JPH10265079A - 給紙部材及び給紙装置 - Google Patents
給紙部材及び給紙装置Info
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- JPH10265079A JPH10265079A JP6777597A JP6777597A JPH10265079A JP H10265079 A JPH10265079 A JP H10265079A JP 6777597 A JP6777597 A JP 6777597A JP 6777597 A JP6777597 A JP 6777597A JP H10265079 A JPH10265079 A JP H10265079A
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- weight
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低硬度を有し、特に耐摩耗性に優れ、各種給
紙機構における給紙ロールや摩擦分離部材などに用いら
れる給紙部材及びそれを用いた給紙装置を提供するこ
と。 【解決手段】 (A)熱可塑性エラストマーと、(B)
軟化剤と、(C)耐摩耗性樹脂とを含有する熱可塑性材
料を用いた給紙部材、及び紙葉類を搬送するローラ及び
/又は摩擦分離部材の少なくとも一部に、上記給紙部材
を用いてなる給紙装置である。
紙機構における給紙ロールや摩擦分離部材などに用いら
れる給紙部材及びそれを用いた給紙装置を提供するこ
と。 【解決手段】 (A)熱可塑性エラストマーと、(B)
軟化剤と、(C)耐摩耗性樹脂とを含有する熱可塑性材
料を用いた給紙部材、及び紙葉類を搬送するローラ及び
/又は摩擦分離部材の少なくとも一部に、上記給紙部材
を用いてなる給紙装置である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給紙部材及びそれ
を用いた給紙装置に関し、さらに詳しくは、特に複写
機,レーザープリンター,ファクシミリなどの電子写真
装置、静電記録装置、現金自動取引装置(ATM)、両
替機、計数機、自動販売機又はキャッシュデイスペンサ
ー(CD)などの各種給紙機構を有する装置において、
耐摩耗性に優れた給紙ロールや摩擦分離部材などの給紙
部材、及びこのものを用いた給紙装置に関するものであ
る。
を用いた給紙装置に関し、さらに詳しくは、特に複写
機,レーザープリンター,ファクシミリなどの電子写真
装置、静電記録装置、現金自動取引装置(ATM)、両
替機、計数機、自動販売機又はキャッシュデイスペンサ
ー(CD)などの各種給紙機構を有する装置において、
耐摩耗性に優れた給紙ロールや摩擦分離部材などの給紙
部材、及びこのものを用いた給紙装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、給紙ロールや摩擦分離部材など
の給紙部材は、例えば複写機,レーザープリンター,フ
ァクシミリなどの電子写真装置、静電記録装置、あるい
は現金自動取引装置(ATM)、両替機、計数機、自動
販売機又はキャッシュデイスペンサー(CD)などの各
種給紙機構を有する装置において使用されている。従
来、これらの給紙部材には、シリコーンゴム,ウレタン
ゴム,スチレン・ブタジエンゴム,ブタジエンゴム,エ
チレンプロピレンゴムなどの加硫ゴムが使用されている
が、このような加硫ゴムを給紙部材の材料に使用した場
合、その硬度をJIS−A規格で30°未満にしにくい
という問題があった。このような問題を解決するため
に、ゴムに多量の軟化剤を混入させることも可能である
が、この場合、軟化剤のブリードアウトにより、給紙部
材が紙,フィルム,印画紙などの紙葉類に接触した場合
に、紙葉類が汚染されるという好ましくない事態を招来
する。
の給紙部材は、例えば複写機,レーザープリンター,フ
ァクシミリなどの電子写真装置、静電記録装置、あるい
は現金自動取引装置(ATM)、両替機、計数機、自動
販売機又はキャッシュデイスペンサー(CD)などの各
種給紙機構を有する装置において使用されている。従
来、これらの給紙部材には、シリコーンゴム,ウレタン
ゴム,スチレン・ブタジエンゴム,ブタジエンゴム,エ
チレンプロピレンゴムなどの加硫ゴムが使用されている
が、このような加硫ゴムを給紙部材の材料に使用した場
合、その硬度をJIS−A規格で30°未満にしにくい
という問題があった。このような問題を解決するため
に、ゴムに多量の軟化剤を混入させることも可能である
が、この場合、軟化剤のブリードアウトにより、給紙部
材が紙,フィルム,印画紙などの紙葉類に接触した場合
に、紙葉類が汚染されるという好ましくない事態を招来
する。
【0003】ところで、近年、給紙部材の材料として熱
可塑性エラストマーが注目され、用いられるようになっ
てきている。この熱可塑性エラストマーを給紙部材に用
いることにより、その中に含まれる軟化剤の配合量をコ
ントロールできるため、これまでのゴム材料を使用した
給紙部材よりも容易に低硬度化することができ、紙葉類
への汚染も低減する。しかしながら、この熱可塑性エラ
ストマーは耐摩耗性に劣るという欠点を有しており、そ
のため熱可塑性エラストマーを使用すると同時に耐摩耗
性に優れた給紙部材の開発が望まれていた。
可塑性エラストマーが注目され、用いられるようになっ
てきている。この熱可塑性エラストマーを給紙部材に用
いることにより、その中に含まれる軟化剤の配合量をコ
ントロールできるため、これまでのゴム材料を使用した
給紙部材よりも容易に低硬度化することができ、紙葉類
への汚染も低減する。しかしながら、この熱可塑性エラ
ストマーは耐摩耗性に劣るという欠点を有しており、そ
のため熱可塑性エラストマーを使用すると同時に耐摩耗
性に優れた給紙部材の開発が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下で、熱可塑性エラストマーを使用して、各種給紙
機構における給紙ロールや摩擦分離部材などとして好適
な給紙部材、特に低硬度で耐摩耗性に優れた給紙部材を
提供すること、及びそれを用いた給紙装置を提供するこ
とを目的とするものである。
状況下で、熱可塑性エラストマーを使用して、各種給紙
機構における給紙ロールや摩擦分離部材などとして好適
な給紙部材、特に低硬度で耐摩耗性に優れた給紙部材を
提供すること、及びそれを用いた給紙装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、熱可塑性
エラストマーを使用して、低硬度で、特に耐摩耗性に優
れる給紙部材を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、給紙
部材の材料として、熱可塑性エラストマーと軟化剤と耐
摩耗性樹脂とを含有するものを用いることにより、前記
目的を達成しうることを見出した。本発明は、かかる知
見に基づいて完成したものである。
エラストマーを使用して、低硬度で、特に耐摩耗性に優
れる給紙部材を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、給紙
部材の材料として、熱可塑性エラストマーと軟化剤と耐
摩耗性樹脂とを含有するものを用いることにより、前記
目的を達成しうることを見出した。本発明は、かかる知
見に基づいて完成したものである。
【0006】すなわち、本発明は、(A)熱可塑性エラ
ストマーと、(B)軟化剤と、(C)耐摩耗性樹脂とを
