JPH10265117A - 紙葉類集積装置及び紙葉類検査機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ガイド部材間のガイド幅を簡単且つ確実に調節
することができる紙葉類集積装置及び同装置を組込んだ
紙葉類検査機を提供する。 【解決手段】紙葉類検査装置の正券集積装置２４は搬送
装置１８により搬送されてくる紙葉類１４を集積位置４
６に集積する。集積位置４６の両側に、ガイド移動機構
５２により間隔を調節可能な一対のガイド部材４８ａ、
４８ｂが配設される。ガイド移動機構５２はパルスモー
タ７７により駆動されると共に、互いに逆向きの第１及
び第２ねじ部を有するスクリューシャフト７４を具備す
る。ガイド部材４８ａ、４８ｂは、ガイドホルダ７５
ａ、７５ｂを介してスクリューシャフト７４に取付けら
れる。ガイド移動機構５２の動作を制御するため、制御
装置８５が配設される。制御装置８５への設定条件は入
力部８７から入力される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は有価証券等の紙葉類
を集積するための装置と、同装置を組込んだ紙葉類検査
機に関する。

【０００２】

【従来の技術】有価証券等の紙葉類を検査分別するため
の検査機には、検査分別後の紙葉類を分別種ごとに集積
するための集積装置が組込まれる。この種の集積装置に
おいては、搬送装置により搬送されてくる検査分別後の
紙葉類は、その進行方向と直交する方向の両側端面に対
応して配設された一対のガイド部材で揃えられながら集
積される。この一対のガイド部材により、集積される紙
葉類の崩れや傾きが防止され、これにより後処理に紙葉
類を確実に受け渡すことが可能となる。

【０００３】この一対のガイド部材は、カム機構を介し
て手動で間隔即ちガイド幅が設定可能に配設される。ま
た、ガイド部材は、ガイド幅が設定された状態で止めね
じによって支持部材に固定される。処理される紙葉類の
幅が変更される場合は、止めねじが外され、カム機構を
介して手動でガイド幅が変更され、再び止めねじによっ
てガイド部材が支持部材に固定される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来の紙
葉類集積装置においては、紙葉類の幅が変更される場
合、その都度、手動でガイド幅を変更する作業が必要と
なる。このため、変更作業が面倒で時間が掛かるだけで
なく、オペレータがうっかり誤ったガイド幅を設定して
しまい、トラブルを発生させることがある。

【０００５】また、通常、カム機構により設定できるガ
イド幅は、紙葉類の種類で決まっている。このため、変
形した質の悪い紙葉類にはうまく対応できない場合があ
る。何故なら、通常、このような質の悪い紙葉類は元の
形状に比べて端面が一定でなく、積重ねると幅方向に容
量アップしてしまうからである。

【０００６】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、紙葉類の両側端面を揃えるガイド部材間のガ
イド幅を簡単且つ確実に調節することができ、しかもガ
イド幅の微調整にも対応することが可能な紙葉類集積装
置と、同装置を組込んだ紙葉類検査機を提供することを
目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の第１の視点は、
搬送装置により搬送されてくる紙葉類を集積するための
集積装置であって、前記搬送装置による前記紙葉類の進
行方向と直交する方向の前記紙葉類の両側端面を揃える
ため、集積位置の両側に配設された一対のガイド部材
と、前記一対のガイド部材を相対的に移動し、前記一対
のガイド部材間の間隔を調節するためのガイド移動機構
と、設定条件に基づいて、前記一対のガイド部材間の間
隔を調節するように前記ガイド移動機構の動作を制御す
るための制御部と、前記設定条件を前記制御部に入力す
るための入力部と、前記集積位置に集積される前記紙葉
類を載置支持するための第１支持体と、前記第１支持体
を移動することにより、前記第１支持体上に集積された
前記紙葉類を前記集積位置から搬出するための搬出機構
と、前記第１支持体が前記紙葉類を前記集積位置から搬
出している間、前記集積位置に集積される前記紙葉類を
前記第１支持体に代わって載置支持するための第２支持
体と、前記第１及び第２支持体が互いに交合した状態を
介して、前記集積位置において前記第２支持体から前記
第１支持体へ前記紙葉類が受け渡されることと、を具備
することを特徴とする。

