JPH10262681A - ヒト遺伝子 - Google Patents

ヒト遺伝子

Info

Publication number
JPH10262681A
JPH10262681A JP9093044A JP9304497A JPH10262681A JP H10262681 A JPH10262681 A JP H10262681A JP 9093044 A JP9093044 A JP 9093044A JP 9304497 A JP9304497 A JP 9304497A JP H10262681 A JPH10262681 A JP H10262681A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gene
gly
leu
thr
human
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9093044A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3885177B2 (ja
Inventor
Takashi Tokino
隆至 時野
Yusuke Nakamura
祐輔 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Otsuka Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP09304497A priority Critical patent/JP3885177B2/ja
Priority to EP98909733A priority patent/EP1006186A4/en
Priority to AU64184/98A priority patent/AU724681B2/en
Priority to PCT/JP1998/001146 priority patent/WO1998042835A1/ja
Priority to US09/381,681 priority patent/US6255472B1/en
Priority to CA002284859A priority patent/CA2284859C/en
Publication of JPH10262681A publication Critical patent/JPH10262681A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3885177B2 publication Critical patent/JP3885177B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/46Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates
    • C07K14/47Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates from mammals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】特に遺伝子診断並びに新しい治療法の開発に利
用できる新規なヒト遺伝子を提供。 【解決手段】配列番号:1で示されるアミノ酸配列の全
部又は一部をコードする塩基配列を含むヒト遺伝子、特
に癌抑制遺伝子p53による特異的な転写制御下にある
上記遺伝子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒトの疾患の予
防、診断及び治療の指針として有用な遺伝子、より詳し
くは、癌抑制遺伝子p53による特異的な転写制御下に
あるヒト遺伝子に関し、遺伝子診断並びに新しい治療法
の開発に利用可能な遺伝子に関する。
【0002】
【従来の技術】癌抑制遺伝子p53の変異は、ヒト癌に
見出される遺伝的変異において最も普遍的なものであ
り、ヒトの発癌に関与する最も重要な遺伝子のひとつと
されている〔Hollstein M., et al., Science (Washing
ton DC), 253: 49-53, 1991〕。p53は転写因子とし
て作用し〔Vogelstein B., et al., Cell, 70: 523-52
6,1992〕、配列特異的なDNAへの結合により、p21
/WAF1、MDM2、GADD45、BAX、cyclin
G、IGF−BP3、PCNA及びGML等の各種遺
伝子を活性化することが確認されている〔EI-Deiry W.
S., et al., Cell,75: 817-825, 1993 ; Wu X., et a
l., Genes Dev., 7: 1126-1132, 1993 ; Kastan M. B.,
et al., Cell, 71: 587-597, 1992 ; Miyashita T., e
t al., Cell,80: 293-299, 1995 ; Okamoto K., et a
l., EMBO. J., 13: 4816-4822, 1994 ;Buckbinder L.,
et al., Nature, 377: 646-649, 1995 ; Morris G. E.,
et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 93: 895-899,
1996 ; Furuhata T., et al., Oncogene, 13: 1965-197
0, 1996〕。p21/WAF1、BAX及びGMLは、
p53により仲介される細胞周期停止及びアポトーシス
の主要因子と思われる。また、GADD45は、DNA
修復に重要な役割を果たしている。
【0003】しかして、p53によって制御されている
遺伝子の確認は、p53の生物生理学的機能の解明に必
須である。即ち、かかるp53標的遺伝子の同定、解明
は、癌研究の分野はもとより、その標的遺伝子を利用す
る新しい癌の診断乃至治療法の開発の面からも斯界で望
まれているところである。
【0004】尚、本発明者等は、ヒトゲノムの機能的p
53結合部位(functional p53-binding sites或はp5
3タグサイト:p53-tagged sites)の近隣にp53標的
遺伝子の候補を見出すようにデザインされた方法を確立
しており、この方法に関して、本発明者はその発現が抗
癌剤の感受性に相関すると考えられているGMLの単離
に既に成功している〔Furuhata,T., et al., Oncogene,
13: 1965-1970, 1996〕。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、癌抑制遺伝
子p53の標的遺伝子(p53-target genes)或はp53
誘導型遺伝子(p53-inducible genes)、即ちp53に
よる特異的な転写制御下にある新規なヒト遺伝子を見出
し、これを同定して斯界で要望される所望の情報を提供
することを目的とする。
【0006】本発明者等は、ヒトゲノムからの機能的p
53タグサイトのクローニングにおいて、野生型p53
によって誘導される新規な遺伝子を単離し、これが上記
目的に合致する新規なヒト遺伝子であることを見出し、
ここに本発明を完成するに至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明によれば、
配列番号:1で示されるアミノ酸配列の全部又は一部を
コードする塩基配列を含むヒト遺伝子、特に、配列番
号:2で示される塩基配列の全部又は一部を含む遺伝子
が提供される。
【0008】以下、本明細書におけるアミノ酸、ペプチ
ド、塩基配列、核酸等の略号による表示は、IUPA
C、IUBの規定、「塩基配列又はアミノ酸配列を含む
明細書等の作成のためのガイドライン」(特許庁編)及
び当該分野における慣用記号に従うものとする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明遺伝子の一具体例として
は、後述する実施例に示される「P2XM」と名付けら
れたクローンの有するDNA配列から演繹されるものを
挙げることができ、その塩基配列は、配列表に示される
通りである。
【0010】本発明遺伝子は、例えば配列番号:2で示
されるように、一本鎖DNA配列で表されるが、本発明
はかかる一本鎖DNA配列に相補的なDNA配列や之等
の両者を含むコンポーネントもまた包含する。尚、配列
番号:2に示す本発明遺伝子の配列は、これによりコー
ドされる各アミノ酸残基を示すコドンの一つの組合せ例
であり、本発明遺伝子はこれに限らず、各アミノ酸残基
に対して任意のコドンを組合せ選択したDNA塩基配列
を有することも勿論可能である。該コドンの選択は常法
に従うことができ、例えば利用する宿主のコドン使用頻
度を考慮することができる〔Nucleic Acids Res., 9: 4
3-74, 1981〕。
【0011】更に本発明遺伝子には、上記で示されるア