含有する熱可塑性材料を用いたことを特徴とする給紙部
材を提供するものである。また、本発明は、紙葉類を搬
送するローラ及び/又は摩擦分離部材の少なくとも一部
に、上記給紙部材を用いたことを特徴とする給紙装置を
も提供するものである。
ストマーと、(B)軟化剤と、(C)耐摩耗性樹脂とを
含有する熱可塑性材料を用いたことを特徴とする給紙部
材を提供するものである。また、本発明は、紙葉類を搬
送するローラ及び/又は摩擦分離部材の少なくとも一部
に、上記給紙部材を用いたことを特徴とする給紙装置を
も提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】まず、本発明の給紙部材が装着さ
れる給紙装置について説明する。図1は、本発明の給紙
部材が使用される給紙装置の一例を示す概略図である。
ここで、1は紙,フィルム,印画紙などの紙葉類、2は
ピックアップローラ(給紙ローラ)、3はフィードロー
ラ(給紙ローラ)、4はリバースローラ(給紙ロー
ラ)、5は弾性層であり、この給紙装置ではトレイに積
まれた紙葉類1の上にピックアップローラ2が圧接状態
で備えられ、このピックアップローラ2が回転して紙葉
類1を送り出し、続いて設置されたフィードローラ3で
更に紙葉類1を送り出し、紙葉類1が重送された場合に
はリバースローラ4が反給紙方向に回転して重送された
紙葉類1を停止させる機能を有しており、本発明の給紙
部材がピックアップローラ2、フィードローラ3、リバ
ースローラ4の少なくとも一つ以上使用され、その弾性
層5が熱可塑性エラストマーを含む熱可塑性材料から構
成されている。また、図2は、本発明の給紙部材が使用
される給紙装置の他の例を示す概略図である。ここで6
は摩擦分離部材であり、この給紙装置では送り出されて
きた紙葉類1をピックアップローラ2と摩擦分離部材6
とによって紙葉類の重送を防止すると共に、確実に紙葉
類1を搬送する機能を有しており、本発明の給紙部材が
ピックアップローラ2、摩擦分離部材6の少なくともど
ちらかに使用され、そのピックアップローラ2の弾性層
5又は摩擦分離部材6の一部若しくは全体が熱可塑性エ
ラストマーを含む熱可塑性材料から構成されている。
れる給紙装置について説明する。図1は、本発明の給紙
部材が使用される給紙装置の一例を示す概略図である。
ここで、1は紙,フィルム,印画紙などの紙葉類、2は
ピックアップローラ(給紙ローラ)、3はフィードロー
ラ(給紙ローラ)、4はリバースローラ(給紙ロー
ラ)、5は弾性層であり、この給紙装置ではトレイに積
まれた紙葉類1の上にピックアップローラ2が圧接状態
で備えられ、このピックアップローラ2が回転して紙葉
類1を送り出し、続いて設置されたフィードローラ3で
更に紙葉類1を送り出し、紙葉類1が重送された場合に
はリバースローラ4が反給紙方向に回転して重送された
紙葉類1を停止させる機能を有しており、本発明の給紙
部材がピックアップローラ2、フィードローラ3、リバ
ースローラ4の少なくとも一つ以上使用され、その弾性
層5が熱可塑性エラストマーを含む熱可塑性材料から構
成されている。また、図2は、本発明の給紙部材が使用
される給紙装置の他の例を示す概略図である。ここで6
は摩擦分離部材であり、この給紙装置では送り出されて
きた紙葉類1をピックアップローラ2と摩擦分離部材6
とによって紙葉類の重送を防止すると共に、確実に紙葉
類1を搬送する機能を有しており、本発明の給紙部材が
ピックアップローラ2、摩擦分離部材6の少なくともど
ちらかに使用され、そのピックアップローラ2の弾性層
5又は摩擦分離部材6の一部若しくは全体が熱可塑性エ
ラストマーを含む熱可塑性材料から構成されている。
【0008】次に、本発明の給紙部材について、図1又
は図2に装着されている給紙ローラを参照しながら説明
する。図3は、本発明の給紙部材の一例である給紙ロー
ラの概略図であり、7はシャフト、8は輪状部材、9は
給紙部材、10は給紙ローラであり、給紙部材9は樹脂
又は金属などの材料からなる輪状部材8とその外周に設
けた弾性層5とからなり、複数個の給紙部材9が樹脂又
は金属等の材料からなるシャフト7に貫通して給紙ロー
ラ10が構成されている。また、給紙部材の表面は、サ
ンドブラスト処理することも可能であり、例えば、ダル
マミキサー,オムニミキサーなどの攪拌装置による手段
により、給紙部材の表面におけるタッキネスを適当にコ
ントロールすることができ、また、必要に応じて凹凸等
のパターンを付与することによって紙葉類との接触面積
を物理的に低減してタッキネスをコントロールすること
も可能である。なお、ここでは複数個の給紙部材9がシ
ャフト7に貫通した給紙ローラ10を例示したが、目的
に応じてシャフトの外周に弾性層を形成した給紙ローラ
などの様々な構成も可能である。
は図2に装着されている給紙ローラを参照しながら説明
する。図3は、本発明の給紙部材の一例である給紙ロー
ラの概略図であり、7はシャフト、8は輪状部材、9は
給紙部材、10は給紙ローラであり、給紙部材9は樹脂
又は金属などの材料からなる輪状部材8とその外周に設
けた弾性層5とからなり、複数個の給紙部材9が樹脂又
は金属等の材料からなるシャフト7に貫通して給紙ロー
ラ10が構成されている。また、給紙部材の表面は、サ
ンドブラスト処理することも可能であり、例えば、ダル
マミキサー,オムニミキサーなどの攪拌装置による手段
により、給紙部材の表面におけるタッキネスを適当にコ
ントロールすることができ、また、必要に応じて凹凸等
のパターンを付与することによって紙葉類との接触面積
を物理的に低減してタッキネスをコントロールすること
も可能である。なお、ここでは複数個の給紙部材9がシ
ャフト7に貫通した給紙ローラ10を例示したが、目的
に応じてシャフトの外周に弾性層を形成した給紙ローラ
などの様々な構成も可能である。
【0009】本発明の給紙部材に用いられる熱可塑性材
料は、(A)熱可塑性エラストマーと、(B)軟化剤
と、(C)耐摩耗性樹脂とを含有するものである。上記
(A)成分の熱可塑性エラストマーとしては、従来給紙
部材の材料として慣用されているものの中から、任意の
ものを選択して用いることができるが、中でも結晶構
造,凝集構造などの硬質ブロックを形成しやすい部分
と、アモルファス構造などの軟質ブロックとを一緒に持
ち合わせているものが特に好ましく、具体的には、下記
〜が挙げられる。
料は、(A)熱可塑性エラストマーと、(B)軟化剤
と、(C)耐摩耗性樹脂とを含有するものである。上記
(A)成分の熱可塑性エラストマーとしては、従来給紙
部材の材料として慣用されているものの中から、任意の
ものを選択して用いることができるが、中でも結晶構
造,凝集構造などの硬質ブロックを形成しやすい部分
と、アモルファス構造などの軟質ブロックとを一緒に持
ち合わせているものが特に好ましく、具体的には、下記
〜が挙げられる。
【0010】 ポリブタジエンとブタジエン−スチレ
ンランダム共重合体とのブロック共重合体を水添して得
られる結晶性ポリエチレンとエチレン/ブチレン−スチ
レンランダム共重合体とのブッロク共重合体。 ポリブタジエンとポリスチレンとのブロック共重合
体、あるいは、ポリブタジエン又はエチレン−ブタジエ
ンランダム共重合体とポリスチレンとのブロック共重合
体を水添して得られる、例えば、結晶性ポリエチレンと
ポリスチレンとのジブロック共重合体、スチレン−エチ
レン/ブチレン−スチレンのトリブロック共重合体、ス
チレン−エチレン/プロピレン−スチレンのトリブロッ
ク共重合体など、中でも、スチレン−エチレン/ブチレ