【０００８】本発明の第２の視点は、第１の視点の紙葉
類集積装置において、前記ガイド移動機構は、互いに逆
向きの第１及び第２ねじ部を有するスクリューシャフト
と、前記スクリューシャフトを回転させるための駆動源
と、前記第１及び第２ねじ部に夫々螺合すると共に、前
記一対のガイド部材を夫々支持する一対のガイドホルダ
と、を具備することを特徴とする。

【０００９】本発明の第３の視点は、第２の視点の紙葉
類集積装置において、前記ガイド移動機構は前記ガイド
ホルダの位置を検出すると共に位置検出信号を前記制御
部に送るためのセンサを具備すると共に、前記駆動源は
パルスモータを具備し、前記制御部は、前記設定条件
と、前記位置検出信号とに基づいて、前記パルスモータ
に入力するパルス数を決定することを特徴とする。

【００１０】本発明の第４の視点は、第３の視点の紙葉
類集積装置において、前記センサは前記ガイドホルダが
基準位置に到達した際に前記位置検出信号を発生するこ
とを特徴とする。

【００１１】本発明の第５の視点は、紙葉類検査機であ
って、紙葉類を一枚ずつ送出すための供給装置と、前記
供給装置から送出された前記紙葉類を検査するための検
査装置と、前記検査装置による検査結果に基づいて前記
検査装置からの前記紙葉類を分別しながら搬送するため
の搬送装置と、前記搬送装置により搬送されてくる前記
紙葉類の内の分別された一種を集積するため集積装置
と、を具備し、ここで、前記集積装置が、前記搬送装置
による前記紙葉類の進行方向と直交する方向の前記紙葉
類の両側端面を揃えるため、集積位置の両側に配設され
た一対のガイド部材と、前記一対のガイド部材を相対的
に移動し、前記一対のガイド部材間の間隔を調節するた
めのガイド移動機構と、設定条件に基づいて、前記一対
のガイド部材間の間隔を調節するように前記ガイド移動
機構の動作を制御するための制御部と、前記設定条件を
前記制御部に入力するための入力部と、前記集積位置に
集積される前記紙葉類を載置支持するための第１支持体
と、を有することを特徴とする。

【００１２】本発明の第６の視点は、第５の視点の紙葉
類検査機において、前記第１支持体を移動することによ
り、前記第１支持体上に集積された前記紙葉類を前記集
積位置から搬出するための搬出機構と、前記第１支持体
が前記紙葉類を前記集積位置から搬出している間、前記
集積位置に集積される前記紙葉類を前記第１支持体に代
わって載置支持するための第２支持体と、前記第１及び
第２支持体が互いに交合した状態を介して、前記集積位
置において前記第２支持体から前記第１支持体へ前記紙
葉類が受け渡されることと、を具備することを特徴とす
る。

【００１３】本発明の第７の視点は、第５または６の視
点の紙葉類検査機において、前記ガイド移動機構は、互
いに逆向きの第１及び第２ねじ部を有するスクリューシ
ャフトと、前記スクリューシャフトを回転させるための
駆動源と、前記第１及び第２ねじ部に夫々螺合すると共
に、前記一対のガイド部材を夫々支持する一対のガイド
ホルダと、を具備することを特徴とする。

【００１４】本発明の第８の視点は、第７の視点の紙葉
類検査機において、前記ガイド移動機構は前記ガイドホ
ルダの位置を検出すると共に位置検出信号を前記制御部
に送るためのセンサを具備すると共に、前記駆動源はパ
ルスモータを具備し、前記制御部は、前記設定条件と、
前記位置検出信号とに基づいて、前記パルスモータに入
力するパルス数を決定することを特徴とする。

