JPH10261929A - 制限増幅器並びにこれを用いた対数増幅器及びスペクトラムアナライザ - Google Patents
制限増幅器並びにこれを用いた対数増幅器及びスペクトラムアナライザInfo
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- JPH10261929A JPH10261929A JP9066452A JP6645297A JPH10261929A JP H10261929 A JPH10261929 A JP H10261929A JP 9066452 A JP9066452 A JP 9066452A JP 6645297 A JP6645297 A JP 6645297A JP H10261929 A JPH10261929 A JP H10261929A
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- Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】制限増幅器における振幅制限増幅回路側の増幅
出力信号と、等倍増幅回路側の増幅出力信号とをワイヤ
ードOR接続したことに伴う高域特性の影響を改善した
制限増幅回路及びこれを用いた対数増幅器並びにスペク
トラムアナライザ。 【解決手段】入力交流信号を受けて、所定増幅度で増幅
し、所定の出力振幅に制限して出力する振幅制限アンプ
と、入力交流信号を受けて、等倍の増幅度となる電流信
号に変換して出力する等倍アンプと、該振幅制限アンプ
の電圧信号を負荷抵抗の一端から供給し、該等倍アンプ
の電流信号を負荷抵抗の他端から電流印加し、両信号を
加算して出力する加算部とする。
出力信号と、等倍増幅回路側の増幅出力信号とをワイヤ
ードOR接続したことに伴う高域特性の影響を改善した
制限増幅回路及びこれを用いた対数増幅器並びにスペク
トラムアナライザ。 【解決手段】入力交流信号を受けて、所定増幅度で増幅
し、所定の出力振幅に制限して出力する振幅制限アンプ
と、入力交流信号を受けて、等倍の増幅度となる電流信
号に変換して出力する等倍アンプと、該振幅制限アンプ
の電圧信号を負荷抵抗の一端から供給し、該等倍アンプ
の電流信号を負荷抵抗の他端から電流印加し、両信号を
加算して出力する加算部とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、対数変換用に使
用される制限増幅器の広帯域化、及びこれを用いる対数
増幅器並びにスペクトラムアナライザに関する。
用される制限増幅器の広帯域化、及びこれを用いる対数
増幅器並びにスペクトラムアナライザに関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術例について図3の制限増幅器の
回路図と、図4の制限増幅器の原理構成図と、図5の対
数増幅器の構成図例を示して説明する。尚、図5の対数
増幅器の構成の詳細は特開平7−321582号公報
「対数増幅回路」に開示されている。
回路図と、図4の制限増幅器の原理構成図と、図5の対
数増幅器の構成図例を示して説明する。尚、図5の対数
増幅器の構成の詳細は特開平7−321582号公報
「対数増幅回路」に開示されている。
【0003】本構成の対数増幅器は、入力交流信号レベ
ルを対数レベルに近い形態に変換して出力する対数圧縮
用の増幅器である。一構成例は、図5に示すように6段
の制限増幅器21〜26と、BPF72と、検波部74
と、AD変換器76と、対数目盛補正部78と、対数補
正テーブル79とで成る。
ルを対数レベルに近い形態に変換して出力する対数圧縮
用の増幅器である。一構成例は、図5に示すように6段
の制限増幅器21〜26と、BPF72と、検波部74
と、AD変換器76と、対数目盛補正部78と、対数補
正テーブル79とで成る。
【0004】制限増幅器21〜26の各内部構成は、図
4に示すように、アンプ81と、リミット電圧82と、
加算器83とで成る。アンプ81は、例えば増幅度Av
=10dBの制限付き増幅器(ゲイン・リミッタアン
プ)である。この制限付き増幅器の動作は、第1に、入
力交流信号Viを受けてこのアンプ81で増幅した出力
レベルのピーク値がリミット電圧82値(例えば0.5
v)以下の場合は、通常の10dBのリニア増幅器とし
て動作する。第2に、このアンプ81で増幅した出力レ
ベルの正負ピーク値がリミット電圧82値以上の波形部
分は、リミット電圧82値である±0.5vに振幅制限
されて出力される。
4に示すように、アンプ81と、リミット電圧82と、
加算器83とで成る。アンプ81は、例えば増幅度Av
=10dBの制限付き増幅器(ゲイン・リミッタアン
プ)である。この制限付き増幅器の動作は、第1に、入
力交流信号Viを受けてこのアンプ81で増幅した出力
レベルのピーク値がリミット電圧82値(例えば0.5
v)以下の場合は、通常の10dBのリニア増幅器とし
て動作する。第2に、このアンプ81で増幅した出力レ
ベルの正負ピーク値がリミット電圧82値以上の波形部
分は、リミット電圧82値である±0.5vに振幅制限
されて出力される。
【0005】加算器83は、前記アンプ81で増幅した
出力信号と、増幅度1倍の入力交流信号Viの両者を加
算して出力する。
出力信号と、増幅度1倍の入力交流信号Viの両者を加
算して出力する。
【0006】また、各制限増幅器21〜26毎のリミッ
ト電圧82は、例えば10dB単位の対数変換機能を実
現する場合、初段からのリミット電圧値は、例えば0.