ン−スチレンブロック共重合体又はスチレン−エチレン
/プロピレン−スチレンブロック共重合体。 エチレン/ブチレン共重合体の片末端又は両末端に
結晶性ポリエチレンが連結したブロック共重合体。 エチレン−プロピレンゴム。
ンランダム共重合体とのブロック共重合体を水添して得
られる結晶性ポリエチレンとエチレン/ブチレン−スチ
レンランダム共重合体とのブッロク共重合体。 ポリブタジエンとポリスチレンとのブロック共重合
体、あるいは、ポリブタジエン又はエチレン−ブタジエ
ンランダム共重合体とポリスチレンとのブロック共重合
体を水添して得られる、例えば、結晶性ポリエチレンと
ポリスチレンとのジブロック共重合体、スチレン−エチ
レン/ブチレン−スチレンのトリブロック共重合体、ス
チレン−エチレン/プロピレン−スチレンのトリブロッ
ク共重合体など、中でも、スチレン−エチレン/ブチレ
ン−スチレンブロック共重合体又はスチレン−エチレン
/プロピレン−スチレンブロック共重合体。 エチレン/ブチレン共重合体の片末端又は両末端に
結晶性ポリエチレンが連結したブロック共重合体。 エチレン−プロピレンゴム。
【0011】これらの中で、特にに挙げられた、ビニ
ル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックの少なくと
も一つと、共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロッ
クの少なくとも一つからなるブロック共重合体を水添し
て得られる水添ブロック共重合体であって、その数平均
分子量が150000〜400000であるものが好ま
しい。すなわち、ビニル芳香族化合物を主体とする重合
体ブロックの少なくとも一つ(1セグメント)と、共役
ジエン化合物を主体とする重合体ブロックの少なくとも
一つからなるブロック共重合体を水添して得られるもの
が好ましいが、ビニル芳香族化合物を主体とする重合体
ブロックの少なくとも二つと、共役ジエン化合物を主体
とする重合体ブロックの少なくとも一つとを有するブロ
ック共重合体(例えば、スチレン−ブタジエン−スチレ
ンブロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレン
ブロック共重合体等)を水添して得られる水添ブロック
共重合体が更に好ましい。
ル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックの少なくと
も一つと、共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロッ
クの少なくとも一つからなるブロック共重合体を水添し
て得られる水添ブロック共重合体であって、その数平均
分子量が150000〜400000であるものが好ま
しい。すなわち、ビニル芳香族化合物を主体とする重合
体ブロックの少なくとも一つ(1セグメント)と、共役
ジエン化合物を主体とする重合体ブロックの少なくとも
一つからなるブロック共重合体を水添して得られるもの
が好ましいが、ビニル芳香族化合物を主体とする重合体
ブロックの少なくとも二つと、共役ジエン化合物を主体
とする重合体ブロックの少なくとも一つとを有するブロ
ック共重合体(例えば、スチレン−ブタジエン−スチレ
ンブロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレン
ブロック共重合体等)を水添して得られる水添ブロック
共重合体が更に好ましい。
【0012】また、この水添ブロック共重合体に類似し
た水添ブロック共重合体として、カルボン酸基若しくは
無水マレイン酸基又はこれらの誘導体基を含有する分子
単位が結合した変性ビニル芳香族化合物を主体とする重
合体ブロックの少なくとも一つと、共役ジエン化合物を
主体とする重合体ブロックの少なくとも一つからなるブ
ロック共重合体を水添して得られる水添ブロック共重合
体も好ましい。
た水添ブロック共重合体として、カルボン酸基若しくは
無水マレイン酸基又はこれらの誘導体基を含有する分子
単位が結合した変性ビニル芳香族化合物を主体とする重
合体ブロックの少なくとも一つと、共役ジエン化合物を
主体とする重合体ブロックの少なくとも一つからなるブ
ロック共重合体を水添して得られる水添ブロック共重合
体も好ましい。
【0013】上記ブロック共重合体の非晶質スチレンブ
ロックの含有量は、10〜70重量%、好ましくは15
〜60重量%の範囲のものが望ましい。また、非晶質ス
チレンブロック部のガラス転移温度(Tg)は、60℃
以上、好ましくは80℃以上であるものが望ましい。ま
た、両末端の非晶質スチレンブロックを連結する部分の
重合体としては、やはり非晶質のものが好ましく、例え
ば、エチレン−ブチレン共重合体、ブタジエン重合体、
イソプレン重合体等を挙げることができ、これらのブロ
ックあるいはランダム共重合体であってもよい。なお、
これらの各種熱可塑性エラストマーは主に単独で用いら
れるが、二種以上をブレンドして用いてもよい。
ロックの含有量は、10〜70重量%、好ましくは15
〜60重量%の範囲のものが望ましい。また、非晶質ス
チレンブロック部のガラス転移温度(Tg)は、60℃
以上、好ましくは80℃以上であるものが望ましい。ま
た、両末端の非晶質スチレンブロックを連結する部分の
重合体としては、やはり非晶質のものが好ましく、例え
ば、エチレン−ブチレン共重合体、ブタジエン重合体、
イソプレン重合体等を挙げることができ、これらのブロ
ックあるいはランダム共重合体であってもよい。なお、
これらの各種熱可塑性エラストマーは主に単独で用いら
れるが、二種以上をブレンドして用いてもよい。
【0014】次に、(B)成分の軟化剤としては特に制
限はなく、従来プラスチックやゴムの軟化剤として慣用
されているものの中から、任意のものを選択して用いる
ことができるが、数平均分子量が20000未満の低分
子物質が好ましく、物理的には、100℃における粘度
が5×105 センチポイズ以下、特に、1×105 セン
チポイズ以下であるものが好ましい。また、分子量の観
点からは、数平均分子量は20000未満、特に100
00以下、とりわけ5000以下であるものが好まし
い。このような軟化剤としては、通常、室温で液体また
は液状のものが好適に用いられる。また、親水性、疎水
性のいずれの軟化剤も使用できる。このような性状を有
する軟化剤としては、例えば鉱物油系,植物油系,合成
系などの各種ゴム用又は樹脂用軟化剤の中から適宜選択
することができる。ここで、鉱物油系としては、ナフテ
ン系,パラフィン系などのプロセス油が挙げられ、植物
油系としては、ひまし油,綿実油,あまに油,なたね
油,大豆油,パーム油,梛子油,落花生油,木ろう,パ
インオイル,オリーブ油などが挙げられる。なかでも、
鉱物油系のパラフィン系オイル,ナフテン系オイル又は
合成系のポリイソブチレン系オイルから選択される一種
又は二種以上であって、その数平均分子量が450〜5
000であるものが好ましい。なお、これらの軟化剤は
一種を単独で用いてもよく、互いの相溶性が良好であれ
ば二種以上を混合して用いてもよい。
限はなく、従来プラスチックやゴムの軟化剤として慣用
されているものの中から、任意のものを選択して用いる
ことができるが、数平均分子量が20000未満の低分
子物質が好ましく、物理的には、100℃における粘度
が5×105 センチポイズ以下、特に、1×105 セン
チポイズ以下であるものが好ましい。また、分子量の観
点からは、数平均分子量は20000未満、特に100
