JPH10263796A - 溶融金属収納鍋用耐火物交換装置 - Google Patents

溶融金属収納鍋用耐火物交換装置

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JPH10263796A
JPH10263796A JP9020797A JP9020797A JPH10263796A JP H10263796 A JPH10263796 A JP H10263796A JP 9020797 A JP9020797 A JP 9020797A JP 9020797 A JP9020797 A JP 9020797A JP H10263796 A JPH10263796 A JP H10263796A
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裕一 金井
Shogo Mizutani
省吾 水谷
Teruhiro Mizutari
彰宏 水足
Takafumi Nishibe
隆文 西部
Kenichi Tsujimoto
健一 辻本
Hideki Igarashi
英樹 五十嵐
Satoshi Kawahigashi
佐太志 川東
Nobutake Minaminosono
信竹 南之園
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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶融金属収納鍋に用いられている耐火物の交
換作業の能率を向上させることができる溶融金属収納鍋
用耐火物交換装置を提供する。 【解決手段】 溶融金属収納鍋の側方に敷設された一対
のレ−ル上12を走行する上ノズル、スライドプレ−ト
交換台車11を備え、前記上ノズル、スライドプレ−ト
台車上11に設置された、上ノズル、スライドプレ−ト
を交換をするためのハンド(61〜70)及び前記ハン
ドが装着されるロボット60とからなる上ノズル、スラ
イドプレ−ト交換装置と、前記上ノズル、スライドプレ
−ト交換装置に対してスライドプレ−トを供給するスラ
イドプレ−ト供給装置73と、上ノズル、スライドプレ
−ト交換装置に対して上ノズルを供給する上ノズル供給
装置74を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続鋳造装置にお
けるタンディッシュあるいはレ−ドル等の溶融金属収納
鍋に取り付けられたスライドプレ−ト、上ノズル、浸漬
ノズルの耐火物を交換する際、用いられる溶融金属収納
鍋用耐火物交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、製鋼法における連続鋳造行程に
おいて、タンディッシュ及びレードル(以下溶融金属容
器と称す)等の底部には溶融金属の出鋼口が設けられて
おり、この出鋼口には出鋼量を制御するための流量制御
装置が設置されている。
【0003】この溶融金属容器について詳述すれば、例
えば、図11に示すように、容器本体100の内側には
内張りレンガ101が張り付けられており、また溶融金
属が出鋼する出鋼口102の近傍には、羽口ブロック1
03が設置されている。そして、この羽口ブロック10
3に形成された取付孔に上ノズル104が組付けられ、
上ノズル104の下方には溶融金属の出鋼量を制御する
スライドプレ−トを有する流量制御装置105が設置さ
れ、この流量制御装置105には浸漬ノズル106が着
脱自在に設置されている。またこの浸漬ノズル106に
は、浸漬ノズル106の着脱作業を容易にするために、
左右方向にロッドまたはアーム107を突設した着脱用
のノズルホルダ−108がノズル本体106aの基端部
に着脱自在に取付けられている。
【0004】尚、流量制御装置105には、スライドプ
レ−トを保持するカセット及びスライドプレ−トをカセ
ットに固定するクランプ装置を有しているが、図11に
は示されていない。また浸漬ノズル106を保持する保
持手段についても、図11には示されていない。
【0005】ところで、上ノズル、スライドプレ−ト、
浸漬ノズル等の耐火物は、高耐熱・耐蝕性を有する材質
によって形成されているが、鋳造行程において使用され
るにつれて溶損するため、所定時間使用した後、新しい
耐火物に交換される。この交換作業は、容器内の溶鋼を
全て注湯した後になされるため、耐火物はかなり高温に
なっており、極めて危険度が高く、しかも重労働でもあ
った。また人手作業によっていたため、作業能率が好ま
しいものではなかった。
【0006】この課題を解決するものとして、特開平4
−66268号公報に示されるものが、提案されてい
る。この提案されている交換装置について、図12に基
づいて説明する。尚、図12は交換装置の全体平面図で
ある。タンディッシュ100は保持装置(図示せず)に
よりその底面100aが起立面となるように傾転姿勢に
保持されている。110はスライドプレ−ト115等を
交換する交換ヤ−ドであって、この交換ヤ−ド110に
は、レール111が敷設され、このレール111上を移
動可能にスライドプレ−ト着脱装置112及び上ノズル
抜き取り装置、ノズル受加工装置、清掃装置及び上ノズ
ルセット装置より構成された上ノズル交換装置113が
設置されている。
【0007】スライドプレ−ト着脱装置112は、台車
(図示せず)と、該台車上に固定設置された第1ベース
部112aと、該第1ベース部112a上に回転軸を介
して水平方向に回動自在に設置された第2ベース部11
4とを備えている。第2ベース部114には、スライド
プレ−ト115の保持を行うためのスライドプレ−ト保
持機構116が設けられている。116aはスライドプ
レ−ト115を2点ないし4点で把むためのアームであ
る。なお、第2ベース部114にはこのスライドプレ−
ト保持機構116が2台設けられている。一方のスライ
ドプレ−ト保持機構116はスライドプレ−トの取外し
用のものであり、他方のスライドプレ−ト保持機構はス
ライドプレ−トの装着用である。
【0008】上ノズル交換装置113は、台車(図示せ
ず)と、該台車上に設けられた第1ベース部117と、
該第1ベース部117の上側に水平方向に回動可能に設
置された第2ベース部118を備えている。該第2ベー
ス部118には、タンディッシュ100の上ノズルの抜
取装置119と、該上ノズルが挿入されてる孔(ノズル
受け)の内面のモルタル及びレンガ屑等を加工除去する
加工装置120と、該ノズル受け内面の清掃装置121
と、新しい上ノズルをノズル受けに装入するための上ノ
ズルセット装置122とが設けられている。また、第1
ベース部117には上ノズル交換装置113の位置決め
機構123が設けられている。第12図の124はタン
ディッシュ100に設けられたスライドプレ−ト115
のクランプ装置を示す。
【0009】この装置によりスライドプレ−ト115の
交換を行うには、まずタンディッシュ100を交換ヤ−
ドに移動させ、溶融金属容器保持装置により該タンディ
ッシュ100の底面100aが起立面となるように傾転
した姿勢とする。そして、まず上ノズルやスライドプレ
−ト耐火物のノズル内を図示しない装置を用いて酸洗
(酸素吹きつけ洗浄)する。次に、スライドプレ−ト着
脱装置112を底面100aに対峙させ、スライドプレ
−ト115を該スライドプレ−ト着脱装置112で保持
する。
【0010】次いで、タンディッシュ100に取り付け
ているクランプ装置124のクランプ状態を解除した
後、スライドプレ−ト115をタンディッシュ底面10
0aから取り外す。スライドプレ−ト着脱装置112
は、この取り外したスライドプレ−ト115を整備ヤー
ド125に運び、該整備ヤード125にスライドプレ−
