JPH10264467A - 記録媒体補助シート - Google Patents

記録媒体補助シート

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JPH10264467A
JPH10264467A JP7253897A JP7253897A JPH10264467A JP H10264467 A JPH10264467 A JP H10264467A JP 7253897 A JP7253897 A JP 7253897A JP 7253897 A JP7253897 A JP 7253897A JP H10264467 A JPH10264467 A JP H10264467A
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adhesive
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Masaaki Itano
雅明 板野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成装置に供給できない記録媒体を供給
可能して、画像を形成すること。記録媒体をステッカー
やシールとして容易に利用できること。 【解決手段】 水の付与によって表面に粘着力を発生す
る有する粘着層2が設けられ、該表面に記録媒体を粘着
した状態で画像形成装置内を搬送可能に構成された記録
媒体補助シート20。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体が画像形
成装置内を通過するときに使用する記録媒体補助シート
に関し、更に詳しくは、画像形成装置において搬送し難
い記録媒体を良好に搬送し、また、該記録媒体にステッ
カー機能を付与できる新規な記録媒体補助シートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、供給されたシート状の記録媒体
を搬送手段で搬送し、記録媒体に画像を形成して排出す
るプリンタ、ファクシミリ、その他の画像形成装置が広
く知られている。
【0003】この種の画像形成装置は、通常、装置内に
記録媒体を給送するためのフィードローラ、このフィー
ドローラにより給送された記録媒体を、所定の搬送経路
に沿って搬送する搬送ローラや搬送ベルト等の搬送手
段、画像形成領域での記録媒体を保持する保持手段、画
像が形成された記録媒体を装置外に排出するための排出
ローラ等を備えている。
【0004】一方、記録媒体としても種々のものが知ら
れており、普通紙の他、コート紙、OHP(オーバーヘ
ッドプロジェクタ)用シート、光沢紙、光沢フィルム等
が知られている。特に近年においては、画像形成装置の
機能向上に伴って、業務用に限らず一般家庭においても
高品質なカラープリントが平易に行えるようになって来
ていることから、使用される記録媒体の使用形態も前掲
のものに限らず多様化してきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像形成装置では、ある大きさ以下のサイズの用紙に画
像を形成することはできなかった。これは、上述のフィ
ードローラやその他の搬送系の搬送手段は、所定以上
(一般には、B5サイズやはがきサイズ以上)の大きさの
用紙を搬送できるように設定(搬送ローラ等の配置間隔
などの設定)されており、一定以下の大きさの用紙では
フィード不良や頭出し不良や搬送ピッチずれ等が生じる
めに、小さい記録媒体に対しては正確な搬送ができなか
った。また、搬送ができたとしても、正確な位置決め搬
送ができないことにより、記録媒体の所定の位置に画像
を形成することはできなかった。
【0006】また、従来においては、前掲の画像形成装
置に適応する記録媒体としては、一定以上の剛性が必要
である。すなわち、前掲の搬送経路を通過できる程度の
剛性(こし)のないもの、例えば、極めて薄いものや材質
的に剛性のないものは、当然のことながら、記録媒体と
して使用することはできない。
【0007】さらに又、従来の画像形成装置は、記録媒
体の形状が矩形(正方形も含む)以外のものは、正確に搬
送することができず、画像を形成することができない。
【0008】従来より、所定の文字表示や図柄などを物
品に貼り付けるステッカーやシールが玩具用から業務用
まで様々な形態で利用されている。このステッカーやシ
ールは、通常、予め粘着層を形成しておき、この粘着層
を覆う剥離紙を剥がすことにより、貼り付けが可能に構
成されている。
【0009】しかしながら、従来のステッカーやシール
はそのほとんどが予め図柄等が形成さた既製品であるこ
とから、その図柄等には制約がある。そこで、近年その