ミノ酸配列の一部のアミノ酸乃至アミノ酸配列を置換、
欠失、付加等により改変してなり、同様の機能を有する
同効物をコードするDNA配列もまた包含される。これ
らポリペプチドの製造、改変(変異)等は天然に生じる
こともあり、また翻訳後の修飾により或は遺伝子工学的
手法により、天然の遺伝子(例えば本発明の具体例遺伝
子)を、例えばサイトスペシフィック・ミュータゲネシ
ス〔Methods in Enzymology, 154: p.350, 367-382, 19
87 ; 同 100: p.468, 1983 ; Nucleic Acids Res., 12:
p.9441, 1984; 続生化学実験講座1「遺伝子研究法I
I」、日本生化学会編, p.105, 1986〕等の方法により改
変したり、リン酸トリエステル法やリン酸アミダイト法
等の化学合成手段〔J. Am. Chem. Soc., 89: p.4801, 1
967;同 91: p.3350, 1969 ; Science, 150: p.178, 19
68 ; Tetrahedron Lett., 22: p.1859, 1981 ; 同 24:
p.245, 1983〕により変異させたDNAを合成したり、
或はそれらの組合せにより収得することができる。
【0012】本発明にかかる配列番号:2に示す遺伝子
は、p53による特異的な転写制御下にある遺伝子であ
り、生体においてp53によりその発現が活性化され、
癌の抑制に寄与すると考えられる。従って、本発明遺伝
子の発現を目的とする遺伝子治療或は本発明遺伝子産物
の生体への投与は、癌の予防及び治療に極めて有用であ
ると考えられる。殊に、遺伝性の高発癌体質であるLi-F
raumeni症候群や、p53遺伝子のLOHや、変異が認
められる各種の癌等の場合のようにp53による癌抑制
機能が失われた結果として癌化に向かうとされる個体に
おいて、本発明遺伝子乃至同遺伝子産物の利用が好適と
考えられる。
【0013】尚、上記した本発明遺伝子を利用する遺伝
子治療或は同遺伝子産物を利用する癌処置においては、
必ずしも本発明遺伝子又はそのコードする産物の全て、
即ち全配列からなる遺伝子或は産物、が必要とされるこ
とはなく、本発明にかかる配列番号:2に示す遺伝子に
おける所望の機能と実質的に同質な機能を保持する限り
において、前記したそれらの改変体或はそれらの一部配
列からなる遺伝子或は産物が良好に使用できる。
【0014】本発明遺伝子は、これを利用して、即ち例
えば、これを微生物のベクターに組込み、形質転換され
た微生物を培養することによって、上記各遺伝子でコー
ドされるp53関連蛋白を容易にかつ安定して製造する
ことができる。
【0015】また本発明の遺伝子を利用して得られる各
蛋白は、之等のそれぞれを用いて、特異抗体を作成する
こともできる。ここで抗原として用いられるコンポーネ
ントは、上記遺伝子工学的手法に従って大量に産生され
る蛋白を用いることができ、得られる抗体はポリクロー
ナル抗体及びモノクローナル抗体のいずれでもよく、之
等抗体はそれぞれの蛋白の精製、測定、識別等に有利に
利用できる。
【0016】本発明遺伝子は、本発明によって開示され
た本発明遺伝子についての配列情報に基づいて、一般的
遺伝子工学的手法により容易に製造できる〔Molecular
Cloning 2nd Ed., Cold Spring Harbor Laboratory Pre
ss (1989);続生化学実験講座「遺伝子研究法I、II、II
I」、日本生化学会編 (1986) 等参照〕。
【0017】例えば、ヒトcDNAライブラリー(各遺
伝子の発現される適当な起源細胞より常法に従い調製さ
れたもの)から、本発明遺伝子に特有の適当なプローブ
や抗体を用いて所望クローンを選択することができる
〔Proc. Natl. Acad. Sci. USA., 78: 6613, 1981 ; Sc
ience, 222: 778, 1983 等〕。
【0018】上記において、起源細胞としては、目的の
遺伝子を発現する各種の細胞、組織や之等に由来する培
養細胞等が例示され、之等からの全RNAの分離、mR
NAの分離や精製、cDNAへの変換(合成)とそのク
ローニング等はいずれも常法に従い実施できる。また、
cDNAライブラリーは市販されてもおり、本発明にお
いてはそれらcDNAライブラリー、例えばクローンテ
ック社(Clontech Lab. Inc.)等より市販の各種cDN
Aライブラリー等を用いることもできる。
【0019】cDNAライブラリーからの本発明遺伝子
のスクリーニングは、前記通常の方法に従い実施でき
る。該スクリーニング方法としては、例えばcDNAの
産生する蛋白質に対して、該蛋白質特異抗体を使用した
免疫的スクリーニングにより、対応するcDNAクロー
ンを選択する方法、目的のDNA配列に選択的に結合す
るプローブを用いたプラークハイブリダイゼーション、
コロニーハイブリダイゼーション等や之等の組合せを例
示できる。ここで用いられるプローブとしては、本発明
遺伝子のDNA配列に関する情報をもとにして化学合成
されたDNA配列等を用いるのが一般的であり、勿論既
に取得された本発明遺伝子やその断片もかかるプローブ
として利用できる。
【0020】更に各細胞、組織より抽出、単離精製され
た天然抽出物の部分アミノ酸配列情報に基づき、センス
・プライマー、アンチセンス・プライマーをスクリーニ
ング用プローブとして用いることもできる。
【0021】また、本発明遺伝子の取得に際しては、P
CR法〔Science, 230: 1350-1354,1985〕によるDNA
/RNA増幅法が好適に利用できる。殊に、ライブラリ
ーから全長のcDNAが得られ難いような場合には、レ
ース法(RACE:Rapidamplification of cDNA end
s;実験医学、12(6): 35-38, 1994)、殊に5′−RAC
E〔Frohman M. A., et al., Proc. Natl. Acad. Sci.
USA, 8: 8998-9002,1988〕の採用が好適である。かかる
PCR法の採用に際して使用されるプライマーは、既に
本発明によって明らかにされた本発明遺伝子の配列情報
に基づいて適宜設定でき、これは常法に従い合成でき
る。
【0022】尚、増幅させたDNA/RNA断片の単離
精製は、前記の通り常法に従うことができ、例えばゲル
電気泳動法等によればよい。
【0023】上記で得られる本発明遺伝子或は各種DN
A断片等の塩基配列の決定も、常法に従うことができ、
例えばジデオキシ法〔Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 7
4: 5463-5467, 1977〕やマキサム−ギルバート法〔Meth
od in Enzymology, 65: 499,1980〕等により行なうこと
ができる。かかる塩基配列の決定は、市販のシークエン
スキット等を用いても容易に行ない得る。
【0024】本発明遺伝子の利用によれば、通常の遺伝
子組換え技術〔例えば、Science, 224: p.1431, 1984 ;
Biochem. Biophys. Res. Comm., 130: p.692, 1985 ;
Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 80: p.5990, 1983及び前
記引用文献等参照〕に従うことにより、各組換え体蛋白
を得ることができる。該蛋白の製造は、より詳細には、
本発明遺伝子が宿主細胞中で発現できる組換えDNAを
作成し、これを宿主細胞に導入して形質転換し、該形質
転換体を培養することにより行なわれる。
【0025】ここで宿主細胞としては、真核生物及び原
核生物のいずれも用いることができる。該真核生物の細
胞には、脊椎動物、酵母等の細胞が含まれ、脊椎動物細
胞としては、例えばサルの細胞であるCOS細胞〔Cel
l, 23: 175-182, 1981〕やチャイニーズ・ハムスター卵
巣細胞及びそのジヒドロ葉酸レダクターゼ欠損株〔Pro
c. Natl. Acad. Sci. USA, 77: 4216-4220, 1980〕等が
よく用いられているが、之等に限定される訳ではない。
【0026】脊椎動物の発現ベクターとしては、通常発
現しようとする遺伝子の上流に位置するプロモーター、
RNAのスプライス部位、ポリアデニル化部位及び転写
終了配列等を保有するものを使用でき、これは更に必要
により複製起点を有していてもよい。該発現ベクターの
例としては、例えば、SV40の初期プロモーターを保
有するpSV2dhfr〔Mol. Cell. Biol., 1: 854, 198
1〕等を例示できる。また、真核微生物としては、酵母
が一般によく用いられ、中でもサッカロミセス属酵母を
有利に利用できる。該酵母等の真核微生物の発現ベクタ
ーとしては、例えば酸性ホスフアターゼ遺伝子に対する
プロモーターを有するpAM82〔Proc.Natl. Acad. S
ci. USA, 80: 1-5, 1983〕等を利用できる。また、本発