5v、1v、1.5v、2v、2.5v、3vのリミッ
ト電圧値とする。このように0.5v単位に増加するよ
うに各増幅段のリミット電圧82の値を与えることで、
対数変換に近似した増幅変換が実現される。図5に示す
後段の対数目盛補正部は、この対数近似データを受けて
対数補正テーブル79により最終的に所望の対数リニア
リティに補正したデータLdataを出力する。
ト電圧82は、例えば10dB単位の対数変換機能を実
現する場合、初段からのリミット電圧値は、例えば0.
5v、1v、1.5v、2v、2.5v、3vのリミッ
ト電圧値とする。このように0.5v単位に増加するよ
うに各増幅段のリミット電圧82の値を与えることで、
対数変換に近似した増幅変換が実現される。図5に示す
後段の対数目盛補正部は、この対数近似データを受けて
対数補正テーブル79により最終的に所望の対数リニア
リティに補正したデータLdataを出力する。
【0007】次に制限増幅器21〜26の具体的な内部
回路図を図3に示して説明する。ここで入力される交流
信号の周波数帯は数十MHzである。しかし制限増幅器
では上述説明の振幅制限に伴う高調波が生じる。この歪
み信号の中で3次高調波程度の周波数までフラットな増
幅特性が要求される。この結果、例えば100MHz以
上迄のフラットな制限増幅回路が要求される。
回路図を図3に示して説明する。ここで入力される交流
信号の周波数帯は数十MHzである。しかし制限増幅器
では上述説明の振幅制限に伴う高調波が生じる。この歪
み信号の中で3次高調波程度の周波数までフラットな増
幅特性が要求される。この結果、例えば100MHz以
上迄のフラットな制限増幅回路が要求される。
【0008】制限増幅器の構成は、図3に示すように、
トランジスタQ1〜Q4、定電流回路I1、I2、コン
デンサC1、C2、抵抗R1、R2、Re1、Re2、
Rc1、Rc2とで成る。この構成で、トランジスタQ
2、Q3、定電流回路I1、抵抗Rc1、Rc2が所定
振幅制限付き増幅回路部分であり、トランジスタQ1、
Q4、定電流回路I2、抵抗Re1、Re2、Rc1、
Rc2が等倍増幅回路部分である。ここで、抵抗Rc
1、Rc2は両増幅回路に共通の負荷抵抗として使用さ
れる結果、図4に示す加算器83に相当する。尚、コン
デンサC1、C2は一般的な交流結合用コンデンサであ
り、抵抗R1、R2はGND間の直流バイアス用抵抗で
ある。定電流回路I1は図4に示すリミット電圧82値
に相当させる為のものであり、所定振幅に制限するよう
に定電流値を設定しておく。また定電流回路I2は抵抗
Re1、Re2と共に増幅度1倍となるように所定条件
に設定しておく。
トランジスタQ1〜Q4、定電流回路I1、I2、コン
デンサC1、C2、抵抗R1、R2、Re1、Re2、
Rc1、Rc2とで成る。この構成で、トランジスタQ
2、Q3、定電流回路I1、抵抗Rc1、Rc2が所定
振幅制限付き増幅回路部分であり、トランジスタQ1、
Q4、定電流回路I2、抵抗Re1、Re2、Rc1、
Rc2が等倍増幅回路部分である。ここで、抵抗Rc
1、Rc2は両増幅回路に共通の負荷抵抗として使用さ
れる結果、図4に示す加算器83に相当する。尚、コン
デンサC1、C2は一般的な交流結合用コンデンサであ
り、抵抗R1、R2はGND間の直流バイアス用抵抗で
ある。定電流回路I1は図4に示すリミット電圧82値
に相当させる為のものであり、所定振幅に制限するよう
に定電流値を設定しておく。また定電流回路I2は抵抗
Re1、Re2と共に増幅度1倍となるように所定条件
に設定しておく。
【0009】ところで本回路においては、上述したよう
に高周波領域までフラットな増幅特性が要求されるが難
点がある。即ち、トランジスタQ2、Q3による所定振
幅制限付き増幅器の出力と、トランジスタQ1、Q4に
よる等倍増幅回路の出力端がワイヤードOR接続してい
ることにより、図6に示す対数近似した出力レベル・周
