JPH10261713A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH10261713A
JPH10261713A JP6640397A JP6640397A JPH10261713A JP H10261713 A JPH10261713 A JP H10261713A JP 6640397 A JP6640397 A JP 6640397A JP 6640397 A JP6640397 A JP 6640397A JP H10261713 A JPH10261713 A JP H10261713A
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etching
contact hole
film
mask layer
mask
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JP6640397A
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Tadayuki Kimura
忠之 木村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体基板に対して垂直な形状の微細なコン
タクトホールを形成することができる半導体装置の製造
方法を提供する。 【解決手段】 エッチング開始直後はフッ素プラズマイ
オン17が多結晶シリコンマスク16に従ってNSG膜
12内へ垂直に入射するため、コンタクトホール18は
シリコン基板11に対して垂直な形状となる。エッチン
グの進行とともに側壁層15aにエッチングガスの分解
による反応生成物19が形成され、イオンの軌道が曲げ
られる。この段階でエッチングを中止し、酸素ガスによ
るアッシングを行う。酸素プラズマイオン17aによる
アッシングにより、側壁層15aに形成された反応生成
物19は除去されるのでイオン軌道の直進性は改善され
る。その後、エッチングとアッシングを繰り返して行い
コンタクトホール18を開口する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板へのコ
ンタクトホール形成工程を含む半導体装置の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体装置においては、素子微細
化の進展による装置性能の向上や集積度の向上が著しい
が、特に微細なデザインルールが適用されるMOS (Me
tal Oxide Semiconductor)デバイス等の加工において
は、リソグラフィ技術が主流である。しかし、従来のリ
ソグラフィ技術では、近年のデバイスデザインに求めら
れる超微細加工を行うのは困難である。このため、例え
ば、リソグラフィ技術によって半導体基板上の絶縁膜に
コンタクトホールを形成する場合は、コンタクトパター
ンを形成するレジストマスク自体を工夫したり、あるい
はレジストマスクを従来とは異なる材料で形成する必要
がある。レジストマスクを工夫する方法としては、例え
ばゲート等の配線加工を行う場合、ゲートを形成すべき
位置に形成したレジストのパターンサイズを、アッシン
グ等の技術を用いてさらに縮小する方法がある。また、
レジストマスク自体を従来とは異なる材料で形成する方
法としては、エッチングマスクとして例えば多結晶シリ
コンを用いると共に、このエッチングマスクをパターニ
ングしてエッチング用開口を形成したのち、この開口を
覆うように再度多結晶シリコン膜を形成することにより
開口パターンサイズを縮小し、しかるのち、この縮小さ
れた開口パターンに従って絶縁膜をエッチングしてコン
タクトホールを形成する方法がある。
【0003】このような多結晶シリコンによるマスク
は、例えば図9および図10に示したような方法により
形成することができる。すなわち、図9(a)に示した
ように、CVD(Chemical Vapor Deposition ;化学的
気相成長)法により、シリコン基板101上に膜厚が1
μm程度のノン・シリケート・ガラス(NSG)膜10
2を形成し、このNSG膜102上に膜厚が300nm
程度の多結晶シリコン膜103を形成する。続いて、リ
ソグラフィ技術を用いて、多結晶シリコン膜103の上
部にコンタクトパターンを有するフォトレジスト膜10
4を0.3μm程度の膜厚となるように形成する。この
フォトレジスト膜104をエッチングマスクとして多結
晶シリコン膜103を異方性エッチング法を用いてエッ
チングし、その後フォトレジスト膜104を除去するこ
とにより、図9(b)に示したように、多結晶シリコン
膜103に開口104を形成する。
【0004】続いて、図10(a)に示したように、C