明遺伝子の発現ベクターとしては、原核生物遺伝子融合
ベクターを好ましく例示でき、該ベクターの具体例とし
ては、例えば分子量26000のGSTドメイン(S. j
aponicum 由来)を有するpGEX−2TKやpGEX
−4T−2等を例示できる。
【0027】原核生物の宿主としては、大腸菌や枯草菌
が一般によく用いられる。之等を宿主とする場合、例え
ば該宿主菌中で複製可能なプラスミドベクターを用い、
このベクター中に本発明遺伝子が発現できるように該遺
伝子の上流にプロモーター及びSD(シヤイン・アンド
・ダルガーノ)塩基配列、更に蛋白合成開始に必要な開
始コドン(例えばATG)を付与した発現プラスミドを
利用するのが好ましい。上記宿主としての大腸菌として
は、エシエリヒア・コリ(Escherichia coli)K12株
等がよく用いられ、ベクターとしては一般にpBR32
2及びその改良ベクターがよく用いられるが、之等に限
定されず公知の各種の菌株及びベクターをも利用でき
る。プロモーターとしては、例えばトリプトファン(tr
p) プロモーター、lpp プロモーター、lac プロモータ
ー、PL/PRプロモーター等を使用できる。
【0028】かくして得られる所望の組換えDNAの宿
主細胞への導入方法及びこれによる形質転換方法として
は、一般的な各種方法を採用できる。また得られる形質
転換体は、常法に従い培養でき、該培養により本発明遺
伝子によりコードされる目的の蛋白が生産、発現され
る。該培養に用いられる培地としては、採用した宿主細
胞に応じて慣用される各種のものを適宜選択利用でき、
その培養も宿主細胞の生育に適した条件下で実施でき
る。
【0029】上記により、形質転換体の細胞内、細胞外
乃至細胞膜上に目的とする組換え蛋白が発現、生産、蓄
積乃至分泌される。
【0030】各組換え蛋白は、所望により、その物理的
性質、化学的性質等を利用した各種の分離操作〔「生化
学データーブックII」、1175-1259 頁、第1版第1刷、
1980年 6月23日株式会社東京化学同人発行;Biochemist
ry, 25(25): 8274-8277, 1986 ; Eur. J. Biochem., 16
3: 313-321, 1987 等参照〕により分離、精製できる。
該方法としては、具体的には例えば通常の再構成処理、
蛋白沈澱剤による処理(塩析法)、遠心分離、浸透圧シ
ョック法、超音波破砕、限外濾過、分子篩クロマトグラ
フィー(ゲル濾過)、吸着クロマトグラフィー、イオン
交換クロマトグラフィー、アフィニティクロマトグラフ
ィー、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)等の各
種液体クロマトグラフィー、透析法、之等の組合せ等を
例示でき、特に好ましい上記方法としては所望の蛋白を
結合させたカラムを利用したアフィニティクロマトグラ
フィーを例示できる。
【0031】また、本発明によって明らかにされた本発
明遺伝子の配列情報を基にすれば、例えば該遺伝子の一
部又は全部の塩基配列を利用することにより、各種ヒト
組織における本発明遺伝子の発現の検出を行なうことが
できる。これは常法に従って、例えばRT−PCR〔Re
verse transcribed-Polymerase chain reaction; Kawas
aki E. S., et al., Amplification of RNA. In PCR Pr
otocol, A Guide to methods and applications, Acade
mic Press, Inc., SanDiego, 21-27, 1991〕によるRN
A増幅により、またノーザンブロッティング解析〔Mole
cular Cloning,Cold Spring Harbor Laboratory, 198
9〕等により、いずれも良好に実施し得る。
【0032】尚、前記PCR法を採用する場合におい
て、用いられるプライマーは、本発明遺伝子のみを特異
的に増幅できる本発明遺伝子に特有のものである限り何
等限定はなく、本発明遺伝情報に基いてその配列を適宜
設定することができる。通常これは常法に従って20〜
30ヌクレオチド程度の部分配列を有するものとするこ
とができる。
【0033】しかして、本発明はかかる新規なヒト遺伝
子に特有の検出に有用なプライマー及び/又はプローブ
をも提供するものである。
【0034】
【発明の効果】ヒトゲノムからの機能的p53タグサイ
トのクローニングにおいて、野生型p53によって誘導
される新規な遺伝子を単離した。このcDNA配列は、
P2Xレセプターファミリーに相同性を示す431アミ
ノ酸ペプチドをコードするオープンリーディングフレー
ムを含んでいる。このペプチドは、P2Xファミリーの
メンバーの主要な特徴を有し(ATP-gated ion channel
s)、また、プログラム細胞死(programmed cell deat
h)を誘導された胸腺細胞において活性化される遺伝
子、RP−2、と類似する。この遺伝子は、主に骨格筋
に発現され、P2XM(P2X specifically expressed i
n skeltal muscle)と名付けられた。該P2XM遺伝子
は、細胞増殖の抑制及び/又は骨格筋におけるアポトー
シスに関与すると思われる。
【0035】この遺伝子の発現は、試験した4種の横紋
筋肉種細胞株のひとつにおいて著しく抑制されていた。
トランスメンブラン領域M1をコードするエクソン1の
一部を欠くマイナーなスプライスバリアントが、試験し
た7種の癌細胞株の2つにおいて相対的に多かった。こ
のことは、このスプライシングによって生じる変異産物
の比率が、これらの癌細胞株において著しく増加するこ
とを示唆する。この遺伝子は、杆状癌(rhabdoid tumo
r)において欠失が知られている染色体バンド22q1
1に位置していた。
【0036】本発明によれば、癌抑制遺伝子p53によ
る特異的な転写制御下にある新規なヒト遺伝子が提供さ
れ、該遺伝子を用いれば、該遺伝子の各種組織での発現
の検出や、そのコードする産物の構造及び機能等を解析
でき、また、該遺伝子産物の遺伝子工学的製造が可能と
なり、之等により、癌の発生、進展、転移等の解明やそ
の診断、予防、治療等に有用な技術が提供される。
【0037】
【実施例】以下、本発明を更に詳しく説明するため、実
施例を挙げる。
【0038】
【実施例1】 (1)コスミドライブラリーのスクリーニング p53タグサイト(クローンP53−191)は、時野
等の方法に従い特定した〔Tokino T., etal., Hum. Mo
l. Gene, 3: 1537-1542, 1994〕。p53タグサイトを
含む〔32P〕標識プローブを使用して、ヒト末梢血リン
パ球のコスミドライブラリーをスクリーニングした。得
られたコスミド:p53−cos191をEcoRIで
消化し、該EcoRIフラグメントをpBluescr
iptIISK(−)(Stratagene)にサブクローン化し
た。DNA配列決定は、キット(Taq DyeDeoxy Termina
tor Cycle Sequencing Kit; ABI)を使用してABI3
77DNAシークエンサーにて行った。
【0039】(2)cDNAクローニング コスミドp53−cos191に存在する遺伝子の単離
に、エクソン増幅とRACEの両者を行った。
【0040】コスミドp53−cos191をBamH
I及びBglIIにて消化し、該制限酵素フラグメント
を、エクソントラップベクターpSPL3(Gibco-BR
L)のBamHIサイトにサブクローン化し、Lipo
fectACE(Gibco-BRL)を用いてCOS7細胞に
導入した。該細胞を24時間培養後、TRIZOL(Gi
bco-BRL)により全RNAを調製した。ファーストスト
ランドcDNA合成及びスプライスしたフラグメントの
PCR増幅は、North 等の方法に従い実施した〔North
M. A., et al., Mamm. Genome, 4: 466-474, 1993〕。
cDNAフラグメントは、pBluescriptIIS
K(−)にサブクローン化され、上記のとおりT3又は
T7プライマーを使用して配列決定された。候補のひと
つとしての配列191E1を、cDNA増幅キット(Ma
rathon cDNA amplification kit; Clontech)を用い、
骨格筋ポリ(A)+RNAを鋳型として使用する5’−
及び3’−RACEに付した。
【0041】(3)RT−PCR解析 p53発現ベクター、p53−wt又はp53−273
〔Kern S. E., et al., Science (Washington DC), 25
6: 827-830, 1992〕、による大腸癌細胞株SW480の
一過的DNA導入及びcDNAの調製は、Furuhata 等
の報告に従い行った〔Furuhata T., et al., Oncogene,
13: 1965-1970, 1996〕。全RNAは、Supersc