性能(画像品質等)が向上して来ている画像形成装置を用
いてステッカー等を作製することが考えられる。
【0010】しかし、ユーザーの独自の図柄のステッカ
ー(シール)を作製しようとする場合、粘着層を有するス
テッカー(シール)本体と該本体から剥離可能な剥離紙と
からなる特殊用紙を必要とするだけでなく、用紙サイズ
にも限りがあり、ステッカー使用形態に制限を加える結
果、ユーザーの多種多様な要望を満足することができな
い。また、この特殊用紙のステッカー(シール)本体に
は、カラープリントなどの高品質な画像には不向きな場
合がほとんどである。
【0011】このように、従来においては、高品質な画
像を有するステッカーやシールをユーザーがその図柄や
形状さらには大きさまで自由にできて、平易に作製する
ことはできないのが現状であった。
【0012】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、本発明の第1の目的は、どんなに小さい記録
媒体であっても画像形成装置に供給可能な記録媒体補助
シートを提供することにある。
【0013】本発明の第2の目的は、記録媒体の剛性が
低くて搬送性能が悪いものでも画像形成装置への供給を
可能とし画像形成が容易な記録媒体補助シートを提供す
ることにある。
【0014】本発明の第3の目的は、記録媒体の形状が
矩形以外のどのような形状であっても画像形成装置に供
給可能であって画像形成が容易な記録媒体補助シートを
提供することにある。
【0015】本発明の第4の目的は、高品質な画像を有
するステッカーやシールを自在に作製することのできる
記録媒体補助シートを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る記録媒体補
助シートは、 ・水の付与により粘着力を発生する粘着層を表面に有
し、該表面に記録媒体を粘着した状態で画像形成装置内
を搬送可能に構成されたこと(請求項1)、 ・表面に粘着力を生じる部分と、該表面と同じ面に粘着
力の生じない非粘着部分とを有すること(請求項2)、 ・前記非粘着部分がシート縁の少なくとも一辺に沿って
形成されたこと(請求項3)、 ・記録媒体の粘着位置を決定するための位置決め手段が
設けられたこと(請求項4)、 ・合成樹脂製のシート状基材の少なくとも片面に前記粘
着層が形成されてなること(請求項5)、 ・前記シート状基材に前記位置決め手段が形成されてな
ること(請求項6)、 ・前記粘着層が、表裏両面に設けられたこと(請求項
7)、 ・前記粘着層は、該粘着層上に貼着された記録媒体の接
触面に、該粘着層の一部を転写するようになされたこと
を特徴とする(請求項8)、 ・前記粘着層がシート状基材上に形成されており、該粘
着層の繰り返し使用により、粘着層側から見たときに、
前記シート状基材による粘着力低下の表示を目視 可能
とすることを特徴とする(請求項9)、 ・前記粘着力低下の表示は、前記粘着層と前記シート状
基材との合成色が該粘着層の転写に伴う薄肉化による変
化を用いるように構成されたこと(請求項10)、 を特徴とし、これにより上記目的を達成することができ
る。
【0017】(作用)本発明に係る記録媒体補助シート
によれば、表面に水を付与することにより粘着力を生じ
ることで、該表面に記録媒体を粘着した状態で保持する
ことができる。したがって、この記録媒体補助シートが
画像記録装置内に給紙可能な大きさであれば、従来にお
いては給紙できない小さい記録媒体であっても画像形成
装置に供給することができる。
【0018】また、本発明に係る記録媒体補助シートに
よれば、表面に水を付与することにより粘着性を生じて
記録媒体を粘着した状態で保持できるので、該記録媒体
の剛性を高めたのと実質的に同じ状態にでき、該記録媒
体の剛性が低くて搬送性が悪いものの場合でも画像形成
装置への供給・搬送が確実にできる。
【0019】さらにまた、本発明に係る記録媒体補助シ
ートによれば、表面に水を付与することにより粘着性を
生じて記録媒体を粘着した状態とすることにより、どの
ような形状の記録媒体であっても、擬似的に搬送し易い
形状[記録媒体補助シートの形状(矩形)]とすることが
できるので、画像形成装置に供給し搬送することが可能
である。
【0020】また、本発明に係る記録媒体補助シートに
よれば、表面に水の付与により粘着力を有する部分と、
水を付与しない粘着力のない部分とを有するようにでき
るので、記録媒体の大きさや形状に対応した粘着面を有
するようにでき、粘着性が不要な領域での粘着力の発生
を回避することができる。
【0021】本発明に係る記録媒体補助シートによれ
ば、水を付与しても粘着力を生じない非粘着部分がシー
ト縁の少なくとも一辺に沿って形成されている場合、例