【００１５】本発明の第９の視点は、第８の視点の紙葉
類検査機において、前記センサは前記ガイドホルダが基
準位置に到達した際に前記位置検出信号を発生すること
を特徴とする。

【００１６】本発明の第１０の視点は、第５乃至９のい
ずれかの視点の紙葉類検査機において、前記一対のガイ
ド部材の少なくとも一方が透明であることを特徴とす
る。本発明に係る紙葉類集積装置及び同装置を組込んだ
紙葉類検査機においては、紙葉類の両側端面を揃える一
対のガイド部材間のガイド幅が、設定条件に基づいて、
制御部を介して自動的に調節される。紙葉類が変形によ
り幅方向に容量アップしている場合は、ガイド幅の微調
整により対応することができる。

【００１７】

【発明の実施の形態】図１は本発明の実施の形態に係る
紙葉類検査機の全体を概略的に示す構成図である。図１
図示の如く、供給装置１２に纏めて積重ねられた複数枚
の紙葉類１４は、取出しローラ１６によって供給装置１
２から順に１枚ずつ取り出される。取り出された紙葉類
１４は、搬送装置１８によって搬送され、検知装置２０
を通過する際に、その紙葉類１４の種類が検査される。

【００１８】この検査の結果、検知不可能であると判定
された紙葉類１４は、搬送装置１８によって排除券集積
装置２２に集積される。また、再使用可能と判定された
紙葉類１４（即ち、きれいな券１４ａ）は、搬送装置１
８によって正券集積装置２４方向へ搬送され、正券集積
装置２４内に集積される。一方、再使用不可能と判定さ
れた紙葉類１４（即ち、きたない券１４ｂ）は、搬送装
置１８によって損券集積装置２６方向に搬送され、損券
集積装置２６内に集積されるか、或いは裁断装置２８方
向に搬送され、裁断装置２８によって所定の大きさに裁
断される。

【００１９】裁断装置２８によって裁断された紙葉類１
４は、排出管路２８ａを介して機外へ排出される。正券
集積装置２４は、きれいな券１４ａが１００枚集積する
毎に、１００枚のきれいな券１４ａをまとめて正券施封
装置３０に送り出す機能を有する。

【００２０】損券集積装置２６は、きたない券１４ｂが
１００枚集積する毎に、１００枚のきたない券１４ｂを
まとめて損券施封装置３２に送り出す機能を有する。正
券集積装置２４及び損券集積装置２６から送り出された
１００枚のきれいな券１４ａ及びきたない券１４ｂは、
夫々対応する正券施封装置３０及び損券施封装置３２に
よって、夫々１００枚の束に帯封（以下、きれいな券把
３４及びきたない券把３６と称する）された後、把排出
コンベヤ３８上に載置される。

【００２１】把排出コンベヤ３８上に載置されたきれい
な券把３４及びきたない券把３６は、把排出コンベヤ３
８の走行に伴って図１中左方向に搬送された後、把排出
装置４０によって機前方に排出される。

【００２２】図２乃至図４は、夫々、図１図示の紙葉類
検査機の正券集積装置２４及び損券集積装置２６の要部
を概略的に示す、平面図、側面図及び斜視図である。集
積装置２４、２６は同一構成を有するため、以下の説明
では、正券集積装置２４についてのみ説明を加えて、損
券集積装置２６についてはその説明を省略する。