ト115を置くと共に、代わりに整備済みスライドプレ
−ト115を保持する。
【0011】このスライドプレ−ト115の運搬を行っ
ている間に、タンディッシュ底面100aに上ノズル交
換装置113を対峙させ、抜取装置119で上ノズル1
04を羽口ブロック103から引き抜く。次いで、加工
装置120でモルタル及びレンガ屑等を加工除去する。
そして、上ノズル交換装置113の清掃装置121で羽
口ブロック103のノズル孔を清掃した後、新しい上ノ
ズル104の外側にモルタルを塗布するか又は耐火性パ
ッキンを取り付け、ノズル孔に装着する。その後、上ノ
ズル交換装置113をタンディッシュ底面100aから
退避させる。
【0012】そして、上ノズル交換装置113と入れ替
わりにスライドプレ−ト着脱装置112をタンディッシ
ュ底面100aに対峙させ、該スライドプレ−ト着脱装
置に保持されていた整備済みのスライドプレ−ト115
に振動を加えながら押圧し、該スライドプレ−ト115
をタンディッシュ底面100aに装着する。このスライ
ドプレ−ト115はクランプ装置124によりクランプ
される。
【0013】整備済みスライドプレ−ト115が装着さ
れたタンディッシュ100は、その後予熱され、鋳造に
用いられる。この間に、整備ヤード125において取り
外されたスライドプレ−ト115の整備が行われる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した従
来の交換装置にあっては、上ノズル交換装置とスライド
プレ−ト着脱装置とが別々の台車上に設置されていたた
め、各作業を行うごとに台車を溶融金属収納鍋に対して
所定の位置に停止させる必要があり、その位置合わせに
時間がかかり、作業能率は好ましいものではなかった。
また取り外したスライドプレ−トを整備ヤ−ドに搬送し
た後、前記整備ヤ−ドから新しいスライドプレ−トを搬
送して、溶融金属収納鍋に取り付けるようになされてい
るため、作業能率は好ましいものではなかった。
【0015】また、従来のこの交換装置にあっては、上
ノズルとスライドプレ−トは交換することができるもの
の、スライドプレ−トの下方に位置して取りつけられて
いる浸漬ノズルの交換は行うことができなかった。更
に、溶融金属収納鍋の耐火物を交換する際、前記溶融金
属収納鍋は前記耐火物交換装置がある交換ヤ−ドに移動
して、交換がなされる。したがって、溶融金属収納鍋が
交換ヤ−ドに移動して、耐火物の交換作業がなされてい
る間は、溶融金属収納鍋を使用することができないた
め、鋳造工程は中断する。すなわち、連続的な鋳造を行
うことができず、製造効率の低下を招いていた。
【0016】本発明は、上述した従来の技術的課題を解
決するためになされたものであり、耐火物の交換作業の
能率を向上させることができ、また浸漬ノズルの交換も
行うことができ、更には、溶融金属収納鍋が交換ヤ−ド
に移動して、交換作業がなされている間にあっても、連
続的な鋳造を行うことができる溶融金属収納鍋用耐火物
交換装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる溶融金属
収納鍋用耐火物交換装置は、溶融金属収納鍋の側方に敷
設された一対のレ−ル上を走行する上ノズル、スライド
プレ−ト交換台車を備え、前記上ノズル、スライドプレ
−ト交換台車上に設置された、上ノズル、スライドプレ
−トを交換をするためのハンド及び前記ハンドが装着さ
れるロボットとからなる上ノズル、スライドプレ−ト交
換装置と、前記上ノズル、スライドプレ−ト交換装置に
対してスライドプレ−トを供給するスライドプレ−ト供
給装置と、上ノズル、スライドプレ−ト交換装置に対し
て上ノズルを供給する上ノズル供給装置とを備えている
ことを特徴としている。
【0018】また、本発明にかかる溶融金属収納鍋用耐
火物交換装置は、溶融金属収納鍋の側方に敷設された一
対の第1のレ−ルと、前記第1のレ−ル上を走行する上
ノズル、スライドプレ−ト交換台車と、前記第1のレ−
ルと前記溶融金属収納鍋を挟んで反対側に敷設された一
対の第2のレ−ルと、前記第2のレ−ル上を走行する押
抜き台車とを備え、前記上ノズル、スライドプレ−ト台
車上に設置された、上ノズル、スライドプレ−ト交換を
するためのハンド及び前記ハンドが装着されるロボット
とからなる上ノズル、スライドプレ−ト交換装置と、前
記上ノズル、スライドプレ−ト交換装置に対してスライ
ドプレ−トを供給するスライドプレ−ト供給装置と、上
ノズル、スライドプレ−ト交換装置に対して上ノズルを
供給する上ノズル供給装置とを備えると共に、前記押抜
き台車に設置された、溶融金属収納鍋の羽口ブロックに
装着されている上ノズルを押抜く押抜き装置を備え、前
記上ノズル、スライドプレ−ト台車は溶融金属収納鍋の
底面に対峙して停止し、前記押抜き装置によって上ノズ
ルを取り外した後、前記上ノズル、スライドプレ−ト交
換装置によって、上ノズルとスライドプレ−トが交換さ
れることを特徴としている。
【0019】また、本発明にかかる溶融金属収納鍋用耐
火物交換装置は、前記溶融金属収納鍋の側方に敷設され
た一対の第1のレ−ルと、前記第1のレ−ル上を走行す
る上ノズル、スライドプレ−ト交換台車と、上ノズル、
スライドプレ−ト交換台車に設置された上ノズル、スラ
イドプレ−ト交換装置と、前記第1のレ−ルと前記溶融
金属収納鍋を挟んで反対側に敷設された一対の第2のレ
−ルと、前記第2のレ−ル上を走行する押抜き台車と、
前記押抜き台車に設置された、溶融金属収納鍋の羽口ブ
ロックに装着されている上ノズルを押抜く押抜き装置
と、前記溶融金属収納鍋の下方に敷設された一対の第3
のレ−ルと、前記第3のレ−ルを走行する浸漬ノズル交
換台車と、前記浸漬ノズル交換台車に設置された、溶融
金属収納鍋の浸漬ノズルを交換する浸漬ノズル交換装置
とを備え、前記溶融金属収納鍋の浸漬ノズル、上ノズ
ル、スライドプレ−トを交換することを特徴としてい
る。
【0020】更に、本発明にかかる溶融金属収納鍋用耐
火物交換装置は、溶融金属収納鍋の側方に敷設された一
対の第1のレ−ルと、前記第1のレ−ル上を走行する上
ノズル、スライドプレ−ト交換台車と、前記第1のレ−
ルと前記溶融金属収納鍋を挟んで反対側に敷設された一
対の第2のレ−ルと、前記第2のレ−ル上を走行する押
抜き台車と、前記溶融金属収納鍋の下方に敷設された一
対の第3のレ−ルと、前記第3のレ−ルを走行する浸漬
ノズル交換台車とを備え、前記上ノズル、スライドプレ
−ト交換台車上に設置された、上ノズル、スライドプレ
−ト交換をするためのハンド及び前記ハンドが装着され
るロボットとからなる上ノズル、スライドプレ−ト交換
装置と、前記上ノズル、スライドプレ−ト交換装置に対
してスライドプレ−トを供給するスライドプレ−ト供給
装置と、上ノズル、スライドプレ−ト交換装置に対して
上ノズルを供給する上ノズル供給装置とを備え、前記押
抜き台車上に設置された、溶融金属収納鍋の羽口ブロッ
クに装着されている上ノズルを押抜く押抜き装置を備
え、前記浸漬ノズル交換台車上に設置された、溶融金属
収納鍋の浸漬ノズルを交換する浸漬ノズル交換装置を備
え、前記溶融金属収納鍋の浸漬ノズル、上ノズル、スラ
イドプレ−トを交換することを特徴としている。
【0021】ここで、前記上ノズル、スライドプレ−ト
台車上には、上ノズルの周囲にモルタルを塗布するモル
タル塗布装置が設置され、前記モルタル塗布装置によっ
て周囲にモルタルが塗布された上ノズルを、上ノズル供
給装置によって上ノズル、スライドプレ−ト交換装置に
供給するのが望ましい。
【0022】また、前記上ノズル、スライドプレ−ト交
換をするためのハンドは、ロボットとタンティッシュと
の位置関係を計測する位置測定ハンドと、スライドプレ
