JPH10264385A - 圧電体素子、インクジェット式記録ヘッドおよびそれらの製造方法 - Google Patents

圧電体素子、インクジェット式記録ヘッドおよびそれらの製造方法

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JPH10264385A
JPH10264385A JP7624997A JP7624997A JPH10264385A JP H10264385 A JPH10264385 A JP H10264385A JP 7624997 A JP7624997 A JP 7624997A JP 7624997 A JP7624997 A JP 7624997A JP H10264385 A JPH10264385 A JP H10264385A
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piezoelectric
electrode film
piezoelectric element
layer
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JP7624997A
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Tsutomu Hashizume
勉 橋爪
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一定の耐圧を備え圧電特性が劣化しにくい信
頼性の高い圧電体素子の提供。 【解決手段】 インクが充填される圧力室基板2の少な
くとも一面に、1以上の圧電体素子4を備えた振動板3
が設けられたインクジェット式記録ヘッドであって、圧
電体素子4は、電圧を印加することにより体積変化を生
ずる圧電体層41に、電極膜42を積層して構成され、
圧電体層の表面には、平滑化された平滑面44を備えて
構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電圧を印加すると
体積変化を生ずる圧電体素子およびそれを用いたオンデ
マンド方式のインクジェット式記録ヘッドに係り、特
に、信頼性の高い圧電体素子およびその製造技術を提供
するものである。
【0002】
【従来の技術】オンデマンド方式のインクジェット式記
録ヘッドは、圧力室基板の一方の面に振動板を備え、他
方の面にはノズルを有するノズル板を備えている。圧電
体素子は、圧力室基板に形成された圧力室の反対側の振
動板上に設けられている。圧電体素子を狭持する電極膜
に電圧を印加すると、圧電体層に体積変化が生じ、圧力
室の圧力を瞬間的に高めるため、圧力室内のインク滴が
ノズルから記録媒体に吐出される。
【0003】従来のインクジェット式記録ヘッドのため
の圧電体素子は、圧力室基板の一面に設けられた振動板
上に、下部電極膜を介してスピンコート法等を用いて圧
電体層を一定の厚さとなるまで塗布し、圧電体層を乾燥
・脱脂後、上部電極を形成していた。
【0004】しかしながら、従来の圧電体層の形成は、
スピンコート法等による圧電体材料の塗布を行うだけで
あったので、圧電体の表面は一定の表面粗さがあった。
圧電体表面が粗いと、粗い圧電体層の表面に形成された
上部電極のうち、圧電体層の凹部領域のお上部電極と下
部電極の間に電界が集中するという理由により、圧電体
素子の耐圧が低下するという不都合があった。
【0005】また、圧電体材料の塗布後の高温条件下で
の乾燥や脱脂により圧電体材料が結晶化する際、圧電体
材料を構成する組成のうち特定のもの(例えばジルコニ
ウムやチタン)が圧電体層の表面に過剰に偏析する。こ
の偏析物質は低誘電層であるため、圧電体層に印加され
る実質的な電圧が低下するので、圧電特性が劣化する場
合があるという不都合があった。圧電特性が劣化する
と、圧力室ごとに設けられた圧電体素子の圧電特性がば
らつくことがあるため、複数のノズルから均一にインク
滴が吐出されないという問題が生じていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記問題に鑑み、一定の耐圧を備え圧電特性が劣化しにく
い圧電体素子の構造を提供し、もってインクジェット式
記録ヘッドや圧電体素子に対する信頼性を高めることを
目的とする。