riptII(Gibco-BRL)を使用して逆転写した。RT
−PCRの指数的成長相は、20−30サイクルにおい
て決定され、同一反応により得られたcDNA間の半定
量的比較を可能とした。各PCR反応は、200ngの
全RNAからのcDNAを使用して実施した。PCR溶
液は文献〔Han H-J., etal., Hum. Mol. Genet., 4: 23
7-242, 1995〕記載のものを使用し、反応は、94℃2
分の初期変性ステップに次ぐ30サイクル(191E1
の場合)又は25サイクル(p21/WAF1及びGA
PDHの場合)のサイクリングステップ(94℃30
秒、55−60℃30秒、72℃1分)にて行った(Ge
neAmp PCR system 9600; Perkin Elmer)。プライマー
配列は、次表1のとおりである:
【0042】
【表1】 増幅されたcDNAは、3%NuSieveGTG
(2:1)アガロースゲルにて分離した。
【0043】(4)ノーザンブロット解析 正常ヒト組織由来のポリ(A)+RNAを含むノーザン
ブロット(Clontech)を本発明cDNAのヌクレオチド
909−1583に相当するランダムプライム〔32P〕
標識DNAプローブによりハイブリダイズした。ブロッ
トを50℃にて洗浄し(0.1×SSC/0.1% SDS)−80℃
にて24時間オートラジオグラフィーの感光に付した。
【0044】(5)FISH FISHは、 Inazawa 等の方法に従い実施した〔Inaza
wa J., et al., Genomics, 17: 153-162, 1993〕。ヒト
分裂中期染色体は、常法(thymidine synchronization
/ bromodeoxyuridine release technique)に従い調製
した。ハイブリダイゼーションに先立ち、分裂中期の細
胞は染色(Hoechst 33258)及びUV照射した。コスミ
ドクローンp53−cos191は、ニックトランスレ
ーションによりビオチン−16−dUTPにより標識
し、変性した分裂中期染色体とハイブリダイズした。A
luリピートのような散在する繰返し配列によるノイズ
シグナルを除去する為に、染色体 in situ 抑制(chrom
osomal in situ suppression)ハイブリダイゼーション
を使用した。ハイブリダイズシグナルは、FITC−ア
ビジンにて検出した。ハイブリダイズシグナルの詳細な
位置決定は、複製−Gバンドの可視化によって行った。
【0045】(6)相同性検索 DNA比較は、FASTAプログラムによるデータベー
ス検索により行った(non-redundant nucleic acid seq
uence databese 又は non-redundant proteinsequence
databese;ヒトゲノム解析センター、東京大学医科学研
究所)。
【0046】(7)結果 (イ)p53誘導遺伝子のクローニング p53タグサイトのひとつ、クローンP53−191を
プローブとして、ヒトゲノムコスミドライブラリーをス
クリーニングし、コスミドクローン:p53−cos1
91を得た。このコスミドに由来する配列がp53によ
る転写制御を受けているかどうかを調べる為に、RT−
PCR解析を行った。RT−PCRでは、野生型又は変
異型p53cDNAを含む発現ベクターで一過的にDN
A導入したSW480細胞(SW480−wt53又は
SW480−mt53)より調製したRNAを鋳型とし
て使用した。候補配列のひとつである191E1を試験
した結果、SW480−mt53(変異型)における場
合に比べて、SW480−wt53(野生型)における
発現が著しく増加しており(図1参照)、191E1の
発現は野生型p53によって誘導されていると考えられ
た。
【0047】尚、図1は、野生型p53アレルを欠く大
腸癌細胞株SW480におけるp53誘導mRNAの発
現をRT−PCRにより解析した結果を示す図面に代わ
る写真である。
【0048】これによれば、SW480を、p53−w
t(W)又はp53−273(M)で一過的に形質転換
して、RT−PCR増幅によりP2XM遺伝子の発現を
確認した。RNAサンプルは、逆転写酵素(RT)存在
下(+)又は非存在下(−)に逆転写反応に供した。R
NA鋳型はGAPDH転写物の増幅によりコントロール
し、これは両サンプルにおいて同程度のシグナルを与え
た。
【0049】次いで、191E1をプローブとして使用
したcDNAスクリーニング並びに5’−及び3’−R
ACEを行ない、3552bpからなるcDNAを単離
した。「P2XM」と名付けられた該cDNAは、43
1アミノ酸の蛋白をコードする1293bpのオープン
リーディングフレームを有している。その全DNA配列
は、配列番号:3に示すとおりである。即ち、P2XM
cDNAのコード領域は、塩基番号46から1338に
示され、潜在的なトランスメンブランドメイン(M1及
びM2)は、それぞれアミノ酸番号で33〜49番目及
び324〜344番目のアミノ酸配列にあり、またvolt
age-gated K+ channels H5領域の類似セグメント
(H)は、アミノ酸番号306〜319に存在してい
た。
【0050】該cDNAをプローブとするノーザンブロ
ット解析によれば、骨格筋において3.6kbの転写物
が検出されており(図2参照)、従って、該cDNA
は、ほぼ完全な転写物を含んでいるものと考えられる。
【0051】尚、図2はヒト組織におけるP2XMのノ
ーザンブロット解析結果を示す図面代用写真であり、各
種組織(Heart, Brain, Placenta, Lung, Skeletal mus
cle,Kidney, Spleen, Thymus, Prostate, Testis, Ovar
y, Small intestine, Colon, Leukocyte)からのポリ
(A)+RNA(2μg/レーン)のブロットをP2XMc
DNAとハイブリダイズさせた結果を示すものである。
【0052】(ロ)相同性検索 蛋白データベースの相同性検索によれば、本発明にかか
るアミノ酸配列は、ATP-gated ion channel(P2X)レセプ
ターファミリー〔Valera S., et al., Nature,371: 516
-519, 1994 ; Brake A. J., et al., Nature, 371: 519
-523, 1994〕と類似性を有し、特に、ラットP2X6
〔Collo G., et al., J. Neurosci., 16: 2495-2507 19
96〕と80%の同一性を示した(図3参照)。
【0053】図3は、P2XM遺伝子のゲノム構成を示
す図であり、図中、(a)は、191遺伝子のエクソン/
イントロン境界のヌクレオチド配列を示している。エク
ソン及びイントロンの配列は、順次、上段及び下段に示
されている。図中、(b)は、エクソンの存在位置を、そ
のサイズに応じた、番号付き箱により示したものであ
る。また、図中(c)は、コスミドp53−191のp5
3結合部位とp53コンセンサス結合配列を比較したも
のであり、矢印は、p53コンセンサス結合配列(ペン
タマー)を示す。大文字のヌクレオチドは、コンセンサ
スに一致するゲノム配列を示し、下段はコンセンサス配
列と相違する配列を示している。
【0054】P2Xレセプター(P2X1-X6)ファミリー
の全てのメンバーは、2つのトランスメンブラン領域
(M1及びM2)、voltage-gated K+ channel のH5
領域に類似しているセグメント、N−グリコシレーショ
ンサイト及び進化上保存されている11システイン残基
を有している(図4参照)。
【0055】図4は、各種P2Xレセプターのアミノ酸
配列を示すものであり、図中、箱囲みした残基は、P2
XMの配列及びラットP2X1−P2X7レセプターに
共通して保存されている。上線は、保存されている2つ
の疎水性領域(M1及びM2)及びH5を示す。星印
は、P2XMの潜在的N−結合グリコシレーションサイ
トを示す。
【0056】本発明のかかる遺伝子によってコードされ
ているアミノ酸配列は、同様にこれらP2Xレセプター
ファミリーの基本的特徴を有しており、これはヒトP2
Xレセプターファミリーの新規なメンバーであると考え
られる。
【0057】(ハ)構造解析 上記cDNAとその対応するゲノムDNA配列(p53-co
s191)の比較により、エクソン/イントロン境界及び近
接イントロンの近傍DNA配列を含む、この遺伝子のゲ
ノム構成が明らかとなった(図5のa参照)。この遺伝
子は、約12kbのゲノム領域におよんでおり、12の
エクソンからなる(図5のb参照)。p53タグサイト
は、この遺伝子の約1.6kb下流に存在している(図
5のc参照)。コスミドp53−cos191をプロー
ブとする蛍光 in situ ハイブリダイゼーション法(F
ISH法)により、この遺伝子の染色体位置は、22q
11と確認された(参考写真参照:特異的なハイブリダ
イゼーションシグナルがヒト染色体バンド22q11に