【００２３】図示の如く、正券集積装置２４は搬送装置
１８の正券用搬送路の端部に配設され、搬送装置１８に
より搬送されてきた正券１４ａを順次集積位置４６に集
積する。集積位置４６の両側には、搬送装置１８による
正券１４ａの進行方向と直交する方向即ち幅方向におけ
る券の両側端面を揃えるため、一対のガイド部材４８
ａ、４８ｂが配設される。ガイド部材４８ａ、４８ｂは
ガイド移動機構５２により駆動可能であり、正券１４ａ
の搬送中心を中心線として対称的に同期して接近及び離
反動作することにより、ガイド幅が調節される。一方の
ガイド部材４８ａは透明で、外から正券１４ａの集積状
態を観察することができる。

【００２４】集積位置４６の前後には、搬送装置１８に
よる正券１４ａの進行方向における券の先端を揃えるた
めの可動ガイド部材５６と、後端を揃えるための固定ガ
イド部材５８とが配設される。

【００２５】集積位置４６に集積される正券１４ａを載
置支持するため、バックアップ台６２及びセパレータ６
４が夫々第１及び第２支持体として配設される。バック
アップ台６２及びセパレータ６４はフォーク形状を有
し、互いに交合可能に形成される。即ち、セパレータ６
４のフォークの３本の枝は、バックアップ台６２のフォ
ークの枝間のスリットを上下方向に通過することができ
るようになっている。

【００２６】バックアップ台６２は駆動機構６６により
上下方向に駆動可能であり、正券１４ａの集積枚数が増
えるに従って、順次下降する。また、バックアップ台６
２は、集積装置２４の下方に移動することにより、後述
の態様でセパレータ６４により区分された１００枚の正
券１４ａを、集積位置から搬出して正券施封装置３０
（図１参照）を受け渡す。

【００２７】一方、セパレータ６４は駆動機構６８によ
り駆動され、次の様な動作を繰り返す。先ず、バックア
ップ台６２上に正券１４ａを集積している間、セパレー
タ６４は、固定ガイド部材５８側から入ってくる正券１
４ａの搬入を邪魔しないように、斜め上方に傾斜した状
態（図１図示の態様）で退避する。

【００２８】バックアップ台６２上に１００枚の正券１
４ａが溜った時点で、セパレータ６４は一番上の正券１
４ａの上方に来るように集積位置に下降進出する。従っ
て、１０１枚目からの正券１４ａは、バックアップ台６
２に代わってセパレータ６４上に集積される。この状態
は、バックアップ台６２が１００枚の正券１４ａを正券
施封装置３０を受け渡して戻って来るまで継続される。

【００２９】バックアップ台６２が戻って来ると、セパ
レータ６４上に集積された正券１４ａは集積位置におい
てバックアップ台６２に受け渡される。この際、セパレ
ータ６４のフォークと、バックアップ台６２ののフォー
クとが交合する状態を経て、正券１４ａの受け渡しが行
われる。正券１４ａの受け渡し後、セパレータ６４は図
３中右方向に水平に移動し、バックアップ台６２上の正
券１４ａをかわした後、斜め上方に延び出し、図１図示
の退避状態に戻る。

【００３０】ガイド移動機構５２は、集積装置本体のベ
ース７１に立設された一対のフレーム７２間に横架され
たガイドシャフト７３及びスクリューシャフト７４を有
する。ガイドシャフト７３及びスクリューシャフト７４
には、ガイド部材４８ａ、４８ｂを支持するガイドホル
ダ７５ａ、７５ｂが移動可能に取付けられる。ガイド部
材４８ａ、４８ｂはガイドホルダ７５ａ、７５ｂに止め
ねじで固定される。ガイドホルダ７５ａ、７５ｂにはガ
イドシャフト７３を挿通するための透孔が形成される。
また、ガイドホルダ７５ａ、７５ｂには夫々スクリュー
シャフト７４の第１及び第２ねじ部７４ａ、７４ｂに螺
合するねじ孔が形成される。