えば、この非粘着部分に誤って水が付与されても、画像
形成装置のフィードローラにより、給紙トレイに対して
シート上方から押さえつける様にして給紙するときに、
この押させつけ力が作用する部分に粘着性が発生するこ
とがなく、不要な貼り付き(シート同士あるいはシート
と給紙トレイ間の貼り付き)を回避することができる。
【0022】本発明に係る記録媒体補助シートによれ
ば、前記記録媒体の粘着する位置を決定するための位置
決め手段が設けられたことにより、記録媒体補助シート
に対する記録媒体の貼り付け位置を正確にできる。この
ように記録媒体補助シートに対する記録媒体の固定位置
を正確にできる結果、該記録媒体への画像形成位置の設
定を容易かつ正確に行うことができる。
【0023】本発明に係る記録媒体補助シートによれ
ば、合成樹脂製のシート状基材の少なくとも片面に水の
付与により粘着力を生じる粘着層が形成されてなること
により、シート状基材には水の浸透がなく、繰り返し使
用に耐えうる強度ならびに剛性を長期にわたり維持する
ことができる。
【0024】本発明に係る記録媒体補助シートによれ
ば、水の付与により粘着力を生じる粘着層が、表裏両面
に設けられたことにより、片面の粘着力が無くなったと
きには、他面を利用することができ、記録媒体補助シー
トの寿命を片面の場合よりも長くすることができる。
【0025】本発明に係る記録媒体補助シートによる
と、前記粘着層上に貼着された記録媒体の接触面に、該
粘着層の一部を転写できることで、画像の形成された記
録媒体を他の物に貼り付けることが可能となる。
【0026】本発明に係る記録媒体補助シートによる
と、前記粘着層がシート状基材上に形成されており、こ
の粘着層に記録媒体を貼着する使用を繰り返し行うこと
による粘着力の低下の検出を、粘着層側から見たとき
に、シート状基材による特定の表示(例えば、粘着層と
シート状基材との合成色が該粘着層の転写に伴う薄肉化
による変化)を目視できるようにすることで、記録媒体
補助シートの使用限界を容易に知ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る記録媒体補助
シートの一実施形態について図面を参照して説明する。
【0028】<第1の実施形態>図1は本発明に係る記
録媒体補助シートの第1の実施形態を示す模式的な部分
断面図である。同図に示すように、この実施形態の記録
媒体補助シート20は、シート状基材1と、このシート
状基材1の片面には、水の付与により粘着力を生じる粘
着層2が設けられている。また、必要に応じてカバーシ
ート4が粘着層2を覆うように剥離可能に設けられてい
ても良い。
【0029】シート状基材1は合成樹脂製のシート、例
えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)あるいは
白PET、さらには他の色に着色されたPETのシート
で構成されている。その厚さT1は、50〜200μm
とするのが好ましい。また、シート状基材1としては紙
を用いることもできる。
【0030】粘着層2は、シート状基材1に粘着剤をコ
ーティングすることにより形成されている。粘着層2の
厚さT2は1〜30μmとするのが好ましい。
【0031】粘着層2に用いる接着剤は、水分の付与に
よって粘着力が生じる接着剤であれば、その種類を問わ
ないが、接着剤の好ましい例としては、にかわ、ゼラチ
ン、カゼイン、アルブミン、大豆タンパク等の蛋白質
系、でんぷん、デキストリン等の含水炭素系、メチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロ
キシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
ビスロース等のセルロース系、アラビアゴム、トラガン
トゴム、アルギン酸ソーダ等の水溶性接着剤が用いら
れ、これらは単独あるいは2種以上を混合して用いても
よい。また、接着性向上・塗工性・安定性等の目的でポ
リビニルエチルエーテル、グリセリン、カセイカリや多
価アルコール等を適宜配合してもよい。
【0032】粘着剤の塗布量(乾燥重量)は、5〜50
g/m2の範囲であればよく、好ましくは10〜30g
/m2である。10〜30g/m2であると、粘着効果と
通紙特性のバランスを良好にとることができる。
【0033】粘着層2の表面は、記録媒体補助シート2
0を使用しないときは、カバーシート4で覆っておくこ
とができる。このカバーシート4は、薄い紙やフィルム
等で構成することができる。
【0034】また、本実施形態の記録媒体補助シート2
0は、図2に示すように、粘着層2が設けられた領域に
は、記録媒体30の位置決め手段として機能する罫線3
