JPH10264882A

JPH10264882A - コンテナ支持装置

Info

Publication number: JPH10264882A
Application number: JP8995097A
Authority: JP
Inventors: Akira Kawase; 晃川瀬; Hiroo Kondo; 弘雄近藤
Original assignee: IHI Corp
Current assignee: IHI Corp
Priority date: 1997-03-26
Filing date: 1997-03-26
Publication date: 1998-10-06

Abstract

(57)【要約】【課題】対峙するコンテナガイド体を倒伏させたとき
に互いに干渉することなく平置きさせて、ハッチカバー
を重ね置きできるようにする。【解決手段】対峙するコンテナガイド体４の上部位置
を伸縮構造部１８とする。伸縮構造部１８は、コンテナ
３の１段分の高さの約半分の長さとした左右の柱Ｌ形リ
ンク６ａと、柱リンク６ｂを有する。柱Ｌ形リンク６ａ
の下端部をピン２０によりガイド支柱６の上端部に取り
付け、柱Ｌ形リンク６ａのコーナー部を柱リンク６ｂの
下端部にピン２１により取り付け、左右の柱リンク６ｂ
間に頂部水平連結材８ｃをピン２２により取り付ける。
柱Ｌ形リンク６ａの内向きとした一端を下方へ引き下げ
ると、リンク６ａ，６ｂが折り曲がる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はコンテナ船のハッチ
カバー上に積載するコンテナの横ずれ並びに浮上りを防
止するために用いるコンテナ支持装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】コンテナを運搬するコンテナ船では、通
常、コンテナを、船倉内と、倉口蓋となるハッチカバー
上に積載させるようにしている。上記船倉内には、コン
テナの積み込み時の案内と積み込んだコンテナの横ずれ
を防止するためのセルガイドを有しているが、ハッチカ
バー上にはセルガイドがないため、従来では、ターンバ
ックルを有するラッシング金物によりコンテナを固縛
し、且つコンテナ上下面の４隅の穴を用いて上下連結金
物により上下のコンテナ同士を連結することによって、
荷崩れを防ぐようにしている。

【０００３】しかし、上記ラッシング金物による固縛
は、狭所作業及び高所作業となると共に、重いターンバ
ックルを持ち運びしなければならないので、危険な作業
であり、又、上下連結金物の場合は、取付個所が多く、
且つ高所作業を伴うので、作業能率を低下させる大きな
要素となっている。

【０００４】そのため、最近、４０フィートコンテナの
場合を対象として、ハッチカバー上に折り畳み可能なコ
ンテナガイドを設けることにより、航海中のコンテナの
横ずれを防止することができ、且つ荷役作業の効率向上
を図ることができるコンテナ支持装置が提案されてい
る。

【０００５】上記コンテナ支持装置は、図７乃至図１１
に示す如く、コンテナ船１のハッチカバー２上に、コン
テナ３の長さに対応する間隔で対峙配置した一対のコン
テナガイド体４からなり且つ互いに近接する方向へ倒伏
できるようにしたコンテナガイド５を、順次コンテナ３
の幅間隔分だけ離隔させて玄方向に複数組設置した構成
としてある。

【０００６】上記コンテナガイド５を構成するコンテナ
ガイド体４は、コンテナ３を３段積み重ねた高さよりも
若干高い長さを有し且つコンテナ３の幅間隔に合わせて
平行に配置したＩ型鋼からなる左右一対のガイド支柱６
と、隣り合うコンテナ３の幅端部を仕切るよう該ガイド
支柱６の一側面（もう一方のコンテナガイド体４と対向
する側）に長手方向に沿い張り出させた所要幅の仕切り
板７と、上記一対のガイド支柱６間を連結する水平連結
材８ａ及びブレース８ｂとからなり、ガイド支柱６の下
端を、ハッチカバー２上に固設したベースブラケット９
にピン１０にて枢着し、起伏装置としての起伏シリンダ
１１のヘッド側端部を、上記ベースブラケット９の高い
位置にピン１２により取り付けると共に、ロッド側端部
を、ガイド支柱６の上方部に固定した支持板１３にピン
１４にて取り付け、該起伏シリンダ１１の伸縮動作によ
り、仕切り板７がハッチカバー２の上面に当接して水平
に保持される位置と、ベースブラケット９の端部のスト
ッパ１５に当接して起立する位置との間で起伏できるよ
うにしてある。

【０００７】上記対峙するコンテナガイド体４は、図９
に示すように倒伏させると互いに干渉するので、一方の
コンテナガイド体４のガイド支柱６の枢支位置を高く設
定してある。

【０００８】なお、１６は端部のコンテナガイド体４の
ガイド支柱６と協働してコンテナ３を支持できるように
船側のペデスタル上に独立して設けたガイド支柱で、ガ
イド支柱６を半割りした如き形状としてあり、側方又は
背面のいずれかに倒伏あるいは折り畳みできるようにし
てある。又、１７は最下段のコンテナ３の下面４隅に設
けられている穴に挿入されて位置固定するためのコンテ
ナ載置金物を示す。

【０００９】上記提案されているコンテナ支持装置で
は、ハッチカバー２上にコンテナ３を積載するときにコ
ンテナガイド体４を起立させ、図示しないコンテナクレ
ーンによりコンテナ３を順次ガイド支柱６や１６に案内
させつつ吊り下ろして行くことにより４段積み重ねるこ
とができ、この際、コンテナ３は４隅でガイド支柱６や
１６により拘束されるので横ずれを防止することがで
き、一方、船倉内でコンテナ３の荷役作業を行うときは
ハッチカバー２を取り外し、対峙するコンテナガイド体
４を折り畳むように倒伏させて、作業の邪魔にならない
ようにさせるものである。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記コンテ
ナ支持装置の場合、上述したように対峙するコンテナガ
イド体４を倒伏させると、図９に示すように２本のガイ
ド支柱６及びその仕切り板７が上下に重なって、ハッチ
カバー２の上面が嵩高になるため、その上に他のハッチ
カバー２を重ね置きできない、という問題が惹起され
る。

【００１１】そこで、本発明は、上記提案されているコ
ンテナ支持装置を更に一歩進め、対峙するコンテナガイ
ド体を倒伏させたときに互いに干渉することなく平置き
できるようにして、ハッチカバーを重ね置きすることが
できるようにしようとするものである。更に、コンテナ
の浮上りを防止してラッシング金物の張り付け作業等を
不要にしてコンテナ荷役作業の能率向上を図ることがで
きるようにするものである。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、コンテナの幅に対応する間隔で平行に配
置して一体化した一対のガイド支柱と、隣り合うコンテ
ナの幅端部を仕切るようガイド支柱に張り出させた仕切
り板とを有するコンテナガイド体を、コンテナの長さ間
隔を隔てて対峙させると共に互いに近接する方向へ倒伏
可能に立設配置して一組のコンテナガイドを構成し、且
つ該コンテナガイドを、コンテナの幅間隔分だけ順次離
隔させてコンテナ船のハッチカバー上に設置するように
してあるコンテナ支持装置において、上記各コンテナガ
イド体の上部に、該コンテナガイド体の高さを低くでき
るようにした伸縮構造部を設けて、倒伏させたときに重
ならないようにした構成とする。

【００１３】ハッチカバー上にコンテナを積載するとき
は、コンテナガイド体の上部の伸縮構造部を伸縮させた
状態として行う。一方、船倉内で荷役を行うときはハッ
チカバーを取り外すが、この際、コンテナガイド体を、
伸縮構造部を収縮させてから倒伏させると、対峙するコ
ンテナガイド体を平置きすることができるので、ハッチ
カバーを積み重ねることができる。

【００１４】又、各コンテナガイド体の所要位置に、段
積みされる２段目以上の各コンテナのコンテナ隅金具に
有する横穴に対応させて貫通孔を穿設し、且つ該貫通孔
を通してコンテナ隅金具の横穴に係合、離脱させるため
の緊締用ロッドを有する緊締装置を装備させた構成とす
ることにより、ハッチカバー上に段積みした各コンテナ
の下端コーナー部を緊締できるので、横ずれのみなら
ず、浮き上がりをも防止することができる。