−トを保持しているカセットのクランパの開閉を行うク
ランパ駆動ハンドと、プレ−トの取外し取付けに用いら
れるプレ−ト交換するハンドと、押抜かれた上ノズルを
収納するための上ノズル受けハンドと、上ノズルを装着
するための上ノズル取り付けハンドと、羽口ブロック内
に残留したモルタルを除去する羽口はつりハンドと、羽
口ブロック内の仕上げ削りを行う羽口清掃ハンドと、上
ノズルダボ面に付着したモルタルを除去する上ノズルダ
ボ面切削ハンドと、上ノズルを取り付けた際に付着した
モルタルを除去するモルタル清掃ハンドと、スライドプ
レ−トを保持しているカセットのプレ−ト取付け部及び
その周囲に付着したモルタルを清掃するカセット清掃ハ
ンドであるのが望ましい。
【0023】更に、前記押抜き台車には、羽口ブロック
に上ノズル装着後、補修材を吹きつける補修材吹きつけ
装置が設置されているのが望ましく、前記浸漬ノズル交
換台車には、溶融金属収納鍋に取り付けられた浸漬ノズ
ルの数に対応した浸漬ノズル交換装置が設置され、溶融
金属収納鍋の下面に取り付けられた浸漬ノズルの交換を
同時に行うのが望ましい。
【0024】また前記溶融金属収納鍋は、鋳造ヤ−ドと
交換ヤ−ド間を移動可能な台車に、略90度傾転させる
保持機構を介して載置され、上ノズル、スライドプレ−
トを交換する際、前記溶融金属収納鍋の底面を起立面と
した状態で、上ノズル、スライドプレ−トを交換するの
が望ましい。また前記交換ヤ−ドは、鋳造ヤ−ドを挟ん
でその両側に形成され、夫々の交換ヤ−ドに少なくとも
上ノズル、スライドプレ−ト交換装置、押抜き装置、浸
漬ノズル交換装置が設けられているのが望ましい。
【0025】以上のように、本発明にかかる溶融金属収
納鍋用耐火物交換装置は、前記上ノズル、スライドプレ
−ト台車上に、上ノズル、スライドプレ−トを交換をす
るためのハンド及び前記ハンドが装着されるロボットと
からなる上ノズル、スライドプレ−ト交換装置と、前記
上ノズル、スライドプレ−ト交換装置に対してスライド
プレ−トを供給するスライドプレ−ト供給装置と、上ノ
ズル、スライドプレ−ト交換装置に対して上ノズルを供
給する上ノズル供給装置とが設置されているため、上ノ
ズル、スライドプレ−ト台車を一度位置をすれば、各作
業毎に位置合わせを行う必要がないため、交換作業の効
率が向上する。
【0026】また、本発明にかかる溶融金属収納鍋用耐
火物交換装置には、前記押抜き台車が設けられ、その台
車上に溶融金属収納鍋の羽口ブロックに装着されている
上ノズルを押抜く押抜き装置が設置されているため、前
記押抜き装置によって上ノズルを取り外した後、前記上
ノズル、スライドプレ−ト交換装置によって、上ノズル
とスライドプレ−トを交換することができる。
【0027】また、本発明にかかる溶融金属収納鍋用耐
火物交換装置は、前記浸漬ノズル交換台車に設置され
た、溶融金属収納鍋の浸漬ノズルを交換する浸漬ノズル
交換装置とを備えているため、前記溶融金属収納鍋の浸
漬ノズル、上ノズル、スライドプレ−トを交換すること
ができる。
【0028】更に、本発明にかかる溶融金属収納鍋用耐
火物交換装置は、鋳造ヤ−ドを挟んでその両側に形成さ
れた交換ヤ−ドの夫々に、少なくとも上ノズル、スライ
ドプレ−ト交換装置、押抜き装置、浸漬ノズル交換装置
が設けられているため、耐火物の交換の必要のある溶融
金属収納鍋を一方の交換ヤ−ドに搬送すると共に、すで
に他方の交換ヤ−ドで交換が終了した溶融金属収納鍋
を、鋳造工程に搬送することができる。したがって、連
続的な鋳造を行うことができ、製造効率を向上させるこ
とができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1は溶融金属収納鍋用耐火
物交換装置の平面を示す概略平面図であって、この図に
基づいて、この装置の概略の構成を説明する。図におい
て、1は両端にレ−ドル2を保持し、前記レ−ドル2が
注湯して空になると、回転して他端にあるレ−ドル2を
注湯位置に移動させるタ−レットである。また3は前記
レ−ドル2の下方に位置し、レ−ドル2からの湯を受け
るタンディッシュである。このタンディッシュ3には、
6つの湯導出口3a乃至3fが形成され、その湯導出口
3a乃至3fの夫々に、従来と同様上ノズル、スライド
プレ−ト、浸漬ノズルが取り付けられている。即ち、溶
融金属はレ−ドル2からタンディッシュ3に注がれ、こ
のタンディッシュ3から上ノズル、スライドプレ−ト、
浸漬ノズルを介して、鋳型に注湯される。この鋳型に注
湯する鋳造ヤ−ドAの両側には、上ノズル、スライドプ
レ−ト、浸漬ノズルを交換する交換ヤ−ドB、Cが設け
られている。
【0030】そして、鋳造ヤ−ドA、交換ヤ−ドB、C
を結ぶレ−ル5が敷設され、前記レ−ル5上を、タンデ
ィッシュ3が設置されたタンディッシュ台車4が走行す
るように形成されている。したがって、タンディッシュ
3は、タンディッシュ台車4に設置された状態で鋳造ヤ
−ドAから交換ヤ−ドB、あるいは鋳造ヤ−ドAから交
換ヤ−ドCに移動することができる。尚、図示しない
が、前記タンディッシュ台車4には、タンディッシュ3
を支持すると共に、略90度傾転させる保持機構が設け
られている。この保持機構によって、タンディッシュ3
は略90度傾転し、その底面を略垂直面(起立面)とす
ることができる。
【0031】また、前記タンディッシュ台車4の走行す
るレ−ル5間であって、かつ前記レ−ル5の下方にはレ
−ル6が敷設され、このレ−ル6上を浸漬ノズル交換台
車7が走行するように形成されている。尚、浸漬ノズル
交換台車7に対して、浸漬ノズルの搬入、搬出を行う浸
漬ノズルハンドリング台車8は、タンディッシュ台車4
が走行するレ−ル5上を走行するように構成されてい
る。また、タンディッシュ台車4の走行するレ−ル6の
一方側には、上ノズルを押抜くための押抜装置が設置さ
れた押抜台車9が、レ−ル10上を走行可能に構成され
ている。
【0032】更に、押抜装置が設置された押抜台車9の
レ−ル10と反対側、即ち溶融金属収納鍋を挟んで前記
レ−ルの反対側には、上ノズル、スライドプレ−トを交
換するための各種装置が搭載された上ノズル、スライド
プレ−ト交換台車(以下、SN交換台車という)11が
レ−ル12上を走行可能に構成されている。また、前記
レ−ル12上は点検台車13も走行可能に構成されてい
る。尚、各台車4、7、8、9、11、13には、自走
用のモ−タ及び走行を制御する制御装置が設けられ、所
定位置で停止するよう構成されている。
【0033】これら浸漬ノズル交換台車7、浸漬ノズル
ハンドリング台車8、押抜き台車9、SN交換台車1
1、点検台車13は、各交換ヤ−ドB、C毎に夫々設け
られている。したがって、2つのタンディッシュ3を用
いることによって、連続的に鋳造を行うことができる。
即ち、第1のタンディッシュ3が交換ヤ−ドBに移動
し、耐火物の交換作業している間、すでに交換作業が終
了し交換ヤ−ドCで待機している第2のタンディッシュ
3を鋳造ヤ−ドに搬送させることにより、鋳造を行う。
そして、第1のタンディッシュ3の耐火物の交換作業が
終了した後、この第1のタンディッシュ3を待機状態と
する。そしてまた、第2のタンディッシュ3の耐火物の
交換が必要になると、第2のタンディッシュ3をタンデ
ィッシュ台車4に載せ、交換ヤ−ドCに搬送する。これ
と同時に、前記第1のタンディッシュ3を交換ヤ−ドB
から鋳造ヤ−ドAに搬送し、鋳造を行う。
【0034】このように耐火物の交換の必要となったタ
ンディッシュ3を空いている交換ヤ−ドに搬送し、すで
に耐火物の交換が終了しているタンディッシュ3を鋳造
ヤ−ドに搬送して、鋳造を行うように構成されているた
め、連続的な鋳造を行うことができる。