【0007】すなわち、本発明の第1の課題は、圧電体
層の表面に生じた表面粗れや表面に偏析した特定の組成
を除去することにより、圧電特性が劣化せず、信頼性の
高い圧電体素子を提供することにある。
【0008】また、本発明の第2の課題は、表面粗れや
表面に偏析した特定の組成が除去された圧電体素子を用
いることにより、信頼性が高く、かつ、各ノズルとも均
一にインク滴が吐出されるインクジェット式記録ヘッド
を提供することである。
【0009】本発明の第3の課題は、上記課題を解決し
うる圧電体素子およびその圧電体素子を備えたインクジ
ェット式記録ヘッドの製造方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、電圧を印加することにより体積が変化する圧電体層
を電極膜で狭持して構成された圧電体素子であって、前
記圧電体層は、その表面に表面粗さが算術平均粗さで2
5nm以下の精度に平滑化された平滑面を備えたことを
特徴とする圧電体素子である。
【0011】請求項2に記載の発明は、インクが充填さ
れる圧力室基板の少なくとも一面に、1以上の圧電体素
子を備えた振動板が設けられたインクジェット式記録ヘ
ッドであって、前記圧電体素子は、電圧を印加すること
により体積変化を生ずる圧電体層に、電極膜を積層して
構成され、前記圧電体層は、その表面に表面粗さが算術
平均粗さで25nm以下の精度に平滑化された平滑面を
備えたことを特徴とするインクジェット式記録ヘッドで
ある。
【0012】請求項3に記載の発明は、電圧を印加する
ことにより体積が変化する圧電体層を電極膜で狭持して
構成された圧電体素子の製造方法であって、前記圧電体
層を形成する工程と、前記圧電体層の表面を、その表面
粗さが算術平均粗さで25nm以下の精度に研磨して平
滑面を形成する工程と、前記圧電体層の平滑面に前記電
極膜を形成する工程と、を備えたことを特徴とする圧電
体素子の製造方法である。
【0013】請求項4に記載の発明は、前記圧電体層を
研磨する工程において、化学機械研磨により前記圧電体
層表面を研磨して平滑面を形成する請求項3に記載の圧
電体素子の製造方法である。
【0014】請求項5に記載の発明は、前記圧電体層を
研磨する工程では、前記圧電体層表面をその表面粗さが
算術平均粗さで25nm以下に研磨して平滑面を形成す
る請求項3に記載の圧電体素子の製造方法である。
【0015】請求項6に記載の発明は、インクが充填さ
れる圧力室基板の少なくとも一面に、1以上の圧電体素
子を備えた振動板が設けられたインクジェット式記録ヘ
ッドの製造方法であって、前記振動板上に、下部電極膜
を介して、電圧を印加することにより体積が変化する圧
電体層を形成する工程と、前記圧電体層の表面を研磨し
て平滑面を形成する工程と、前記圧電体層の平滑面に上
部電極膜を形成する工程と、を備えたことを特徴とする
インクジェット式記録ヘッドの製造方法である。
【0016】請求項7に記載の発明は、前記圧電体層を
研磨する工程において、化学機械研磨により前記圧電体
層表面を研磨して平滑面を形成する請求項6に記載のイ
ンクジェット式記録ヘッドの製造方法である。
【0017】請求項8に記載の発明は、前記圧電体層を
研磨する工程において、前記圧電体層表面をその表面粗
さが算術平均粗さで25nm以下に研磨して平滑面を形
成する請求項6に記載のインクジェット式記録ヘッドの
製造方法である。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の最良の実施の形態
を図面を参照して説明する。
【0019】<実施形態1> (構成の説明)図1および図2に示すように、本発明の
インクジェット式記録ヘッド101は、ノズル板1、圧
力室基板2、振動板3および筐体5を備えて構成されて
いる。
【0020】ノズル板1は、圧力室基板2に貼り合わせ
られる際に、圧力室基板2に複数設けられたキャビティ
(圧力室)21の各々に対応する位置にノズル11が配
置されるよう構成されている。
【0021】圧力室基板2は、キャビティ21、側壁2
2、リザーバ23および供給口24を備えている。キャ
ビティ21は、シリコン等の基板をエッチングすること
により形成され、側壁22は、キャビティ21間を仕切
るよう構成され、リザーバ23は、各キャビティ21に
インク充填時にインクを供給可能な共通の流路として構