が形成されている。この罫線3は粘着層2に形成しても
よいが、シート状基材1の表面側(粘着層が形成される
側)や裏面側、さらにはシート状基材1の内部に形成す
ることもできる。
【0035】本実施形態の記録媒体補助シート20は、
粘着層2が形成されていない非粘着部分1Cがシート縁
の一辺に沿って形成された構成である。
【0036】なお、非粘着部分は、図示しないが、シー
ト縁の全周にわたって形成する形態であってもよい。こ
の非粘着部分が、シート縁の全周にわたって形成される
形態の一例としては、例えば、特定の小サイズの記録媒
体を対象として粘着層を、該記録媒体に対応した大きさ
形状にした場合がある。このような場合、記録媒体を貼
着するべく水を付与した際に、誤って大きすぎる面積で
付与してしまった時でも、粘着層が形成されていないの
で、不要部分における粘着力の発生を回避することがで
きる。
【0037】上述のように構成された記録媒体補助シー
ト20を使用するときは、先ず、例えば名刺程度の大き
さの記録媒体30を貼着する領域に、該記録媒体30の
大きさよりも若干大きい面積にて水を適量塗布する。こ
の水塗布に際しては、記録媒体補助シート20に予め形
成された罫線3を利用して、所定の位置ならびに所定の
面積に塗布する。その後、水を塗布した部分に記録媒体
補助シート20を貼り付ける。この貼り付けに際して
も、記録媒体補助シート20に予め形成された罫線3を
利用して位置合わせを行って固定する。なお、記録媒体
補助シート20への水塗布は、記録媒体30の裏面に水
を塗布し、その水分を記録媒体補助シート20へ塗布す
る方法でもよい。
【0038】このように記録媒体30を保持した記録媒
体補助シート20を、図3に示すように、プリンタの給
紙トレイ11上に裏返しにセットし、プリンタに給紙動
作、印字動作を行なわせる。なお、記録媒体30の固定
位置(記録媒体補助シート上の固定位置)は、例えば、記
録媒体補助シート20の大きさやプリンタのモード設定
等に応じて適宜設定する。そして、記録媒体補助シート
20を、非粘着部分1Cを前方にしてセットする。
【0039】このようにセットされると、プリンタのフ
ィードローラ12が記録媒体補助シート20を、その裏
面1a側から給紙トレイ11に対してシート上方から押
さえつけるようにして、摩擦力により引き込む。この引
き込む際に、この押さえつけ力が作用する部分に粘着力
が発生しない非粘着部分1Cが位置していることで、誤
って水を塗布しても、給紙トレイとの間の貼り付きを回
避できる。
【0040】フィードローラ12の駆動によりプリンタ
内に供給された記録媒体補助シート20は、記録媒体3
0を粘着した状態でプリンタ内部に搬送される。そし
て、記録媒体補助シート20は、搬送路に配置された搬
送ローラ13等により、記録媒体30とプリンターヘッ
ド16とが所定の位置にて対応する位置まで搬送され
て、印字(画像形成)され、画像形成後、図示しない適
当な排出ローラにより排出される。
【0041】本実施形態の記録媒体補助シート20は、
粘着層2上に貼着された記録媒体30の接触面(裏面)
に、該粘着層2の一部を転写できる。この転写により、
画像の形成された記録媒体30は、その裏面が粘着力を
発生するので、画像を形成したのちに、他の物に貼り付
けるステッカーやシールとして使用することが可能とな
る。
【0042】本実施形態においては、粘着力を容易に認
識できるような構成とすることができる。これは、例え
ば粘着層2を光透過性の赤色とし、一方、シート状基材
1を青色とすることにより、その合成色を紫色とする。
(この紫色を、図4に示すように、濃淡の比較的濃い状
態(図5の状態との比較において)として示す。) 使用当初においては、図4に示すような濃い状態(実際
には赤色の多い紫色)とし、記録媒体の貼着を繰り返し
使用することにより、粘着層2の一部が記録媒体側に転
写されて赤色の強調が弱まる。この結果、赤色が少なく
なった紫色、すなわち、シート状基材1の青色が強調さ
れた紫色(図5に示す薄い状態)に変化する。このような
色調の変化により、粘着層2の粘着力を検出できる。
【0043】また、記録媒体補助シート20は使用限界
が近くなってきた場合に、図5に示すように、シート状
基材1上に、例えば“使用限界”といった限界表示5が
浮き出るようにすることもできる。この限界表示5は、
例えば当初は発色せず、水と接触して発色(変色)するイ
ンクを使用することにより“使用限界”という文字をシ
ート状基材1上に形成しておくことで可能となる。すな
わち、粘着層2の厚みが薄くなってきた結果、水がイン
クにまで到達することで、限界表示5が現れてくる。ま
た、基材に“使用限界”と印刷し、その上の粘着層を着
色された透明度の低い層にすることでも同様の効果が得
られる。
【0044】<第2の実施形態>図6は本発明に係る記
録媒体補助シートの第2の実施形態を示す平面図であ
る。本実施形態の記録媒体補助シート20Aは、図6に
示すように、水によって粘着力を生じる粘着層2が設け
られた領域には、記録媒体30の位置決め手段として機
能する、規則的に特定の間隔にて形成された位置決めマ
ーク(斑点模様)3Aが設けられている。この位置決めマ
ーク3Aは、シート状基材に形成した黒白の濃淡やその
他適当な色彩にて適宜形成されている。この位置決めマ
ーク3Aを表すのに、粘着層2とシート状基材1との色
分けにより行うことができる。したがって、使用限界の
表示は、粘着層2の色が薄くなることで、位置決めマー
ク3Aが見にくくなるか見え無くなるように色調配分を
することで可能である。
【0045】又、本実施形態における記録媒体補助シー
ト20Aにも、第1の実施形態と同様に貼着層2が形成
されていない非粘着部分1Cがシート縁の一辺に沿って
形成されている。
【0046】<第3の実施形態>図7は本発明に係る記
録媒体補助シートの第3の実施形態を示す平面図であ
る。本実施形態の記録媒体補助シート20Bは、図7に
示すように、粘着層2が設けられた領域には、記録媒体
30の位置決め手段として機能する、寸法目盛り6なら
びにカギ括弧マーク7が形成されている。
【0047】寸法目盛り6は、図示においては、粘着層
2が形成された領域のほぼ中央を縦横に通過するような
位置に形成され、また、カギ括弧マーク7は、粘着層2
が形成された領域のほぼ中央を中心にして、記録媒体の
複数のサイズに対応する位置に適宜間隔に形成されてい
る。また、カギ括弧マーク7の脇には、該カギ括弧マー
ク7が対応する用紙サイズを表示した表示部8が設けら
れている。記録媒体のサイズが判っているときには、表
示部8により極めて迅速に、水の塗布領域を確認でき、
また記録媒体の位置決めすることができる。
【0048】さらに、本実施形態の記録媒体補助シート
20Bには、第1および第2の実施形態と同様に貼着層
2が形成されていない非粘着部分1Cがシート縁の一辺
に沿って形成されている。また、この非粘着部分1Cに
は、記録媒体補助シート20Bの挿入方向を示す挿入方
向指示手段9(図示の場合は矢印)が形成されている。
【0049】<第4の実施形態>図8は本発明に係る記
録媒体補助シートの第4の実施形態を示す模式的な部分
断面図である。この実施形態の記録媒体補助シート20
Dが上記第1の実施形態の記録媒体補助シート20と異
なる点は、水の付与により粘着力を生じる粘着層2がシ
ート状基材1の両面に形成されている点にあり、その他
の点に関しては第1の実施形態と変わりはない。
【0050】このような記録媒体補助シート20Dは、
シート状基材1の両面に粘着層2が形成されているの
で、先ず、片面を使用し、この使用した片面の貼着力が
無くなったときには、必要に応じて設けた反対側のカバ
ーシート(図示せず)を剥がして、他方の面を利用するこ
とができ、第1の実施形態の記録媒体補助シート20の
二倍の寿命を有するものとして使用できる。なお、シー
ト状基材1、粘着層2の材質や厚み等に関しては、第1
の実施形態にて記載したものを適用することができる。
【0051】以上、本発明に係る記録媒体補助シートの
各実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形
態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内に
おいて適宜変形実施可能である。例えば、第2の実施形
態における位置決めマーク3Aの模様、第3の実施形態
における寸法目盛り6の位置やカギ括弧マーク7の数、
また、限界表示5の形態等は図示の形態に限らず適宜変
更可能である。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る記録媒
体補助シートは、表面に水を付与することにより粘着力
を発生する粘着層を有しているので、該表面に記録媒体
を粘着した状態で保持することができ、従来においては
画像記録装置内にできない小さい記録媒体でも、該画像
形成装置に供給することができる。
【0053】また、本発明に係る記録媒体補助シート
は、表面に水を付与することにより粘着力を発生する粘
着層を有し、該表面に記録媒体を粘着した状態で取り扱
うことができることから、該記録媒体の剛性を高めたの
実質的に同じ状態にできるので、従来においては記録媒
体の剛性が低くてジャミングを生ずるような搬送性能が
悪いものでも、画像形成装置への供給ができる。
【0054】また、本発明に係る記録媒体補助シート