【0035】次に本発明にかかる溶融金属収納鍋用耐火
物交換装置を構成する各装置について詳述する。まず、
図2乃至図4に基づいて、浸漬ノズル交換装置の構成に
ついて説明する。上述したように、タンディッシュ台車
4の走行するレ−ル5間であって、かつ前記レ−ル5の
下方にはレ−ル6が敷設され、前記台車7の側部には車
輪7aが設けられ、このレ−ル6上を浸漬ノズル交換台
車7が走行するように形成されている。そして、浸漬ノ
ズル交換台車7には湯導出口3a〜3fのそれぞれに設
けられた浸漬ノズル3N1 〜3N6 に対応して浸漬ノズ
ル交換装置20(20a〜20f)が設置されている。
【0036】また、浸漬ノズル交換台車7の右端からは
各浸漬ノズル交換装置20(20a〜20f)の動作を
制御するための信号ケ−ブル21が導出され、前記信号
ケ−ブル21から制御信号を受けて、浸漬ノズル交換装
置20は所定の動作をなすように構成されている。尚、
図中、22は信号ケ−ブル21のメインテナンスデッキ
を示し、23は作業者を示している。また、7bはタン
ディッシュ3内の溶融金属の残渣を廃棄する廃棄ポット
である。尚、図2には、そのタンディッシュ台車4の右
側の一部分のみが表わされている。
【0037】次に図4に基づいて、浸漬ノズル交換台車
7に設置された1つの浸漬ノズル交換装置20について
説明する。この浸漬ノズル交換装置20は、タンディッ
シュ3の下面に取り付けられた浸漬ノズル3N1 〜3N
6 を取り外すための取外しハンド24と、取り外した浸
漬ノズルを収納するノズル収納部25と、新しい浸漬ノ
ズルを予熱する予熱炉26と、予熱された浸漬ノズルを
溶融金属収納鍋の下面に取り付けるための取付けハンド
27と、予熱された浸漬ノズルを溶融金属収納鍋の下面
に取り付ける際、浸漬ノズルの上部にモルタルからなる
パッキンを取り付けるためのパッキン装着装置28と、
浸漬ノズルを取り外した後、ダボ面に付着した溶融金属
の残渣を切削するためのダボ面切削装置29と、前記基
台31をタンディッシュ3に対して、位置決めするため
の位置決めピン30とが備えられている。尚、図中35
は、前記予熱炉26に熱を供給するための予熱バ−ナで
ある。
【0038】また、この浸漬ノズル交換装置20は、浸
漬ノズル交換台車7の進行方向に対して、前後方向に移
動可能な第1の基台32と、前記第1の基台32と直角
方向(左右方向)に移動可能な第2の基台33(図中、
基台31の下方に位置しているため、点線で示されてい
る)とを備え、また前記第2の基台33と基台31との
間にはボ−ルベアリングが介装されている。そして、前
記した取外しハンド24、収納部25、予熱炉26等の
ノズル交換のための各装置は、この基台31上に搭載さ
れている。
【0039】ここで、第1の基台32、第2の基台3
3、基台31の関係について説明すると、第1の基台3
2は浸漬ノズル交換台車7に固定されたピストンシリン
ダ(図示せず)によって、浸漬ノズル交換台車7上に付
設されたレ−ル7c上を前後方向に移動することがで
き、また前記第2の基台33は第1の基台32上に固定
されたピストンシリンダ(図示せず)によって、第1の
基台32上に付設されたレ−ル32a上を左右方向に移
動することができるように構成されている。
【0040】更に、前記基台31は、第2の基台33と
基台31との間に装着されたボ−ルベアリング(図示せ
ず)によって、水平面上、あらゆる方向に一定量移動で
きるように構成されている。また、図示しないが、前記
基台31を第2の基台33に対して、ボ−ルベアリング
による移動を阻止して、両者を一体的に固定する固定手
段が設けられている。
【0041】このように第1の基台32、第2の基台3
3、基台31が構成されているため、基台31の位置が
正規の位置からずれている場合には、基台31に搭載さ
れた位置決めピン30が、タンディッシュ3の下面に設
けられた位置決めブロック34(図3に図示)と係合す
ることによって、基台31は正規な位置に移動する。そ
して、その正規な位置において、前記基台31を第2の
基台33に固定手段によって固定する。これによって、
基台31上の各装置は正規な位置に置かれると共に、第
2の基台33に対して固定された状態となる。その後、
各ピストンシリンダ等を動作させることによって、第1
の基台32、第2の基台33を浸漬ノズル交換台車7に
対して、前後左右方向に移動させ、各取付けハンド2
4、取付けハンド27、ダボ面切削装置29を浸漬ノズ
ルの真下に位置するように移動させる。
【0042】次に浸漬ノズル交換装置の動作について説
明する。まず、準備工程として、浸漬ノズル交換装置2
0a…20fの予熱炉26の内に浸漬ノズルを装填し加
熱し、浸漬ノズルの予熱状態を保つ。そして、浸漬ノズ
ルの交換を行う必要のあるタンディッシュ3が発生する
と、そのタンディッシュ台車4を、鋳造ヤ−ドAから交
換ヤ−ドBに移動させ、所定位置に停止させる。
【0043】一方、浸漬ノズル交換台車7をタンディッ
シュ台車4の下方を移動させ、廃棄ポット7aを各浸漬
ノズルの真下で停止させ、タンディッシュ3内に残って
い残渣を廃棄ポット7aに廃棄する。すべての浸漬ノズ
ル3N1 〜3N6 について、残渣の廃棄が終了すると、
浸漬ノズル交換台車7は所定の位置に停止させる。この
とき、浸漬ノズル交換装置20a〜20fはタンディッ
シュ3に取り付けられた夫々の浸漬ノズル3N1 〜3N
6 の略真下に位置している。
【0044】次に、浸漬ノズル交換装置20a〜20f
の位置決めピン30をピストンシリンダによって上昇さ
せ、前記ピン30を溶融金属収納鍋1の下面に設けられ
た位置決めブロック34に係合させる。
【0045】この位置を原点位置として、信号ケ−ブル
21からの制御信号を受けて各シリンダを動作させ、第
1、第2の基台32、33を移動させることによって、
予熱炉26、ダボ面切削カッタ29等の各装置を浸漬ノ
ズルの真下に位置させ、各装置を動作させて、所定の作
業を行う。
【0046】即ち、取外しハンド24を上昇させ、浸漬
ノズルのホルダ−に設けられたピンを前記ハンド24に
係合させることによって、取外しハンド24で受け取
る。浸漬ノズルを受け取った後、ハンド24を下降させ
て、前記浸漬ノズルを収納部25に格納する。
【0047】浸漬ノズル3取外した後、ダボ面に付着し
た溶融金属の残渣を取り除くことが行われる。即ち、第
2の基台33を第1の基台32に対して移動させ、ダボ
面切削装置29を浸漬ノズルの取付け位置の真下に位置
させる。その後、カッタ−を駆動源によって回転させな
がら、ピストンシリンダによって上昇させ、ダボ面に付
着した溶融金属の残渣を取り除く。この残渣の取り除き
が終了すると、前記ピストンシリンダを収縮させ、カッ
タ−を初期の状態に戻し、ダボ面の切削を終了する。
【0048】そしてまた、第1の基台32及び第2の基
台33を、浸漬ノズル交換台車7に対して移動させ、取
付けハンド27及び予熱炉26を浸漬ノズルの取付け位
置の真下に位置させる。その後、パッキン装着装置28
を動作させ、予熱されている浸漬ノズルの上部にパッキ
ンを装着する。パッキンが装着された浸漬ノズルは取付
けハンド27によって上方に持ち上げられ、前記浸漬ノ
ズルは、浸漬ノズル保持手段(図示せず)に取り付けら
れる。浸漬ノズル保持手段に浸漬ノズルが取り付けられ
た後、取付けハンド27は下降し、初期状態に復帰す
る。
【0049】上述の一連の動作は、浸漬ノズル交換装置
20a〜20fにおいて同時になされ、一連の動作が終
了した後は、タンディッシュ3が設置されたタンディッ
シュ台車4は交換ヤ−ドBから鋳造ヤ−ドAに移動す
る。また、浸漬ノズルをノズル収納部25に格納した浸
漬ノズル交換装置20a〜20fは、後述する浸漬ノズ
ルハンドリング装置によって、ノズル収納部25に収納
