JPH10264637A - 自動車用空調装置 - Google Patents

自動車用空調装置

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JPH10264637A
JPH10264637A JP7702697A JP7702697A JPH10264637A JP H10264637 A JPH10264637 A JP H10264637A JP 7702697 A JP7702697 A JP 7702697A JP 7702697 A JP7702697 A JP 7702697A JP H10264637 A JPH10264637 A JP H10264637A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オートエアコンにおいて日射の短周期的な変
化や室内温度の一時的なゆらぎなどにより吹出口が頻繁
に変化したり、目標温度の変更や室内温度の変化に追従
できないという課題を解決する。 【解決手段】 目標温度と外気温度と室内温度から演算
した基本吹出温度に第一の遅延時間で遅延処理を行い、
日射から演算する日射補正吹出温度に第一よりも長い第
二の遅延時間で遅延処理を行ってから吹出口を判定する
吹出口判定温度を演算することによって、日射の変化に
対してはゆっくりと反応して目標温度や室内温度にはは
やく反応するようになり、日射の短周期的な変化や室内
温度の一時的なゆらぎなどにより吹出口が頻繁に変化す
ることを防止して、かつ目標温度の変更や室内温度の変
化に追従して適切な吹出口を選択できるようにした自動
車用空調装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用空調装置
の吹出口制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用空調装置では、例えば特
公昭59−39333号公報に示されるように目標温
度、外気温度、内気温度、日射量から吹き出す目標吹出
温度を求めて、ミックスダンパの開度やブロアモータの
回転数、吹出口の位置等を決定する制御が行われてい
る。
【0003】吹出口は上部から吹き出して頭部や顔を空
調するベントモード、上部と足元から吹き出して空調す
るバイレベルモード、足元に吹き出すヒートモードなど
がある。通常は吹出口は吹出温度が低い時はベントモー
ドから吹き出して、吹出温度が高い時はヒートモードか
ら吹き出すように制御される。図12は目標吹出温度と
吹出口の相関図である。横軸に目標吹出温度を、縦軸に
吹出口を表している。各吹出口の判定温度にはハンチン
グを防止するためにヒステリシスが設けてある。例えば
目標吹出温度が50℃の時はヒートモードであるが、日
射が強くなったり室内温度が上昇したりして目標吹出温
度が下降してきて40℃になれば吹出口はバイレベルモ
ードになる。再び日射が小さくなったり室内温度が下降
したりして目標吹出温度が上昇してきて45℃になれば
吹出口はヒートモードになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では目標吹出温度が吹出口の判定温度の近辺に
ある場合に、日射が雲やビルなどの影響で短周期的に変
化したり室内センサ周辺の温度の乗員の移動などによる
一時的にゆらぎなどで目標吹出温度がヒステリシスを越
えて変動して、吹出口が頻繁に変化して乗員に不快感を
与えるという課題があった。
【0005】さらにこれを解決しようと目標吹出温度に
遅延処理して吹出口の判定に使用した場合でも、遅延時
間の設定を短くすれば日射が短い周期で変化するたびに
頻繁に吹出口が変化して、遅延時間を長くすれば目標温
度を変更したり室内がドアや窓を開けて室内が急に暑く
なったり寒くなったりした時に、実際に吹出温度が変化
してから吹出口が変化するまでに時間差が生じて、冷風
が足元に吹き出したり、温風が顔に吹き出したりして不
快感を感じるという課題があった。
【0006】さらに乗員が目標温度を変更する時は、暑
すぎたり寒すぎたりしてすぐにその状況を改善して欲し
い場合が多い。しかし上記構成では目標温度を変更した
時にも、吹出温度が変化してから吹出口が変化するまで
に時間差が生じて不快感を感じるという課題があった。
【0007】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、日射の短周期的な変化や室内温度の一時的
なゆらぎなどにより吹出口が頻繁に変化することを防止
して、かつ目標温度の変更や室内温度の変化に追従して