VD法により多結晶シリコン膜103上、および開口1
04に露出しているNSG膜102上に、例えば膜厚1
40nmの多結晶シリコン膜105を形成する。次に、
図10(b)に示したように、異方性エッチング法を用
いて多結晶シリコン膜105をエッチングし、側壁層
(サイドウォール)105aを形成する。以上の工程に
より多結晶シリコンマスク106を得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図11および図12
は、上記のようにして形成した多結晶シリコンマスク1
06をエッチングマスクとしてコンタクトホール形成の
ためのドライエッチングを行った際の変化の様子を表す
ものである。なお、tはエッチングの開始からの経過時
間であり、t0 はエッチング開始直後の時間を表す値で
ある。図11(a)に示したように、エッチング開始直
後(t =t0 )においては、多結晶シリコンマスク10
6に従ってイオンがNSG膜102内へ垂直に入射する
ため、コンタクトホール108の内側壁はシリコン基板
101に対して垂直な形状となる。引き続きエッチング
が進行してt=t1 (t1 >t0 )となると、図11
(b)に示したようになる。この時点でも、イオンはN
SG膜102内へ垂直に入射するため、コンタクトホー
ル108の内側壁はシリコン基板101に対して垂直な
形状となっている。
【0006】さらにエッチングが進行してt=t2 (t
2 >t1 )となると、図12(a)に示したように、側
壁層105aの内面壁にエッチングガスの分解による反
応生成物107が形成される。この反応生成物107が
電子により負に帯電するため、入射したイオンの軌道が
曲げられ、コンタクトホール108の内側壁が削られ
る。この現象はドライエッチングの終了時(t=t3,t
3 >t2 )まで進行し、図12(b)に示したようにコ
ンタクトホール108の形状はボウイング形状(bowin
g;弓状に広がった状態)となる。
【0007】図13および図14は、上述の方法により
形成されたコンタクトホール108に導電膜である多結
晶シリコン膜を埋め込む工程を表すものである。図13
(a)に示したようにコンタクトホール108を開口し
た後、図13(b)に示したように、CVD法により、
多結晶シリコン膜103上およびコンタクトホール10
8内に300nm程度の膜厚の多結晶シリコン膜109
を形成する。このとき、コンタクトホール108はボウ
イング形状となっているため、図13(b)に示したよ
うに、コンタクトホール108内の多結晶シリコン膜1
09にボイドと呼ばれる空隙110が形成される。次
に、図14(a)に示したように多結晶シリコン膜10
9をエッチバック法によりエッチングする。多結晶シリ
コン膜109の上表面からエッチングが進行し、図14
(b)に示したようにNSG膜102上の多結晶シリコ
ン膜103が除去される。
【0008】このように、従来の方法では、エッチング
によりコンタクトホール108を形成する際に側壁層1
05aの側壁に堆積する反応生成物107に起因してイ
オンの軌道が曲げられて、コンタクトホール108の形
状がボウイング状になってしまうため、その後コンタク
トホール108内に多結晶シリコン膜109を埋め込ん
だときに、多結晶シリコン膜109中に空隙110が形
成されることが多かった。このため、多結晶シリコン膜
109をエッチバック法により除去する際に、コンタク
トホール108の底部のシリコン基板101が削られて
しまい、コンタクト特性が劣化するという問題があっ
た。また、側壁層105aの形状やエッチング条件を調
整することによりコンタクトホール108の形状を改善
するのは困難であった。
【0009】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、コンタクトホールの微細加工におい
て、半導体基板に対して垂直形状のコンタクトホールを
形成することでコンタクトの信頼性と歩留りとを向上す
ることができる半導体装置の製造方法を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体装置
の製造方法は、被コンタクト領域を覆うように形成され
た絶縁層に、この被コンタクト領域に達するコンタクト
ホールを形成する工程を含む半導体装置の製造方法であ
って、絶縁層上にエッチングマスク層を形成したのち、
このエッチングマスク層を用いて絶縁層を選択的にエッ
チングするエッチング工程と、エッチング工程で生じた
反応生成物を除去するアッシング工程と、を交互に行い
ながらコンタクトホールを形成するようにしたものであ
る。ここで、エッチング工程は例えばフッ素プラズマを