成されている。供給口24は、各キャビティ21にイン
クを導入可能に構成されている。
【0022】筐体5は、樹脂または金属により成型さ
れ、ノズル板1および振動板3が貼り付けられた圧力室
基板2を収納可能に構成されている。筐体5には、図示
しないインクタンクからインクが供給され、インクタン
ク口33を介して圧力室基板2内にインクを供給可能に
構成されている。
【0023】振動板膜3は、図2に示すように、圧力室
基板2の一方の面に貼り合わせ可能な構成を備えてい
る。圧電体素子4は、振動板3上に所定の形状で形成さ
れて構成されている。
【0024】振動板膜3および圧電体素子4の層構造
(図2のA−A切断面)は、具体的には図3に示すよう
に、基板20(図5に図示する)の上に、振動板3とし
て絶縁膜31および下部電極膜32が積層され、圧電体
素子4として圧電体層41および上部電極膜42が積層
されて構成されている。圧電体層41の表面は、研磨処
理により平滑化されて平滑面44が形成されている。
【0025】基板20は、加工が容易なシリコン等によ
り組成される。圧電体素子4が形成される位置に対応す
る基板の反対側はエッチングされ、キャビティ21が形
成されている。基板20は、適度な機械的強度を有し、
圧力室基板として適当な高さを備えるように、例えば2
00μm程度の厚さで構成する。
【0026】絶縁膜31は、導電性のない材料、例え
ば、シリコン基板を熱酸化等して形成された二酸化珪素
により構成され、圧電体層の体積変化により変形し、キ
ャビティ21の内部の圧力を瞬間的に高めることが可能
に構成されている。絶縁膜31は、適当な強度と絶縁性
を維持できるように、例えば1μm程度の厚さで構成さ
れている。
【0027】下部電極膜32は、圧電体層に電圧を印加
するための上部電極膜42と対になる他方の電極であ
り、導電性を有する材料、例えば、白金(Pt)を50
0nm程度の厚さで成形して構成される。また、白金と
圧電体層41や絶縁膜31との密着性を向上させるため
に、積層構造を備えてもよい。例えば、絶縁膜31の上
に、チタン(Ti)層、酸化チタン層、チタン(Ti)
層、白金(Pt)層およびチタン層を順に積層して構成
してもよい。
【0028】圧電体層41は、電圧印加により大きな体
積変化を生ずる材料により構成される。このような材料
として、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、チタン
(Ti)、マグネシウム(Mg)およびニオブ(Nb)
の酸化物、ニッケル(Ni)、またはタングステン
(W)等の圧電性セラミックスが挙げられる。特に、チ
タン酸ジルコン酸鉛(Pb(ZrTi)O3;PZT)
等が代表的である。圧電体層41は、同一の材料を複数
回塗布し積層して構成することが好ましい。圧電体層全
体の膜厚は、あまりに厚くすると、層全体の厚みが厚く
なり、高い駆動電圧が必要となり、あまりに薄くする
と、膜厚を均一にできずエッチング後に分離された各圧
電体素子の特性がばらついたり、製造工数が多くなり、
妥当なコストで製造できなくなったりする。したがっ
て、各圧電体層における積層数は、4層乃至36層が好
ましく、特に好適には8層程度であり、圧電体層41全
体の膜厚を、600nm〜3600nm、特に好適には
800nm〜2000nm程度とすることが好ましい。
【0029】平滑面44は、圧電体層41の表面を研磨
することにより形成される。その表面粗さは、算術平均
粗さで25nm以下の精度に平滑化されていることが好
ましい。また、研磨処理は、圧電体層の形成により圧電
体の表面にチタンやジルコニウムが偏析し、チタンやジ
ルコニウムが圧電体層の下部電極側の含有量より過剰と
なっている部分を除去しうる程度に行うことが好まし
い。このため、平滑面44は、半導体研磨に用いられる
化学機械研磨(CMP;Chemical Mechanical Polishin
g)法等を用い、100nm〜200nm程度研磨して
形成される。
【0030】上部電極膜42は、導線性のある電極膜で
ある。上部電極膜42の材料は、良好な導電性材料であ
って、化学的・物理的に安定な材料であることが望まれ
る。このような性質の材料としては、金(Au)や白金
(Pt)が好ましい。上部電極膜42の膜厚は、電極膜
としての均一性を保てる程度の厚さ、例えば、膜厚0.