認められ、他の染色体上にはシグナルは認められなかっ
た)。
【0058】(ニ)骨格筋(Skeletal muscle)におけ
る別態様スプライシング(alternativesplicing) 骨格筋より調製したRNAのRT−PCR後の直接DN
A配列決定では、エクソン10、エクソン10−11又
はエクソン1の一部(エクソン1のドナーサイトから下
流18bp)を欠く、別態様スプライシングの3種のイ
ンフレーム転写物(AL1、L2及びAL3)が確認さ
れた(図5参照)。
【0059】この別態様スプライシングの模式図を図5
に示す。
【0060】これら別態様スプライシング転写物のそれ
ぞれは、3の倍数のヌクレオチドを欠失しており、いず
れもそのリーディングフレームは維持されていた。
【0061】図3に示すように、エクソン1−2及びエ
クソン11は、順次、トランスメンブラン領域M1及び
M2に相当する。該M1及びM2領域は、エクソン10
によってコードされる近接疎水性セグメント(H5)と
ともに、ion pore and ion-binding サイトを形成する
とされている〔Valera S., et al., Nature, 371: 516-
519, 1994 ; Brake A. J., et al., Nature, 371: 519-
523, 1994〕。構造的推定によれば、これらのエクソン
は、生物学的機能に重要なドメインをコードしているも
のと思われる。
【0062】(ホ)ヒト癌細胞株における発現と別態様
スプライシング 近年、異常な別態様スプライシングがヒト癌の発生、進
展及び又は転移に何等かの関与をなしていることが報告
されている〔Gunthert U., et al., Cell, 65:13-24, 1
991 ; Arch R., et al., Science (Washington DC), 25
7: 682-685, 1992 〕。そこで、4種の横紋筋肉種、2
種の骨肉腫及び1種の脂肪肉腫に由来する細胞株で、本
発明遺伝子のmRNAレベル及び別態様スプライシング
をRT−PCR解析により評価した。その結果、この遺
伝子の発現は、試験した7種の細胞株中、ひとつの横紋
筋肉種細胞株(A673)において顕著に減少していた。ま
た、これら細胞株における別態様スプライシングは、次
のとおりであった。エクソン10及びエクソン10−1
1を欠くスプライスバリアントは、癌細胞におけるその
転写パターンが、正常骨格筋でのそれに類似していた。
一方、エクソン1の一部を欠失しているバリアントの割
合は、正常骨格筋では少なかったのに対し、ひとつの横
紋筋肉種細胞株(RD)及びひとつの骨肉腫(HuO3NI)で
は相対的により多く認められた。
【0063】(ヘ)考察 本発明により、ATP-gated ion channels をコードする
P2Xファミリーの新規なメンバーであると考えられる
新規なp53誘導型遺伝子が単離された。p53結合性
配列は、この遺伝子を含む全コスミドDNAの配列決定
により、該遺伝子の下流約1.6kbに見出された。p
53により制御されている遺伝子の機能的p53結合部
位は、今まで、これら遺伝子のイントロン又はプロモー
ター領域中に見出されてきている。本発明の新規遺伝子
においては、該機能的p53結合部位は、その下流に位
置していた。これらの結果は、p53結合部位がエンハ
ンサー配列として働く可能性を示唆している。
【0064】本発明cDNAから推定されるアミノ酸配
列は、P2Xレセプターファミリーのメンバー、特にラ
ットP2X6(80%同一性)、に相同性を有する。し
かしながら、ラットP2X6mRNAが脳の広い範囲に
おいて見出されるのに対し、この遺伝子は骨格筋におい
て特異的に発現されており、従って、これがラットP2
X6のヒト相同物であるとは考えられない。P2Xレセ
プターは、ATP-gatedion channels に分類され、細胞死
やシナプス伝達のような細胞外ATP誘導型生物活性の
メディエーターとして機能するとされてきている〔Zhen
g L.M., et al., J. Cell Biol., 113: 279-288 1991 ;
Zoeteweij J.P., et al., Biochem.J., 288: 207-213,
1992 ; Kennedy C., et al., Nature, 377: 385-386,
1995〕。また、アミノ酸レベルでの配列類似性は、RP
−2と呼ばれる部分配列cDNAとの間でも認められ
る。RP−2は、ガンマ照射によりアポトーシスを起こ
しているラット胸腺細胞において誘導されるmRNAか
らの subtractive ハイブリダイゼーションによって単
離されている〔Owens G. P., et al., Mol. Cell. Bio
l., 11: 4177-4188 1991〕。ATPは、細胞内カルシウ
ム濃度を増加することにより、胸腺細胞、肝細胞及び各
種のリンパ球細胞株において細胞死を誘導する。これら
の事実によれば、本発明遺伝子は、骨格筋におけるp5
3依存性アポトーシス(おそらく細胞外ATPにより仲
介される)に密接に関与しているものと考えられる。
【0065】ノーザンブロット解析により、骨格筋にお
いて3.6kb転写物が検出された。この遺伝子の発現
は、4種の横紋筋肉種細胞株のひとつにおいて著しく減
少していた。加えて、トランスメンブランドメインM1
の一部をコードするエクソン1の一部を欠失するマイナ
ーなスプライスバリアントが、残り6種の癌細胞株の内
2つにおいて相対的により多く認められた。試験した癌
細胞株で別態様スプライシングで生じる異常産物の割合
が高かったことは注目され、アミノ末端での不均質性の
生物学的意義を明らかにする事が重要となる。更に、横
紋筋肉種を含む種々の組織の癌では、この遺伝子を含む
染色体領域(22q11)に欠失があることが報告されてお
り〔Newsham I., et al., Genomics, 19: 433-440, 199
4 ; Schofield D. E., et al., Genes Chromosom. Canc
er, 15: 10-17, 1996 ; Biegel J. A., et al., Genes
Chromosom. Cancer, 16: 94-105, 1996〕,この遺伝子
がこの領域に存在する癌抑制遺伝子である可能性を示唆
している。
【0066】
【配列表】
【0067】配列番号:1 配列の長さ:431 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直線状 配列の種類:蛋白 配列: Met Gly Ser Pro Gly Ala Thr Thr Gly Trp Gly Leu Leu Asp Tyr Lys 1 5 10 15 Thr Glu Lys Tyr Val Met Thr Arg Asn Trp Arg Val Gly Ala Leu Gln 20 25 30 Arg Leu Leu Gln Phe Gly Ile Val Val Tyr Val Val Gly Trp Ala Leu 35 40 45 Leu Ala Lys Lys Gly Tyr Gln Glu Arg Asp Leu Glu Pro Gln Phe Ser 50 55 60 Ile Ile Thr Lys Leu Lys Gly Val Ser Val Thr Gln Ile Lys Glu Leu 65 70 75 80 Gly Asn Arg Leu Trp Asp Val Ala Asp Phe Val Lys Pro Pro Gln Gly 85 90 95 Glu Asn Val Phe Phe Leu Val Thr Asn Phe Leu Val Thr Pro Ala Gln 100 105 110 Val Gln Gly Arg Cys Pro Glu His Pro Ser Val Pro Leu Ala Asn Cys 115 120 125 Trp Val Asp Glu Asp Cys Pro Glu Gly Glu Gly Gly Thr His Ser His 130 135 140 Gly Val Lys Thr Gly Gln Cys Val Val Phe Asn Gly Thr His Arg Thr 145 150 155 160 Cys Glu Ile Trp Ser Trp Cys Pro Val Glu Ser Gly Val Val Pro Ser 165 170 175 Arg Pro Leu Leu Ala Gln Ala Gln Asn Phe Thr Leu Phe Ile Lys Asn 180 185 190 Thr Val Thr Phe Ser Lys Phe Asn Phe Ser Lys Ser Asn Ala Leu Glu 195 200 205 Thr Trp Asp Pro Thr Tyr Phe Lys His Cys Arg Tyr Glu Pro Gln Phe 210 215 220 Ser Pro