【００１５】更に、所要のコンテナガイドの対峙するコ
ンテナガイド体の下端部に、ハッチカバー吊上隅金具を
取り付けた構成とすることにより、スプレッダーを用い
て、ハッチカバーの運搬を容易に行うことができるよう
になる。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。

【００１７】図１、図２（イ）（ロ）、図３、図４、図
５、図６（イ）（ロ）は本発明の実施の一形態を示すも
ので、図７乃至図１１に示したものと同様な構成として
あるコンテナ支持装置において、コンテナ３を４段積み
できる高さを有するコンテナガイド体４の上部よりほぼ
１／３の範囲を、折り畳みによる伸縮構造部１８とし、
且つ上記コンテナガイド体４における２段目以上の各コ
ンテナ３の下端コーナー部に対応する位置に、緊締装置
１９をそれぞれ装備させた構成とする。

【００１８】詳述すると、左右のガイド支柱６をコンテ
ナ３の２段分の高さより若干高くした長さとして、該各
ガイド支柱６の上端部に、コンテナ３の１段分の高さの
約半分の長さとした柱Ｌ形リンク６ａを、中間コーナー
部が上端となるよう上下方向に配して、その下端部をピ
ン２０によりコンテナ幅方向へ回動自在にそれぞれ取り
付けると共に、該各柱Ｌ形リンク６ａの中間コーナー部
に、コンテナ３の１段分の高さの約半分の長さとして上
下方向に配した柱リンク６ｂの下端部を、ピン２１によ
りコンテナ幅方向へ回動自在にそれぞれ取り付け、且つ
該両柱リンク６ｂの上端部間に、頂部水平連結材８ｃを
ピン２２にて連結し、更に、該ピン２２連結部付近の頂
部水平連結材８ｃの端部と上記柱Ｌ形リンク６ａの下端
部付近との間にステーロープ２３をＸ状に交差させて張
設すると共に、該ステーロープ２３の交差部をロープ止
め金具２４にて固定して、柱Ｌ形リンク６ａと柱リンク
６ｂが内側へ折り畳まれることにより収縮させられて高
さが低くなるようにした伸縮構造部１８を、コンテナガ
イド体４の上部位置に構成する。なお、柱Ｌ形リンク６
ａと柱リンク６ｂには、下方のガイド支柱６の仕切り板
７と連続するように仕切り板が設けてある。

【００１９】又、上記コンテナガイド体４の伸縮構造部
１８を伸縮操作するため、左右のガイド支柱６間の位置
に、伸縮用シリンダ２５を上下方向に設置し、該伸縮用
シリンダ２５のピストンロッド２５ａの先端部に、内向
きにそれぞれ張り出させた上記柱Ｌ形リンク６ａの他端
部を、伸縮用リンク２６を介してピン連結し、伸縮用シ
リンダ２５のピストンロッド２５ａの伸縮変位を伸縮用
リンク２６を介して柱Ｌ形リンク６ａに伝えることによ
り、リンク６ａ，６ｂが折り畳まれたり展張されたりさ
せられるようにする。

