JPH10263677A - 熱間圧延鋼片のデスケーリング方法 - Google Patents

熱間圧延鋼片のデスケーリング方法

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JPH10263677A
JPH10263677A JP7313797A JP7313797A JPH10263677A JP H10263677 A JPH10263677 A JP H10263677A JP 7313797 A JP7313797 A JP 7313797A JP 7313797 A JP7313797 A JP 7313797A JP H10263677 A JPH10263677 A JP H10263677A
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JP
Japan
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spray
descaling
inlet
outlet side
steel slab
Prior art date
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Pending
Application number
JP7313797A
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English (en)
Inventor
Rikio Takeshima
力男 竹島
Tomotake Suminaga
知毅 住永
Masuhito Shimizu
益人 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 加熱された鋼片に生じる難剥離性のスケー
ルを、熱間圧延前に、圧延後製品赤スケールに発展しな
い程度にまで除去可能な熱間圧延鋼片のデスケーリング
方法を提案する。 【解決手段】 入出側ノズル4A、4B振り分け方式の
デスケーリングヘッダ3を用いる熱間圧延鋼片のデスケ
ーリング方法において、鋼片1表面上のスプレーパター
ンの入側・出側(6A、6B)の間隔Lを50mm以上、10
00mm以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱間圧延鋼片のデ
スケーリング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼の熱間圧延は、加熱炉で1000〜1300℃
に加熱された鋼片(シートバー)を700 〜1100℃の温度
範囲で圧延して所定厚みの鋼板に仕上げる工程である。
このため、鋼片表面には酸化スケール(一次スケール)
が 0.1mm程度の厚みに生成しており、この酸化スケール
が表面に付いたままの鋼片を圧延すると、鋼板表面に酸
化スケールが噛み込んでスケール疵とよばれる表面欠陥
を生じるため、熱間圧延ラインには、圧延直前の鋼片に
15MPa程度の高圧水を噴射して酸化スケールを除去する
デスケーリング装置が例外なく設けられている。
【0003】従来のデスケーリング装置は、図3に示す
ように、フラットスプレー型のノズル4を植設したヘッ
ダ(デスケーリングヘッダ)3を鋼片1搬送ラインの上
下に配設したものであり、従来は、同じヘッダ3での各
ノズル4は、そこから噴射される高圧水(スプレー)5
が被圧延材(鋼片1)の進む向き(矢印2で示す)と逆
向きの速度成分をもち(所謂「迎え吹き」)、かつ鋼片
1上下面に描かれるスプレーパターン6が幅方向に隙間
なく並ぶように、取り付けられる。
【0004】このようなデスケーリング方法では、スプ
レーパターン6が重なってできるスプレーラップ部7
で、隣合うスプレー5同士の干渉が生じて衝撃力が弱ま
ってデスケーリング能力が低下するのであるが、鋼片の
大半を占める鋼種(普通鋼、低炭素鋼、極低炭素鋼)で
生じる酸化スケールは剥離性が良いため、スプレーラッ
プ部7を通過する鋼片部分の酸化スケールも問題なく除
去できている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、Si、Ni含有量
の高い鋼種(高Si鋼、高Ni鋼または高張力鋼)の鋼片に
生じる酸化スケールはファイアライト(2FeO・SiO2)の
多い難剥離性のスケールであって、隣合うスプレー同士
が干渉するスプレーラップ部7のデスケーリング能力で
は十分除去できないため、スプレーラップ部7通過部分
で除去残りとなり、図4に示すように、圧延の際に上下
のワークロール8と鋼片1との間に噛込み、鋼板9表面
に約20μm の深さで食い込んだ赤スケールとよばれる筋
状欠陥10を生じる。
【0006】筋状欠陥内のスケールは、下流の酸洗工程
で塩酸に潜らせて洗浄すると除去できるが、このような
筋状欠陥が発生した鋼板は、酸洗後の表面粗度が大き
く、強度が低下すると共に見栄えも良くないため二級品
となってしまう。そこで、図5に示すように、隣り合う
ノズル4(4A、4B)の向きを交互に変更してスプレ
ーパターン6(6A、6B)を鋼片1長手方向の前後
(ヘッダ3に関して鋼片1の入側、出側)に振り分ける
ことで、スプレーラップ部を生じさせないようにしたデ
スケーリング方法を採用している。図中の添符号A、B
は入側、出側を意味する。このような形態のヘッダを本
明細書では「入出側ノズル振り分け方式のヘッダ」とい
う。
【0007】なお、この改善に先立って単ノズルによる
噴射実験を行い、出側に向くスプレーでは所謂「追い吹
き」となって鋼片への衝撃力がやや下がるものの、デス
ケーリング能力は十分維持されることを確認している。
この対策によって、赤スケールの発生頻度が幾分低減し
たが、それでも未だこれを完全に抑止できるまでには至
っていない。
【0008】本発明は、上記従来技術の問題を解決し、
加熱された鋼片に生じる難剥離性のスケールを、熱間圧
延前に、圧延後製品赤スケールに発展しない程度にまで
除去可能な熱間圧延鋼片のデスケーリング方法を提案す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題点を解決するために、入出側ノズル振り分け方式のヘ
ッダでデスケーリングされた鋼片にスケールが残る原因
を鋭意調査検討した結果、筋状欠陥が鋼板の上面のみに
発生すること、および、図5(b)に示すように、その
発生部位に対応するスケール残り11が鋼片1上面におけ
るヘッダ3出側のスプレーパターン6Bの軌跡として生
じること、さらには、入出側ノズル振り分け方式のヘッ
ダ3によるデスケーリング方法では、上部の入側・出側
のスプレーパターン6A・6B間に滞留水12ができ、こ
の滞留水12により出側のスプレー5Bの衝撃力が弱めら
れることによって、かかるスケール残り11が生じてしま
うことを新規に知見した。
【0010】そして、この滞留水の悪影響をなくす方法
を種々検討して、以下の本発明をなすに至った。本発明
は、入出側ノズル振り分け方式のデスケーリングヘッダ
を用いる熱間圧延鋼片のデスケーリング方法において、
鋼片表面上のスプレーパターンの入側・出側の間隔を50
mm以上、1000mm以下とすることを特徴とする熱間圧延鋼
片のデスケーリング方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明者らは、C:0.01〜 1.0wt
%、Si: 0〜 2.0wt%、Ni: 0〜 2.0wt%を含有する鋼
片を1300℃に加熱後、図1に示す入出側ノズル振り分け
方式のデスケーリングヘッダ(ヘッダ)を用いて、通常
のデスケーリングに採用される水圧P、ノズル高さH、
入側、出側のスプレー衝突角θA 、θB の範囲(P=15
〜60MPa 、H=50〜 400mm、θA 、θB =60〜90°)内
で、H、θA 、θB を種々変更することにより、鋼片1
表面上に描かれるスプレーパターンの入側(6A)と出
側(6B)の間隔(入出側スプレーパターン間隔)Lを
変更してデスケーリングし、引き続いて熱間圧延し、得
られた鋼板についてスケール残りによる筋状欠陥発生の
程度を目視観察により調査し、I(筋状欠陥なし)、II
(一部筋状欠陥あり)、III (全面筋状欠陥あり)の3
階級に評点(赤スケール評点)づけして評価した。
【0012】図2は、上記調査結果に係る入出側スプレ
ーパターン間隔Lと赤スケール評点との関係を示すグラ
フである。図2に示すように、L<50mmの領域では評点
III であるが、L≧50mmでは評点Iとなる。これは、L
≧50mmでは図5に示した滞留水12が鋼片1幅方向に逃げ
やすくなって出側のスプレー5Bの衝撃力が減衰しなく
なったことによる。
【0013】一方、L>1000mmの領域では、評点がIIと
なる。これは、L=H/(tan θA+tan θB )の関係
から、L>1000mmでは、Hが大きすぎ、あるいは、
θA 、θ B のいずれかまたは両方が小さすぎてスプレー
の衝撃力が弱まるためと考えられる。かかる調査結果に
基づいて上記のようにL=50〜1000mmに規制した本発明
によれば、熱間圧延前の加熱鋼片に生じた難剥離性のス
ケールを、熱間圧延に先立ってむらなく除去することが
できる。
【0014】
【実施例】熱間圧延ラインの加熱炉と粗圧延機との間に
配設されたデスケーリング装置を、図1に示した入出側
ノズル振り分け方式のヘッダ(P=30MPa 、θA =15
°、θB =15°)とし、L=80mmとして本発明を実施し
た。これにより、実施前には月間約1%であった赤スケ
ール残りに起因する二級品への振替率が約 0.5%へと顕
著に低減した。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、加熱された鋼片に生じ
る難剥離性のスケールを、熱間圧延前に、圧延後製品欠
陥に発展しない程度にまで除去できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】入出側ノズル振り分け方式のデスケーリングヘ
ッダの諸元の説明図である。
【図2】入出側スプレーパターン間隔Lと赤スケール評
点との関係を示すグラフである。
【図3】デスケーリング方法の従来例を示す側面図
(a)と平面図(b)である。
【図4】難剥離性スケール起因の筋状欠陥(赤スケー
ル)の説明図である。
【図5】入出側ノズル振り分け方式のヘッダを用いたデ
スケーリングでのスケール残りの説明図である。
【符号の説明】
1 鋼片(シートバー) 2 被圧延材の進む向きを示す矢印 3 ヘッダ(デスケーリングヘッダ) 4 ノズル 5 高圧水(スプレー) 6 スプレーパターン 7 スプレーラップ部 8 ワークロール 9 鋼板 10 筋状欠陥(赤スケール) 11 スケール残り 12 滞留水

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入出側ノズル振り分け方式のデスケーリ
    ングヘッダを用いる熱間圧延鋼片のデスケーリング方法
    において、鋼片表面上のスプレーパターンの入側・出側
    の間隔を50mm以上、1000mm以下とすることを特徴とする
    熱間圧延鋼片のデスケーリング方法。
JP7313797A 1997-03-26 1997-03-26 熱間圧延鋼片のデスケーリング方法 Pending JPH10263677A (ja)

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Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102728634A (zh) * 2011-04-07 2012-10-17 中国钢铁股份有限公司 热轧高压流体除锈方法及装置
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