1μm程度とする。
【0031】(作用)図4に示すように、従来の圧電体
素子4bでは、スピンコーティング法等により塗布した
圧電体層を、乾燥・脱脂してから上部電極膜を設けてい
た。スピンコーティング法により塗布された圧電体層4
1の表面43は、ある程度の起伏が生じていた。この表
面粗さは、圧電体層の多結晶の状態に依存している。例
えばチタン酸ジルコン酸鉛の場合、圧電定数が100p
C/N以上の特性を有し膜厚が800nmのチタン酸ジ
ルコン酸鉛を構成する結晶の大きさは、結晶粒径が20
0nm〜500nmであり、その表面形状は半球状にな
っており、50nm〜150nmの算術平均粗さが存在
する。
【0032】しかし、この程度の表面粗さが存在する
と、表面の凹部領域の上部電極と下部電極間に電界が集
中するため、圧電体素子全体の耐性が劣化する。
【0033】また、圧電体層は熱アニール工程で結晶化
が促進されるが、図4に示すように、これら処理の過程
において、圧電体層中のチタンやジルコニウム等が圧電
体層の表面に偏析する。良好な圧電特性が得られるよう
に圧電体層の圧電性セラミックスの組成は、適正に定め
られているにも関らず、チタンやジルコニウムの偏析が
偏析すると、異常成分46が発生する。異常成分46
は、チタン酸ジルコン酸鉛に比べ低誘電率の酸化チタン
や酸化ジルコニウム等であるため、圧電体層全体の圧電
特性に影響をもたらす。圧電体層は層全体にわたって均
一な組成で構成されていなければならない。
【0034】この点に鑑み、本発明では、スピンコーテ
ィング法等で形成された圧電体層の表面の凹凸や異常成
分46の偏析している偏析領域45(図4で破線で示
す)を、化学機械研磨法等によりを研磨して取り除く。
この処理により、圧電体層の表面に平滑面44が形成さ
れ、圧電体層の組成が均一化される。研磨された圧電体
層は、一定値以上の耐圧を備え、圧電特性が劣化するこ
とがない。
【0035】次に、インク滴吐出の原理を説明する。本
発明のインクジェット式記録ヘッドでは、図3の層構造
を備える圧電体素子4において、上部電極膜42と下部
電極32との間に駆動電圧が印加可能に接続される。上
部電極膜と下部電極膜との間に電圧が印加されないと、
圧電体層には体積変化が生じない。このため、電圧が印
加されない圧電体素子4が設けられたキャビティ21
(図2参照)では、体積変化が起こらず、インク滴は吐
出されない。
【0036】一方、上部電極膜と下部電極膜との間に一
定の電圧(例えば15V)が印加されると、圧電体層に
体積変化が生ずる。このため、一定の電圧が印加された
圧電体素子4が設けられたキャビティ21では、圧電体
素子4の体積変化により振動板3が変形し、キャビティ
21内の体積を減らす。このため、キャビティ21内の
インクの内圧が瞬間的に高まり、インク滴がノズル11
から吐出される。
【0037】いずれの圧電体素子4においても平滑面4
4が設けられているので、圧電特性が等しい。したがっ
て、いずれの圧電体素子4に電圧を印加しても等量のイ
ンク滴がそのノズル11より吐出される。
【0038】(製造方法の説明)次に、本発明のインク
ジェット式記録ヘッドの製造方法を説明する。
【0039】圧電体層形成工程(図5(a)): まず、
シリコン基板20に振動板膜3となる絶縁膜31と下部
電極膜32を形成する。絶縁膜31は、例えば、110
0℃の炉の中で、乾燥酸素を流して22時間程度熱酸化
させ、約1μmの膜厚の熱酸化膜とすることで形成され
る。あるいは、1100℃の炉の中で、水蒸気を含む酸
素を流して5時間程度熱酸化させ、約1μmの膜厚の熱
酸化膜を形成してもよい。これらの方法により形成され
た絶縁膜は、電気的な絶縁をする他、エッチング処理に
対する保護層となる。
【0040】下部電極膜32としては、例えば、チタン
層を約200nm、酸化チタン層を約200nm、チタ
ン層を約5nm、白金を約500nmおよびチタン層を