【００３１】スクリューシャフト７４の第１及び第２ね
じ部７４ａ、７４ｂは、一方が右ねじで他方が左ねじと
いうように、互いに逆向きとなっている。また、スクリ
ューシャフト７４の一端にはギア７９が取付けられ、こ
れはパルスモータ７７の出力に取付けられた駆動ギア７
８と噛み合う。従って、パルスモータ７７の回転によ
り、ガイド部材４８ａ、４８ｂは、ガイドシャフト７３
及びスクリューシャフト７４に沿って、正券１４ａの搬
送中心を中心線として対称的に同期して接近及び離反動
作可能で、これによりガイド幅が調節される。

【００３２】ガイド移動機構５２は、ガイドホルダ７５
ａ、７５ｂの位置を検出すると共に位置検出信号を後述
の制御装置８５に送るための光学センサ８２を有する。
また、一方のガイドホルダ７５ａには、ガイドホルダ７
５ａ、７５ｂが基準位置（ホームポジション）にある
時、センサ８２の光路を遮蔽するための遮蔽板８３が取
付けられる。即ち、遮蔽板８３によりセンサ８２の光路
が遮蔽されることにより、ガイドホルダ７５ａ、７５ｂ
が基準位置に到達したことが検出される。

【００３３】図５はガイド移動機構５２の制御系を示す
ブロック図である。制御装置８５には、センサ８２及び
パルスモータ７７のモータ駆動回路８６が接続されてい
ると共にガイド幅即ち設定条件を入力するための入力部
８７が接続される。入力部８７は、例えば紙葉類１４の
種類と同数のサイズ設定ボタンを有する操作パネル（図
示せず）からなる。設定ボタンを選択的に押すことによ
り、紙葉類のサイズに見合ったガイド幅を入力すること
ができる。操作パネルにはまた、ガイド幅を微調整する
ためのダイヤルが配設される。微調整機能は、特に損券
集積装置２６側で有用となる。なぜなら、質の悪い損券
１４ｂは正券１４ａに比べて端面が一定でないため、幅
方向に容量アップしてしまう可能性があるからである。

【００３４】入力部８７において、紙葉類１４の幅に対
応する設定ボタンが押されると、この設定条件が制御装
置８５に入力される。制御装置８５は、これに応じて、
パルスモータ７７を駆動するためのモータ駆動回路８６
に信号を送る。モータ駆動回路８６は、所定方向に所定
量だけパルスモータ７７を回転させ、その駆動力がギア
７８、７９を介してスクリューシャフト７４に伝達され
る。

【００３５】紙葉類１４の幅に対応してガイド部材４８
ａ、４８ｂ間の間隔即ちガイド幅が調節される際、ガイ
ド部材４８ａ、４８ｂと一体のガイドホルダ７５ａ、７
５ｂは一旦基準位置まで移動される。次に、選択された
紙葉類１４の幅に応じて、ガイド部材４８ａ、４８ｂ間
の間隔を広げるか或いは狭めるように、ガイドホルダ７
５ａ、７５ｂが互いに離間する方向或いは接近する方向
に移動される。そして、ガイドホルダ７５ａ、７５ｂが
所定の位置までくると、パルスモータ７７が回転を自動
的に停止し、ガイド幅が設定される。

【００３６】ガイドホルダ７５ａ、７５ｂの基準位置
（原点）は、基準位置検出用のセンサ８２により検出さ
れる。ガイド幅は、基準位置からのガイドホルダ７５
ａ、７５ｂのストローク即ちパルスモータ７７に入力す
るパルス数を変化させることにより任意に変えることが
できる。従って、制御装置８５は、センサ８２の位置検
出信号を参照すると共に、処理する紙葉類１４の幅即ち
設定条件に応じてパルスモータ７７に入力するパルス数
を決定する。

【００３７】図６は図１図示の紙葉類検査機の動作を示
すフローチャートである。先ず、紙葉類の種類即ち券種
を選択することにより、集積装置２４、２６のガイド幅
等を設定条件を選択する。次に、総処理枚数、施封枚数
等のモードを選択する。そして、初期化開始ボタンを押
すと、これら設定条件に基づいて、供給装置１２、集積
装置２４、２６、施封装置３０、３２内の調節が必要な
部位が初期化設定される。初期化中、紙詰まり等の問題
の有無が検出され、問題がある場合は、その排除を確認
した上で初期化が再度行われる。