された浸漬ノズルを搬出すると共に、予熱炉26内に新
たに浸漬ノズルを装填し、浸漬ノズルを加熱状態となし
待機する。
【0050】そして、再びタンディッシュ3が載置され
たタンディッシュ台車4が鋳造ヤ−ドAから交換ヤ−ド
Bに移動し、浸漬ノズルの交換動作が開始されると、前
述の動作が繰り返される。尚、交換ヤ−ドCにタンディ
ッシュ3が搬送され、交換がなされる場合にも、前述と
同様であるため、その説明は省略する。
【0051】次に、浸漬ノズルハンドリング台車8に搭
載されている浸漬ノズルハンドリング装置について、図
5に基づいて説明する。浸漬ノズルハンドリング台車8
は、前記したようにタンディッシュ台車4が走行するレ
−ル5上を走行するものであり、この浸漬ノズルハンド
リング台車8上には、浸漬ノズル交換装置20a〜20
fのノズル収納部25に格納した浸漬ノズルを搬出する
と共に、予熱炉26内に新たに浸漬ノズルを装填する浸
漬ノズルハンドリング装置40が設置されている。ま
た、浸漬ノズルハンドリング台車8上は、新しい浸漬ノ
ズルが収納されるポット42と、使用された浸漬ノズル
が収納されるポット41とが設置されている。また、浸
漬ノズルハンドリング装置40は、回動及び上下動自在
なア−ムと浸漬ノズルのホルダ−に形成されたピンと係
合するハンド40bを備えている。
【0052】浸漬ノズルハンドリング台車8に搭載され
ている浸漬ノズルハンドリング装置40の動作について
説明すると、前記した浸漬ノズル交換装置20a〜20
fのすべてのノズル収納部25に使用済の浸漬ノズルが
格納され、浸漬ノズルの交換が終了すると、浸漬ノズル
交換台車7は、浸漬ノズルハンドリング台車8の下方に
移動し、停止する。その後、浸漬ノズルハンドリング装
置40のア−ム40a及びハンド40bを動作させ、ノ
ズル収納部25内の浸漬ノズルを引き上げ、使用済みポ
ット41に収納する。続いて、ポット42から新しい浸
漬ノズルを引き上げ、予熱炉26内に新たに浸漬ノズル
を装填する。
【0053】尚、上記したように浸漬ノズルの交換の終
了後、浸漬ノズル交換台車7を浸漬ノズルハンドリング
台車8に対して移動させても良いが、あるいは浸漬ノズ
ルハンドリング台車8を浸漬ノズル交換台車7に対して
移動させても良い。
【0054】そして、すべての浸漬ノズル交換装置20
a〜20fから使用済み浸漬ノズルが回収され、かつ新
規な浸漬ノズルが装填されると、浸漬ノズルハンドリン
グ台車8は、整備ヤ−ド(図示せず)に移動し、使用済
み浸漬ノズルの搬出、及び新規な浸漬ノズル搬入がなさ
れ、再び交換ヤ−ドB、Cの待機位置に移動する。る。
【0055】以上、述べたように浸漬ノズル交換装置2
0a〜20f及び浸漬ノズルハンドリング装置40によ
って、タンディッシュ3に取り付けられた浸漬ノズルの
交換を、効率的に行うことができる。特に、浸漬交換装
置台車7には複数の浸漬ノズル交換装置20が搭載され
ているため、複数の浸漬ノズルを同時に交換することが
でき、作業効率を向上させることができる。また、浸漬
ノズル交換装置20には予熱炉26が備えられているた
め、浸漬ノズルを取付ける直前まで前記浸漬ノズルを予
熱しておくことができ、タンディッシュをノズル交換
後、直ちに鋳造工程において使用することができる。
【0056】次に、押抜き台車9に設置された押抜き装
置、SN台車(上ノズル、スライドプレ−ト交換台車)
11に設置されたSN交換装置(上ノズル、スライドプ
レ−ト交換装置)について説明する。これら装置は、上
ノズル、スライドプレ−トを交換するときに、用いられ
る装置である。まず、図6に基づいて押抜き装置から説
明する。
【0057】図において、タンディッシュ3は、タンデ
ィッシュ3の溶融金属を全て注湯した後、前記したよう
に、図示しない収納鍋保持機構により略90度回転させ
た状態に保持されるようになっている。また、タンディ
ッシュ3を傾転させたカバー側には、レ−ル10が敷設
され、レ−ル10の上に押抜き台車9が、図示しない制
御モータにより走行可能に配置されている。そして、押
抜き台車9上には、押抜き装置50が設置されている。
【0058】この押抜き装置50は、基台52と、前記
基台52に対して上下動可能に取り付けられた上下位置
調整基台53と、前記上下位置調整基台53を上下動さ
せるために形成された前後一対のリンク機構からなる上
下位置調整機構51と、前記上下位置調整基台53の上
部に前後方向に進退自在に設置された押抜きロッド54
と、押抜きロッド54を前後方向に進退させるロッド前
進機構55と、前記押抜きロッド54の先端部54aの
位置を上ノズル104のノズル孔位置に微調整する倣い
機構56とを備えている。尚、押抜き装置50の上下位
置調整機構51およびロッド前進機構55は、それぞれ
空気圧または油圧などで作動するシリンダを備えてい
る。
【0059】各上下位置調整機構51およびロッド前進
機構55は、押抜き装置50の制御部57から出力され
る制御信号により作動し、上下位置調整基台53を所定
位置まで上昇させ、また押抜きロッド54の先端部54
aを前進させる。すなわち、制御部57から出力される
制御信号により、前記押抜きロッド54の先端部54a
をタンディッシュ3に装着されている上ノズル104の
ノズル孔の中心部に位置するよう位置調整が行われる。
【0060】尚、この押抜き装置50の上下位置調整基
台53の上には、図7に示す補修材吹きつけ装置58が
設置されている。補修材吹きつけ装置58は上ノズル1
04が羽口ブロック103に装着された後、上ノズル1
04と羽口ブロック103との間の間隙を埋めるため
に、モルタル等の補修材59を吹きつける装置である。
この装置は、補修材供給管58aに連設して、三又に
分岐した吹付け管58bを備えると共に、補修材59が
上ノズル104のノズル孔内部に付着するのを防止する
ため、吹きつけガイド部材58cを備えている。
【0061】このように構成された押抜き装置50の動
作について説明する。タンディッシュ3に装着された上
ノズル104を押抜く場合には、まず交換ヤ−ドにおい
て、前記した浸漬ノズル交換装置20によって、浸漬ノ
ズルを取り外した後、タンディッシュ3をタンディッシ
ュ台車4の収納鍋保持機構により、略90度転倒した状
態に保持する。その後、押抜き台車9によってノズル押
抜き装置50をレ−ル10上を移動させ、タンディッシ
ュ3の上ノズル104のノズル孔位置の近傍に位置させ
る。
【0062】次いで、制御部57からの作動信号により
上下位置調整機構51を作動させて、押抜きロッド54
の先端部54aをタンディツシュ3に装着されている上
ノズル104のノズル孔位置に調整する。そして、ロッ
ド前進機構55を作動させて、押抜きロッド54の先端
部54aを上ノズル104のノズル孔に押込み、さらに
ロッド前進機構55を前進させることにより、上ノズル
104をタンディッシュ3の羽口ブロック103より底
鉄皮側へ押し出す。尚、押抜きロッド54の先端部54
aが上ノズル104のノズル孔の中心位置より若干ずれ
た場合であっても、一定以上の押付け力が加わると、倣
い機構56により微調整される。
【0063】以上詳細に説明したように、高温環境下に
おいて、タンディッシュ3から上ノズルを押抜く作業を
完全自動化することが可能であり、短時間で安全に、し
かも効率良く行うことができる。
【0064】次に、SN台車(上ノズル、スライドプレ
−ト交換台車)11に載置されたSN交換装置(上ノズ
ル、スライドプレ−ト交換装置)及び上ノズル、スライ
ドプレ−トの交換に必要な装置について、図8、図9に
基づいて説明する。尚、図9は図8の正面を表している
が、簡略化してSN台車及び後述する作業用ロボットの