波数特性91に示すように振幅制限が動作しない小振幅
では周波数特性が良いが、振幅制限が働く大振幅では周
波数特性91に示すようにワイヤードOR接続の影響を
受けて高域特性の悪化となってしまう。このように入力
信号レベルの大小により周波数特性が大きく変動するこ
とは図5に示す対数目盛補正部78での補正が難しくな
り対数変換装置の誤差要因となり得るので好ましくな
い。
に高周波領域までフラットな増幅特性が要求されるが難
点がある。即ち、トランジスタQ2、Q3による所定振
幅制限付き増幅器の出力と、トランジスタQ1、Q4に
よる等倍増幅回路の出力端がワイヤードOR接続してい
ることにより、図6に示す対数近似した出力レベル・周
波数特性91に示すように振幅制限が動作しない小振幅
では周波数特性が良いが、振幅制限が働く大振幅では周
波数特性91に示すようにワイヤードOR接続の影響を
受けて高域特性の悪化となってしまう。このように入力
信号レベルの大小により周波数特性が大きく変動するこ
とは図5に示す対数目盛補正部78での補正が難しくな
り対数変換装置の誤差要因となり得るので好ましくな
い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明が解決
しようとする課題は、制限増幅器において、振幅制限増
幅回路側の増幅出力信号と、等倍増幅回路側の増幅出力
信号とをワイヤードOR接続したことに伴う高域特性の
悪化を改善した制限増幅回路及びこれを用いた対数増幅
器並びにスペクトラムアナライザの実現することであ
る。
しようとする課題は、制限増幅器において、振幅制限増
幅回路側の増幅出力信号と、等倍増幅回路側の増幅出力
信号とをワイヤードOR接続したことに伴う高域特性の
悪化を改善した制限増幅回路及びこれを用いた対数増幅
器並びにスペクトラムアナライザの実現することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1図と第2図は、本発
明に係る解決手段を示している。第1に、上記課題を解
決するために、本発明の構成では、入力交流信号Viを
受けて、所定増幅度で増幅し、所定の出力振幅に正負ピ
ーク電圧を制限して出力する振幅制限アンプ10を設
け、入力交流信号Viを受けて、等倍の増幅度となる電
流信号Ie5に変換して出力する等倍アンプ20を設
け、振幅制限アンプ10の電圧信号V11を負荷抵抗R
e3の一端から供給し、等倍アンプ20の電流信号Ie
5を負荷抵抗Re3の他端から電流印加し、両信号を加
算して出力する加算部30を設ける構成手段とする。
明に係る解決手段を示している。第1に、上記課題を解
決するために、本発明の構成では、入力交流信号Viを
受けて、所定増幅度で増幅し、所定の出力振幅に正負ピ
ーク電圧を制限して出力する振幅制限アンプ10を設
け、入力交流信号Viを受けて、等倍の増幅度となる電
流信号Ie5に変換して出力する等倍アンプ20を設
け、振幅制限アンプ10の電圧信号V11を負荷抵抗R
e3の一端から供給し、等倍アンプ20の電流信号Ie
5を負荷抵抗Re3の他端から電流印加し、両信号を加
算して出力する加算部30を設ける構成手段とする。
【0012】第7図は、本発明に係る他の解決手段を示
している。第2に、上記課題を解決するために、本発明
の構成では、入力交流信号Viを受けて、所定増幅度で
増幅し、所定の出力振幅に正負ピーク電圧を制限して出
力し、振幅制限アンプ10の増幅用トランジスタQ1、
Q2と負荷抵抗Rc1、Rc2間に、増幅用トランジス
タQ1、Q2のコレクタ−ベース間の接合容量に伴う帰
還影響を低減するトランジスタQ7、Q8を追加して挿
入した振幅制限アンプ10を設け、入力交流信号Viを
受けて、等倍の増幅度となる電流信号Ie5に変換して
出力し、等倍アンプ20の増幅用トランジスタQ5と負
荷抵抗Re3間に、トランジスタQ5のコレクタ−ベー
ス間の接合容量に伴う帰還影響を低減するトランジスタ
Q6を追加して挿入した等倍アンプ20を設け、振幅制