主成分とする雰囲気下で行い、アッシング工程は例えば
酸素プラズマを主成分とする雰囲気下で行うことができ
る。この場合、エッチングマスク層としては、絶縁膜に
対してエッチング選択比が高くかつ酸素プラズマ耐性の
強い物質からなる薄膜、例えば多結晶シリコン膜、金属
薄膜または窒化シリコン膜を用いることができる。
【0011】本発明に係る他の半導体装置の製造方法
は、被コンタクト領域を覆うように形成された絶縁層
に、この被コンタクト領域に達するコンタクトホールを
形成する工程を含む半導体装置の製造方法であって、絶
縁層の上に第1のマスク層を形成する工程と、第1のマ
スク層に開口を形成する工程と、開口の内面をも覆うよ
うにして第1のマスク層上に第2のマスク層を形成する
工程と、第2のマスク層を異方性エッチングによりエッ
チングして、開口の内側面に、第2のマスク層からなる
側壁を形成する工程と、側壁の形成された開口の内面を
も覆うようにして、絶縁層とほぼ等しいエッチング選択
比を有する薄膜を形成する工程と、第2のマスク層から
なる側壁および第1のマスク層をマスクとして薄膜およ
び絶縁層をエッチングし、被コンタクト領域に達するコ
ンタクトホールを形成する工程とを含んでいる。ここ
で、第1および第2のマスク層としては例えば多結晶シ
リコンを用い、薄膜としては例えば熱酸化処理により形
成されるシリコン酸化膜を用いることができる。
【0012】本発明に係る半導体装置の製造方法では、
エッチングマスク層を用いて絶縁層にコンタクトホール
を開口する際にエッチングとアッシングとを交互に行う
ことにより、エッチングガスの分解によってエッチング
マスクの内側面に形成された反応生成物が除去される。
これにより、エッチングに供されるイオン軌道の直進性
が保たれ、基板とほぼ垂直な形状のコンタクトホールが
得られる。
【0013】本発明に係る他の半導体装置の製造方法で
は、絶縁層のエッチングの進行と共に側壁にエッチング
ガスの分解による反応生成物が形成され、イオンの軌道
が曲げられるが、形成されたコンタクトホールの上部の
側壁は反応生成物により保護されてエッチングが進行せ
ず、一方、コンタクトホールの下部の内壁面には反応生
成物が形成されないのでエッチングが進行する。その結
果、コンタクトホールの上部の狭い部分がいわば絞りと
して作用してイオンの入射断面積を制限するため、イオ
ンの軌道が曲がってコンタクトホールの内側壁をエッチ
ングしたとしてもボウイング状に膨らむことはなく、基
板とほぼ垂直な形状のコンタクトホールが得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0015】[第1の実施の形態]図1〜図4は、本発
明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を工
程順に表すものである。
【0016】本方法に係る工程のちうち、多結晶シリコ
ンマスクの形成までの工程は従来の多結晶シリコンマス
クの形成工程と実質的に同じである。すなわち、まず、
図1(a)に示したように、シリコン基板11上にCV
D法により例えば1μm程度の膜厚のNSG膜12を形
成し、さらにその上に例えば300nm程度の膜厚の多
結晶シリコン膜13を形成する。続いて、リソグラフィ
技術を用いて多結晶シリコン膜13の上部にコンタクト
パターンを有する膜厚0.3μm程度のフォトレジスト
膜14を形成する。次に、異方性エッチング法を用い
て、フォトレジスト膜14をエッチングマスクとして多
結晶シリコン膜13をエッチングすることで、図1
(b)に示したように、多結晶シリコン膜13に開口1
3aを形成する。その後、フォトレジスト膜14を除去
する。ここで、NSG膜12は本発明における絶縁層に
対応する。
【0017】次に、図2(a)に示したように、CVD
法により例えば140nm程度の膜厚の多結晶シリコン
膜15を形成する。次に、図2(b)に示したように、
異方性エッチング法を用いて多結晶シリコン膜15をエ
ッチングし、多結晶シリコン膜13の開口13aの内側
壁に側壁層15aを形成する。これにより、多結晶シリ
コンマスク16が完成する。この多結晶シリコンマスク
16は本発明におけるエッチングマスク層に対応する。
【0018】次に、図3および図4を参照して、上記の
ようにして形成した多結晶シリコンマスク16をエッチ
ングマスクとしてNSG膜12を選択的にエッチング
し、シリコン基板11の図示しない被コンタクト領域に
達するコンタクトホールを形成する工程について説明す
る。この場合のエッチングには、例えばマグネトロンエ
ッチャーによる高密度プラズマプロセスを用い、エッチ
ングガスとしては例えば八フッ化四炭素(C4 8 )/
一酸化炭素(CO)/アルゴン(Ar)/酸素(O2
