JPH10261921A - オーディオパワーアンプic - Google Patents

オーディオパワーアンプic

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Publication number
JPH10261921A
JPH10261921A JP9064163A JP6416397A JPH10261921A JP H10261921 A JPH10261921 A JP H10261921A JP 9064163 A JP9064163 A JP 9064163A JP 6416397 A JP6416397 A JP 6416397A JP H10261921 A JPH10261921 A JP H10261921A
Authority
JP
Japan
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circuit
power amplifier
standby
bias voltage
bias
Prior art date
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Pending
Application number
JP9064163A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoichi Hosoda
正一 細田
Fumimasa Morisawa
文雅 森沢
Ritsuji Takeshita
律司 竹下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Renesas Eastern Japan Semiconductor Inc
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Tohbu Semiconductor Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10261921A publication Critical patent/JPH10261921A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーディオパワーアンプICにおいて、待機
設定信号による間接的な電源のオン/オフ制御を行うこ
とができ、かつ不快なポップ音を発生する急激な過渡変
化を抑制することができるとともに、配線短絡等による
破壊を確実に防止できるようにする。 【解決手段】 パワーアンプ回路を動作させるためのバ
イアス電圧を生成するバイアス回路と、上記パワーアン
プ回路の出力短絡保護回路と、外部からの待機設定信号
に応答して上記バイアス回路および上記保護回路を電力
非消費の非動作状態に設定するとともに、上記バイアス
回路を介して上記パワーアンプ回路を電力非消費の非動
作状態に設定する待機制御回路と、上記バイアス電圧の
立ち上がり/立ち下がりの変化速度を抑制する過渡抑制
回路と、上記バイアス電圧が上記パワーアンプ回路を動
作させる能動レベルよりも低くなるまで上記保護回路を
動作状態に保持させる保護制御回路を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオパワー
アンプIC、さらには外部からの待機設定信号によって
動作電源を間接的にオン/オフ制御できるようにしたオ
ーディオパワーアンプIC(半導体集積回路装置)に適
用して有効な技術に関するものであって、たとえば車載
用音響再生システムいわゆるカーオーディオに利用して
有効な技術に関するものである(たとえばラジオ技術社
発行「基礎トランジスタアンプ設計法」24〜255ペ
ージを参照)。
【0002】
【従来の技術】車載用オーディオパワーアンプICで
は、その動作電源のオン/オフ制御を、大電流用のパワ
ースイッチではなく、エンジンキーあるいはコンソール
パネルに配置された小信号用のスイッチにて生成される
制御信号、あるいは他の電装機器にて生成される制御信
号によって行えるようにすることが要求される。
【0003】このためには、パワーアンプ回路を動作さ
せるためのバイアス電圧を外部からの待機設定信号によ
って制御することで、上記パワーアンプ回路を電力非消