00以下、とりわけ5000以下であるものが好まし
い。このような軟化剤としては、通常、室温で液体また
は液状のものが好適に用いられる。また、親水性、疎水
性のいずれの軟化剤も使用できる。このような性状を有
する軟化剤としては、例えば鉱物油系,植物油系,合成
系などの各種ゴム用又は樹脂用軟化剤の中から適宜選択
することができる。ここで、鉱物油系としては、ナフテ
ン系,パラフィン系などのプロセス油が挙げられ、植物
油系としては、ひまし油,綿実油,あまに油,なたね
油,大豆油,パーム油,梛子油,落花生油,木ろう,パ
インオイル,オリーブ油などが挙げられる。なかでも、
鉱物油系のパラフィン系オイル,ナフテン系オイル又は
合成系のポリイソブチレン系オイルから選択される一種
又は二種以上であって、その数平均分子量が450〜5
000であるものが好ましい。なお、これらの軟化剤は
一種を単独で用いてもよく、互いの相溶性が良好であれ
ば二種以上を混合して用いてもよい。
【0015】一方、(C)成分の耐摩耗性樹脂として
は、(A)成分の熱可塑性エラストマーと良好な相溶性
を有し、かつ給紙部材としての他の物性をあまり損なう
ことなく、耐摩耗性を付与しうるものであればよく特に
制限はないが、例えば熱可塑性ウレタン樹脂,エチレン
−エチルアクリレート共重合体,エチレン−酢酸ビニル
共重合体,エチレン−メタクリル酸共重合体などを好ま
しいものとして挙げることができる。これらの耐摩耗性
樹脂は単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用
いてもよい。また、上記エチレン−メタクリル酸共重合
体にあっては、そのカルボキシル基にZn,Ca,K等
の金属イオンを結合させることによって塩を形成し、一
層耐摩耗性の優れた樹脂とすることができる。本発明の
給紙部材に用いられる熱可塑性材料における各成分の含
有割合については、(B)成分の軟化剤は、特に限定さ
れないが、(A)成分の熱可塑性エラストマー100重
量部に対し50〜60重量部の範囲で含有させるのが好
ましい。この含有量が50重量部未満では所望する低硬
度のものが得られにくく、また60重量部を超えるとブ
リードアウトしやすくなり、紙葉類を汚染するおそれが
ある。硬度及び汚染防止などの面から、特に好ましい
(B)成分の含有量は、(A)成分100重量部に対
し、55〜57重量部の範囲である。この(B)成分の
軟化剤の含有量を上記範囲に調整することにより、得ら
れる給紙部剤をJIS−A硬度で60°以下、好ましく
は40°以下、さらに好ましくは30°以下に設計可能
となる。一方、(C)成分の耐摩耗性樹脂の含有割合
は、特に限定されないが、(A)成分の熱可塑性エラス
トマー100重量部に対し、1〜55重量部の範囲で含
有させるのが好ましい。この含有量が1重量部未満では
耐摩耗性の付与効果が充分に発揮されないおそれがあ
り、また55重量部を超えると低硬度のものが得られに
くくなる。耐摩耗性及び硬度のバランスなどの面から、
特に好ましい(C)成分の含有量は、(A)成分100
重量部に対し、30〜48重量部の範囲である。
は、(A)成分の熱可塑性エラストマーと良好な相溶性
を有し、かつ給紙部材としての他の物性をあまり損なう
ことなく、耐摩耗性を付与しうるものであればよく特に
制限はないが、例えば熱可塑性ウレタン樹脂,エチレン
−エチルアクリレート共重合体,エチレン−酢酸ビニル
共重合体,エチレン−メタクリル酸共重合体などを好ま
しいものとして挙げることができる。これらの耐摩耗性
樹脂は単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用
いてもよい。また、上記エチレン−メタクリル酸共重合
体にあっては、そのカルボキシル基にZn,Ca,K等
の金属イオンを結合させることによって塩を形成し、一
層耐摩耗性の優れた樹脂とすることができる。本発明の
給紙部材に用いられる熱可塑性材料における各成分の含
有割合については、(B)成分の軟化剤は、特に限定さ
れないが、(A)成分の熱可塑性エラストマー100重
量部に対し50〜60重量部の範囲で含有させるのが好
ましい。この含有量が50重量部未満では所望する低硬
度のものが得られにくく、また60重量部を超えるとブ
リードアウトしやすくなり、紙葉類を汚染するおそれが
ある。硬度及び汚染防止などの面から、特に好ましい
(B)成分の含有量は、(A)成分100重量部に対
し、55〜57重量部の範囲である。この(B)成分の
軟化剤の含有量を上記範囲に調整することにより、得ら
れる給紙部剤をJIS−A硬度で60°以下、好ましく
は40°以下、さらに好ましくは30°以下に設計可能
となる。一方、(C)成分の耐摩耗性樹脂の含有割合
は、特に限定されないが、(A)成分の熱可塑性エラス
トマー100重量部に対し、1〜55重量部の範囲で含
有させるのが好ましい。この含有量が1重量部未満では
耐摩耗性の付与効果が充分に発揮されないおそれがあ
り、また55重量部を超えると低硬度のものが得られに
くくなる。耐摩耗性及び硬度のバランスなどの面から、
特に好ましい(C)成分の含有量は、(A)成分100
重量部に対し、30〜48重量部の範囲である。
【0016】本発明の給紙部材に用いられる熱可塑性材
料においては、それを構成する高分子有機材料〔(A)
成分と(C)成分〕は、三次元連続の網状骨格構造を有
することが好ましく、形成される三次元連続の網状骨格
構造は、その骨格の平均径が50μm以下、好ましくは
30μm以下、セル(網目)の平均径は、500μm以
下、好ましくは300μm以下であり、高分子有機材料
の体積分率を〔高分子有機材料の体積/(高分子有機材
料の体積+軟化剤の体積)〕×100(%)と定義した
とき、高分子有機材料の体積分率が50%以下、特に3
3%以下であるのが、給紙部材の性能の点から好まし
い。また、多量の軟化剤とより少ない量の高分子有機材
料を含む熱可塑性材料を得るために、用いる軟化剤と高
分子有機材料の各々の溶解度パラメーター値δ=(ΔE
/V)1/2 (ΔE=モル蒸発エネルギー、V=モル体
積)の差が3.0以下、好ましくは2.5以下となるよう
に、両材料を選択することが好ましい。この差が3.0を
超えると両材料の相溶性の点から、軟化剤が多量に保持
されにくく、得られる熱可塑性材料の低硬度化の障害と
なり、また、軟化剤のブリードが発生しやすくなるため
好ましくない。
料においては、それを構成する高分子有機材料〔(A)
成分と(C)成分〕は、三次元連続の網状骨格構造を有
することが好ましく、形成される三次元連続の網状骨格
構造は、その骨格の平均径が50μm以下、好ましくは
30μm以下、セル(網目)の平均径は、500μm以
下、好ましくは300μm以下であり、高分子有機材料
の体積分率を〔高分子有機材料の体積/(高分子有機材
料の体積+軟化剤の体積)〕×100(%)と定義した
とき、高分子有機材料の体積分率が50%以下、特に3
3%以下であるのが、給紙部材の性能の点から好まし
い。また、多量の軟化剤とより少ない量の高分子有機材
料を含む熱可塑性材料を得るために、用いる軟化剤と高
分子有機材料の各々の溶解度パラメーター値δ=(ΔE
/V)1/2 (ΔE=モル蒸発エネルギー、V=モル体
積)の差が3.0以下、好ましくは2.5以下となるよう
に、両材料を選択することが好ましい。この差が3.0を
超えると両材料の相溶性の点から、軟化剤が多量に保持
されにくく、得られる熱可塑性材料の低硬度化の障害と
なり、また、軟化剤のブリードが発生しやすくなるため