をそれぞれ14/150/200/5sccmの割合で
使用する。また、チャンバ内圧力は5.3Pa、高周波
(RF)バイアスは1600W、時間は1分間とする。
【0019】図3(a)に示したように、エッチング開
始直後はフッ素プラズマイオン17が多結晶シリコンマ
スク16に従ってNSG膜12内へ垂直に入射するた
め、コンタクトホール18はシリコン基板11に対して
垂直な形状となる。その後、図3(b)に示したよう
に、エッチングの進行と共に側壁層15aにエッチング
ガスの分解による反応生成物19が形成され、これが負
に帯電するため、イオンの軌道が曲げられるようにな
る。
【0020】この段階でエッチングを中止し、今度は、
図4(a)に示したように、酸素(O2 )ガスによるア
ッシング(ashing ;灰化処理)を行う。この場合のアッ
シングには、例えばマグネトロンエッチャーによる高密
度プラズマプロセスを用い、アッシングガスとしては例
えば酸素(O2 )/アルゴン(Ar)をそれぞれ10/
100sccmの割合で使用する。また、チャンバ内圧
力は5.3Pa、RFバイアスは600W、時間は10
秒間とする。この酸素プラズマイオン17aによるアッ
シングにより、図4(a)に示したように、側壁層15
aに形成された反応生成物19が除去されるのでイオン
軌道の直進性は改善される。その後、再び上述の条件に
よりフッ素プラズマイオンによるエッチングを行い、図
4(b)に示したように側壁層15aに反応生成物19
が堆積すると上述の条件により酸素プラズマイオンによ
るアッシングを行う。そして、エッチングとアッシング
とを交互に繰り返して行うことにより、コンタクトホー
ル18を開口する。
【0021】このように、本実施の形態による半導体装
置の製造方法によれば、多結晶シリコンマスク16をエ
ッチングマスクとしてNSG膜12をエッチングする際
に、側壁層15aに反応生成物19が形成された段階で
フッ素プラズマイオンによるエッチングから酸素プラズ
マイオンによるアッシングに切り替えて反応生成物19
を除去して、再度エッチングを行うというエッチングと
アッシングの交互の繰り返しによりコンタクトホール1
8を開口するようにしたので、側壁層15aへのエッチ
ングガスの分解による反応生成物19の堆積を防止する
ことができる。このため、反応生成物19が電子により
負に帯電して入射イオンの軌道が曲げられ、コンタクト
ホール18の側壁が削られるという現象が生じないの
で、コンタクトホール18の形状がボウイング状になる
のを回避できる。したがって、その後のコンタクトの埋
め込み時において空隙が形成されることがなく、コンタ
クトの信頼性と歩留りとを向上することができる。
【0022】[第2の実施の形態]図5〜図8は本発明
の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を工程
順に表すものである。本実施の形態では、上記の第1の
条件におけるNSG膜12の代わりに二酸化シリコン膜
21を用いると共に、第1の実施の形態における多結晶
シリコンマスク16を形成した後、この多結晶シリコン
マスク16上に酸化膜を形成する構成としたものであ
る。なお、図1〜図4と同一構成部分については同一符
号を付する。
【0023】まず、図5(a)に示したように、シリコ
ン基板11上の全面に例えば1200nm程度の膜厚の
二酸化シリコン膜21を形成する。続いて、CVD法に
より、二酸化シリコン膜21上に例えば300nm程度
の膜厚の多結晶シリコン膜13を形成する。その後、リ
ソグラフィ技術を用いて多結晶シリコン膜13の上部に
コンタクトパターンを有する膜厚0.3μm程度のフォ
トレジスト膜14を形成する。次に、このフォトレジス
ト膜14をエッチングマスクとして、多結晶シリコン膜
13を、例えばECR(electron cycrotron resonanc
e,電子サイクロトロン共鳴)エッチャーを用いてエッ
チングし、多結晶シリコン膜13に開口13aを形成す
る。その後、アッシングによりフォトレジスト膜14を
除去したのち、図5(b)に示したように、CVD法に
より、多結晶シリコン膜13上、および開口13aの二
酸化シリコン膜21上に例えば140nmの膜厚の多結
晶シリコン膜15を形成する。次に、図6(a)に示し
たように、マグネトロンエッチャーを用いた異方性エッ
チングにより、多結晶シリコン膜15全面をエッチバッ
クすると共に、多結晶シリコン膜13の開口13aの内
側壁部分にのみ多結晶シリコン膜を残し、側壁層15a
を形成する。これで、多結晶シリコン13および側壁1
5aからなる多結晶シリコンマスク16の形成が完了す
る。ここで、二酸化シリコン膜21は本発明における絶
縁層に対応し、多結晶シリコン膜13は本発明における