は、表面に水を付与することにより粘着力を発生する粘
着層を有し、該表面に記録媒体を粘着した状態とするこ
とにより、該記録媒体の実質的な形状(画像形成装置内
を通過するときの形状)を記録媒体補助シートの形状(矩
形)として供給することができるので、矩形以外のどの
ような形状であっても画像形成が可能である。
【0055】さらにまた、本発明に係る記録媒体補助シ
ートは、水の付与によって粘着力を生じた粘着層上に貼
着した記録媒体の裏面に、該粘着層の一部が転写され
て、記録媒体の裏面が粘着力を発生するので、画像を形
成した記録媒体にステッカーやシール機能を極めて簡単
に付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録媒体補助シートの第1の実施
形態を示す模式的な部分断面図である。
【図2】図1に示した記録媒体補助シートの斜視図であ
る。
【図3】図2に示した記録媒体補助シートの使用形態を
示す概略図である。
【図4】図1に示した記録媒体補助シートの使用開始当
初の状態を示すための概略平面図である。
【図5】図4に示した記録媒体補助シートの使用限界を
示すための概略平面図である。
【図6】本発明に係る記録媒体補助シートの第2の実施
形態における位置決め手段を示す平面図である。
【図7】本発明に係る記録媒体補助シートの第3の実施
形態における位置決め手段を示す平面図である。
【図8】本発明に係る記録媒体補助シートの第4の実施
形態を示す模式的な部分断面図である。
【符号の説明】
1 シート状基材 1C 非粘着部分 2 粘着層 3 罫線(位置決め手段) 3A 位置決めマーク(位置決め手段) 5 限界表示 6 寸法目盛り(位置決め手段) 7 カギ括弧(位置決め手段) 8 サイズ表示部 9 挿入方向指示手段 20,20A,20B,20D 記録媒体補助手段 30 記録媒体

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水の付与により粘着力を発生する粘着層
    を表面に有し、該表面に記録媒体を粘着した状態で画像
    形成装置内を搬送可能に構成されたことを特徴とする記
    録媒体補助シート。
  2. 【請求項2】 表面に粘着力を生じる部分と、該表面と
    同じ面に粘着力の生じない非粘着部分とを有することを
    特徴とする請求項1に記載の記録媒体補助シート。
  3. 【請求項3】 前記非粘着部分がシート縁の少なくとも
    一辺に沿って形成されたことを特徴とする請求項2に記
    載の記録媒体補助シート。
  4. 【請求項4】 記録媒体の粘着位置を決定するための位
    置決め手段が設けられた請求項1〜3のいずれかに記載
    の記録媒体補助シート。
  5. 【請求項5】 合成樹脂製のシート状基材の少なくとも
    片面に前記粘着層が形成されてなることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれかに記載の記録媒体補助シート。
  6. 【請求項6】 前記シート状基材に前記位置決め手段が
    形成されてなることを特徴とする請求項5記載の記録媒
    体補助シート。
  7. 【請求項7】 前記粘着層が、表裏両面に設けられたこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の記録媒
    体補助シート。
  8. 【請求項8】 前記粘着層は、該粘着層上に貼着された
    記録媒体の接触面に、該粘着層の一部を転写するように
    なされたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記
    載の記録媒体補助シート。
  9. 【請求項9】 前記粘着層がシート状基材上に形成され
    ており、該粘着層の繰り返し使用により、粘着層側から
    見たときに、前記シート状基材による粘着力低下の表示
    を目視可能とすることを特徴とする請求項8に記載の記
    録媒体補助シート。
  10. 【請求項10】 前記粘着力低下の表示は、前記粘着層
    と前記シート状基材との合成色が該粘着層の転写に伴う
    薄肉化による変化を用いるように構成されたことを特徴
    とする請求項9に記載の記録媒体補助シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015196386A (ja) * 2014-03-31 2015-11-09 ジスム カンパニー リミテッドZisum Company Limited 韓紙印刷方法

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