み表している。SN交換台車11は、前記したようにレ
−ル12上を走行可能に構成され、そのSN交換台車1
1には、SN交換装置の他、上ノズル、スライドプレ−
ト交換するために用いられ各種装置が設置されている。
【0065】具体的には、図8に示すように、SN交換
台車11には、ア−ムの先端部分にオ−トツ−ルチェン
ジャ−(以下、ATC)60aを有する作業用ロボット
60が搭載されている。そして、作業用ロボット60の
周囲には、各種作業を行う各種ハンド、即ち作業開始前
において前記ロボット60とタンティッシュ3との位置
関係を計測する位置測定用ハンド61と、スライドプレ
−トを保持しているカセットのクランパの開閉を行うク
ランパ駆動ハンド62と、スライドプレ−トの脱着に用
いられるプレ−ト交換用のハンド63と、前記した押抜
き装置50によって押抜かれる上ノズルを受けるために
用いられる上ノズル受けハンド64、新たな上ノズルを
装着するために用いられる上ノズル取り付けハンド65
と、羽口内に残留したモルタルを除去する羽口はつりハ
ンド66と、羽口はつり作業終了後、仕上げ削りを行う
ために用いられる羽口清掃ハンド67と、上ノズルダボ
面に付着したモルタルを除去するために用いられる上ノ
ズルダボ面切削ハンド68と、上ノズルを取り付けた際
に、付着するモルタルを除去するモルタル清掃ハンド6
9と、スライドプレ−トを保持しているカセットのプレ
−ト取付け部及びその周囲に付着したモルタルを清掃す
るカセット清掃ハンド70とが、配置されている。
【0066】また、前記作業用ロボット60の周囲に
は、使用済み上ノズルを廃棄するための上ノズル廃棄箱
71と、使用済みプレ−トを廃棄するためのプレ−ト廃
棄箱72と、新しいプレ−トを前記作業用ロボット60
に供給するプレ−ト供給装置73が設置されている。更
に、プレ−ト供給装置73に隣接して、回転テ−ブル上
に載置された上ノズルを前記作業用ロボット60に供給
する上ノズル供給装置74が設置されている。また前記
上ノズル供給装置74上の上ノズルの外周囲にモルタル
を塗布するモルタル塗布装置75が設置されている。
【0067】また、図8に示すSN交換台車11には、
新しいプレ−トが置かれるプレ−ト収納部76と、前記
プレ−ト収納部76からプレ−ト供給装置73に搬送す
るための搬送ロボット77が設置されている。このプレ
−ト搬送用ロボット77は、前記したロボット60と同
様、回動自在のア−ムを有し、前記ア−ムに装着された
ハンドによってプレ−トを把持することによって、前記
プレ−トを搬送できるように構成されている。尚、プレ
−ト供給装置73に、タンディッシュに取り付けられて
いるプレ−トの数に対応した数のプレ−トを、人手によ
って予め供給しておくことにより、プレ−ト搬送用ロボ
ット77を省略することができる。
【0068】次に、SN交換装置が搭載されたSN交換
台車11と同一のレ−ル12上を走行する点検台車13
について、図10に基づいて説明する。点検台車13に
は、作業者が上ノズルやスライドプレ−トのノズル孔に
対して酸洗(酸素吹き付け洗浄)するときに用いられる
酸洗用デッキ80と、作業者が所定の交換作業が良好に
行われたかを点検するときに用いられる点検用デッキ8
1とを備えている。前記酸洗用デッキ80にはシリンダ
82が設けられ、SN交換台車11に対して、矢印方向
に移動可能に構成されている。そのため、作業者は上ノ
ズルやスライドプレ−トのノズル孔に近づいて酸洗作業
を行うことができる。また、点検用デッキ81は、モ−
タ83及びチェ−ン84などの手段によって、使用しな
いときには起立状態で点検台車13内に収納することが
できるように構成されている。
【0069】次に、SN交換装置、及び上ノズル、プレ
−トの交換に用いられる各装置の動作について説明す
る。まず、準備工程として、新しいプレ−トをプレ−ト
収納部76に収納すると共に、搬送ロボット77によっ
て前記プレ−ト収納部76からプレ−ト供給装置73に
搬送すると共に、上ノズル104を上ノズル供給装置7
4の回転テ−ブル上に設置し、モルタル塗布装置75に
よって上ノズル104の周囲にモルタルを塗布する。
【0070】続いて、プレ−ト及び上ノズルを交換する
必要が生ずると、タンディッシュ3を設置したタンディ
ッシュ台車4を交換ヤ−ドに移動させ、所定位置に停止
させる。そして、前記した浸漬ノズル交換台車7を移動
させ、所定位置に停止後、浸漬ノズル交換装置20を動
作させ、浸漬ノズル(3N1 〜3N6 )を取り外す。そ
の後、タンディッシュ保持機構によって、タンディッシ
ュ底面を起立状態とする。この状態で、点検台車13を
タンディッシュの底面に対峙する所定位置まで移動し、
停止させる。その後、前記酸洗用デッキ80を前方に移
動させ、作業者は、上ノズルやスライドプレ−トのノズ
ル孔の酸洗作業を行う。
【0071】作業終了後、点検台車13は所定位置(待
機位置)に移動すると共に、SN交換台車11はタンデ
ィッシュの底面に対峙する所定位置まで移動し、停止す
る。そして、作業用ロボット60のATC部60aに位
置測定ハンド61を装着し、前記ロボット60とタンデ
ィッシュ3との位置関係を計測する。ここで、SN交換
台車の停止位置が所定位置に対して、位置がずれている
場合には、前記計測の結果に基づいて、作業用ロボット
60の制御部(図示せず)は予め教示されている位置座
標の補正を行い、この位置ずれの状態でも、後の作業が
作業用ロボット60によって行えるようにする。
【0072】位置補正後、作業用ロボット60のATC
部60aに、クランパ駆動ハンド62を取り付け、スラ
イドプレ−トを保持しているカセットのクランパの開閉
を行う。その後、作業用ロボット60のATC部60a
に、プレ−ト交換ハンド63を取り付け、プレ−トの交
換を行う。前記プレ−ト交換ハンド63が装着された作
業用ロボット60は、カセットからプレ−トを外し、そ
れをプレ−ト廃棄箱72に廃棄する。
【0073】その後、作業用ロボット60のATC部6
0aに、上ノズル受けハンド64を装着し、タンディッ
シュ3の上ノズル104の近傍に位置させる。そして、
押抜き台車9に設置された押抜き装置50を動作させ、
上ノズル104を押抜く。押抜かれた上ノズルは上ノズ
ル受けハンド64側に脱落し、上ノズル受けハンド64
に収納され、上ノズル受けハンド64が装着された作業
用ロボット60によって、前記上ノズルは廃棄箱71に
廃棄される。
【0074】上ノズル104が取り外された後、羽口は
つりハンド66によって、羽口ブロックのノズル孔内に
残留したモルタルを除去し、羽口はつり作業終了後、羽
口清掃ハンド67によってノズル孔内の仕上げ削りを行
う。そして、作業用ロボット60のATC部60aに、
上ノズル取り付けハンド65を装着し、周囲にモルタル
が塗布されている上ノズル供給装置上の上ノズルを把持
し、羽口ブロック103に取り付ける。取付け後、図7
に示した押抜き台車に設置されている補修材吹きつけ装
置58によって、補修材の吹きつけを行う。
【0075】補修材の吹きつけ終了後、作業用ロボット
60のATC部60aにモルタル清掃ハンド69を装着
し、上ノズルを取り付けた際に、取付け部周辺に付着す
るモルタルを除去する。その後、作業用ロボット60の
ATC部60aに、プレ−ト交換ハンド62を再び取り
付け、プレ−ト供給装置73上のプレ−トを把持して、
カセットに対して前記プレ−トを装着する。このプレ−
トの装着に際しては、予めカセット清掃ハンド70によ
って、事前にスライドプレ−トを保持しているカセット
のプレ−ト取付け部及びその周囲に付着したモルタルを
清掃しておく。
【0076】プレ−ト装着後、作業用ロボット60のA
TC部60aに、再びクランパ駆動ハンド62を取り付