【００２０】更に、４段重ねしたコンテナ３のうち、２
段目、３段目、４段目のコンテナ３の各下端コーナー部
に対応するコンテナガイド体４の各位置に、コンテナ３
の横ずれを仕切り板７と協働して防止すると共に、コン
テナ３の浮き上がりを防止するための緊締装置１９を設
ける。すなわち、図４乃至図６（イ）（ロ）に、２段目
のコンテナ３に適用する緊締装置１９を示す如く、段積
みされたコンテナ３のコンテナ隅金具２７の横穴２８の
位置に合わせて、ガイド支柱６の前フランジ部６Ａに貫
通孔２９を穿設し、且つ該貫通孔２９の位置に合わせ
て、先端部に係止ヘッド３０ａを有する緊締用ロッド３
０を、前後方向（コンテナ長手方向）に配置すると共
に、該緊締用ロッド３０を、ガイドスリーブ３１に回転
可能に保持させ、一方、ガイド支柱６の上記貫通孔２９
よりもやや上方部に、固定板３２を水平に取り付けて、
該固定板３２の下面に、敷居状のレール３３を前後方向
に固設し、該レール３３に沿ってスライドできるように
したキー片３４を、上記ガイドスリーブ３１の上面に取
り付け、緊締用ロッド３０をガイドスリーブ３１と一体
にレール３３に沿わせて前後方向に移動させることによ
り、係止ヘッド３０ａを貫通孔２９を通しコンテナ隅金
具２７の横穴２８に対し出入させられるようにする。

【００２１】上記ガイドスリーブ３１の下面に、やや後
方へ張り出すようにして下方へ延びる補強板３５ａ付き
の移動側支持板３５を固設し、一方、上記貫通孔２９よ
りも所要量下方に位置する前フランジ部６Ａ内面の緊締
装置用保持板４６に、固定側支持板３６を張り出させ、
且つ該移動側支持板３５と固定側支持板３６との間に、
平行四辺形リンク機構を形成するようにリンク部材３７
ａ，３７ｂをピンにて枢着連結し、更に、後方に位置す
るリンク部材３７ｂの下端部のピン３８に、操作用リン
クレバー３９の一端部を固設して、該リンクレバー３９
の他端部と上記固定板３２の下面に取り付けた支持台４
０との間に緊締用シリンダ４１を介装させ、該緊締用シ
リンダ４１の伸縮作動により、リンクレバー３９及び平
行四辺形リンク機構を介してガイドスリーブ３１に前後
方向の移動力が与えられるようにする。

【００２２】更に、上記ガイドスリーブ３１から突出さ
せた緊締用ロッド３０の後端部に、ツイストリンク４２
を取り付け、該ツイストリンク４２の先端部と上記移動
側支持板３５の下端部との間に、ツイスト用シリンダ４
３を介在設置し、該ツイスト用シリンダ４３の伸縮作動
でツイストリンク４２を変位させることにより、緊締用
ロッド３０を回転させて係止ヘッド３０ａの向きを９０
°変位させられるようにし、これにより、係止ヘッド３
０ａをコンテナ隅金具２７の横穴２８部に係合させたり
離脱させたりさせられるようにする。なお、上記保持板
４６は、ガイド支柱６の内面側に沿わせてガイド支柱６
にボルト付けされている。

【００２３】又、図１及び図３に示す如く、ハッチカバ
ー２上の中央部に位置するコンテナガイド５には、ハッ
チカバー２を吊り上げるために、対峙するコンテナガイ
ド体４の各ガイド支柱６の下端部に、スプレッダー４４
のツイストロック４４ａを係止させるためのハッチカバ
ー吊上隅金具４５を取り付ける。

【００２４】なお、ペデスタル上のガイド支柱１６に
も、上記と同様な構成とした緊締装置１９が装備してあ
る。

【００２５】ハッチカバー２上にコンテナ３を積載する
ときには、図１に示す如く、各コンテナガイド５のコン
テナガイド体４を起立させた状態で行うが、この際、図
２（イ）に示す如く、コンテナガイド体４の上部の伸縮
構造物１８を伸長させた状態としておく。かかる状態
で、図示しないコンテナクレーンにより、コンテナ３を
コンテナガイド体４に案内させつつ吊り下ろして、ハッ
チカバー２上に積載することによって、４段まで積み重
ねることができる。