第1のマスク層に対応し、多結晶シリコン膜15は本発
明における第2のマスク層に対応し、側壁層15aは本
発明における側壁に対応する。
【0024】続いて、図6(b)に示したように、例え
ば800〜850°C程度の温度下での熱酸化により、
多結晶シリコンマスク16の表面に例えば10〜20n
m程度の膜厚の二酸化シリコン膜22を形成する。この
二酸化シリコン膜22は、本発明における薄膜に対応す
る。
【0025】次に、図7および図8を参照して、多結晶
シリコンマスク16をエッチングマスクとして二酸化シ
リコン膜21を選択的にエッチングし、シリコン基板1
1の図示しない被コンタクト領域に達するコンタクトホ
ールを開口する工程について説明する。この場合のエッ
チングの条件は第1の実施の形態と同様とする。この場
合、図7(a)に示したように、エッチング開始直後は
多結晶シリコンマスク16に従ってフッ素プラズマイオ
ンが二酸化シリコン膜21内へ垂直に入射するため、コ
ンタクトホール18はシリコン基板11に対して垂直な
形状となる。また、このとき同時に二酸化シリコン膜2
2も削られていく。その後、図7(b)に示したよう
に、エッチングの進行とともに側壁層15aにエッチン
グガスの分解による反応生成物19が形成され、イオン
の軌道が曲げられる。更に時間が経過すると、図8
(a)に示したように、コンタクトホール18の上部の
側壁は反応生成物19により保護されてエッチングが進
行しないが、コンタクトホール18の下部の内壁面には
反応生成物19が形成されないのでエッチングが進行す
る。その結果、コンタクトホール18の上部の狭い部分
がいわば絞りとして作用してイオンの入射断面積を制限
するため、イオンの軌道が曲がってコンタクトホール1
8の内側壁をエッチングしたとしても従来のようにボウ
イング状に膨らむことはなく、図8(b)に示したよう
に、ほぼ垂直形状のコンタクトホール18が得られるこ
ととなる。
【0026】このように本実施の形態による半導体装置
の製造方法によれば、多結晶シリコンマスク16の上に
二酸化シリコン膜22を形成して、これらをエッチング
マスクとして二酸化シリコン膜21をエッチングするよ
うにしたので、コンタクトホールがボウイング形状を呈
するのを防止してシリコン基板11に対してほぼ垂直な
内壁面を持つコンタクトホール18を得ることができ
る。したがって、コンタクトホール18内を導電材料で
完全に埋め込むことができるようになり、従来のような
微小空隙は発生しない。このため、導電膜のエッチバッ
クをする際、シリコン基板11まで削られてコンタクト
ホール特性が劣化することを防止することができる。
【0027】以上、いくつかの実施の形態を挙げて本発
明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定さ
れるものではなく、その均等の範囲で種々変形可能であ
る。例えば、上記実施の形態では、コンタクトホール1
8のエッチングマスクとして多結晶シリコン膜13,1
5aを用いたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、エッチングされる絶縁膜であるNSG膜12や二酸
化シリコン膜21に対してエッチング選択比が高く(エ
ッチング速度が遅く)かつ酸素プラズマ耐性の強い物質
からなる薄膜であれば、他の膜種を用いることもでき
る。例えば、窒化チタン(TiN)等の金属薄膜や、窒
化シリコン(SiN)膜等を使用可能である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項4のいずれか1に記載の半導体装置の製造方法によ
れば、コンタクトホールを開口する際にエッチングとア
ッシングとを交互に行うことにより、エッチング時にエ
ッチングマスクの内側面に形成される反応生成物を除去
しながらエッチングを行うようにしたので、イオン軌道
の直進性が保たれ、コンタクトホールがボウイング状に
形成されるのを防止することができる。これにより、コ
ンタクトホール内に導電層を埋め込む際、微小空隙等が
残存することを防止できるので、コンタクトの特性、信
頼性および歩留りを向上させることができるという効果
を奏する。
【0029】また、請求項5または請求項6記載の半導
体装置の製造方法によれば、第1および第2のマスク層
からなるエッチングマスク上に、絶縁層とほぼ等しいエ
ッチング選択比を有する薄膜を形成した上で絶縁層のエ
ッチングを行うようにしたので、反応生成物により保護
されてエッチングが進行しないコンタクトホール上部部
分がいわば絞りとして作用してイオンの入射断面積を制
限するようになり、イオンの軌道が曲がってコンタクト
ホールの内側壁をエッチングしたとしてもボウイング状