Tyr Cys Pro Val Phe Arg Ile Gly Asp Leu Val Ala Lys Ala 225 230 235 240 Gly Gly Thr Phe Glu Asp Leu Ala Leu Leu Gly Gly Ser Val Gly Ile 245 250 255 Arg Val His Trp Asp Cys Asp Leu Asp Thr Gly Asp Ser Gly Cys Trp 260 265 270 Pro His Tyr Ser Phe Gln Leu Gln Glu Lys Ser Tyr Asn Phe Arg Thr 275 280 285 Ala Thr His Trp Trp Glu Gln Pro Gly Val Glu Ala Arg Thr Leu Leu 290 295 300 Lys Leu Tyr Gly Ile Arg Phe Asp Ile Leu Val Thr Gly Gln Ala Gly 305 310 315 320 Lys Phe Gly Leu Ile Pro Thr Ala Val Thr Leu Gly Thr Gly Ala Ala 325 330 335 Trp Leu Gly Val Val Thr Phe Phe Cys Asp Leu Leu Leu Leu Tyr Val 340 345 350 Asp Arg Glu Ala His Phe Tyr Trp Arg Thr Lys Tyr Glu Glu Ala Lys 355 360 365 Ala Pro Lys Ala Thr Ala Asn Ser Val Trp Arg Glu Leu Ala Leu Ala 370 375 380 Ser Gln Ala Arg Leu Ala Glu Cys Leu Arg Arg Ser Ser Ala Pro Ala 385 390 395 400 Pro Thr Ala Thr Ala Ala Gly Ser Gln Thr Gln Thr Pro Gly Trp Pro 405 410 415 Cys Pro Ser Ser Asp Thr His Leu Pro Thr His Ser Gly Ser Leu 420 425 430
【0068】配列番号:2 配列の長さ:1293 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線状 配列の種類:DNA (cDNA) 配列: ATGGGCTCCC CAGGGGCTAC GACAGGCTGG GGGCTTCTGG ATTATAAGAC GGAGAAGTAT 60 GTGATGACCA GGAACTGGCG GGTGGGCGCC CTGCAGAGGC TGCTGCAGTT TGGGATCGTG 120 GTCTATGTGG TAGGGTGGGC GCTCCTCGCC AAAAAAGGCT ACCAGGAGCG GGACCTGGAA 180 CCCCAGTTTT CCATCATCAC CAAACTCAAA GGGGTTTCCG TCACTCAGAT CAAGGAGCTT 240 GGAAACCGGC TGTGGGATGT GGCCGACTTC GTGAAGCCAC CTCAGGGAGA GAACGTGTTC 300 TTCTTGGTGA CCAACTTCCT TGTGACGCCA GCCCAAGTTC AGGGCAGATG CCCAGAGCAC 360 CCGTCCGTCC CACTGGCTAA CTGCTGGGTC GACGAGGACT GCCCCGAAGG GGAGGGAGGC 420 ACACACAGCC ACGGTGTAAA AACAGGCCAG TGTGTGGTGT TCAATGGGAC CCACAGGACC 480 TGTGAGATCT GGAGTTGGTG CCCCGTGGAG AGTGGCGTTG TGCCCTCGAG GCCCCTGCTG 540 GCCCAGGCCC AGAACTTCAC ACTGTTCATC AAAAACACAG TCACCTTCAG CAAGTTCAAC 600 TTCTCTAAGT CCAATGCCTT GGAGACCTGG GACCCCACCT ATTTTAAGCA CTGCCGCTAT 660 GAACCACAAT TCAGCCCCTA CTGTCCCGTG TTCCGCATTG GGGACCTCGT GGCCAAGGCT 720 GGAGGGACCT TCGAGGACCT GGCGTTGCTG GGTGGCTCTG TAGGCATCAG AGTTCACTGG 780 GATTGTGACC TGGACACCGG GGACTCTGGC TGCTGGCCTC ACTACTCCTT CCAGCTGCAG 840 GAGAAGAGCT ACAACTTCAG GACAGCCACT CACTGGTGGG AGCAACCGGG TGTGGAGGCC 900 CGCACCCTGC TCAAGCTCTA TGGAATCCGC TTCGACATCC TCGTCACCGG GCAGGCAGGG 960 AAGTTCGGGC TCATCCCCAC GGCCGTCACA CTGGGCACCG GGGCAGCTTG GCTGGGCGTG 1020 GTCACCTTTT TCTGTGACCT GCTACTGCTG TATGTGGATA GAGAAGCCCA TTTCTACTGG 1080 AGGACAAAGT ATGAGGAGGC CAAGGCCCCG AAAGCAACCG CCAACTCTGT GTGGAGGGAG 1140 CTGGCCCTTG CATCCCAAGC CCGACTGGCC GAGTGCCTCA GACGGAGCTC AGCACCTGCA 1200 CCCACGGCCA CTGCTGCTGG GAGTCAGACA CAGACACCAG GATGGCCCTG TCCAAGTTCT 1260 GACACCCACT TGCCAACCCA TTCCGGGAGC CTG 1293
【0069】配列番号:3 配列の長さ:1697 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線状 配列の種類:DNA (cDNA) 配列の特徴: 特徴を表わす記号:CDS 存在位置:46..1338 特徴を決定した方法:E 配列: CTGCCATGCT GACTCATGTG CCCGCAGCTA GCAGGAGCTG GCAGC ATG GGC TCC 54 Met Gly Ser CCA GGG GCT ACG ACA GGC TGG GGG CTT CTG GAT TAT AAG ACG GAG AAG 102 Pro Gly Ala Thr Thr Gly Trp Gly Leu Leu Asp Tyr Lys Thr Glu Lys 5 10 15 TAT GTG ATG ACC AGG AAC TGG CGG GTG GGC GCC CTG CAG AGG CTG CTG 150 Tyr Val Met Thr Arg Asn Trp Arg Val Gly Ala Leu Gln Arg Leu Leu 20 25 30 35 CAG TTT GGG ATC GTG GTC TAT GTG GTA GGG TGG GCG CTC CTC GCC AAA 198 Gln Phe Gly Ile Val Val Tyr Val Val Gly Trp Ala Leu Leu Ala Lys 40 45 50 AAA GGC TAC CAG GAG CGG GAC CTG GAA CCC CAG TTT TCC ATC ATC ACC 246 Lys Gly Tyr Gln Glu Arg Asp Leu Glu Pro Gln Phe Ser Ile Ile Thr 55 60 65 AAA CTC AAA GGG GTT TCC GTC ACT CAG ATC AAG GAG CTT GGA AAC CGG 294 Lys Leu Lys Gly Val Ser Val Thr Gln Ile Lys Glu Leu Gly Asn Arg 70 75 80 CTG TGG GAT GTG GCC GAC TTC GTG AAG CCA CCT CAG GGA GAG AAC GTG 342 Leu Trp Asp Val Ala Asp Phe Val Lys Pro Pro Gln Gly Glu Asn Val 85 90 95 TTC TTC TTG GTG ACC AAC TTC CTT GTG ACG CCA GCC CAA GTT CAG GGC 390 Phe Phe Leu Val Thr Asn Phe Leu Val Thr Pro Ala Gln Val Gln Gly 100 105 110 115 AGA TGC CCA GAG CAC CCG TCC GTC CCA CTG GCT AAC TGC TGG GTC GAC 438 Arg Cys Pro Glu His Pro Ser Val Pro Leu Ala Asn Cys Trp Val Asp 120 125 130 GAG GAC TGC