限アンプ10の電圧信号V11を負荷抵抗Re3の一端
から供給し、等倍アンプ20の電流信号Ie5を負荷抵
抗Re3の他端から電流印加し、両信号を加算して出力
する加算部を設ける構成手段とする。これにより、高周
波特性をより改善した制限増幅回路を実現する。
している。第2に、上記課題を解決するために、本発明
の構成では、入力交流信号Viを受けて、所定増幅度で
増幅し、所定の出力振幅に正負ピーク電圧を制限して出
力し、振幅制限アンプ10の増幅用トランジスタQ1、
Q2と負荷抵抗Rc1、Rc2間に、増幅用トランジス
タQ1、Q2のコレクタ−ベース間の接合容量に伴う帰
還影響を低減するトランジスタQ7、Q8を追加して挿
入した振幅制限アンプ10を設け、入力交流信号Viを
受けて、等倍の増幅度となる電流信号Ie5に変換して
出力し、等倍アンプ20の増幅用トランジスタQ5と負
荷抵抗Re3間に、トランジスタQ5のコレクタ−ベー
ス間の接合容量に伴う帰還影響を低減するトランジスタ
Q6を追加して挿入した等倍アンプ20を設け、振幅制
限アンプ10の電圧信号V11を負荷抵抗Re3の一端
から供給し、等倍アンプ20の電流信号Ie5を負荷抵
抗Re3の他端から電流印加し、両信号を加算して出力
する加算部を設ける構成手段とする。これにより、高周
波特性をより改善した制限増幅回路を実現する。
【0013】第5図は、本発明に係る解決手段を示して
いる。第3に、上記課題を解決するために、本発明の構
成では、上述制限増幅器を設け、制限増幅器を複数使用
し、これを直列接続し、各制限増幅段の出力振幅制限値
を対数変換される出力振幅制限値に条件設定して、入力
交流信号Viを対数近似に変換する構成手段とする。こ
れにより、対数近似の変換回路において、高周波特性を
改善した対数増幅器を実現できる。
いる。第3に、上記課題を解決するために、本発明の構
成では、上述制限増幅器を設け、制限増幅器を複数使用
し、これを直列接続し、各制限増幅段の出力振幅制限値
を対数変換される出力振幅制限値に条件設定して、入力
交流信号Viを対数近似に変換する構成手段とする。こ
れにより、対数近似の変換回路において、高周波特性を
改善した対数増幅器を実現できる。
【0014】また、被測定周波数信号を基準信号で周波
数掃引して中間周波数に変換した中間周波数信号を受け
て、上述対数増幅回路を設けて、対数信号に変換する構
成手段がある。これにより、対数近似の変換を改善した
対数増幅器によるスペクトラムアナライザを実現でき
る。
数掃引して中間周波数に変換した中間周波数信号を受け
て、上述対数増幅回路を設けて、対数信号に変換する構
成手段がある。これにより、対数近似の変換を改善した
対数増幅器によるスペクトラムアナライザを実現でき
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を実施
例と共に図面を参照して詳細に説明する。
例と共に図面を参照して詳細に説明する。
【0016】本発明実施例について図1の制限増幅器の
回路図と、図2の制限増幅器の原理構成図を示して説明
する。制限増幅器の原理構成は、図2に示すように、振
幅制限アンプ10と等倍アンプ20と加算部30とで成
り、基本構成は従来と同様であるが、加算部30の加算
手段が異なる。即ち振幅制限アンプ10と等倍アンプ2
0とが干渉しない回路方式としている。
回路図と、図2の制限増幅器の原理構成図を示して説明
する。制限増幅器の原理構成は、図2に示すように、振
幅制限アンプ10と等倍アンプ20と加算部30とで成
り、基本構成は従来と同様であるが、加算部30の加算
手段が異なる。即ち振幅制限アンプ10と等倍アンプ2
0とが干渉しない回路方式としている。
【0017】本発明の制限増幅器の具体的な回路図は、
図1に示すように、トランジスタQ1〜Q5、定電流回
路I1、コンデンサC1、C2、抵抗R1、Rb5、R
g5、Re3〜Re5、Rc1、Rc2とで成る。この
