型排気マニホールドに関する。
タを配置し、この触媒コンバータにより、排ガス中に含
まれる有害な一酸化炭素(CO),炭化水素(HC),窒素
酸化物(NOx)を浄化させることが行われている。ま
た、排ガスの低温時には、触媒コンバータの触媒活性が
低下することが知られており、特に、排気通路が冷えて
いるエンジン始動時には、排ガスが十分に浄化されない
虞があった。
構造として断熱用空間を形成し、排ガスの温度の低下を
防止した二重管型排気マニホールドが開発されている。
図5は、このような二重管型排気マニホールドの一例を
示しており、長尺状の外管1には、所定間隔を置いて突
出部1aが4箇所形成されている。
れシリンダヘッド取付用のフランジ3が溶接されてい
る。また、外管1の長尺方向の開口端には、触媒コンバ
ータ取付用のフランジ5が溶接されている。さらに、外
管1の内側には、断熱用空間7を介して外管1より一回
り小さい内管9が配置されている。
には、外管貫通穴1bが形成され、この外管貫通穴1b
を覆って、酸素センサ取付穴11aを有するボス11が
配置されている。さらに、図6に示すように、内管9の
酸素センサ取付穴11aの軸長上には、内管貫通穴9a
が形成されている。
が、外管貫通穴1bに向けて突出し、突出した内管9の
先端面9cが、外管1を押圧して外管1に密着され、断
熱用空間7が密閉されている。そして、ボス11の外周
が、外管1に溶接13されている。また、外管1および
内管9は、それぞれ横断面半円状の部品1c,1dおよ
び9d,9eを接合部1eおよび9fで突き合わせ、こ
の接合部1e,9fを同時に溶接15することで形成さ
れている。
外管1と内管9との間に形成した断熱用空間7の断熱作
用により、排ガスの温度の低下が防止される。そして、
排気通路が冷えているエンジン始動時にも、触媒活性を
低下させることなく、排ガスが浄化される。また、エン
ジンの始動,停止により、内管9が円周方向に熱膨張あ
るいは熱収縮した際には、内管9の先端面9cが、外管
1を押圧した状態で外管1に沿って移動し、内管9の内
管貫通穴9a付近での局部的な熱応力が緩和される。
うな従来の二重管型排気マニホールドでは、内管貫通穴
9aの内管開口縁部9bを、外管貫通穴1bに向けて突
出させ、突出した内管9の先端面9cを外管1に押圧し
て密着しているため、ボス11を外管1に溶接13する
際に、ビード13aが内管9の先端面9cまで形成さ
れ、内管9が外管1に溶接13されてしまうという問題
があった。
より、内管9が外管1に溶接13されると、エンジンの
始動,停止による内管9の円周方向への熱膨張あるいは
熱収縮による熱応力が、ビード13a部に集中し、内管
9に亀裂17が入るという問題があった。さらに、内管
9に亀裂17が入ると、断熱用空間7の断熱効果が低減
し、エンジンの始動時に、排ガスが冷却され、触媒コン
バータの触媒活性が低下し、有害物質が浄化されること
なく大気中に放出されてしまう虞があった。
亀裂17が入ると、外気が直接排気通路内に入り込むた
め、エンジン暖気後も排ガスが冷却され、有害物質が浄
化されることなく大気中に放出されてしまう虞があっ
た。本発明は、かかる従来の問題点を解決するためにな
されたもので、簡易な構造で、熱応力による内管および
外管の亀裂の発生を防止することのできる二重管型排気
マニホールドを提供することを目的とする。
マニホールドは、外管と、前記外管の内側に断熱用空間
を介して配置される内管とを備え、前記外管と前記内管
とに、それぞれ前記外管と前記内管とを連通する外管貫
通穴と内管貫通穴とを形成し、前記外管の前記外管貫通
穴またはその近傍に、機器取付穴を有するボスを溶接し
てなる二重管型排気マニホールドにおいて、前記内管の
前記内管貫通穴の周囲に、前記外管に向けて突出する環
状突出部を一体形成し、前記環状突出部の頂部を、前記
外管の溶接部より外側の位置に密着してなることを特徴
とする。
ルドでは、内管の内管貫通穴の周囲に、外管に向けて突
出する環状突出部が一体形成され、この環状突出部の頂
部が、外管の溶接部の外側を押圧して密着される。そし
て、外管と内管との間に形成される断熱用空間が、外管
と内管の環状突出部とにより密閉され、高い断熱性が保
持される。
収縮した際には、環状突出部の頂部が外管を押圧した状
態で外管に沿って移動し、内管に発生する局部的な熱応
力が緩和される。
用いて詳細に説明する。
マニホールドの一実施形態を示しており、図1は、図2
の要部の詳細を示している。図2において、符号21
は、例えば、肉厚1.5mmのステンレス鋼等からなる
外管である。外管21は、長尺状をしており、所定間隔
を置いて円管状の突出部21aが4箇所形成されてい
る。
ぞれシリンダヘッド取付用のフランジ23が溶接されて
いる。また、外管21の長尺方向の開口端には、触媒コ
ンバータ取付用のフランジ25が溶接されている。
27を介して外管21より一回り小さい、例えば、肉厚
0.5〜0.8mmのステンレス鋼等からなる内管29
が配置されている。また、外管21のフランジ25に近
接する位置には、円形形状の外管貫通穴21bが形成さ
れ、この外管貫通穴21bに、例えば、鋳鉄等からなる
円柱状のボス31が配置されている。
れる酸素センサ取付穴31aが形成されている。さら
に、図1に示すように、内管29の酸素センサ取付穴3
1aの軸長上には、円形形状の内管貫通穴29aが形成
されている。そして、内管29の内管貫通穴29aの周
囲が、外管21に向けて断面長円状に突出される環状突
出部29bが一体形成されている。
部29cが、外管21を押圧して密着され、断熱用空間
27が密閉されている。さらに、ボス31の外周が、外
管21に溶接33され、ビード33aが外管21および
ボス31に形成されている。また、図3に示すように、
外管21および内管29は、プレス加工等により形成さ
れる横断面半円状の部品21c,21dおよび29d,
29eを、接合部21eおよび29fで突き合わせ、こ
の接合部21eおよび29fを同時に溶接35すること
で形成されている。
外管21と内管29との間に形成した断熱用空間27の
断熱作用により、排ガスの温度の低下が防止される。そ
して、排気通路が冷えているエンジン始動時にも、触媒
活性を低下させることなく、排ガスが浄化される。
29が円周方向に熱膨張あるいは熱収縮した際には、内
管29の環状突出部29bの頂部29cが、外管21を
押圧した状態で外管21に沿って移動し、内管29の局
部的な熱応力が緩和される。以上のように構成された二
重管型排気マニホールドでは、内管の内管貫通穴29a
の周囲に、外管21に向けて突出する環状突出部29b
を一体形成し、外管21の溶接33部の外側を、この環
状突出部29bの頂部29cにより押圧して密着したの
で、外管21と内管29との密着位置が、ビード33a
により溶接されることがなく、内管29が外管21を押
圧した状態で移動自在となる。
り、内管29が円周方向に熱膨張あるいは熱収縮した際
にも、内管29の環状突出部29bの頂部29cが、外
管21に沿って移動することができるので、内管29に
発生したの局部的な熱応力が緩和され、熱応力による内
管29の亀裂の発生を防止することができる。さらに、
ボス31と外管21との溶接33の位置が、内管29と
直接接しておらず、断熱用空間27を介しているので、
排ガスの熱による局部的な熱応力が、溶接33部分に発
生することがなく、溶接33部分に亀裂が発生すること
を防止することができる。
管21とにより、断熱用空間27を密閉することができ
るので、高い断熱性を保持することができる。なお、上
述した実施形態では、外管21の肉厚を1.5mm、内
管29の肉厚を0.5〜0.8mmにした例について述
べたが、本発明はかかる実施形態に限定されるものでは
なく、例えば、外管21の肉厚を1.2mm、内管29
の肉厚を0.4mmにしても良い。
ステンレス鋼で形成した例について述べたが、本発明は
かかる実施形態に限定されるものではなく、例えば、鋳
鉄あるいはアルミニウム合金等で形成しても良い。
をステンレス鋼で形成した例について述べたが、本発明
はかかる実施形態に限定されるものではなく、例えば、
アルミニウム合金等で形成しても良い。さらに、上述し
た実施形態では、ボス31を外管貫通穴21bに挿入
し、溶接33した例について述べたが、本発明はかかる
実施形態に限定されるものではなく、例えば、ボス31
を外管貫通穴21bを覆って外管21上に配置し、溶接
33しても良い。
29bの頂部29cを、外管21に密着した例について
述べたが、本発明はかかる実施形態に限定されるもので
はなく、例えば、図4に示すように、環状突出部29b
の頂部29cを、ボス31の下部に密着しても良い。そ
して、上述した実施形態では、予め突出部21aが形成
される横断面半円状の部品21c,21dを接合部21
eで突き合わせて、外管21の突出部21aを形成した
例について述べたが、本発明はかかる実施形態に限定さ
れるものではなく、例えば、油圧等を利用する一般にバ
ルジ加工と称される方法により、突出部21aを形成し
ても良い。
に酸素センサ取付穴31aを形成した例について述べた
が、本発明はかかる実施形態に限定されるものでなく、
例えば、温度センサ取付穴を形成しても良く、あるい
は、バイパスパイプ取付穴を形成しても良い。
型排気マニホールドでは、内管貫通穴の周囲に、外管に
向けて突出する環状突出部を一体形成し、外管の溶接部
の外側を、この環状突出部の頂部により押圧して密着し
たので、外管と内管との密着位置が、ビードにより溶接
されることがなく、内管が外管を押圧した状態で移動自
在になる。
動,停止により、内管が円周方向に熱膨張あるいは熱収
縮した際にも、内管に発生した局部的な熱応力を緩和す
ることができ、熱応力による内管および外管の亀裂の発
生を防止することができる。また、外管と内管とで断熱
用空間を密閉したので、高い断熱性を保持することがで
きる。
態を示す側面図である。
示す断面図である。
である。