に膨らむことはなく、基板とほぼ垂直な形状のコンタク
トホールが得られる。 このため、上記の場合と同様
に、コンタクトホール内に導電層を埋め込む際の微小空
隙の発生を防止でき、コンタクトの特性、信頼性および
歩留りを一層高めることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法の一部工程を表す半導体装置の要部断面図であ
る。
【図2】図1に続く工程を表す断面図である。
【図3】図2に続く工程を表す断面図である。
【図4】図3に続く工程を表す断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法の一部工程を表す半導体装置の要部断面図であ
る。
【図6】図5に続く工程を表す断面図である。
【図7】図6に続く工程を表す断面図である。
【図8】図7に続く工程を表す断面図である。
【図9】従来の半導体装置の製造方法の要部工程を表す
半導体装置の要部断面図である。
【図10】図9に続く工程を表す断面図である。
【図11】従来のコンタクトホールのエッチング時にお
ける変化の様子を表す断面図である。
【図12】図11に続く状態を表す断面図である。
【図13】従来のコンタクトホールの導電膜による埋め
込み工程を表す断面図である。
【図14】図13に続く工程を表す断面図である。
【符号の説明】
11…シリコン基板、12…NSG膜、13,15…多
結晶シリコン膜、14…フォトレジスト膜、15a…側
壁層、16…多結晶シリコンマスク、17…フッ素プラ
ズマイオン、17a…酸素プラズマイオン、18…コン
タクトホール、19…反応生成物、21,22…二酸化
シリコン膜

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被コンタクト領域を覆うように形成され
    た絶縁層に、前記被コンタクト領域に達するコンタクト
    ホールを形成する工程を含む半導体装置の製造方法であ
    って、 前記絶縁層上にエッチングマスク層を形成したのち、 前記エッチングマスク層を用いて前記絶縁層を選択的に
    エッチングするエッチング工程と、前記エッチング工程
    で生じた反応生成物を除去するアッシング工程とを交互
    に行うことで前記コンタクトホールを形成することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記エッチング工程はフッ素プラズマを
    主成分とする雰囲気下で行われ、前記アッシング工程は
    酸素プラズマを主成分とする雰囲気下で行われることを
    特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記エッチングマスク層は、前記絶縁膜
    に対してエッチング選択比が高くかつ酸素プラズマ耐性
    の強い物質からなる薄膜であることを特徴とする請求項
    2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記エッチングマスク層は、多結晶シリ
    コン膜、金属薄膜または窒化シリコン膜であることを特
    徴とする請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 被コンタクト領域を覆うように形成され
    た絶縁層に、この被コンタクト領域に達するコンタクト
    ホールを形成する工程を含む半導体装置の製造方法であ
    って、 前記絶縁層の上に第1のマスク層を形成する工程と、 前記第1のマスク層に開口を形成する工程と、 前記開口の内面をも覆うようにして前記第1のマスク層
    上に第2のマスク層を形成する工程と、 前記第2のマスク層を異方性エッチングによりエッチン
    グして、前記開口の内側面に、第2のマスク層からなる
    側壁を形成する工程と、 前記側壁の形成された開口の内面をも覆うようにして、
    前記絶縁層とほぼ等しいエッチング選択比を有する薄膜
    を形成する工程と、 前記第2のマスク層からなる側壁および前記第1のマス
    ク層をマスクとして前記絶縁層をエッチングし、前記被
    コンタクト領域に達するコンタクトホールを形成する工
    程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第1および第2のマスク層は多結晶
    シリコンからなり、前記薄膜は、熱酸化処理により形成
    されるシリコン酸化膜であることを特徴とする請求項5
    記載の半導体装置の製造方法。
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