【００２６】上記のように積載することにより、コンテ
ナ３は４隅で拘束されるので横ずれを起こすことはない
が、続いて、緊締装置１９によりコンテナ３の位置を固
定させるようにする。この場合、図４及び図５に示す如
く、予め緊締用ロッド３０の係止ヘッド３０ａを退避さ
せておいた状態において、緊締用シリンダ４１を伸長作
動させると、リンクレバー３９の先端部が押し下げら
れ、その変位がピン３８へ伝えられた後、移動側支持板
３５と固定側支持板３６とリンク部材３７ａ，３７ｂと
からなる平行四辺形リンク機構を介してガイドスリーブ
３１に伝えられるため、該ガイドスリーブ３１と一体に
緊締用ロッド３０が移動させられる。この際、ガイドス
リーブ３１の上面のキー片３４が固定板３２に固定され
た前後方向のレール３３に沿わされるため、緊締用ロッ
ド３１は円滑に前進させられ、先端部の係止ヘッド３０
ａが貫通孔２９を通過してコンテナ隅金具２７の横穴２
８の内側へ位置させられる。次に、ツイスト用シリンダ
４３の作動でツイストリンク４２を引き下げ、緊締用ロ
ッド３０を９０°回転させるようにすると、図４におい
て二点鎖線で示すように、係止ヘッド３０ａが上記コン
テナ隅金具２７の横穴２８の部分に係止させられる。

【００２７】これにより、コンテナ３の横ずれのみなら
ず、上下方向の変位をも拘束することができ、安定性を
より向上させることができる。因に、上記緊締用ロッド
３０の係止ヘッド３０ａをコンテナ隅金具２７の横穴２
８から抜き出す操作は、上述した手順とは逆の手順で行
えばよい。

【００２８】船倉内でコンテナ３の荷役を行うときに
は、ハッチカバー２を取り外すようにするが、この場
合、図２（イ）に示す如き状態から、伸縮用シリンダ２
５を収縮作動させると、伸縮用リンク２６を介して柱Ｌ
形リンク６ａがピン２０を中心に内側へ引き込まれ、そ
れに伴い柱リンク６ｂもピン２１，２２を支点に折り畳
まれることになり、その結果、図２（ロ）に示す如く、
伸縮構造部１８を収縮させることができて、コンテナガ
イド体４の高さをコンテナ３の１段分の高さだけ低くす
ることができるので、かかる状態とした後、起伏シリン
ダ１１を用いて、図３に示す如く、対峙するコンテナガ
イド体４を倒伏させるようにする。この際、対峙するコ
ンテナガイド体４は、上述したように背高が低くなって
いることから、互いに重なることはなく、平置きするこ
とができる。

【００２９】各コンテナガイド５のコンテナガイド体４
を上述の如く平置きした後、玄方向中央に位置するコン
テナガイド５の上にスプレッダー４４を吊り下ろし、ツ
イストロック４４ａをハッチカバー吊上隅金具４５に係
止させ、中央のコンテナガイド５を介してハッチカバー
２を吊り上げて所要位置に吊り下ろすようにする。この
際、各コンテナガイド５のコンテナガイド体４は重なる
ことなく平置きされていることから、ハッチカバー２を
支障なく積み重ねることができ、スペースを有効に利用
することができるようになる。

【００３０】なお、上記実施の形態では、緊締装置１９
において、緊締用ロッド３０の移動を緊締用シリンダ４
１の操作で、又、ツイストリング４２の変位をツイスト
用シリンダ４３の操作でそれぞれ行うようにした場合を
示したが、これらは手動によるレバー操作で行うように
してもよいこと、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲
内において種々変更を加え得ることは勿論である。

【００３１】

【発明の効果】以上述べた如く、本発明のコンテナ支持
装置によれば、次の如き優れた効果を発揮する。 (1) コンテナの幅に対応する間隔で平行に配置して一体
化した一対のガイド支柱と、隣り合うコンテナの幅端部
を仕切るようガイド支柱に張り出させた仕切り板とを有
するコンテナガイド体を、コンテナの長さ間隔を隔てて
対峙させると共に互いに近接する方向へ倒伏可能に立設
配置して一組のコンテナガイドを構成し、且つ該コンテ
ナガイドを、コンテナの幅間隔分だけ順次離隔させてコ
ンテナ船のハッチカバー上に設置するようにしてあるコ
ンテナ支持装置において、上記各コンテナガイド体の上
部に、該コンテナガイド体の高さを低くできるようにし
た伸縮構造部を設けて、倒伏させたときに重ならないよ
うにした構成としてあるので、船倉内で荷役を行うとき
に、各コンテナガイドを、上部の伸縮構造部を収縮させ
た状態で倒伏させると、互いに重なることなく平置きす
ることができ、これにより、取り外したハッチカバーを
容易に積み重ねることができ、スペースを有効に利用す
ることができる。 (2) 各コンテナガイド体の所要位置に、段積みされる２
段目以上の各コンテナのコンテナ隅金具に有する横穴に
対応させて貫通孔を穿設し、且つ該貫通孔を通してコン
テナ隅金具の横穴に係合、離脱させるための緊締用ロッ
ドを有する緊締装置を装備させた構成とすることによ
り、コンテナの横ずれのみならず浮き上がりをも容易且
つ確実に防止することができ、コンテナ荷役作業の効率
向上と荷役作業員の削減を図ることができる。 (3) 所要のコンテナガイドの対峙するコンテナガイド体
の下端部に、ハッチカバー吊上隅金具を取り付けた構成
とすることにより、スプレッダーを用いて、ハッチカバ
ーの運搬を容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のコンテナ支持装置の実施の一形態を示
す概略正面図である。

【図２】コンテナガイドを構成するコンテナガイド体を
拡大して示すもので、（イ）は伸縮構造部を伸長させた
状態の正面図、（ロ）は伸縮構造部を収縮させた状態の
正面図である。

【図３】コンテナガイド体の倒伏状態を示す概略側面図
である。

【図４】緊締装置を示すもので、図２（イ）のＡ−Ａ方
向拡大矢視図である。

【図５】緊締装置を示すもので、図４のＢ−Ｂ方向矢視
図である。

【図６】緊締装置を示すもので、（イ）は図５のＣ−Ｃ
方向矢視図、（ロ）は図５のＤ−Ｄ方向矢視図である。

【図７】最近提案されているコンテナ支持装置の一例を
示す概略正面図である。

【図８】図７のＥ−Ｅ方向矢視図である。

【図９】コンテナガイド体の起伏状態を示す概略側面図
である。

【図１０】図８のＦ部の詳細図である。

【図１１】図１０の平面図である。

【符号の説明】

１コンテナ船２ハッチカバー３コンテナ４コンテナガイド体５コンテナガイド６ガイド支柱７仕切り板１８伸縮構造部１９緊締装置２７コンテナ隅金具２８横穴２９貫通孔３０緊締用ロッド４５ハッチカバー吊上隅具

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】コンテナの幅に対応する間隔で平行に配
置して一体化した一対のガイド支柱と、隣り合うコンテ
ナの幅端部を仕切るようガイド支柱に張り出させた仕切
り板とを有するコンテナガイド体を、コンテナの長さ間
隔を隔てて対峙させると共に互いに近接する方向へ倒伏
可能に立設配置して一組のコンテナガイドを構成し、且
つ該コンテナガイドを、コンテナの幅間隔分だけ順次離
隔させてコンテナ船のハッチカバー上に設置するように
してあるコンテナ支持装置において、上記各コンテナガ
イド体の上部に、該コンテナガイド体の高さを低くでき
るようにした伸縮構造部を設けて、倒伏させたときに重
ならないようにしたことを特徴とするコンテナ支持装
置。
【請求項２】各コンテナガイド体の所要位置に、段積
みされる２段目以上の各コンテナのコンテナ隅金具に有
する横穴に対応させて貫通孔を穿設し、且つ該貫通孔を
通してコンテナ隅金具の横穴に係合、離脱させるための
緊締用ロッドを有する緊締装置を装備させた請求項１記
載のコンテナ支持装置。
【請求項３】所要のコンテナガイドの対峙するコンテ
ナガイド体の下端部に、ハッチカバー吊上隅金具を取り
付けた請求項１又は２記載のコンテナ支持装置。