約5nmの各膜厚で、直流スパッタリング法等を用いて
順次積層して形成する。なお、膜厚約800nmの白金
層をスパッタリング法等により形成してもよい。ただ
し、白金層の下のチタン層は必要である。
【0041】次いで、圧電体層41を形成する。圧電性
セラミックス材料(例えば、チタン酸ジルコン酸鉛:P
ZT)あるいはそれらの固溶体を主成分とする材料を、
スピンコーディング法で下部電極膜32の上に塗布(形
成)する。この段階では、圧電体層の表面には成膜法に
よって生じる多少の凹凸が存在する(図4の43参
照)。
【0042】参照層の厚みは、本形態のように8層重ね
る場合には、一層当たり125nm程度の厚さにする。
スピンコーティングの他に、半導体プロセスで用いられ
るスパッタリング法や、CVD法を用いて圧電体層を形
成してもよい。
【0043】乾燥脱脂工程(同図(b)): 塗布直後の
圧電体層41bはアモルファス状態の圧電体膜前駆体と
いうものであり、結晶化していない。このため、材料の
塗布後、一定温度(例えば180度)で一定時間(例え
ば10分程度)乾燥させる。乾燥後、さらに有機溶媒を
蒸発させるべく、所定の高温(例えば400度)で一定
時間(30分間)脱脂する。
【0044】複数層を積層する場合は、さらに圧電性セ
ラミックス材料の塗布、乾燥、脱脂を繰り返し、所望の
厚さとする。
【0045】所望の厚さに圧電体を積層したら、さらに
セラミックス層の結晶化を促進し、圧電体としての特性
を向上させるために、所定の雰囲気下で熱処理する。例
えば、酸素中において、高速熱処理(RTA:Rapid Th
ermal Annealing)するため、600度で5分間、さら
に725度で1分間加熱する。
【0046】平滑面形成工程(同図(c)): 圧電体層
41が形成されると、その表面43を研磨し、平滑面4
4を形成する。研磨方法としては、化学機械研磨(CM
P)が好ましい。化学機械研磨は、研磨する面を下にし
て、プラテンと呼ばれる回転する研磨定盤に押し付ける
ことにより行われる。プラテンの研磨面には発泡ウレタ
ン製のパッドが張り付けられており、パッドにはスラリ
と呼ばれる研磨材が付着している。スラリとしては、シ
リカ(SiO2)という微粉末(8〜50nm)を水酸
化カリウム(KOH)中に分散させたものや、過酸化水
素剤(H22)にアルミナ(Al23)微粒子を添加し
たものが用いられている。
【0047】同図(c)は、プラテン10を回転軸11
中心で切断した構造が示されている。プラテン10は1
0〜100r.p.m程度の回転速度で回転しており、この
回転するプラテン10に圧電体層の表面が2〜3分間押
し付けられる。これにより、圧電体層41の凹凸のある
表面43が50〜100nm程度が削られて、残りの膜
厚の目標値で0.1μm程度の加工精度であって、膜厚
のばらつきが5%以内の平滑面44が形成される。研磨
処理により、表面43の凹凸が除去され、チタンやジル
コニウム等が偏析して生じた異常成分46が除去され
る。
【0048】化学機械研磨を行う装置としては、例えば
米国IPEC/PLANAR社製のAVANTI47
2、米国STRASBAUGH社製の6DS−SP、ス
ピードファム社製のCMP−II、ラップマスターSFT
製のLGP−554、荏原製作所製のEPO−113お
よび米国アプライド・マテリアルズ社製のMIRRA等
の装置を適用できる。もちろん、圧電体層の表面を同程
度の精度とばらつきで加工できるのであれば、他の方法
を用いてもよい。
【0049】上部電極形成工程(同図(d)): 平滑面
44の上に上部電極膜42を、電子ビーム蒸着法、スパ
ッタリング法等の技術を用いて形成する。上部電極の材
料は、導電性があり化学的・物理的な安定性が高い材料
とする。その膜厚は、100nm程度の厚さとする。
【0050】エッチング工程(同図(e)): 各層を形
成後、振動板膜3上の積層構造を、各キャビティの形状
に合わせた形状になるようマスクし、その周囲をエッチ
ングし、上部電極膜および圧電体層を取り除く。すなわ
ち、スピンナー法、スプレー法等の方法を用いて均一な
厚さのレジストを塗布し、露光・現像して、レジストを
上部電極膜42上に形成する。これに、通常用いるイオ
ンミリング、あるいはドライエッチング法等を適用し
て、不要な層構造部分を除去する。
【0051】さらに、圧力室基板2の他方の面にキャビ
ティ21を形成する。例えば、アルカリ水溶液による異
方性エッチング、平行平板型反応性イオンエッチング等
の活性気体を用いた異方性エッチングを用いて、キャビ
ティ空間のエッチングを行う。エッチングされずに残さ
れた部分が側壁22になる。エッチング後の圧力室基板
2にノズル板1をエポキシ樹脂等を用いて貼り合わせ
る。このとき、各ノズル11が圧力室基板2のキャビテ
ィ21の各々の空間に配置されるよう位置合せする。ノ
ズル板1が貼り合わせられた圧力室基板2を筐体5に取
り付ければ、インクジェット式記録ヘッド101が完成
する。
【0052】上記したように、本発明によれば、化学機
械研磨により圧電体層の表面の凹凸および異常成分を除
去し、均質な圧電体層を形成できる。これにより、イン
クジェット式記録ヘッドのいずれの圧電体素子4でも、
その耐圧が一定値以上となり、圧電特性の劣化がない。
したがって、インクジェット式記録ヘッドの信頼性が向
上し、いずれの圧電体素子に電圧を印加しても等量のイ
ンク滴を吐出させることができる。
【0053】<その他の変形例>なお、本発明は、上記
実施形態によらず、種々に変形が可能である。例えば、
本発明は、インクジェット式記録ヘッドの圧電体素子を
主たる適用対象としたが、独立部品としての圧電体素子
に本発明を適用してもよい。すなわち、PZT等の圧電
性セラミックを用いて成形した圧電体層の表面を研磨し
て平滑面を形成し、この圧電体層を二つの電極膜で狭持
して圧電体素子を構成する。この圧電体層を両電極膜で
狭持し、その積層構造を、所望の大きさに合わせて切り
出せば、高性能の圧電体素子が得られる。本発明の圧電
体素子によれば、圧電体層が均質で耐圧が一定かつ圧電
特性の劣化が無いので、信頼性の高い圧電体素子を提供
できる。このような圧電体素子の適用対象としては、圧
電加速度計、圧電結晶子、圧電スピーカ、圧電ピックア
ップ、圧電マイクロフォン等が考えられる。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、圧電体層に平滑面を設
けることにより、圧電体層を均質化したので、一定の耐
圧を備え圧電特性が劣化しにくい圧電体素子を提供でき
る。したがってインクジェット式記録ヘッドや圧電体素
子に対する信頼性を高めることができる。
【0055】すなわち、本発明によれば、圧電体層の表
面に生じた表面粗れや表面に偏析した特定の組成を除去
することにより、圧電特性が劣化せず、信頼性の高い圧
電体素子を提供できる。
【0056】また、本発明によれば、表面粗れや表面に
偏析した特定の組成が除去された圧電体素子を用いるこ
とにより、信頼性が高く、かつ、各ノズルとも均一にイ
ンク滴が吐出されるインクジェット式記録ヘッドを提供
できる。
【0057】さらに、本発明によれば、上記効果を奏し
うる圧電体素子およびその圧電体素子を備えたインクジ
ェット式記録ヘッドの製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット式記録ヘッドの分解斜
視図である。
【図2】本発明のインクジェット式記録ヘッドの圧力室
基板の斜視図で一部断面図である。
【図3】本発明の圧電体素子の層構造を説明する断面図
であり、図2のA−A切断面から一つの圧電体素子を観
察したものである。
【図4】従来の圧電体素子の層構造を説明する断面図で
あり、図3の断面図との比較図である。
【図5】本発明のインクジェット式記録ヘッドの製造方