け、スライドプレ−トを保持しているカセットのクラン
パを閉じ、上ノズル及びプレ−トの交換が終了する。
尚、必要に応じて、点検用デッキ81を倒し、点検用デ
ッキ81上の作業者によって各作業の適否が点検され
る。
【0077】次に、プレ−トのみ交換がなされる場合に
ついて説明する。この場合は、前述のプレ−ト及び上ノ
ズルの交換と同様の動作になるが、上ノズルの交換がな
されないため、カセットからプレ−トを取りはずした
後、上ノズルダボ面切削ハンド68によって、上ノズル
ダボ面に付着した残渣を除去する。その後、カセット清
掃ハンド70によって、スライドプレ−トを保持してい
るカセットのプレ−ト取付け部及びその周囲に付着した
モルタルを清掃する。そして、作業用ロボット60のA
TC部60aに、プレ−ト交換ハンド62を再び取り付
け、プレ−ト供給装置73上のプレ−トを把持して、カ
セットに対して前記プレ−トを装着する。再びクランパ
駆動ハンド62を取り付け、スライドプレ−トを保持し
ているカセットのクランパの閉じ、プレ−トの交換が終
了する。
【0078】上ノズル及びスライドプレ−ト、あるいは
スライドプレ−トの交換の終了後、タンディッシュ保持
機構によって、タンディッシュ底面が水平となるよう
に、タンディッシュの状態を復帰させ、浸漬ノズル交換
装置の前記した動作によって、新しい浸漬ノズルが装着
される。浸漬ノズルの装着後、タンディッシュ3は待機
状態となり、鋳造工程にあるタンディッシュ3の耐火物
に交換の必要が生じ、他の交換ヤ−ドに移動すると、こ
の待機状態にあるタンディッシュ3を鋳造工程に移動さ
せ、鋳造作業に供する。
【0079】
【発明の効果】以上のように、本発明にかかる溶融金属
収納鍋用耐火物交換装置は、前記上ノズル、スライドプ
レ−ト台車上に、上ノズル、スライドプレ−トを交換を
するためのハンド及び前記ハンドが装着されるロボット
とからなる上ノズル、スライドプレ−ト交換装置と、前
記上ノズル、スライドプレ−ト交換装置に対してスライ
ドプレ−トを供給するスライドプレ−ト供給装置と、上
ノズル、スライドプレ−ト交換装置に対して上ノズルを
供給する上ノズル供給装置とが設置されているため、上
ノズル、スライドプレ−ト台車を一度位置合わせをすれ
ば、各作業毎に位置合わせを行う必要がないため、交換
作業の効率が向上する。
【0080】また、本発明にかかる溶融金属収納鍋用耐
火物交換装置は、前記押抜き台車が設けられ、その台車
には、溶融金属収納鍋の羽口ブロックに装着されている
上ノズルを押抜く押抜き装置が備えられているため、前
記上ノズル、スライドプレ−ト台車を溶融金属収納鍋の
底面に対峙して停止させ、前記押抜き装置によって上ノ
ズルを取り外した後、前記上ノズル、スライドプレ−ト
交換装置によって、上ノズルとスライドプレ−トを交換
することができる。
【0081】また、本発明にかかる溶融金属収納鍋用耐
火物交換装置は、前記浸漬ノズル交換台車に設置され
た、溶融金属収納鍋の浸漬ノズルを交換する浸漬ノズル
交換装置を備えているため、前記溶融金属収納鍋の浸漬
ノズル、上ノズル、スライドプレ−トを交換することが
できる。
【0082】更に、本発明にかかる溶融金属収納鍋用耐
火物交換装置は、前記交換ヤ−ドは、鋳造ヤ−ドを挟ん
でその両側に形成され、夫々の交換ヤ−ドに少なくとも
上ノズル、スライドプレ−ト交換装置、押抜き装置、浸
漬ノズル交換装置が設けられているため、耐火物の交換
の必要のある溶融金属収納鍋を一方の交換ヤ−ドに移動
すると共に、すでに他方の交換ヤ−ドで交換が終了した
溶融金属収納鍋を、鋳造工程に搬送することができるた
め、連続的な鋳造を行うことができ、製造効率を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明にかかる実施形態の概略を示す
平面図である。
【図2】図2は、本発明の実施形態にかかる浸漬ノズル
交換台車及び浸漬ノズル交換装置の側面を表す一部断面
図である。
【図3】図3は、図2の正面図である。
【図4】図4は、本発明の実施形態にかかる浸漬ノズル
交換装置の平面を示す図である。
【図5】図5は、本発明の実施形態にかかる浸漬ノズル
ハンドリング装置の正面を示す図である。
【図6】図6は、本発明の実施形態にかかる押抜き装置
の正面を示す図である。
【図7】図7は、本発明の実施形態にかかる補修材吹き
付け装置を示す断面図である。
【図8】図8は、本発明の実施形態にかかるSN交換台
車、SN交換装置、その他交換に用いられる装置の平面
を示す図である。
【図9】図9は、図8の正面図である。
【図10】図10は、本発明の実施形態にかかる点検台
車の正面を示す図である。
【図11】図11は、溶融金属収納鍋に対する上ノズ
ル、スライドプレ−ト、浸漬ノズルの装着状態を示す断
面図である。
【図12】図12は、従来の上ノズル及びスライドプレ
−トの交換装置を示す平面図である。
【符号の説明】
A 鋳造ヤード B 交換ヤード(第1) C 交換ヤード(第2) 1 ターレット 2 レードル 3 タンディシュ 3a〜3f 湯導出口 3N1 〜3N6 浸漬ノズル 4 タンディシュ台車 4a 車輪 5 レール 6 レール 7 浸漬ノズル交換台車 7a 車輪 7b 廃棄ポット 8 浸漬ノズルハンドリング台車 9 押抜き台車 10 レール 11 上ノズル、スライドプレ−ト交換台車 12 レール 13 点検台車 14 浸漬ノズル取付装置 20 浸漬ノズル交換装置 21 信号ケーブル 22 メインテナンスデッキ 23 作業者 24 取外しハンド 25 ノズル収納部 26 予熱炉 27 取付けハンド 28 パッキン装着装置 29 ダボ面切削装置 30 位置決めピン 31 基台 32 第1基台 33 第2基台 34 位置決めブロック 35 予熱バーナ 36 排気ダクト 40 浸漬ノズルハンドリング装置 50 押抜き装置 51 上下位置調整機構 52 基台 53 上下位置調整基台 54 押抜きロッド 55 ロッド前進機構 56 倣い機構 57 制御部 60 作業用ロボット 60a ATC 61 位置測定用ハンド 62 クランパ駆動ハンド 63 プレート交換ハンド 64 上ノズル受けハンド 65 上ノズル取付けハンド 66 羽口はつりハンド 67 羽口清掃ハンド 68 上ノズルダボ面切削ハンド 69 モルタル清掃ハンド 70 カセット清掃ハンド 71 上ノズル廃棄箱 72 プレート廃棄箱 73 プレート供給装置 74 上ノズル供給装置 75 モルタル塗布装置 76 プレート収納部 77 プレート搬送用ロボット 80 酸洗用デッキ 81 点検用デッキ 82 シリンダ 83 モ−タ 84 チェ−ン
フロントページの続き (72)発明者 水足 彰宏 愛知県刈谷市小垣江町南藤1番地 東芝セ ラミックス株式会社刈谷製造所内 (72)発明者 西部 隆文 新潟県北蒲原郡聖籠町東港6丁目861番5 号 新潟東芝セラミックス株式会社内 (72)発明者 辻本 健一 愛知県刈谷市小垣江町南藤1番地 東芝セ ラミックス株式会社刈谷製造所内 (72)発明者 五十嵐 英樹 山形県西置賜郡小国町大字小国町378番地 東芝セラミックス株式会社小国製造所内 (72)発明者 川東 佐太志 和歌山県和歌山市湊1850番地 住友金属工 業株式会社和歌山製鉄所内 (72)発明者 南之園 信竹 和歌山県和歌山市湊1850番地 住友金属工 業株式会社和歌山製鉄所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融金属収納鍋の側方に敷設された一対
    のレ−ル上を走行する上ノズル、スライドプレ−ト交換
    台車を備え、 前記上ノズル、スライドプレ−ト交換台車上に設置され
    た、上ノズル、スライドプレ−トを交換をするためのハ
    ンド及び前記ハンドが装着されるロボットとからなる上
    ノズル、スライドプレ−ト交換装置と、前記上ノズル、
    スライドプレ−ト交換装置に対してスライドプレ−トを
    供給するスライドプレ−ト供給装置と、上ノズル、スラ
    イドプレ−ト交換装置に対して上ノズルを供給する上ノ
    ズル供給装置とを備えていることを特徴とする溶融金属
    収納鍋用耐火物交換装置。
  2. 【請求項2】 溶融金属収納鍋の側方に敷設された一対
    の第1のレ−ルと、前記第1のレ−ル上を走行する上ノ
    ズル、スライドプレ−ト交換台車と、前記第1のレ−ル
    と前記溶融金属収納鍋を挟んで反対側に敷設された一対
    の第2のレ−ルと、前記第2のレ−ル上を走行する押抜
    き台車とを備え、 前記上ノズル、スライドプレ−ト台車上に設置された、
    上ノズル、スライドプレ−ト交換をするためのハンド及
    び前記ハンドが装着されるロボットとからなる上ノズ
    ル、スライドプレ−ト交換装置と、前記上ノズル、スラ
    イドプレ−ト交換装置に対してスライドプレ−トを供給
    するスライドプレ−ト供給装置と、上ノズル、スライド
    プレ−ト交換装置に対して上ノズルを供給する上ノズル
    供給装置とを備えると共に、 前記押抜き台車に設置された、溶融金属収納鍋の羽口ブ
    ロックに装着されている上ノズルを押抜く押抜き装置を
    備え、 前記上ノズル、スライドプレ−ト台車は溶融金属収納鍋
    の底面に対峙して停止し、前記押抜き装置によって上ノ
    ズルを取り外した後、前記上ノズル、スライドプレ−ト
    交換装置によって、上ノズルとスライドプレ−トが交換
    されることを特徴とする溶融金属収納鍋用耐火物交換装
    置。
  3. 【請求項3】 前記溶融金属収納鍋の側方に敷設された
    一対の第1のレ−ルと、前記第1のレ−ル上を走行する
    上ノズル、スライドプレ−ト交換台車と、上ノズル、ス
    ライドプレ−ト交換台車に設置された上ノズル、スライ
    ドプレ−ト交換装置と、前記第1のレ−ルと前記溶融金
    属収納鍋を挟んで反対側に敷設された一対の第2のレ−
    ルと、前記第2のレ−ル上を走行する押抜き台車と、前
    記押抜き台車に設置された、溶融金属収納鍋の羽口ブロ
    ックに装着されている上ノズルを押抜く押抜き装置と、
    前記溶融金属収納鍋の下方に敷設された一対の第3のレ
    −ルと、前記第3のレ−ルを走行する浸漬ノズル交換台
    車と、前記浸漬ノズル交換台車に設置された、溶融金属
    収納鍋の浸漬ノズルを交換する浸漬ノズル交換装置とを
    備え、 前記溶融金属収納鍋の浸漬ノズル、上ノズル、スライド
    プレ−トを交換することを特徴とする溶融金属収納鍋用
    耐火物交換装置。
  4. 【請求項4】 溶融金属収納鍋の側方に敷設された一対
    の第1のレ−ルと、前記第1のレ−ル上を走行する上ノ
    ズル、スライドプレ−ト交換台車と、前記第1のレ−ル
    と前記溶融金属収納鍋を挟んで反対側に敷設された一対
    の第2のレ−ルと、前記第2のレ−ル上を走行する押抜
    き台車と、前記溶融金属収納鍋の下方に敷設された一対
    の第3のレ−ルと、前記第3のレ−ルを走行する浸漬ノ
    ズル交換台車とを備え、 前記上ノズル、スライドプレ−ト交換台車上に設置され
    た、上ノズル、スライドプレ−ト交換をするためのハン
    ド及び前記ハンドが装着されるロボットとからなる上ノ
    ズル、スライドプレ−ト交換装置と、前記上ノズル、ス
    ライドプレ−ト交換装置に対してスライドプレ−トを供
    給するスライドプレ−ト供給装置と、上ノズル、スライ
    ドプレ−ト交換装置に対して上ノズルを供給する上ノズ
    ル供給装置とを備え、 前記押抜き台車上に設置された、溶融金属収納鍋の羽口
    ブロックに装着されている上ノズルを押抜く押抜き装置
    を備え、 前記浸漬ノズル交換台車上に設置された、溶融金属収納
    鍋の浸漬ノズルを交換する浸漬ノズル交換装置を備え、 前記溶融金属収納鍋の浸漬ノズル、上ノズル、スライド
    プレ−トを交換することを特徴とする溶融金属収納鍋用
    耐火物交換装置。
  5. 【請求項5】 前記上ノズル、スライドプレ−ト台車上
    には、上ノズルの周囲にモルタルを塗布するモルタル塗
    布装置が設置され、前記モルタル塗布装置によって周囲
    にモルタルが塗布された上ノズルを、上ノズル供給装置
    によって上ノズル、スライドプレ−ト交換装置に供給す
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに
    記載された溶融金属収納鍋用耐火物交換装置。
  6. 【請求項6】 上ノズル、スライドプレ−ト交換をする
    ためのハンドは、ロボットとタンティッシュとの位置関
    係を計測する位置測定ハンドと、スライドプレ−トを保
    持しているカセットのクランパの開閉を行うクランパ駆
    動ハンドと、プレ−トの取外し取付けに用いられるプレ
    −ト交換するハンドと、押抜かれた上ノズルを収納する
    ための上ノズル受けハンドと、上ノズルを装着するため
    の上ノズル取り付けハンドと、羽口ブロック内に残留し
    たモルタルを除去する羽口はつりハンドと、羽口ブロッ
    ク内の仕上げ削りを行う羽口清掃ハンドと、上ノズルダ
    ボ面に付着したモルタルを除去する上ノズルダボ面切削
    ハンドと、上ノズルを取り付けた際に付着したモルタル
    を除去するモルタル清掃ハンドと、スライドプレ−トを
    保持しているカセットのプレ−ト取付け部及びその周囲
    に付着したモルタルを清掃するカセット清掃ハンドであ
    ることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項4のい
    ずれかに記載された溶融金属収納鍋用耐火物交換装置。
  7. 【請求項7】 前記押抜き台車には、羽口ブロックに上
    ノズル装着後、補修材を吹きつける補修材吹きつけ装置
    が設置されていることを特徴とする請求項2乃至請求項
    4のいずれかに記載された溶融金属収納鍋用耐火物交換
    装置。
  8. 【請求項8】 前記浸漬ノズル交換台車には、溶融金属
    収納鍋に取り付けられた浸漬ノズルの数に対応した浸漬
    ノズル交換装置が設置され、溶融金属収納鍋の下面に取
    り付けられた浸漬ノズルの交換を同時に行うように構成
    されていることを特徴とする請求項3または請求項4に
    記載された溶融金属収納鍋用耐火物交換装置。
  9. 【請求項9】 前記溶融金属収納鍋は、鋳造ヤ−ドと交
    換ヤ−ド間を移動可能な台車に、略90度傾転させる保
    持機構を介して載置され、 上ノズル、スライドプレ−トを交換する際、前記溶融金
    属収納鍋の底面を起立面とした状態で、上ノズル、スラ
    イドプレ−トを交換することを特徴とする請求項1乃至
    請求項4のいずれかに記載された溶融金属収納鍋用耐火
    物交換装置。
  10. 【請求項10】 前記交換ヤ−ドは、鋳造ヤ−ドを挟ん
    でその両側に形成され、夫々の交換ヤ−ドに少なくとも
    上ノズル、スライドプレ−ト交換装置、押抜き装置、浸
    漬ノズル交換装置が設けられていることを特徴とする請
    求項9に記載された溶融金属収納鍋用耐火物交換装置。
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