【００３８】次に運転開始ボタンを押すと、供給装置１
２、集積装置２４、２６、施封装置３０、３２が夫々の
運転を開始し、設定条件に従った処理が行われる。所定
の処理が終了すると、選択したモード通りの処理が行わ
れたか否かの照合が行われる。運転中、紙詰まり等の問
題の有無が検出され、問題がある場合は、その排除を確
認した上で運転が再開される。以上、本発明を図示の実
施の形態を参照して述べたが、本発明は、これ限定され
ず、その要旨の範囲内で種々の変形が可能である。

【００３９】

【発明の効果】本発明に係る紙葉類集積装置及び同装置
を組込んだ紙葉類検査機においては、紙葉類の両側端面
を揃えるガイド部材間のガイド幅を簡単且つ確実に調節
することができ、しかもガイド幅の微調整にも対応する
ことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明の実施の形態に係る紙葉類検査機
の全体を概略的に示す構成図である。

【図２】図１図示の紙葉類検査機に組込まれた紙葉類集
積装置の要部を概略的に示す平面図である。

【図３】図１図示の紙葉類検査機に組込まれた紙葉類集
積装置の要部を概略的に示す側面図である。

【図４】図１図示の紙葉類検査機に組込まれた紙葉類集
積装置の要部を概略的に示す斜視図である。

【図５】図１図示の紙葉類検査機に組込まれた紙葉類集
積装置のガイド移動機構の制御系を示すブロック図であ
る。

【図６】図１図示の紙葉類検査機の動作を示すフローチ
ャートである。

【符号の説明】

１２…供給装置、１４…紙葉類、１８…搬送装置、２０
…検査装置、２２…排除券集積装置、２４…正券集積装
置、２６…損券集積装置、３０…正券施封装置、３２…
損券施封装置、４８ａ、４８ｂ…ガイド部材、５２…ガ
イド移動機構、６２…バックアップ台、６４…セパレー
タ、７３…ガイドシャフト、７４…スクリューシャフ
ト、７５ａ、７５ｂ…ガイドホルダ、７７…パルスモー
タ、８２…センサ、８５…制御装置、８７…入力部。

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】搬送装置により搬送されてくる紙葉類を集
   積するための集積装置であって、 前記搬送装置による前記紙葉類の進行方向と直交する方
   向の前記紙葉類の両側端面を揃えるため、集積位置の両
   側に配設された一対のガイド部材と、 前記一対のガイド部材を相対的に移動し、前記一対のガ
   イド部材間の間隔を調節するためのガイド移動機構と、 設定条件に基づいて、前記一対のガイド部材間の間隔を
   調節するように前記ガイド移動機構の動作を制御するた
   めの制御部と、 前記設定条件を前記制御部に入力するための入力部と、 前記集積位置に集積される前記紙葉類を載置支持するた
   めの第１支持体と、 前記第１支持体を移動することにより、前記第１支持体
   上に集積された前記紙葉類を前記集積位置から搬出する
   ための搬出機構と、 前記第１支持体が前記紙葉類を前記集積位置から搬出し
   ている間、前記集積位置に集積される前記紙葉類を前記
   第１支持体に代わって載置支持するための第２支持体
   と、前記第１及び第２支持体が互いに交合した状態を介
   して、前記集積位置において前記第２支持体から前記第
   １支持体へ前記紙葉類が受け渡されることと、を具備す
   ることを特徴とする紙葉類集積装置。
2. 【請求項２】前記ガイド移動機構は、互いに逆向きの第
   １及び第２ねじ部を有するスクリューシャフトと、前記
   スクリューシャフトを回転させるための駆動源と、前記
   第１及び第２ねじ部に夫々螺合すると共に、前記一対の
   ガイド部材を夫々支持する一対のガイドホルダと、を具
   備することを特徴とする請求項１に記載の紙葉類集積装
   置。
3. 【請求項３】前記ガイド移動機構は前記ガイドホルダの
   位置を検出すると共に位置検出信号を前記制御部に送る
   ためのセンサを具備すると共に、前記駆動源はパルスモ
   ータを具備し、前記制御部は、前記設定条件と前記位置
   検出信号とに基づいて、前記パルスモータに入力するパ
   ルス数を決定することを特徴とする請求項２に記載の紙
   葉類集積装置。
4. 【請求項４】前記センサは前記ガイドホルダが基準位置
   に到達した際に前記位置検出信号を発生することを特徴
   とする請求項３に記載の紙葉類集積装置。
5. 【請求項５】紙葉類を一枚ずつ送出すための供給装置
   と、 前記供給装置から送出された前記紙葉類を検査するため
   の検査装置と、 前記検査装置による検査結果に基づいて前記検査装置か
   らの前記紙葉類を分別しながら搬送するための搬送装置
   と、 前記搬送装置により搬送されてくる前記紙葉類の内の分
   別された一種を集積するため集積装置と、を具備し、こ
   こで、前記集積装置が、 前記搬送装置による前記紙葉類の進行方向と直交する方
   向の前記紙葉類の両側端面を揃えるため、集積位置の両
   側に配設された一対のガイド部材と、 前記一対のガイド部材を相対的に移動し、前記一対のガ
   イド部材間の間隔を調節するためのガイド移動機構と、 設定条件に基づいて、前記一対のガイド部材間の間隔を
   調節するように前記ガイド移動機構の動作を制御するた
   めの制御部と、 前記設定条件を前記制御部に入力するための入力部と、 前記集積位置に集積される前記紙葉類を載置支持するた
   めの第１支持体と、を有することを特徴とする紙葉類検
   査機。
6. 【請求項６】前記第１支持体を移動することにより、前
   記第１支持体上に集積された前記紙葉類を前記集積位置
   から搬出するための搬出機構と、前記第１支持体が前記
   紙葉類を前記集積位置から搬出している間、前記集積位
   置に集積される前記紙葉類を前記第１支持体に代わって
   載置支持するための第２支持体と、前記第１及び第２支
   持体が互いに交合した状態を介して、前記集積位置にお
   いて前記第２支持体から前記第１支持体へ前記紙葉類が
   受け渡されることと、を具備することを特徴とする請求
   項５に記載の紙葉類検査機。
7. 【請求項７】前記ガイド移動機構は、互いに逆向きの第
   １及び第２ねじ部を有するスクリューシャフトと、前記
   スクリューシャフトを回転させるための駆動源と、前記
   第１及び第２ねじ部に夫々螺合すると共に、前記一対の
   ガイド部材を夫々支持する一対のガイドホルダと、を具
   備することを特徴とする請求項５または６に記載の紙葉
   類検査機。
8. 【請求項８】前記ガイド移動機構は前記ガイドホルダの
   位置を検出すると共に位置検出信号を前記制御部に送る
   ためのセンサを具備すると共に、前記駆動源はパルスモ
   ータを具備し、前記制御部は、前記設定条件と前記位置
   検出信号とに基づいて、前記パルスモータに入力するパ
   ルス数を決定することを特徴とする請求項７に記載の紙
   葉類検査機。
9. 【請求項９】前記センサは前記ガイドホルダが基準位置
   に到達した際に前記位置検出信号を発生することを特徴
   とする請求項８に記載の紙葉類検査機。
10. 【請求項１０】前記一対のガイド部材の少なくとも一方
    が透明であることを特徴とする請求項５乃至９のいずれ
    かに記載の紙葉類検査機。