好ましくない。
【0017】また、本発明に係る熱可塑性材料には、材
料の圧縮永久歪みを改善するなどの目的で、所望により
ポリフェニレンエーテル樹脂を配合することができる。
ここで用いられるポリフェニレンエーテル樹脂は、下記
一般式で表される繰り返し単位からなる単独重合体又は
該繰り返し単位を含む共重合体である。
料の圧縮永久歪みを改善するなどの目的で、所望により
ポリフェニレンエーテル樹脂を配合することができる。
ここで用いられるポリフェニレンエーテル樹脂は、下記
一般式で表される繰り返し単位からなる単独重合体又は
該繰り返し単位を含む共重合体である。
【0018】
【化1】
【0019】(式中、R1 ,R2 ,R3 及びR4 はそれ
ぞれ独立に、水素原子,ハロゲン原子又は炭化水素基を
表す。) このポリフェニレンエーテル樹脂は公知のものを用いる
ことができ、具体的には、ポリ(2,6−ジメチル−
1,4−フェニレンエーテル),ポリ(2−メチル−6
−エチル−1,4−フェニレンエーテル),ポリ(2,
6−ジフェニル−1,4−フェニレンエーテル),ポリ
(2−メチル−6−フェニル−1,4−フェニレンエー
テル),ポリ(2,6−ジクロロ−1,4−フェニレン
エーテル)などが挙げられ、また、2,6−ジメチルフ
ェノールと1価のフェノール類(例えば、2,3,6−
トリメチルフェノールや2−メチル−6−ブチルフェノ
ール)との共重合体の如きポリフェニレンエーテル共重
合体も用いることができる。なかでも、ポリ(2,6−
ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)や2,6−ジ
メチルフェノールと2,3,6−トリメチルフェノール
との共重合体が好ましく、さらに、ポリ(2,6−ジメ
チル−1,4−フェニレンエーテル)が好ましい。ポリ
フェニレンエーテル樹脂の配合量は、熱可塑性材料10
0重量部に対して5〜250重量部の範囲で好適に選択
することができる。この配合量が250重量部を超える
と熱可塑性エラストマーの硬度が高くなるおそれがあ
り、5重量部未満では配合して得られる圧縮永久歪みの
改善効果が不十分であるため、いずれも好ましくない。
ぞれ独立に、水素原子,ハロゲン原子又は炭化水素基を
表す。) このポリフェニレンエーテル樹脂は公知のものを用いる
ことができ、具体的には、ポリ(2,6−ジメチル−
1,4−フェニレンエーテル),ポリ(2−メチル−6
−エチル−1,4−フェニレンエーテル),ポリ(2,
6−ジフェニル−1,4−フェニレンエーテル),ポリ
(2−メチル−6−フェニル−1,4−フェニレンエー
テル),ポリ(2,6−ジクロロ−1,4−フェニレン
エーテル)などが挙げられ、また、2,6−ジメチルフ
ェノールと1価のフェノール類(例えば、2,3,6−
トリメチルフェノールや2−メチル−6−ブチルフェノ
ール)との共重合体の如きポリフェニレンエーテル共重
合体も用いることができる。なかでも、ポリ(2,6−
ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)や2,6−ジ
メチルフェノールと2,3,6−トリメチルフェノール
との共重合体が好ましく、さらに、ポリ(2,6−ジメ
チル−1,4−フェニレンエーテル)が好ましい。ポリ
フェニレンエーテル樹脂の配合量は、熱可塑性材料10
0重量部に対して5〜250重量部の範囲で好適に選択
することができる。この配合量が250重量部を超える
と熱可塑性エラストマーの硬度が高くなるおそれがあ
り、5重量部未満では配合して得られる圧縮永久歪みの
改善効果が不十分であるため、いずれも好ましくない。
【0020】また、本発明に係る熱可塑性材料は、クレ
ー,珪藻土,シリカ,タルク,硫酸バリウム,炭酸カル
シウム,炭酸マグネシウム,金属酸化物,マイカ,グラ
ファイト,水酸化アルミニウムなどの無機系添加剤を配
合することによって給紙部材の表面におけるタッキネス
を改善することができるが、特にタッキネスの環境変化
を小さくする観点から極性シリコン,シリカがより好ま
しい。なお、無機系添加剤の配合量は、熱可塑性材料1
00重量部に対して、通常20重量部以下、好ましくは
5〜10重量部が有利である。
ー,珪藻土,シリカ,タルク,硫酸バリウム,炭酸カル
シウム,炭酸マグネシウム,金属酸化物,マイカ,グラ
ファイト,水酸化アルミニウムなどの無機系添加剤を配
合することによって給紙部材の表面におけるタッキネス
を改善することができるが、特にタッキネスの環境変化
を小さくする観点から極性シリコン,シリカがより好ま
しい。なお、無機系添加剤の配合量は、熱可塑性材料1
00重量部に対して、通常20重量部以下、好ましくは
5〜10重量部が有利である。
【0021】なお、本発明に係る熱可塑性材料は、必要
に応じて、更に、次のような充填剤を配合してもよい。
すなわち、各種の金属粉,木片,ガラス粉,セラミック
ス粉,粒状あるいは粉末ポリマー等の粒状あるいは粉末
状固体充填剤,その他の各種の天然または人工の短繊
維,長繊維(例えば、ワラ,毛,ガラスファイバー,金
属ファイバー、その他各種のポリマーファイバー等)な
どを配合することができる。また、中空フィラー、例え
ば、ガラスバルーン,シリカバルーンなどの無機中空フ
ィラー、ポリフッ化ビニリデン,ポリフッ化ビニリデン
共重合体などからなる有機中空フィラーを配合すること
により、軽量化を図ることができる。更に軽量化などの
各種物性の改善のために、各種発泡剤を混入することも
可能であり、また、混合時等に機械的に気体を混ぜ込む
ことも可能である。本発明に係る熱可塑性材料には、前
記成分のほか、諸特性の改良のため、公知の樹脂成分な
どの添加剤を併用することができる。
に応じて、更に、次のような充填剤を配合してもよい。
すなわち、各種の金属粉,木片,ガラス粉,セラミック
ス粉,粒状あるいは粉末ポリマー等の粒状あるいは粉末
状固体充填剤,その他の各種の天然または人工の短繊
維,長繊維(例えば、ワラ,毛,ガラスファイバー,金
属ファイバー、その他各種のポリマーファイバー等)な
どを配合することができる。また、中空フィラー、例え
ば、ガラスバルーン,シリカバルーンなどの無機中空フ
ィラー、ポリフッ化ビニリデン,ポリフッ化ビニリデン
共重合体などからなる有機中空フィラーを配合すること
により、軽量化を図ることができる。更に軽量化などの
各種物性の改善のために、各種発泡剤を混入することも
可能であり、また、混合時等に機械的に気体を混ぜ込む
ことも可能である。本発明に係る熱可塑性材料には、前
記成分のほか、諸特性の改良のため、公知の樹脂成分な
どの添加剤を併用することができる。
【0022】樹脂成分としては、例えば、ポリオレフィ
ン樹脂やポリスチレン樹脂などを併用することができ
る。これらを添加することにより本発明に係る熱可塑性
材料の加工性、耐熱性の向上を図ることができる。ポリ
オレフィン樹脂としては、例えば、ポリエチレン、アイ
ソタクティックポリプロピレン、プロピレンと他の少量
のα−オレフィンとの共重合体(例えば、プロピレン−
エチレン共重合体、プロピレン/4−メチル−1−ペン
テン共重合体)、ポリ(4−メチル−1−ペンテン)、
ポリブテン−1などを挙げることができる。ポリオレフ
ィン樹脂としてアイソタクティックポリプロピレン又は
その共重合体を用いる場合、そのMFR(JIS K7
210)が0.1〜50g/10分、特に0.5〜30g/
10分の範囲のものが好適に使用できる。また、ポリス
チレン樹脂としては、公知の製造方法で得られたもので