図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 外管(21)と、前記外管(21)の内
側に断熱用空間(27)を介して配置される内管(2
9)とを備え、前記外管(21)と前記内管(29)と
に、それぞれ前記外管(21)と前記内管(29)とを
連通する外管貫通穴(21b)と内管貫通穴(29a)
とを形成し、前記外管(21)の前記外管貫通穴(21
b)またはその近傍に、機器取付穴(31a)を有する
ボス(31)を溶接してなる二重管型排気マニホールド
において、 前記内管(29)の前記内管貫通穴(29a)の周囲
に、前記外管(21)に向けて突出する環状突出部(2
9b)を一体形成し、前記環状突出部(29b)の頂部
(29c)を、前記外管(21)の溶接部(33)より
外側の位置に密着してなることを特徴とする二重管型排
気マニホールド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07119997A JP3857769B2 (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 二重管型排気マニホールド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07119997A JP3857769B2 (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 二重管型排気マニホールド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10266848A true JPH10266848A (ja) | 1998-10-06 |
JP3857769B2 JP3857769B2 (ja) | 2006-12-13 |
Family
ID=13453774
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07119997A Expired - Fee Related JP3857769B2 (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 二重管型排気マニホールド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3857769B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6513700B2 (en) * | 2000-07-28 | 2003-02-04 | Komatsu Ltd. | Welded structure and welding method for boss and bracket |
US6874317B2 (en) | 2001-06-18 | 2005-04-05 | Calsonic Kansei Corporation | Double pipe exhaust manifold |
JP2007537389A (ja) * | 2004-05-12 | 2007-12-20 | ラインツーディチュングスーゲーエムベーハー | 取付け装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0610662A (ja) * | 1992-06-24 | 1994-01-18 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の排気管 |
JPH08189351A (ja) * | 1994-12-28 | 1996-07-23 | Nissan Motor Co Ltd | エンジンの二重排気管 |
JPH094447A (ja) * | 1995-06-19 | 1997-01-07 | Calsonic Corp | 二重管型排気マニホールド |
JPH0921315A (ja) * | 1995-07-05 | 1997-01-21 | Futaba Sangyo Kk | 内燃機関の排気管 |
-
1997
- 1997-03-25 JP JP07119997A patent/JP3857769B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007537389A (ja) * | 2004-05-12 | 2007-12-20 | ラインツーディチュングスーゲーエムベーハー | 取付け装置 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3857769B2 (ja) | 2006-12-13 |
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|
A521 | Written amendment |
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