CCC GAA GGG GAG GGA GGC ACA CAC AGC CAC GGT GTA AAA 486 Glu Asp Cys Pro Glu Gly Glu Gly Gly Thr His Ser His Gly Val Lys 135 140 145 ACA GGC CAG TGT GTG GTG TTC AAT GGG ACC CAC AGG ACC TGT GAG ATC 534 Thr Gly Gln Cys Val Val Phe Asn Gly Thr His Arg Thr Cys Glu Ile 150 155 160 TGG AGT TGG TGC CCC GTG GAG AGT GGC GTT GTG CCC TCG AGG CCC CTG 582 Trp Ser Trp Cys Pro Val Glu Ser Gly Val Val Pro Ser Arg Pro Leu 165 170 175 CTG GCC CAG GCC CAG AAC TTC ACA CTG TTC ATC AAA AAC ACA GTC ACC 630 Leu Ala Gln Ala Gln Asn Phe Thr Leu Phe Ile Lys Asn Thr Val Thr 180 185 190 195 TTC AGC AAG TTC AAC TTC TCT AAG TCC AAT GCC TTG GAG ACC TGG GAC 678 Phe Ser Lys Phe Asn Phe Ser Lys Ser Asn Ala Leu Glu Thr Trp Asp 200 205 210 CCC ACC TAT TTT AAG CAC TGC CGC TAT GAA CCA CAA TTC AGC CCC TAC 726 Pro Thr Tyr Phe Lys His Cys Arg Tyr Glu Pro Gln Phe Ser Pro Tyr 215 220 225 TGT CCC GTG TTC CGC ATT GGG GAC CTC GTG GCC AAG GCT GGA GGG ACC 774 Cys Pro Val Phe Arg Ile Gly Asp Leu Val Ala Lys Ala Gly Gly Thr 230 235 240 TTC GAG GAC CTG GCG TTG CTG GGT GGC TCT GTA GGC ATC AGA GTT CAC 822 Phe Glu Asp Leu Ala Leu Leu Gly Gly Ser Val Gly Ile Arg Val His 245 250 255 TGG GAT TGT GAC CTG GAC ACC GGG GAC TCT GGC TGC TGG CCT CAC TAC 870 Trp Asp Cys Asp Leu Asp Thr Gly Asp Ser Gly Cys Trp Pro His Tyr 260 265 270 275 TCC TTC CAG CTG CAG GAG AAG AGC TAC AAC TTC AGG ACA GCC ACT CAC 918 Ser Phe Gln Leu Gln Glu Lys Ser Tyr Asn Phe Arg Thr Ala Thr His 280 285 290 TGG TGG GAG CAA CCG GGT GTG GAG GCC CGC ACC CTG CTC AAG CTC TAT 966 Trp Trp Glu Gln Pro Gly Val Glu Ala Arg Thr Leu Leu Lys Leu Tyr 295 300 305 GGA ATC CGC TTC GAC ATC CTC GTC ACC GGG CAG GCA GGG AAG TTC GGG 1014 Gly Ile Arg Phe Asp Ile Leu Val Thr Gly Gln Ala Gly Lys Phe Gly 310 315 320 CTC ATC CCC ACG GCC GTC ACA CTG GGC ACC GGG GCA GCT TGG CTG GGC 1062 Leu Ile Pro Thr Ala Val Thr Leu Gly Thr Gly Ala Ala Trp Leu Gly 325 330 335 GTG GTC ACC TTT TTC TGT GAC CTG CTA CTG CTG TAT GTG GAT AGA GAA 1110 Val Val Thr Phe Phe Cys Asp Leu Leu Leu Leu Tyr Val Asp Arg Glu 340 345 350 355 GCC CAT TTC TAC TGG AGG ACA AAG TAT GAG GAG GCC AAG GCC CCG AAA 1158 Ala His Phe Tyr Trp Arg Thr Lys Tyr Glu Glu Ala Lys Ala Pro Lys 360 365 370 GCA ACC GCC AAC TCT GTG TGG AGG GAG CTG GCC CTT GCA TCC CAA GCC 1206 Ala Thr Ala Asn Ser Val Trp Arg Glu Leu Ala Leu Ala Ser Gln Ala 375 380 385 CGA CTG GCC GAG TGC CTC AGA CGG AGC TCA GCA CCT GCA CCC ACG GCC 1254 Arg Leu Ala Glu Cys Leu Arg Arg Ser Ser Ala Pro Ala Pro Thr Ala 390 395 400 ACT GCT GCT GGG AGT CAG ACA CAG ACA CCA GGA TGG CCC TGT CCA AGT 1302 Thr Ala Ala Gly Ser Gln Thr Gln Thr Pro Gly Trp Pro Cys Pro Ser 405 410 415 TCT GAC ACC CAC TTG CCA ACC CAT TCC GGG AGC CTG TAGCCGTTCC 1348 Ser Asp Thr His Leu Pro Thr His Ser Gly Ser Leu 420 425 430 CTGCTGGTTG AGAGTTGGGG GCTGGGAAGG GCGGGGCCCT GCCTGGGGAT TTCAAGGATG 1408 AGGCCCCAGC ATGGAGGATT GGGGGTAGAA TTCCACCCTT GAACCCCAGC AAACAGTCCC 1468 TCCCCTGACT CCCACCTTGG TAGGGTGCTG CCTCAGGGAG CCATAAAAGT CGGCTGTGTT 1528 TTGAGACGGC GACAGAACCT GACCCGTGGA GACTGGGAGA GCCCAGCAGG CACCTGTATT 1588 GCAGGGCTCC GACTGCATGT GGCAGGGGCT CCTGCTGCGT CTGGGCCTGA AGGTCTCTCT 1648 CCCAGTGCTC TGTCCCCAGT GTTCCTAGCA GAGGTATGCT TACCAGCTG 1697
【図面の簡単な説明】
【図1】野生型p53によるP2XM遺伝子発現の誘導
を調べるために、野生型p53アレルを欠く大腸癌細胞
株SW480におけるp53誘導mRNAの発現をRT
−PCRにより解析した結果を示す図面代用写真であ
る。
【図2】ヒト組織におけるP2XMのノーザンブロット
解析結果を示す図面代用写真である。
【図3】P2XM遺伝子のゲノム構成を示す図である。
【図4】各種P2Xレセプターのアミノ酸配列を示す図
である。
【図5】別態様スプライシングバリアント、AL1、A
L2及びAL3を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12P 21/02 C12P 21/02 C C12Q 1/68 C12Q 1/68 A G01N 33/53 G01N 33/53 D (C12N 15/09 ZNA C12R 1:91) (C12P 21/02 C12R 1:91) (C12P 21/02 C12R 1:19)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配列番号:1で示されるアミノ酸配列の全
    部又は一部をコードする塩基配列を含むヒト遺伝子。
  2. 【請求項2】配列番号:2で示される塩基配列の全部又
    は一部を含む請求項1に記載の遺伝子。
JP09304497A 1997-03-26 1997-03-26 ヒト遺伝子 Expired - Fee Related JP3885177B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09304497A JP3885177B2 (ja) 1997-03-26 1997-03-26 ヒト遺伝子
EP98909733A EP1006186A4 (en) 1997-03-26 1998-03-18 HUMAN GENES.