費の非動作状態に設定できるようにすればよい。これに
より、オーディオパワーアンプICの電源端子に主電源
を投入したままでも、電力消費をほとんど伴わない実質
的な電源オフの状態を設定することができる。つまり、
大電流用のパワースイッチを使って主電源を直接オン/
オフ制御しなくても、そのICの電源を間接的にオン/
オフ制御することができる。
【0004】この間接的なオン/オフ制御を確実にする
ためには、待機設定信号によって設定される非動作状態
での消費電力をできるだけ小さくする必要があるが、そ
のためには、パワーアンプ回路の動作を規定するバイア
ス回路だけではなく、そのパワーアンプ回路に付属する
保護回路についても、電力非消費の非動作状態に設定す
る必要がある。そうでないと、待機設定信号による電源
のオン/オフ制御が意味をなさなくなるからである。
【0005】ここで、待機設定信号による電源の間接的
なオン/オフ制御は、ICの電源端子に主電源を投入し
たまま行う制御である。このため、待機設定信号を待機
設定レベルから待機解除レベルに切り換えた瞬間に、オ
ーディオパワーアンプ回路が非動作状態から動作状態に
急激に立ち上げられる。この立ち上げの過渡時にて、パ
ワーアンプ回路の出力に接続されているスピーカから不
快なポップ音(過渡衝撃音)が発生してしまうという問
題が生じる。
【0006】この問題を解決するために、本発明者ら
は、図4に示すようなオーディオパワーアンプICを検
討した。
【0007】図4に示すオーディオパワーアンプIC1
は、本発明者らが本発明に先立って検討したものであっ
て、オーディオパワーアンプ回路2、バイアス回路3、
保護回路4、待機制御回路(スタンバイ回路)5などが
同一半導体基板に集積形成されている。
【0008】上記IC1の外部端子としては、電源端子
P1、入力端子P2、出力端子P3、待機設定端子(ス
タンバイ端子)P4、外付け容量接続端子P5などが設
けられている。Vccは車載バッテリBATから供給さ
れる電源電位、GNDは接地基準電位、Vinは入力信
号、Voutは出力信号、Sinは待機設定信号であ
る。
【0009】パワーアンプ回路2は、端子P3を介して
接続される外部のスピーカSPをパワー駆動する。バイ
アス回路3は、パワーアンプ回路2を動作させるための
バイアス電圧VBを生成する。保護回路4は、上記パワ
ーアンプ回路2を出力短絡による破壊から保護する。待
機制御回路5は、端子P4を介して与えられる待機設定
信号Sinに応答して上記バイアス回路3および上記保
護回路4を電力非消費の非動作状態に設定するととも
に、上記バイアス回路3の非動作設定による上記バイア
ス電圧VBの立ち下がりによって上記パワーアンプ回路
2を電力非消費の非動作状態に設定する。
【0010】ここで、上記バイアス回路3には、端子P
5を介して時定数用の容量素子C1が接続されている。
この外付け容量素子C1の接続により、上記バイアス電
圧VBの立ち上がり/立ち下がりの変化速度を抑制する
過渡抑制回路31が形成されている。
【0011】待機設定端子P4から入力される待機設定
信号Sinが、パワーアンプ回路2を非動作状態に設定
する待機設定レベル(Lレベル)から、そのパワーアン
プ回路2を非動作状態に設定する待機解除レベル(Hレ
ベル)に切り換えられたとき、バイアス回路3からパワ
ーアンプ回路2に与えられるバイアス電圧VBは、上記
容量素子C1の時定数により、緩やかに立ち上げられ
る。
【0012】これにより、パワーアンプ回路2は、急激
な過渡現象を伴うことなく、非動作状態から動作状態へ
緩やかに立ち上げられるようになって、スピーカから不
快なポップ音(過渡衝撃音)が発生するのを回避するこ
とができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た技術には、次のような問題のあることが本発明者らに
よってあきらかとされた。
【0014】すなわち、上述したオーディオパワーアン
プICでは、パワーアンプ回路の保護が確実に行われな
くなる問題を生じることがあきらかとなった。
【0015】図5は、図4に示したオーディオパワーア
ンプICの要部における動作波形チャートを示す。
【0016】同図に示すように、待機設定端子P4から
入力される待機設定信号Sinが、パワーアンプ回路2
を非動作状態に設定する待機設定レベル(Lレベル)か
ら、そのパワーアンプ回路2を動作状態に設定する待機
解除レベル(Hレベル)に切り換えられると、これに応
答してバイアス回路3および保護回路4がそれぞれに非
動作状態から動作状態に立ち上げられる。また、上記待
機設定信号Sinが待機解除レベルから待機設定レベル
に切り換えられると、これに応答してバイアス回路3お
よび保護回路4がそれぞれに動作状態から非動作状態に
立ち下げられる。
【0017】このとき、バイアス回路3の出力動作につ
いては、上述したように、外付け容量素子C1の時定数
により、その立ち上がり/立ち下がりの変化速度が抑制
されるが、これに伴い、一定以上のバイアス電圧で動作
するパワーアンプ回路2の動作立ち上がり/立ち下がり
にそれぞれ若干の遅延が生じる。
【0018】この遅延により、パワーアンプ回路2の動
作期間と保護回路4の動作期間の間に時間的ずれが生じ
る。つまり、待機設定信号Sinが待機解除レベルから
待機設定レベルに切り換えられたときに、保護回路4の
動作の立ち下がりがパワーアンプ回路2の動作の立ち下
がりよりも先行し、パワーアンプ回路2がまだ動作状態
にあるにもかからわらず、保護回路4が動作しない期間
(保護不能期間)が生じる。
【0019】このため、仮に、出力端子P3とスピーカ
SPの間に誤配線等による短絡があった場合、待機設定
信号Sinを待機解除レベルに設定したときは、その設
定と同時に保護回路4が動作してパワーアンプ回路2を
保護するが、その待機解除レベルを待機設定レベルに戻
したときに、保護回路4がパワーアンプ回路2に先だっ
て動作停止し、これによりパワーアンプ回路2が出力短
絡によって破壊されてしまう、という問題を生じること
が判明した。
【0020】本発明の目的は、オーディオパワーアンプ
ICにおいて、待機設定信号による間接的な電源のオン
/オフ制御を行うことができ、かつ不快なポップ音を発
生する急激な過渡変化を抑制することができるととも
に、配線短絡等による破壊を確実に防止できるようにす
る、という技術を提供することにある。
【0021】本発明の前記ならびにそのほかの目的と特
徴は、本明細書の記述および添付図面からあきらかにな
るであろう。
【0022】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0023】すなわち、オーディオパワーアンプ回路を
動作させるためのバイアス電圧を生成するバイアス回路
と、上記パワーアンプ回路を出力短絡による破壊から保
護する保護回路と、外部からの待機設定信号に応答して
上記バイアス回路および上記保護回路を電力非消費の非
動作状態に設定するとともに、上記バイアス回路の非動
作設定による上記バイアス電圧の立ち下がりによって上
記パワーアンプ回路を電力非消費の非動作状態に設定す
る待機制御回路とが集積形成されたオーディオパワーア
ンプICにあって、上記バイアス電圧の立ち上がり/立
ち下がりの変化速度を抑制する過渡抑制回路と、上記バ
イアス電圧が上記パワーアンプ回路を動作させる能動レ
ベルよりも低くなるまで上記保護回路を動作状態に保持
させる保護制御回路を設ける、というものである。
【0024】上述した手段によれば、待機設定信号が待
機解除レベルから待機設定レベルに切り換えられた後
も、パワーアンプ回路が動作状態にある間は、保護回路
を動作状態に保つことができる。
【0025】これにより、オーディオパワーアンプIC
において、待機設定信号による間接的な電源のオン/オ
フ制御を行うことができ、かつ不快なポップ音を発生す
る急激な過渡変化を抑制することができるとともに、配
線短絡等による破壊を確実に防止できるようにする、と
いう目的が達成される。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、スピーカ(SP)をパワー駆動するオーディオパワ
ーアンプ回路(2)と、このパワーアンプ回路(2)を
動作させるためのバイアス電圧(VB)を生成するバイ
アス回路(3)と、上記パワーアンプ回路(2)を出力
短絡による破壊から保護する保護回路(4)と、外部か
らの待機設定信号(Sin)に応答して上記バイアス回
路(3)および上記保護回路(4)を電力非消費の非動
作状態に設定するとともに、上記バイアス回路(3)の
非動作設定による上記バイアス電圧(VB)の立ち下が
りによって上記パワーアンプ回路(2)を電力非消費の
非動作状態に設定する待機制御回路(5)と、上記バイ
アス電圧(VB)の立ち上がり/立ち下がりの変化速度
を抑制する過渡抑制回路(31)と、上記バイアス電圧
(VB)が上記パワーアンプ回路(2)を動作させる能
動レベルよりも低くなるまで上記保護回路(4)を動作
状態に保持させる保護制御回路(6)とを備えたもので
あり、これにより、待機設定信号(Sin)による間接
的な電源のオン/オフ制御を行うことができ、かつ不快
なポップ音を発生する急激な過渡変化を抑制することが
できるとともに、配線短絡等による破壊を確実に防止す
ることができるようになるという作用が得られる。
【0027】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のものにおいて、バイアス電圧(VB)の立ち上がり/
立ち下がりの変化速度を外付け容量素子(C1)を用い
て抑制する過渡抑制回路(31)を備えたものである。
【0028】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載のものにおいて、待機設定信号(Sin)が待
機設定レベルであって、かつバイアス電圧(VB)がパ
ワーアンプ回路(2)を動作させる能動レベルよりも低
いときに、保護回路(4)を電力非消費の非動作状態に
設定する保護制御回路(6)を備えたものである。
【0029】請求項4に記載の発明は、請求項1から3
のいずれかに記載のものにおいて、待機制御回路が待機
解除状態にあるときに流れる電流を検出する第1のカレ
ントミラー回路と、バイアス回路(3)が動作状態のと
きに流れる電流を検出する第2のカレントミラー回路と
を有し、第1または第2のいずれか一方のカレントミラ
ー回路の検出電流によって保護回路(4)を動作させる
ようにした保護制御回路(6)を備えたものである。
【0030】以下、本発明の好適な実施態様を図面を参
照しながら説明する。
【0031】なお、図において、同一符号は同一あるい
は相当部分を示すものとする。
【0032】図1は本発明の技術が適用されたオーディ
オパワーアンプICの一実施態様を示す。
【0033】同図に示すオーディオパワーアンプIC1
は、本発明者らが本発明に先立って検討したものであっ
て、オーディオパワーアンプ回路2、バイアス回路3、
保護回路4、待機制御回路(スタンバイ回路)5、およ
び保護制御回路6などが同一半導体基板に集積形成され
ている。
【0034】上記IC1の外部端子としては、電源端子
P1、入力端子P2、出力端子P3、待機設定端子(ス
タンバイ端子)P4、外付け容量接続端子P5などが設
けられている。Vccは車載バッテリBATから供給さ
れる電源電位、GNDは接地基準電位、Vinは入力信
号、Voutは出力信号、Sinは待機設定信号であ
る。
【0035】パワーアンプ回路2は、端子P3を介して
接続される外部のスピーカSPをパワー駆動する。バイ
アス回路3は、パワーアンプ回路2を動作させるための
バイアス電圧VBを生成する。保護回路4は、上記パワ
ーアンプ回路2を出力短絡による破壊から保護する。
【0036】待機制御回路5は、端子P4を介して与え
られる待機設定信号Sinに応答して上記バイアス回路
3および上記保護回路4を電力非消費の非動作状態に設
定するとともに、上記バイアス回路3の非動作設定によ
る上記バイアス電圧VBの立ち下がりによって上記パワ
ーアンプ回路2を電力非消費の非動作状態に設定する。
なお、この待機制御回路5は、待機設定信号Sinをバ
イアス回路3および保護回路4にそれぞれ動作制御信号
として分配するだけの回路であってもよい。
【0037】バイアス回路3には、上記バイアス電圧V
Bの立ち上がり/立ち下がりの変化速度を抑制する過渡
抑制回路31が付加されている。この過渡抑制回路31
は、端子P5を介して接続された時定数用の外付け容量
素子C1を用いて形成される。
【0038】保護制御回路6は、待機設定信号Sinが
待機解除レベルであって、かつバイアス電圧VBがパワ
ーアンプ回路2を動作させる能動レベルよりも低いとき
に、保護回路4を電力非消費の非動作状態に設定する。
これにより、上記バイアス電圧VBが上記パワーアンプ
回路2を動作させる能動レベルよりも低くなるまで上記
保護回路4を動作状態に保持させることができる。
【0039】次に、動作について説明する。
【0040】図2は、図1に示したオーディオパワーア
ンプICの要部における動作波形チャートを示す。
【0041】同図に示すように、待機設定端子P4から
入力される待機設定信号Sinが、パワーアンプ回路2
を非動作状態に設定する待機設定レベル(Lレベル)か
ら、そのパワーアンプ回路2を動作状態に設定する待機
解除レベル(Hレベル)に切り換えられると、これに応
答してバイアス回路3および保護回路4がそれぞれに非
動作状態から動作状態に立ち上げられる。また、上記待
機設定信号Sinが待機解除レベルから待機設定レベル
に切り換えられると、これに応答してバイアス回路3お
よび保護回路4がそれぞれに動作状態から非動作状態に
立ち下げられる。
【0042】ここで、バイアス回路3からパワーアンプ
回路2に与えられるバイアス電圧VBは、上記過渡抑制
回路31により、その立ち上がり/立ち下がりの変化速
度が抑制される。パワーアンプ回路2は、そのバイアス
電圧VBが一定のしきい値Vth1以上となったところ
で動作状態となる。したがって、パワーアンプ回路2の
動作開始と動作停止は、保護回路4のそれよりも若干遅
れるようになる。つまり、待機設定信号SinがHレベ
ルからLレベルに切り換えられた後も、若干の間、パワ
ーアンプ回路2は動作し続ける。
【0043】しかし、保護回路4の方は、上記保護制御
回路6により、待機設定信号SinがHレベルからLレ
ベルに切り換えられた後でも、上記バイアス電圧VBが
上記しきい値Vth1よりもさらに低いしきい値Vth
2以下に下がるまで動作状態を継続して、パワーアンプ
回路2を出力短絡による破壊から保護する。
【0044】これにより、不快なポップ音を発生する急
激な過渡変化を抑制しつつ、配線短絡等によるパワーア
ンプ回路2の破壊を確実に防止することができる。
【0045】図3は、保護制御回路6の具体的な構成例
を示す。
【0046】同図に示す保護制御回路6は、待機制御回
路5が待機解除状態を設定しているときに流れる電流I
1を検出するする第1のカレントミラー回路61と、バ
イアス回路3が動作状態のときに流れる電流I2を検出
する第2のカレントミラー回路62とを有し、第1また
は第2のいずれか一方のカレントミラー回路(61また
は62)の検出電流(I1またはI2)によって保護回
路4を動作させるようにしたものである。
【0047】同図において、npnバイポーラ・トラン
ジスタQ1,Q2は第1のカレントミラー回路61を形
成し、npnバイポーラ・トランジスタQ3,Q4は第
2のカレントミラー回路62を形成する。pnpバイポ
ーラ・トランジスタQ5、npnバイポーラ・トランジ
スタQ6、抵抗R1,R2,R3は、一種のスイッチ回
路63を形成し、両カレントミラー回路61,62の検
出電流I1,I2の和電流(I1+I2)でオン/オフ
制御される。このスイッチ回路63によって保護回路4
の動作/非動作が設定されるようになっている。
【0048】この保護制御回路6により、待機設定信号
SinがHレベルからLレベルに切り換えられた後で
も、上記バイアス電圧VBが上記しきい値Vth1より
もさらに低いしきい値Vth2以下に下がるまで動作状
態を継続して、パワーアンプ回路2を出力短絡による破
壊から保護することができる。
【0049】以上、本発明者によってなされた発明を実
施態様にもとづき具体的に説明したが、本発明は上記実
施態様に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0050】以上の説明では主として、本発明者によっ
てなされた発明をその背景となった利用分野である車載
用音響再生システムに適用した場合について説明した
が、それに限定されるものではなく、たとえばAC電源
で使用する家庭用音響機器にも適用できる。
【0051】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記のとおりで
ある。
【0052】すなわち、オーディオパワーアンプICに
おいて、待機設定信号による間接的な電源のオン/オフ
制御を行うことができ、かつ不快なポップ音を発生する
急激な過渡変化を抑制することができるとともに、配線
短絡等による破壊を確実に防止することができる、とい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の技術が適用されたオーディオパワーア
ンプICの一実施態様を示すブロック回路図
【図2】図1に示したオーディオパワーアンプICの要
部における動作波形チャート
【図3】保護制御回路の具体的な構成例を示す回路図
【図4】本発明に先立って検討したオーディオパワーア
ンプIC
【図5】図4に示したオーディオパワーアンプICの要
部における動作波形チャート
【符号の説明】
1 オーディオパワーアンプIC 2 オーディオパワーアンプ回路 3 バイアス回路 31 過渡抑制回路 4 保護回路 5 待機制御回路(スタンバイ回路) 6 保護制御回路 C1 外付け容量 P1 電源端子 P2 入力端子 P3 出力端子 P4 待機設定端子(スタンバイ端子) P5 外付け容量接続端子 BAT 車載バッテリ Vcc 電源電位 GND 接地基準電位 Vin 入力信号 Vout 出力信号 Sin 待機設定信号 SP スピーカ VB バイアス電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹下 律司 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピーカをパワー駆動するオーディオパ
    ワーアンプ回路と、このパワーアンプ回路を動作させる
    ためのバイアス電圧を生成するバイアス回路と、上記パ
    ワーアンプ回路を出力短絡による破壊から保護する保護
    回路と、外部からの待機設定信号に応答して上記バイア
    ス回路および上記保護回路を電力非消費の非動作状態に
    設定するとともに、上記バイアス回路の非動作設定によ
    る上記バイアス電圧の立ち下がりによって上記パワーア
    ンプ回路を電力非消費の非動作状態に設定する待機制御
    回路と、上記バイアス電圧の立ち上がり/立ち下がりの
    変化速度を抑制する過渡抑制回路と、上記バイアス電圧
    が上記パワーアンプ回路を動作させる能動レベルよりも
    低くなるまで上記保護回路を動作状態に保持させる保護
    制御回路とを備えたことを特徴とするオーディオパワー
    アンプIC。
  2. 【請求項2】 バイアス電圧の立ち上がり/立ち下がり
    の変化速度を外付け容量素子を用いて抑制する過渡抑制
    回路を備えたことを特徴とする請求項1に記載のオーデ
    ィオパワーアンプIC。
  3. 【請求項3】 待機設定信号が待機設定レベルであっ
    て、かつバイアス電圧がパワーアンプ回路を動作させる
    能動レベルよりも低いときに、保護回路を電力非消費の
    非動作状態に設定する保護制御回路を備えたことを特徴
    とする請求項1または2に記載のオーディオパワーアン
    プIC。
  4. 【請求項4】 待機制御回路が待機解除状態にあるとき
    に流れる電流を検出する第1のカレントミラー回路と、
    バイアス回路が動作状態のときに流れる電流を検出する
    第2のカレントミラー回路とを有し、第1または第2の
    いずれか一方のカレントミラー回路の検出電流によって
    保護回路を動作させるようにした保護制御回路を備えた
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のオ
    ーディオパワーアンプIC。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002245316A (ja) * 2001-02-13 2002-08-30 Ntt Pc Communications Inc ポイント還元方法、センタ装置、店舗装置、及びポイント還元プログラム
JP2006319428A (ja) * 2005-05-10 2006-11-24 Kenwood Corp パワーアンプ集積回路および車載オーディオシステム
US7711128B2 (en) 2003-09-29 2010-05-04 Ricoh Company, Ltd. System, circuit, and amplifier for reducing pop sound

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