あれば、ラジカル重合法、イオン重合法のいずれで得ら
れたものも好適に使用できる。ポリスチレン樹脂の数平
均分子量は、好ましくは5000〜500000、より
好ましくは10000〜200000の範囲から選択で
き、分子量分布〔重量平均分子量(Mw)と数平均分子
量(Mn)との比(Mw/Mn)〕は5以下のものが好
ましい。このポリスチレン樹脂としては、例えば、ポリ
スチレン、スチレン単位含有量60重量%以上のスチレ
ン−ブタジエンブロック共重合体、ゴム補強ポリスチレ
ン、ポリα−メチルスチレン、ポリp−t−ブチルスチ
レンなどが挙げられ、これらは一種または二種以上を併
用してもよい。さらに、これらポリマーを構成するモノ
マーの混合物を重合して得られる共重合体も用いること
ができる。
ン樹脂やポリスチレン樹脂などを併用することができ
る。これらを添加することにより本発明に係る熱可塑性
材料の加工性、耐熱性の向上を図ることができる。ポリ
オレフィン樹脂としては、例えば、ポリエチレン、アイ
ソタクティックポリプロピレン、プロピレンと他の少量
のα−オレフィンとの共重合体(例えば、プロピレン−
エチレン共重合体、プロピレン/4−メチル−1−ペン
テン共重合体)、ポリ(4−メチル−1−ペンテン)、
ポリブテン−1などを挙げることができる。ポリオレフ
ィン樹脂としてアイソタクティックポリプロピレン又は
その共重合体を用いる場合、そのMFR(JIS K7
210)が0.1〜50g/10分、特に0.5〜30g/
10分の範囲のものが好適に使用できる。また、ポリス
チレン樹脂としては、公知の製造方法で得られたもので
あれば、ラジカル重合法、イオン重合法のいずれで得ら
れたものも好適に使用できる。ポリスチレン樹脂の数平
均分子量は、好ましくは5000〜500000、より
好ましくは10000〜200000の範囲から選択で
き、分子量分布〔重量平均分子量(Mw)と数平均分子
量(Mn)との比(Mw/Mn)〕は5以下のものが好
ましい。このポリスチレン樹脂としては、例えば、ポリ
スチレン、スチレン単位含有量60重量%以上のスチレ
ン−ブタジエンブロック共重合体、ゴム補強ポリスチレ
ン、ポリα−メチルスチレン、ポリp−t−ブチルスチ
レンなどが挙げられ、これらは一種または二種以上を併
用してもよい。さらに、これらポリマーを構成するモノ
マーの混合物を重合して得られる共重合体も用いること
ができる。
【0023】また、前記ポリオレフィン樹脂とポリスチ
レン樹脂とを併用することもできる。本発明に係る熱可
塑性材料にこれらの樹脂を添加する場合、ポリオレフィ
ン樹脂単独を添加する場合に比較してポリスチレン樹脂
を併用すると、得られる材料の硬度が高くなる傾向にあ
る。したがって、これらの配合比率を選択することによ
り、得られる熱可塑性材料の硬度を調整することもでき
る。この場合、ポリオレフィン樹脂/ポリスチレン樹脂
の比率は95/5〜5/95(重量比)の範囲から選択
することが好ましい。これらの樹脂成分を併用する場
合、本発明の効果を損なわない範囲において使用すべき
であり、配合量は(A)成分と(C)成分の合計量10
0重量部に対して、0〜100重量部程度であることが
好ましい。樹脂成分の配合量が100重量部を超えると
得られる熱可塑性材料の硬度が高くなり過ぎるため好ま
しくない。
レン樹脂とを併用することもできる。本発明に係る熱可
塑性材料にこれらの樹脂を添加する場合、ポリオレフィ
ン樹脂単独を添加する場合に比較してポリスチレン樹脂
を併用すると、得られる材料の硬度が高くなる傾向にあ
る。したがって、これらの配合比率を選択することによ
り、得られる熱可塑性材料の硬度を調整することもでき
る。この場合、ポリオレフィン樹脂/ポリスチレン樹脂
の比率は95/5〜5/95(重量比)の範囲から選択
することが好ましい。これらの樹脂成分を併用する場
合、本発明の効果を損なわない範囲において使用すべき
であり、配合量は(A)成分と(C)成分の合計量10
0重量部に対して、0〜100重量部程度であることが
好ましい。樹脂成分の配合量が100重量部を超えると
得られる熱可塑性材料の硬度が高くなり過ぎるため好ま
しくない。
【0024】また、他の添加剤として、必要に応じて、
難燃剤,抗菌剤,ヒンダードアミン系光安定剤,紫外線
吸収剤,酸化防止剤,着色剤,シリコーンオイル,クマ
ロン樹脂,クマロン−インデン樹脂,フェノールテルペ
ン樹脂,石油系炭化水素,ロジン誘導体などの各種粘着
付与剤(タッキファイヤー)、レオストマーB(商品
名:理研ビニル社製)などの各種接着剤性エラストマ
ー、ハイブラー(商品名:クラレ社製、ビニル−ポリイ
ソプレンブロックの両末端にポリスチレンブロックが連
結したブロック共重合体)、ノーレックス(商品名:日
本ゼオン社製、ノルボルネンを開環重合して得られるポ
リノルボルネン)などの他の熱可塑性エラストマー又は
樹脂、熱可塑性ポリエステル,熱可塑性ポリウレタンな
どの極性の高い他の熱可塑性エラストマー又は樹脂等を
併用することができる。特に、給紙部材使用時の熱可塑
性材料内部の発熱を抑え、耐摩耗性を向上させるため
に、高分子量のシリコーンオイル及び/又はシリコーン
粉末を添加するのが有利である。この場合、添加量は、
熱可塑性材料100重量部に対し、一般に2〜30重量
部程度が好ましい。
難燃剤,抗菌剤,ヒンダードアミン系光安定剤,紫外線
吸収剤,酸化防止剤,着色剤,シリコーンオイル,クマ
ロン樹脂,クマロン−インデン樹脂,フェノールテルペ
ン樹脂,石油系炭化水素,ロジン誘導体などの各種粘着
付与剤(タッキファイヤー)、レオストマーB(商品
名:理研ビニル社製)などの各種接着剤性エラストマ
ー、ハイブラー(商品名:クラレ社製、ビニル−ポリイ
ソプレンブロックの両末端にポリスチレンブロックが連
結したブロック共重合体)、ノーレックス(商品名:日
本ゼオン社製、ノルボルネンを開環重合して得られるポ
リノルボルネン)などの他の熱可塑性エラストマー又は
樹脂、熱可塑性ポリエステル,熱可塑性ポリウレタンな
どの極性の高い他の熱可塑性エラストマー又は樹脂等を
併用することができる。特に、給紙部材使用時の熱可塑
性材料内部の発熱を抑え、耐摩耗性を向上させるため
に、高分子量のシリコーンオイル及び/又はシリコーン
粉末を添加するのが有利である。この場合、添加量は、
熱可塑性材料100重量部に対し、一般に2〜30重量
部程度が好ましい。
【0025】本発明に係る熱可塑性材料の製造方法は、
特に限定されず、公知の方法を適用することができる。
例えば、前記の各成分及び所望により用いられる添加剤
成分を加熱混練機、例えば、一軸押出機,二軸押出機,
ロール,バンバリーミキサー,プラベンダー,ニーダ
ー,高剪断型ミキサーなどを用いて溶融混練りし、さら
に、所望により有機パーオキサイドなどの架橋剤、架橋
助剤などを添加したり、又は、これら必要な成分を同時
に混合し、加熱溶融混練りすることにより、容易に製造
することができる。また、高分子有機材料と低分子材料
とを混練りした熱可塑性材料を予め用意し、この材料
を、ここに用いたものと同種か若しくは種類の異なる一
種以上の高分子有機材料に更に混ぜ合わせて製造するこ
ともできる。また、前記弾性層5又は摩擦分離部材6に
係る熱可塑性材料においては、有機パーオキサイド等の
架橋剤、架橋助剤等を添加して架橋することも可能であ
る。
特に限定されず、公知の方法を適用することができる。
例えば、前記の各成分及び所望により用いられる添加剤
成分を加熱混練機、例えば、一軸押出機,二軸押出機,
ロール,バンバリーミキサー,プラベンダー,ニーダ
ー,高剪断型ミキサーなどを用いて溶融混練りし、さら
に、所望により有機パーオキサイドなどの架橋剤、架橋
助剤などを添加したり、又は、これら必要な成分を同時
に混合し、加熱溶融混練りすることにより、容易に製造
することができる。また、高分子有機材料と低分子材料
とを混練りした熱可塑性材料を予め用意し、この材料
を、ここに用いたものと同種か若しくは種類の異なる一
種以上の高分子有機材料に更に混ぜ合わせて製造するこ
ともできる。また、前記弾性層5又は摩擦分離部材6に
係る熱可塑性材料においては、有機パーオキサイド等の
架橋剤、架橋助剤等を添加して架橋することも可能であ
る。
【0026】ここで、部分架橋のために添加し得る架橋
剤としては、有機パーオキサイドが好適に挙げられ、具
体的には、例えば、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t
−ブチルパーオキシ)−ヘキサン;2,5−ジメチル−
2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)−ヘキサン;t−
ブチルパーオキシベンゾエート;ジクミルパーオキサイ
ド;t−ブチルクミルパーオキサイド;ジイソプロピル
ベンゾハイドロパーオキサイド;1,3−ビス−(t−
ブチルパーオキシイソプロピル)−ベンゼン;ベンゾイ
ルパーオキサイド;1,1−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンなどが挙
げられ、また、有用な架橋助剤としては、例えば、ジビ
ニルベンゼン,トリメチロールプロパントリアクリレー
ト,エチレンジメタクリレート,ジアリルフタレート,
キノンジオキシム,フェニレンビスマレイミド,ポリエ
チレングリコールジメタクリレート,不飽和シラン化合
物などが挙げられる。これら有機パーオキサイド及び架
橋助剤は、配合材料全体を100重量部としたとき、0.
1〜5重量部の範囲で、任意に使用して架橋度を調整す
ることができる。これらの有機パーオキサイド及び架橋
助剤は、必要に応じてそれぞれ二種以上を併用すること
もできる。なお、架橋助剤として不飽和シラン化合物を
使用した場合には、さらにシラノール縮合触媒の存在下
で水分と接触させて架橋を進行させることができる。
剤としては、有機パーオキサイドが好適に挙げられ、具
体的には、例えば、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t
−ブチルパーオキシ)−ヘキサン;2,5−ジメチル−
2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)−ヘキサン;t−
ブチルパーオキシベンゾエート;ジクミルパーオキサイ
ド;t−ブチルクミルパーオキサイド;ジイソプロピル
ベンゾハイドロパーオキサイド;1,3−ビス−(t−
ブチルパーオキシイソプロピル)−ベンゼン;ベンゾイ
ルパーオキサイド;1,1−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンなどが挙
げられ、また、有用な架橋助剤としては、例えば、ジビ
ニルベンゼン,トリメチロールプロパントリアクリレー
ト,エチレンジメタクリレート,ジアリルフタレート,
キノンジオキシム,フェニレンビスマレイミド,ポリエ
チレングリコールジメタクリレート,不飽和シラン化合
物などが挙げられる。これら有機パーオキサイド及び架
橋助剤は、配合材料全体を100重量部としたとき、0.
1〜5重量部の範囲で、任意に使用して架橋度を調整す
ることができる。これらの有機パーオキサイド及び架橋
助剤は、必要に応じてそれぞれ二種以上を併用すること
もできる。なお、架橋助剤として不飽和シラン化合物を
使用した場合には、さらにシラノール縮合触媒の存在下
で水分と接触させて架橋を進行させることができる。
【0027】
【実施例】次に、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定
されるものではない。なお、得られた給紙部材の硬度及
び耐摩耗性は、下記の方法に従って評価した。 (1)硬度 JIS K6301規格に基づき、スプリング式JIS
(A型)硬度計を用いて硬度を測定した。 (2)耐摩耗性 図4に示す摩耗量測定装置を用いて、摩耗量の測定試験
を行なった。図4において11は用紙、12は試料の給
紙部材からなるゴムローラ、13はローラ駆動モータ、
14は加圧バネであって、用紙11として普通紙を使用
し、ゴムローラ12の回転数:15rpm(移動速度5
00mm/分)、印加荷重:100g×2(加圧バネ1
4により、ゴムローラ12の背面より印加)の条件に
て、1分間に1枚の速度で1000枚の用紙送りを行っ
た。試験前後のゴムローラの体積変化ΔV(cm3 )を
次式により求め、これを摩耗量とし、耐摩耗性を評価し
た。 V1 =Aa −Aw V2 =Ba /〔Aa /(Aa −Aw )〕 ΔV(cm3 )=V1 −V2 ただし、Aa :試験前ゴムローラの空気中での重さ
(g) Aw :試験前ゴムローラの水中での重さ(g) V1 :試験前ゴムローラの体積(cm3 ) Ba :試験後ゴムローラの空気中での重さ(g) V2 :試験後ゴムローラの体積(cm3 ) 実施例1〜4 第1表に示す組成の熱可塑性材料を射出成形して、外径
27mm、内径23mm、長さ15mmの円筒形状の給
紙部材を作製し、硬度及び摩耗量を測定した。その結果
を第1表に示す。
説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定
されるものではない。なお、得られた給紙部材の硬度及
び耐摩耗性は、下記の方法に従って評価した。 (1)硬度 JIS K6301規格に基づき、スプリング式JIS
(A型)硬度計を用いて硬度を測定した。 (2)耐摩耗性 図4に示す摩耗量測定装置を用いて、摩耗量の測定試験
を行なった。図4において11は用紙、12は試料の給
紙部材からなるゴムローラ、13はローラ駆動モータ、
14は加圧バネであって、用紙11として普通紙を使用
し、ゴムローラ12の回転数:15rpm(移動速度5
00mm/分)、印加荷重:100g×2(加圧バネ1
4により、ゴムローラ12の背面より印加)の条件に
て、1分間に1枚の速度で1000枚の用紙送りを行っ
た。試験前後のゴムローラの体積変化ΔV(cm3 )を
次式により求め、これを摩耗量とし、耐摩耗性を評価し
た。 V1 =Aa −Aw V2 =Ba /〔Aa /(Aa −Aw )〕 ΔV(cm3 )=V1 −V2 ただし、Aa :試験前ゴムローラの空気中での重さ
(g) Aw :試験前ゴムローラの水中での重さ(g) V1 :試験前ゴムローラの体積(cm3 ) Ba :試験後ゴムローラの空気中での重さ(g) V2 :試験後ゴムローラの体積(cm3 ) 実施例1〜4 第1表に示す組成の熱可塑性材料を射出成形して、外径
27mm、内径23mm、長さ15mmの円筒形状の給
紙部材を作製し、硬度及び摩耗量を測定した。その結果
を第1表に示す。
【0028】
【表1】
【0029】〔注〕 (1)(A)熱可塑性エラストマー及び(B)軟化剤の
配合は、下記に示す軟化剤含有熱可塑性エラストマーの
成分1及び成分2を用いて行った。 成分1:熱可塑性エラストマーであるスチレン−エチレ
ン/ブチレン−スチレン共重合体〔数平均分子量:20
0000、SP値(溶解度係数):8.5〕100重量部
に、軟化剤であるパラフィン系オイル(数平均分子量:
1500、SP値:7.8)60重量部を配合したもの
(出光興産(株)製、商品名:ダイアナプロセスオイル
PW−380) 成分2:上記成分1と同じスチレン−エチレン/ブチレ
ン−スチレン共重合体100重量部に対し、上記成分1
と同じパラフィン系オイル30重量部を配合したもの
(出光興産(株)製、商品名:ダイアナプロセスオイル
PW−380)(2)(C)耐摩耗性樹脂:エチレン−
エチルアクリレート共重合体〔日本ユニカー(株)製、
商品名:DPDJ−6169〕 (3)シリコーンオイル:ポリアルキルシロキサン〔東
芝シリコーン(株)製、商品名:TSF451−10
M、粘度:10cSt/25℃〕 (4)シリコーン粉末:東芝シリコーン(株)製、商品
名:トスパール120
配合は、下記に示す軟化剤含有熱可塑性エラストマーの
成分1及び成分2を用いて行った。 成分1:熱可塑性エラストマーであるスチレン−エチレ
ン/ブチレン−スチレン共重合体〔数平均分子量:20
0000、SP値(溶解度係数):8.5〕100重量部
に、軟化剤であるパラフィン系オイル(数平均分子量:
1500、SP値:7.8)60重量部を配合したもの
(出光興産(株)製、商品名:ダイアナプロセスオイル
PW−380) 成分2:上記成分1と同じスチレン−エチレン/ブチレ
ン−スチレン共重合体100重量部に対し、上記成分1
と同じパラフィン系オイル30重量部を配合したもの
(出光興産(株)製、商品名:ダイアナプロセスオイル
PW−380)(2)(C)耐摩耗性樹脂:エチレン−
エチルアクリレート共重合体〔日本ユニカー(株)製、
商品名:DPDJ−6169〕 (3)シリコーンオイル:ポリアルキルシロキサン〔東
芝シリコーン(株)製、商品名:TSF451−10
M、粘度:10cSt/25℃〕 (4)シリコーン粉末:東芝シリコーン(株)製、商品
名:トスパール120
【0030】
【発明の効果】本発明の給紙部材は低硬度で、特に耐摩
耗性に優れており、例えば複写機、レーザープリンタ
ー,ファクシミリなどの電子写真装置、静電記録装置、
現金自動取引装置(ATM)、両替機、計数機,自動販
売機又はキャッシュデイスペンサー(CD)などの各種
給紙機構における給紙ロールや摩擦分離部材などに好適
に用いられる。
耗性に優れており、例えば複写機、レーザープリンタ
ー,ファクシミリなどの電子写真装置、静電記録装置、
現金自動取引装置(ATM)、両替機、計数機,自動販
売機又はキャッシュデイスペンサー(CD)などの各種
給紙機構における給紙ロールや摩擦分離部材などに好適
に用いられる。
【図1】 本発明の給紙部材が使用される給紙装置の一
例の概略図である。
例の概略図である。
【図2】 本発明の給紙部材が使用される給紙装置の他
の例の概略図である。
の例の概略図である。
【図3】 本発明の給紙部材の一例である給紙ローラの
概略図である。
概略図である。
【図4】 実施例で作製した給紙部材の摩耗量を測定す
るために用いた試験装置の概略図である。
るために用いた試験装置の概略図である。
1 紙葉類 2 ピックアップローラ 3 フィードローラ 4 リバースローラ 5 弾性層 6 摩擦分離部材 7 シャフト 8 輪状部材 9 給紙部材 10 給紙ローラ 11 用紙 12 ゴムローラ 13 ローラ駆動モータ 14 加圧バネ
Claims (6)
- 【請求項1】 (A)熱可塑性エラストマーと、(B)
軟化剤と、(C)耐摩耗性樹脂とを含有する熱可塑性材
料を用いたことを特徴とする給紙部材。 - 【請求項2】 (C)成分の耐摩耗性樹脂が、熱可塑性
ウレタン樹脂,エチレン−エチルアクリレート共重合
体,エチレン−酢酸ビニル共重合体及びエチレン−メタ
クリル酸共重合体の中から選ばれた少なくとも一種であ
る請求項1記載の給紙部材。 - 【請求項3】 (A)成分の熱可塑性エラストマーが、
スチレン−エチレン/ブチレン−スチレン共重合体及び
/又はスチレン−エチレン/プロピレン−スチレン共重
合体である請求項1記載の給紙部材。 - 【請求項4】 熱可塑性材料が、(A)成分100重量
部に対し、(C)成分1〜55重量部を含有するもので
ある請求項1記載の給紙部材。 - 【請求項5】 熱可塑性材料が、さらにシリコーンオイ
ル及び/又はシリコーン粉末を含有するものである請求
項1記載の給紙部材。 - 【請求項6】 紙葉類を搬送するローラ及び/又は摩擦
分離部材の少なくとも一部に、請求項1乃至5のいずれ
かに記載の給紙部材を用いたことを特徴とする給紙装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6777597A JPH10265079A (ja) | 1997-03-21 | 1997-03-21 | 給紙部材及び給紙装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6777597A JPH10265079A (ja) | 1997-03-21 | 1997-03-21 | 給紙部材及び給紙装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10265079A true JPH10265079A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=13354673
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6777597A Pending JPH10265079A (ja) | 1997-03-21 | 1997-03-21 | 給紙部材及び給紙装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10265079A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000044655A1 (en) * | 1999-01-27 | 2000-08-03 | S.I.V.E. S.P.A. | Sheet feeder for office machines and process for its manufacture |
JP2019018373A (ja) * | 2017-07-12 | 2019-02-07 | 株式会社栗本鐵工所 | ライニングコア、および、ライニングコアの製造方法 |
JP2021161294A (ja) * | 2020-03-31 | 2021-10-11 | 出光興産株式会社 | プロセスオイル |
-
1997
- 1997-03-21 JP JP6777597A patent/JPH10265079A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000044655A1 (en) * | 1999-01-27 | 2000-08-03 | S.I.V.E. S.P.A. | Sheet feeder for office machines and process for its manufacture |
JP2019018373A (ja) * | 2017-07-12 | 2019-02-07 | 株式会社栗本鐵工所 | ライニングコア、および、ライニングコアの製造方法 |
JP2021161294A (ja) * | 2020-03-31 | 2021-10-11 | 出光興産株式会社 | プロセスオイル |
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