構成で一方の振幅制限アンプ10は、トランジスタQ
1、Q2、定電流回路I1、コンデンサC1、抵抗R
1、Rc1、Rc2とで成り、他方の等倍アンプ20
は、トランジスタQ5、コンデンサC2、抵抗Rb5、
Rg5、Re3、Re5とで成り、加算部30は、トラ
ンジスタQ3、Q4、抵抗Re3、Re4とで成る。
図1に示すように、トランジスタQ1〜Q5、定電流回
路I1、コンデンサC1、C2、抵抗R1、Rb5、R
g5、Re3〜Re5、Rc1、Rc2とで成る。この
構成で一方の振幅制限アンプ10は、トランジスタQ
1、Q2、定電流回路I1、コンデンサC1、抵抗R
1、Rc1、Rc2とで成り、他方の等倍アンプ20
は、トランジスタQ5、コンデンサC2、抵抗Rb5、
Rg5、Re3、Re5とで成り、加算部30は、トラ
ンジスタQ3、Q4、抵抗Re3、Re4とで成る。
【0018】一方の振幅制限アンプ10は、独立した一
般的な差動アンプで成り、かつ所定の正負ピークを振幅
制限する振幅制限付き増幅器である。即ち、入力信号V
iを受けて所定増幅度倍Avで増幅し、振幅制限した出
力電圧を、負荷抵抗Rc1側から加算用のトランジスタ
Q3のベース入力端へ供給している。加算用の負荷抵抗
Re3には独立した電圧信号V11を供給する。
般的な差動アンプで成り、かつ所定の正負ピークを振幅
制限する振幅制限付き増幅器である。即ち、入力信号V
iを受けて所定増幅度倍Avで増幅し、振幅制限した出
力電圧を、負荷抵抗Rc1側から加算用のトランジスタ
Q3のベース入力端へ供給している。加算用の負荷抵抗
Re3には独立した電圧信号V11を供給する。
【0019】他方の等倍アンプ20は、独立した1倍増
幅器であり、エミッタ抵抗Re5とコレクタ側負荷抵抗
Re3が等倍の反転出力となるようにほぼ同一抵抗値を
使用する。即ち、入力信号ViをトランジスタQ5のベ
ース入力端で受けて、エミッタ抵抗Re5により、電流
信号Ie5に変換し、この電流がコレクタ側の負荷抵抗
Re3の電流として供給される。
幅器であり、エミッタ抵抗Re5とコレクタ側負荷抵抗
Re3が等倍の反転出力となるようにほぼ同一抵抗値を
使用する。即ち、入力信号ViをトランジスタQ5のベ
ース入力端で受けて、エミッタ抵抗Re5により、電流
信号Ie5に変換し、この電流がコレクタ側の負荷抵抗
Re3の電流として供給される。
【0020】加算部30は、上述振幅制限アンプ10の
電圧信号V11と等倍アンプ20の電流信号Ie5を負
荷抵抗Re3により両者加算した後、エミッタホロワ用
のトランジスタQ4でバッファして出力する。尚、トラ
ンジスタQ4と抵抗Re4とによるバッファ回路が不要
な場合には、所望によりこのバッファ回路を削除した構
成としても良い。
電圧信号V11と等倍アンプ20の電流信号Ie5を負
荷抵抗Re3により両者加算した後、エミッタホロワ用
のトランジスタQ4でバッファして出力する。尚、トラ
ンジスタQ4と抵抗Re4とによるバッファ回路が不要
な場合には、所望によりこのバッファ回路を削除した構
成としても良い。
【0021】尚、上記実施例の図1に示す制限増幅器の
回路に対して、図7に示すようにトランジスタQ1、Q
2のコレクタ−ベース間の接合容量に伴う帰還影響を低
減する為に、トランジスタQ1、Q2と負荷抵抗Rc
1、Rc2間にトランジスタQ7、Q8を追加して挿入
し、所定の直流電圧でベース端をバイアスすることで、
コレクタ−ベース間の接合容量に伴う帰還影響を低減す
る回路構成としても良い。更に同様にして、トランジス
タQ5と負荷抵抗Re3間にトランジスタQ6を追加し
て挿入し、コレクタ−ベース間の接合容量に伴う帰還影
響を低減する回路構成としても良い。この回路構成の場
合は、更なる高域特性の改善利点が得られる。
回路に対して、図7に示すようにトランジスタQ1、Q
2のコレクタ−ベース間の接合容量に伴う帰還影響を低
減する為に、トランジスタQ1、Q2と負荷抵抗Rc