AU64184/98A AU724681B2 (en) 1997-03-26 1998-03-18 Human genes
PCT/JP1998/001146 WO1998042835A1 (fr) 1997-03-26 1998-03-18 Genes humains
US09/381,681 US6255472B1 (en) 1997-03-26 1998-03-18 Isolated nucleic acid molecule encoding a human skeletal muscle-specific receptor
CA002284859A CA2284859C (en) 1997-03-26 1998-03-18 Nucleic acid molecule for a human skeletal muscle-specific receptor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09304497A JP3885177B2 (ja) 1997-03-26 1997-03-26 ヒト遺伝子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10262681A true JPH10262681A (ja) 1998-10-06
JP3885177B2 JP3885177B2 (ja) 2007-02-21

Family

ID=14071517

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09304497A Expired - Fee Related JP3885177B2 (ja) 1997-03-26 1997-03-26 ヒト遺伝子

Country Status (6)

Country Link
US (1) US6255472B1 (ja)
EP (1) EP1006186A4 (ja)
JP (1) JP3885177B2 (ja)
AU (1) AU724681B2 (ja)
CA (1) CA2284859C (ja)
WO (1) WO1998042835A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4936417B2 (ja) * 2000-08-03 2012-05-23 オンコセラピー・サイエンス株式会社 p53依存性新規アポトーシス関連タンパク質、およびアポトーシス調節剤のスクリーニング方法

Families Citing this family (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6242216B1 (en) 1997-11-14 2001-06-05 Abbott Laboratories Nucleic acids encoding a functional human purinoreceptor P2X2 and P2X4, and methods of production and use thereof
EP1045903A1 (en) * 1998-01-16 2000-10-25 Abbott Laboratories Nucleic acids encoding a functional human purinoreceptor p2x3 and methods of production and use thereof
US6214581B1 (en) 1998-01-16 2001-04-10 Abbott Laboratories Nucleic acids encoding a functional human purinoreceptor P2X3 and P2X6, and methods of production and use thereof
CA2339871A1 (en) * 1998-08-20 2000-03-02 Abbott Laboratories Nucleic acids encoding a functional human purinoreceptor p2x2 and methods of producing and use thereof
AUPP991199A0 (en) 1999-04-21 1999-05-13 University Of Sydney, The Methods for diagnosing pre-cancerous and cancerous conditions
US7879840B2 (en) 2005-08-25 2011-02-01 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Agents for preventing and treating disorders involving modulation of the RyR receptors
US7718644B2 (en) 2004-01-22 2010-05-18 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Anti-arrhythmic and heart failure drugs that target the leak in the ryanodine receptor (RyR2) and uses thereof
US7393652B2 (en) 2000-05-10 2008-07-01 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Methods for identifying a chemical compound that directly enhances binding of FKBP12.6 to PKA-phosphorylated type 2 ryanodine receptor (RyR2)
US8022058B2 (en) 2000-05-10 2011-09-20 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Agents for preventing and treating disorders involving modulation of the RyR receptors
WO2002057306A1 (en) 2001-01-17 2002-07-25 Intreat Pty Limited Antibodies to non-functional p2x7 receptor diagnosis and treatment of cancers and other conditions
US7186812B2 (en) 2001-03-29 2007-03-06 Applera Corporation Isolated human G-protein coupled receptors, nucleic acid molecules encoding human GPCR proteins, and uses thereof
CA2517027A1 (en) 2002-02-25 2003-09-04 Vaxiion Therapeutics, Inc. Minicell compositions and methods
US7544678B2 (en) 2002-11-05 2009-06-09 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Anti-arrythmic and heart failure drugs that target the leak in the ryanodine receptor (RyR2)
EP1603450A4 (en) 2003-03-07 2009-07-29 Univ Columbia METHODS USING TYPE 1 RYANODINE RECEPTOR
US8710045B2 (en) 2004-01-22 2014-04-29 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Agents for preventing and treating disorders involving modulation of the ryanodine receptors
WO2006042147A2 (en) * 2004-10-08 2006-04-20 The Regents Of The University Of California Large-scale production of recombinant transmembrane and cytosolic proteins
US7704990B2 (en) 2005-08-25 2010-04-27 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Agents for preventing and treating disorders involving modulation of the RyR receptors
AU2007306924A1 (en) 2006-10-10 2008-04-17 Biosceptre International Limited Hybridomas producing antibodies against non functional P2X7 receptor
EP2201377B1 (en) 2007-09-14 2012-01-18 Biosceptre International Limited Purinergic (p2x) receptors in extra-cellular body fluid
CA2737126C (en) 2007-09-14 2018-05-01 Biosceptre International Limited Novel p2x7 epitopes
CN102143978B (zh) 2008-07-04 2015-02-18 生物权威国际有限公司 抗p2x7肽和表位
EP3395832B1 (en) 2009-08-20 2021-11-24 Biosceptre (Aust) Pty Ltd Anti p2x7 receptor antibodies and fragments thereof
AU2010336032C1 (en) 2009-12-24 2016-04-21 Biosceptre International Limited Antibodies to non-functional oligomeric P2X7 receptors
AU2011301153B2 (en) 2010-09-10 2014-11-27 Biosceptre International Limited Companion animal treatments
JP6305920B2 (ja) 2011-07-01 2018-04-04 バイオセプター・(オーストラリア)・ピーティーワイ・リミテッド 併用療法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995033048A2 (en) * 1994-05-27 1995-12-07 Glaxo Group Limited P2x receptors (purinoceptor family)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4936417B2 (ja) * 2000-08-03 2012-05-23 オンコセラピー・サイエンス株式会社 p53依存性新規アポトーシス関連タンパク質、およびアポトーシス調節剤のスクリーニング方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP1006186A4 (en) 2000-12-06
AU6418498A (en) 1998-10-20
WO1998042835A1 (fr) 1998-10-01
CA2284859C (en) 2007-01-30
JP3885177B2 (ja) 2007-02-21
US6255472B1 (en) 2001-07-03
AU724681B2 (en) 2000-09-28
CA2284859A1 (en) 1998-10-01
EP1006186A1 (en) 2000-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10262681A (ja) ヒト遺伝子
Sirotkin et al. Identification of a New Human Catenin Gene Family Member (ARVCF) from the Region Deleted in Velo–Cardio–Facial Syndrome
US20040034192A1 (en) Human proteins having hyprophobic domains and dnas encoding these proteins
KR20060104262A (ko) 인간 원암 유전자, 이에 의해 코드되는 단백질
US6245526B1 (en) Lipid metabolism transcription factor
US6465200B2 (en) Transcription factor regulatory protein
JPH07143884A (ja) 腫瘍サプレッサー遺伝子メルリンおよびその用途
GB2372993A (en) Vanilloid Receptor 6
US6548258B2 (en) Methods for diagnosing tuberous sclerosis by detecting mutation in the TSC-1 gene
JP3517988B2 (ja) ヒトマッカード−ジョセフ病関連蛋白質、その蛋白質をコードするcDNAおよび遺伝子、そのDNAまたは遺伝子を含むベクター、その発現ベクターで形質転換された宿主細胞、マッカード−ジョセフ病の診断方法および治療剤
US6503502B1 (en) Nucleotide sequences, proteins, drugs and diagnostic agents of use in treating cancer
US6309821B1 (en) DNA encoding a PAC10 human homolog
JPH0892285A (ja) ヒトclap蛋白質およびそれをコードするdna
JP2002502264A (ja) サイクリン関連タンパク質
JPH11215987A (ja) Tsa305遺伝子
WO1999063080A1 (en) HUMAN HOMOLOGUE OF UNC-53 PROTEIN OF $i(C. ELEGANS)
US20020151025A1 (en) Human TSC403 gene and human ING1L gene
US20020064855A1 (en) Genes that regulate hematopoietic blood forming stem cells and uses thereof
WO2001007607A2 (en) FULL LENGTH cDNA CLONES AND PROTEINS ENCODED THEREBY
JPH10286089A (ja) ヒト遺伝子
JPH11178578A (ja) ヒトrnf5遺伝子
JPH10127296A (ja) Ext2遺伝子
JP2002360254A (ja) 新規膜結合型−分泌型megf8遺伝子及びそれにコードされる蛋白質
JPH10215872A (ja) ヒトRho関連蛋白HP1遺伝子
JPH10117782A (ja) ヒトMad関連蛋白遺伝子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060524

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060724

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060724

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061101

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees