JPH10265750A - 接着用樹脂組成物及び積層体 - Google Patents
接着用樹脂組成物及び積層体Info
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- JPH10265750A JPH10265750A JP7392997A JP7392997A JPH10265750A JP H10265750 A JPH10265750 A JP H10265750A JP 7392997 A JP7392997 A JP 7392997A JP 7392997 A JP7392997 A JP 7392997A JP H10265750 A JPH10265750 A JP H10265750A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ポリエステル系樹脂層を含む積層体におい
て、積層体の層間で優れた接着力を有する接着用樹脂組
成物およびこれを用いた積層体の提供。 【解決手段】 メルトフローレート0.1〜50g/1
0分、密度0.850〜0.900g/cm3であるエ
チレン・α−オレフィン共重合体(a)50〜99重量
%、および芳香族系炭化水素樹脂水素添加物で赤外分光
光度計により求めた1604cm-1の吸光度<A1>と
890cm-1の吸光度<A2>の吸光度比が、<A1>
/<A2>=0.1〜3.0である粘着付与剤(b)1
〜50重量%を含有してなることを特徴とする接着用樹
脂組成物、およびポリエステル系樹脂層(A層)と前記
の接着用樹脂組成物からなる層(B層)との積層体。
て、積層体の層間で優れた接着力を有する接着用樹脂組
成物およびこれを用いた積層体の提供。 【解決手段】 メルトフローレート0.1〜50g/1
0分、密度0.850〜0.900g/cm3であるエ
チレン・α−オレフィン共重合体(a)50〜99重量
%、および芳香族系炭化水素樹脂水素添加物で赤外分光
光度計により求めた1604cm-1の吸光度<A1>と
890cm-1の吸光度<A2>の吸光度比が、<A1>
/<A2>=0.1〜3.0である粘着付与剤(b)1
〜50重量%を含有してなることを特徴とする接着用樹
脂組成物、およびポリエステル系樹脂層(A層)と前記
の接着用樹脂組成物からなる層(B層)との積層体。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品包装材料等種
々の分野の産業で幅広く必要とされているガスバリヤ性
(酸素、炭酸ガス等)、機械的強度、耐内容物性(フレ
ーバー性、保香性)、意匠性(表面光沢性、透明性)等
が改良された積層体を得る接着用樹脂組成物及び樹脂積
層体に関する。
々の分野の産業で幅広く必要とされているガスバリヤ性
(酸素、炭酸ガス等)、機械的強度、耐内容物性(フレ
ーバー性、保香性)、意匠性(表面光沢性、透明性)等
が改良された積層体を得る接着用樹脂組成物及び樹脂積
層体に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリ
オレフィン樹脂は各種分野で幅広く利用されている。し
かしながらポリオレフィンは、成形性、機械的強度、耐
薬品性には優れるがガスバリヤ性や耐内容物性に劣り、
成形手法や樹脂種によっては意匠性(表面光沢、透明
性)に劣る欠点を有している。この欠点の改良手法とし
てポリエステル系樹脂(ポリエチレンテレフタレート、
ポリカーボネート等)との積層が提案されている。ま
た、ポリオレフィン系樹脂とガスバリヤ性に優れたエチ
レン・酢酸ビニル共重合体ケン化物(以下「EVOH」
と称する)やポリアミド系樹脂との積層も広く提案され
ており、積層のための接着性樹脂として極性基を変性し
たポリオレフィン組成物があるが、ポリエステル系樹脂
とポリオレフィン系樹脂又はEVOH又はポリアミド系
樹脂との積層に於いては層間接着力が非常に弱く積層材
料として実用に耐えない。
オレフィン樹脂は各種分野で幅広く利用されている。し
かしながらポリオレフィンは、成形性、機械的強度、耐
薬品性には優れるがガスバリヤ性や耐内容物性に劣り、
成形手法や樹脂種によっては意匠性(表面光沢、透明
性)に劣る欠点を有している。この欠点の改良手法とし
てポリエステル系樹脂(ポリエチレンテレフタレート、
ポリカーボネート等)との積層が提案されている。ま
た、ポリオレフィン系樹脂とガスバリヤ性に優れたエチ
レン・酢酸ビニル共重合体ケン化物(以下「EVOH」
と称する)やポリアミド系樹脂との積層も広く提案され
ており、積層のための接着性樹脂として極性基を変性し
たポリオレフィン組成物があるが、ポリエステル系樹脂
とポリオレフィン系樹脂又はEVOH又はポリアミド系
樹脂との積層に於いては層間接着力が非常に弱く積層材
料として実用に耐えない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる状況に鑑み、本
発明は、ポリエステル系樹脂層を含む積層体において、
積層体の層間で優れた接着力を有する接着用樹脂組成物
およびこれを用いた積層体を提供することを目的とする
ものである。
発明は、ポリエステル系樹脂層を含む積層体において、
積層体の層間で優れた接着力を有する接着用樹脂組成物
およびこれを用いた積層体を提供することを目的とする
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は接着性、特に
ポリエステル系樹脂との接着性、押出成形性、色相、フ
ィルム均一厚み性に優れた熱可塑性樹脂を得るべく種々
検討した結果、エチレン・α−オレフィン共重合体と特
定の粘着付与剤とを含む組成物が上記の目的を満たすこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
ポリエステル系樹脂との接着性、押出成形性、色相、フ
ィルム均一厚み性に優れた熱可塑性樹脂を得るべく種々
検討した結果、エチレン・α−オレフィン共重合体と特
定の粘着付与剤とを含む組成物が上記の目的を満たすこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち本発明は、メルトフローレート
0.1〜50g/10分、密度0.850〜0.900
g/cm3であるエチレン・α−オレフィン共重合体
(a)50〜99重量%、および芳香族系炭化水素樹脂
水素添加物で赤外分光光度計により求めた1604cm
-1の吸光度<A1>と890cm-1の吸光度<A2>の
吸光度比が、<A1>/<A2>=0.1〜3.0であ