1、Rc2間にトランジスタQ7、Q8を追加して挿入
し、所定の直流電圧でベース端をバイアスすることで、
コレクタ−ベース間の接合容量に伴う帰還影響を低減す
る回路構成としても良い。更に同様にして、トランジス
タQ5と負荷抵抗Re3間にトランジスタQ6を追加し
て挿入し、コレクタ−ベース間の接合容量に伴う帰還影
響を低減する回路構成としても良い。この回路構成の場
合は、更なる高域特性の改善利点が得られる。
【0022】尚、上述回路例ではトランジスタ素子を使
用した具体回路例で説明していたが、FETを使用した
回路としても良く、同様にして実施できることは明らか
である。
用した具体回路例で説明していたが、FETを使用した
回路としても良く、同様にして実施できることは明らか
である。
【0023】
【発明の効果】本発明は、上述の説明内容から、下記に
記載される効果を奏する。上述発明の構成によれば、振
幅制限アンプ10側と等倍アンプ20側の回路を独立し
た回路としたことにより、等倍アンプ20側において振
幅制限アンプ10の影響が無くなるので、図6に示す周
波数特性92に近似した周波数特性が得られる。この結
果、従来よりも高域特性の改善された制限増幅回路が実
現される利点が得られる。また、これを用いる対数増幅
器の対数変換の精度向上が容易になる利点が得られる。
あるいは、より高い周波数信号での適用が可能となる利
点が得られる。
記載される効果を奏する。上述発明の構成によれば、振
幅制限アンプ10側と等倍アンプ20側の回路を独立し
た回路としたことにより、等倍アンプ20側において振
幅制限アンプ10の影響が無くなるので、図6に示す周
波数特性92に近似した周波数特性が得られる。この結
果、従来よりも高域特性の改善された制限増幅回路が実
現される利点が得られる。また、これを用いる対数増幅
器の対数変換の精度向上が容易になる利点が得られる。
あるいは、より高い周波数信号での適用が可能となる利
点が得られる。
【図1】 本発明の、制限増幅器の回路図例である。
【図2】 本発明の、制限増幅器の原理構成図である。
【図3】 従来の、制限増幅器の回路図例である。
【図4】 従来の、制限増幅器の原理構成図である。
【図5】 対数増幅器の構成例である。
【図6】 制限増幅器の出力レベル・周波数特性図例で
ある。
ある。
【図7】 本発明の、制限増幅器の他の回路図例であ
る。
る。
C1,C2 コンデンサ I1,I2 定電流回路 Q1〜Q8 トランジスタ R1,R2,Rc1,Rc2,Re1〜Re5,Rb
5,Rg5 抵抗 10 振幅制限アンプ 20 等倍アンプ 21〜26 制限増幅器 30 加算部 74 検波部 76 AD変換器 78 対数目盛補正部 79 対数補正テーブル 81 アンプ 82 リミット電圧 83 加算器
5,Rg5 抵抗 10 振幅制限アンプ 20 等倍アンプ 21〜26 制限増幅器 30 加算部 74 検波部 76 AD変換器 78 対数目盛補正部 79 対数補正テーブル 81 アンプ 82 リミット電圧 83 加算器
Claims (5)
- 【請求項1】 入力交流信号を対数近似に変換する回路
において、 入力交流信号を受けて、所定増幅度で増幅し、所定の出
力振幅に制限して出力する振幅制限アンプと、 入力交流信号を受けて、等倍の増幅度となる電流信号に
変換して出力する等倍アンプと、 該振幅制限アンプの電圧信号を負荷抵抗の一端から供給
し、該等倍アンプの電流信号を負荷抵抗の他端から電流
印加し、両信号を加算して出力する加算部と、 以上を具備することを特徴とした制限増幅器。 - 【請求項2】 入力交流信号を対数近似に変換する回路
において、 入力交流信号を受けて、所定増幅度で増幅し、所定の出
力振幅に制限して出力し、振幅制限アンプの増幅用トラ
ンジスタと負荷抵抗間に、該増幅用トランジスタのコレ
クタ−ベース間の接合容量に伴う帰還影響を低減するト
ランジスタを追加挿入した振幅制限アンプと、 入力交流信号を受けて、等倍の増幅度となる電流信号に
変換して出力し、等倍アンプの増幅用トランジスタと負
荷抵抗間に、該トランジスタのコレクタ−ベース間の接
合容量に伴う帰還影響を低減するトランジスタを追加挿
入した等倍アンプと、 該振幅制限アンプの電圧信号を負荷抵抗の一端から供給
し、該等倍アンプの電流信号を負荷抵抗の他端から電流
印加し、両信号を加算して出力する加算部と、 以上を具備することを特徴とした制限増幅器。 - 【請求項3】 入力交流信号を対数近似変換する回路に
おいて、 請求項1記載の制限増幅器と、 該制限増幅器を複数使用し、これを直列接続し、 各制限増幅段の出力振幅制限条件は、対数変換される所
定出力振幅制限値に条件設定し、 以上を具備することを特徴とした対数増幅器。 - 【請求項4】 入力交流信号を対数近似変換する回路に
おいて、 請求項2記載の制限増幅器と、 該制限増幅器を複数使用し、これを直列接続し、 各制限増幅段の出力振幅制限条件は、対数変換される所
定出力振幅制限値に条件設定し、 以上を具備することを特徴とした対数増幅器。 - 【請求項5】 被測定周波数信号を周波数掃引して中間
周波数に変換した中間周波数信号を受けて、対数信号に
変換するスペクトラムアナライザにおいて、 請求項3あるいは4記載の対数増幅器を使用して構成し
たことを特徴とするスペクトラムアナライザ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9066452A JPH10261929A (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | 制限増幅器並びにこれを用いた対数増幅器及びスペクトラムアナライザ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9066452A JPH10261929A (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | 制限増幅器並びにこれを用いた対数増幅器及びスペクトラムアナライザ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10261929A true JPH10261929A (ja) | 1998-09-29 |
Family
ID=13316190
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9066452A Pending JPH10261929A (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | 制限増幅器並びにこれを用いた対数増幅器及びスペクトラムアナライザ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10261929A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110266282A (zh) * | 2019-05-31 | 2019-09-20 | 中国电子科技集团公司第二十四研究所 | 一种可变增益的双极性脉冲放大器 |
-
1997
- 1997-03-19 JP JP9066452A patent/JPH10261929A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110266282A (zh) * | 2019-05-31 | 2019-09-20 | 中国电子科技集团公司第二十四研究所 | 一种可变增益的双极性脉冲放大器 |
CN110266282B (zh) * | 2019-05-31 | 2022-05-06 | 中国电子科技集团公司第二十四研究所 | 一种可变增益的双极性脉冲放大器 |
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