適切な吹出口を選択して、快適な空調をおこなうことの
できる自動車用空調装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、目標温度と外気温度と室内温度から基本吹
出温度を演算する基本吹出温度演算手段と、日射による
吹出温度の補正を行う日射補正吹出温度を演算する日射
補正吹出温度演算手段と、前記基本吹出温度に第一の遅
延時間で遅延処理をおこなった遅延基本吹出温度と前記
日射補正吹出温度に第一の遅延時間より長い第二の遅延
時間で遅延処理をおこなった遅延日射補正温度から吹出
口判定温度を演算する吹出口判定温度演算手段を設けた
ものである。この吹出口判定温度演算手段により日射が
短周期で変化しても吹出口を判定する吹出口判定温度の
変化は小さくなり吹出口が頻繁に変化することを防止で
きる。
【0009】さらに前記吹出口判定温度演算手段を目標
温度が変更された時に遅延処理をおこなわずに入力され
た基本吹出温度と日射補正吹出温度にて吹出口判定温度
を演算するようにしたものである。このことにより目標
温度が変更された時は実際の吹出温度と吹出口を判定す
る吹出口判定温度が同じになり最適な吹出口が選択され
る。
【0010】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、目標温
度を設定する温度設定手段と、外気温度を検出する外気
センサと、室内温度を検出する室内センサと、日射量を
検出する日射センサと、室内へ風を吹き出す吹出口を選
択するモードダンパと、目標温度と外気温度と室内温度
から基本吹出温度を演算する基本吹出温度演算手段と、
日射による吹出温度の補正を行う日射補正吹出温度を演
算する日射補正吹出温度演算手段と、前記基本吹出温度
に第一の遅延時間で遅延処理をおこなった遅延基本吹出
温度と前記日射補正吹出温度に第一の遅延時間より長い
第二の遅延時間で遅延処理をおこなった遅延日射補正吹
出温度から吹出口判定温度を演算する吹出口判定温度演
算手段と、前記吹出口判定温度より室内に風が吹き出す
吹出口を決定する吹出口決定手段と、前記吹出口決定手
段にて決定された吹出口から風が吹き出すように前記モ
ードダンパを駆動するモードダンパ駆動手段を設けたも
のである。そしてこの構成によれば日射による吹出温度
の変化と設定温度と外気温度と室内温度による吹出温度
の変化をそれぞれ違った遅延時間で処理できるために、
日射の吹出温度変化分に長い遅延時間で遅延処理をおこ
なうことにより日射が短周期で変化しても吹出口判定温
度の変化を小さくすることができ、吹出口が頻繁に変更
される現象を防止できる。
【0011】また目標温度や外気温度や室内温度の変化
は早く吹出口判定温度に反映されるため、吹出温度の変
化と吹出口の変化に時間差が生じて冷風が足元に吹き出
したり温風が顔に吹き出したりして不快感を感じるとい
う不具合を防止できる。
【0012】請求項2に記載の発明は、吹出口判定温度
演算手段を目標温度が変更された時に遅延処理をおこな
わずに入力された基本吹出温度と日射補正吹出温度にて
吹出口判定温度を演算するようにしたもので、目標温度
を変化した時に吹出口判定温度が目標吹出温度と同じに
なるため、時間差なしに変更された吹出温度に対応した
吹出口が選択されることになり、冷風が足元に吹き出し
たり温風が顔に吹き出したりして不快感を感じることを
防止できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0014】(実施例1)図2は本実施例1の自動車用
空調装置の全体の構成を示す概略図である。通風ダクト
10の上流端には外気を吸入する外気吸入口11と車室
内の空気を吸入する内気吸入口12が設けられており、
インテークダンパ13により選択される。ブロアモータ
14はコントロールユニット30により電圧が制御され
ており、インテークダンパ13により選択された吸入口
から外気または車室内の空気を吸入する。吸入された空
気はエバポレータ15を通過する。この時、コンプレッ
サ16が動作していれば空気は冷却される。
【0015】エバポレータ15を通過した空気はミック
スダンパ17によりヒータコア18を通過して暖められ
る空気とヒータコアをバイパスする空気に分けられる。
このミックスダンパ17の開度を調節して両者の割合を
変更して再び混合することにより、車室内に吹き出され
る空気の温度を調節する。
【0016】温度を調節された空気はモードダンパ19
によって切換えられるベント吹出口20、ヒート吹出口
21、デフ吹出口22から車室内に吹き出される。イン
テークダンパ13、ミックスダンパ17、モードダンパ
19にはそれぞれ駆動するために、インテークダンパ用
アクチュエータ23、ミックスダンパ用アクチュエータ
24、モードダンパ用アクチュエータ25が設けられて
いる。
【0017】コントロールユニット30はマイクロコン
ピュータを中心にして構成されており、操作パネル3
1、温度設定手段32、外気センサ33、室内センサ3
4、日射センサ35から情報を入力して、ブロアモータ
14、インテークダンパ用アクチュエータ23、ミック
スダンパ用アクチュエータ24、モードダンパ用アクチ
ュエータ25を制御している。
【0018】図3はコントロールユニット30の制御の
フローチャートである。まずステップ50で操作パネル
31などのディジタル信号や温度設定手段32、外気セ
ンサ33、室内センサ34、日射センサ35などのアナ
ログ信号を入力する。ステップ51では目標吹出温度を
演算する。目標吹出温度Taoは目標温度をTset
(℃)、外気温度をTa(℃)、室内温度をTr
(℃)、日射量をTsun(W/m2 ・h)とすれば、 Tao=6×Tset−3×Ta−1.3×Tr−1.5×Ts−13 (式1) で演算される。たとえば、Tset=25℃、Ta=1
5℃、Tr=25℃、Tsun=500(W/m2
h)とすれば目標吹出温度Taoは(式1)より、 Tao=6×25−3×30−1.3×15−0.03×500−13 =12.5(℃) となる。
【0019】ステップ52では吹出温度制御をおこな
う。ステップ51で演算した目標吹出温度Taoの温度
(さきほどの例では12.5℃)になるようにミックス
ダンパ17の開度を演算してミックスダンパ用アクチュ
エータ24を制御している。ステップ53では吸入口制
御を行う。目標吹出温度より外気吸入口11と内気吸入
口12のどちらから吸い込むかを演算してインテークダ
ンパ用アクチュエータ23を制御してインテークダンパ
13をセットしている。ステップ54では吹出口制御を
おこなう。風をベント吹出口20から吹き出すベントモ
ードまたは、ベント吹出口20とヒート吹出口21の両
方から風を吹き出すバイレベルモードか、ヒート吹出口
21から吹き出すヒートモードかを判定して、モードダ
ンパ用アクチュエータ25を制御してモードダンパ19
をセットしている。ステップ55では風量制御をおこな
う。目標吹出温度より風量すなわちブロアモータ14に
印可する電圧を演算して、ブロアモータ14に電圧を印
可する。ステップ56ではコンプレッサ16をONする
かOFFするかの制御を行う。そして再びステップ50
に戻り、これを繰り返す。
【0020】以下、ステップ54の吹出口制御について
詳細に説明する。図1は本実施例1の吹出口制御の構成
を示すブロック図である。
【0021】基本吹出温度演算手段100では目標温度
Tset(℃)、外気温度Ta(℃)、室内温度Tr
(℃)より基本吹出温度を演算する。基本吹出温度Tk
は、 Tk=6×Tset−3×Ta−1.3×Tr−13 (式2) で演算される。これは目標吹出温度の(式1)から日射
量の項を除いたものである。
【0022】日射補正吹出温度演算手段101では、日
射量Tsun(W/m2 ・h)より日射補正吹出温度T
sを演算する。日射補正吹出温度Tsは、 Ts=−1.5Tsun (式3) で演算される。これは目標吹出温度の(式1)の日射量
の項である。したがって、 Tao=Tk+Ts (式4) の関係が成立する。
【0023】吹出口判定温度演算手段102では基本吹
出温度Tkと日射補正吹出温度Tsより吹出口判定温度
Tmを演算する。図4は吹出口判定温度演算手段102
の制御のフローチャートである。ステップ200では遅
延基本吹出温度Tkdを演算している。遅延基本吹出温
度Tkdは基本吹出温度Tkを遅延時間60秒で遅延処
理をしたものである。遅延時間とは0から1の入力があ
った場合に出力が入力の90%になるまでの時間であ
る。図5は基本吹出温度Tkが40℃から50℃から変
化した時の遅延時間60秒で遅延処理を行ったときの説
明図である。設定された遅延時間の60秒後に入力であ
る基本吹出温度Tkの変化分である10℃の90%にあ
たる9℃増加して49℃になっている。ステップ201
では遅延日射補正吹出温度Tsdを計算している。遅延
日射補正吹出温度Tsdは日射補正吹出温度Tsを遅延
時間240秒で遅延処理したものである。ステップ20
2では遅延基本吹出温度Tkdと遅延日射補正吹出温度
Tsdから吹出口判定温度Tmを演算する。吹出口判定
温度Tmは、Tm=Tkd+Tksとなる。
【0024】吹出口決定手段103では吹出口判定温度
Tmより吹出口を決定する。図6は吹出口判定温度Tm
と吹出口との相関図である。
【0025】図7は吹出口制御の説明図である。設定温
度25℃、外気温度17℃、室内温度25℃の時に図7
(a)に示すように日射量が200(W/m2 ・h)と
600(W/m2 ・h)の間を変動した時の目標吹出温
度と目標吹出温度を遅延時間60秒で処理したものと基
本吹出温度Tkの遅延時間を60秒、日射補正吹出温度
Tsの遅延時間を240秒で処理した吹出口判定温度T
mの変化を図7(b)に、そして図7(c)にそれぞれ
から判定した吹出口の変化を示している。吹出口判定温
度Tmは日射による日射補正温度に240秒の遅延処理
が行われているため、日射が変化しても目標吹出温度は
ゆっくりと変化する。したがって目標吹出温度の遅延処
理なしと遅延時間60秒にしたもので吹出口を判定した
場合は日射の変動で吹出口がヒートとバイレベルの間を
変化するが、吹出口判定温度Tmで判定したものは吹出
口がヒートのままで変化しない。日射の短時間の変化で
吹出口が変化すると、たとえばバイレベルになって顔付
近に冷風が吹いてきたとしても涼しいと感じるまでにま
たヒートに戻ってしまい、逆に不快感を感じることにな
る。
【0026】図8は設定温度25℃、外気温度20℃、
日射量が0(W/m2 ・h)の時に図8(a)に示すよ
うに室内温度が24℃から2℃/分で変化した時の目標
吹出温度と目標吹出温度を遅延時間240秒で処理した
ものと基本吹出温度Tkの遅延時間を60秒、日射補正
吹出温度Tsの遅延時間を240秒で処理した吹出口判
定温度Tmの変化を図8(b)に、それぞれから判定し
た吹出口の変化を図8(c)に示している。吹出口判定
温度Tmは目標温度と外気温度と室内温度から演算する
基本吹出温度の遅延処理の遅延時間が60秒に設定され
ているために室内温度の変化に対して目標吹出温度に2
40秒の遅延処理を行ったものより早く追従する。した
がって目標吹出温度に遅延処理をしなかったものと吹出
口判定温度Tmで判定したものは吹出口が変化するが、
目標温度に240秒の遅延処理をしたものは吹出口が変
化しない。この場合は、実際は室内温度が変化して吹出
温度も変化しているので吹出口がバイレベルにならない
と暑く感じたり、冷風が足元から吹き出して不快感を感
じる。
【0027】以上からわかるように目標吹出温度に遅延
処理をおこなっただけでは、遅延時間を短くした時は日
射の短周期的な変動で吹出口が変化するし、遅延時間を
長くした時は室内温度の変化に吹出口が追従しないとい
う不具合が生じるが、吹出判定温度Tmではこれらの不
具合が発生しない。
【0028】(実施例2)図9は本実施例2の吹出口制
御の構成を示すブロック図である。実施例2は実施例1
の構成において、吹出口判定温度演算手段102を吹出
口判定温度演算手段102aに変更したものである。図
10は吹出口判定温度演算手段102aの制御のフロー
チャートである。ステップ250では温度設定手段32
が操作されて目標温度が変更されたかどうかを判定して
いる。目標温度が変更されていなければ、ステップ25
1で遅延基本吹出温度Tkdをそしてステップ252で
遅延日射補正吹出温度Tsdを演算してステップ253
に進む。目標温度が変更されていればステップ254に
て遅延基本吹出温度Tkdを基本吹出温度Tkと同じに
して、ステップ255にて遅延日射補正吹出温度Tsd
を日射補正吹出温度Tsと同じにしてステップ253に
進む。ステップ253では遅延基本吹出温度Tkdと遅
延日射補正温度Tsdより吹出口判定温度Tmを演算す
る。すなわち目標温度が変更された時はTm=Tk+T
sとなり目標温度の変更がそのまま吹出口を判定する吹
出口判定温度Tmに反映されることになる。
【0029】図11は本実施例2の吹出口制御の説明図
である。実施例1と実施例2において、外気17℃、室
内温度25℃、日射量200(W/m2 ・h)の条件で
図11(a)に示すように目標温度を25℃から23℃
に変更した時の吹出判定温度の変化を図11(b)に、
吹出口の変化を図11(c)に示したものである。実施
例2では目標温度が変更されると吹出判定温度にすぐに
反映されて吹出口がヒートからバイレベルに変化するた
め、冷風が足下に吹き出されるのを防止できるとともに
冷風が顔に吹き出して快適性が向上する。
【0030】
【発明の効果】上記実施例から明らかなように、請求項
1に記載の発明は吹出口を判定する吹出口判定温度を目
標温度と外気温度と室内温度から基本吹出温度を演算す
る基本吹出温度に第一の遅延時間で遅延処理をおこなっ
た遅延基本吹出温度と、日射による吹出温度の補正を行
う日射補正吹出温度に第一の遅延時間より長い第二の遅
延時間で遅延処理をおこなった遅延日射補正吹出温度か
ら演算したもので、この構成によれば日射の変化は吹出
口判定温度にゆっくりと反映されて目標温度や外気温度
や室内温度などは吹出温度に早く反映されるため、日射
の短周期的な変化で吹出口が変化することを防止でき、
室内温度の変化には的確に追従するという効果を奏す
る。
【0031】請求項2に記載の発明は目標温度が変更さ
れると基本吹出温度Tkと日射補正吹出温度Tsを遅延
基本吹出温度Tkdと遅延日射補正吹出温度Tsdにし
て吹出口判定温度を演算するようにしたもので、この構
成によれば目標温度の変更が吹出口判定温度にすぐに反
映されて変更された吹出温度に対応した吹出口が選択さ
れることになり、冷風が足元に吹き出したり温風が顔に
吹き出したりして不快感を感じることを防止できるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の吹出口制御の構成を示すブ
ロック図
【図2】同一実施例の自動車用空調装置の全体の構成を
示す概略図
【図3】同一実施例のコントロールユニット30の制御
のフローチャート
【図4】同一実施例の吹出口判定温度演算手段102の
制御のフローチャート
【図5】同一実施例の遅延処理の説明図
【図6】同一実施例の吹出口判定温度Tmと吹出口との
相関図
【図7】(a)〜(c)は同一実施例の吹出口制御の説
明図
【図8】(a)〜(c)は同一実施例の吹出口制御の説
明図
【図9】本発明の他の実施例の吹出口制御の構成を示す
ブロック図
【図10】同一実施例の吹出口判定温度演算手段102
aの制御のフローチャート
【図11】(a)〜(c)は同一実施例の吹出口制御の
説明図
【図12】従来例の目標吹出温度と吹出口との相関図
【符号の説明】
10 通風ダクト 11 外気吸入口 12 内気吸入口 13 インテークダンパ 14 ブロアモータ 15 エバポレータ 16 コンプレッサ 17 ミックスダンパ 18 ヒータコア 19 モードダンパ 20 ベント吹出口 21 ヒート吹出口 22 デフ吹出口 23 インテークダンパ用アクチュエータ 24 ミックスダンパ用アクチュエータ 25 インテークダンパ用アクチュエータ 30 コントロールユニット 31 操作パネル 32 温度設定手段 33 外気センサ 34 室内センサ 35 日射センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】目標温度を設定する温度設定手段と、外気
    温度を検出する外気センサと、室内温度を検出する室内
    センサと、日射量を検出する日射センサと、室内へ風を
    吹き出す吹出口を選択するモードダンパと、目標温度と
    外気温度と室内温度から基本吹出温度を演算する基本吹
    出温度演算手段と、日射による吹出温度の補正を行う日
    射補正吹出温度を演算する日射補正吹出温度演算手段
    と、前記基本吹出温度に第一の遅延時間で遅延処理をお
    こなった遅延基本吹出温度と前記日射補正吹出温度に第
    一の遅延時間より長い第二の遅延時間で遅延処理をおこ
    なった遅延日射補正吹出温度から吹出口判定温度を演算
    する吹出口判定温度演算手段と、前記吹出口判定温度よ
    り室内に風が吹き出す吹出口を決定する吹出口決定手段
    と、前記吹出口決定手段にて決定された吹出口から風が
    吹き出すように前記モードダンパを駆動するモードダン
    パ駆動手段を設けた自動車用空調装置。
  2. 【請求項2】吹出口判定温度演算手段が目標温度が変更
    された時に遅延処理をおこなわずに入力された基本吹出
    温度と日射補正吹出温度にて吹出口判定温度を演算する
    ことを特徴とする請求項1記載の自動車用空調装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008114740A (ja) * 2006-11-06 2008-05-22 Honda Motor Co Ltd 車両用空調装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008114740A (ja) * 2006-11-06 2008-05-22 Honda Motor Co Ltd 車両用空調装置

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