法を説明する製造工程断面図であり、各工程における圧
力室基板の切断面を模式的に示した図である。
【符号の説明】
1…ノズル板 2…圧力室基板 3…振動板 4…圧電体素子 21…キャビティ 31…絶縁膜 32…下部電極膜 41…圧電体層 42…上部電極膜 43…凹凸のある圧電体層の表面 44…本発明の平滑面 45…偏析領域 46…異常成分

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧を印加することにより体積が変化す
    る圧電体層を電極膜で狭持して構成された圧電体素子で
    あって、 前記圧電体層には、その表面に表面粗さが算術平均粗さ
    で25nm以下の精度に平滑化された平滑面を備えたこ
    とを特徴とする圧電体素子。
  2. 【請求項2】 インクが充填される圧力室基板の少なく
    とも一面に、1以上の圧電体素子を備えた振動板が設け
    られたインクジェット式記録ヘッドであって、 前記圧電体素子は、電圧を印加することにより体積変化
    を生ずる圧電体層に、電極膜を積層して構成され、前記
    圧電体層は、その表面に表面粗さが算術平均粗さで25
    nm以下の精度に平滑化された平滑面を備えたことを特
    徴とするインクジェット式記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 電圧を印加することにより体積が変化す
    る圧電体層を電極膜で狭持して構成された圧電体素子の
    製造方法であって、 前記圧電体層を形成する工程と、 前記圧電体層の表面を、その表面粗さが算術平均粗さで
    25nm以下の精度に研磨して平滑面を形成する工程
    と、 前記圧電体層の前記平滑面に前記電極膜を形成する工程
    と、を備えたことを特徴とする圧電体素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記平滑面を形成する工程では、化学機
    械研磨により前記圧電体層表面を研磨して前記平滑面を
    形成する請求項3に記載の圧電体素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記圧電体層を研磨する工程では、前記
    圧電体層表面をその表面粗さが算術平均粗さで25nm
    以下に研磨して前記平滑面を形成する請求項3に記載の
    圧電体素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 インクが充填される圧力室基板の少なく
    とも一面に、1以上の圧電体素子を備えた振動板が設け
    られたインクジェット式記録ヘッドの製造方法であっ
    て、 前記振動板上に、下部電極膜を介して、電圧を印加する
    ことにより体積が変化する圧電体層を形成する工程と、 前記圧電体層の表面を研磨して平滑面を形成する工程
    と、 前記圧電体層の前記平滑面に上部電極膜を形成する工程
    と、を備えたことを特徴とするインクジェット式記録ヘ
    ッドの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記圧電体層を研磨する工程では、化学
    機械研磨により前記圧電体層表面を研磨して前記平滑面
    を形成する請求項6に記載のインクジェット式記録ヘッ
    ドの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記圧電体層を研磨する工程では、前記
    圧電体層表面をその表面粗さが算術平均粗さで25nm
    以下に研磨して前記平滑面を形成する請求項6に記載の
    インクジェット式記録ヘッドの製造方法。
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