る粘着付与剤(b)1〜50重量%を含有してなること
を特徴とする接着用樹脂組成物を提供するものである。
0.1〜50g/10分、密度0.850〜0.900
g/cm3であるエチレン・α−オレフィン共重合体
(a)50〜99重量%、および芳香族系炭化水素樹脂
水素添加物で赤外分光光度計により求めた1604cm
-1の吸光度<A1>と890cm-1の吸光度<A2>の
吸光度比が、<A1>/<A2>=0.1〜3.0であ
る粘着付与剤(b)1〜50重量%を含有してなること
を特徴とする接着用樹脂組成物を提供するものである。
【0006】また本発明は、不飽和カルボン酸又はその
誘導体で変性され、その含量が0.01〜10重量%、
且つ密度0.85〜0.980g/cm3である変性エ
チレン重合体(c)をさらに含み、各成分の配合割合が
(a)成分と(b)成分の合計100重量部に対して
(c)成分0.1〜50重量部である前記の接着用樹脂
組成物を提供するものである。
誘導体で変性され、その含量が0.01〜10重量%、
且つ密度0.85〜0.980g/cm3である変性エ
チレン重合体(c)をさらに含み、各成分の配合割合が
(a)成分と(b)成分の合計100重量部に対して
(c)成分0.1〜50重量部である前記の接着用樹脂
組成物を提供するものである。
【0007】さらに本発明は、ポリエステル系樹脂層
(A層)と前記の接着用樹脂組成物からなる層(B層)
との積層体を提供するものである。
(A層)と前記の接着用樹脂組成物からなる層(B層)
との積層体を提供するものである。
【0008】さらにまた本発明は、前記の接着用樹脂組
成物からなる層(B層)を中間層として、ポリエステル
系樹脂層(A層)と、エチレン・酢酸ビニル共重合体鹸
化物及びポリアミド系樹脂からなる群より選ばれた少な
くとも1種のガスバリヤ性樹脂又はポリオレフィン樹脂
の層(C層)とが積層されてなる積層体を提供するもの
である。
成物からなる層(B層)を中間層として、ポリエステル
系樹脂層(A層)と、エチレン・酢酸ビニル共重合体鹸
化物及びポリアミド系樹脂からなる群より選ばれた少な
くとも1種のガスバリヤ性樹脂又はポリオレフィン樹脂
の層(C層)とが積層されてなる積層体を提供するもの
である。
【0009】
(1)エチレン・α−オレフィン共重合体(a) 本発明の接着用樹脂組成物を構成するエチレン・α−オ
レフィン共重合体(a)は、メルトフローレート(MF
R)が0.1〜50g/10分、密度が0.850〜
0.900g/cm3のものであり、エチレンを主成分
としα−オレフィンを共重合したものである。α−オレ
フィンとは通常炭素数3〜20のα−オレフィン、具体
的にはプロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メ
チル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1−
テトラデセン、1−オクタデセン等とのブロック又はラ
ンダム共重合体である。この共重合体は共重合モノマー
としてビニルエステル、不飽和カルボン酸又はそのエス
テル、ジエン等他のモノマーを含むものも含むことがで
き、また、2種以上の共重合体を混合して用いることも
できる。好ましいのはランダム共重合体である。MFR
が上記範囲以外のものはいずれにしても溶融粘度が高過
ぎるか低過ぎるため成形性、接着強度に劣る。密度が
0.900g/cm3を越えるものはポリエステル系樹
脂との接着強度が劣る。なお本発明でいうメルトフロー
レート(MFR)とは、特記しない限り、JIS K7
210に準拠し、温度190℃、荷重2.16kg、10
分の条件で測定した値を意味する。
レフィン共重合体(a)は、メルトフローレート(MF
R)が0.1〜50g/10分、密度が0.850〜
0.900g/cm3のものであり、エチレンを主成分
としα−オレフィンを共重合したものである。α−オレ
フィンとは通常炭素数3〜20のα−オレフィン、具体
的にはプロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メ
チル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1−
テトラデセン、1−オクタデセン等とのブロック又はラ
ンダム共重合体である。この共重合体は共重合モノマー
としてビニルエステル、不飽和カルボン酸又はそのエス
テル、ジエン等他のモノマーを含むものも含むことがで
き、また、2種以上の共重合体を混合して用いることも
できる。好ましいのはランダム共重合体である。MFR
が上記範囲以外のものはいずれにしても溶融粘度が高過
ぎるか低過ぎるため成形性、接着強度に劣る。密度が
0.900g/cm3を越えるものはポリエステル系樹
脂との接着強度が劣る。なお本発明でいうメルトフロー
レート(MFR)とは、特記しない限り、JIS K7
210に準拠し、温度190℃、荷重2.16kg、10
分の条件で測定した値を意味する。
【0010】(2)粘着付与剤(b) 本発明の樹脂組成物を構成する粘着付与剤(b)とは固
体の非晶性ポリマーであり、例えば、石油、ナフサ等の
分類によって得られるC9留分中のスチレン誘導体及び
インデン類を主原料とする芳香族系石油樹脂、即ち芳香
族系炭化水素樹脂である。また、赤外分光光度計(Ni
colet NAGNA−IR 550SPECTRO
METER)で求めた1604cm-1の吸光度<A1>
と890cm-1の吸光度<A2>の吸光度比により求め
られる、芳香族核への水素添加率が<A1>/<A2>
=0.1〜3.0の芳香族系炭化水素樹脂水素添加物を
使用することが必要である。これらの粘着付与剤(b)
の中でも、軟化点(環球法)が85〜150℃のものが
ポリエステル系樹脂との層間接着力の点で好ましい。上
記範囲以外のものはエチレン・α−オレフィン共重合体
との分散性が悪く、ポリエステル系樹脂との層間接着力
も劣り好ましくない。
体の非晶性ポリマーであり、例えば、石油、ナフサ等の
分類によって得られるC9留分中のスチレン誘導体及び
インデン類を主原料とする芳香族系石油樹脂、即ち芳香
族系炭化水素樹脂である。また、赤外分光光度計(Ni
colet NAGNA−IR 550SPECTRO
METER)で求めた1604cm-1の吸光度<A1>
と890cm-1の吸光度<A2>の吸光度比により求め
られる、芳香族核への水素添加率が<A1>/<A2>
=0.1〜3.0の芳香族系炭化水素樹脂水素添加物を
使用することが必要である。これらの粘着付与剤(b)
の中でも、軟化点(環球法)が85〜150℃のものが
ポリエステル系樹脂との層間接着力の点で好ましい。上
記範囲以外のものはエチレン・α−オレフィン共重合体
との分散性が悪く、ポリエステル系樹脂との層間接着力
も劣り好ましくない。
【0011】(3)変性エチレン重合体(c) 本発明の組成物に必要に応じて用いる変性エチレン重合
体(c)は、不飽和カルボン酸又はその誘導体でグラフ
ト変性され、または、このグラフト変性物を未変性のエ
チレン重合体で希釈したものであり、不飽和カルボン酸
又はその誘導体の含量が0.01〜10重量%、密度が
0.85〜0.98g/cm3のものである。不飽和カ
ルボン酸又はその誘導体の含量が0.01重量%未満の
ものは接着性が改良されず、一方10重量%を超えるも
のは架橋のため、分散性が低下し、成形品の外観が劣る
と共に、接着性が低下する。変性エチレン重合体(c)
の基体となるエチレン重合体は、通常MFRが0.01
〜100g/10分、密度が0.85〜0.98g/c
m3のエチレンの単独重合体あるいはエチレンと少量の
他の一種以上のα−オレフィン、ビニルエステル、不飽
和カルボン酸又はそのエステル等の共重合モノマーとの
ブロック又はランダム共重合体である。α−オレフィン
としては例えばプロピレン、1−ブテン、4−メチル−
1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセ
ン等がある。
体(c)は、不飽和カルボン酸又はその誘導体でグラフ
ト変性され、または、このグラフト変性物を未変性のエ
チレン重合体で希釈したものであり、不飽和カルボン酸
又はその誘導体の含量が0.01〜10重量%、密度が
0.85〜0.98g/cm3のものである。不飽和カ
ルボン酸又はその誘導体の含量が0.01重量%未満の
ものは接着性が改良されず、一方10重量%を超えるも
のは架橋のため、分散性が低下し、成形品の外観が劣る
と共に、接着性が低下する。変性エチレン重合体(c)
の基体となるエチレン重合体は、通常MFRが0.01
〜100g/10分、密度が0.85〜0.98g/c
m3のエチレンの単独重合体あるいはエチレンと少量の
他の一種以上のα−オレフィン、ビニルエステル、不飽
和カルボン酸又はそのエステル等の共重合モノマーとの
ブロック又はランダム共重合体である。α−オレフィン
としては例えばプロピレン、1−ブテン、4−メチル−
1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセ
ン等がある。
【0012】変性に用いる不飽和カルボン酸又はその誘
導体としては、アクリル酸、マレイン酸、フマール酸、
テトラヒドロフタル酸、イタコン酸、シトラコン酸、ク
ロトン酸、イソクロトン酸、ナジック酸R(エンドシス
−ビシクロ〔2,2,1〕ヘプト−5−エン−2,3−
ジカルボン酸)等の不飽和カルボン酸、又はその誘導
体、例えば酸ハライド、アミド、イミド、無水物、エス
テルなどが挙げられ、具体的には、塩化マレニル、マレ
イミド、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、マレイン
酸モノメチル、マレイン酸ジメチル、グリシジルマレエ
ートなどが例示される。これらの中では不飽和ジカルボ
ン酸又はその酸無水物が好適であり、特にマレイン酸、
ナジック酸R又はこれらの酸無水物が好適である。
導体としては、アクリル酸、マレイン酸、フマール酸、
テトラヒドロフタル酸、イタコン酸、シトラコン酸、ク
ロトン酸、イソクロトン酸、ナジック酸R(エンドシス
−ビシクロ〔2,2,1〕ヘプト−5−エン−2,3−
ジカルボン酸)等の不飽和カルボン酸、又はその誘導
体、例えば酸ハライド、アミド、イミド、無水物、エス
テルなどが挙げられ、具体的には、塩化マレニル、マレ
イミド、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、マレイン
酸モノメチル、マレイン酸ジメチル、グリシジルマレエ
ートなどが例示される。これらの中では不飽和ジカルボ
ン酸又はその酸無水物が好適であり、特にマレイン酸、
ナジック酸R又はこれらの酸無水物が好適である。
【0013】変性エチレン重合体(c)を製造するに
は、従来公知の種々の方法を採用する事が出来る。例え
ば、エチレン重合体を溶融させグラフトモノマーを添加
してグラフト共重合させる方法がある。いずれの場合に
も、前記グラフトモノマーを効率よくグラフト共重合さ
せるには、ラジカル開始剤の存在下に反応を実施する事
が好ましい。グラフト反応は通常60〜350℃の温度
で行われる。ラジカル開始剤の使用量はエチレン重合体
100重量部に対して通常0.001〜1重量部の範囲
である。ラジカル開始剤としては有機ペルオキシド、有
機ペルエステル、例えばベンゾイルペルオキシド、ジク
ロルベンゾイルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、
ジ−tert−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(ペルオキシドベンゾエート)ヘキシン−
3、1,4−ビス(tert−ブチルペルオキシイソプ
ロピル)ベンゼン、ラウロイルペルオキシド、tert
−ブチルペルアセテート、2,5−ジメチル−2,5−
ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキ
シ)ヘキサン、tert−ブチルペルベンゾエート、t
ert−ブチルペルフェニルアセテート、tert−ブ
チルペルイソブチレート、tert−ブチルペル−se
c−オクエート、tert−ブチルペルピバレート、ク
ミルペルピバレート及びtert−ブチルペルジエチル
アセテート、その他アゾ化合物、例えばアゾビスイソブ
チロニトリル、ジメチルアゾイソブチレートがある。こ
れらの内ではジクミルペルオキシド、ジ−tert−ブ
チルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t
ert−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、2,5−ジ
メチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘ
キサン、1,4−ビス(tert−ブチルペルオキシイ
ソプロピル)ベンゼン等のジアルキルペルオキシドが好
ましい。
は、従来公知の種々の方法を採用する事が出来る。例え
ば、エチレン重合体を溶融させグラフトモノマーを添加
してグラフト共重合させる方法がある。いずれの場合に
も、前記グラフトモノマーを効率よくグラフト共重合さ
せるには、ラジカル開始剤の存在下に反応を実施する事
が好ましい。グラフト反応は通常60〜350℃の温度
で行われる。ラジカル開始剤の使用量はエチレン重合体
100重量部に対して通常0.001〜1重量部の範囲
である。ラジカル開始剤としては有機ペルオキシド、有
機ペルエステル、例えばベンゾイルペルオキシド、ジク
ロルベンゾイルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、
ジ−tert−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(ペルオキシドベンゾエート)ヘキシン−
3、1,4−ビス(tert−ブチルペルオキシイソプ
ロピル)ベンゼン、ラウロイルペルオキシド、tert
−ブチルペルアセテート、2,5−ジメチル−2,5−
ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキ
シ)ヘキサン、tert−ブチルペルベンゾエート、t
ert−ブチルペルフェニルアセテート、tert−ブ
チルペルイソブチレート、tert−ブチルペル−se
c−オクエート、tert−ブチルペルピバレート、ク
ミルペルピバレート及びtert−ブチルペルジエチル
アセテート、その他アゾ化合物、例えばアゾビスイソブ
チロニトリル、ジメチルアゾイソブチレートがある。こ
れらの内ではジクミルペルオキシド、ジ−tert−ブ
チルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t
ert−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、2,5−ジ
メチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘ
キサン、1,4−ビス(tert−ブチルペルオキシイ
ソプロピル)ベンゼン等のジアルキルペルオキシドが好
ましい。
【0014】(4)組成物の配合割合 本発明の接着用樹脂組成物は、前記エチレン・α−オレ
フィン共重合体(a)50〜99重量%及び前記粘着付
与剤(b)1〜50重量%から構成される。エチレン・
α−オレフィン共重合体(a)の量が50重量%未満で
は、樹脂中の流動性が高過ぎ、成形性が困難であり、接
着性が低下する。粘着付与剤(b)の量が1重量%未満
では、ポリエステル系樹脂に対する接着性が低下する。
また、本発明の接着用組成物は、さらに前記エチレン・
α−オレフィン共重合体(a)と前記粘着付与剤(b)
との合計100重量部に対して、前記変性エチレン重合
体(c)0.1〜50重量部を含有させることができ
る。変性エチレン重合体(c)はガスバリヤ性樹脂(E
VOH、ポリアミド系樹脂等)に対する接着性を向上さ
せる。
フィン共重合体(a)50〜99重量%及び前記粘着付
与剤(b)1〜50重量%から構成される。エチレン・
α−オレフィン共重合体(a)の量が50重量%未満で
は、樹脂中の流動性が高過ぎ、成形性が困難であり、接
着性が低下する。粘着付与剤(b)の量が1重量%未満
では、ポリエステル系樹脂に対する接着性が低下する。
また、本発明の接着用組成物は、さらに前記エチレン・
α−オレフィン共重合体(a)と前記粘着付与剤(b)
との合計100重量部に対して、前記変性エチレン重合
体(c)0.1〜50重量部を含有させることができ
る。変性エチレン重合体(c)はガスバリヤ性樹脂(E
VOH、ポリアミド系樹脂等)に対する接着性を向上さ
せる。
【0015】(5)組成物の製造 本発明の組成物を得るには、前記エチレン・α−オレフ
ィン共重合体(a)、粘着付与剤(b)、及び必要に応
じて変性エチレン重合体(c)を前記範囲で種々公知の
方法、例えばヘンシェルミキサー、V−ブレンダー、リ
ボンブレンダー、タンブラブレンダー等で混合する方
法、あるいは混合後一軸押出機、二軸押出機、ニーダ
ー、バンバリーミキサー等で溶融混練後、造粒後あるい
は粉砕する方法を採用すればよい。本発明の組成物には
前記成分に加えて、耐熱安定剤、耐候安定剤、帯電防止
剤、顔料、染料、発錆防止剤等を本発明の目的に損なわ
ない範囲内で配合しておいても良い。
ィン共重合体(a)、粘着付与剤(b)、及び必要に応
じて変性エチレン重合体(c)を前記範囲で種々公知の
方法、例えばヘンシェルミキサー、V−ブレンダー、リ
ボンブレンダー、タンブラブレンダー等で混合する方
法、あるいは混合後一軸押出機、二軸押出機、ニーダ
ー、バンバリーミキサー等で溶融混練後、造粒後あるい
は粉砕する方法を採用すればよい。本発明の組成物には
前記成分に加えて、耐熱安定剤、耐候安定剤、帯電防止
剤、顔料、染料、発錆防止剤等を本発明の目的に損なわ
ない範囲内で配合しておいても良い。
【0016】(6)積層体の製造 本発明の組成物を用いて、ポリエステル系樹脂との積層
体を製造する方法としては、共押出成形、プレス成形、
押出ラミネート成形等公知の方法を適用することができ
る。これらの中では層間接着力の点で、共押出成形法を
用いる事が好ましい。共押出成形法としてはフラット・
ダイを用いるTーダイ法とサーキュラー・ダイを用いる
インフレーション法とがある。フラット・ダイはブラッ
ク・ボックスを使用したシングル・マニホールド形式あ
るいはマルチ・マニホールド形式のいずれを用いても良
い。インフレーション法に用いるダイに付いてもいずれ
も公知のダイを用いることができる。
体を製造する方法としては、共押出成形、プレス成形、
押出ラミネート成形等公知の方法を適用することができ
る。これらの中では層間接着力の点で、共押出成形法を
用いる事が好ましい。共押出成形法としてはフラット・
ダイを用いるTーダイ法とサーキュラー・ダイを用いる
インフレーション法とがある。フラット・ダイはブラッ
ク・ボックスを使用したシングル・マニホールド形式あ
るいはマルチ・マニホールド形式のいずれを用いても良
い。インフレーション法に用いるダイに付いてもいずれ
も公知のダイを用いることができる。
【0017】積層体は、上記樹脂組成物を中間層とし
て、ポリエステル系樹脂と、ポリオレフィン系樹脂及び
/又はガスバリヤ性樹脂に代表される他の熱可塑性樹脂
との3層以上の積層体の形態で使用されることが一般的
である。このような積層体を製造する方法としては、例
えば該樹脂組成物、ポリエステル系樹脂とポリオレフィ
ン系樹脂及び/又はガスバリヤ性樹脂をそれぞれ別個の
押出機で溶融後三層構造のダイに供給し、該組成物を中
間層として共押出成形する方法のほか、該組成物とポリ
エステル系樹脂とをそれぞれ別個の押出機で溶融後二層
構造のダイに供給し、予め作成しておいた延伸フィルム
(延伸ポリエチレンテレフタレート:O−PET、延伸
ナイロン:O−NY、延伸ポリプロピレン:O−PP、
延伸エチレン・酢酸ビニル共重合体鹸化物:O−EVO
H)や金属箔(Al、Cu)、樹脂シート(ポリオレフ
ィン、ポリエステル等)に組成物の層が接触するように
共押出ラミネートする方法や、また、予めポリエステル
系樹脂とポリオレフィン系樹脂又はガスバリヤ性樹脂
(EVOH、NY)層を成形し、ポリエステル系樹脂層
とポリオレフィン系樹脂又はガスバリヤ性樹脂(EVO
H、NY)層との間に該組成物を溶融押出するサンドラ
ミネート法等が挙げられる。
て、ポリエステル系樹脂と、ポリオレフィン系樹脂及び
/又はガスバリヤ性樹脂に代表される他の熱可塑性樹脂
との3層以上の積層体の形態で使用されることが一般的
である。このような積層体を製造する方法としては、例
えば該樹脂組成物、ポリエステル系樹脂とポリオレフィ
ン系樹脂及び/又はガスバリヤ性樹脂をそれぞれ別個の
押出機で溶融後三層構造のダイに供給し、該組成物を中
間層として共押出成形する方法のほか、該組成物とポリ
エステル系樹脂とをそれぞれ別個の押出機で溶融後二層
構造のダイに供給し、予め作成しておいた延伸フィルム
(延伸ポリエチレンテレフタレート:O−PET、延伸
ナイロン:O−NY、延伸ポリプロピレン:O−PP、
延伸エチレン・酢酸ビニル共重合体鹸化物:O−EVO
H)や金属箔(Al、Cu)、樹脂シート(ポリオレフ
ィン、ポリエステル等)に組成物の層が接触するように
共押出ラミネートする方法や、また、予めポリエステル
系樹脂とポリオレフィン系樹脂又はガスバリヤ性樹脂
(EVOH、NY)層を成形し、ポリエステル系樹脂層
とポリオレフィン系樹脂又はガスバリヤ性樹脂(EVO
H、NY)層との間に該組成物を溶融押出するサンドラ
ミネート法等が挙げられる。
【0018】本発明に於けるポリエステルとは、テレフ
タル酸、イソフタル酸、ジフェニルエーテル−4,4−
ジカルボン酸、ナフタリン−1,4−又は2,6−ジカ
ルボン酸などの芳香族ジカルボン酸、シュウ酸、コハク
酸、アジピン酸、セバシン酸、ウンデカジカルボン酸な
どの脂肪族ジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸な
どの脂環族ジカルボン酸などのジカルボン酸の酸成分
と、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,
4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコールなどの脂
環族グリコール、シクロヘキサンジメタノールなどの脂
環族グリコール、ビスフェノールAなどの芳香族ジヒド
ロキシ化合物などのグリコール成分とからなるものであ
り、ポリエチレンテレフタレート(PET)、共重合体
PET、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリ
エチレンナフタレート(PEN)、ポリシクロヘキシン
テレフタレート(PCT)等がある。この中で特に好ま
しいのは、ポリエチレンテレフタレート(PET)であ
り、通常ジカルボン酸成分の80モル%以上がテレフタ
ル酸であり、グリコール成分の80モル%以上がエチレ
ングリコールである熱可塑性ポリエステル樹脂である。
更に、共重合体PETでもPETと他のポリエステルと
の混合物であっても良い。
タル酸、イソフタル酸、ジフェニルエーテル−4,4−
ジカルボン酸、ナフタリン−1,4−又は2,6−ジカ
ルボン酸などの芳香族ジカルボン酸、シュウ酸、コハク
酸、アジピン酸、セバシン酸、ウンデカジカルボン酸な
どの脂肪族ジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸な
どの脂環族ジカルボン酸などのジカルボン酸の酸成分
と、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,
4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコールなどの脂
環族グリコール、シクロヘキサンジメタノールなどの脂
環族グリコール、ビスフェノールAなどの芳香族ジヒド
ロキシ化合物などのグリコール成分とからなるものであ
り、ポリエチレンテレフタレート(PET)、共重合体
PET、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリ
エチレンナフタレート(PEN)、ポリシクロヘキシン
テレフタレート(PCT)等がある。この中で特に好ま
しいのは、ポリエチレンテレフタレート(PET)であ
り、通常ジカルボン酸成分の80モル%以上がテレフタ
ル酸であり、グリコール成分の80モル%以上がエチレ
ングリコールである熱可塑性ポリエステル樹脂である。
更に、共重合体PETでもPETと他のポリエステルと
の混合物であっても良い。
【0019】積層体に使用されるポリオレフィン系樹脂
としては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘ
キセン、3−メチル−1−ブテン、4−メチル−1−ペ
ンテン、1−オクテン等の炭素数2〜12、好ましくは
2〜8程度のα−オレフィンの単独重合体又は2種類以
上の上記のα−オレフィンの共重合体、ないしは上記α
−オレフィンとビニルエステル、不飽和有機酸又はその
誘導体等との共重合体等を挙げることができる。これら
共重合体はランダム、ブロックあるいはグラフトと何れ
のどのような結合様式のものでもよく、樹脂状あるいは
エラストマー状のものであっても構わない。これらポリ
オレフィン系重合体は、2種類以上を混合して用いるこ
ともできる。ポリオレフィン系樹脂の具体例としては、
高、中、低密度及び直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリ1−ブテン、ポリ1−ヘキセン、ポリ
(3−メチル−1−ブテン)、ポリ(4−メチル−1−
ペンテン)、ポリ1−ヘプテン、ポリ1−オクテン、エ
チレン・プロピレン共重合体(ランダム、ブロック)、
エチレン・1−ブテン共重合体、エチレン・1−ヘキセ
ン共重合体、エチレン・1−オクテン共重合体、エチレ
ン・プロピレン・1−ブテンランダム共重合体、エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸メチル
共重合体、エチレン・アクリル酸エチル共重合体、エチ
レン・メタクリル酸メチル共重合体、エチレン・アクリ
ル酸共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体、エチ
レン・アクリル酸・アクリル酸メチル共重合体、エチレ
ン・メタクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体等が代
表的なものとして挙げられる。
としては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘ
キセン、3−メチル−1−ブテン、4−メチル−1−ペ
ンテン、1−オクテン等の炭素数2〜12、好ましくは
2〜8程度のα−オレフィンの単独重合体又は2種類以
上の上記のα−オレフィンの共重合体、ないしは上記α
−オレフィンとビニルエステル、不飽和有機酸又はその
誘導体等との共重合体等を挙げることができる。これら
共重合体はランダム、ブロックあるいはグラフトと何れ
のどのような結合様式のものでもよく、樹脂状あるいは
エラストマー状のものであっても構わない。これらポリ
オレフィン系重合体は、2種類以上を混合して用いるこ
ともできる。ポリオレフィン系樹脂の具体例としては、
高、中、低密度及び直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリ1−ブテン、ポリ1−ヘキセン、ポリ
(3−メチル−1−ブテン)、ポリ(4−メチル−1−
ペンテン)、ポリ1−ヘプテン、ポリ1−オクテン、エ
チレン・プロピレン共重合体(ランダム、ブロック)、
エチレン・1−ブテン共重合体、エチレン・1−ヘキセ
ン共重合体、エチレン・1−オクテン共重合体、エチレ
ン・プロピレン・1−ブテンランダム共重合体、エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸メチル
共重合体、エチレン・アクリル酸エチル共重合体、エチ
レン・メタクリル酸メチル共重合体、エチレン・アクリ
ル酸共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体、エチ
レン・アクリル酸・アクリル酸メチル共重合体、エチレ
ン・メタクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体等が代
表的なものとして挙げられる。
【0020】ガスバリヤ性樹脂としてはエチレン・酢酸
ビニル共重合体鹸化物(EVOH)やポリアミド系樹脂
が挙げられる。エチレン・酢酸ビニル共重合体鹸化物と
しては、エチレン含有量が15〜60モル%、好ましく
は25〜50モル%のエチレン・酢酸ビニル共重合体
を、その鹸化度が50%以上、好ましくは90%以上に
なるように鹸化したものが用いられる。エチレン含有量
が15モル%未満であると、熱分解し易く、溶融成形が
困難で、また延伸性にも劣り、かつ吸水し膨潤し易く耐
水性が劣る為好ましくない。一方エチレン含有量が60
モル%を越えると、耐ガス透過性に劣るようになるため
好ましくない。また、鹸化度が50%未満であると、耐
ガス透過性に劣るようになるため好ましくない。
ビニル共重合体鹸化物(EVOH)やポリアミド系樹脂
が挙げられる。エチレン・酢酸ビニル共重合体鹸化物と
しては、エチレン含有量が15〜60モル%、好ましく
は25〜50モル%のエチレン・酢酸ビニル共重合体
を、その鹸化度が50%以上、好ましくは90%以上に
なるように鹸化したものが用いられる。エチレン含有量
が15モル%未満であると、熱分解し易く、溶融成形が
困難で、また延伸性にも劣り、かつ吸水し膨潤し易く耐
水性が劣る為好ましくない。一方エチレン含有量が60
モル%を越えると、耐ガス透過性に劣るようになるため
好ましくない。また、鹸化度が50%未満であると、耐
ガス透過性に劣るようになるため好ましくない。
【0021】ポリアミド系樹脂としてはヘキサメチレン
ジアミン、デカメチレンジアミン、ドデカメチレンジア
ミン、2,2,4−又は2,4,4−トリメチルヘキサ
メチレンジアミン、1,3−又は1,4−ビス(アミノ
メチル)シクロヘキサン、ビス(p−アミノシクロヘキ
シルメタン)、m−又はp−キシリレンジアミンなどの
脂肪族、脂環族、芳香族などのジアミンとアジピン酸、
スベリン酸、セバシン酸、シクロヘキサンジカルボン
酸、テレフタル酸、イソフタル酸などの脂肪族、脂環
族、芳香族などのジカルボン酸との重縮合によって得ら
れるポリアミド、ε−アミノカプロン酸、11−アミノ
ウンデカンなどのアミノカルボン酸の縮合によって得ら
れるポリアミド、ε−カプロラクタム、ω−ラウロラク
タムなどのラクタムから得られるポリアミドあるいはこ
れらの成分からなる共重合ポリアミドの混合物などが例
示される。具体的にはナイロン6、ナイロン66、ナイ
ロン610、ナイロン9、ナイロン11、ナイロン1
2、ナイロン6/66、ナイロン66/610、ナイロ
ン6/11などが挙げられる。積層体に使用できるもの
としては、更に、EVOHとポリアミド系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂、ポリカーボネートや板状フィラー等の1
種以上との混合物が挙げられる。
ジアミン、デカメチレンジアミン、ドデカメチレンジア
ミン、2,2,4−又は2,4,4−トリメチルヘキサ
メチレンジアミン、1,3−又は1,4−ビス(アミノ
メチル)シクロヘキサン、ビス(p−アミノシクロヘキ
シルメタン)、m−又はp−キシリレンジアミンなどの
脂肪族、脂環族、芳香族などのジアミンとアジピン酸、
スベリン酸、セバシン酸、シクロヘキサンジカルボン
酸、テレフタル酸、イソフタル酸などの脂肪族、脂環
族、芳香族などのジカルボン酸との重縮合によって得ら
れるポリアミド、ε−アミノカプロン酸、11−アミノ
ウンデカンなどのアミノカルボン酸の縮合によって得ら
れるポリアミド、ε−カプロラクタム、ω−ラウロラク
タムなどのラクタムから得られるポリアミドあるいはこ
れらの成分からなる共重合ポリアミドの混合物などが例
示される。具体的にはナイロン6、ナイロン66、ナイ
ロン610、ナイロン9、ナイロン11、ナイロン1
2、ナイロン6/66、ナイロン66/610、ナイロ
ン6/11などが挙げられる。積層体に使用できるもの
としては、更に、EVOHとポリアミド系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂、ポリカーボネートや板状フィラー等の1
種以上との混合物が挙げられる。
【0022】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説
明する。
明する。
【0023】(実施例1)エチレン・ブテンランダム共
重合体(MFR:4g/10分、密度:0.88g/c
m3、融点:72℃)40重量%と、粘着付与剤(芳香
族系石油樹脂、数平均分子量710、比重:0.99
8、軟化点:115℃、<A1>/<A2>=0.3
5)30重量%と、無水マレイン酸変性ポリエチレン
(無水マレイン酸含量:1.5重量%、MFR:1g/
10分、融点:121℃、密度0.92g/cm3)3
0重量%の配合割合で事前に50リッターのV型ブレン
ダーで5分間混合し、二軸押出機PCM30(30mm
φ、L/D=32、池貝鉄工(株)製)を用い、温度1
80℃、スクリュー回転数100rpm、押出量5kg
で溶融混練し、紐状に押し出し、冷却後カッティングし
組成物を得た。
重合体(MFR:4g/10分、密度:0.88g/c
m3、融点:72℃)40重量%と、粘着付与剤(芳香
族系石油樹脂、数平均分子量710、比重:0.99
8、軟化点:115℃、<A1>/<A2>=0.3
5)30重量%と、無水マレイン酸変性ポリエチレン
(無水マレイン酸含量:1.5重量%、MFR:1g/
10分、融点:121℃、密度0.92g/cm3)3
0重量%の配合割合で事前に50リッターのV型ブレン
ダーで5分間混合し、二軸押出機PCM30(30mm
φ、L/D=32、池貝鉄工(株)製)を用い、温度1
80℃、スクリュー回転数100rpm、押出量5kg
で溶融混練し、紐状に押し出し、冷却後カッティングし
組成物を得た。
【0024】(実施例2)実施例1で用いたのと同じエ
チレン・ブテンランダム共重合体40重量%と、粘着付
与剤(芳香族系石油樹脂、数平均分子量710、比重:
0.998、軟化点:115℃、<A1>/<A2>=
0.75)30重量%と、実施例1で用いたのと同じ無
水マレイン酸変性ポリエチレン30重量%の配合割合で
実施例1と同様にして組成物を得た。
チレン・ブテンランダム共重合体40重量%と、粘着付
与剤(芳香族系石油樹脂、数平均分子量710、比重:
0.998、軟化点:115℃、<A1>/<A2>=
0.75)30重量%と、実施例1で用いたのと同じ無
水マレイン酸変性ポリエチレン30重量%の配合割合で
実施例1と同様にして組成物を得た。
【0025】(実施例3)実施例1で用いたのと同じエ
チレン・ブテンランダム共重合体40重量%と、粘着付
与剤(芳香族系石油樹脂、数平均分子量710、比重:
0.998、軟化点:115℃、<A1>/<A2>=
1.1)30重量%と、実施例1で用いたのと同じ無水
マレイン酸変性ポリエチレン30重量%の配合割合で実
施例1と同様にして組成物を得た。
チレン・ブテンランダム共重合体40重量%と、粘着付
与剤(芳香族系石油樹脂、数平均分子量710、比重:
0.998、軟化点:115℃、<A1>/<A2>=
1.1)30重量%と、実施例1で用いたのと同じ無水
マレイン酸変性ポリエチレン30重量%の配合割合で実
施例1と同様にして組成物を得た。
【0026】(実施例4)エチレン・ブテンランダム共
重合体(MFR:1g/10分、密度:0.88g/c
m3、融点:72℃)40重量%と、粘着付与剤(芳香
族系石油樹脂、数平均分子量700、比重:0.99
5、軟化点:100℃、<A1>/<A2>=2.1)
30重量%と、実施例1で用いたのと同じ無水マレイン
酸変性ポリエチレン30重量%の配合割合で実施例1と
同様にして組成物を得た。
重合体(MFR:1g/10分、密度:0.88g/c
m3、融点:72℃)40重量%と、粘着付与剤(芳香
族系石油樹脂、数平均分子量700、比重:0.99
5、軟化点:100℃、<A1>/<A2>=2.1)
30重量%と、実施例1で用いたのと同じ無水マレイン
酸変性ポリエチレン30重量%の配合割合で実施例1と
同様にして組成物を得た。
【0027】(実施例5)実施例1で用いたのと同じエ
チレン・ブテンランダム共重合体(MFR:4g/10
分、密度:0.88g/cm3、融点:72℃)70重
量%と、実施例3で用いたのと同じ粘着付与剤30重量
%の配合割合で実施例1と同様にして組成物を得た。
チレン・ブテンランダム共重合体(MFR:4g/10
分、密度:0.88g/cm3、融点:72℃)70重
量%と、実施例3で用いたのと同じ粘着付与剤30重量
%の配合割合で実施例1と同様にして組成物を得た。
【0028】(比較例1)実施例4で用いたのと同じエ
チレン・ブテンランダム共重合体40重量%と、粘着付
与剤(芳香族系石油樹脂、数平均分子量700、比重:
0.995、軟化点:100℃、<A1>/<A2>=
0.05)30重量%と、実施例1で用いたのと同じ無
水マレイン酸変性ポリエチレン30重量%の配合割合で
実施例1と同様にして組成物を得た。
チレン・ブテンランダム共重合体40重量%と、粘着付
与剤(芳香族系石油樹脂、数平均分子量700、比重:
0.995、軟化点:100℃、<A1>/<A2>=
0.05)30重量%と、実施例1で用いたのと同じ無
水マレイン酸変性ポリエチレン30重量%の配合割合で
実施例1と同様にして組成物を得た。
【0029】(比較例2)実施例1で用いたのと同じエ
チレン・ブテンランダム共重合体40重量%と、粘着付
与剤(芳香族系石油樹脂、数平均分子量710、比重:
0.998、軟化点:115℃、<A1>/<A2>=
3.1)30重量%と、実施例1で用いたのと同じ無水
マレイン酸変性ポリエチレン30重量%の配合割合で実
施例1と同様にして組成物を得た。
チレン・ブテンランダム共重合体40重量%と、粘着付
与剤(芳香族系石油樹脂、数平均分子量710、比重:
0.998、軟化点:115℃、<A1>/<A2>=
3.1)30重量%と、実施例1で用いたのと同じ無水
マレイン酸変性ポリエチレン30重量%の配合割合で実
施例1と同様にして組成物を得た。
【0030】(比較例3)実施例1で用いたのと同じエ
チレン・ブテンランダム共重合体70重量%と、比較例
2で用いたのと同じ粘着付与剤30重量%の配合割合で
実施例1と同様にして組成物を得た。
チレン・ブテンランダム共重合体70重量%と、比較例
2で用いたのと同じ粘着付与剤30重量%の配合割合で
実施例1と同様にして組成物を得た。
【0031】上記実施例1〜5と比較例1〜3で得られ
たペレットを用い、下記の条件で積層体を製造した。ポ
リエステル系樹脂(PET)として“ダイヤナイト”P
A500D(比重:1.34、固有粘度:0.76dl
/g、三菱レーヨン(株)製)、EVOHとして“エバ
ール”EPF101A(エチレン含有量:32モル%、
融点:183℃(株)クラレ製)とNyとして“ノバミ
ッド”1020CA2(三菱化学(株)製)、ポリオレ
フィン系樹脂(高密度ポリエチレン:HDPE)として
は“ノバテックHD”EY40H(三菱化学(株)製)
を使用した。
たペレットを用い、下記の条件で積層体を製造した。ポ
リエステル系樹脂(PET)として“ダイヤナイト”P
A500D(比重:1.34、固有粘度:0.76dl
/g、三菱レーヨン(株)製)、EVOHとして“エバ
ール”EPF101A(エチレン含有量:32モル%、
融点:183℃(株)クラレ製)とNyとして“ノバミ
ッド”1020CA2(三菱化学(株)製)、ポリオレ
フィン系樹脂(高密度ポリエチレン:HDPE)として
は“ノバテックHD”EY40H(三菱化学(株)製)
を使用した。
【0032】製造条件 3種3層共押出水冷インフレー
ションフィルム成形法 層構成 (内層)PET/接着材(各例で調製された組
成物からなる)/EVOH、Ny又はHDPE(外層)=
150μm/200μm/150μm 共押出温度 PET = 275℃ EVOH = 245℃ Ny = 235℃ HDPE = 230℃ 接着材 = 180℃
ションフィルム成形法 層構成 (内層)PET/接着材(各例で調製された組
成物からなる)/EVOH、Ny又はHDPE(外層)=
150μm/200μm/150μm 共押出温度 PET = 275℃ EVOH = 245℃ Ny = 235℃ HDPE = 230℃ 接着材 = 180℃
【0033】積層体の接着強度は、JIS K 685
4に準拠して下記の条件で測定した。 剥離幅 10mm 剥離状態 Tピール剥離 剥離速度 50mm/分 測定雰囲気温度 23℃ 実施例及び比較例の結果を表1に記載する。
4に準拠して下記の条件で測定した。 剥離幅 10mm 剥離状態 Tピール剥離 剥離速度 50mm/分 測定雰囲気温度 23℃ 実施例及び比較例の結果を表1に記載する。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、ポリエステル系樹脂層
を含む積層体において、積層体の層間で優れた接着力を
有する接着用樹脂組成物およびこれを用いた積層体が提
供される。
を含む積層体において、積層体の層間で優れた接着力を
有する接着用樹脂組成物およびこれを用いた積層体が提
供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B32B 27/36 B32B 27/36 C09J 125/00 C09J 125/00 //(C09J 123/08 125:00 123:26)
Claims (4)
- 【請求項1】 メルトフローレート0.1〜50g/1
0分、密度0.850〜0.900g/cm3であるエ
チレン・α−オレフィン共重合体(a)50〜99重量
%、および芳香族系炭化水素樹脂水素添加物で赤外分光
光度計により求めた1604cm-1の吸光度<A1>と
890cm-1の吸光度<A2>の吸光度比が、<A1>
/<A2>=0.1〜3.0である粘着付与剤(b)1
〜50重量%を含有してなることを特徴とする接着用樹
脂組成物。 - 【請求項2】 不飽和カルボン酸又はその誘導体で変性
され、その含量が0.01〜10重量%、且つ密度0.
85〜0.980g/cm3である変性エチレン重合体
(c)をさらに含み、各成分の配合割合が(a)成分と
(b)成分の合計100重量部に対して、(c)成分
0.1〜50重量部である請求項1に記載の接着用樹脂
組成物。 - 【請求項3】 ポリエステル系樹脂層(A層)と請求項
1又は2に記載の接着用樹脂組成物からなる層(B層)
との積層体。 - 【請求項4】 請求項1又は2に記載の接着用樹脂組成
物からなる層(B層)を中間層として、ポリエステル系
樹脂層(A層)と、エチレン・酢酸ビニル共重合体鹸化
物及びポリアミド系樹脂からなる群より選ばれた少なく
とも1種のガスバリヤ性樹脂又はポリオレフィン樹脂の
層(C層)とが積層されてなる積層体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7392997A JPH10265750A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 接着用樹脂組成物及び積層体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7392997A JPH10265750A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 接着用樹脂組成物及び積層体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10265750A true JPH10265750A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=13532324
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7392997A Pending JPH10265750A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 接着用樹脂組成物及び積層体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10265750A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007511658A (ja) * | 2003-11-17 | 2007-05-10 | イーストマン ケミカル カンパニー | 改良された性能ウィンドウを有するホットメルト接着剤 |
-
1997
- 1997-03-26 JP JP7392997A patent/JPH10265750A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007511658A (ja) * | 2003-11-17 | 2007-05-10 | イーストマン ケミカル カンパニー | 改良された性能ウィンドウを有するホットメルト接着剤 |
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